JP6416317B1 - 吊りボルト用取付機構および吊りボルト取付用ケーブル支持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊りボルトに対する取付作業を安全に且つ効率的に行なえるようにする。
【解決手段】本体部21の前面21d側と補助具30との間で吊りボルトの側面を挟み、補助具30を通過し本体部21の前面21dに螺着するボルト50の締め付けにより、本体部21を吊りボルトに固定する吊りボルト用取付機構において、補助具30の一端側に突設された脚部33と他端側に形成された補助側係合部34との間に、ボルト50を通過させるボルト通過穴31が形成され、本体部21の前面21dには、ボルト50を締め付けるためのネジ穴の側方位置で補助具30の脚部33を受け入れ、脚部33を支点として、補助具30の他端側が本体部21の前面21dに対して接近および離反する方向への回動を可能にする脚部受入穴24が設けられている。補助具30は、コイルバネ40により、その他端側が本体部21の前面21aに接近する方向に付勢されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、建造物の天井部等から吊り下げられた吊りボルトに対して、ケーブル支持具等の各種部材を取り付けるための取付機構に関し、特に、その取付作業を安全に且つ効率的に行なうための技術に関する。
建造物の建築現場などでは、天井部に電線や通信ケーブル等の各種ケーブルを引き回す際に、天井部から吊り下げられた吊りボルトに予めケーブル支持用のケーブル支持具を取り付けて、そのケーブル支持具により各種ケーブルを支持している。
吊りボルト取付用のケーブル支持具の基本的な構造としては、上面側でケーブルを支持する本体部と、本体部の中間部で、鉛直方向に延びた吊りボルトに対して本体部をほぼ水平な状態で固定するための取付機構とで構成される。
図8は、従来の吊りボルト取付用のケーブル支持具10の構造例を示している。このケーブル支持具10の本体部11は、上面でケーブルを支持する上板11a、上板11aの両端から上方に延びてケーブルの側方からの脱落を防止する規制板11b、11c、上板11aの前縁から下方に延びた前板11d、上板11aの後縁から下方に延びた後板11eとを有している。上板11aには、支持したケーブルを結束するための結束バンドを通すための複数の穴12、13が設けられ、前板11dの中央部には、吊りボルト取付用の補助具15をボルト止めするための2つのネジ穴14が左右に並んで設けられている。
補助具15は、横長矩形の前板15a、前板15aの上縁と下縁からそれぞれ後方に延びた横長矩形で同一形状の上板15b、下板15bとを有し、上板15b、下板15bの後端中央部には取付対象の吊りボルトの側面を受け入れるために切欠かれた係合部16が設けられ、前板15aの両端には、本体部11の前板11dに設けられた2つのネジ穴14に締め付けるためのボルト18を通すための2つのボルト挿通穴17が設けられている。
このように構成されたケーブル支持具10を、例えば、本体部11と補助具15とが連結されていない状態から使用する場合、図9の(a)のように、一方のボルト18だけを補助具15の一端側(左側)に取り付けた状態で、補助具15の他端側と本体部11の前板11dとの隙間に吊りボルト1を入り込ませ、図9の(b)のように、補助具15の他端側を前板11d方向に押して、吊りボルト1を係合部16に係合させた状態で、本体部11の前板11dと補助具15の間に挟む。
そして、他方のボルト18を補助具15の他端側のボルト挿通穴17を通して、本体部11の前板11dのネジ穴14に螺合させ、図9の(c)のように、2つのボルト18を強く締め付け、補助具15を本体部11側に強く押圧することで、本体部11を吊りボルト1に固定することができる。
なお、上記した従来構造のケーブル支持具10は、例えば特許文献1、非特許文献1に開示されてる。
実開昭61−162687(実願昭60−47263)
ネグロス電工(株)電子カタログ(http://www.neguros.co.jp/catalog/) 電路支持材総合カタログ2016/17A,p160,品番FBR200−W/FBR300−W
しかしながら、上記取付作業を一人の作業者が行なう場合、
(1)一方のボルトを補助具に通し本体部のネジ穴に取付ける作業
(2)本体部と補助具の間に吊りボルトを入り込ませて補助具の係合部に係合させる作業
(3)この状態を一方の手で保持しつつ、他方のボルトをもう一方の手で取り出して補助具に通しネジ穴に螺着する作業
(4)吊りボルトに対して本体部が落ちないように一方の手で抑えて、他方の手でレンチ等の工具により両ボルトを均等に締め付ける作業
が必要となる。
