JP2015104000A - 無線通信システム、基地局、ネットワーク管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラム - Google Patents

無線通信システム、基地局、ネットワーク管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する無線通信システム、基地局、ネットワーク管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】基地局は、移動局のハンドオーバに伴うセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報をネットワーク管理装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する。ネットワーク管理装置は、基地局から通知された無線リンク指標の統計情報に基づき無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出する。【選択図】図3

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信システムが備える基地局及びネットワーク管理装置、無線通信システムのハンドオーバ制御方法、並びにコンピュータを基地局及びネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムに関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化されたW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)、またはIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)で標準化されたWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等に代表される無線セルラシステムでは、屋外に設置された基地局が管理するカバレッジの大きい屋外セル(例えばマクロセル)によってモバイルデータトラヒックが収容される。しかしながら、近年、屋内で発生するモバイルデータトラヒックが増大しており、その対策としてカバレッジが比較的小さい屋内セル(例えばフェムトセル)を管理する屋内用の基地局の設置が進められている。したがって、今後、無線セルラシステムでは、従来から設けられている屋外セルと新たに設けられる屋内セルとが混在する通信環境が増大すると考えられる。
無線セルラシステムでは各基地局が1つ以上のセルをそれぞれ管理しており、移動局は自局が在圏するセルと無線接続(正確には、該セルを管理する基地局と接続)することで、該セルを介して上位ネットワークとの通信が可能になる。移動局が接続中のセルから隣接するセルへ移動する際には、ハンドオーバ(Handover:HO)と呼ばれる接続するセルの切り替え処理が実行される。ここで、接続中のセルはソースセルと呼ばれ、ハンドオーバによる接続の切り替え先のセルはターゲットセルと呼ばれる。
上記LTEでは、ハンドオーバを実現するため、ソースセルを管理するソース基地局が、所定のイベントが発生した場合に測定報告を送信するよう接続中の各移動局に対して指示する。所定のイベントとは、例えばソースセルの無線品質よりも該ソースセルと隣接するセルの無線品質が良好となる場合である。セルの無線品質の判定には、移動局が測定する下りリファレンス信号の受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)や下りリファレンス信号の受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)が用いられる。
移動局で生成する測定報告には、ソースセル及びその隣接セル毎に測定された無線品質の測定結果が含まれる。ソース基地局は、移動局から測定報告を受信すると、該測定報告に基づいてターゲットセルを決定する。そして、該ターゲットセルを管理するターゲット基地局及び移動局との間で所要の制御情報を送受信するシグナリングを含むハンドオーバ処理を実行する。多くの場合、ターゲットセルは隣接セルから選択される。
以下、3GPP技術仕様書(非特許文献1)で規定された、LTEにおける測定報告の送信契機となる報告条件の一例について説明する。
当該技術仕様書では、測定報告の送信契機の1つとしてイベントA3(Neighbor becomes offset better than serving)が規定されている。イベントA3では測定報告の報告条件が以下の式(1)で定義されている。
Mn+Ofn+Ocn−Hys>Mp+Ofp+Ocp+Off…(1)
式(1)は、隣接セルの無線品質(左辺)がソースセルの無線品質(右辺)よりも良好であることを意味する。式(1)のMnは移動局が測定した隣接セルの無線品質であり、Mpはソースセルの無線品質である。Ofnは隣接セルの周波数帯のオフセット(offsetFreq)であり、Ofpはソースセルの周波数帯のオフセットである。Ocnは隣接セルのセル固有オフセットであり、Ocpはソースセルのセル固有オフセットである。Hysは、無線品質に付加する、イベントA3の報告条件で用いるヒステリシスパラメータであり、Offは、無線品質に付加する、イベントA3の報告条件で用いるオフセットパラメータである。
なお、上記Ocn及びOcpは、ソースセルとその隣接セルとのセルペア毎に設定される。したがって、隣接セルが複数存在する場合、ソース基地局は隣接セル毎にOcn及びOcpを設定する。また、ソース基地局はOcn及びOcpから下記式(2)で算出されるセル個別オフセット(CIO:Cell Individual Offset)をセルペア毎に管理する。CIOが大きいほど、Ocpに対してOcnが相対的に大きな値となるため、ソースセルから隣接セルへのハンドオーバが促進される。
CIO=Ocn−Ocp…(2)
ソース基地局は、上記式(1)で示す報告条件を決定すると、自局に接続された各移動局に対して決定した報告条件をそれぞれ通知する。各移動局へ通知する報告条件には、該報告条件の種類(イベントの種類)や使用するパラメータの値が含まれる。
移動局は、ソースセル及び隣接セルの無線品質の測定結果が上記式(1)の報告条件を満たし、かつ該報告条件を満たす状態が予め設定された所定期間TTT(Time to Trigger)以上継続する場合にソース基地局へ測定報告を送信する。TTTは保護時間(guard time)とも呼ばれる。
ソース基地局は、移動局から測定報告を受信すると、該測定報告に基づいてハンドオーバ先のターゲットセルを決定し、該セルを管理するターゲット基地局にハンドオーバを要求する(Handover Request)。ハンドオーバを要求する際、ソース基地局はターゲット基地局にハンドオーバ対象となる移動局を特定するための移動局情報を送信する。移動局情報は、LTEではUE contextと呼ばれ、ハンドオーバ時にソースセルとターゲットセルを管理する基地局間で移動局を特定するために用いられる情報である。
移動局情報としては、例えば非特許文献1に記載されたAS-Config及び非特許文献2に記載されたUE history informationがある。AS-Configは、移動局のID(identification data)やソースセルのシステム設定情報等を含む。UE history informationは、移動局の通信履歴に関する情報であり、移動局が最後に接続したセルのIDや滞在時間等が含まれる。
ところで、上述したハンドオーバは、無線品質の劣化を検出してから必要な処理を開始する後追い処理であるため、無線品質が急激に変化すると、処理が追いつかずに失敗する可能性がある。ハンドオーバが失敗すると、移動局は無線品質が劣化したソースセルとの通信を継続し、該移動局が他のセルと接続する前にソースセルの無線品質が通信可能な品質よりも低下すると、通信が不能になる期間(瞬断)が発生する。
このようなハンドオーバ失敗を低減する方法としては、上記CIOやTTT等のハンドオーバ・パラメータを動的に調整する方法が知られている。
LTEでは、ハンドオーバ失敗として、Too Late Handover、Too Early Handover、Handover to Wrong Cell、Ping-Pong Handoverが規定されている。Too Late Handoverはターゲットセルに対するハンドオーバのタイミングが遅すぎて失敗する場合であり、Too Early Handoverはターゲットセルに対するハンドオーバのタイミングが早すぎて失敗する場合である。Handover to Wrong Cellは、無線品質が良好と判断してターゲットセルに接続し、接続後に該ターゲットセルの無線品質が劣化してハンドオーバを失敗する場合である。Ping-Pong Handoverとは、ソースセルが同一の隣接セルとの間で短期間にハンドオーバを頻繁に繰り返す場合である。
上述したように、移動局は、例えば式(1)の報告条件を満たす状態が予め設定された所定期間TTT以上継続した場合に測定報告を送信する。すなわち、TTTとして大きな値を設定すれば、ハンドオーバの開始タイミングが遅くなるため、ハンドオーバが発生し難くなる。
