JP6418025B2 - 絶縁筒の拡径方法、電力ケーブル接続用ユニットの製造方法、および絶縁筒の拡径装置 - Google Patents

絶縁筒の拡径方法、電力ケーブル接続用ユニットの製造方法、および絶縁筒の拡径装置 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁筒の拡径方法、電力ケーブル接続用ユニットの製造方法、および絶縁筒の拡径装置に関する。
一対の電力ケーブルを、互いに軸を一致させつつ突き合わせて直線状に接続することがある。このとき、一対の電力ケーブルのケーブル導体の接続部分は、圧縮スリーブによって圧縮接続され、圧縮スリーブの周囲には、電力ケーブル接続用絶縁筒(または常温収縮絶縁筒、以下、絶縁筒)が装着される(例えば、特許文献1)。
一対の電力ケーブルの接続部分に絶縁筒を装着する際には、まず、絶縁筒の軸方向に貫通した中空部内に、例えば軸方向に分割された拡径パイプを挿入することにより、予め絶縁筒を拡径する。次に、拡径パイプが挿入された絶縁筒の中空部の開口に、一方の電力ケーブルを挿入し、拡径パイプが挿入された絶縁筒を一方の電力ケーブルに退避させておく。次に、一対の電力ケーブルのそれぞれのケーブル導体を圧縮スリーブにより圧縮接続する。次に、拡径パイプが挿入された絶縁筒を一対の電力ケーブルの接続部分に配置する。そして、絶縁筒の軸方向の両側から、分割された拡径パイプのそれぞれを取り除くことにより、絶縁筒を弾性的に収縮させて電力ケーブルの接続部分に被せる。
特開2005−7679号公報
軸方向に分割された拡径パイプにより絶縁筒を拡径するためのこれまでの方法では、拡径パイプが絶縁筒から抜け出してしまう場合があった。
本発明の目的は、拡径パイプが絶縁筒から抜け出す現象を抑制することができる絶縁筒の拡径方法、電力ケーブル接続用ユニットの製造方法、および絶縁筒の拡径装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する絶縁筒の拡径方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配列されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する絶縁筒の拡径方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
前記絶縁筒を軸方向の一方から支持する絶縁筒支持部と、
前記拡径パイプを前記絶縁筒に対して相対的に軸方向に沿って移動させる拡径パイプ移動部と、
前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、前記絶縁筒の前記一方側から支持する拡径パイプ支持部と、を有し、
前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部により前記絶縁筒を前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成され、
前記絶縁筒支持部は、前記拡径パイプ移動部および前記拡径パイプ支持部により前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放するよう構成され、
前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置が提供される。
本発明によれば、拡径パイプが絶縁筒から抜け出す現象を抑制することができる絶縁筒の拡径方法、電力ケーブル接続用ユニットの製造方法、および絶縁筒の拡径装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る絶縁筒の拡径装置を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る絶縁筒を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る拡径パイプを示す斜視図である。 拡径パイプを挿入する工程を示す概略図である。 絶縁筒の支持を解放する工程を示す概略図である。 絶縁筒を取り出す工程を示す概略図である。 (a)は、比較例の絶縁筒の中空部内に拡径パイプを挿入したときを示す概略図であり、(b)は、比較例の絶縁筒の中空部内に拡径パイプを挿入する圧力を解放したときを示す概略図である。
<発明者等の得た知見>
まず、図7を用い、比較例として、これまでの方法により、拡径パイプにより絶縁筒を拡径する場合について説明する。図7(a)は、比較例の絶縁筒の中空部内に拡径パイプを挿入したときを示す概略図であり、図7(b)は、比較例の絶縁筒の中空部内に拡径パイプを挿入する圧力を解放したときを示す概略図である。
比較例では、例えば以下のようにして、拡径パイプ50により絶縁筒90を拡径する。
まず、絶縁筒90および拡径パイプ950を用意する。拡径パイプ950の外径は、絶縁筒90の中空部921の内径よりも大きくなっている。また、拡径パイプ950は、軸方向に2つに分割されており、第1パイプ951aと第2パイプ951bとが直列に配列されて構成されている。
図7(a)に示すように、絶縁筒90を軸方向の一方(例えば鉛直下側)から支持した状態で、拡径パイプ950の軸と絶縁筒90の軸を一致させつつ、拡径パイプ950に対して軸方向に沿って圧力を加えて、拡径パイプ950を絶縁筒90の軸方向の他方(鉛直上側)から一方(鉛直下側)に向かって移動させる。これにより、絶縁筒90の中空部921内に第1パイプ951aと第2パイプ951bとを順に挿入する。このとき、絶縁筒90の中空部921内に拡径パイプ950が挿入されることによって、絶縁筒90が径方向に広がる(拡径される)とともに、絶縁筒90が軸方向に圧縮される。また、このとき、絶縁筒90には、拡径パイプ950の挿入方向(鉛直下方向)に向かって応力が蓄積する。
ここで、比較例では、絶縁筒90を軸方向の一方から支持したまま、第1パイプ951aと第2パイプ951bとを絶縁筒90の中空部921内で当接した状態で所定時間保持する。