また、仮に、本体部11と補助具15とが2本のボルト18により一体的に連結されている状態から、吊りボルトへの取付作業を行なう場合には、本体部11と補助具15の間を連結している2本のボルト18のうちの一方を外してから、上記同様の作業を行なう必要がある。
つまり、吊りボルトへの取付作業前の予備作業として、1本のボルトの取付けまたは取外しがあり、後から取り付けるボルトが紛失しないように管理する手間を要し、高所での作業となるため、ボルトの落下事故が発生する惧れがあった。
また、両ボルトを締め付けるまでは、本体部を一方の手で支えていないと下方にずり落ちてしまい、必然的に他方の手で別の作業を行なうことになり、しかも、両ボルトの締め付け力が均等となるように調整する必要があるので、ますます両手が塞がっている時間が多くなり、天井部近くでの高所作業の安全面で大きな問題となり、作業効率も低かった。
本発明は、この課題を解決して、吊りボルトに対する取付作業を安全に且つ効率的に行なえる吊りボルト用取付機構および吊りボルト取付用ケーブル支持具を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の吊りボルト用取付機構は、
吊りボルト取付用部材の本体部(21)の一面(21d)側と補助具(30)との間で吊りボルト(1)の側面を挟み、前記補助具を通過し前記本体部の前記一面側に螺着するネジ部を有するボルト(50)の締め付けによる前記補助具の前記本体部側への押圧力で、前記本体部を前記吊りボルトに固定する吊りボルト用取付機構において、
前記補助具の一端側には前記本体部の前記一面方向に延びた脚部(33)が突設され、他端側には前記吊りボルトの側面に係合する補助側係合部(34)が形成され、前記脚部と前記補助側係合部の間に前記ボルトのネジ部を通過させるボルト通過穴(31)が形成されており、
前記本体部の前記一面側には、前記ボルトを締め付けるためのネジ止め部(29)と、該ネジ止め部の側方位置で前記補助具の前記脚部を受け入れ、該脚部を支点として、前記補助具の前記他端側が前記本体部の前記一面側に対して接近および離反する方向への回動を可能にする脚部受入穴(24)が設けられており、
さらに、前記補助具をその他端側が前記本体部の前記一面側に接近する方向に付勢するバネ(40)を備え、
前記補助側係合部と対向する前記本体部の前記一面側には、前記吊りボルトの側面に係合する本体側係合部(27)が形成されており、前記補助具の先端部に前記吊りボルトが当接した状態で吊りボルト方向に移動させると、前記補助具の先端側が開いて前記補助側係合部と前記本体側係合部の間に入った前記吊りボルトの側面に、前記本体部が仮止めされるように構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2の吊りボルト用取付機構は、請求項1記載の吊りボルト用取付機構において、
前記補助具の先端部を円弧状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3の吊りボルト用取付機構は、請求項1または請求項2記載の吊りボルト用取付機構において、
前記補助側係合部には、前記吊りボルトのネジ溝に入り込む歯部(35)が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4の吊りボルト用取付機構は、請求項1〜3記載の吊りボルト用取付機構において、
前記本体側係合部には、前記吊りボルトのネジ溝に入り込む歯部(28)が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項5の吊りボルト取付用ケーブル支持具は、
ケーブルを上面側で支持するための本体部(21)と、
前記本体部の一面(21d)側に取り付けられ、前記本体部の一面側との間で、吊りボルトを挟むための補助具(30)と、
前記補助具を通過し前記本体部の前記一面側に螺着するネジ部を有するボルト(50)
とを有し、
前記ボルトの締め付けによる前記補助具の前記本体部側への押圧力で、前記吊りボルトに固定される吊りボルト取付用ケーブル支持具において、
前記吊りボルトに対する取付機構が、前記請求項1〜のいずれかに記載の吊りボルト用取付機構であることを特徴とする。
このように、本発明では、補助具の一端側に脚部が突設され、他端側には吊りボルトの側面に係合する補助側係合部が形成され、脚部と補助側係合部の間にボルトのネジ部を通過させるボルト通過穴が形成されており、本体部の一面側には、ボルトを締め付けるためのネジ止め部の側方位置で補助具の脚部を受け入れ、脚部を支点として、補助具の他端側が本体部の一面側に対して接近および離反する方向への回動を可能にする脚部受入穴が設けられており、補助具をその他端側が本体部の一面側に接近する方向に付勢するバネを備えている。