上述した移動局の測定報告に基づいてハンドオーバ・パラメータ(TTT,CIO等)を調整することでハンドオーバ失敗(Too Late Handover,Too Early Handover)を低減する方法は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1では、例えばToo Late Handoverを低減する場合はCIOの値を大きくすることでハンドオーバのタイミングを早めている。また、CIOを予め設定された上限値まで大きくしてもハンドオーバ失敗が解消されない場合は、TTTを小さな値に変更してハンドオーバの開始タイミングを早めることでハンドオーバ失敗を低減している。
図10は、ハンドオーバ・パラメータ(CIO)を調整することでハンドオーバ失敗が低減する理由を模式的に示すグラフである。図10(a)及び(b)に示すRSRP及びRSRQの特性は同一である。
図10(a)は、ハンドオーバ処理の開始が遅すぎるためにハンドオーバ失敗が発生する様子を示している。図10(a)では、ソースセルの無線品質(RSRP)が低下して上記式(1)の報告条件を満たし、その後、TTTが経過する前にソースセルの無線品質(RSRQ)が予め設定された所定の閾値(所要品質)よりも低下して無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)が発生している。
このような場合、隣接セルの無線品質(RSRP)に設定するCIOの値を大きくすれば、図10(b)で示すように式(1)の報告条件を満たすタイミングを早めることができるため、RLFの発生を抑制できる。
上述したように、無線セルラシステムでは、従来から設けられている屋外セルと新たに設けられる屋内セルとが混在する通信環境が増大すると考えられる。
このような屋外セルと屋内セルとが混在する通信環境では、移動局が屋外と屋内との間で移動した場合に当該移動局における無線品質が急激に変化するため、上述したハンドオーバ・パラメータを調整するだけではハンドオーバ失敗を低減できない場合がある。
この背景技術の課題について図11を用いて説明する。以下では、屋外セルと屋内セルとが混在する通信環境において、屋外セルがソースセルであり、屋内セルがターゲットセルの例で説明する。
図11は、屋外セルから屋内セルへ移動する移動局の無線品質(RSRP,RSRQ)の変化の様子を模式的に示すグラフである。
移動局が屋外から屋内へ移動すると、屋外と屋内とは建物の壁等で仕切られているため、図11に示すように、ソースセル(屋外セル)のRSRPは電波が壁等に侵入する際の侵入損(Penetration loss)によって急激に劣化する。一方、ソースセル(屋外セル)のRSRQも上記侵入損に加えてターゲットセル(屋内セル)からの干渉波が大きくなることで急激に劣化する。なお、「急激な劣化」とは、無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下することであり、例えば数百ミリ秒程度以内にRSRPやRSRQが10dB以上低下することを指す。
通常、LTEにおいてハンドオーバに要する時間(式(1)の報告条件を満たして移動局が測定報告を基地局へ送信し、該移動局が接続先をソースセルからターゲットセルへ切り替えるまでの期間)は数百ミリ秒程度である。また、3GPPでは、上記侵入損の指標として10dBあるいは20dBの値が用いられる。
一方、上述したハンドオーバ・パラメータを調整する背景技術では、一般的にCIOの調整上限値を6dB程度に設定している。その理由は、CIOの調整上限値を6dB以上に設定すると、移動局が通信可能な無線品質(所要品質)を満たさないセルと接続する可能性があるからである。移動局が所要品質を満たさないセルと接続すると、該移動局はセルとのシグナリングが困難になり、上りリンクの同期はずれが起きてRLFが発生してしまう。
すなわち、移動局が屋外セルから屋内セルへ移動した場合、CIOを調整上限値まで変更しても、該調整上限値よりも侵入損の方が大きいため、RLFが発生してハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生してしまう。
なお、LTEにおけるRLF判定は、基地局から通知されるRLF判定用のパラメータである判定回数N310及び判定タイマT310を用いて移動局が実施する。移動局は、ソースセルの無線品質が予め設定された所定の閾値(RLF判定閾値)以下になると、その状態が判定タイマT310の設定時間を超えるか否かを確認する。そして、判定タイマT310の設定時間を超えて無線品質がRLF判定閾値よりも低下した回数を計数し、該回数が上記判定回数N310に到達した場合にRLFと判定する。
本発明は上述したような背景技術が有する問題点を解決するために成されたものであり、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する無線通信システム、無線通信システムが備える基地局及びネットワーク管理装置、無線通信システムのハンドオーバ制御方法、並びにコンピュータを基地局及びネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の無線通信システムは、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
を有し、
前記基地局は、
前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を前記ネットワーク管理装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部を備え、
前記ネットワーク管理装置は、
前記基地局から通知された無線リンク指標の統計情報に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出するセルペア検出部を備える。
本発明の基地局は、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
前記上位装置の指示にしたがって送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
を有する。
または、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
前記移動局のハンドオーバに伴うセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
を有する。
本発明のネットワーク管理装置は、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置であって、
前記基地局から、前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計した統計情報を予め設定された所定の周期毎に受信し、該無線リンク指標に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出するセルペア検出部を備える。
本発明のハンドオーバ制御方法は、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
を有する無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
前記基地局が、
前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を前記ネットワーク管理装置へ予め設定された所定の周期毎に送信し、
前記ネットワーク管理装置が、
前記基地局から通知された無線リンク指標に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出する方法である。
本発明のプログラムは、コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
前記上位装置の指示にしたがって送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
して機能させるためのものである。
または、コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記移動局のハンドオーバに伴うセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
して機能させるためのものである。
または、コンピュータを、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記基地局から、前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計した統計情報を予め設定された所定の周期毎に受信し、該無線リンク指標に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出するセルペア検出部として機能させるためのものである。
本発明によれば、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する無線通信システム、基地局、ネットワーク管理装置、ハンドオーバ制御方法及びプログラムが得られる。
