JP6861352B1 - 皮革素材及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮革素材の外観のバリエーションの自由度を高めることで高度の意匠性を発揮しつつ、丈夫で柔軟性を有する皮革素材を提供することを目的とする。【解決手段】緯編地に挿入された皮革挿入紐を有する皮革素材において、前記緯編地は皮革以外の地糸で構成され、前記皮革挿入紐は前記緯編地の緯方向の複数の編み目に挿入されることにより前記緯編地の表面側から前記皮革挿入紐が見える部分と前記緯編地に隠れている部分とが交互に形成されている、ことを特徴とする皮革素材。【選択図】図3

Description

本発明は、意匠性を有する皮革素材及びその製造方法に関する。
ヤギ、牛、羊等の哺乳類や、ワニ、ヘビ、トカゲ等の爬虫類から取れた皮をなめし、製品として使えるように加工したものを革、皮革、皮革素材などという。人工的に革に似せて作られた合成皮革(合皮)や人工皮革との違いを明確にするために、本革(レザー)、天然皮革、天然皮革素材などとも呼ばれる。皮革素材は、衣料品や装身具などさまざまな用途に用いられ、特に本革でできた製品は革本来の風合いを愉しむことができ製品の高級感を感じさせることができる。
皮革素材を他の素材と組み合わせて加工し、さらに意匠性や機能性を向上させる試みがある。例えば、特許文献1に記載の皮革素材は、皮革シートに複数の孔を備えていて、その孔に毛糸等が通されている。
また、特許文献2に記載の皮革素材は、平革紐を縦糸とし、細めの革紐を横糸として織成した革織物が記載されている。
また昨今、資源大量消費型の社会に対する問題意識が高まっており、資源を消費するさまざまな業界で環境負荷の小さいサステナブルな取り組みが求められている。皮革業界においても、端切れ素材を活用したレザークラフトなど革を有効に活用する取り組みが求められている。
特開2000−169900号公報 実用新案登録第3098125号公報
特許文献1に記載の皮革素材は、皮革シートに設けられた複数の孔を通る毛糸等により皮革製品の外観に特有の変化を与えている。また、皮革素材表面の染色・模様等により様々な外観を与えている。しかし、皮革シートをベースとした皮革素材であるために、従前の皮革素材と同様に柔軟性が限定的で汎用的な用途に向かない。また、当該皮革素材の外観にバリエーションを持たせるためには、従前の皮革素材と同様に皮革素材表面の染色・模様などの加工工程が必要であり手間がかかる。
特許文献2に記載の皮革素材は、革紐を組み合わせた織物であるため強度の点で問題がある。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、皮革素材の外観のバリエーションの自由度を高めることで高度の意匠性を発揮しつつ、丈夫で柔軟性を有する皮革素材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の緯編地に挿入された皮革挿入紐(但し、毛皮及び毛皮紐を除く)を有する皮革素材は、前記緯編地は皮革以外の地糸で構成され、該皮革挿入紐は緯編地の緯方向の複数の編み目に挿入されることにより緯編地の表面側(一方の面側)から皮革挿入紐が見える部分と緯編地に隠れている部分とが交互に形成されている。
また、上記目的を達成するために、本発明の皮革素材は、緯編地の表面側(一方の面側)から皮革挿入紐が見える部分は、緯編地の裏面側(他方の面側)からみた場合は緯編地に隠れている部分であり、緯編地の表面側(一方の面側)から緯編地に隠れている部分は、緯編地の裏面側(他方の面側)からみた場合は皮革挿入紐が見える部分である。
また、上記目的を達成するために、本発明の皮革素材の製造方法は、緯編地に挿入された複数の皮革挿入紐を有する皮革素材の製造方法において、前記緯編地の地糸は皮革以外の地糸で構成され、前記緯編地は緯編機により機械的に編まれ、前記皮革挿入紐は糸解舒装置で前記緯編機に供給され、前記皮革挿入紐は緯編地の緯方向の複数の編み目に挿入されることにより緯編地の表面側(一方の面側)から皮革挿入紐が見える部分と緯編地に隠れている部分とが交互に形成される、ことを特徴とする。
以上のように、本発明の皮革素材は、皮革素材の外観のバリエーションの自由度を高めることで高度の意匠性を発揮しつつ、丈夫で柔軟性を有する皮革素材を提供する。