次に、図7(b)に示すように、絶縁筒90の中空部921内に拡径パイプ50を挿入する圧力を解放(開放)し、拡径パイプ950の固定を解除する。このとき、比較例では、絶縁筒90が軸方向に伸び、拡径パイプ950が絶縁筒90から抜け出す現象が生じることがあった。
本発明者は、鋭意検討の結果、以下のようなメカニズムにより、拡径パイプ950が絶縁筒90から抜け出す現象が生じることを見出した。
これまでの方法では、第1パイプ951aと第2パイプ951bとを絶縁筒90の中空部921内で当接した状態で所定時間保持する工程により、絶縁筒90の中空部921内に拡径パイプ950が挿入される際に絶縁筒90に蓄積した応力を緩和することができると考えられてきた。しかしながら、この工程は、絶縁筒90を軸方向の一方(鉛直下側)から支持したまま行われていたため、絶縁筒90の応力緩和が充分でない場合があった。
この場合、拡径パイプ950の固定を解除したとき、絶縁筒90は、蓄積した(残留した)応力が解放されることに伴って、元の形に戻ろうとして軸方向に伸びる。このため、第1パイプ951aと第2パイプ951bとの間に隙間が生じる。そして、第1パイプ951aと第2パイプ951bとの間の隙間において、絶縁筒90が径方向に収縮し、絶縁筒90が食い込む。そして、第1パイプ951aおよび第2パイプ951bを外側に押し出すような力が加わる。その結果、拡径パイプ950の少なくとも一方(例えば第1パイプ951a)が絶縁筒90の中空部921から抜け出してしまう。
本発明は、本発明者等が見出した上記知見に基づくものである。
<本発明の一実施形態>
(1)絶縁筒の拡径装置
次に、図1を用い、本発明の一実施形態に係る絶縁筒の拡径装置について説明する。図1は、本実施形態に係る絶縁筒の拡径装置を示す概略斜視図である。なお、図1には、すでに拡径パイプ50によって絶縁筒20が拡径された様子が示されている。
本実施形態の拡径装置30は、絶縁筒20の中空部210内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプ(510a)と第2パイプ(510b)とが直列に配置されてなる拡径パイプ50により絶縁筒20を拡径するよう構成され、例えば、絶縁筒支持部310と、拡径パイプ移動部410と、拡径パイプ支持部460と、を有している。
以下において、絶縁筒20の「軸方向」とは、絶縁筒20の中心軸の方向のことをいい、絶縁筒20の長手方向と言い換えることができる。また、絶縁筒20の「径方向」とは、絶縁筒20の軸方向に垂直な方向のことをいい、絶縁筒20の短手方向と言い換えることができる。
(絶縁筒支持部)
絶縁筒支持部310は、絶縁筒20を軸方向の一方から支持するように構成されている。本実施形態では、絶縁筒支持部310は、例えば、絶縁筒20の軸方向の一端を鉛直下側から支持することにより、絶縁筒20の軸が鉛直方向に沿うように絶縁筒20を立たせるよう構成されている。また、絶縁筒支持部310は、例えば、絶縁筒20の支持を解放(開放)可能に構成されている。詳細には、絶縁筒支持部310は、例えば、油圧シャフト(油圧シリンダ)330と、支持板340と、リニアガイド350と、可動板360と、を有している。
ステージ490の上には、4本の油圧シャフト330が立設されている。4本の油圧シャフト330のそれぞれは、支持板340を鉛直下側から支持し、油圧により支持板340を鉛直方向に昇降させるよう構成されている。これにより、油圧シャフト330の油圧を制御することによって、絶縁筒20の支持を徐々に解放できるようになっている。また、油圧シャフト330が複数(例えば4本)設けられていることにより、絶縁筒20の支持を均等に解放できるようになっている。
支持板340は、例えば円形の板部材として構成され、支持板340の中心には、例えば、拡径パイプ50が挿通可能な開口320が設けられている。支持板340の開口320内に、絶縁筒20から突出した拡径パイプ50が挿入されるようになっている。
支持板340の上には、平面視で支持板340の中心から放射状に複数のリニアガイド350が設けられ、複数のリニアガイド350のそれぞれには、可動板360が設けられている。複数の可動板360のそれぞれは、絶縁筒20の軸方向の一端を鉛直下側から支持することにより、絶縁筒20の軸が鉛直方向に沿うように絶縁筒20を立たせるよう構成されている。また、複数の可動板360のそれぞれは、絶縁筒20を支持しつつ、絶縁筒20の径方向に移動可能になっている。なお、絶縁筒20の拡径時に可動板360上で絶縁筒20が滑ることを抑制するために、可動板360の表面には、凹凸加工が施されている。
(拡径パイプ移動部)
拡径パイプ移動部410は、拡径パイプ50を絶縁筒20に対して相対的に軸方向に沿って移動させるよう構成されている。詳細には、拡径パイプ移動部410は、例えば、押圧用油圧シャフト(押圧用油圧シリンダ)430と、押圧部420と、を有している。
ステージ490の上には、2本の押圧用油圧シャフト430が立設されている。2本の押圧用油圧シャフト430のそれぞれは、押圧部420に連結され、油圧により押圧部420を鉛直方向に昇降させるよう構成されている。これにより、押圧用油圧シャフト430の油圧を制御することによって、拡径パイプ50を絶縁筒20に対して相対的に軸方向に沿って移動させるようになっている。
押圧部420は、例えば、板状部材として構成され、中央部に拡径パイプ50の軸方向の一端を連結するよう構成されている。押圧用油圧シャフト430が押圧部420を鉛直下方向に下降させたとき、押圧部420は、拡径パイプ50を鉛直下方向に押圧するよう構成されている。
(拡径パイプ支持部)
拡径パイプ支持部460は、絶縁筒20から突出した拡径パイプ50を、絶縁筒20の軸方向の一方から支持するよう構成されている。詳細には、絶縁筒支持部310の支持板340の開口320の鉛直下側に、拡径パイプ支持部460が立設されている。拡径パイプ支持部460は、例えば、支柱(符号不図示)と、支柱に支持され円形の板状部材として構成される拡径パイプ支持板(符号不図示)と、を有している。拡径パイプ支持部460は、絶縁筒20から突出した拡径パイプ50を拡径パイプ支持板によって鉛直下側から支持するようになっている。