第1の実施の形態の無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態のネットワーク管理装置及び基地局の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態のネットワーク管理装置で保存されるハンドオーバ失敗の統計情報の一例を示す図であり、同図(a)はCIO調整前のテーブル図、同図(b)はCIO調整後のテーブル図である。 第2の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第2の実施の形態のネットワーク管理装置で保存されるハンドオーバ失敗の統計情報の一例を示すテーブル図である。 第3の実施の形態のネットワーク管理装置及び基地局の一構成例を示すブロック図である。 第3の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 第4の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 ハンドオーバ・パラメータ(CIO)を調整することでハンドオーバ失敗が低減する理由を模式的に示すグラフである。 屋外セルから屋内セルへ移動する移動局の無線品質(RSRP,RSRQ)の変化の様子を模式的に示すグラフである。
次に本発明について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は、無線品質が急激に劣化することでハンドオーバ失敗が発生するセルペアを検出し、該セルペアの無線パラメータ(例えば送信電力)を変更してハンドオーバ失敗を抑制する。第1の実施の形態では、無線通信システムとして上記LTEに対応する無線セルラシステムを想定する。この点については後述する第2〜第4の実施の形態も同様である。
図1は、第1の実施の形態の無線通信システムの一構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、第1の実施の形態の無線通信システムは、ネットワーク管理装置10、複数の基地局20及び複数の移動局30を備える。
ネットワーク管理装置10は複数の基地局20を管理する。各基地局20は、それぞれ1つ以上のセル21を管理する。移動局30は自局が在圏するセル21を管理する基地局20と無線接続することで該基地局20と双方向の無線通信が可能である。
基地局20は、不図示の上位ネットワークと接続され、移動局30と上位ネットワーク間のトラヒックを中継する。上位ネットワークには無線アクセスネットワーク及びコアネットワークが含まれる。また、基地局20には無線信号を中継するリレー基地局等も含まれる。
図1では無線通信システムが3台の基地局20を備える構成例を示しているが、無線通信システムを構成する基地局20の数は何台でもよい。また、図1では各基地局20がそれぞれ1つのセル21を管理する構成例を示しているが、基地局20は複数のセルを管理する構成もある。
図2は、第1の実施の形態のネットワーク管理装置及び基地局の一構成例を示すブロック図である。
図2ではソースセル21Aを管理する基地局に符号20Aを付与し、隣接セル21Bを管理する基地局に符号20Bを付与している。図1に示した各基地局20は、それぞれ同一の構成であり、ソース基地局として動作する場合は図2に示す基地局20Aとなり、ターゲット基地局として動作する場合は図2に示す基地局20Bとなる。
図2に示すように、基地局20Aは、品質情報管理部200A、品質情報通信部201A及び無線パラメータ制御部202Aを備える。基地局20Bは、品質情報管理部200B、品質情報通信部201B及び無線パラメータ制御部202Bを備える。基地局20Aと基地局20Bとは周知の通信インタフェースを介して互いに情報の送受信が可能な構成である。例えばLTEの場合、基地局20Aと基地局20Bとは有線インタフェースであるX2インタフェースを用いて必要な情報を送受信する。
品質情報管理部200Aは、セルペア毎の無線リンク指標として、例えばハンドオーバの成否情報を品質情報通信部201Bから取得する。ハンドオーバの成否情報とは、ハンドオーバ失敗を示す情報(以下、ハンドオーバ失敗情報と称す)である。
品質情報管理部200Aは、隣接セル毎にハンドオーバの試行回数を集計すると共に、品質情報通信部201Aから取得したハンドオーバ失敗情報に基づきハンドオーバ失敗の原因毎に各セルペアの失敗数を集計する。ここでは、ハンドオーバ失敗の原因として、Too Late Handoverを例にして説明する(非特許文献3参照)。上述したようにハンドオーバ失敗には、Too Early Handover、Handover to Wrong cell、Ping-Pong Handoverもある。なお、Ping-Pong Handoverは、品質情報通信部201Bから取得可能な、後述する移動局の通信履歴情報(UE history information)を用いて検出すればよい。品質情報管理部200Aは、集計したハンドオーバ失敗の統計情報をネットワーク管理装置10へ予め設定された所定の周期毎に送信する。
品質情報通信部201Aは、移動局30のハンドオーバ失敗を検出すると、品質情報管理部200Aにそのハンドオーバ失敗情報を通知する。ハンドオーバ失敗情報には、ハンドオーバ対象の移動局30、ハンドオーバを行うソースセル及びターゲットセルの識別情報(例えば、PCI:Physical Cell ID)と移動局30がハンドオーバ失敗後に接続したセルの識別情報とを含む。
ここでは、LTEに関する3GPP技術仕様書(非特許文献2)で規定されたRLF INDICATIONを用いてハンドオーバ失敗(Too Late Handover)を検出する。RLF INDICATIONは、移動局30でRLFが発生したことを通知するための基地局間のシグナリングで用いるメッセージである。Too Late Handoverの具体的な検出方法は以下のとおりである。
ハンドオーバ処理が成功すると、基地局20Bはハンドオーバ対象である移動局30の移動局情報の解放指示(UE Context Release)をソース基地局へ送信する。一方、ハンドオーバ処理が失敗すると、基地局20Bは品質情報通信部201Bにより基地局20Aの品質情報管理部200Aへ上記ハンドオーバ失敗情報を含むRLF INDICATIONを通知する。
品質情報管理部200Aは、RLF INDICATIONを受信すると、Too Late Handoverが発生したと判定する。なお、上述したように、品質情報管理部200Aは、品質情報通信部201Bから取得した移動局の通信履歴情報(UE history information)を用いてPing-Pong Handoverを検出し、該Ping-Pong Handoverをハンドオーバ失敗情報として用いてもよい。
無線パラメータ制御部202Aは、ネットワーク管理装置10の指示にしたがって無線パラメータを変更する。本実施形態では無線パラメータとして、例えば送信電力を変更する。
図2に示すように、ネットワーク管理装置10は、品質統計記憶部100、セルペア検出部101及び無線パラメータ調整部102を備える。ネットワーク管理装置10は、基地局20A及び基地局20Bと周知の通信インタフェースを介して互いに情報の送受信が可能な構成である。
品質統計記憶部100は、基地局20Aから報告されるハンドオーバ失敗の統計情報を保存する。品質統計記憶部100は、保存したハンドオーバ失敗の統計情報をセルペア検出部101に出力する。セルペア検出部101は、ハンドオーバ失敗の統計情報に基づいて無線品質が急激に劣化するセルペアを検出し、その検出結果を無線パラメータ調整部102に供給する。無線パラメータ調整部102は、該検出結果に基づき基地局20Aの無線パラメータの変更を決定し、その変更後の無線パラメータ値を基地局20Aに通知する。
図2に示す基地局20Aが備える品質情報管理部200A、品質情報通信部201A及び無線パラメータ制御部202Aは、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU(Central Processing Unit)等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。CPUは、制御プログラムにしたがって処理を実行することで品質情報管理部200A、品質情報通信部201A及び無線パラメータ制御部202Aの機能を実現する。図2に示す基地局20Bが備える品質情報管理部200B、品質情報通信部201B及び無線パラメータ制御部202Bも同様である。
また、図2に示すネットワーク管理装置10が備える品質統計記憶部100、セルペア検出部101及び無線パラメータ調整部102も、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。
次に第1の実施の形態の無線通信システムの動作について図3を用いて説明する。
図3は、第1の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図3は、背景技術で示したCIO調整を実施し、CIOを変更してもハンドオーバの失敗率が改善しない場合、無線品質が急激に劣化するセルペアであると判定し、該セルペアの無線パラメータ(送信電力)を変更する例を示している。
図3に示すように、基地局20A(以下、ソース基地局)は、まずハンドオーバの試行回数と、基地局20Bから通知されるRLF INDICATIONとを用いてハンドオーバ失敗(Too Late Handover)の統計情報を生成する(ステップS101)。RLF INDICATIONは、移動局30でRLF及びToo Late Handoverが発生したときに基地局20Bから通知されるため、該RLF INDICATIONの通知回数とソース基地局20Aで管理しているハンドオーバの試行回数からToo Late Handoverの発生率を計算できる。
