JP6414836B1 - 紙糸製の繊維性服飾品および、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法 - Google Patents

紙糸製の繊維性服飾品および、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、繰り返し着用あるいは、洗濯しても意匠性が損なわれ難い、紙糸のブレードを組み合わせた構成を有する紙糸製の繊維性服飾品および、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法を提供することを課題とする。
【解決手段】紙糸のブレードを組み合わせた構成を有する紙糸製の繊維性服飾品であって、前記紙糸は、複数の長尺の紙の撚糸構造体であり、表面の少なくとも一部にインクによる着色部を有し、且つ毛番手表記で5番手〜15番手の太さであり、前記長尺の紙は、坪量が10g/m〜30g/mおよび、裁断幅が1mm〜12mmの和紙であり、前記インクは水性および、油性で、合成および、天然の顔料、染料を含むものであり、前記ブレードは、前記着色部がブレードの表面において模様を形成し、複数の前記紙糸による紐構造を有する、紙糸製の繊維性服飾品。
【選択図】 図1

Description

本発明は紙糸製の繊維性服飾品に関する。より詳細には、表面の少なくとも一部にインクによる着色部を有する紙糸による紐構造を有し、紙糸の着色部がブレードの表面において模様を形成するブレードを組み合わせた構成を有する紙糸製の繊維性服飾品に関する。なお、本明細書において服飾品とは、帽子、マフラー、ストール、ポーチ、またはカバンなどをいう。
従来、ブレードを使用した繊維性服飾品として、例えば、帽子やマフラーなどが製造され、広く利用されている。
ブレードで帽子を製造する際には、材料として麦わらを使用した、所謂麦わら帽子も広く知られている。しかし、現在入手が困難になっており、また繊維状にするのが難しく機械化に向かないという課題があった。
ここで、和紙の繊維を糸にして紙糸として使用することが知られている。しかし、紙糸を用いた製品は、経糸と緯糸を有する織物(生地)の形で提供されていた(特許文献1)。
またこれら紙糸は、色を染めても洗濯や着用者の汗によって色落ちや色褪せ、あるいは型崩れが起こりやすく、繰り返し着用あるいは、洗濯することで意匠性が低下するという課題があった。
さらに紙糸を束ねてブレードにする際に、紙糸がちぎれてしまい上手くブレードに加工できないなどの困難性があった。
特許第5925946号
本発明は、繰り返し着用あるいは、洗濯しても意匠性が損なわれ難い、紙糸のブレードを組み合わせた構成を有する紙糸製の繊維性服飾品および、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法を提供することを課題とする。
本発明に係る紙糸製の繊維性服飾品は、紙糸のブレードを組み合わせた構成を有する紙糸製の繊維性服飾品であって、前記紙糸は、複数の長尺の紙の撚糸構造体であり、表面の少なくとも一部にインクによる着色部を有し、且つ毛番手表記で5番手〜15番手の太さであり、前記長尺の紙は、坪量が10g/m〜30g/mおよび、裁断幅が1mm〜12mmの和紙であり、前記インクは油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むものであり、前記ブレードは、前記着色部がブレードの表面において模様を形成し、複数の前記紙糸による紐構造を有する、紙糸製の繊維性服飾品に関する。
係る紙糸製の繊維性服飾品によれば、紙糸は油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むものによる着色部を表面の少なくとも一部に有するため、着色部は耐水性および、耐洗濯性に優れる。また、ブレードは複数の紙糸による紐構造を有するため強度があり、型崩れが起こりにくいという効果を奏する。
さらに、紙糸は吸湿性に優れる繊維素材である。またブレードは、紐構造中に適度に隙間があるため、通気性にも優れる。これらのことから、本発明に係る紙糸製の繊維性服飾品は、着用時に蒸れにくく快適に着用できるという効果をも奏することができる。
前記紐構造は組紐構造であることが好ましい。
組紐構造であることで、他の紐構造(織紐構造または、編紐構造)と比較して、堅牢性および、伸縮性に優れる。したがって、より型崩れが起こりにくいという効果を奏する。
また、組紐構造は、製紐機を使用して形成することが可能であり、生産性に優れるという長所も有する。