編物(緯編(横編・丸編))のイラスト 緯編地の模式図 本発明の実施例(作品例1) 本発明の実施例(作品例1) 本発明の実施例(作品例1) 本発明の実施例(作品例2) 本発明の実施例(作品例3) 本発明の実施例(作品例4) 本発明の実施例(作品例5) 本発明の実施例のイラスト(作品例6(ロゴ)) 本発明の実施例のイラスト(作品例7(迷彩柄)) 皮革挿入紐が見えている部分とニットに覆われている部分の割合が異なる作品例 皮革挿入紐が見えている部分とニットに覆われている部分の割合が異なる作品例 皮革挿入紐が見えている部分とニットに覆われている部分の割合が異なる作品例 皮革挿入紐が見えている部分とニットに覆われている部分の割合が異なる作品例 本発明の皮革素材を用いた鞄のイラスト 二つ折り革紐の断面図 三つ折り革紐の断面図 芯糸入り二つ折り革紐の断面図 芯糸入り三つ折り革紐の断面図 本発明の比較例(革織物) 緯編機の外観
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)織物と編物について
(2)本発明の皮革素材の構成
(3)作品例
(4)本発明のバリエーション
(5)本発明の比較例
(6)本発明の製造方法
(7)本発明の特徴(効果)
(1)織物と編物について
織物とは表1(織物欄)のように縦糸(経糸)と横糸(緯糸)が概ね直角に交じり、隣の糸と密着して平面的に連なって面を形成する織地である。一方、編物とは表1(緯編欄/経編欄)又は図1のようにループ(編み目)を作り、その(ループ)に次の糸を引っ掛けて連続してループを形成することで面を形成する。このようなループの集合を編組織などともいう。
Figure 0006861352
(下記Webサイトから引用)
http://www.imaikigyo.ecweb.jp/production/whats_tricot/
編物には横編(緯編(ヨコアミ))と縦編(経編(タテアミ))がある。横編は、ループが横方向に進みながら編地を形成し、1本の糸で編地が形成される。一方、縦編(経編)はループをタテ方向に連続して編み上げていく生地である。それぞれ、緯編地、経編地などと称する。本発明の皮革素材は緯編地を用いている。
(2)本発明の皮革素材の構成
本発明は、皮革以外の地糸で構成され緯編地の編み目(ループ)に皮革挿入紐(但し、毛皮及び毛皮紐を除く)が挿入されている。皮革挿入紐は緯編地のある横方向に沿って表から裏に、裏から表に通されており、緯編地の表面(一方の面)からみると皮革挿入紐が見ている部分と緯編地に隠れている部分が交互に形成されている。一方、緯編地の裏面(他方の面)からみると、表面から皮革挿入紐が見ている部分はと緯編地に隠れている部分となり、表面から皮革挿入紐が隠れている部分はと皮革挿入紐が見ている部分となる。すなわち、皮革挿入紐は緯編地の緯方向の複数の編み目に挿入されることにより緯編地の表面側から皮革挿入紐が見える部分と緯編地に隠れている部分とが交互に形成されている。






緯編地に複数の皮革挿入紐が挿入されており、いずれも緯編地の横方向に沿って挿入されている。皮革挿入紐が緯編地に多数(複数)挿入されることにより全体として皮革素材となっている。なお、皮革挿入紐は皮革挿入糸、革紐、皮紐、本革挿入紐などとも称される。
このような緯編地と皮革挿入紐から構成される素材が皮革素材として成立するためには、皮革挿入紐は皮革素材全体の約30%以上の面積を占めていることが望ましい(なお、ここでいう面積は表面及び裏面から見える面積の合計である)。より望ましくは50%以上であり、より望ましくは70%以上であり、さらに望ましくは90%以上である。実際には、皮革素材を用いて製作される製品に応じて決定される。
本発明では皮革挿入紐を緯編地のループに通す間隔を任意に設定することができる。
図2は横方向にループが12個、縦方向にループが6個、合計72個のループが形成されている緯編地に皮革挿入紐が挿入されていることを示す図である。縦ループ番号2,3,4,5の位置に皮革挿入紐が横方向に挿入されている。皮革挿入紐が挿入される横方向をコースと呼ぶ場合、図2は上から第1のコース、第2のコース、第3のコース、第4のコース、第5のコース、第6のコースが存在し、皮革挿入紐は第2、第3、第4、第5及び第6のコースに挿入されている。