次に、ソース基地局20AはステップS101で生成したハンドオーバ失敗の統計情報をネットワーク管理装置10に通知する(ステップS102)。ネットワーク管理装置10は、ソース基地局20Aから通知されたハンドオーバ失敗の統計情報に基づき該ソース基地局20Aが管理するソースセルを含むセルペアのCIOの調整要否を決定する(ステップS103)。
図4(a)は、背景技術で示したCIO調整前のハンドオーバ失敗の統計情報の一例を示している。図4(a)に示すように、ハンドオーバ失敗の統計情報には、各セルペアのハンドオーバの試行回数とToo Late Handoverの発生回数及び発生率とを含む。
図4(a)に示す例では、セル#0(ソースセル)とセル#1のセルペアのToo Late Handoverの発生率が高いため、該セルペアのCIOを調整する。CIOの調整要否は、予めToo Late Handoverの発生率に設定された、該発生率に要求される上限値を超えているか否かで判定すればよい。CIOの値は、例えば予め設定された所定の調整単位であるステップサイズ毎に変更する。例えば、ステップサイズを3dBとした場合、ネットワーク管理装置10は、セル#0(ソースセル)とセル#1のセルペアのCIOについて、0dBから3dBへの変更を決定する。
次に、ネットワーク管理装置10は、ソース基地局20AへCIOの変更を指示すると共に、ステップS103で決定した変更後のCIOの値をソース基地局20Aへ通知する(ステップS104)。ソース基地局20Aは、ネットワーク管理装置10の指示にしたがって指定されたセルペアのCIOの値を変更する(ステップS105)。CIOの値を変更すると、ソース基地局20Aは上記ステップS101〜S102の処理を繰り返し、ハンドオーバ失敗の統計情報を再び生成してネットワーク管理装置10へ通知する。
ネットワーク管理装置10は、ソース基地局20Aから通知された統計情報に基づき、無線品質が急激に劣化するセルペアを検出する(ステップS106)。ここでは、Too Late Handoverの発生率の時間経過に伴う変化量から無線品質が急激に劣化するセルペアを検出する。具体的には、以下の式(3)で示す判定条件を満たすセルペアを無線品質が急激に劣化するセルペアであると判定する。
Pm,n(k−1)−Pm,n(k)<Pr…(3)
ここで、Pm,n(k−1)は時刻k−1におけるセル#mとセル#nのセルペアのToo Late Handoverの発生率であり、Pm,n(k)は時刻kにおけるセル#mとセル#nのセルペアのToo Late Handoverの発生率である。ソース基地局20Aからネットワーク管理装置10には、ステップS102で示すハンドオーバ失敗(Too Late Handover)の統計情報が予め設定された所定の周期毎に報告される。時刻k−1及びkはソース基地局20Aからネットワーク管理装置10にToo Late Handoverの統計情報が報告される時刻である。Prは1回のCIO調整によって改善されるToo Late Handoverの発生率に要求される値である。すなわち、1回のCIO調整によって改善されるToo Late Handoverの発生率が要求値を満たさない場合、無線品質が急激に劣化してToo Late Handoverが発生すると判定する。
図4(b)は、図4(a)で示した状態からCIO調整後(CIO=3dB)に算出されたハンドオーバ失敗の統計情報の一例を示している。
図4(a)及び(b)で示す例では、セル#0とセル#1のセルペアにおけるCIO調整前のToo Late Handoverの発生率が20%であり、CIO調整後のToo Late Handoverの発生率が19%である。ここで、CIO調整によって改善されるToo Late Handoverの発生率の要求値Prを5%と仮定すると、セル#0とセル#1のセルペアは上記式(3)で示す判定条件を満たしている。すなわち、セル#0とセル#1のセルペアは、CIO調整だけではToo Late Handoverを回避できない、無線品質の急激な劣化によりToo Late Handoverが発生するセルペアと判定される。
一方、上記式(3)で示す判定条件を満たさないセルペアは、CIO調整だけでToo Late Handoverの発生率が十分に低減できると判定できる。その場合、Too Late Handoverの発生率が予め設定された目標値となるまでステップS101〜S105の処理を繰り返せばよい。
ここではCIO調整前後のToo Late Handoverの発生率の変化から無線品質が急激に劣化するセルペアを検出する例を示したが、Too Early Handover、Handover to Wrong Cell、Ping-Pong Handoverを用いる場合もCIO調整前後のそれらの発生率の変化から無線品質が急激に劣化するセルペアを検出すればよい。
なお、CIO調整後にToo Late Handoverの発生率が要求値を満たさなくても、Too Early HandoverやPing-Pong Handoverの発生率が要求値よりも小さい場合はCIOをさらに調整(大きな値に変更)すればToo Late Handoverの発生率が低減する余地があると考えられる。そのような場合、ステップS101〜S105の処理を再度実行し、ネットワーク管理装置10に次の統計情報が通知された時点で、無線品質が急激に劣化するセルペアの有無を判定すればよい。
次に、ネットワーク管理装置10は、ステップS106で検出したセルペアのソースセルを管理するソース基地局20Aで調整する無線パラメータを決定する(ステップS107)。具体的には、調整する無線パラメータとして送信電力を選択し、ソース基地局20Aの送信電力を予め設定された所定の調整単位であるステップサイズだけ増加させる。ここではステップサイズを、例えば1dBとする。ステップサイズの値はその他の値でもよい。
次に、ネットワーク管理装置10は、調整する無線パラメータ(送信電力)及びその値(ステップサイズ)の情報を含むパラメータ情報をソース基地局20Aに通知する(ステップS108)。ソース基地局20Aは、ネットワーク管理装置10から通知されたパラメータ情報にしたがって送信電力を変更する(ステップS109)。なお、ネットワーク管理装置10は、ステップS106の処理でセルペアが検出されなかった場合、無線品質が急激に劣化するセルペアが存在しないと判定してステップS107〜S109の処理を省略する。
第1の実施の形態では、図3に示すステップS101〜S109の処理を繰り返し実行することで、ソース基地局20Aの送信電力を最適な値に設定する。
以下では、ソース基地局20Aの送信電力を増加させる理由について説明する。
CIO調整によってハンドオーバ失敗(Too Late Handover)の発生率が低下しない場合、上記式(1)で示した報告条件を満たす状態がTTTを超える前にソースセルの無線品質(RSRQ)が急激に劣化していると考えられる。その結果、無線リンク障害(RLF:Radio Link Failure)が起きてハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生する。そこで、ソース基地局20Aの送信電力を増加させることでソースセルの無線品質(RSRQ)を向上させる。ソース基地局20Aの送信電力は、例えば移動局30でRLFが発生しないレベルまで増加させればよい。
なお、上記説明ではソース基地局20Aの送信電力を増加させて移動局30でRLFを発生させない例を示したが、隣接セル#1(ターゲットセル)を管理するターゲット基地局20Bの送信電力を下げることで、移動局30でRLFが発生しないようにしてもよい。このターゲット基地局20Bの送信電力を下げる処理をソース基地局20Aの送信電力を増加させる処理と併用すれば、セルペアを形成する2つのセルのうち、所望のセルを管理する基地局20の送信電力を制御できる。
例えば、ピコセルとフェムトセルのように、セルペアを形成する2つのセルの大きさが異なる場合、カバレッジが小さいセルの送信電力を変更することが望ましい。その理由は、カバレッジが小さいセルの方が該セルと接続する移動局数が少ないため、該セルペアを利用する全移動局30に与える影響が少ないと考えられるからである。上述したソース基地局20Aの送信電力を増加させる処理とターゲット基地局20Bの送信電力を下げる処理とを併用すれば、送信電力を調整するセルとしてカバレッジが小さい方のセルを選択できる。
また、上記説明では、ソース基地局20Aまたはターゲット基地局20Bの送信電力を調整する例を示したが、調整する無線パラメータは、送信電力に限定する必要はなく、例えばアンテナチルト角やRLF用の判定タイマ(T310)等でもよい。RLF用の判定タイマ(T310)は、上述したLTEで規定された、移動局30と基地局20間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマである。
アンテナチルト角を調整する場合は、送信電力の増加に代えてアンテナをアップチルトさせ(主放射面を天空方向へ向けて電波の放射領域を拡大させる)、送信電力の低下に代えてアンテナをダウンチルトさせ(主放射面を地上方向へ向けて電波の放射領域を縮小させる)ればよい。送信電力を調整する場合と同様に、図3に示したステップS101〜S109の処理を繰り返し実行することで、基地局20のアンテナチルト角を最適な値に設定する。