前記組紐構造は、3mm〜15mmのブレードの幅および、1mm〜5mmのブレードの厚さを有し、6本〜10本の前記紙糸が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造であることが好ましい。
ブレードの幅が3mmより狭いまたは、ブレードの厚さが1mmより薄いと、充分なブレードの強度を得ることができず、ブレードの幅が15mmより広いまたは、ブレードの厚さが5mmより厚いと柔軟性を得ることができず、繊維性服飾品の着用時の快適性が損なわれる。よって、3mm〜15mmのブレードの幅および、1mm〜5mmのブレードの厚さの組紐構造とすることで、充分な強度を備えつつ、快適に着用できる紙糸製の繊維性服飾品を得ることが可能となる。
さらに、6本〜10本の前記紙糸が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造を備えることで、着色部による模様(色彩)のみならず、組紐構造の立体感そのものや、立体的な組紐構造表面の凹凸による陰影が、繊維性服飾品の美感を向上させるという効果を発揮することが可能である。
前記紙糸のブレードを組み合わせた構成は、ブレードの複数の側部を縫製により連結した構成を含むことが好ましい。
ブレードの複数の側部を縫製により連結した構成を含むことで、連結され隣接しあうブレードの紐構造の目が一定方向(同一方向)に規則正しく配置されるので、より美感を向上させることが可能である。
前記ブレードは、紙糸60重量%〜85重量%、ポリエステル糸10重量%〜20重量%、およびポリプロピレン糸5重量%〜20重量%含むことが好ましい。
紙糸に加えて、ポリエステル糸および、ポリプロピレン糸を含むことで、より耐水性および、耐洗濯性に優れたブレードを得ることができる。すなわち、繊維性服飾品を洗濯することで繊維が劣化し、型崩れが起こることをより顕著に防ぐことができる。
繊維性服飾品が、帽子、マフラー、ストール、ポーチ、またはカバンからなる群から選択されることが好ましい。
これらの繊維性服飾品は、ブレードによって製造することが容易で、且つブレードの紐構造を生かした意匠性の優れた強度の高い繊維性服飾品を提供することができる。
本発明に係る紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法は、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法であって、坪量が10g/m〜30g/mであるロール状態の和紙を伸ばしながら、オフセット印刷によって和紙の表面の少なくとも一部にインクによって着色部を形成する工程と、着色部が形成された和紙を1mm〜12mmの裁断幅で裁断しスリットを形成する工程と、スリットが形成された和紙を撚りかけて、毛番手表記で5番手〜15番手の太さの紙糸を撚糸する工程と、複数の前記紙糸を束ねて、前記着色部がブレードの表面において模様を形成する紐構造を有するブレードに加工する工程と、1以上のブレードを組み合わせる工程とを有し、前記インクは油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むものである、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法に関する。
係る紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法によれば、ロール状態の和紙を伸ばしながら、和紙の表面の少なくとも一部にインクによって着色部を形成するため、和紙の表面に様々な色彩や柄の着色部を容易に形成することができる。このような表面に様々な色彩や柄の着色部を備えた和紙をスリットし、撚りかけることで、表面の少なくとも一部に着色部を有する紙糸を容易に撚糸することができる。続いてこの紙糸を束ねて紐構造を有するブレードに加工するので、紙糸の着色部がブレードの表面において複雑、且つ美感に優れる模様を形成する。よって、意匠性の高い紙糸製の繊維性服飾品を容易に製造することができる。
さらに油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むインクを使用して印刷することで、耐水性および、耐洗濯性に優れる着色部を形成することが可能である。また複数の紙糸を束ねて、紐構造を有するブレードに加工するため、強度があり型崩れしにくい紙糸製の繊維性服飾品を製造できる。したがって、係る紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法は、繰り返し着用や洗濯をしても色落ちや色褪せ、あるいは型崩れが起こりにくい繊維性服飾品を製造することができる。
前記紐構造は組紐構造であることが好ましい。
