JP6414673B2 - 冷蔵倉庫の構築構造 - Google Patents

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本発明は、冷蔵倉庫の長辺が例えば100mを超えるような大規模冷蔵倉庫であっても、収蔵量の低減を抑え、かつ、工期を短くして、冷却時の歪みを抑えることができる冷蔵倉庫の構築構造に関する。
従来から、複数階建ての大規模な長大建造物では、温度変化による建造物の伸び縮みによる躯体への影響を軽減するため、建造物を複数に分割し、エキスパンションジョイントを設けて分割した建造物を接続していた。
例えば、特許文献1では、長大な複数階建ての構造物において、複数のスラブのうち、少なくとも屋根スラブを含む上層部のスラブだけにエキスパンションジョイントを設け、当該エキスパンションジョイントの両側にわたって位置する梁の一端部をエキスパンションジョイントの幅方向に移動自在に構成して、温度変化によるスラブの挙動に梁が追随できるようしている。
特開2008−133660号公報
ところで、例えば冷蔵倉庫の長辺が100mを超えるような大規模冷蔵倉庫を建設しようとする場合、躯体施工後に冷却を行うが、この冷却による躯体の収縮による歪みが端部に集中し、従来の冷蔵倉庫では発生していなかった床や柱へのひび割れなどが発生し、冷蔵倉庫の品質に悪影響を与える可能性があった。
この場合、例えば、コンクリート系の構造体では、躯体を分断し、躯体施工後に冷却を行った後、分断した各躯体をコンクリートの後打ちによって一体化する工法が考えられる。しかし、低温度下、例えばF級冷蔵倉庫のような−25℃以下の環境では、コンクリートが凍結してしまうため、コンクリートの後打ちを行うことができないという問題があった。
また、特許文献1のように、分断した躯体をエキスパンションジョイントなどによって接続することも考えられる。しかし、エキスパンションジョイントなどによる接続処理を行うと、エキスパンションジョイントの設置や柱の二重化などによって冷蔵倉庫の収蔵量が低減されるという問題があった。
なお、分断した各躯体をコンクリートの後打ちによって一体化する工法を実現するため、コンクリートの後打ち部分に仮設の防熱壁を設置してコンクリートの後打ち部分を冷却しない状態にし、その後コンクリートの後打ちを行い、さらに冷蔵倉庫全体を再度冷却することが考えられる。しかし、この工法では、工期が長くなるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、例えば冷蔵倉庫の長辺が100mを超えるような大規模冷蔵倉庫であっても、収蔵量の低減を抑え、かつ、工期を短くして、冷却時の歪みを抑えることができる冷蔵倉庫の構築構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる冷蔵倉庫の構築構造は、鉄骨構造の上部躯体を冷蔵倉庫の長手方向に分割して構築し、前記冷蔵倉庫の冷却後に、分割部分から長手方向の両側にそれぞれ収縮した両側の鉄骨梁のうちの一方の鉄骨梁を補強プレートの一方側を介してボルト締めし、前記補強プレートの他方側に設けられた前記長手方向に延びる穴をもつルーズホールを介して他方の鉄骨梁をボルト締めして前記両側の鉄骨梁を固定することを特徴とする。
また、本発明にかかる冷蔵倉庫の構築構造は、上記の発明において、前記鉄骨構造の上部躯体の分割とともに、分割された板状構造体の上部躯体の間隙に断熱材を仮充填し、前記冷蔵倉庫の冷却後に、前記補強プレートで前記両側の鉄骨梁をボルト締めするとともに、拡幅した前記間隙に断熱材を再充填し、前記間隙の上部を接続プレートで塞ぐことを特徴とする。
また、本発明にかかる冷蔵倉庫の構築構造は、上記の発明において、分割された板状構造体の上部躯体の端部上端に、前記接続プレートが配置される切り欠きを設け、前記接続プレートは、該切り欠きに架け渡されて板状構造体の上部躯体の上面と前記接続プレートの上面とを同一面にして前記間隙を塞ぐことを特徴とする。