縦ループ番号2の位置(第2のコース)の皮革挿入紐は、横ループ番号2,4,6,8,10,12のループに対しては表側に配置されていて、横ループ番号1,3,5,7,9,11のループに対しては裏側に配置されている。
縦ループ番号3の位置(第3のコース)の皮革挿入紐は、横ループ番号1,4,5,8,9,12のループに対しては表側に配置されていて、横ループ番号2,3,6,7,10,11のループに対しては裏側に配置されている。
縦ループ番号4の位置(第4のコース)の皮革挿入紐は、横ループ番号2,3,5,6,8,9,11,12のループに対しては表側に配置されていて、横ループ番号1,4,7,10のループに対しては裏側に配置されている。
縦ループ番号5の位置(第5のコース)の皮革挿入紐は、横ループ番号1,3,4,6,7,9,10,12のループに対しては表側に配置されていて、横ループ番号2,5,8,11のループに対しては裏側に配置されている。
図2では縦ループ番号2から5に配置されている皮革挿入紐のように4つの皮革挿入紐が縦方向に連続して配置されているが皮革挿入紐は連続して縦方向に配置されている必要はなく挿入されている場所と挿入されていない場所は任意に設定することができる。
以上のように、皮革挿入紐が挿入されている縦方向の位置と皮革挿入紐を緯編地のループに通す間隔を任意に設定するにより様々な模様を表現することができる。なお、図2は皮革挿入紐と緯編地のループとの相対的な位置関係を示すためイラストである。ループの大きさに対して皮革挿入紐が小さく表現されているが、実際には図3等の実施例のように皮革挿入紐はループの径にフィットするように挿入されている。
(3)作品例
以下に本発明の作品例(実施例)を示す。
(作品例1)
図3は、本発明の一実施形態である皮革素材の外観の写真である。緯編地の縦方向のすべての位置に皮革挿入紐が挿入されている(全コースに皮革挿入紐が挿入されている)。
そのため本実施例の皮革挿入紐は皮革素材全体の概ね100%の面積を占めている。
上から5つの皮革挿入紐についてはいずれも緯編地のループに通す間隔が同じように設定されている。横方向のループ2つ分に対して皮革挿入紐が表側に配置されていて横方向のループ4つ分に対しては皮革挿入紐が裏側に配置されている。皮革挿入紐の図3の上から6つ目から14つ目については、皮革挿入紐をループに通す位置がズレていれて階段状の模様を形成している。図4aは図3の作品の全体像であり図4bはその裏側からみた写真である。
本実施形態の皮革挿入紐は平状の革紐でありその素材はヤギ皮から製造されたスウェードである。皮革挿入紐の幅(緯編地に挿入した場合の縦方向の長さ)は約2 mmであり、厚さは約1 mmである。緯編地(ニット)を形成する地糸は綿糸である。緯編地(ニット)の編み目の大きさを表す番手は10ゲージである。
(作品例2)
図5は、本発明の一実施形態である皮革素材の外観の写真である。皮革挿入紐は緯編地の緯方向に3コースに1つの割合で挿入されている(緯編地の縦方向のループ3つに1つの割合で皮革挿入紐が挿入されている)。本実施例の皮革挿入紐は皮革素材全体の概ね50%の面積を占めている(皮革挿入紐が挿入されていないコースは皮革挿入紐が挿入されているコースより幅が狭いため1/3より大きい値となる)。
(作品例3)
図6は、本発明の一実施形態である皮革素材の外観の写真である。本実施形態の皮革挿入紐は直径2 mmの牛革の丸紐であり表面がラッカー仕上げとなっている。本実施例の皮革挿入紐は皮革素材全体の概ね60%の面積を占めている
(作品例4)
図7は、本発明の一実施形態である皮革素材の外観の写真である。本実施形態の皮革挿入紐は牛革で幅約2 mmの三つ折り平紐であり表面がラッカー仕上げとなっている。皮革挿入紐は緯編地の緯方向に1コース置きに挿入されている。緯編地に皮革挿入紐を挿入した後、生地全体に加える熱量を調整することで図7のような緯編地の熱収縮性を利用した立体的な形状(凹凸を有する形状)とすることもできる。本実施例の皮革挿入紐は皮革素材全体の概ね70%の面積を占めている
(作品例5)
図8は、本発明の一実施形態である皮革素材の外観の写真である。本実施形態の皮革挿入紐は牛革で幅約3 mmの三つ折り平紐であり表面がラッカー仕上げとなっている。他の実施例と比較して緯編地がふんわりとしているのは緯編地を製作する際に加える熱量を他の実施例より少なくしているためである。熱量をコントロールすることによりニットの仕上げのバリエーションが可能となる。本実施例の皮革挿入紐は皮革素材全体の概ね80%の面積を占めている。
