JP6418142B2 - 課金印刷システム及び課金印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、不正行為が行われたか否かを判定可能な課金印刷システム及び課金印刷方法に関する。
一般に、使用料金の支払いを条件としてコピー機能等を使用することのできる課金印刷システムが存在する。このような課金印刷システムでは、印刷途中にジャムが発生した場合に課金されてしまわないように、画像が形成されたシートが外部に排出された時点で課金処理が行われるのが一般的である。しかしながら、このような課金印刷システムでは、画像が形成されたシートが外部に排出される前に、使用者がカバーを開けて、そのシートを搬送路から抜き出すことによって、課金を回避することができてしまうという問題がある。
そこで、そのような不正行為を防止するために、使用者が指定した枚数分のシートが外部に全て排出されて、その枚数分の料金が課金されるまでは、料金徴収装置に挿入したプリペイドカード又は通貨を取り出すことができないようにした画像形成装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−147965号公報
しかしながら、上記のような画像形成装置においても、画像が形成されたシートが外部に排出される前に、使用者がカバーを開けて、そのシートを搬送路から抜き出せば、指定した枚数を超える枚数のシート(画像が形成されたシート)を不正に取得することができてしまう。よって、例えばシート1枚分の料金のみで、複数枚のシートを不正に取得することができてしまう。
本発明の目的は、画像が形成されたシートが外部に排出される前に搬送路からそのシートを抜き出す不正行為が行われたか否かを適切に判定することのできる課金印刷システム及び課金印刷方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る課金印刷システムは、搬送路と、画像形成部と、排出口と、課金部と、ジャム検知部と、カバー部と、開閉検知部と、不正行為判定部と、を備える。前記搬送路は、シートを搬送する。前記画像形成部は、シート上に画像を形成する。前記排出口は、画像が形成されたシートを外部に排出する。前記課金部は、前記排出口からシートが外部に排出されるタイミングで当該シートに対する課金処理を行う。前記ジャム検知部は、ジャムを検知する。前記カバー部は、開閉可能であって、前記搬送路内のシートを取り除く際に開けられる。前記開閉検知部は、前記カバー部の開閉を検知する。前記不正行為判定部は、シートの搬送中に、前記ジャム検知部によってジャムが検知されていない状態で、前記開閉検知部によって前記カバー部が開けられたことが検知された場合に、不正行為が行われたと判定可能である。
本発明の他の局面に係る課金印刷システムは、搬送路と、画像形成部と、排出口と、課金部と、ジャム検知部と、ジャム回数カウント部と、不正行為判定部と、を備える。前記搬送路は、シートを搬送する。前記画像形成部は、シート上に画像を形成する。前記排出口は、画像が形成されたシートを外部に排出する。前記課金部は、前記排出口からシートが外部に排出されるタイミングで当該シートに対する課金処理を行う。前記ジャム検知部は、ジャムを検知する。前記ジャム回数カウント部は、前記ジャム検知部によって検知されるジャムの回数をジャム回数としてカウントする。前記不正行為判定部は、前記ジャム回数カウント部によってカウントされる前記ジャム回数に基づいて、不正行為が行われたか否かを判定可能である。
本発明の他の局面に係る課金印刷方法は、搬送ステップと、画像形成ステップと、シート排出ステップと、課金ステップと、ジャム検知ステップと、開閉検知ステップと、不正行為判定ステップと、を備える。前記搬送ステップでは、搬送路に沿ってシートを搬送する。前記画像形成ステップでは、シート上に画像を形成する。前記シート排出ステップでは、画像が形成されたシートを排出口から外部に排出する。前記課金ステップでは、前記排出口からシートが外部に排出されるタイミングで当該シートに対する課金処理を行う。前記ジャム検知ステップでは、ジャムを検知する。前記開閉検知ステップでは、前記搬送路内のシートを取り除く際に開けられる開閉可能なカバー部の開閉を検知する。前記不正行為判定ステップでは、シートの搬送中に、前記ジャム検知ステップでジャムが検知されていない状態で、前記開閉検知ステップで前記カバー部が開けられたことが検知された場合に、不正行為が行われたと判定する。
本発明の他の局面に係る課金印刷方法は、搬送ステップと、画像形成ステップと、シート排出ステップと、課金ステップと、ジャム検知ステップと、ジャム回数カウントステップと、不正行為判定ステップと、を備える。前記搬送ステップでは、搬送路に沿ってシートを搬送する。前記画像形成ステップでは、シート上に画像を形成する。前記シート排出ステップでは、画像が形成されたシートを排出口から外部に排出する。前記課金ステップでは、前記排出口からシートが外部に排出されるタイミングで当該シートに対する課金処理を行う。前記ジャム検知ステップでは、ジャムを検知する。前記ジャム回数カウントステップでは、前記ジャム検知ステップで検知されるジャムの回数をジャム回数としてカウントする。前記不正行為判定ステップでは、前記ジャム回数カウントステップでカウントされる前記ジャム回数に基づいて、不正行為が行われたか否かを判定する。
本発明によれば、画像が形成されたシートが外部に排出される前に搬送路からそのシートを抜き出す不正行為が行われたか否かを適切に判定することのできる課金印刷システム及び課金印刷方法が提供される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る課金印刷システムの構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。 図3は、第1の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係る画像形成装置で実行される不正行為判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図6は、第2の実施形態に係る画像形成装置において記憶部に記憶されるジャム情報の一例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る画像形成装置で実行される不正行為判定処理の手順の一例の一部を示すフローチャートである。 図8は、第1の実施形態に係る画像形成装置で実行される不正行為判定処理の手順の一例の一部を示すフローチャートである。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[第1の実施形態]