また、判定タイマ(T310)を調整する場合は、送信電力の増加や低下に代えて判定タイマ(T310)の値を小さくしてハンドオーバ失敗時の再接続時間を短縮することで、再接続処理を早く実施させればよい。上記説明では、ソース基地局10Aまたはターゲット基地局10Bの送信電力、アンテナチルト角または判定タイマ(T310)のいずれか1つを調整する例を示したが、これらの無線パラメータは2つ以上組み合わせて調整してもよい。このように複数の無線パラメータを組み合わせて調整すれば、それぞれの調整量が少なくて済む。
また、上記説明では、ソース基地局20Aまたはターゲット基地局20Bのいずれか一方の無線パラメータを調整する例を示したが、ソース基地局20A及びターゲット基地局20Bの両方の無線パラメータを調整してもよい。例えば、ソース基地局20Aの送信電力を増加させると共に、ターゲット基地局20Bの送信電力を下げれば、それぞれの調整量が少なくて済む。
また、上記説明では、ハンドオーバ失敗の統計情報を用いて無線品質が急激に劣化するセルペアを検出する例を示したが、無線品質が急激に劣化するセルペアは、その他のセルペア毎の無線リンク指標を用いて検出してもよい。そのような指標としては、各基地局20で管理している、例えば移動局30が送受信するパケットのスループットやパケットの遅延時間等が考えられる。その場合、品質情報管理部200Aでスループットや遅延時間を測定してセルペア毎に集計し、それらの値が予め設定された所定の閾値よりも低下した回数やその発生率を、ハンドオーバ失敗の回数や発生率に代えて用いればよい。スループットや遅延時間は周知の方法で測定すればよく、ここではその説明を省略する。
第1の実施の形態によれば、無線品質の急激な劣化によりハンドオーバ処理中にRLFが発生するセルペアにおいて、例えばソース基地局20Aの送信電力を増加させて無線品質を改善することでRLFの発生を抑制してハンドオーバ失敗の発生率を低減できる。そのため、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間が低減される。
なお、第1の実施の形態では、各基地局20が、品質情報管理部、品質情報通信部及び無線パラメータ制御部をそれぞれ備え、ネットワーク管理装置10が品質統計記憶部、セルペア検出部及び無線パラメータ調整部を備える構成例を示したが、本発明の目的(ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する)は各基地局20が品質情報管理部を備え、ネットワーク管理装置10がセルペア検出部を備えていれば達成することが可能である。すなわち、各基地局20が品質情報管理部を備え、ネットワーク管理装置10がセルペア検出部を備えていれば、作用・効果が生じて本発明の課題を解決することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図5に示すように、第2の実施の形態の無線通信システムは、CIO調整を実施しない点で第1の実施の形態の無線通信システムと異なる。また、第2の実施の形態の無線通信システムは、無線品質が急激に劣化するセルペアの検出方法が第1の実施の形態と異なる。すなわち、第2の実施の形態では、ハンドオーバ失敗の統計情報のセルペア間の差に基づいて無線品質が急激に劣化するセルペアを検出する。無線通信システムの構成、並びにネットワーク管理装置30及び基地局20の構成は、第1の実施の形態と同じであるため、ここではその説明を省略する。
以下、第2の実施の形態におけるセルペアの検出方法について説明する。
第2の実施の形態では、ネットワーク管理装置10がセルペア毎に各々のセルの設置環境(屋外、屋内等)の情報も併せて管理する。また、設置環境の組み合わせが同一のセルペアは無線リンク指標の統計情報(例えばハンドオーバ失敗の発生率)が同等であるという仮定に基づき、設置環境の組み合わせが同一のセルペアにおける無線リンク指標の統計情報の基準値を計算する。そして、設置環境の組み合わせが同一の複数のセルペアのうち、該基準値との差が予め設定された閾値以上のセルペアを無線品質が急激に劣化するセルペアとして検出する。無線品質が急激に劣化するセルペアの検出に用いる無線リンク指標は、第1の実施の形態と同様に、各基地局20で管理している、例えば移動局30が送受信するパケットのスループットやパケットの遅延時間等でもよい。なお、第2の実施の形態では、上述したように設置環境の組み合わせが同一のセルペアにおける無線リンク指標の統計情報の基準値を計算するため、無線通信システムには少なくとも3以上のセルペアが必要になる。
第2の実施の形態では、以下の式(4)を満たすか否かを判定することでセルペアを検出する。
Pm,n(k)−Pave(k)>Pth…(4)
ここで、Pm,n(k)は時刻kにおけるセル#mとセル#nのセルペアのToo Late Handoverの発生率であり、Pave(k)は時刻kにおける屋外セルと屋内セルのセルペアのToo Late Handoverの平均発生率である。Pthは予め設定された所定の閾値である。セル#mとセル#nのセルペアは、一方が屋外セルであり、他方が屋内セルのセルペアとする。
Pave(k)は、ハンドオーバ失敗の統計情報のうち、屋外セルと屋内セルの組み合わせから成る全てのセルペアにおけるToo Late Handoverの発生率を単純に平均した値である。すなわち、上記式(4)は、検出対象となるセルペアのToo Late Handoverの発生率と、該セルペアと同じ屋外セルと屋内セルの組み合わせから成る全てのセルペアのToo Late Handoverの平均発生率との差が閾値Pthよりも大きい場合、該検出対象となるセルペアは無線品質が急激に劣化すると判定する。
図6は、第2の実施の形態のネットワーク管理装置で保存されるハンドオーバ失敗の統計情報の一例を示すテーブル図である。
図6は、ソースセルであるセル#0(屋外セル)の隣接セル毎に、屋外セルまたは屋内セルであるかを示す設置環境をハンドオーバ失敗の統計情報と共に管理する例を示している。
図6に示す例では、屋外セルと屋内セルのセルペア(セル#0とセル#2,セル#0とセル#3,セル#0とセル#4,セル#0とセル#N)におけるToo Late Handoverの平均発生率Paveが(20+1+2+1)/4=6%である。
ここで、検出閾値Pthを10%とすると、セル#0とセル#3のセルペアのToo Late Handoverの発生率は20%であるため、上記式(4)を満たしている。したがって、このセル#0とセル#3のセルペアを無線品質が急激に劣化するセルペアとして検出する。
ハンドオーバ失敗が発生するセルペアを検出すると、第1の実施の形態と同様に基地局20の無線パラメータ、例えば送信電力を変更すればよい。無線パラメータの変更方法は第1の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
なお、本実施形態では、設置環境として屋外セルまたは屋内セルの情報を保存する例を示したが、設置環境に代えてセルサイズ(マクロセル、フェムトセル等)の情報を保存してもよい。これは、一般的に屋外にはカバレッジが大きいマクロセルを設置し、屋内にはカバレッジが小さいフェムトセルを設置することが多いためである。この場合は、セルサイズの組み合わせが同一のセルペアとの間でハンドオーバ失敗の統計情報を比較すればよい。
また、設置環境やセルサイズ等の情報は、PCI等を利用して管理してもよい。例えば、設置環境(屋外セル、屋内セル)やセルサイズ(マクロセル、ピコセル、フェムトセル)に応じて設定するPCIの値の範囲を予め決めておけば、PCIの値からセルペアの設置環境やセルサイズの組み合わせを判別できる。
さらに、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様にCIO調整を実施し、CIO調整によってハンドオーバ失敗(Too Late Handover)の発生率が低下しない場合に、本実施形態で示したセルペアの検出方法を採用してもよい。
また、ハンドオーバ失敗が発生するセルペアの検出精度を高めるため、セルペアの検出に用いるハンドオーバ失敗の統計情報の収集タイミングや収集期間は同一にすることが望ましい。
第2の実施の形態によれば、セルの設置環境の組み合わせが同一のセルペアのハンドオーバ失敗の統計情報を参照して無線品質が急激に劣化するセルペアを検出するため、第1の実施の形態のようにCIO調整前後の統計情報の変化を用いる必要が無い。そのため、第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、短時間で無線品質が急激に劣化するセルペアを検出できる。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、各基地局20が、品質情報管理部、品質情報通信部及び無線パラメータ制御部をそれぞれ備え、ネットワーク管理装置10が品質統計記憶部、セルペア検出部及び無線パラメータ調整部を備える構成例を示したが、本発明の目的(ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間の低減に寄与する)は各基地局20が品質情報管理部を備え、ネットワーク管理装置10がセルペア検出部を備えていれば達成することが可能である。すなわち、各基地局20が品質情報管理部を備え、ネットワーク管理装置10がセルペア検出部を備えていれば、作用・効果が生じて本発明の課題を解決することができる。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態では、基地局20の無線パラメータ、例えば送信電力を変更することでハンドオーバ失敗を抑制して通信の瞬断時間を低減する手法を示した。第3の実施の形態では、通信の瞬断時間を低減するその他の方法を示す。