(2)絶縁筒の拡径方法(電力ケーブル接続用ユニットの製造方法)
次に、図2〜図6を用い、本発明の一実施形態に係る絶縁筒の拡径方法(電力ケーブル接続用ユニットの製造方法)について説明する。図2は、本実施形態に係る絶縁筒を示す断面図である。図3は、本実施形態に係る拡径パイプを示す斜視図である。図4は、拡径パイプを挿入する工程を示す概略図である。図5は、絶縁筒の支持を解放する工程を示す概略図である。図6は、絶縁筒を取り出す工程を示す概略図である。
以下の方法によって製造される本実施形態の電力ケーブル接続用ユニット10とは、例えば、絶縁筒20と、拡径パイプ50と、を有する複合構造のことをいう。電力ケーブル接続用ユニット10は、一対の電力ケーブルを直線状に接続するために用いられるよう構成されている。
(絶縁筒用意工程)
図2に示すように、まず、絶縁筒20を用意する。
本実施形態の絶縁筒20は、軸方向に貫通する中空部210を有する絶縁性の筒状体として構成されている。また、絶縁筒20は、中空部210の両端の開口220a,220bに一対の電力ケーブルがそれぞれ挿入され、中空部210の内部で一対の電力ケーブルのそれぞれの端部が互いに軸を一致させつつ突き合わされて直線状に接続されるよう構成されている。また、絶縁筒20の中空部210の内径は拡径しない状態では電力ケーブルの外径よりも小さくなっており、絶縁筒20は、弾性的に収縮して電力ケーブルの接続部分に密着するように構成されている。これにより、絶縁筒20は、一対の電力ケーブルの接続部分の絶縁性を保ちつつ、当該接続部分周辺の電界を緩和するようになっている。
なお、ここでいう電力ケーブルは、例えば、CVケーブル(Cross−Linked Polyethylene insulated Vinylchloride sheath Cable)として構成されており、中心から外側に向けて、ケーブル導体、ケーブル内部半導電層、ケーブル絶縁体、ケーブル外部半導電層、ケーブル遮蔽層、およびケーブル防食層を有している。
絶縁筒20についてさらに詳細を述べると、本実施形態の絶縁筒20は、例えば、中空部210の中心軸側から外側に向けて、内部半導電層230、絶縁層240、外部半導電層250およびストレスコーン部260を有している。内部半導電層230、外部半導電層250およびストレスコーン部260は、半導電性を有し、例えば、シリコーンゴムまたはエチレンプロピレンゴムと、カーボンブラックとを含んでいる。一方、絶縁層240は、絶縁性を有し、例えば、シリコーンゴムまたはエチレンプロピレンゴムを含んでいる。
内部半導電層230は、一対の電力ケーブルのケーブル導体の接続部分を圧縮接続する圧縮スリーブに接することで、電力ケーブルのケーブル導体と等電位となるよう構成されている。また、外部半導電層250は、絶縁層240の外周を覆うように設けられている。ストレスコーン部260は、絶縁層240の軸方向の両端側に接して設けられ、ストレスコーン部260の絶縁層240側の面は、中空部210の軸方向に対して所定の傾斜角で傾斜している。外部半導電層250およびストレスコーン部260は、段剥ぎされた電力ケーブルのケーブル外部半導電層に電気的に接続され、接地されるよう構成されている。このように絶縁筒20が構成されていることにより、一対の電力ケーブルの接続部分の周囲において、電位分布がストレスコーン部260に沿って緩やかに形成され、電界が集中することが抑制される。
本実施形態の絶縁筒20は、例えば、以下のようにして形成される。まず、内部半導電層230、外部半導電層250およびストレスコーン部260を、それぞれ所定の金型を用い、別々にモールド成形する。このとき、内部半導電層230、外部半導電層250およびストレスコーン部260を半導電性樹脂により形成する。次に、内部半導電層230、外部半導電層250およびストレスコーン部260を所定の金型にセットし、内部半導電層230およびストレスコーン部260の中心に中空部210となる芯金を配置する。この状態で、金型に絶縁性樹脂を注入することにより、内部半導電層230、外部半導電層250およびストレスコーン部260の間に絶縁層240を形成する(オーバーモールド成形)。そして、金型から絶縁筒20を取り外し、絶縁筒20から不要部分を除去する。このようにして、内部半導電層230、絶縁層240、外部半導電層250およびストレスコーン部260を有する絶縁筒20が一体として成形される。
なお、絶縁筒用意工程では、絶縁筒20の中空部210の内周面に、潤滑油を塗布しておく。
(拡径パイプ用意工程)
また、図3に示すように、拡径パイプ50を用意する。
拡径パイプ50は、軸方向に貫通する中空部(符号不図示)を有する筒状体として構成されている。拡径パイプ50は、例えばステンレスからなっている。
拡径パイプ50の外径は、絶縁筒20の中空部210の内径よりも大きくなっている。また、拡径パイプ50の内径は、電力ケーブルの外径よりも大きくなっている。これにより、拡径パイプ50により拡径された絶縁筒20の中空部210内に、電力ケーブルを挿通させることが可能となる。
また、拡径パイプ50は、軸方向に2つに分割されており、第1パイプ510aと第2パイプ510bとが軸方向に直列に配列されて構成されている。さらに、第1パイプ510aおよび第2パイプ510bは、それぞれ、周方向に2つに分割されている。これにより、一対の電力ケーブルの接続時に、絶縁筒20の軸方向の両側から、第1パイプ510aおよび第2パイプ510bのそれぞれを取り除くことが可能となる。
なお、図示されていないが、拡径パイプ50を絶縁筒20内に挿入し易くするために、拡径パイプ50の軸方向の一端に装着される円錐台形状の先端コーン(テーパパイプ)(不図示)も用意する。先端コーンの先端の外径は、拡径パイプ50の外径よりも小さくなっており、先端コーンの後端の外径は、拡径パイプ50の外径と等しくなっている。なお、先端コーンの先端の外径は、絶縁筒20の中空部210の内径よりも小さくなっていてもよい。また、先端コーンは、例えば、ジュラコン(登録商標)と呼ばれるポリアセタール系の樹脂からなっている。