まず、図1〜図4を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係る課金印刷システムについて説明する。図1に示すように、第1の実施形態の課金印刷システムは、画像形成装置10と料金徴収装置11とを備える。画像形成装置10と料金徴収装置11は、例えば通信ケーブル12を介して通信可能に接続される。前記課金印刷システムは、例えば、コンビニエンスストアなどの店舗内又は図書館などの公共施設内等に設置される。
料金徴収装置11は、画像形成装置10を用いて印刷を行う使用者から印刷料金を徴収する。例えば、料金徴収装置11は、使用者によって投入された金銭から印刷料金を徴収するコインベンダーである。なお、料金徴収装置11は、使用者が所有するプリペイドカードなどの金銭情報が記録された磁気カードから印刷料金を徴収するものであってもよい。料金徴収装置11は、印刷処理が開始されてから当該印刷処理が完了するまでの間は、使用者が金銭又は磁気カードを取り出せないようにするロック機能を備えているのが望ましい。前記ロック機能は、例えば、料金徴収装置11に投入された金銭を外部に排出するための排出装置を、印刷処理が開始されてから当該印刷処理が完了するまでの間は作動させないように制御することによって実現することができる。
図1及び図2を参照して、画像形成装置10の概略構成について説明する。なお、図2の如く画像形成装置10が設置された状態で矢印6の方向を上下方向と定義し、矢印7の方向(図2の紙面に垂直な方向)を前後方向と定義し、矢印8の方向を左右方向と定義する。
図1及び図2に示されるように、画像形成装置10は、いわゆる胴内排紙型と称されるものであり、プリンター、複写機、及びファクシミリなどの各機能を備えた複合機である。この画像形成装置10は、入力された画像をトナーなどの印刷材料を用いて印刷用紙等のシートにモノクロ印刷又はカラー印刷するものである。画像形成装置10は、上部に原稿の画像を読み取るスキャナー13が設けられ、下部に電子写真方式の画像形成部14が設けられたものである。そして、図2において画像形成装置10の右側に用紙排出部15が設けられている。用紙排出部15は、画像形成部14とスキャナー13との間に排紙スペース16を形成しつつ、画像形成部14とスキャナー13とを連結するように設けられている。なお、画像形成装置10は複合機に限られず、プリンターや複写機、ファクシミリなどの専用機であっても、本発明は適用可能である。
画像形成装置10が複写機として機能する場合は、スキャナー13の原稿載置面に原稿がセットされて操作パネル17からコピー開始指示が入力されると、スキャナー13による読取動作が開始され、原稿の画像データが読み取られる。
画像形成部14は、スキャナー13で読み取られた画像データに基づいてシート上に画像を形成する。画像形成部14は、主として、シートを保持可能な給紙トレイ18と、複数の給送手段19と、給紙トレイ18から給送されたシートにトナー像を転写する転写装置20と、シートに転写されたトナー像をそのシートに定着させる定着装置21と、定着後のシートを搬送する複数の搬送ローラー22と、これらを制御する制御部23A(図3参照)と、を備えている。これらの構成要素は、画像形成部14の筐体を構成するケーシング24の内部に配置されている。
ケーシング24の上部とスキャナー13との間には、前方及び左側方が開放された排紙スペース16が区画されている。その排紙スペース16に排紙トレイ25が設けられている。給紙トレイ18から給送手段19によって給送されたシートは、ケーシング24内の左側に区画された搬送路26を移動され、転写装置20によってシートにトナー像が転写される。シートに転写されたトナー像は、定着装置21を通過する際に加熱溶融されることによってシートに定着する。定着装置21を通過したシートは、ケーシング24内の右側に区画された搬送路27を通って搬送ローラー22によって上方へ案内されて、排出口28から外部の排紙スペース16に排出されて、排紙トレイ25に保持される。
図2に示されるように、定着装置21は、ケーシング24内において転写装置20よりも搬送方向下流側に設けられている。定着装置21は、加熱ローラー29と、この加熱ローラー29に対向配置された加圧ローラー30とを備えている。定着装置21に搬送されたシートは、加熱ローラー29と加圧ローラー30とによって挟持されつつ搬送されることによって、シートに形成されたトナー像が加熱されながら加圧される。これにより、トナー像がシートに溶着される。その後、シートは排紙トレイ25に排出される。
ケーシング24の右側面には、ケーシング24の内部を開放するためのカバー部31が設けられている。ケーシング24の右側面には、定着装置21から延出される搬送路27に通じる開口32が形成されている。カバー部31は、開口32を閉塞する閉姿勢(図2において実線で示される姿勢)と、開口32を開放する開姿勢(図2において破線で示される姿勢)との間で姿勢変化可能に支持されている。具体的には、カバー部31は、その下端に設けられた支軸33によって前記閉姿勢と前記開姿勢との間を回動可能に支持されている。カバー部31は、搬送路27内のシートを取り除く際に開けられる。カバー部31が回動されて開姿勢にされることにより、開口32が開放されて、搬送路27が露出される。これにより、搬送路27においてシートが詰まったとしても、開口32からシートを取り除く用紙除去作業を行うことができる。
ケーシング24内には、カバー部31の開閉状態を検知するためのカバースイッチ34(図3参照)が設けられている。カバースイッチ34は、カバー部31の開閉状態に応じた信号を出力する。出力された信号は制御部23Aに入力される。カバースイッチ34としては、例えばマイクロスイッチなどの機械センサー又は光センサーなどを適用することが可能である。