また、本発明にかかる冷蔵倉庫の構築構造は、上記の発明において、前記板状構造体の上部躯体の間隙の上部にガードを立設して前記間隙を塞ぐことを特徴とする。
また、本発明にかかる冷蔵倉庫の構築構造は、上記の発明において、前記板状構造体の上部躯体の内部に防湿シートが介在する場合、前記間隙で防湿シートを分割せず、前記冷蔵倉庫の冷却によって前記間隙が広がっても前記防湿シートが張らないように前記間隙内に余長を持たせていることを特徴とする。
また、本発明にかかる冷蔵倉庫の構築構造は、上記の発明において、前記鉄骨構造の上部躯体の分割とともに分割された板状構造体の上部躯体の間隙に断熱材を仮充填するとともに、前記間隙で防湿シートあるいは防水シートを分割せず、前記冷蔵倉庫の冷却によって前記間隙が広がっても前記防湿シートあるいは前記防水シートが張らないように前記間隙内に余長を持たせて仮設置し、前記冷蔵倉庫の冷却後に、拡幅した前記間隙に断熱材を再充填し、前記間隙の上部に前記防湿シートあるいは前記防水シートを再設置することを特徴とする。
また、本発明にかかる冷蔵倉庫の構築構造は、上記の発明において、前記板状構造体の上部躯体は外壁であり、該外壁の外表部に設けられた外装材は、前記間隙部分に対応する領域に開口が設けられ、前記冷蔵倉庫の冷却後に、前記開口を鋼板カバーで塞ぐことを特徴とする。
本発明によれば、鉄骨構造の上部躯体を冷蔵倉庫の長手方向に分割して構築し、前記冷蔵倉庫の冷却後に、分割部分から長手方向の両側にそれぞれ収縮した両側の鉄骨梁のうちの一方の鉄骨梁を補強プレートの一方側を介してボルト締めし、前記補強プレートの他方側に設けられた前記長手方向に延びる穴をもつルーズホールを介して他方の鉄骨梁をボルト締めして前記両側の鉄骨梁を固定するようにしている。このため、例えば冷蔵倉庫の長辺が100mを超えるような大規模冷蔵倉庫であっても、収蔵量の低減を抑え、かつ、工期を短くして、冷却時の歪みを抑えることができる。
図1は、本発明の実施の形態である冷蔵倉庫の構築方法の概要を示す模式図である。 図2は、冷却前における鉄骨梁及び床の分割部分の構造を示す断面図である。 図3は、冷却後における鉄骨梁及び床の分割部分の構造を示す断面図である。 図4は、冷却前における防湿シートを含む床の分割部分の構造を示す断面図である。 図5は、冷却後における防湿シートを含む床の分割部分の構造を示す断面図である。 図6は、冷却前における屋根の分割部分の構造を示す断面図である。 図7は、冷却後における屋根の分割部分の構造を示す断面図である。 図8は、冷却前における外壁の分割部分の構造を示す断面図である。 図9は、冷却後における外壁の分割部分の構造を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷蔵倉庫の構築方法の概要を示す模式図である。冷蔵倉庫1は、冷蔵倉庫の長辺方向(長手方向)が例えば100mを超えるような大規模冷蔵倉庫であり、保管温度帯は、例えば−20℃以下〜−30℃未満である。冷蔵倉庫1は、複数階を有し、上部躯体1aが鉄骨構造であり、長手方向の鉄骨梁10を有する。
図1(a)に示すように、冷蔵倉庫1における基礎の上で構築された上部躯体1aは長手方向に分割される。この分割は、例えば長手方向の位置P1,P2で行われ、冷蔵倉庫1は3つに分割される。この分割によって、冷蔵倉庫1の冷却収縮による上部躯体1aの歪みを分散することができる。なお、上部躯体1aの分割数は冷蔵倉庫1の長手方向の長さによって任意に決定される。また、分割する位置は、収容量の影響や、使い勝手の影響の少ない、冷蔵室の間仕切壁の脇(近傍)であることが好ましい。
その後、冷蔵倉庫1を例えば−20℃まで冷却し、上部躯体1aを十分に収縮させる。図1(b)に示した側面図及び図1(c)に示した平面図では、位置P1,P2の上部での長手方向の間隙S2が広がり、長手方向の両端で、例えば間隙S2の半分程度の収縮量で縮んでいる。この位置P1,P2における間隙S2を挟む上層階の両端の鉄骨梁10を、冷却後、後述する補強プレート13を介したボルト締めによって緊結する。また、上部躯体1aのうち、床、屋根、外壁などの板状構造体に対する断熱処理及び防湿(防水)処理を施す。