組紐構造であることで、他の紐構造(織紐構造または、編紐構造)と比較して、堅牢性および、伸縮性に優れる。したがって、より型崩れが起こりにくい紙糸製の繊維性服飾品を製造することができる。
また、組紐構造は、製紐機を使用して形成することが可能であり、生産性に優れる紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法を提供することができる。
前記組紐構造は、3mm〜15mmのブレードの幅および、1mm〜5mmのブレードの厚さを有し、6本〜10本の前記紙糸が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造であることが好ましい。
ブレードの幅が3mmより狭いまたは、ブレードの厚さが1mmより薄いと、充分なブレードの強度を得ることができず、ブレードの幅が15mmより広いまたは、ブレードの厚さが5mmより厚いと柔軟性を得ることができず、繊維性服飾品の着用時の快適性が損なわれる。よって、3mm〜15mmのブレードの幅および、1mm〜5mmのブレードの厚さの組紐構造とすることで、充分な強度を備えつつ、快適に着用できる紙糸製の繊維性服飾品を製造することが可能となる。
さらに、6本〜10本の前記紙糸が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造を備えることで、着色部による模様(色彩)のみならず、組紐構造の立体感そのものや、立体的な組紐構造表面の凹凸による陰影が、繊維性服飾品の美感を向上させるという効果を発揮することが可能である。
前記複数のブレードを組み合わせる工程は、ブレードの複数の側部を縫製し連結する工程を含むことが好ましい。
ブレードの複数の側部を縫製し連結することで、連結され隣接しあうブレードの紐構造の目が一定方向(同一方向)に規則正しく配置されるので、より美感を向上させることが可能である。
前記着色部は、単数色または、複数の色によって、モザイク状模様、カスリ状模様、文字、図形または、ロゴが印刷されることによって形成されることが好ましい。
単数色または、複数の色によって、モザイク状模様、カスリ状模様、文字、図形または、ロゴが印刷されることで、より色彩および模様に富んだおよび/または色の濃淡の異なる着色部をロール状態の和紙の表面に形成することが可能となる。よって、該和紙を紙糸に撚糸したとき、より複雑で美感に優れる着色部を紙糸に形成することができ、より意匠性に優れた紙糸製の繊維性服飾品を製造することが可能となる。
前記ブレードは、紙糸60重量%〜85重量%、ポリエステル糸10重量%〜20重量%、およびポリプロピレン糸5重量%〜20重量%含むことが好ましい。
紙糸に加えて、ポリエステル糸および、ポリプロピレン糸を含むことで、より耐水性および、耐洗濯性に優れた紙糸を得ることができる。すなわち、繊維性服飾品を洗濯することで繊維が劣化し、型崩れが起こることをより顕著に防ぐことができる。
繊維性服飾品が、帽子、マフラー、ストール、ポーチ、またはカバンからなる群から選択されることが好ましい。
これらの繊維性服飾品は、ブレードによって製造することが容易で、且つブレードの紐構造を生かした意匠性の優れた強度の高い繊維性服飾品を製造する方法を提供することができる。
本発明の紙糸製の繊維性服飾品および、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法によれば、油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むインクを使用して印刷することで、繰り返し着用あるいは洗濯しても、色落ちや色褪せが起こりにくく、意匠性が損なわれることを防止可能である。
また、紐構造を有するブレードを構成として備えるため、従来の一枚の生地を使用した繊維性服飾品と比較して強度があり型崩れが起こりにくい。
本発明の実施形態に係る帽子の一例を示す斜視図である。 ロール状態の和紙を伸ばしながら、オフセット印刷によって和紙の表面の少なくとも一部にインクによって着色部を形成する工程を示す概略図である。 ロール状態の和紙に形成された着色部の一例を模式的に示した平面図である。 表面の少なくとも一部にインクによる着色部を有する紙糸の一例を示す平面図である。 紙糸の着色部によって、表面に模様が形成された紐構造を有するブレードの一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るマフラーの一例を示す斜視図である。
つぎに図面を参照しながら本発明の紙糸製の繊維性服飾品および、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法の実施形態についてさらに詳細に説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態では繊維製服飾品は、帽子(11)として提供される。図1は、本発明の実施形態に係る帽子(11)の一例を示す斜視図である。