本実施形態では、カバー部31が閉姿勢のときに、カバー部31に設けられた図示しない突起がカバースイッチ34のスイッチ部を押圧することにより、カバースイッチ34の接点が閉じられる。カバースイッチ34の接点が閉じられると、モーターなどの駆動系負荷への駆動電圧が供給される。また、カバー部31が開姿勢になると、前記接点が開いて、モーターなどの駆動系負荷への駆動電圧が供給されなくなる。このように、カバースイッチ34は、カバー部31の開閉を検知するカバー開閉検知機能を実現するだけでなく、この機能に加えて、モーターなどの駆動系負荷への駆動電圧の供給路におけるインターロックの機能も実現している。
次に、図3を参照しつつ、画像形成装置10のシステム構成について説明する。制御部23Aには、スキャナー13、画像形成部14、操作パネル17、カバースイッチ34、シートセンサー35、通信I/F36、記憶部37等に電気的に接続されている。
操作パネル17は、制御部23Aからの制御指示に応じて各種の情報を表示する液晶ディスプレーなどの表示部、及びユーザーの操作に応じて制御部23Aに各種の情報を入力するタッチパネルなどの操作部を有する。
シートセンサー35は、搬送路26又は搬送路27に沿って搬送されるシートを検知するセンサーである。シートセンサー35は、例えば、反射型フォトセンサー又は透過型フォトセンサーである。シートセンサー35は、搬送路26又は搬送路27に沿って複数の箇所に設けられている。例えば、定着装置21の出口の近傍、及び排出口28の近傍などに、シートセンサー35が設けられている。
通信I/F36は、電話回線、インターネット、又はLANなどの通信網を介して、外部のファクシミリ装置又はパーソナルコンピューターなどの情報処理装置との間で所定の通信プロトコルに従った通信処理を実行することが可能な通信インターフェイスである。料金徴収装置11との通信も、通信I/F36を通じて行われる。
記憶部37は、ハードディスク又はEEPROM(登録商標)などの不揮発性の記憶部である。記憶部37には、制御部23Aによって実行される後述する不正行為判定処理などを実行するための各種の制御プログラムなどが記憶される。
制御部23Aは、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
具体的に、制御部23Aは、ジャム検知部231、開閉検知部232及び不正行為判定部233Aを含む。なお、制御部23Aは、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより各処理部として機能する。また、制御部23Aは、各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
ジャム検知部231は、各シートセンサー35からの信号に基づいて、ジャム(シートの搬送不良やシートの詰まり)の発生、及びその発生位置を検知する。例えば、いずれかのシートセンサー35がシートを所定時間以上検知し続けている場合に、ジャム検知部231は、そのシートセンサー35の付近でジャムが発生したことを検知することができる。
開閉検知部232は、カバースイッチ34からの信号に基づいて、カバー部31の開閉を検知する。
不正行為判定部233Aは、ジャム検知部231及び開閉検知部232の検知結果等に基づいて、使用者による不正行為が行われたか否かを判定する。具体的には、不正行為判定部233Aは、シートの搬送中に、ジャム検知部231によってジャムが検知されていない状態で、カバー部31が開けられたことが開閉検知部232によって検知された場合に、不正行為が行われたと判定する。
以下、図4を参照しつつ、画像形成装置10において、制御部23Aによって実行される不正行為判定処理の手順の一例について説明する。ここで、ステップS1、S2・・・は、制御部23Aにより実行される処理手順(ステップ)の番号を表している。なお、当該不正行為判定処理は、例えば、画像形成装置10の電源がオンになったときに開始され、電源がオフになったときに終了される。
<ステップS1>
まず、ステップS1において、制御部23Aは、操作パネル17等を通じて使用者から印刷指示が入力されたか否かを判断する。そして、印刷指示が入力されたと判断されると(S1:Yes)、処理がステップS2に移行する。一方、印刷指示が入力されたと判断されるまでの間は(S1:No)、ステップS1の処理が繰り返し実行される。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部23Aは、料金徴収装置11から残金の情報を取得し、前記印刷指示に対して残金が足りているか否かを判断する。そして、残金が足りていると判断されると(S2:Yes)、処理がステップS3に移行する。一方、残金が足りていないと判断されると(S2:No)、処理がステップS1に戻る。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部23Aは、前記印刷指示に対応する印刷処理を開始する。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部23Aは、シートセンサー35からの信号に基づいて、ジャムが発生したか否かを判断する。そして、ジャムが発生したと判断されると(S4:Yes)、処理がステップS11に移行する。一方、ジャムが発生していないと判断されると(S4:No)、処理がステップS5に移行する。
<ステップS5>