無線セルラシステムにおいて、Too Late Handoverによるハンドオーバ失敗が発生した場合、ターゲット基地局20Bにはハンドオーバ対象である移動局の移動局情報が未だ転送されていない可能性がある。その場合、該移動局30は、LTEにおけるRRC Idle状態からRRC接続セットアップ(rrcConnectionSetup)処理を実行して該ターゲット基地局に対する接続を再度試行する必要がある。その結果、ハンドオーバ失敗時に移動局30がターゲット基地局20Bへ接続するまでの時間が長くなってしまう。そこで、第3の実施の形態では、移動局30と接続しているソース基地局20Aからターゲット基地局20Bへ予め移動局30の移動局情報を転送しておく。この場合、移動局30は、ハンドオーバ失敗後にターゲット基地局20Bへ再度接続を試行すると、RRC Connectedの継続状態からターゲット基地局20BとRRC接続を再確立(rrcConnectionReestablishment)できる。そのため、ハンドオーバ失敗後にターゲット基地局20Bへ接続するまでの時間が短縮され、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間が低減される。無線通信システムの構成は、第1の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図7は、第3の実施の形態のネットワーク管理装置及び基地局の一構成例を示すブロック図である。
図7ではソースセル21Aを管理する基地局に符号20Aを付与し、隣接セル(ターゲットセル)21Bを管理する基地局に符号20Bを付与している。各基地局20は、それぞれ同一の構成であり、ソース基地局として動作する場合は図7に示す基地局20Aとなり、ターゲット基地局として動作する場合は図7に示す基地局20Bとなる。
図7に示すように、第3の実施の形態のネットワーク管理装置10は、品質統計記憶部100及びセルペア検出部101を備える。基地局20Aは、品質情報管理部200A、品質情報通信部201A及び移動局情報管理部203Aを備えている。基地局20Bは、品質情報管理部200B、品質情報通信部201B及び移動局情報管理部203Bを備えている。基地局20Aと基地局20Bとは周知の通信インタフェースを介して互いに情報の送受信が可能な構成である。例えばLTEの場合、基地局20Aと基地局20Bとは有線インタフェースであるX2インタフェースを用いて必要な情報を送受信する。
移動局情報管理部203Aは、ネットワーク管理装置10のセルペア検出部101から無線品質が急激に劣化するセルペアが通知されると、該セルペアのターゲットセル21Bを管理する基地局20Bの移動局情報管理部203Bへ移動局情報を転送する。
基地局20Aが備える品質情報管理部200A及び品質情報通信部201A、並びに基地局10Bが備える品質情報管理部200B及び品質情報通信部201Bの構成は、第1の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
また、ネットワーク管理装置10が備える品質統計記憶部100及びセルペア検出部101の構成も、第1の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。ネットワーク管理装置10は、第1の実施の形態と同様に、基地局20A及び基地局20Bと周知の通信インタフェースを介して互いに情報の送受信が可能な構成である。
図7に示す基地局20Aが備える品質情報管理部200A、品質情報通信部201A及び移動局情報管理部203Aは、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。CPUは、制御プログラムにしたがって処理を実行することで品質情報管理部200A、品質情報通信部201A及び移動局情報管理部203Aの機能を実現する。図7に示す基地局20Bが備える品質情報管理部200B、品質情報通信部201B及び移動局情報管理部203Bも同様である。
また、図7に示すネットワーク管理装置10が備える品質統計記憶部100及びセルペア検出部101も、例えばメモリ、各種の論理回路、制御プログラムにしたがって所定の処理を実行するCPU等を備えた情報処理装置(コンピュータ)によって実現できる。
図8は、第3の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
なお、第3の実施の形態では、ソース基地局20Aと接続中の移動局30で無線品質の急激な劣化によりRLFが検出され、ハンドオーバ失敗が発生する場合の処理例を示す。
図8に示すように、本実施形態のネットワーク管理装置10及びソース基地局20Aは、例えば第2の実施の形態で示したステップS101〜S102及びS201と同様の処理を実行することで無線品質が急激に劣化するセルペアを検出する。ネットワーク管理装置10及びソース基地局20Aは、第1の実施の形態で示したステップS101〜S106と同様の処理を実行することで無線品質が急激に劣化するセルペアを検出してもよい。
ネットワーク管理装置10は、無線品質が急激に劣化するセルペアを検出すると、検出したセルペアに関する情報をソース基地局20Aに通知する(ステップS301)。ソース基地局20Aに通知するセルペアに関する情報とは、該ソース基地局20Aが管理するソースセルとセルペアを形成するターゲットセルのPCIである。
ソース基地局20Aは、ターゲットセルのPCIが通知されると、該ターゲットセルを管理するターゲット基地局20Bに移動局情報を転送する(ステップS302)。このとき、ソース基地局20Aは、該ソース基地局20Aと通信している全ての移動局30の移動局情報をターゲット基地局20Bへ転送する。全ての移動局30の移動局情報を転送対象とする理由は、検出したセルペアのターゲットセルにハンドオーバを行う可能性がある全ての移動局30のハンドオーバに伴う通信の瞬断時間を低減するためである。
以下、ソースセルと接続中の移動局30で無線品質(RSRQ)が急激に劣化し、該移動局30でソース基地局20Aへ測定報告を送信する前にRLFが検出された場合の処理について説明する。
ソースセルと接続中の移動局30が、無線品質(RSRQ)の劣化によるRLFを検出すると(ステップS303)、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生する。
移動局30は、Too Late Handoverが発生すると、無線品質が最良のセルに対する接続を試みる。ここでは、Too Late Handoverが発生し、ソースセルではなくターゲットセルの無線品質が最良であるため、移動局30は、ターゲット基地局20BへRRC接続の再確立要求(rrcConnectionReestablishmentRequest)を送信する(ステップS304)。
ターゲット基地局20Bは、ステップS302でソース基地局20Aから再確立要求を送信した移動局30の移動局情報が転送されているため、該移動局30とRRC接続の再確立が可能である。したがって、ターゲット基地局20Bは、移動局30に再確立通知(rrcConnectionReestablishment)を送信する(ステップS305)。移動局30は、ターゲット基地局20BとのRRC接続の再確立が完了すると、該ターゲット基地局20Bへ再確立完了通知(rrcConnectionReestablishmentComplete)を送信する(ステップS306)。
第3の実施の形態によれば、ハンドオーバに必要な移動局情報を予めソース基地局からターゲット基地局に転送しておくため、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)の発生時、移動局30はRRC Idle状態からRRC接続セットアップ(rrcConnectionSetup)処理を実行して該ターゲット基地局と接続する必要がない。移動局30は、ハンドオーバ失敗後にターゲット基地局へ接続するとき、RRC Connectedの継続状態からターゲット基地局とRRC接続を再確立できる。その結果、ハンドオーバ失敗後の再接続に要する時間が短縮されるため、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間を低減できる。
(第4の実施の形態)
第3の実施の形態では、移動局30と通信中のソースセルの無線品質が急激に劣化すると判定され、その直後にソース基地局からターゲット基地局へ該移動局30の移動局情報を転送する例を示した。第4の実施に形態は、無線品質が急激に劣化するセルペアが検出された後、そのソース基地局へ新規に接続を開始した移動局の移動局情報をターゲット基地局へ転送する。無線通信システムの構成、並びにネットワーク管理装置10及び基地局20の構成は、第3の実施の形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図9は、第4の実施の形態の無線通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図9に示すように、本実施形態のネットワーク管理装置10及びソース基地局20Aは、例えば第2の実施の形態で示したステップS101〜S102及びS201と同様の処理を実行することで無線品質が急激に劣化するセルペアを検出する。ネットワーク管理装置10及びソース基地局20Aは、第1の実施の形態で示したステップS101〜S106と同様の処理を実行することで無線品質が急激に劣化するセルペアを検出してもよい。