(鉄骨梁の間隙に対する緊結構造)
図2は、冷却前における鉄骨梁及び床の分割部分の構造を示す断面図である。また、図3は、冷却後における鉄骨梁及び床の分割部分の構造を示す断面図である。図2に示すように、冷却前における、鉄骨梁10を分割した両端の鉄骨梁10a,10bの間隙S1の幅をΔW1とする。
冷却前では、分割された鉄骨梁10a,10bの間隙S1を跨ぐように、補強プレート13が仮固定される。補強プレート13は、間隙S1側に設けられた鉄骨梁10aの複数の穴24aに対応する位置に、長手方向に延びる穴である複数のルーズホール14aを形成している。そして、補強プレート13と鉄骨梁10aとは、ルーズホール14aの間隙S1側と穴24aとを通る複数のボルト15aによって仮固定される。また、補強プレート13は、間隙S1側に設けられた鉄骨梁10bの複数の穴24bに対応する位置に穴14bを形成している。そして、補強プレート13と鉄骨梁10bとは、穴14bと穴24bとを通る複数のボルト15bによって仮固定される。上述したルーズホール14aの長手方向の長さは、冷却前後における収縮差以上である。また、ルーズホール14aは、鉄骨梁10側に形成してもよい。なお、冷却前では、鉄骨梁10a,10bと補強プレート13とは仮固定であるため、間隙S1の下部に補強ブラケット16を設けて鉄骨梁10a,10bを支える。この補強ブラケット16は、近傍の図示しない柱などの躯体に仮固定される。
図3に示すように、冷却後では、間隙S1に対応する間隙S11の幅ΔW11は、冷却前の幅ΔW1より拡幅される。この状態で、仮固定されていた補強プレート13をボルト締めによって鉄骨梁10a,10bに緊結し、補強プレート13を介して鉄骨梁10a,10b間を固定する。
(床の間隙に対する断熱構造)
一方、図2に示すように、冷却前に、鉄骨梁10を含む上部躯体1aの上部に設けられた床11も、鉄骨梁10の分割位置に対応した位置で床11a,11bに分割され、間隙S2が形成される。この床11は、コンクリート構造体である。この間隙S2は、長手方向に垂直で水平な方向(紙面に垂直な方向)に延び、その幅をΔW2とする。この間隙S2には、耐火材としてのロックウールが仮充填される。
その後、図3に示すように、冷却後では、間隙S2に対応する間隙S21の幅ΔW21は、冷却前の幅ΔW2より拡幅する。この状態で、間隙S21に、さらに耐火材としてのロックウールを再充填し、床11の耐火性能を維持させる。
また、図2に示すように、予め、床11a,11bの間隙S2側の端部上端に、図3に示す接続プレート18が配置される切り欠き12a,12bを設ける。冷却後、図3に示すように、接続プレート18は、切り欠き12a,12bに架け渡されて間隙S21を塞ぐ。この場合、床11a,11bの上面と接続プレート18の上面とは平坦な同一面となり、段差が発生しないようにしている。この結果、フォークリフトなどの走行車両は、床11(11a,11b)上を障害なく走行することができる。
(防湿シートを含む床の間隙に対する断熱・防湿構造)
図4は、冷却前における防湿シートを含む床の分割部分の構造を示す断面図である。また、図5は、冷却後における防湿シートを含む床の分割部分の構造を示す断面図である。図4に示すように、上下階の設定温度が異なる場合、床31の内部に防湿シート32を介在させる場合がある。図4では、さらに床31の内部であって防湿シート32の上部に、断熱材としてウレタンが充填された断熱層33が層状に設けられている。
図4に示すように、冷却前は、床31を分割した床31a,31b間の間隙S3内に断熱材としてのグラスウール34を仮充填する。ただし、防湿シート32は、間隙S3間で分割されず、繋がったままの状態となっている。そして、間隙S3間の防湿シート32は、冷却によって間隙S3が広がった場合でも防湿シート32が張らないように余長32aを持たせている。なお、床31は、床11と同様に、鉄骨梁10を含む上部躯体1aの上部に設けられる。図4及び図5では、それぞれ鉄骨梁10を含まない断面を示している。