(作品例6)
図9は、本発明の一実施形態である皮革素材のイラストである。緯編地に対して皮革挿入紐でロゴ「NM」が表現されている。点線は緯編地の後ろ側に回り込んでいる皮革挿入紐を意味している。本作品例のように皮革挿入紐で英数字、文字又はロゴを表現することでさらに意匠性を向上することができる。皮革挿入紐で英数字、文字又はロゴが表現された皮革素材がさらに好ましい。
(作品例7)
図10は、本発明の一実施形態である皮革素材のイラストである。緯編地で迷彩を表現している。緯編地の地糸の色は様々な色が選択可能でありこの図の迷彩のような模様を任意に作成することができる。図10では緯編地を構成する編み目の記載を省略している。図10はグレースケールで分かりづらいが実際は迷彩柄を4色の領域で表現している。そのうちある色の領域については、皮革挿入紐が表面に見えるように編み込まれている。図中の横方向の点線(「■」の並び)が皮革挿入紐である。本作品例のように皮革挿入紐で模様を形成するとさらに意匠性が向上する。さらに、緯編地で表現された模様の一部を皮革挿入紐が見えるように形成することで(皮革挿入紐で埋めることで)さらに意匠性を向上することができる。
(作品例8)
図11a〜図11dは皮革素材に占める皮革挿入紐(皮革挿入糸)が配置されている面積(表面からみた面積)に対して皮革挿入紐が見えている部分と皮革挿入紐がニットに覆われている部分の割合が異なる作品例である。
図11aでは皮革挿入糸が図面上横方向に10行にわたって緯編地に密に挿入されており(※皮革挿入糸が横方向に10行にわたって10本横たわっている)、皮革が配置されている面積を100とすると皮革が見ている部分(図中の黒の部分)が50でありニットに覆われている部分(図中の白の部分)が50である。したがって皮革が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して50%である。
図11bでは皮革挿入糸が10行にわたって緯編地に密に挿入されており、皮革が配置されている面積を100とすると皮革が見ている部分が60でありニットに覆われている部分が40である。したがって皮革が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して60%である。
図11cでは皮革挿入糸が10行にわたって緯編地に密に挿入されており、皮革が配置されている面積を100とすると皮革が見ている部分が40でありニットに覆われている部分が60である。したがって皮革が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して40%である。
図11bでは皮革挿入糸が10行にわたって緯編地に密に挿入されており、皮革が配置されている面積を100とすると皮革が見ている部分が60でありニットに覆われている部分が40である。したがって皮革が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して60%である。
図11dでは皮革挿入糸が1行置きに5行にわたって緯編地に挿入されており、皮革が配置されている面積を50とすると皮革が見ている部分が25でありニットに覆われている部分が25である(皮革素材全体としてはニットの部分は75である)。したがって皮革が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して50%である。
図4a、図4bは本発明のサンプルの写真である。図4aのサンプルでは皮革が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して約25%である。図4bのサンプルでは皮革が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して約75%である。
本発明の皮革素材にといて皮革挿入紐をどの程度は配置するかは目的とするデザインや意匠性に応じて任意に調整することができる。また皮革挿入紐を皮革素材の表面からみた場合にどの程度露出させるか(どの程度ニットで隠すか)もまた目的とするデザインや意匠性に応じて任意に調整することができる。
