JP6418087B2 - クリップ取付治具 - Google Patents
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Description
先端に開口端部を有するとともに後端に閉塞端部を有し、複数の上記クリップを一列に並ぶ状態で収容するための収容筒と、
上記閉塞端部に隣接して上記収容筒内に配置され、上記クリップを先端側へ付勢する付勢部材と、
上記開口端部において内周側に突出して設けられた、弾性変形可能なストッパーと、
該ストッパーが設けられた上記開口端部の位置よりも後端側において内周側に突出して設けられた、弾性変形可能なロックレバーと、を備え、
上記ストッパーは、上記収容筒内の最も先端側に収容された先端側クリップが上記付勢部材に押されて上記開口端部から外部へ抜け出すことを阻止する自然状態と、上記先端側クリップが上記被取付部に係合して上記付勢部材に押されて上記開口端部から外部へ抜き出されるときに外周側へ弾性変形する変形状態とを形成可能であり、
上記ロックレバーは、上記先端側クリップが上記被取付部に係合するときに該先端側クリップが後端側に押し込まれることを阻止する自然状態と、上記先端側クリップの後端側に隣接する隣接クリップが上記付勢部材によって先端側へ押し出されるときに外周側へ弾性変形する変形状態とを形成可能である、クリップ取付治具にある。
クリップ取付治具を用いて被取付対象の被取付部にクリップを取り付けるに当たっては、作業者は、付勢部材の付勢力に逆らって、収容筒内に必要な個数のクリップを押し込む。このとき、ロックレバーがクリップの押し込みを妨げる場合には、ロックレバーを適宜、変形状態にすることができる。
次いで、作業者が、クリップ取付治具を被取付部に対向させ、先端側クリップを被取付部に係合させるときには、自然状態にあるロックレバーによって、先端側クリップが後端側に押し込まれることが阻止される。
このように、クリップ取付治具を用いることによって、被取付対象の被取付部の形成数に応じた必要な個数のクリップを、容易に各被取付部に順次取り付けることができる。そのため、作業者がクリップを直接把持する場合に必要であったクリップの持ち替えが不要になり、不意にクリップを落下させることもなくなる。これにより、複数のクリップを複数の被取付部に取り付ける時間を短縮することができる。また、クリップ取付治具は、付勢部材、ストッパー及びロックレバーの各機能を利用した極めて簡単な構造によって実現することができる。
なお、先端側クリップ及び隣接クリップの用語は、どこの位置にあるクリップかを示すために便宜的に用いた用語であり、先端側クリップ及び隣接クリップは、他のクリップと同じものである。
クリップ取付治具1は、図1〜図3に示すように、小径部81と小径部81よりも外径が大きい大径部82とを有するクリップ8を、被取付対象としての自動車の車両ボディ71に設けられた、被取付部としてのボルト711に取り付けるために用いる。クリップ取付治具1は、収容筒2、付勢部材3、ストッパー4及びロックレバー5を備えている。
図1に示すように、クリップ取付治具1は、自動車の車両ボディ71に自動車外装部品72を取り付ける際に使用するクリップ8を複数収容し、このクリップ8を1個ずつ取り出すことができるものである。自動車外装部品72は、種々の部品とすることができ、例えば、車両ボディ71のホイールハウスの部分に外装する部品とすることができる。被取付部としてのボルト711は、自動車外装部品72から起立して設けられている。ボルト711の形成数は、自動車外装部品72に設けられた複数の取付穴721の数と同じである。
ロックレバー5は、収容筒2の外周に取り付けられた別部材によって構成されている。ストッパー4を含む収容筒2は、樹脂材料から構成することができ、ロックレバー5は、金属材料から構成することができる。
作業者は、まず、車両ボディ71における複数のボルト711が、自動車外装部品72における複数の取付穴721に挿入される状態で、自動車外装部品72を車両ボディ71に配置する。また、作業者は、自動車外装部品72の取付に必要な所定数のクリップ8を、付勢部材3の付勢力に逆らって、収容筒2の収容穴21内に順次押し込む。このとき、作業者は、各ロックレバー5を強制的に収容筒2の外周側へ弾性変形させて、各ロックレバー5がクリップ8の押し込みの妨げとならないようにすることができる。また、各クリップ8は、大径部82を先端側に位置させる状態で収容穴21内に収容される。
そして、図5に示すように、先端側クリップ8Aの係合穴83にボルト711が差し込まれるときには、自然状態501にあるロックレバー5の突出部51の先端面511に、先端側クリップ8Aの大径部82が当接することによって、先端側クリップ8Aが後端側に押し込まれることが阻止される。
2 収容筒
21 収容穴
22 開口端部
23 閉塞端部
3 付勢部材(圧縮コイルバネ)