このため、本体部、補助具およびバネがボルトにより一体的に連結された状態を製品状態として管理しておき、吊りボルトへの取付作業の際には、その製品状態のままで、バネの付勢力に抗して補助具を開いて吊りボルトを補助側係合部に入り込ませればバネの付勢力で補助具が閉じて本体部を吊りボルトに仮止めすることができ、この状態でボルト締付作業を行なうことで、本体部の吊りボルトに対して堅固に固定できる。
したがって、従来のように、予備作業としてのボルト取付けまたは取り外しや、後から取り付けるボルトの管理も不要で、ボルトの紛失やこれを取り付ける際の落下事故の発生もなくなる。
また、取付作業の際には、片手で吊りボルトに仮止めでき、ボルト締付作業中も片手をフリーにでき、しかも、ボルトの締付調整も不要なので、天井部近くでの高所作業を安全に、短時間に且つ容易に行なえる。
本発明の実施形態の構成図 本発明の実施形態の分解図 実施形態のケーブル支持具を吊りボルトに取り付ける作業を説明する図 実施形態のケーブル支持具を吊りボルトに取り付ける作業を説明する図 実施形態のケーブル支持具を吊りボルトに取り付ける作業を説明する図 実施形態のケーブル支持具を吊りボルトに取り付ける作業を説明する図 吊りボルトに取り付けたケーブル支持具でケーブルを支持した状態を示す図 従来のケーブル支持具の構成図 従来のケーブル支持具を吊りボルトに取り付ける作業を説明する図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1、図2は、本発明の吊りボルト用取付機構を用いた吊りボルト取付用ケーブル支持具(以下、ケーブル支持具と記す)20の構成を示している。
これらの図において、ケーブル支持具20は、ケーブルを支持するための本体部21、補助具30、コイルバネ40、ボルト50が一体的に連結されて構成されており、基本的には、本体部21の一面側と補助具30との間で吊りボルトの側面を挟み、補助具30を通過し本体部21の一面側に螺着するネジ部を有するボルト50の締め付けにより、補助具30の本体部21側への押圧力で、本体部21を吊りボルトに固定するものである。
本体部21は、金属板に対するプレス加工及び穴あけ加工により形成されたものであり、ケーブルを下方から支えるための横長矩形の上板21a、その上板21aの両端から上方に延びてケーブルの横ずれ、脱落を阻止するための規制板21b、21cおよび上板21aの前縁中央部から下方に延びた前板21d、上板21aの後縁から下方に延びた後板21eとを有しており、上板21aにはケーブル結束用の結束バンドを挿通させるための円形と長円の穴22、23が長さ方向に並んで設けられている。前板21dの端は、狭い幅で規制板21b、21cの前面側の側縁まで延設され、同様に後板21eの端も規制板21b、21cの背面側の側縁まで延設されて、本体部21全体を補強している。
本体部21の前板21dの左側には、後述する補助部30の脚部33の先端を受入れ、補助具30の回動の支点を形成する上下二つの横長矩形の脚部受入穴24が形成され、その右側には、前板21dの表面より一段高く形成された横長矩形の2つの突出部25、26が横並びに設けられ、その2つの突出部25、26の間に円弧状に凹んで吊りボルトの側面に係合する本体側係合部27が上下方向に溝状に連続している。
この本体側係合部27の内壁には吊りボルトのネジ溝に入り込んで上下方向の移動を規制する歯部28が突設され、左側の突出部25の中央にはボルト螺着用のネジ穴の如きネジ止め部29が形成されている。
一方、補助具30は、本体部21と同様に金属板のプレス加工により形成され、横長矩形の前板30a、前板30aの上縁と下縁からそれぞれ後方に延びた同一外形の上板30b、下板30cとで断面略コの字状に形成され、前板30aのほぼ中央部には、ボルト50のネジ部を挿通させる横長長円形のボルト挿通穴31が設けられ、前板30aの左側には、補助具30を回動操作する際の滑り止め用の2本のリブ32が横並びに突設されている。
補助具30の上板30bおよび下板30cの左側には、外形が略半円形でその外周の所定位置から扇型に突出する先端を有する脚部33が形成されている。この脚部33の先端は本体部21の前板21dの脚部受入穴24に挿入される。上板30bおよび下板30cの右側には、本体部21の本体側係合部27と対向する位置で、吊りボルトの側面に反対側から係合するように円弧状に切欠かれた補助側係合部34が形成されている。この補助側係合部34の内周には、吊りボルトのネジ溝にほぼ半周に渡って入り込んで、上下方向の移動を規制する歯部35が形成されている。