一方で、次のような工夫も可能である。皮革(本革、天然皮革)は合成皮革(合皮、人工皮革)と異なり、天然の哺乳類や爬虫類を原材料としているため、耐久性が高く、肌触りや高級感など様々なメリットがあるが合皮にはない本革特有の匂いがある。レザー愛好家の多くの方はこの本革の匂いを是とするものであるが、一方で本革の匂いはできれば避けたいというユーザーもいる。このようなユーザーに対して本発明は好適な提案となる。すなわち本発明の皮革素材を用いた製品は皮革の一部がニットで覆われているため本革の匂いがニットで吸収され本革がすべて露出している製品と比較して本革の匂いを抑えることができる。このような用途においては、皮革(皮革挿入紐)が見えている割合は皮革が配置されている面積に対して10%〜80%が望ましい。より匂いを抑えるとしたら20%〜60%である。あまりニットで隠されていると皮革素材としての見た目のインパクトが弱くなるので25〜50%が望ましい。
ここで「見えている」とは当該皮革素材を各革製品に用いた際に、当該製品をユーザーが使用している際、他者(ユーザー以外の者)から「見えている」の意味である。
なお、ここでいう「本発明の皮革素材を用いた製品」とは、使用時に外から(他のユーザーから)見える部分と見えない部分がある革製品すべてを意味する。例えば、かばん、バッグ、小物入れ、財布、ベルト、靴、スニーカー、衣服、ジャケット、コート、帽子、パンツ、ブレスレット、ソファー、クッション、椅子、インテリア資材、車両内装材、乗り物の座席などの表面材、箱及び包装容器などである。
すなわち、皮革挿入紐が表面から見えている割合が皮革素材中に配置されている皮革の全面積に対して30%〜80%である皮革素材を用いたかばん、バッグ、小物入れ、財布、ベルト、靴、スニーカー、衣服、ジャケット、コート、帽子、パンツ、ブレスレット、ソファー、クッション、椅子、インテリア資材、車両内装材、乗り物の座席などの表面材、箱又は包装容器等が本発明の実施例となる。ここで「表面」とは製品使用時に外から(他のユーザーから)見えている部分が多い側の面である。例えば、バッグの場合は荷物を入れない側の面(いわゆる外側)であり、ベルト、靴、スニーカー、衣服など身につけるものであれば身に付ける側の面の反対側の面である。
なお、このような実施例おいても前述のとおり皮革挿入紐は皮革素材全体の約40%以上の面積を占めていることが望ましい。
(作品例9)
図12は、本発明の皮革素材を用いた鞄のイラストである。鞄全体は緯編地(ニット)で構成されていて、図のように表面の一部は皮革挿入紐が見えるように配置されている。図中の横方向の太線が皮革挿入紐である。なお、鞄は従来の革だけ又は緯編地だけで構成されている部分があってもよい。
(4)本発明のバリエーション
(A)意匠性向上のバリエーション
本発明の皮革素材は皮革挿入紐の素材、色、表面加工、大きさ、緯編地に挿入する場所などの選択により、皮革素材としての意匠性を高めることができる。一つの緯編地に挿入される皮革挿入紐は複数種類(2以上の種類)のものを採用してもよい。例えば、複数の色(青色と緑色など2以上の色)の革紐や異なる素材の革紐を採用することで意匠性をさらに高めることができる。
また、緯編地を構成する地糸も緯編地の場所に応じて異なるものを用いてもよい。本発明の皮革素材は緯編地(ニット)を用いることで緯編地がもつ意匠性のバリエーションを皮革素材として組み込むことができる。
(B)緯編地と皮革挿入紐の関係のバリエーション
本発明の皮革素材はいずれもさまざまな革製品の素材として利用されるべきものであるため、緯編地に挿入されている皮革挿入紐が緯編地から大きくズレないなど緯編地と皮革挿入紐がしっかりと組み合わされていることが望ましい。そのため、緯編地(ニット)の編み目の大きさを表す番手と皮革挿入紐の幅(丸紐の場合は直径)を好適に選択する必要がある。具体的には緯編地の番手は7以上12以下が望ましく、その場合、皮革挿入紐の幅(平紐の場合は断面の長手方向の長さ、丸紐の場合は断面の直径(以下同様))は1.5 mm以上 2.5 mm以下が望ましい。より好適には1.8 mm以上2.2 mm以下である。さらに好適には緯編地の番手が10で、皮革挿入紐の幅は1.8 mm以上 2.2 mm以下が望ましい。
また、皮革挿入紐の厚さは0.5mm以上1.5 mm以下が望ましい。より好適には0.8 mm以上1.2 mm以下が望ましい。
(C)素材のバリエーション