また、拡径パイプ用意工程では、拡径パイプ50および先端コーンの外周面に、潤滑油を塗布しておく。
(拡径パイプ挿入工程)
次に、図1に示すように、拡径装置30の絶縁筒支持部310上に、絶縁筒20を配置する。絶縁筒支持部310により、絶縁筒20の軸方向の一端を鉛直下側から支持させ、絶縁筒20の軸が鉛直方向に沿うように絶縁筒20を立たせる。
次に、鉛直上側から下側に向けて、拡径パイプ50の第2パイプ510b、拡径パイプ50の第1パイプ510a、および先端コーンを軸方向に沿って直列に連結し、拡径パイプ50の第2パイプ510bの軸方向の一端(第1パイプ510aと反対側の端部)を拡径パイプ移動部410に連結する。
次に、絶縁筒支持部310により絶縁筒20を軸方向の一方から支持した状態で、先端コーン(不図示)の(小径側の)先端を絶縁筒20の中空部210内に挿入する。
そして、図4に示すように、拡径パイプ50の軸と絶縁筒20の軸を一致させつつ、拡径パイプ移動部410により拡径パイプ50の第2パイプ510bに対して軸方向に沿って鉛直下方向に圧力を加える。このとき、拡径パイプ移動部410による圧力を、例えば、最大で2tとする。そして、先端コーン、第1パイプ510a、および第2パイプ510bを、この順で、絶縁筒90の軸方向の他方(鉛直上側)から一方(鉛直下側)に向かって移動させる。これにより、絶縁筒20の中空部210内に第1パイプ510aと第2パイプ510bとを順に挿入する。
このとき、絶縁筒20の径方向に移動可能な可動板360により、絶縁筒20の拡径に追従させながら、絶縁筒20を支持する。これにより、絶縁筒20の中空部210内に拡径パイプ50を抵抗なく滑らかに挿入していくことができる。
さらに、絶縁筒20の中空部210内に拡径パイプ50を挿入していき、先端コーンが絶縁筒20の軸方向の一端(鉛直下側)から出たとき、絶縁筒支持部310の支持板340の下側から先端コーンを取り除く。そして、拡径パイプ50の第1パイプ510aの軸方向の一端(第2パイプ510bと反対側の端部)を拡径パイプ支持部460により支持させる。
このようにして、絶縁筒20の中空部210内に拡径パイプ50が挿入されることによって、絶縁筒20が径方向に広がる(拡径される)とともに、絶縁筒20が軸方向に圧縮される。このとき、絶縁筒20には、拡径パイプ50の挿入方向(鉛直下方向)に向かって応力が蓄積する。
なお、拡径パイプ挿入工程後に、第1パイプ510aと第2パイプ510bとを絶縁筒20の中空部210内で当接した状態で保持する待機工程を設けても良い。
(絶縁筒支持解放工程)
次に、拡径パイプ移動部410により拡径パイプ50の第2パイプ510bに対して軸方向に沿って鉛直下方向に圧力を加えるとともに、拡径パイプ支持部460により拡径パイプ50の第1パイプ510aの軸方向の一端を支持した状態で維持することにより、第1パイプ510aと第2パイプ510bとを絶縁筒20の中空部210内で当接した状態で固定する。
そして、図5に示すように、第1パイプ510aと第2パイプ510bとを絶縁筒20の中空部210内で当接した状態で固定しつつ、絶縁筒支持部310の油圧シャフト330を緩めて、絶縁筒20の支持を解放する。これにより、第1パイプ510aと第2パイプ510bとを絶縁筒20の中空部210内で当接した状態で、絶縁筒20のみが拡径パイプ50に対して相対的に軸方向(鉛直下方向)に伸び、絶縁筒20に蓄積した応力が緩和される。
このとき、絶縁筒支持部310の油圧シャフト330により、絶縁筒20の支持を徐々に解放する。これにより、絶縁筒20に蓄積した大きな応力が一度に解放されることを抑制することができる。
また、このとき、絶縁筒支持部310の4本の油圧シャフト330により、絶縁筒20の支持を均等に解放する。つまり、4本の油圧シャフト330のそれぞれにおいて、絶縁筒20の支持の解放速度を合わせる。これにより、絶縁筒20に蓄積した応力をバランス良く解放することができる。
また、このとき、絶縁筒20の支持を解放した状態で、所定時間維持する。これにより、絶縁筒20に蓄積した応力を充分に解放することができる。
(絶縁筒取り出し工程)
次に、図6に示すように、拡径パイプ移動部410により拡径パイプ50に対して加えられていた圧力を解放し、拡径パイプ50の固定を解除する。そして、拡径パイプ50が挿入された絶縁筒20を取り出す。これにより、拡径パイプ50および絶縁筒20を有する電力ケーブル接続用ユニット10が製造される。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態によれば、絶縁筒20の中空部210内に拡径パイプ50を挿入した後、第1パイプ510aと第2パイプ510bとを絶縁筒20の中空部210内で当接した状態で固定しつつ、絶縁筒20の支持を解放する。これにより、第1パイプ510aと第2パイプ510bとを絶縁筒20の中空部210内で当接した状態で、絶縁筒20のみが拡径パイプ50に対して相対的に軸方向(鉛直下方向)に伸び、絶縁筒20に蓄積した応力が緩和される。その後、拡径パイプ50の固定を解除した際には、絶縁筒20の軸方向の伸びが小さくなる。これにより、拡径パイプ50の第1パイプ510aと第2パイプ510bとの間に隙間が生じることが抑制される。つまり、第1パイプ510aと第2パイプ510bとの間の隙間に、絶縁筒20が食い込むことが抑制される。そして、第1パイプ510aおよび第2パイプ510bを外側に押し出すような力が加わることが抑制される。その結果、拡径パイプ50が絶縁筒20から抜け出す現象を抑制することができる。
(b)本実施形態によれば、絶縁筒支持解放工程を設けることにより、絶縁筒20に蓄積した応力を充分に緩和することができるため、第1パイプ510aと第2パイプ510bとを絶縁筒20の中空部210内で当接した状態で保持する時間(拡径パイプ50挿入後の待機時間)を短くする、または無くすことができる。これにより、電力ケーブル接続用ユニット10の全体としての製造時間(作業時間)を短くすることができる。