4 ストッパー
401 自然状態
402 変形状態
41 突出部
5 ロックレバー
501 自然状態
502 変形状態
51 突出部
71 車両ボディ(被取付対象)
711 ボルト(被取付部)
8 クリップ
8A 先端側クリップ
8B 隣接クリップ
81 小径部
82 大径部
Claims (3)
- 小径部と該小径部よりも外径が大きい大径部とを有するクリップを、被取付対象に設けられた被取付部に取り付けるために用いるクリップ取付治具であって、
先端に開口端部を有するとともに後端に閉塞端部を有し、複数の上記クリップを一列に並ぶ状態で収容するための収容筒と、
上記閉塞端部に隣接して上記収容筒内に配置され、上記クリップを先端側へ付勢する付勢部材と、
上記開口端部において内周側に突出して設けられた、弾性変形可能なストッパーと、
該ストッパーが設けられた上記開口端部の位置よりも後端側において内周側に突出して設けられた、弾性変形可能なロックレバーと、を備え、
上記ストッパーは、上記収容筒内の最も先端側に収容された先端側クリップが上記付勢部材に押されて上記開口端部から外部へ抜け出すことを阻止する自然状態と、上記先端側クリップが上記被取付部に係合して上記付勢部材に押されて上記開口端部から外部へ抜き出されるときに外周側へ弾性変形する変形状態とを形成可能であり、
上記ロックレバーは、上記先端側クリップが上記被取付部に係合するときに該先端側クリップが後端側に押し込まれることを阻止する自然状態と、上記先端側クリップの後端側に隣接する隣接クリップが上記付勢部材によって先端側へ押し出されるときに外周側へ弾性変形する変形状態とを形成可能である、クリップ取付治具。 - 上記ストッパー及び上記ロックレバーは、上記収容筒の軸線方向の周りの複数個所にそれぞれ設けられており、かつ、後端部を起点として外周側へ撓むことができるよう上記軸線方向に沿って片持ち状態で設けられており、
上記ストッパー及び上記ロックレバーの先端部には、上記収容筒の内周側に突出して上記クリップに接触可能な突出部が設けられている、請求項1に記載のクリップ取付治具。 - 上記付勢部材は、圧縮されたときに弾性復元力を生じさせる圧縮コイルバネによって構成されており、
上記収容筒内には、上記圧縮コイルバネが最も圧縮された状態において、上記被取付対象における上記被取付部の数と同じ数の上記クリップを収容可能である、請求項1又は2に記載のクリップ取付治具。
Priority Applications (1)
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JP2015135363A JP6418087B2 (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | クリップ取付治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015135363A JP6418087B2 (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | クリップ取付治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017013213A JP2017013213A (ja) | 2017-01-19 |
JP6418087B2 true JP6418087B2 (ja) | 2018-11-07 |
Family
ID=57828851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015135363A Active JP6418087B2 (ja) | 2015-07-06 | 2015-07-06 | クリップ取付治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Family Cites Families (4)
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JP6185343B2 (ja) * | 2013-09-06 | 2017-08-23 | トヨタ自動車九州株式会社 | 保護キャップ取り外し治具 |
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2015
- 2015-07-06 JP JP2015135363A patent/JP6418087B2/ja active Active
Also Published As
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JP2017013213A (ja) | 2017-01-19 |
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