本発明の緯編地を形成する地糸は、皮革以外の糸であればどのようなものでも構わないが、緯編機(横編機)などの機械織りに対応できる糸が望ましい。例えば、綿、麻、カシミヤ、ウール、セラミック繊維、金糸、銀糸、カーボン、ナイロン糸、ウーリー糸、スパン糸、ウーリーナイロン糸、アクリル糸、ポリエステル糸、ポリエステルウーリー糸、ポリエステル仮撚加工糸、ポリウレタン樹脂製の糸、レーヨン糸、合成繊維糸、半合成繊維糸、などである。
もっとも、皮革挿入紐(皮革挿入糸)との編みやすさを考えると、アクリル糸、ポリエステル糸、レーヨン糸、ナイロン糸などの化学繊維が望ましい。綿などの自然繊維は混合であれば編成しやすくなる。
本発明の皮革挿入紐(皮革挿入糸)は、ヤギ、牛、羊等の哺乳類や、ワニ、ヘビ、トカゲ等の爬虫類から取れた皮をなめし、製品として使えるように加工したいわゆる本革(天然皮革)から切り出された革紐や帯状のモノであって緯編地のループに挿入できるものであればどのようなものでも構わない。
本発明のように緯編地の編み目に挿入される糸としていわゆる人工合皮(合皮)ではなく天然皮革(皮革挿入紐)を用いることにより次のようなさまざまなメリットを享受することができる。
(ア)緯編地の編目に挿入される挿入紐は緯編地の起伏や編み目の裏と表を行き来するため挿入紐に大きなストレスがかかる。一般に、合皮は布などの表面に樹脂を塗布するため耐久性が低く、経年劣化や摩耗によるヒビ割れ、剥がれが起きやすいため、合皮を緯編地の挿入紐として用いるとそのストレスによりさらに劣化が早くなる。一方、皮革からできた挿入紐(皮革挿入紐)は天然素材から形成されているため合皮よりはるかに耐久性が高く緯編地の挿入紐としてとても優れている。
(イ)本発明は緯編地と皮革挿入紐との組み合わせ方のアレンジによる意匠性向上も目的としているが、一般に合皮は本革より肌触りがわるくビニールっぽい安物感があるため、意匠性向上においては特に本革から切り出した皮革挿入紐が望ましい。
(ウ)合皮は表面が滑らかなものが多く、緯編地の編目に挿入する際又は編成後ニットとの間に隙間ができて製品化しづらいが、皮革挿入紐(皮革挿入糸)は本革ならではの肌触りが緯編地(ニット)との組み合わせにおいて見事に調和し皮革挿入紐が緯編地にしっかり固定され製品化がしやすい。
本発明の皮革挿入紐(皮革挿入糸)のさらなるバリエーションを示す。皮革挿入紐は公知の平紐又は丸紐が好適であるがこれに限定されない。例えば3つ編み革紐や4つ編み革紐などを採用できる。平紐としては、スリット革紐、二つ折り革紐、三つ折り革紐を採用できる。図13a、図13bにそれぞれ二つ折り革紐、三つ折り革紐の断面図を示す。スリット革紐とは皮革をスリット状に細長に裁断したものである。二つ折り革紐又は三つ折り革紐はスリット状の革紐(平紐)を紐の長手方向に沿って二つ又は三つに折り重ね合わせたものである。スリット革紐には皮革をそのまま裁断しているので吟面とスウェード面が存在する。二つ折り革紐、三つ折り革紐は吟面を内側に折る場合は表面全体がスウェード面となる。一方、スウェード面を内側に折る場合は表面全体が吟面となる。
皮革挿入紐(革紐)を編み機で緯編地に織り込む際は、皮革挿入紐(革紐)の断線が問題となる。そのため、革紐の内部に芯糸を挿入し紐全体の強度を補強することが望ましい。例えば、二つ折り革紐、三つ折り革紐に芯糸を挿入した際の断面図を図14a、図14bに示す。図中の丸が芯糸の断面である。芯糸の材質はアクリル糸、ポリエステル糸、レーヨン糸、ナイロン糸などの化学繊維が好ましく直径は概ね0.5mm〜1.5mmである。より好ましくは0.7mm〜1.2mmである。
(D)地糸と皮革挿入紐との組み合わせ
本発明では上述のとおり皮革挿入紐の選択次第で見え方が異ならせることができる。皮革挿入紐を意匠性向上のために用いていることも特徴である。緯編地を形成する柄は様々な公知のものを採用でき、緯編地の柄が同じでも皮革挿入紐の選択次第で全く異なる印象を与えることができる。また作品例6、7のように緯編地の柄と皮革挿入紐が表面側から見える部分を工夫することにより(例えば皮革挿入紐の表面から見える部分が緯編地の柄の一部を構成する等)、迷彩柄やロゴなど種々の模様に緯編地だけでは困難なインパクトを与えることができる。
(5)本発明の比較例
本発明の比較例として革紐の緯糸と革紐を経糸で形成した織物を図15に示す。伸縮性、通気性、重量、耐衝撃吸収、防水性、抗菌性、耐熱性、耐冷性、耐久性、透湿性などさまざまな点で本発明の方が有利である。