ステップS5において、制御部23Aは、シートセンサー35及びカバースイッチ34からの信号に基づいて、ジャムが発生していない状態でカバー部31が開けられたか否かを判断する。そして、ジャムが発生していない状態でカバー部31が開けられたと判断されると(S5:Yes)、処理がステップS9に移行する。一方、そうでない場合には(S5:No)、処理がステップS6に移行する。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部23Aは、排出口28からシートが排出されたか否かを判断する。例えば、制御部23Aは、排出口28の近傍に設けられているシートセンサー35がシートを検知している状態からシートを検知していない状態に変化したときに、排出口28からシートが排出されたと判断することができる。そして、排出口28からシートが排出されたと判断されると(S6:Yes)、処理がステップS7に移行する。一方、排出口28からシートが排出されていないと判断されると(S6:No)、処理がステップS4に戻る。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部23Aは、シート1枚分の印刷料金を残金から差し引くように、残金を更新する。具体的には、制御部23Aは、排出口28からシートが排出されたことを示す信号を料金徴収装置11に送信する。すると、当該信号を受信した料金徴収装置11において、残金の更新が行われる。すなわち、排出口28を通じてシートが外部に排出されるタイミングで、料金徴収装置11において、当該シートに対する課金処理が行われる。
<ステップS8>
ステップS8において、制御部23Aは、前記印刷指示に対応する印刷処理が完了したか否かを判断する。そして、印刷処理が完了したと判断されると(S8:Yes)、処理がステップS1に戻る。一方、印刷処理が完了していないと判断されると(S8:No)、処理がステップS4に戻る。
<ステップS9>
ステップS9において、制御部23Aは、シートセンサー35からの信号に基づいて、カバー部31が開けられた後に、定着装置21よりも下流側でジャムが発生した否かを判断する。定着装置21よりも下流側とは、画像形成装置10に設けられている搬送路のうち、画像が形成されたシートの搬送区間、すなわち、定着装置21の出口と排出口28との間に設けられている搬送路27に相当する。例えば、シートが搬送路27を通過している途中でカバー部31が開けられると、搬送ローラー22等の駆動が停止されるため、搬送路27内でシートが停止する。その結果、制御部23Aは、搬送路27に沿って設けられているシートセンサー35からの信号に基づいて、カバー部31が開けられてから所定時間後に、定着装置21よりも下流側でジャムが発生したと検知することができる。
ステップS9において、定着装置21よりも下流側でジャムが発生したと判断されると(S9:Yes)、処理がステップS10に移行する。一方、そうでない場合(例えば、定着装置21よりも上流側でジャムが発生した場合)は(S9:No)、処理がステップS11に移行する。
<ステップS10>
ステップS10において、制御部23Aは、不正行為が行われたと判定して、不正対応処理を実行する。不正対応処理とは、不正行為が行われたと判定された場合に実行される、予め定められた処理である。不正対応処理の例としては、画像形成装置10を一時的に使用不可能にする処理、警告画面を表示する処理、警報音を発生する処理、前記課金印刷システムの管理者に通報する処理などが考えられる。ステップS10において実行される不正対応処理の種類を、管理者が事前に選択できるような構成であってもよい。その後、ジャムが解消されたことが確認されると、処理がステップS1に戻る。なお、不正対応処理として画像形成装置10を一時的に使用不可能にする場合には、前記課金印刷システムの管理者がパスワード入力などの所定操作を行わない限りは処理がステップS1に戻らないようにするのが望ましい。
<ステップS11>
ステップS11において、制御部23Aは、ジャム対応処理を実行する。ジャム対応処理とは、ジャムが検知された場合に実行される処理であって、例えば、制御部23Aは、定着装置21及び搬送ローラー22等の駆動を停止するとともに、ジャムが発生したことを操作パネル17等によって使用者に報知する。その後、ジャムが解消されたことが確認されると、処理がステップS1に戻る。
なお、上記ステップS5,S9の処理は、制御部23Aの不正行為判定部233Aによって実行される。
ところで、一般に、使用料金の支払いを条件としてコピー機能等を使用することのできる課金印刷システムが存在する。このような課金印刷システムでは、印刷途中にジャムが発生した場合に課金されてしまわないように、画像が形成されたシートが外部に排出された時点で課金処理が行われるのが一般的である。しかしながら、このような課金印刷システムでは、画像が形成されたシートが外部に排出される前に、使用者がカバーを開けて、そのシートを搬送路から抜き出すことによって、課金を回避することができてしまうという問題がある。
そこで、そのような不正行為を防止するために、使用者が指定した枚数分のシートが外部に全て排出されて、その枚数分の料金が課金されるまでは、料金徴収装置に挿入したプリペイドカード又は通貨を取り出すことができないようにした画像形成装置が存在する。しかしながら、そのような画像形成装置においても、画像が形成されたシートが外部に排出される前に、使用者がカバーを開けて、そのシートを搬送路から抜き出せば、指定した枚数を超える枚数のシート(画像が形成されたシート)を不正に取得することができてしまう。よって、例えばシート1枚分の料金のみで、複数枚のシートを不正に取得することができてしまう。
これに対して、本発明の第1の実施形態に係る課金印刷システムでは、ジャムが発生していない状態でカバー部31が開けられた場合に、不正行為が行われたと判定されるので、上記のような不正行為を検知することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る課金印刷システムでは、カバー部31が開けられた後に、定着装置21よりも下流側でジャムが発生した場合に、不正行為が行われたと判定される。すなわち、カバー部31が開けられたとしても、画像が形成されたシートを不正に取得することができない状況では、不正行為が行われたとは判定されない。よって、不正行為が行われたか否かを高い精度で判別することができる。なお、変形例として、ジャムが発生していない状態でカバー部31が開けられた場合は、ジャムの発生場所に関わらず一律に、不正行為が行われたと判定されてもよい。
[第2の実施形態]