冷却後では、図5に示すように、間隙S3に対応する間隙S31内に仮充填されていたグラスウールを取り除き、間隙S31の下部の間隙S31aであって、防湿シート32の上部に断熱材としてのロックウールを充填する。さらに、間隙S31の上部間隙であって間隙S31aの上部に、発泡ウレタンを充填する。さらに、間隙S31の上部に、この間隙S31を塞ぐように、ガード36を立設する。ガード36は、例えばプレキャストコンクリートであり、間隙S31の発泡ウレタンに接着される。このガード36は立設されているため、例えばフォークリフトなどの車両の車輪がガード36に当たる。このため、ガード36は、車両通行の障害となり、車両通行防止機能を有することになる。なお、ガード36は、冷蔵倉庫1内の間仕切壁に、上述した床の間隙に対する防湿構造が近接する部分にのみ設けられる。したがって、ガード36は、上述した床の間隙に対する防湿構造の上をフォークリフトなどの車両が走行する部分には設置されない。
(屋根の間隙に対する断熱・防水構造)
ところで、上述した床11,31などの板状構造体の上部躯体1aの他にも、屋根や外壁などの板状構造体の上部躯体1aにも、鉄骨梁10の分割位置に対応した位置に間隙が形成される。
例えば、図6に示すように、冷却前に、上部躯体1aの屋根41も、鉄骨梁10の分割位置に対応した位置で屋根41a,41bに分割され、間隙S4が形成される。この屋根41は、デッキプレート42上にポリスチレンフォーム層43及びウレタンボード層44が形成され、それぞれが断熱層を形成している。さらに、ウレタンボード層44の上部には、防水シート45が形成される。
間隙S4は、長手方向に垂直で水平な方向(紙面に垂直な方向)に延び、その幅をΔW3とする。この間隙S4には、断熱材としてのグラスウール46が仮充填される。また、デッキプレート42とウレタンボード層44との間であって間隙S4に対応する位置には、間隙S4の下部を塞ぐようにウレタンボード47が配置される。さらに、間隙S4の上部を塞ぐ防水シート45は、この間隙S4部分において、冷蔵倉庫1の冷却によって間隙S4が広がっても張らないように余長45aを持たせている。
その後、図7に示すように、冷却後では、間隙S4に対応する間隙S41の幅ΔW31は、冷却前の幅ΔW3より拡幅する。この状態で、間隙S41のグラスウール46を取り除き、間隙S41に、断熱材としてのウレタン48を再充填し、屋根41の断熱性能を維持させる。また、間隙S41の上部の防水シート45はウレタン48の再充填のために一時的に開口が形成されるため、シートの重ね貼りを行う。なお、防水シート45は、冷蔵倉庫1の冷却中における防水性能を維持する。
(外壁の間隙に対する断熱・防湿構造)
上述したように、外壁などの板状構造体の上部躯体1aにも、鉄骨梁10の分割位置に対応した位置に間隙が形成される。
例えば、図8に示すように、冷却前に、上部躯体1aの外壁51も、鉄骨梁10の分割位置に対応した位置で外壁51a,51bに分割され、間隙S5が形成される。この外壁51は、コンクリートパネル52上にウレタンボード層53が断熱層として形成されている。さらに、ウレタンボード層53の上部には、外装材としてのコンクリートパネル54が形成されている。
間隙S5は、長手方向に垂直で鉛直な方向(紙面に垂直な方向)に延び、その幅をΔW4とする。この間隙S5には、断熱材としてのグラスウール56が仮充填される。また、コンクリートパネル52の間隙S5部分には、塞ぎプレート57が仮設される。さらに、間隙S5の上部は、余長58aを含んだ防湿シート58で塞がれる。また、外装材としてのコンクリートパネル54は、間隙S5の上部に対応する位置に開口54aが形成されている。この開口54aは、間隙に対するメンテナンスを容易にするために設けられたものである。