なお、参考までに、比較例として上述したように、これまでの方法では、拡径パイプ950を絶縁筒90に挿入した後、絶縁筒90の応力緩和のために、第1パイプ951aと第2パイプ951bとを絶縁筒90の中空部921内で当接した状態で所定時間保持する工程(待機工程)を設けていた。このため、電力ケーブル接続用ユニットの製造時間が長くなる傾向にあった。さらには、この待機工程を設けても、絶縁筒90の応力緩和が充分でない場合があった。これに対して、本実施形態によれば、拡径パイプ挿入工程後に、絶縁筒支持解放工程を行うことにより、絶縁筒20に蓄積した応力を短時間で充分に緩和することが可能となる。これにより、拡径パイプ挿入工程と絶縁筒支持解放工程との間における待機工程を短くする、または無くすことができる。その結果、電力ケーブル接続用ユニットの全体としての製造時間を短くすることが可能となる。
(c)本実施形態によれば、絶縁筒支持部310の油圧シャフト330により、絶縁筒20の支持を徐々に解放する。拡径パイプ移動部410により拡径パイプ50を絶縁筒20の中空部210内に挿入する圧力は数tにも及びうる。このため、絶縁筒20に蓄積する応力も大きくなり易い。したがって、絶縁筒20の支持を徐々に解放することにより、絶縁筒20に蓄積した大きな応力が一度に解放されることを抑制することができる。つまり、安全に絶縁筒20の支持を解放することができる。
(d)本実施形態によれば、絶縁筒支持部310の4本の油圧シャフト330により、絶縁筒20の支持を均等に解放する。つまり、4本の油圧シャフト330のそれぞれにおいて、絶縁筒20の支持の解放速度を合わせる。これにより、絶縁筒20に蓄積した応力をバランス良く解放することができる。絶縁筒20を拡径パイプ50の軸方向に沿うように均等に伸びさせることができ、絶縁筒20が拡径パイプ50の軸方向に対して斜めに変形することを抑制することができる。
(e)本実施形態によれば、拡径パイプ挿入工程では、絶縁筒20の径方向に移動可能な可動板360により、絶縁筒20の拡径に追従させながら、絶縁筒20を支持する。これにより、絶縁筒20の中空部210内に拡径パイプ50を抵抗なく滑らかに挿入することができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態では、絶縁筒支持部310は油圧シャフト330を有し、油圧シャフト330により絶縁筒20の支持を解放する場合について説明したが、絶縁筒支持部は、ロック式で構成され、ロックを解除することで絶縁筒の支持を解放しても良い。しかしながら、本実施形態のように油圧シャフト330を用いる方が、安全に絶縁筒20の支持を解放することができるため好ましい。
本実施形態では、絶縁筒支持部310の油圧シャフト330が4本設けられている場合について説明したが、絶縁筒支持部の油圧シャフトは、2〜3本、または5本以上設けられていても良い。この場合、それぞれの油圧シャフトは、鉛直上方から見て絶縁筒を中心として対称に配置されることが好ましい。
本実施形態では、絶縁筒20の軸が鉛直方向に沿うように絶縁筒20を立たせ、拡径パイプ50を鉛直方向に沿って移動させて、絶縁筒20の中空部210内に拡径パイプ50を挿入する場合について説明したが、絶縁筒の軸が水平方向に沿うように絶縁筒を載置し、拡径パイプを水平方向に沿って移動させて、絶縁筒の中空部内に拡径パイプを挿入してもよい。
本実施形態では、絶縁筒20を軸方向の一方から支持した状態で、拡径パイプ50を絶縁筒20の軸方向の他方から一方に向かって移動させる場合について説明したが、以下のように、拡径パイプと絶縁筒との関係を上記実施形態と逆にしてもよい。すなわち、拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、拡径パイプの軸と絶縁筒の軸とを一致させつつ、絶縁筒を拡径パイプの軸方向の他方から一方に向かって移動させることにより、絶縁筒の中空部内に第1パイプと第2パイプとを順に挿入する。次に、第1パイプと第2パイプとを絶縁筒の中空部内で当接した状態で固定しつつ、絶縁筒の支持を解放する、次に、拡径パイプの固定を解除して、拡径パイプが挿入された絶縁筒を取り出す。このように、拡径パイプに対して絶縁筒を被せるようにしてもよい。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
本発明の一態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する絶縁筒の拡径方法が提供される。
(付記2)
好ましくは、付記1に記載の絶縁筒の拡径方法であって、
前記拡径パイプを挿入する工程では、
油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
前記油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を徐々に解放する。
(付記3)
好ましくは、付記2に記載の絶縁筒の拡径方法であって、
前記拡径パイプを挿入する工程では、
複数の前記油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
前記複数の油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を均等に解放する。
(付記4)
好ましくは、付記1〜3のいずれかに記載の絶縁筒の拡径方法であって、
前記拡径パイプを挿入する工程では、
前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板により、前記絶縁筒の拡径に追従させながら、前記絶縁筒を支持する。
(付記5)
好ましくは、付記1〜4のいずれかに記載の絶縁筒の拡径方法であって、
前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
前記絶縁筒の支持を解放した状態で、所定時間維持する。
(付記6)
本発明の他の態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配列されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する絶縁筒の拡径方法が提供される。