第1の実施形態に係る帽子(11)は、紙糸(3)のブレード(4)を組み合わせた構成であって、紙糸(3)は、複数の長尺の紙(2)の撚糸構造体であり、表面の少なくとも一部にインクによる着色部(5)を有する。
本発明は、材料としてロール状態の和紙(1)を使用する。和紙(1)(日本紙)は、洋紙に比べて繊維が長く、和紙(1)を加工して紙糸(3)にしたときも繊維が長いため耐久性や耐水性に優れるという特徴を持つ。
本発明で使用する和紙(1)の原料となる植物としては、限定されないが、コウゾ(Broussonetia kazinoki × B. papyrifera)、ガンピ(Diplomorpha sikokiana)、ミツマタ(Edgeworthia chrysantha)、イグサ(Juncus effusus L. var. decipens Buchen.)、オオアサ(Cannabis sativa)、カラムシ(Boehmeria nivea var. nipononivea)、アマ(Linum usitatissimum)、マニラアサ(Musa textilis)、ベイマツ(Pseudotsuga menziesii)、ベイスギ(Thuja plicata Donn ex D.Don)などが挙げられる。
使用する和紙(1)の坪量は、10g/m〜30g/mであり得る。坪量が10g/mより小さいと、紙糸(3)およびブレード(4)に加工した際に十分な強度を得ることができず、繰り返しの着用や洗濯に耐えることができず、型崩れの虞が多くなる。一方で30g/mより大きいと紙が硬くなり紙糸(3)およびブレード(4)に加工することが困難になる。
図2は、ロール状態の和紙(1)を伸ばしながら、オフセット印刷によって和紙(1)の表面の少なくとも一部にインクによって着色部(5)を形成する工程を示す概略図である。
図2に示されるように、インクによる着色部(5)は、まずロール状態の和紙(1)を伸ばしながら、印刷によって、和紙(1)の表面の少なくとも一部に形成される。
インクとしては、水性または、油性のインクを使用し得る。さらにインクは合成または、天然の顔料、染料を含むインクを使用し得る。水性または、油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むインクを使用することで、染色堅牢度が高く、耐水性および、耐洗濯性に優れる着色部(5)を形成することが可能であり、繰り返し着用および/または洗濯しても、汗や水によって色落ちや色褪せが起こりにくく、繊維性服飾品の意匠性が低下することを防止できる。さらにインクとして、紫外線硬化インクを使用してもよい。紫外線硬化インクを使用することで、より染色堅牢度が高く、耐水性および、耐洗濯性に優れる着色部(5)を形成することが可能である。
印刷の方式は、凸版、凹版、フレキソ、オフセット、グラビア、インクジェットなどの印刷方式を含む。また印刷によって着色部(5)を形成するため、従来の染料に浸漬して繊維を染色する方法と異なり、残った染料が廃液として出ることがなく環境面で優れる。
さらに、印刷によって形成される着色部(5)は、図3で一例が示されるような複数の色によってモザイク状に印刷されることによって形成されてもよい。その他に図示されないが、着色部は、単数色または、複数の色によって、モザイク状模様、カスリ状模様、文字、図形または、ロゴが印刷されることで形成されてもよい。
このような着色部(5)を形成することで、より色彩および模様に富んだおよび/または色の濃淡の異なる着色部(5)をロール状態の和紙(1)の表面に形成することが可能となる。よって、和紙(1)を紙糸(3)に撚糸したとき、より複雑で美感に優れる着色部(5)を紙糸(3)に形成することができ、より意匠性に優れた紙糸製の繊維性服飾品を製造することが可能となる。
続いて、表面に着色部(5)が形成された和紙(1)を1mm〜12mmの裁断幅で裁断しスリットを形成する。これによって1枚であった和紙(1)は、複数の長尺の紙(2)の形状に加工される。ここで裁断幅が1mmより狭いとちぎれやすくなり、十分な強度の紙糸(3)およびブレード(4)を得ることができない。また裁断幅が12mmより広いと後述する撚糸の工程において、適切に撚りがかからず、紙糸(3)に加工することが困難となる。
スリットが形成された和紙(1)(すなわち、複数の長尺の紙(2))を撚りかけて、毛番手表記で5番手〜15番手の太さの紙糸(3)を撚糸する。これによって図4に示すような、複数の長尺の紙(2)の撚糸構造体であり、表面の少なくとも一部にインクによる着色部(5)を有し、且つ毛番手表記で5番手〜15番手の太さの紙糸(3)が得られる。