(6)本発明の製造方法
本発明は緯編地のループに皮革挿入紐(皮革挿入糸)が通るように製造する。具体的には公知の緯編機(横編機又は丸編機)で緯編地を形成しつつ皮革挿入紐を挿入糸(インレイ)として緯編機に供給することで機械的に製造することができる。皮革挿入紐の供給に糸解舒装置を用いると皮革挿入紐のねじれやよじれの派生を抑制できる。特に皮革挿入紐として平革紐を用いる場合は平革紐のねじれやよじれが意匠性を悪くするので糸解舒装置を用いることが特に望ましい。本発明の製造には横編機とし島精機社の横編機(NSRY123LPC 10)を用いた。また、糸解舒装置として島精機社の糸解舒装置(UAオプションAYUD001)を用いた。
地糸や皮革挿入紐の選択やどのような位置に皮革挿入紐を挿入するかなどのデザインに関する設定は例えば、デザインシステム(SDS-ONE APEX4)にて自在に調整することができる。
また、緯編地にスチームをかけることも可能である。熱収縮性のある地糸や熱で形状記憶する素材の地糸を用いることで緯編地の仕上がり具合、緯編地と比較挿入糸の結合具合又は緯編地の編目の縮小をコントロールすることができる。
参考までに図16に本発明の製造に用いた緯編機の外観を示す。
緯編機で皮革挿入紐(皮革挿入糸)と緯編地を編み込む場合は、皮革挿入紐(皮革挿入紐)の断線に十分注意する必要がある。皮革挿入紐(革紐)の断線を抑制するために、緯編機のキャリッジの移動速度を慎重に設定する必要がある。我々が試行錯誤の上得た知見は以下のとおりである。
(皮革挿入紐の幅が3mm以上の場合)
キャリッジを横方向に120cm移動させる場合、約2.5〜3.0秒で移動させるのが望ましい。すなわちキャリッジの移動速度は約40cm/秒〜48cm/秒が望ましい。
(皮革挿入紐が2mm以上〜3mm未満の場合)
キャリッジを横方向に120cm移動させる場合、約3.0〜3.5秒で移動させるのが望ましい。すなわちキャリッジの移動速度は約34cm/秒〜40cm/秒が望ましい。
(皮革挿入紐が0.8mm以上〜2mm未満の場合)
キャリッジを横方向に120cm移動させる場合、約3.5〜4.0秒で移動させるのが望ましい。すなわちキャリッジの移動速度は約30cm/秒〜34cm/秒が望ましい。
また前述のとおり皮革挿入紐として内部に芯糸が挿入された革紐を用いることでさらに製造時の断線のリスクを軽減できる。
(7)本発明の特徴(効果)
本発明の皮革素材の特徴(効果)は上記に述べたものだけでなくさらに次のような効果を有する。
・本発明の皮革素材は皮革素材がもつ柔らかな風合いと高級感を維持しつつ緯編地(ニット)がもつ柔軟性を有している。
・緯編地を用いているために革紐を用いた織物と比較して強度がすぐれている。また通気性もすぐれている。
・緯編地を用いているために皮革素材としては軽量化が図られている。
・皮革挿入紐の素材、色、表面加工、大きさ、緯編地に挿入する場所などの選択により、皮革素材としての意匠性を高めることができる。
・緯編地の地糸の選択などによる意匠性を皮革素材として取り入れている。
・皮革挿入紐と緯編地の地糸の選択などによりそれぞれの意匠性の相乗効果が可能となる。
・皮革挿入紐が緯編地の緯方向の複数の編み目に挿入されることにより緯編地の表面側から皮革挿入紐が見える部分と緯編地に隠れている部分とが交互に形成されているため、皮革素材としては表面と裏面の両方ともに意匠性があり両面を利用することができる。またリバーシブル素材としても活用できる。
・皮革挿入紐は皮革の切れ端などから製造される革紐を用いているため皮革をより有効に利用しているため(例えば、革1枚を丸々紐にする場合は捨てる部分が無く無駄がない)環境負荷が小さくサステナブルな取り組みである。そのため、環境意識の高い層においてより魅力的な皮革素材となりえる。
・また、本発明の皮革素材の材料(皮革挿入紐)は革糸であることから本発明の皮革素材を用いた革製品を製造する際の物流コストを低く抑えることができる。
・また、本発明の緯編地の地糸としてオーガニックコットンなどの糸を使用すればさらにエコロジー(エコ)でありサステナブルな取り組みに寄与することができる。
本発明の皮革素材は既存のさまざまな革製品に適用することができる。例えば、かばん、バッグ、小物入れ、財布、ベルト、靴、スニーカー、衣服、ジャケット、コート、帽子、パンツ、ブレスレット、ソファー、クッション、椅子、インテリア資材、車両内装材、乗り物の座席などの表面材、箱及び包装容器などである。図12は本発明の皮革素材を用いた鞄の実施例のイラストである。


