JP6374143B2 - ダブル丸編地 - Google Patents

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Description

本発明は、ダブル丸編地に関する。さらに詳しくは、滑らかな光沢で高級感のある外観を有し、かつ適度な厚みを有して、破裂強度や摩耗強度の高いダブル丸編地に関するものである。
従来から丸編地は衣料用編物として広く使用されており、高い伸縮性を有することから、運動や作業など体を動かすときに着用する衣料には特に適している。その中で、アウターとして運動時や作業時に着用するトレーニングウエアは、激しい動作にも耐えられるように、破裂強度や磨耗強度を高める必要があり、現状では、太い繊維で厚みを出すことでその要求を満たしていた。
一方、衣料は、機能性だけでなくデザイン性(編地としての外観の良さ)も求められるという側面がある。外観を良くするための一つとして、細い繊維を高密度に編むことで、滑らかな光沢で高級感のある生地にする方法がある。しかし、厚みが薄く、破裂強度や摩耗強度が悪いため、アウターとして使用することはできないものであった。
例えば、高密度なスポーツウェアとして、トータルデニールが20d〜50dで、熱水伸縮堅牢度が5%以上の熱可塑性合成繊維の捲縮糸からなり、目付が50〜100g/m2、ループ密度がコース方向、ウェル方向共にインチ当り40〜90ループで、伸縮率がウェル方向20〜50%、コース方向50〜200%、伸長弾性回復率が80%以上の両面丸編地からなるスポーツウェア生地が提案されている。(特許文献1)
しかし、この素材はスポーツウェアでもシャツ用などのもので、高密度な編地で高級感のある素材ではあっても、厚みが薄く破裂強度や磨耗強度が劣るため、アウターとして使用できるものではなかった。
他にも、高密度な丸編地として、四層以上の多層構造を有する高密度丸編物であって、少なくとも表面層と裏面層とが、単糸繊度0.001〜0.15デシテックスのポリエステル系極細繊維からなり、中間層に、高収縮ポリエステル系繊維が用いられてなる、編密度が65コース/インチ(2.54cm)以上、60ウェル/インチ(2.54cm)以上、厚み0.3mm以上である高密度丸編物が提案されている。(特許文献2)
この素材は、編地の密度だけでなく厚みも検討している。しかし、ワイピングクロスを想定しているため、厚みについては、保水性などを考慮したものに過ぎず、高い破裂強度や磨耗強度を得るための十分な厚みがあるものではなかった。
上述したような理由により、滑らかな光沢で高級感のある外観と、適度な厚みを有し、破裂強度や摩耗強度の高さを両立したダブル丸編地は、いまだ実現されていないのが実情であった。
特開平6−25949号公報 特開2012−219414号公報
本発明の目的は、上述したような点に鑑み、滑らかな光沢で高級感のある外観と、破裂強度や摩耗強度の高さを両立させたダブル丸編地を提供することにある。
かかる課題を解決するために、本発明のダブル丸編地は、以下の(1)の構成を有する。
(1)表面層の編密度が2800〜8000個/6.45cm2であり、かつ、該表面層をなす編糸の平均繊度が30〜115デシテックスであるダブル丸編地であって、表面層側でタック編目、裏面層側でニット編目を形成しているリブ糸を有し、該リブ糸の繊度の1.4倍以上の繊度を有する繊維糸を裏面層の少なくとも一部に使用し、全体の厚みが0.5〜1.2mmの範囲であることを特徴とするダブル丸編地。
また、かかる本発明のダブル丸編地において、以下の(2)〜()のいずれかの構成を有するものであることが好ましい。
(2)合成繊維マルチフィラメントを使用したことを特徴とする上記(1)に記載のダブル丸編地。
)前記リブ糸の繊度が7〜60デシテックスであることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のダブル丸編地。
)JIS L 1018 8.17.1 A法による破裂強さが0.7MPa以上であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載のダブル丸編地。
)目付が、140〜240g/m2であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載のダブル丸編地。
)トレーニングウエア用であることを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載のダブル丸編地。