毛番手表記で1番手とは、1kmの長さで1kgの重量を有することを意味し、2番手とは、2kmの長さで1kgの重量を有することを意味する。ここで紙糸(3)が5番手より小さい(すなわち太い)と、紙糸(3)をブレード(4)に加工したときに、ブレード(4)が硬くなり繊維性服飾品を着用したときに、着用者が不快に感じる。また紙糸(3)が15番手より大きい(すなわち細い)と、紙糸(3)およびブレード(4)の強度が低下し、繊維性服飾品が型崩れを起こす虞が増す。
複数の紙糸(3)を束ねて、着色部(5)がブレード(4)の表面において模様を形成する紐構造を有するブレード(4)に加工する。これによって得られたブレード(4)は、表面の少なくとも一部に着色部(5)が形成された紙糸(3)を束ねて加工されているため、ブレード(4)の表面に複雑な模様が形成され、該模様が美感を起こす。
さらにここで紙糸(3)は吸湿性に優れる繊維素材である。またブレード(4)は、紐構造中に適度に隙間があるため、通気性にも優れる。これらのことから、紙糸(3)のブレード(4)を組み合わせた構成を有する繊維性服飾品は、着用時に蒸れにくく快適に着用できるという効果を奏することができる。
また、紐構造を有するブレード(4)を構成として備えることで、従来の一枚の生地を使用した繊維性服飾品と比較して強度があり型崩れが起こりにくい、軽くて丈夫な紙糸製の繊維性服飾品を製造することが可能となる。
ブレード(4)の紐構造として、様々な紐構造を取り得る。製紐方法の違いなどによって、紐構造は異なる。本実施形態のブレード(4)の紐構造としては、織紐構造、編紐構造、絎紐構造、組紐構造などが挙げられる。ここで、特に、ブレード(4)の紐構造は、組紐構造であることが好ましい。また組紐構造は、角打ち紐構造、丸打紐構造、平打紐構造のいずれであってもよい。
組紐構造は、他の紐構造(織紐構造または、編紐構造など)と比較して、堅牢性および、伸縮性に優れる。したがって、より型崩れが起こりにくいという効果を奏する。また、組紐構造は、製紐機を使用して形成することが可能であり、生産性に優れるという長所も有する。
さらに組紐構造は、3mm〜15mmのブレード(4)の幅および、1mm〜5mmのブレード(4)の厚さを有し、6本〜10本の紙糸(3)が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造であることが好ましい。
ブレード(4)の幅が3mmより狭いまたは、ブレード(4)の厚さが1mmより薄いと、充分なブレード(4)の強度を得ることができず、ブレード(4)の幅が15mmより広いまたは、ブレード(4)の厚さが5mmより厚いと柔軟性を得ることができず、繊維性服飾品の着用時の快適性が損なわれる。よって、3mm〜15mmのブレード(4)の幅および、1mm〜5mmのブレード(4)の厚さの組紐構造とすることで、充分な強度を備えつつ、快適に着用できる紙糸製の繊維性服飾品を製造することが可能となる。
また、組紐構造を構成する紙糸(3)が6本より少ないと充分な強度を有するブレード(4)を得ることができない。10本より多いとブレード(4)の柔軟性が低下し、加工が困難になり、また繊維性服飾品の着用時の快適性も損なわれる。
ここでブレード(4)は、上記した和紙由来の紙糸の他にナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタンなどの合成繊維糸を任意の割合で含んでもよい。これらの合成繊維糸を含むことで、ブレードに硬さや張りを与えることができる。
特に、紙糸60重量%〜85重量%、ポリエステル糸10重量%〜20重量%、およびポリプロピレン糸5重量%〜20重量%含むことで、より耐水性および、耐洗濯性に優れた紙糸(3)を得ることができる。すなわち、繊維性服飾品を洗濯することで繊維が劣化し、型崩れが起こることをより顕著に防ぐことができる。
さらに図5で示される組紐構造を有するブレード(4)は、紙糸(3)が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造を備えることで、着色部(5)による模様(色彩)のみならず、組紐構造の立体感そのものや、立体的な組紐構造表面の凹凸による陰影が、繊維性服飾品全体の美感を向上させるという効果を発揮することが可能である。
上記で得られたブレード(4)を組み合わせる工程を経て、紙糸製の繊維性服飾品を製造する。この組み合わせる工程は、限定されないが、ブレード(4)を毛糸のように編み込んで組み合わせる工程を含んでも良く、ブレード(4)の複数の側部を縫製し連結する工程を含んでも良い。