次に、図1、図2、図5〜図8を参照しつつ、本発明の第2の実施形態に係る課金印刷システムについて説明する。第2の実施形態に係る課金印刷システムも、第1の実施形態と同様に、図1に示すように、画像形成装置10と料金徴収装置11とを備える。料金徴収装置11については第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図5を参照しつつ、第2の実施形態に係る画像形成装置10のシステム構成について説明する。制御部23Bには、スキャナー13、画像形成部14、操作パネル17、カバースイッチ34、シートセンサー35、通信I/F36、記憶部37等に電気的に接続されている。制御部23B以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。なお、第2の実施形態では、図6に示すような情報(以下、ジャム情報と称す)が、記憶部37等の不揮発性の記憶部に記憶され、随時に更新される。
制御部23Bは、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を備える。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性又は不揮発性の記憶部である。
具体的に、制御部23Bは、ジャム検知部231、使用者判別部234、印刷枚数カウント部235、ジャム回数カウント部236、ジャム率算出部237及び不正行為判定部233Bを含む。なお、制御部23Bは、前記制御プログラムに従って各種の処理を実行することにより各処理部として機能する。また、制御部23Bは、各処理部の一部又は複数の処理機能を実現する電子回路を備えるものであってもよい。
ジャム検知部231は、各シートセンサー35からの信号に基づいて、ジャム(シートの搬送不良やシートの詰まり)の発生、及びその発生位置を検知する。例えば、いずれかのシートセンサー35がシートを所定時間以上検知し続けている場合に、ジャム検知部231は、そのシートセンサー35の付近でジャムが発生したことを検知することができる。
使用者判別部234は、画像形成装置10に対して印刷指示を入力した使用者が、特定の使用者であるか不特定の使用者であるかを判別する。ここでは、一例として、前記課金印刷システムが図書館に設置されており、図書館の職員は画像形成装置を無料で使用することができ、図書館の利用者は画像形成装置を有料で使用することができる場合について説明する。そして、前記特定の使用者が図書館の職員であり、前記不特定の使用者が図書館の利用者であるものとして説明する。
前記特定の使用者と前記不特定の使用者とを判別する方法としては種々の方法を採用し得る。例えば、前記特定の使用者が所持している磁気カードに記憶された使用者識別情報を画像形成装置10が読み取ることによって、前記特定の使用者を判別してもよい。または、操作パネル17を通じて入力される使用者識別情報又はパスワード等に基づいて、前記特定の使用者を判別してもよい。または、前記特定の使用者が操作する特定の情報処理装置からの印刷指示か否かに基づいて、前記特定の使用者を判別してもよい。
印刷枚数カウント部235は、印刷枚数(すなわち排出口28を通じて外部に排出されるシートの枚数)をカウントする。印刷枚数カウント部235によってカウントされた印刷枚数は、記憶部37等の不揮発性の記憶部に記憶される。印刷枚数カウント部235は、前記ジャム情報(図6参照)において、前記特定の使用者の印刷枚数(以下、特定印刷枚数と称す)と、前記不特定の使用者の印刷枚数(以下、不特定印刷枚数と称す)とを個別にカウントする。
ジャム回数カウント部236は、ジャム検知部231によって検知されるジャムの回数をジャム回数としてカウントする。ジャム回数カウント部236によってカウントされたジャム回数は、記憶部37等の不揮発性の記憶部に記憶される。ジャム回数カウント部236は、前記ジャム情報において、前記特定の使用者のジャム回数(以下、特定ジャム回数と称す)と、前記不特定の使用者のジャム回数(以下、不特定ジャム回数と称す)とを個別にカウントする。
ジャム率算出部237は、前記印刷枚数(すなわち排出口28を通じて外部に排出されるシートの枚数)に対する前記ジャム回数の比率であるジャム率を算出する。具体的には、ジャム率算出部237は、ジャム回数カウント部236によってカウントされたジャム回数を、印刷枚数カウント部235によってカウントされた印刷枚数で除することによって、ジャム率を算出する。ジャム率算出部237は、前記ジャム情報において、前記特定の使用者のジャム率(以下、特定ジャム率と称す)と、前記不特定の使用者のジャム率(以下、不特定ジャム率と称す)とを個別に算出する。前記特定ジャム率は、前記特定ジャム回数を前記特定印刷枚数で除することによって算出される。前記不特定ジャム率は、前記不特定ジャム回数を前記不特定印刷枚数で除することによって算出される。
不正行為判定部233Bは、ジャム回数カウント部236によってカウントされるジャム回数に基づいて、不正行為が行われたか否かを判定する。より具体的には、不正行為判定部233Bは、ジャム率算出部237によって算出されるジャム率に基づいて、不正行為が行われたか否かを判定する。例えば、不正行為判定部233Bは、ジャム率算出部によって算出される特定ジャム率と不特定ジャム率との比較結果に基づいて、前記不特定の使用者によって不正行為が行われたか否かを判定する。
以下、図7及び図8を参照しつつ、第2の実施形態に係る画像形成装置10において、制御部23Bによって実行される不正行為判定処理の手順の一例について説明する。
<ステップS21>
まず、ステップS21において、制御部23Bは、操作パネル17等を通じて使用者から印刷指示が入力されたか否かを判断する。そして、印刷指示が入力されたと判断されると(S21:Yes)、処理がステップS22に移行する。一方、印刷指示が入力されたと判断されるまでの間は(S21:No)、ステップS21の処理が繰り返し実行される。
<ステップS22>
ステップS22において、制御部23Bは、前記印刷指示を入力した使用者が前記特定の使用者であるか否かを判断する。そして、前記特定の使用者であると判断されると(S22:Yes)、処理がステップS23に移行する。一方、前記特定の使用者ではない、すなわち前記不特定の使用者であると判断されると(S22:No)、処理が図8のステップS31に移行する。