(付記7)
本発明の更に他の態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法が提供される。
(付記8)
本発明の更に他の態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法が提供される。
(付記9)
本発明の更に他の態様によれば、
軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
前記絶縁筒を軸方向の一方から支持する絶縁筒支持部と、
前記拡径パイプを前記絶縁筒に対して相対的に軸方向に沿って移動させる拡径パイプ移動部と、
前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、前記絶縁筒の前記一方側から支持する拡径パイプ支持部と、を有し、
前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部により前記絶縁筒を前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成され、
前記絶縁筒支持部は、前記拡径パイプ移動部および前記拡径パイプ支持部により前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放するよう構成され、
前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置が提供される。
10 電力ケーブル接続用ユニット
20 絶縁筒
30 拡径装置
50 拡径パイプ
210 中空部
220a,220b 開口
230 内部半導電層
240 絶縁層
250 外部半導電層
260 ストレスコーン部
310 絶縁筒支持部
320 開口
330 油圧シャフト(油圧シリンダ)
340 支持板
340 開口
350 リニアガイド
360 可動板
410 拡径パイプ移動部
420 押圧部
430 押圧用油圧シャフト(油圧シリンダ)
460 拡径パイプ支持部
490 ステージ
510a 第1パイプ
510b 第2パイプ

Claims (22)

  1. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプの両端を支持し、前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する絶縁筒の拡径方法。
  2. 前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
    前記絶縁筒のみを前記拡径パイプに対して相対的に軸方向に伸ばし、前記絶縁筒に蓄積した応力を緩和する請求項1に記載の絶縁筒の拡径方法。
  3. 前記拡径パイプを挿入する工程では、
    油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
    前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
    前記油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を徐々に解放する請求項1又は2に記載の絶縁筒の拡径方法。
  4. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
    前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
    前記油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を徐々に解放する絶縁筒の拡径方法。
  5. 前記拡径パイプを挿入する工程では、
    複数の前記油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
    前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
    前記複数の油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を均等に解放する請求項3又は4に記載の絶縁筒の拡径方法。
  6. 前記拡径パイプを挿入する工程では、
    前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板により、前記絶縁筒の拡径に追従させながら、前記絶縁筒を支持する請求項1〜のいずれか1項に記載の絶縁筒の拡径方法。
  7. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板により、前記絶縁筒の拡径に追従させながら、前記絶縁筒を支持する絶縁筒の拡径方法。
  8. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配列されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプの両端を支持し、前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する絶縁筒の拡径方法。
  9. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配列されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
    前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
    前記油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を徐々に解放する絶縁筒の拡径方法。