本発明によれば、滑らかな光沢で高級感のある外観と、破裂強度や摩耗強度の高さが両立したダブル丸編地が実現される。そのため、激しい動作にも耐えられてデザイン性にも優れた各種衣料、特に運動時や作業時にアウターとして着用するトレーニングウエアに適したダブル丸編地を提供される。
図1は、天竺組織の丸編地を示した模式図である。 図2は、本発明のダブル丸編地の構造の一例をモデル的に示した概略側面図である。 図3は、本発明のダブル丸編地の一例を示した模式図である。 図4は、本発明のダブル丸編地の一例を示した組織図である。 図5は、比較例で使用したダブル丸編地を示した組織図である。 図6は、比較例で使用したダブル丸編地を示した組織図である。 図7は、比較例で使用したダブル丸編地を示した組織図である。
以下、本発明のダブル丸編地について、図面を参照しながら説明する。
本発明のダブル丸編地は、表面層の編密度が2800〜8000個/6.45cm2であり、かつ、該表面層をなす編糸の平均繊度が30〜115デシテックスであるダブル丸編地であって、表面層側がタック編目、裏面層側がニット編目を形成しているリブ糸を有し、全体の厚みが0.5〜1.2mmの範囲であることを特徴とする。
以下に、その構成について詳細に説明する。
一般に、丸編地は、繊維糸同士が編目で繋がっている構造であるため、繊維糸が重なり合い表から見えない部分が存在するものである。例えば、丸編地の天竺組織を示した図1を用いて説明すると、編目同士が重なり合っている斜線部b部分は表から見えないため、編地を構成する繊維糸のうち、a部分のみが表から見えることになる。そのため、表から見えるa部分の割合が多い方が光沢の高い生地を得ることができる。しかし、単にa部分を長くするだけでは、編密度の低い生地となるため、光沢はあっても高級感はなく、更には突起物に引っ掛かりやすく耐久性に欠けるものとなってしまう。
本発明のダブル丸編地は、表面層の編密度が2800〜8000個/6.45cm2、かつ、該表面層をなす編糸の平均繊度が30〜115デシテックスであるようにしたものであり、この両者を満足することがまず重要である。
すなわち、編密度を高くすることで、短いa部分が多くあることになり、細かい光沢が連続した、つまりは滑らかな光沢を得ることができる。それでも繊維が太すぎると、b部分に対してa部分の割合が少なくなるため、細い繊維糸にすることでa部分の割合を増やし、光沢を損なわず、滑らかな光沢で高級感のあるダブル丸編地を得ることができる。
編密度は2800個/6.45cm2より少なくなると密度が低くなり過ぎるため、滑らかな光沢が失われ、8000個/6.45cm2より多くなるとa部分の割合が少なくなり過ぎるため、光沢が失われる。編密度は3000〜7500個/6.45cm2の範囲であることが好ましく、3500〜7000個/6.45cm2の範囲であることがさらに好ましい。
表面層をなす編糸の平均繊度は、30デシテックスより細くなると引掛かりやすく耐久性の悪いものとなり、115デシテックスより太くなると光沢が失われてしまう。平均繊度は、40〜90デシテックスの範囲であることが好ましい。なお、本発明で「表面層をなす編糸」として位置づける編糸は、表面層側でニット編目を形成している繊維糸のことである。
上記の要件を満たすことで高級感のある目面にすることはできるが、破裂や摩耗に対する強度については十分ではなく、それらに対する強度を高めるには、表面層側でタック編目を形成し、裏面層側でニット編目を形成するリブ糸を有し、かつ、ダブル丸編地の全体の厚みが0.5〜1.2mmの範囲であることが重要である。
ダブル丸編地は、表面側、裏面側共にニット編目を有する編地であり、表面側と裏面側とを繋ぐリブ糸が存在する。本発明のダブル丸編地では、このリブ糸がダブル丸編地の表面層側ではタック編目を形成し、裏面層側ではニット編目を形成しているのである。
この本発明のダブル丸編地の構造を、その1例を概略側面図でモデル的に示した図2を用いて説明する。
図2において、矢印Aで示した方が表面層側であり、矢印Bで示した方が裏面層側である。リブ糸Yは、表面層側ではニット編目cに引っ掛かった構造であるタック編目dを形成し、裏面層側では、ニット編目eを形成した構造を有している。そのため、表面層側と裏面層側とに空間fができ、厚みのある編地にすることができる。図2で、A1は表面層を構成する編糸を示し、B1は裏面層を構成する編糸を示している。
厚みの出しやすさを考慮すると、表面層と裏面層を繋ぐリブ糸Yが、表面層側でタック編目を形成し裏面層側でニット編目を形成しているリブ糸のみであることが好ましい。また、本発明のダブル丸編地を表面層側から見た場合、図3に示すように表面層をなす編糸A1が形成しているニット編目cの間に、タック編目dを形成しているリブ糸Yが挟まれた構造となっている。