<ステップS23>
ステップS23において、制御部23Bは、前記印刷指示に対応する印刷処理を開始する。
<ステップS24>
ステップS24において、制御部23Bは、シートセンサー35からの信号に基づいて、ジャムが発生したか否かを判断する。そして、ジャムが発生したと判断されると(S24:Yes)、処理がステップS28に移行する。一方、ジャムが発生していないと判断されると(S24:No)、処理がステップS25に移行する。なお、ジャムが発生するケースとしては、偶発的に発生するケース及び画像形成装置10の故障によって発生するケースに加えて、使用者によって故意に発生させられるケースがある。しかしながら、ここでの使用者は前記特定の使用者であり、前記特定の使用者は画像形成装置10を無料で使用することができる。よって、ここではジャムが使用者によって故意に発生させられるケースは考えられない。すなわち、ここで発生したジャムは、偶発的に発生したもの、もしくは画像形成装置10の故障によって発生したものであるとみなすことができる。
<ステップS25>
ステップS25において、制御部23Bは、排出口28からシートが排出されたか否かを判断する。例えば、制御部23Bは、排出口28の近傍に設けられているシートセンサー35がシートを検知している状態からシートを検知していない状態に変化したときに、排出口28からシートが排出されたと判断することができる。そして、排出口28からシートが排出されたと判断されると(S25:Yes)、処理がステップS26に移行する。一方、排出口28からシートが排出されていないと判断されると(S25:No)、処理がステップS24に戻る。
<ステップS26>
ステップS26において、制御部23Bは、前記特定印刷枚数を更新する。具体的には、制御部23Bは、前記ジャム情報における前記特定の使用者の印刷枚数の値に1を加える。
<ステップS27>
ステップS27において、制御部23Bは、前記印刷指示に対応する印刷処理が完了したか否かを判断する。そして、印刷処理が完了したと判断されると(S27:Yes)、処理がステップS21に戻る。一方、印刷処理が完了していないと判断されると(S27:No)、処理がステップS24に戻る。
<ステップS28>
ステップS28において、制御部23Bは、定着装置21よりも下流側でジャムが発生した否かを判断する。定着装置21よりも下流側とは、画像形成装置10に設けられている搬送路のうち、画像が形成されたシートの搬送区間、すなわち、定着装置21の出口と排出口28との間に設けられている搬送路27に相当する。
ステップS28において、定着装置21よりも下流側でジャムが発生したと判断されると(S28:Yes)、処理がステップS29に移行する。一方、そうでない場合(例えば、定着装置21よりも上流側でジャムが発生した場合)は(S28:No)、処理がステップS30に移行する。
<ステップS29>
ステップS29において、制御部23Bは、前記特定ジャム回数を更新する。具体的には、制御部23Bは、前記ジャム情報における前記特定の使用者のジャム回数の値に1を加える。
<ステップS30>
ステップS30において、制御部23Bは、ジャム対応処理を実行する。ジャム対応処理とは、ジャムが検知された場合に実行される処理であって、例えば、制御部23Bは、定着装置21及び搬送ローラー22等の駆動を停止するとともに、ジャムが発生したことを操作パネル17等によって使用者に報知する。その後、ジャムが解消されたことが確認されると、処理がステップS21に戻る。
<ステップS31>
ステップS31において、制御部23Bは、料金徴収装置11から残金の情報を取得し、前記印刷指示に対して残金が足りているか否かを判断する。そして、残金が足りていると判断されると(S31:Yes)、処理がステップS32に移行する。一方、残金が足りていないと判断されると(S31:No)、処理が図7のステップS21に戻る。
<ステップS32>
ステップS32において、制御部23Bは、前記印刷指示に対応する印刷処理を開始する。
<ステップS33>
ステップS33において、制御部23Bは、シートセンサー35からの信号に基づいて、ジャムが発生したか否かを判断する。そして、ジャムが発生したと判断されると(S33:Yes)、処理がステップS38に移行する。一方、ジャムが発生していないと判断されると(S33:No)、処理がステップS34に移行する。なお、ジャムが発生するケースとしては、偶発的に発生するケース及び画像形成装置10の故障によって発生するケースに加えて、使用者によって故意に発生させられるケースがある。ここでの使用者は前記不特定の使用者であるため、ここではジャムが使用者によって故意に発生させられるケースも考えられる。例えば、シートが搬送路27を通過している途中で前記不特定の使用者によってカバー部31が開けられると、搬送ローラー22等の駆動が停止されるため、搬送路27内でシートが停止する。その結果、搬送路27に沿って設けられているシートセンサー35からの信号に基づいて、ジャムが検知される。また、例えば、シートが搬送路27を通過している途中で前記不特定の使用者によって排出口28等の隙間から搬送路27内に異物が挿入されると、この異物によってシートの正常な搬送が妨げられる。その結果、搬送路27に沿って設けられているシートセンサー35からの信号に基づいて、ジャムが検知される。
<ステップS34>
ステップS34において、制御部23Bは、排出口28からシートが排出されたか否かを判断する。例えば、制御部23Bは、排出口28の近傍に設けられているシートセンサー35がシートを検知している状態からシートを検知していない状態に変化したときに、排出口28からシートが排出されたと判断することができる。そして、排出口28からシートが排出されたと判断されると(S34:Yes)、処理がステップS35に移行する。一方、排出口28からシートが排出されていないと判断されると(S34:No)、処理がステップS33に戻る。
<ステップS35>