  10. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配列されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径する絶縁筒の拡径方法であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板により、前記絶縁筒の拡径に追従させながら、前記絶縁筒を支持する絶縁筒の拡径方法。
  11. 軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプの両端を支持し、前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法。
  12. 軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
    前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
    前記油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を徐々に解放する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法。
  13. 軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板により、前記絶縁筒の拡径に追従させながら、前記絶縁筒を支持する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法。
  14. 軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプの両端を支持し、前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法。
  15. 軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    油圧シャフトにより前記絶縁筒を支持し、
    前記絶縁筒の支持を解放する工程では、
    前記油圧シャフトにより、前記絶縁筒の支持を徐々に解放する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法。
  16. 軸方向に貫通する中空部を有し、前記中空部内で一対の電力ケーブルが直線状に接続される絶縁筒と、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなり、前記絶縁筒の前記中空部内に挿入されて前記絶縁筒を拡径する拡径パイプと、を有する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入する工程と、
    前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放する工程と、
    前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出す工程と、を有し、
    前記拡径パイプを挿入する工程では、
    前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板により、前記絶縁筒の拡径に追従させながら、前記絶縁筒を支持する電力ケーブル接続用ユニットの製造方法。
  17. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持する絶縁筒支持部と、
    前記拡径パイプを前記絶縁筒に対して相対的に軸方向に沿って移動させる拡径パイプ移動部と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、前記絶縁筒の前記一方側から支持する拡径パイプ支持部と、を有し、
    前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部により前記絶縁筒を前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成され、
    前記絶縁筒支持部は、前記拡径パイプ移動部および前記拡径パイプ支持部により前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプの両端を支持し前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放するよう構成され、
    前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置。
  18. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持する絶縁筒支持部と、
    前記拡径パイプを前記絶縁筒に対して相対的に軸方向に沿って移動させる拡径パイプ移動部と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、前記絶縁筒の前記一方側から支持する拡径パイプ支持部と、を有し、
    前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部により前記絶縁筒を前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成され、
    前記絶縁筒支持部は、前記絶縁筒を支持する油圧シャフトを有し、前記拡径パイプ移動部および前記拡径パイプ支持部により前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記油圧シャフトにより前記絶縁筒の支持を徐々に解放するよう構成され、
    前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置。
  19. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
    前記絶縁筒を軸方向の一方から支持する絶縁筒支持部と、