なお、補助具30の上板30bと下板30cの右端側の外縁は円弧状に形成されていて、本体部21の前板21dに沿った方向で、吊りボルトの側面がその円弧状の外縁に当接すると、補助具30を開く方向に回動させる力が発生するようになっている。
コイルバネ40は、補助具30をその他端側が本体部21の前板21d表面に接近する方向(閉じる方向)に付勢するためのものであり、ここでは、ボルト50の頭部と補助具30の前板30aの間に挟まれている。このコイルバネ40は、ボルト締め付け時に両端から強く圧縮されたときでも巻線同士が重ならないように、一端側から他端側に向かって径が徐々に大きくなる渦巻き状に形成されている。
ボルト50のネジ部は、コイルバネ40の小径側から挿入され、補助具30のボルト挿通穴31を通過して本体部21の突出部25のネジ止め部29に螺着している。したがって、ボルト50が強く締め付けられていない状態(コイルバネ40が適度に延びている状態)で、補助具30に上方から見て時計回り力を加えると、補助具30は、コイルバネ40の付勢力に抗して、脚部33を支点として、他端側の補助側係合部34が本体部21の前板21dから離間する方向に回動し、コイルバネ40が縮む。そして、時計回りの力の付与を解除すれば、コイルバネ40の付勢力により補助具30が反時計回りに回動する。
このケーブル支持具20の吊りボルトに対する取付機構は、この補助具30の回動作用を利用して、吊りボルトに対する取付作業を安全に且つ容易に行なえるようにしたものであり、これにより、本体部21、補助具30、コイルバネ40がボルト50により一体的に連結された状態を製品状態として管理しておけば、吊りボルトへの取付作業の際に、その製品状態のままで即座に用いることができる。
即ち、本体部21、補助具30、コイルバネ40がボルト50により一体的に連結された状態のケーブル支持具20を吊りボルトに取り付ける際には、図3に示すように、吊りボルト1の側面を本体部21の前板21d表面に当接した状態で吊りボルト1方向に移動させる。吊りボルト1が補助具30の上板30bと下板30cの円弧状の先端に当接すると、補助具30を時計回りに回動させる力が生じ、図4のように、補助具30の先端側が開く。なお、このとき補助具30の前板21dの左側を矢印P方向に押して補助具30を開きならがら吊りボルト側に移動してもよく、吊りボルト1が太い場合でも対応できる。
さらに、ケーブル支持具20を吊りボルト1方向に移動させると、図5のように、本体側係合部27に吊りボルト1が係合し、コイルバネ40の付勢力により補助具30はその補助側係合部34が吊りボルト1に係合する方向に回動する。このとき、本体側係合部27と補助側係合部34の歯部28、35が吊りボルト1の側面のネジ溝に両側から入り込むため、ケーブル支持具20を手から離しても吊りボルト1から脱落したり、下方に滑って移動することはない(仮止め状態)。この状態で、作業者はレンチ等のボルト締付用工具を用いてボルト50を強く締め付けることで、図6のように、ケーブル支持具20を吊りボルト1に対して堅固に固定できる。
このようにして吊りボルト1に固定されたケーブル支持具20に対し、例えば図7のように、本体部21の上にケーブル8、8、……を支持させ、これらのケーブル8、8、……を、本体部21の穴22、23に通した結束バンド9により結束すれば、ケーブル8、8、……を安定に支持できる。
なお、例えば図7のように、ケーブル8、8、……を支持した状態の後で、その支持する高さ位置を変更する必要が生じた場合、ボルト50を緩め、補助具30の前板30aの左側を押すことで補助具30が開くので、ケーブル支持具20に掛かる荷重を支えながら、希望の高さ位置にずらしてから補助具30を閉じて仮止め状態とし、ボルト50を締め付ければよく、ケーブル支持状態のままで、工事後の高さ位置の変更にも容易に対応できる。従来のケーブル支持具には、本体部全体を回動させて吊りボルトに係止する構造のものもあるが、そのような構造では、ケーブルが支持された状態での回動操作はできず、工事後の高さ変更に対応できない。
このように構成されているので、本実施形態のケーブル支持具20では、本体部21、補助具30、コイルバネ40がボルト50により一体的に連結された状態のままで、即座に吊りボルトに対する取付作業を開始でき、従来のような予備作業としてのボルト取付けまたは取り外しや、後から取り付けるボルトの管理も不要で、ボルトの紛失やこれを取り付ける際の落下事故の発生もなくなる。
また、取付作業の際には、片手で吊りボルト1に仮止めでき、ボルトの締め付け作業中も片手をフリーにでき、しかも、ボルトの締め付け調整も不要なので、天井部近くでの高所作業を安全に、短時間に且つ容易に行なえる。