Claims (14)

  1. 緯編地に挿入された皮革挿入紐(但し、毛皮及び毛皮紐を除く)を有する皮革素材において、
    前記緯編地は皮革以外の地糸で構成され、
    前記皮革挿入紐は前記緯編地の緯方向の複数の編み目に挿入されることにより前記緯編地の表面側から前記皮革挿入紐が見える部分と前記緯編地に隠れている部分とが交互に形成されている、
    ことを特徴とする皮革素材。
  2. 前記緯編地の表面側から前記皮革挿入紐が見える部分は、前記緯編地の裏面側からみた場合は前記緯編地に隠れている部分であり、
    前記緯編地の表面側から前記緯編地に隠れている部分は、前記緯編地の裏面側からみた場合は前記皮革挿入紐が見える部分であることを特徴とする請求項1に記載の皮革素材。
  3. 前記皮革挿入紐は皮革素材全体の約30%以上の面積を占めていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の皮革素材。
  4. 前記皮革挿入紐は、その幅が1.5mm以上2.5mm以下
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の皮革素材。
  5. 前記緯編地の番手が7以上12以下
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の皮革素材。
  6. 前記皮革挿入紐が複数種類の皮革挿入紐であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の皮革素材。
  7. 前記地糸の種類が緯編地の場所に応じて異なっていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の皮革素材。
  8. 前記請求項1乃至7のいずれかに記載の皮革素材を用いたかばん、バッグ、小物入れ、財布、ベルト、靴、スニーカー、衣服、ジャケット、コート、帽子、パンツ、ブレスレット、ソファー、クッション、椅子、インテリア資材、車両内装材、乗り物の座席などの表面材、箱又は包装容器。
  9. 前記請求項1乃至7のいずれかに記載の皮革素材において、
    前記皮革挿入紐が表面から見えている割合が皮革素材中に配置されている皮革の全面積に対して20%〜80%である皮革素材を用いたかばん、バッグ、小物入れ、財布、ベルト、靴、スニーカー、衣服、ジャケット、コート、帽子、パンツ、ブレスレット、ソファー、クッション、椅子、インテリア資材、車両内装材、乗り物の座席などの表面材、箱又は包装容器。
  10. 緯編地に挿入された複数の皮革挿入紐(但し、毛皮及び毛皮紐を除く)を有する皮革素材の製造方法において、
    前記緯編地の地糸は皮革以外の糸で構成され、
    前記緯編地は緯編機により機械的に編まれ、
    前記皮革挿入紐は糸解舒装置で前記緯編機に供給され、
    前記皮革挿入紐は緯編地の緯方向の複数の編み目に挿入されることにより緯編地の表面側から前記皮革挿入紐が見える部分と緯編地に隠れている部分とが交互に形成される、
    ことを特徴とする皮革素材の製造方法。
  11. 前記緯編地の表面側から前記皮革挿入紐が見える部分は、前記緯編地の裏面側からみた場合は前記緯編地に隠れている部分であり、
    前記緯編地の表面側から前記緯編地に隠れている部分は、前記緯編地の裏面側からみた場合は前記皮革挿入紐が見える部分であることを特徴とする請求項10に記載の皮革素材の製造方法。
  12. 前記緯編機のキャリッジの移動速度が30mm/秒〜48mm/秒であることを特徴とする請求項10又は11に記載の皮革素材の製造方法。
  13. 前記皮革挿入紐は平革紐であることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の皮革素材の製造方法。
  14. 前記皮革挿入紐は皮革素材全体の約30%以上の面積を占めていることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の皮革素材の製造方法。
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