本発明の一例である編地の編方図を示している図4においては、F1は表面層側でタック編目、裏面層側でニット編目を形成しているリブ糸であり、F2、F4、F7は表面層をなす編糸、F3、F5、F6、F8は裏面層をなす編糸である。
更に、摩耗強度を高めるため、本発明のダブル丸編地の厚みを0.5mm以上とすることも重要である。しかし、厚みがあり過ぎると、衣料にしたときに嵩張り動きにくくなるため、1.2mm以下にする必要がある。厚みは、0.6〜1.1mmの範囲であることがより好ましい。
本発明のダブル丸編地には、合成繊維マルチフィラメント糸条を使用することが好ましく、合成繊維の中でも強度の高いポリエステル繊維やポリアミド繊維が好ましい。また、単繊維繊度は表面層側に使用する繊維は0.4〜4デシテックスの範囲であることが好ましく、リブ糸に使用する繊維は0.8〜6デシテックスの範囲であることが好ましく、裏面層側に使用する繊維は0.3〜3デシテックスの範囲であることが好ましい。
合成繊維マルチフィラメント糸条は、製糸工程後、特に高次の糸加工がされていないストレートヤーンである生糸や、高次の糸加工がされた仮撚り加工糸や空気混繊糸、空気交絡糸などを使用することができるが、特に表面層の光沢を高めたい場合は表面側にはストレートヤーンである生糸が好ましく、厚みを重視する場合は仮撚り加工糸を使用することが好ましい。
本発明のダブル丸編地は、前記リブ糸の繊度の1.4倍以上の繊度を有する繊維糸を裏面層の少なくとも一部に使用することが好ましい。繊度が1.4倍以上である繊維糸を裏面層側の少なくとも一部に使用することで凹凸構造となり、目付の増加を押さえながら、更に厚みを増やすことができる。リブ糸の繊度に対しての裏面層側の繊維糸の繊度の倍率は、1.5倍以上であることがより好ましく、上限は10倍程度である。
また、前記リブ糸の繊度の1.4倍以上の繊度を有する繊維糸を裏面層側に使用する割合は、リブ糸以外で裏面層を形成する繊維糸のうち、重量比で20%以上であることが破裂や摩耗に対する強度高めるために好ましい。更に、40%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。
更に、前記リブ糸の繊度は、7〜60デシテックスであることが好ましい。図3で説明をしたように、表面層側では、タック編目dを形成しているリブ糸Yは、表面層をなす編糸A1が形成しているニット編目c間にあるため、リブ糸Yの繊度が太くなると、ニット編目c間から覗きやすくなり、高級感のある目面になりにくい。また、タック編目dが覗きやすいことで引っ掛かりやすく物性が悪くなるという問題も出てくるので、上述した範囲にあることが好ましいのである。そのため、60デシテックス以下であることが好ましく、40デシテックス以下であることがより好ましい。一方、細すぎると厚みを出しにくくなるため7デシテックス以上であることが好ましい。
本発明のダブル丸編地の編組織は、表面層側でタック編目をなし、裏面層側でニット編目をなしているリブ糸Yを有すればよく、特に限定されないが、表面層の光沢を考慮すると、表面層側を形成する編目は、リブ糸以外Yはすべてニット編目であることが好ましい。
本発明のダブル丸編地は、編機と編み条件を所望の条件等に適合させて製編した後、染色加工でもウェル数とコース数を最終調整して、目的の編密度に仕上げることができる。
前記編機は、ダブル丸編機であればよく、特に限定されないが、目的の編密度を得るには、32ゲージ以上のダブル丸編機を使用することが好ましく、40ゲージ以上であることがより好ましい。
前記染色加工法は、従来から知られている染色方法で加工することができる。また、染色段階での付帯加工として、撥水加工、防汚加工、吸水加工、抗菌加工、消臭加工、防臭加工、難燃加工なと、目的とする狙いに応じて適宜付与することが好ましい。
本発明のダブル丸編地は、JIS L 1018 8.17.1 A法による破裂強さが0.7MPa以上であることが好ましい。0.7MPaより低くなるとアウター用の衣料としたときに破れやすいものとなってしまう。また、上限は2.0MPaである。
0.7MPa以上とするには、84デシテックス以上の糸を裏面層を構成する糸に使用することで達成できる。
本発明のダブル丸編地は、目付が140〜240g/m2の範囲であることが好ましい。目付が140g/m2より軽くなると、破裂強度や摩耗強度が悪くなり、240g/m2より重くなると衣料としたときに重くなり過ぎるため、運動の妨げとなる。