ステップS35において、制御部23Bは、シート1枚分の印刷料金を残金から差し引くように、残金を更新する。具体的には、制御部23Bは、排出口28からシートが排出されたことを示す信号を料金徴収装置11に送信する。すると、当該信号を受信した料金徴収装置11において、残金の更新が行われる。すなわち、排出口28を通じてシートが外部に排出されるタイミングで、料金徴収装置11において、当該シートに対する課金処理が行われる。
<ステップS36>
ステップS36において、制御部23Bは、前記不特定印刷枚数を更新する。具体的には、制御部23Bは、前記ジャム情報における前記不特定の使用者の印刷枚数の値に1を加える。
<ステップS37>
ステップS37において、制御部23Bは、前記印刷指示に対応する印刷処理が完了したか否かを判断する。そして、印刷処理が完了したと判断されると(S37:Yes)、処理が図7のステップS21に戻る。一方、印刷処理が完了していないと判断されると(S37:No)、処理がステップS33に戻る。
<ステップS38>
ステップS38において、制御部23Bは、定着装置21よりも下流側でジャムが発生した否かを判断する。定着装置21よりも下流側とは、画像形成装置10に設けられている搬送路のうち、画像が形成されたシートの搬送区間、すなわち、定着装置21の出口と排出口28との間に設けられている搬送路27に相当する。
ステップS38において、定着装置21よりも下流側でジャムが発生したと判断されると(S38:Yes)、処理がステップS39に移行する。一方、そうでない場合(例えば、定着装置21よりも上流側でジャムが発生した場合)は(S38:No)、処理がステップS44に移行する。
<ステップS39>
ステップS39において、制御部23Bは、前記不特定ジャム回数を更新する。具体的には、制御部23Bは、前記ジャム情報における前記不特定の使用者のジャム回数の値に1を加える。
<ステップS40>
ステップS40において、制御部23Bは、前記ジャム情報に基づいて、前記特定ジャム率及び前記不特定ジャム率を算出する。具体的には、制御部23Bは、前記ジャム情報における前記特定の使用者のジャム回数を前記特定の使用者の印刷枚数で除することによって前記特定ジャム率を算出する。また、制御部23Bは、前記ジャム情報における前記不特定の使用者のジャム回数を前記不特定の使用者の印刷枚数で除することによって前記不特定ジャム率を算出する。
<ステップS41>
ステップS41において、制御部23Bは、前記特定ジャム率と比べて前記不特定ジャム率が異常であるか否かを判断する。前記不特定ジャム率が異常であるか否かの判断方法としては種々の方法を採用し得る。例えば、制御部23Bは、前記不特定ジャム率が前記特定ジャム率のR倍(ただし、Rは1よりも大きい所定数)以上である場合に、前記不特定ジャム率が異常であると判断してもよい。他の例として、制御部23Bは、前記不特定ジャム率が前記特定ジャム率よりも所定数以上大きい場合に、前記不特定ジャム率が異常であると判断してもよい。
ステップS41において、前記不特定ジャム率が異常であると判断されると(S41:Yes)、処理がステップS42に移行する。一方、前記不特定ジャム率が異常ではないと判断されると(S41:No)、処理がステップS44に移行する。
<ステップS42>
ステップS42において、制御部23Bは、前記不特定印刷枚数及び前記不特定ジャム回数をリセットする。具体的には、制御部23Bは、前記ジャム情報における前記不特定の使用者の印刷枚数の値とジャム回数の値を0にリセットする。
<ステップS43>
ステップS43において、制御部23Bは、不正行為が行われたと判定して、不正対応処理を実行する。不正対応処理とは、不正行為が行われたと判定された場合に実行される、予め定められた処理である。不正対応処理の例としては、画像形成装置10を一時的に使用不可能にする処理、警告画面を表示する処理、警報音を発生する処理、前記課金印刷システムの管理者に通報する処理などが考えられる。ステップS43において実行される不正対応処理の種類を、管理者が事前に選択できるような構成であってもよい。その後、ジャムが解消されたことが確認されると、処理が図7のステップS21に戻る。なお、不正対応処理として画像形成装置10を一時的に使用不可能にする場合には、前記課金印刷システムの管理者がパスワード入力などの所定操作を行わない限りは処理がステップS21に戻らないようにするのが望ましい。
<ステップS44>
ステップS44において、制御部23Bは、ジャム対応処理を実行する。ジャム対応処理とは、ジャムが検知された場合に実行される処理であって、例えば、制御部23Bは、定着装置21及び搬送ローラー22等の駆動を停止するとともに、ジャムが発生したことを操作パネル17等によって使用者に報知する。その後、ジャムが解消されたことが確認されると、処理が図7のステップS21に戻る。
なお、上記ステップS22の処理は、制御部23Bの使用者判別部234によって実行される。上記ステップS24,S33の処理は、制御部23Bのジャム検知部231によって実行される。上記ステップS26,S36の処理は、制御部23Bの印刷枚数カウント部235によって実行される。上記ステップS29,S39の処理は、制御部23Bのジャム回数カウント部236によって実行される。上記ステップS40の処理は、制御部23Bのジャム率算出部237によって実行される。上記ステップS41の処理は、制御部23Bの不正行為判定部233Bによって実行される。
以上のように、第2の実施形態では、前記特定ジャム率と比べて前記不特定ジャム率が異常である場合に、不正行為が行われたと判定される。よって、前記不特定の使用者が、カバー部31を開けたり排出口28等の隙間から搬送路27内に異物を挿入したりして故意にジャムを発生させて、画像が形成されたシートを不正に入手する行為を繰り返すと、前記不特定ジャム率が上昇して異常な値となり、不正行為が行われたと判定される。
特に、第2の実施形態では、前記特定ジャム率を基準として、前記不特定ジャム率が異常であるか否かが判定される。よって、例えば、経年劣化により、偶発的なジャム及び画像形成装置10の故障によるジャムの発生率が上昇したとしても、それに伴って、基準となる前記特定の使用者のジャム率も上昇するため、誤判定が抑制され、不正行為が行われたか否かを高い精度で判別することができる。