毛糸のように編み込んで組み合わせる工程を含むことで、従来の毛糸を編む製法で様々な紙糸製の繊維性服飾品を製造することができる。
ブレード(4)の複数の側部を縫製により連結した工程を含むことで、連結され隣接しあうブレード(4)の紐構造の目が一定方向(同一方向)に規則正しく配置されるので、より美感を向上させることが可能である。
<その他の実施形態>
上記の第1の実施形態では、紙糸製の繊維性服飾品が帽子(11)として提供される形態について説明した。しかし、本発明の紙糸製の繊維性服飾品は帽子(11)に限定されず、図6で示されるようなマフラー(12)としても提供され得る。
帽子(11)やマフラー(12)の他にも本発明は、ブレード(4)によって製造することが容易で、且つブレード(4)の紐構造を生かした意匠性の優れた紙糸性の繊維性服飾品を提供することができる。例えば図示されないが、ストール、ポーチ、またはカバンなどを紙糸性の繊維性服飾品として提供することができる。
またブレード(4)の紐構造の目の大きさを調整することでブレード(4)の柔軟性を調整することが可能である。すなわち、紐構造の目の大きさを細かくするとブレード(4)の柔軟性が比較的低下し、帽子(11)やカバンなどに好適に使用できる。一方、紐構造の目の粗さを粗くするとブレード(4)の柔軟性が比較的高まり、マフラー(12)やストールなどに好適に使用できる。
<耐洗濯性>
紫外線硬化型インクをオフセット印刷して着色部を形成したブレードと、従来の染色方法で着色部を形成したブレードを用いて、洗濯による染色堅牢度を判定した。なお、この洗濯による染色堅牢度の判定は、JIS L 0844 A−2号の洗濯に対する染色堅牢度試験方法の規定に基づき試験を実施し測定した。
(実施例1)
ロール状態の坪量22g/mの和紙(王子ファイバー社製)に、紫外線硬化型インク(T&K TOKA社製)をオフセット印刷して着色部を形成した。これを裁断幅4mmで裁断しスリットを形成し、スリットが形成された和紙を撚りかけて、毛番手表記で10番手の表面に着色部を有する紙糸を得た。この紙糸を7本束ねて、ブレードの幅6mm、ブレードの厚さ2mmの組紐構造を有するブレードを得た。
(比較例1)
坪量22g/mの和紙(王子ファイバー社製)を裁断幅4mmで裁断しスリットを形成し、スリットが形成された和紙を撚りかけて、毛番手表記で10番手の紙糸を得た。この紙糸をグレーの直接染料(C.I.Direct Black 112)を溶解した水溶液に浸漬し、着色部を形成した。この紙糸を7本束ねて、ブレードの幅6mm、ブレードの厚さ2mmの組紐構造を有するブレードを得た。
(比較例2)
坪量22g/mの和紙(王子ファイバー社製)を裁断幅4mmで裁断しスリットを形成し、スリットが形成された和紙を撚りかけて、毛番手表記で10番手の紙糸を得た。この紙糸をネイビーの直接染料(C.I. Direct Blue 200)を溶解した水溶液に浸漬し、着色部を形成した。この紙糸を7本束ねて、ブレードの幅6mm、ブレードの厚さ2mmの組紐構造を有するブレードを得た。
実施例1および、比較例1、2のブレードの洗濯に対する染色堅牢度を判定した。染色堅牢度の判定結果を表1に示す。
上記の染色堅牢度試験では、試験前(洗濯前)と試験後(洗濯後)の試験片を比較して、1級〜5級の級数で判定する。1級が最も染色堅牢度が低く、5級が最も染色堅牢度が高い。すなわち、級数が低い方が洗濯によって色落ちや色褪せを起こしやすいことを意味する。
ここで、表1に示された実施例1のブレードの洗濯に対する染色堅牢度は、4級と高い級数を示し、洗濯しても色落ちや色褪せが起こりにくいことがわかる。
一方で、表1の比較例1および比較例2のブレードの洗濯に対する染色堅牢度は、それぞれ2級および1−2級と低い級数を示し、洗濯により色落ちや色褪せが起こりやすいことがわかる。
表1の結果より、実施例1に係るブレードは洗濯に対する染色堅牢度が高く、色落ちや色褪せが起こりにくいことがわかった。それゆえに、本発明の紙糸製の繊維性服飾品は、繰り返し洗濯しても、色落ちや色褪せが起こりにくく、意匠性が損なわれることを防止可能である。
本発明は、油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むインクを使用して印刷することで、繰り返し着用あるいは洗濯しても、色落ちや色褪せが起こりにくく、意匠性が損なわれることを防止可能であり、紐構造を有するブレードを構成として備えるため、従来の一枚の生地を使用した繊維性服飾品と比較して強度があり型崩れが起こりにくい、軽くて丈夫な紙糸製の繊維性服飾品および、紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法を提供できる。
1 和紙