    前記拡径パイプを前記絶縁筒に対して相対的に軸方向に沿って移動させる拡径パイプ移動部と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、前記絶縁筒の前記一方側から支持する拡径パイプ支持部と、を有し、
    前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部により前記絶縁筒を前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記拡径パイプを前記絶縁筒の軸方向の他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成され、
    前記絶縁筒支持部は、
    前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板を有し、前記拡径パイプを挿入するときに、前記可動板により前記絶縁筒の拡径に追従させながら前記絶縁筒を支持するよう構成されるとともに、
    前記拡径パイプ移動部および前記拡径パイプ支持部により前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放するよう構成され、
    前記拡径パイプ移動部は、前記絶縁筒支持部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置。
  20. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持する第1拡径パイプ支持部と、
    前記絶縁筒を前記拡径パイプに対して相対的に軸方向に沿って移動させる絶縁筒移動部と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、該拡径パイプの軸方向の他方側から支持する第2拡径パイプ支持部と、を有し、
    前記絶縁筒移動部は、
    前記第1拡径パイプ支持部により前記拡径パイプを前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの前記他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成されるとともに、
    前記第1拡径パイプ支持部および前記第2拡径パイプ支持部により前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプの両端を支持し前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放するよう構成され、
    前記第1拡径パイプ支持部および前記第2拡径パイプ支持部は、前記絶縁筒移動部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置。
  21. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持する第1拡径パイプ支持部と、
    前記絶縁筒を前記拡径パイプに対して相対的に軸方向に沿って移動させる絶縁筒移動部と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、該拡径パイプの軸方向の他方側から支持する第2拡径パイプ支持部と、を有し、
    前記絶縁筒移動部は、
    前記第1拡径パイプ支持部により前記拡径パイプを前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの前記他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成されるとともに、
    前記絶縁筒を支持する油圧シャフトを有し、前記第1拡径パイプ支持部および前記第2拡径パイプ支持部により前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記油圧シャフトにより前記絶縁筒の支持を徐々に解放するよう構成され、
    前記第1拡径パイプ支持部および前記第2拡径パイプ支持部は、前記絶縁筒移動部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置。
  22. 軸方向に貫通する中空部を有する絶縁筒の前記中空部内で一対の電力ケーブルを直線状に接続する前に、第1パイプと第2パイプとが直列に配置されてなる拡径パイプにより前記絶縁筒を拡径するための絶縁筒の拡径装置であって、
    前記拡径パイプを軸方向の一方から支持する第1拡径パイプ支持部と、
    前記絶縁筒を前記拡径パイプに対して相対的に軸方向に沿って移動させる絶縁筒移動部と、
    前記絶縁筒から突出した前記拡径パイプを、該拡径パイプの軸方向の他方側から支持する第2拡径パイプ支持部と、を有し、
    前記絶縁筒移動部は、
    前記第1拡径パイプ支持部により前記拡径パイプを前記一方から支持した状態で、前記拡径パイプの軸と前記絶縁筒の軸とを一致させつつ、前記絶縁筒を前記拡径パイプの前記他方から前記一方に向かって移動させることにより、前記絶縁筒の前記中空部内に前記第1パイプと前記第2パイプとを順に挿入するよう構成され、
    前記絶縁筒の径方向に移動可能な可動板を有し、前記拡径パイプを挿入するときに、前記可動板により前記絶縁筒の拡径に追従させながら前記絶縁筒を支持するよう構成されるとともに、
    前記第1拡径パイプ支持部および前記第2拡径パイプ支持部により前記第1パイプと前記第2パイプとを前記中空部内で当接した状態で固定しつつ、前記絶縁筒の支持を解放するよう構成され、
    前記第1拡径パイプ支持部および前記第2拡径パイプ支持部は、前記絶縁筒移動部による前記絶縁筒の支持を解放した後で、前記拡径パイプの固定を解除して、前記拡径パイプが挿入された前記絶縁筒を取り出し可能に構成される絶縁筒の拡径装置。
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