前記実施形態では、補助具30側だけでなく、本体部21側にも吊りボルト1の側面に係合する本体側係合部27を設けていたが、本体側係合部27を省略してもよい。その場合、突出部25、26も不要であり、本体部21の前板21dを平坦にでき、製造が容易になる。なお、本体側係合部27、補助側係合部34の内周形状は任意であり、必ずしも円弧状である必要はなく、三角形、矩形、多角形等に形成してもよい。また、これら係合部を含めて、本体部21および補助具30の形状も上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
また、前記実施形態では、補助具30を閉じ方向に付勢するためのバネとして、ボルト50と同心位置に設けたコイルバネ40を用いていたが、補助具30を閉じ方向に付勢できるものであれば、別の位置、別の形状であってもよい。例えば、補助具30の脚部33よりさらに外側の位置で、前板30aの内面と本体部21の前板21dの間にコイルバネや板バネ等を装着して、補助具30を閉じ方向に付勢する構造であってもよい。
また、前記実施形態は、本発明の吊りボルト用取付機構を、ケーブル支持具に適用した例を示したものであるが、上記取付機構は、吊りボルトに取り付ける可能性のある各種部材(例えば配線ボックス等)についても適用可能である。配線ボックスに適用する場合には、本体部である配線ボックスの背面側や側面側に、脚部受入穴24、本体側係合部27、ネジ止め部29等を設け、補助具30とコイルバネ40をボルト50で連結させればよい。
20……吊りボルト取付用ケーブル支持具、21……本体部、22、23……穴、24……脚部受入穴、25、26……突出部、27……本体側係合部、28、35……歯部、29……ネジ止め部、30……補助具、31……ボルト挿通穴、33……脚部、34……補助側係合部、40……コイルバネ、50……ボルト

Claims (5)

  1. 吊りボルト取付用部材の本体部(21)の一面(21d)側と補助具(30)との間で吊りボルト(1)の側面を挟み、前記補助具を通過し前記本体部の前記一面側に螺着するネジ部を有するボルト(50)の締め付けによる前記補助具の前記本体部側への押圧力で、前記本体部を前記吊りボルトに固定する吊りボルト用取付機構において、
    前記補助具の一端側には前記本体部の前記一面方向に延びた脚部(33)が突設され、他端側には前記吊りボルトの側面に係合する補助側係合部(34)が形成され、前記脚部と前記補助側係合部の間に前記ボルトのネジ部を通過させるボルト通過穴(31)が形成されており、
    前記本体部の前記一面側には、前記ボルトを締め付けるためのネジ止め部(29)と、該ネジ止め部の側方位置で前記補助具の前記脚部を受け入れ、該脚部を支点として、前記補助具の前記他端側が前記本体部の前記一面側に対して接近および離反する方向への回動を可能にする脚部受入穴(24)が設けられており、
    さらに、前記補助具をその他端側が前記本体部の前記一面側に接近する方向に付勢するバネ(40)を備え、
    前記補助側係合部と対向する前記本体部の前記一面側には、前記吊りボルトの側面に係合する本体側係合部(27)が形成されており、前記補助具の先端部に前記吊りボルトが当接した状態で吊りボルト方向に移動させると、前記補助具の先端側が開いて前記補助側係合部と前記本体側係合部の間に入った前記吊りボルトの側面に、前記本体部が仮止めされるように構成したことを特徴とする吊りボルト用取付機構。
  2. 前記補助具の先端部を円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の吊りボルト用取付機構
  3. 前記補助側係合部には、前記吊りボルトのネジ溝に入り込む歯部(35)が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の吊りボルト用取付機構
  4. 前記本体側係合部には、前記吊りボルトのネジ溝に入り込む歯部(28)が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の吊りボルト用取付機構。
  5. ケーブルを上面側で支持するための本体部(21)と、
    前記本体部の一面(21d)側に取り付けられ、前記本体部の一面側との間で、吊りボルトを挟むための補助具(30)と、
    前記補助具を通過し前記本体部の前記一面側に螺着するネジ部を有するボルト(50)とを有し、
    前記ボルトの締め付けによる前記補助具の前記本体部側への押圧力で、前記吊りボルトに固定される吊りボルト取付用ケーブル支持具において、
    前記吊りボルトに対する取付機構が、前記請求項1〜のいずれかに記載の吊りボルト用取付機構であることを特徴とする吊りボルト取付用ケーブル支持具。
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