2 長尺の紙
3 紙糸
4 ブレード
5 着色部
11 帽子
12 マフラー

Claims (12)

  1. 紙糸のブレードを組み合わせた構成を有する紙糸製の繊維性服飾品であって、
    前記紙糸は、表面の少なくとも一部にインクによる着色部を有する和紙が裁断されて調製された複数の長尺の紙の撚糸構造体であるとともに、且つ毛番手表記で5番手〜15番手の太さであり、
    前記長尺の紙は、坪量が10g/m〜30g/mおよび、裁断幅が1mm〜12mmの和紙であり、
    前記インクは油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むものであり、
    前記ブレードは、前記着色部がブレードの表面において模様を形成し、複数の前記紙糸による紐構造を有し、
    前記ブレードの複数の側部を縫製により連結した構成からなる、
    紙糸製の繊維性服飾品。
  2. 前記紐構造は組紐構造である、請求項1に記載の紙糸製の繊維性服飾品。
  3. 前記組紐構造は、3mm〜15mmのブレードの幅および、1mm〜5mmのブレードの厚さを有し、6本〜10本の前記紙糸が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造であることを特徴とする、請求項2に記載の紙糸製の繊維性服飾品。
  4. 前記ブレードは、前記紙糸60重量%〜85重量%、ポリエステル糸10重量%〜20重量%、およびポリプロピレン糸5重量%〜20重量%含むことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の紙糸製の繊維性服飾品。
  5. 前記繊維性服飾品が、帽子、マフラー、ストール、ポーチ、またはカバンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の紙糸製の繊維性服飾品。
  6. 紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法であって、
    坪量が10g/m〜30g/mであるロール状態の和紙を伸ばしながら、印刷によって和紙の表面の少なくとも一部にインクによって着色部を形成する工程と、
    着色部が形成された和紙を1mm〜12mmの裁断幅で裁断しスリットを形成する工程と、
    スリットが形成された和紙を撚りかけて、毛番手表記で5番手〜15番手の太さの紙糸を撚糸する工程と、
    複数の前記紙糸を束ねて、前記着色部がブレードの表面において模様を形成する紐構造を有するブレードに加工する工程と、
    1以上のブレードを組み合わせる工程とを有し、
    前記インクは油性で、合成または、天然の顔料、染料を含むものである、
    紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法。
  7. 前記紐構造は組紐構造である、請求項6に記載の紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法。
  8. 前記組紐構造は、3mm〜15mmのブレードの幅および、1mm〜5mmのブレードの厚さを有し、6本〜10本の前記紙糸が交互に且つ、斜に交差する立体的な組紐構造であることを特徴とする、請求項7に記載の紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法。
  9. 前記複数のブレードを組み合わせる工程は、ブレードの複数の側部を縫製し連結する工程を含む、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法。
  10. 前記着色部は、単数色または、複数の色によって、モザイク状模様、カスリ状模様、文字、図形または、ロゴが印刷されることによって形成されることを特徴とする、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法。
  11. 前記紙糸は、紙糸60重量%〜85重量%、ポリエステル糸10重量%〜20重量%、およびポリプロピレン糸5重量%〜20重量%含むことを特徴とする、請求項6乃至10のいずれか1項に記載の紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法。
  12. 前記繊維性服飾品が、帽子、マフラー、ストール、ポーチ、またはカバンからなる群から選択されることを特徴とする、請求項6乃至11のいずれか1項に記載の紙糸製の繊維性服飾品を製造する方法。
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