ネットワーク管理装置10は、無線品質が急激に劣化するセルペアを検出すると、検出したセルペアに関する情報をソース基地局20Aに通知する(ステップS301)。ソース基地局20Aに通知するセルペアに関する情報とは、該ソース基地局20Aが管理するソースセルとセルペアを形成するターゲットセルのPCIである。
ソース基地局20Aは、ターゲットセルのPCIが通知されると、該ターゲットセルを管理するターゲット基地局20Bに移動局情報を転送する(ステップS302)。
以下、ステップS301以降で他の移動局(以下、新規移動局)30がソースセルと新規に接続を開始し、その後、RSRQが急激に劣化して該移動局30でRLFが検出された場合の処理について説明する。
新規移動局は、新規な通信を開始するためソース基地局20AへRRC接続セットアップ要求(rrcConnectionSetupRequest)を送信すると(ステップS307)、ソース基地局20Aは新規移動局にRRC接続セットアップ通知(rrcConnectionSetup)を返信する(ステップS308)。その後、新規移動局はソース基地局20AにRRC接続セットアップ完了通知(rrcConnectionSetupComplete)を送信して該ソース基地局20Aとの通信を開始する(ステップS309)。
ソース基地局20Aは、新規移動局と接続されると、該新規移動局の移動局情報をステップS301で報告されたセルペアのターゲット基地局20Bへ転送する(ステップS302)。
新規移動局で無線品質(RSRQ)が急激に劣化することでRLFが検出され(ステップS303)、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)が発生すると、新規移動局は無線品質が最良のセルに対する接続を試みる。ここでは、Too Late Handoverが発生し、ソースセルではなくターゲットセルの無線品質が最良であるため、新規移動局は該ターゲットセルを管理するターゲット基地局20BにRRC接続の再確立要求(rrcConnectionReestablishmentRequest)を送信する(ステップS304)。
ターゲット基地局20Bは、ステップS302で新規移動局の移動局情報がソース基地局20Aから既に転送されているため、該新規移動局とRRC接続の再確立が可能である。したがって、ターゲット基地局20Bは、新規移動局に再確立通知(rrcConnectionReestablishment)を送信する(ステップS305)。新規移動局は、ターゲット基地局20BとのRRC接続の再確立が完了すると、該ターゲット基地局20Bへ再確立完了通知(rrcConnectionReestablishmentComplete)を送信する(ステップS306)。
第4の実施の形態では、移動局30の接続タイミングに関係なくターゲット基地局で該移動局30の移動局情報を保存できる。
なお、実際のソースセルには、通信中の移動局30と新規に接続を開始する移動局30とが混在するため、本実施形態で示した処理は第3の実施の形態で示した処理と併用すればよい。
第4の実施の形態によれば、ソース基地局20Aへ新規に接続を開始した移動局30であっても、第3の実施の形態と同様に、該移動局30は、ハンドオーバ失敗(Too Late Handover)の発生時に、RRC Connectedの継続状態からターゲット基地局20BとRRC接続を再確立できる。そのため、移動局30は、接続までの時間を要するRRC Idle状態からRRC接続セットアップ(rrcConnectionSetup)処理を実行する必要がない。したがって、ハンドオーバ失敗後にターゲット基地局20Bと接続するまでの時間が短縮されるため、ハンドオーバに伴う通信の瞬断時間が低減される。
なお、上述した第1〜第4の実施の形態で示した方法は、屋外セルと屋内セルが混在する通信環境で実施すると、無線品質が急激に変化する場合が多いため、より効果が期待できる。
また、セルサイズ(マクロセル、フェムトセルなど)が異なるセルが混在する通信環境であっても本願発明の効果が期待できる。これは、一般的に屋外にはサイズの大きいマクロセルを設置し、屋内にはサイズに小さいフェムトセルを設置することが多いためである。
また、上述した第1〜第4の実施の形態では、同一の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)において、同じ周波数帯を利用するセル間のハンドオーバを例にして説明したが、本発明は、それに限らず、異なる無線アクセス技術間のハンドオーバや異なる周波数帯間のハンドオーバにも適用できる。
10 ネットワーク管理装置
20、20A、20B 基地局
21、21A、21B セル
30 移動局
100 品質統計記憶部
101 セルペア検出部
102 無線パラメータ調整部
200A、200B 品質情報管理部
201A、201B 品質情報通信部
202A、202B 無線パラメータ制御部
203A、203B 移動局情報管理部

Claims (38)

  1. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
    を有し、
    前記基地局は、
    前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を前記ネットワーク管理装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部を備え、
    前記ネットワーク管理装置は、
    前記基地局から通知された無線リンク指標の統計情報に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出するセルペア検出部を備える無線通信システム。
  2. 前記無線リンク指標は、ハンドオーバの失敗を示す情報、前記移動局で送受信されるパケットのスループットまたは前記パケットの遅延時間である請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記セルペア検出部は、
    前記無線リンク指標の統計情報の時間経過に伴う変化量が予め設定された所定値以下となるセルペアを、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして検出する請求項1または2記載の無線通信システム。
  4. 前記セルペアが3以上であるとき、
    前記セルペア検出部は、
    前記セルの設置環境の組み合わせが同一の複数のセルペアの前記無線リンク指標から該セルペアにおける該無線リンク指標の統計情報の基準値を計算し、前記設置環境の組み合わせが同一のセルペアのうち、該基準値との差が予め設定された閾値以上のセルペアを、前記無線品質が急激に劣化するセルペアとして検出する請求項1または2記載の無線通信システム。
  5. 前記ネットワーク管理装置は、
    前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定する無線パラメータ調整部を備え、
    前記基地局は、
    前記ネットワーク管理装置の指示にしたがって前記送信電力、前記アンテナのチルト角または前記判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部を備える請求項1から4のいずれか1項記載の無線通信システム。
  6. 前記基地局は、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報管理部を備える請求項1から5のいずれか1項記載の無線通信システム。
  7. 前記所定のタイミングは、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項6記載の無線通信システム。
  8. 前記所定のタイミングは、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項6記載の無線通信システム。
  9. 前記セルペアは、
    一方が屋外に設置された前記基地局が管理する屋外セルであり、他方が屋内に設置された前記基地局が管理する屋内セルである請求項1から8のいずれか1項記載の無線通信システム。
  10. 前記セルペアは、
    互いにセルサイズが異なるセルから成る請求項1から9のいずれか1項記載の無線通信システム。
  11. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
    前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
    前記上位装置の指示にしたがって送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
    を有する基地局。
  12. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局であって、
    前記移動局のハンドオーバに伴うセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
    を有する基地局。