本発明のダブル丸編地は、滑らかな光沢で高級感のある外観でありながら、適度な厚みを有し、破裂強度や摩耗強度の高いトレーニングウエアとすることができる。ここでのトレーニングウエアとは、運動時にアウターとして着用する体操服やジャージだけでなく、例えば介護のように運動量の多い作業時にアウターとして着用するユニホームなども含まれる。
以下、実施例に基づいてさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるのもではない。なお、実施例中の各物性は下記の方法により測定したものである。
(1)編密度
表面(衣料としたときに表になる面)の編地の巾方向2.54cmあたりの編目の数であるウェル数と編地の長さ方向2.54cmあたりの編目の数であるコース数を3ヶ所測定し、それぞれの平均値を算出し整数に丸める。その算出したウェル数とコース数とを掛け算することにより算出した値を6.45cm2あたりの編密度とした。
(2)表面層をなす編糸の平均繊度
表面層をなす編糸の平均繊度は、表面層をなす編糸のそれぞれの繊度を測定し、足し算した数値を測定した本数で割り算することで算出し、整数に丸めた値とした。
(3)厚み
JIS L 1096に基づき、試験片の厚さを測定した。測定には、ダイアルシックネスゲージ((株)尾崎製作所 製「型式 H−30」)を用いた。
(4)破裂強度
JIS L 1018 8.17.1 A法(ミューレン形法)に基づき破裂強度(MPa)を測定した。
(5)目付
JIS L 1096に基づき、試験片の単位面積あたりの質量(g/m2)を測定した。
(6)摩耗強度
JIS L 1096、2010 8.19.1 A法(ユニバーサル形法) A−1法(平面法)に基づき摩耗強度(回)を測定した。ただし、研磨紙は、250g/m2未満のものはCw−C−P1200、250g/m2以上のものはCw−C−P800を使用した。
(7)外観
外観の評価は、男女10名が従来品と表面の外観を比較し、次の4段階で評価した。従来品としては、比較例1の丸編地を使用した。
≪評価基準≫ ◎:従来品より高級感がある
○:従来品より少し高級感がある
△:従来品程度である
×:従来品より高級感がない
実施例1
40ゲージのダブル丸編機を用い、図4に示す編方図のF1にポリエステル33デシテックス、12フィラメントの仮撚加工糸を、F2、F4、F7にポリエステル56デシテックス、24フィラメントの仮撚加工糸を、F3、F5にポリエステル110デシテックス、48フィラメントの仮撚加工糸、F6、F8にポリエステル84デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を給糸してダブル丸編地を編成した。ここで、F1がリブ糸、F2、F4、F7が表面層、F3、F5、F6、F8が裏面層を構成している。
この生機を染色加工し、60ウェル/インチ、67コース/インチに仕上げ、編密度4020個/6.45cm2である本発明のダブル丸編地を得た。
評価した結果を表1に示した。
実施例2
40ゲージのダブル丸編機を用い、図4に示す編方図のF1にポリエステル33デシテックス、12フィラメントの仮撚加工糸を、F2、F4、F7にポリエステル56デシテックス、24フィラメントの仮撚加工糸を、F3、F5、F6、F8にポリエステル84デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を給糸してダブル丸編地を編成した。ここで、F1がリブ糸、F2、F4、F7が表面層、F3、F5、F6、F8が裏面層を構成している。
この生機を染色加工し、62ウェル/インチ、51コース/インチに仕上げ、編密度3162個/6.45cm2である本発明のダブル丸編地を得た。
評価した結果を表1に示した。
実施例3
40ゲージのダブル丸編機を用い、図4に示す編方図のF1にポリエステル22デシテックス、6フィラメントの生糸を、F2、F4、F7にポリエステル33デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を、F3、F5にポリエステル110デシテックス、48フィラメントの仮撚加工糸、F6、F8にポリエステル84デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を給糸してダブル丸編F地を編成した。ここで、F1がリブ糸、F2、F4、F7が表面層、F3、F5、F6、F8が裏面層を構成している。