なお、前記ジャム情報において前記印刷枚数が少ない間は、前記ジャム率の値が大きく変化しやすい。よって、このような状況における誤判定を抑制するために、例えば、前記印刷枚数が所定の閾値を超えるまでは、不正行為の判定を行わないようにしてもよい。
また、第2の実施形態では、定着装置21よりも下流側でジャムが発生した場合にのみ、ジャム回数が更新される。すなわち、例えば定着装置21よりも上流側でジャムが発生した場合には、このようなジャムは不正行為とは無関係であるため、ジャム回数は更新されない。よって、不正行為が行われたか否かを高い精度で判別することができる。なお、変形例として、ジャムが発生した場合には、ジャムの発生場所に関わらず一律にジャム回数が更新されてもよい。
なお、第2の実施形態では、一例として、前記特定の使用者が図書館の職員であり、前記不特定の使用者が図書館の利用者である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、前記特定の使用者が、画像形成装置10を無料で使用することのできる使用者であり、前記不特定の使用者が、画像形成装置10を有料で使用することのできる使用者であってもよい。他の例として、前記特定の使用者が、画像形成装置10に登録されている使用者であり、前記不特定の使用者が、画像形成装置10に登録されていないゲスト使用者であってもよい。他の例として、前記特定の使用者が、十分に信頼できる使用者(例えば、前記課金印刷システムが設置されている公共施設の職員)であり、前記不特定の使用者が、十分には信頼できない使用者(例えば、その他の一般人)であってもよい。
なお、第2の実施形態では、ジャム率に基づいて不正行為が判定される例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ジャムが連続して発生した回数に基づいて不正行為が判定されてもよい。具体的には、シートが排出口28から排出されることなく、ジャムが所定回数(例えば2回)以上連続して発生した場合に、不正行為が行われたと判定されてもよい。また、例えば、1つの印刷要求に対応する印刷処理の途中に発生したジャムの回数に基づいて不正行為が判定されてもよい。具体的には、或る印刷要求に対応する印刷処理が開始されてから当該印刷処理が完了するまでの間にジャムが所定回数(例えば3回)以上発生した場合に、不正行為が行われたと判定されてもよい。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態では、画像形成装置10と料金徴収装置11が別体である場合について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、画像形成装置10に、料金徴収装置11の機能が組み込まれていてもよい。
10 画像形成装置
11 料金徴収装置
12 通信ケーブル
14 画像形成部
17 操作パネル
21 定着装置
22 搬送ローラー
23A 制御部
23B 制御部
26 搬送路
27 搬送路
28 排出口
31 カバー部
34 カバースイッチ
35 シートセンサー
231 ジャム検知部
232 開閉検知部
233A 不正行為判定部
233B 不正行為判定部
234 使用者判別部
235 印刷枚数カウント部
236 ジャム回数カウント部
237 ジャム率算出部

Claims (5)

  1. シートを搬送する搬送路と、
    シート上に画像を形成する画像形成部と、
    画像が形成されたシートを外部に排出する排出口と、
    前記排出口からシートが外部に排出されるタイミングで当該シートに対する課金処理を行う課金部と、
    ジャムを検知するジャム検知部と、
    前記ジャム検知部によって検知されるジャムの回数をジャム回数としてカウントするジャム回数カウント部と、
    前記排出口を通じて外部に排出されるシートの枚数に対する前記ジャム回数の比率であるジャム率を算出するジャム率算出部と、
    前記ジャム率算出部によって算出される前記ジャム率に基づいて、不正行為が行われたか否かを判定可能な不正行為判定部と、
    を備える課金印刷システム。
  2. 前記搬送路内のシートを取り除く際に開けられる開閉可能なカバー部を更に備え、
    シートの搬送中に前記カバー部が開けられた場合に前記ジャム検知部によってジャムが検知される請求項に記載の課金印刷システム。
  3. 前記ジャム検知部は、前記搬送路における画像が形成されたシートの搬送区間でジャムが発生しているか否かを検知可能であり、
    前記ジャム回数カウント部は、前記ジャム検知部によって前記搬送路における画像が形成されたシートの搬送区間でジャムが発生していることが検知された回数を前記ジャム回数としてカウントする請求項又は請求項に記載の課金印刷システム。
  4. 特定の使用者と不特定の使用者とを判別する使用者判別部を更に備え、
    前記ジャム率算出部は、前記特定の使用者の前記ジャム率と前記不特定の使用者の前記ジャム率とを個別に算出し、
    前記不正行為判定部は、前記ジャム率算出部によって算出される前記特定の使用者の前記ジャム率と前記不特定の使用者の前記ジャム率との比較結果に基づいて、前記不特定の使用者によって不正行為が行われたか否かを判定する請求項1〜3のいずれかに記載の課金印刷システム。
  5. 搬送路に沿ってシートを搬送する搬送ステップと、
    シート上に画像を形成する画像形成ステップと、
    画像が形成されたシートを排出口から外部に排出するシート排出ステップと、
    前記排出口からシートが外部に排出されるタイミングで当該シートに対する課金処理を行う課金ステップと、
    ジャムを検知するジャム検知ステップと、
    前記ジャム検知ステップで検知されるジャムの回数をジャム回数としてカウントするジャム回数カウントステップと、
    前記排出口を通じて外部に排出されるシートの枚数に対する前記ジャム回数の比率であるジャム率を算出するジャム率算出ステップと、
    前記ジャム率算出ステップで算出される前記ジャム率に基づいて、不正行為が行われたか否かを判定する不正行為判定ステップと、
    を備える課金印刷方法。
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