  13. 前記無線リンク指標は、ハンドオーバの失敗を示す情報、前記移動局で送受信されるパケットのスループットまたは前記パケットの遅延時間である請求項11または12記載の基地局。
  14. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項12または13記載の基地局。
  15. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項12または13記載の基地局。
  16. セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置であって、
    前記基地局から、前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計した統計情報を予め設定された所定の周期毎に受信し、該無線リンク指標に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出するセルペア検出部を備えるネットワーク管理装置。
  17. 前記無線リンク指標は、ハンドオーバの失敗を示す情報、前記移動局で送受信されるパケットのスループットまたは前記パケットの遅延時間である請求項16記載のネットワーク管理装置。
  18. 前記セルペア検出部は、
    前記無線リンク指標の統計情報の時間経過に伴う変化量が予め設定された所定値以下となるセルペアを、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして検出する請求項16または17記載のネットワーク管理装置。
  19. 前記セルペアが3以上であるとき、
    前記セルペア検出部は、
    前記セルの設置環境の組み合わせが同一の複数のセルペアの前記無線リンク指標から該セルペアにおける該無線リンク指標の統計情報の基準値を計算し、前記設置環境の組み合わせが同一のセルペアのうち、該基準値との差が予め設定された閾値以上のセルペアを、前記無線品質が急激に劣化するセルペアとして検出する請求項16または17記載のネットワーク管理装置。
  20. 前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定する無線パラメータ調整部を備える請求項16から19のいずれか1項記載のネットワーク管理装置。
  21. 自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局と、
    前記複数の基地局を管理するネットワーク管理装置と、
    を有する無線通信システムによるハンドオーバ制御方法であって、
    前記基地局が、
    前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を前記ネットワーク管理装置へ予め設定された所定の周期毎に送信し、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記基地局から通知された無線リンク指標に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出するハンドオーバ制御方法。
  22. 前記無線リンク指標は、ハンドオーバの失敗を示す情報、前記移動局で送受信されるパケットのスループットまたは前記パケットの遅延時間である請求項21記載のハンドオーバ制御方法。
  23. 前記ネットワーク管理装置が、
    前記無線リンク指標の統計情報の時間経過に伴う変化量が予め設定された所定値以下となるセルペアを、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして検出する請求項21または22記載のハンドオーバ制御方法。
  24. 前記セルペアが3以上であるとき、
    前記ネットワーク管理装置が、
    前記セルの設置環境の組み合わせが同一の複数のセルペアの前記無線リンク指標から該セルペアにおける該無線リンク指標の統計情報の基準値を計算し、前記設置環境の組み合わせが同一のセルペアのうち、該基準値との差が予め設定された閾値以上のセルペアを、前記無線品質が急激に劣化するセルペアとして検出する請求項21または22記載のハンドオーバ制御方法。
  25. 前記ネットワーク管理装置が、
    前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定し、
    前記基地局が、
    前記ネットワーク管理装置の指示にしたがって前記送信電力、前記アンテナのチルト角または前記判定タイマの少なくとも1つを変更する請求項21から24のいずれか1項記載のハンドオーバ制御方法。
  26. 前記基地局が、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する請求項21から25のいずれか1項記載のハンドオーバ制御方法。
  27. 前記所定のタイミングは、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項26記載のハンドオーバ制御方法。
  28. 前記所定のタイミングは、
    前記ネットワーク管理装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項26記載のハンドオーバ制御方法。
  29. コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
    前記上位装置の指示にしたがって送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局との無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つを変更する無線パラメータ制御部と、
    して機能させるためのプログラム。
  30. コンピュータを、自局が管理するセルを介して移動局と無線通信を行う、無線通信システムが備える基地局として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記移動局のハンドオーバに伴うセルペア毎の無線リンク指標を集計し、該集計した無線リンク指標の統計情報を、自局を管理する上位装置へ予め設定された所定の周期毎に送信する品質情報管理部と、
    自局が管理するセルと接続中の移動局を特定するための移動局情報を、該移動局のハンドオーバによる接続の切り替え先のセルを管理するターゲット基地局へ所定のタイミングで送信する移動局情報転送部と、
    して機能させるためのプログラム。
  31. 前記無線リンク指標は、ハンドオーバの失敗を示す情報、前記移動局で送受信されるパケットのスループットまたは前記パケットの遅延時間である請求項29または30記載のプログラム。
  32. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知されたときである請求項30または31記載のプログラム。
  33. 前記所定のタイミングは、
    前記上位装置から前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして通知され、その後、自局に新たな移動局の接続が開始されたときである請求項30または31記載のプログラム。
  34. コンピュータを、セルを介して移動局と無線通信を行う複数の基地局を管理するネットワーク管理装置として機能させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記基地局から、前記移動局のハンドオーバに伴う、前記移動局が接続中のセルと該セルと隣接する隣接セルから成るセルペア毎の無線リンク指標を集計した統計情報を予め設定された所定の周期毎に受信し、該無線リンク指標に基づき前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアを検出するセルペア検出部として機能させるためのプログラム。
  35. 前記無線リンク指標は、ハンドオーバの失敗を示す情報、前記移動局で送受信されるパケットのスループットまたは前記パケットの遅延時間である請求項34記載のプログラム。
  36. 前記コンピュータに、
    前記無線リンク指標の統計情報の時間経過に伴う変化量が予め設定された所定値以下となるセルペアを、前記無線品質が予め設定された所定の期間内に所定値よりも低下するセルペアとして検出させるための請求項34または35記載のプログラム。
  37. 前記セルペアが3以上であるとき、
    前記コンピュータに、
    前記セルの設置環境の組み合わせが同一の複数のセルペアの前記無線リンク指標から該セルペアにおける該無線リンク指標の統計情報の基準値を計算し、前記設置環境の組み合わせが同一のセルペアのうち、該基準値との差が予め設定された閾値以上のセルペアを、前記無線品質が急激に劣化するセルペアとして検出させるための請求項34または35記載のプログラム。
  38. 前記コンピュータを、
    前記検出したセルペアのうち、少なくとも一方のセルを管理する基地局の送信電力、アンテナのチルト角または前記移動局と前記基地局間の無線リンクで障害が発生したか否かの判定に用いる判定タイマの少なくとも1つの調整を決定する無線パラメータ調整部として機能させるための請求項34から37のいずれか1項記載のプログラム。
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