この生機を染色加工し、71ウェル/インチ、73コース/インチに仕上げ、編密度5183個/6.45cm2である本発明のダブル丸編地を得た。
評価した結果を表1に示した。
比較例1
28ゲージのダブル丸編機を用い、図5に示す編方図のF1、F4にポリエステル84デシテックス、72フィラメントの仮撚加工糸を、F2、F5にポリエステル84デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を、F3、F6にポリエステル56デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を給糸してダブル丸編地を編成した。ここで、F1、F4がリブ糸、F2、F5が表面層、F3、F6が裏面層を構成している。
この生機を染色加工し、49ウェル/インチ、46コース/インチに仕上げ、編密度2254個/6.45cm2のダブル丸編地を得た。このダブル丸編地は、表面層の編密度の点で本発明に含まれないものである。
評価した結果を表1に示した。
比較例2
40ゲージのダブル丸編機を用い、図6に示す編方図のF1、F2にポリエステル33デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を給糸してダブル丸編地を編成した。
この生機を染色加工し、64ウェル/インチ、65コース/インチに仕上げ、編密度4160個/6.45cm2のダブル丸編地を得た。このダブル丸編地は、リブ糸がない点で本発明に含まれないものである。
評価した結果を表1に示した。
比較例3
22ゲージのダブル丸編機を用い、図7に示す編方図のF1、8にポリエステル84デシテックス、36フィラメントの仮撚加工糸を、F2、F4、F6、F7、F9、F11、F13、F14にポリエステル167デシテックス、48フィラメントの仮撚加工糸を、F3、F5、F10、F12にポリエステル220デシテックス、72フィラメントの仮撚加工糸を給糸してダブル丸編地を編成した。ここで、F1、F8がリブ糸、F2、F4、F6、F7、F9、F11、F13、F14が表面層、F3、F5、F10、F12が裏面層を構成している。
この生機を染色加工し、32ウェル/インチ、37コース/インチに仕上げ、編密度1184個/6.45cm2のダブル丸編地を得た。このダブル丸編地は、表面層をなす編糸の平均繊度、表面層の編密度の点で本発明に含まれないものである。
評価した結果を表1に示した。
Figure 0006374143
本発明によれば、滑らかな光沢で高級感のある外観と、破裂強度や摩耗強度の高さを両立することができるため、激しい動作にも耐えられてデザイン性にも優れたダブル丸編地を提供するものであり、該ダブル丸編地は、各種衣料、中でもトレーニングウエアに好適に使用することができる。
A:表面層側
A1:表面層を構成する編糸
B:裏面層側
B1:裏面層を構成する編糸
C:シリンダー針列
D:ダイアル針列
Y:リブ糸
a:編地を構成する糸のうち、表から見える部分
b:編地を構成する糸のうち、重なり合うことで見えない部分
c:表面層側のニット編目
d:表面層側のタック編目
e:裏面層側のニット編目
f:表面層と裏面層との間隙

Claims (6)

  1. 表面層の編密度が2800〜8000個/6.45cm2であり、かつ、該表面層をなす編糸の平均繊度が30〜115デシテックスであるダブル丸編地であって、表面層側でタック編目、裏面層側でニット編目を形成しているリブ糸を有し、該リブ糸の繊度の1.4倍以上の繊度を有する繊維糸を裏面層の少なくとも一部に使用し、全体の厚みが0.5〜1.2mmの範囲であることを特徴とするダブル丸編地。
  2. 合成繊維マルチフィラメントを使用したことを特徴とする請求項1に記載のダブル丸編地。
  3. 前記リブ糸の繊度が7〜60デシテックスであることを特徴とする請求項1または2に記載のダブル丸編地。
  4. JIS L 1018 8.17.1 A法による破裂強さが0.7MPa以上であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のダブル丸編地。
  5. 目付が、140〜240g/m2であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のダブル丸編地。
  6. トレーニングウエア用であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のダブル丸編地。
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