その後、図9に示すように、冷却後では、間隙S5に対応する間隙S51の幅ΔW41は、冷却前の幅ΔW4より拡幅する。なお、冷却後の開口54aの開口幅ΔW43も、冷却前の開口幅Δ42よりも拡幅する。この状態で、間隙S51のグラスウール56を取り除き、間隙S51のコンクリートパネル52に対応する領域に耐火材としてのロックウール61を充填し、さらに、ウレタンボード層53に対応する領域に断熱材としてのウレタン62を再充填し、屋根41の耐火性能及び断熱性能を維持させる。また、間隙S51の下部に仮設された塞ぎプレート57を取り除いて塞ぎプレート63を設置する。さらに、間隙S51の上部の防湿シート58に替えて防湿シート64を貼る。ここで、防湿シート58は、冷蔵倉庫1の冷却中における防湿性能を維持する。また、外装材としてのコンクリートパネル54の開口54aは、鋼板カバー65によって塞がれる。
上述した実施の形態では、冷蔵倉庫1の長辺が例えば100mを超えるような大規模冷蔵倉庫であっても、上部躯体1aを分割しているため、上部躯体1aの冷却後の収縮が、現状存在する長辺最大級の冷蔵倉庫程度の歪みに抑えることができ、歪みによる悪影響を抑えることができる。
また、上述した実施の形態では、補強プレート13によって、分割された鉄骨梁10a,10bを固定しているため、エキスパンションジョイントの設置や柱の二重化などによって冷蔵倉庫の収蔵量が低減されることがない。
さらに、上述した実施の形態では、短期間の工期で冷蔵倉庫を施工することができる。すなわち、分割した各躯体をコンクリートの後打ちによって一体化する工法を実現する従来の冷蔵倉庫の構築方法を用いる場合、コンクリートの後打ち部分に仮設の防熱壁を設置してコンクリートの後打ち部分を冷却しない状態にし、その後コンクリートの後打ちを行い、さらに冷蔵倉庫全体を再度冷却する必要があり、本実施の形態に比して工期が長くなる。
なお、上述した実施の形態では、冷蔵倉庫1の長辺が例えば100mを超えるような大規模冷蔵倉庫を前提としたが、これに限らず、冷蔵倉庫の長辺が100m以下のものであっても適用することができる。
1 冷蔵倉庫
1a 上部躯体
10,10a,10b 鉄骨梁
11,11a,11b,31,31a,31b 床
13 補強プレート
14a ルーズホール
14b,24a,24b 穴
15a,15b ボルト
16 補強ブラケット
18 接続プレート
32,58,64 防湿シート
32a,45a,58a 余長
33 断熱層
34,46,56 グラスウール
36 ガード
41,41a,41b 屋根
42 デッキプレート
43 ポリスチレンフォーム層
44,53 ウレタンボード層
45 防水シート
47 ウレタンボード
48,62 ウレタン
51,51a,51b 外壁
52,54 コンクリートパネル
54a 開口
57,63 塞ぎプレート
61 ロックウール
65 鋼板カバー
S1〜S5,S11,S21,S31,S31a,S41,S51 間隙
ΔW1,ΔW2,ΔW3,ΔW4,ΔW11,ΔW21,ΔW31,ΔW41 幅
ΔW42,ΔW43 開口幅

Claims (6)

  1. 鉄骨構造の上部躯体を冷蔵倉庫の長手方向に分割して構築するとともに、分割された板状構造体の上部躯体の間隙に断熱材を仮充填し、
    前記冷蔵倉庫の冷却後に、分割部分から長手方向の両側にそれぞれ収縮した両側の鉄骨梁のうちの一方の鉄骨梁を補強プレートの一方側を介してボルト締めし、前記補強プレートの他方側に設けられた前記長手方向に延びる穴をもつルーズホールを介して他方の鉄骨梁をボルト締めして前記両側の鉄骨梁を固定するとともに、拡幅した前記間隙に断熱材を再充填し、前記間隙の上部を接続プレートで塞ぐことを特徴とする冷蔵倉庫の構築構造。
  2. 分割された板状構造体の上部躯体の端部上端に、前記接続プレートが配置される切り欠きを設け、前記接続プレートは、該切り欠きに架け渡されて板状構造体の上部躯体の上面と前記接続プレートの上面とを同一面にして前記間隙を塞ぐことを特徴とする請求項に記載の冷蔵倉庫の構築構造。
  3. 前記板状構造体の上部躯体の間隙の上部にガードを立設して前記間隙を塞ぐことを特徴とする請求項に記載の冷蔵倉庫の構築構造。
  4. 前記板状構造体の上部躯体の内部に防湿シートが介在する場合、前記間隙で防湿シートを分割せず、前記冷蔵倉庫の冷却によって前記間隙が広がっても前記防湿シートが張らないように前記間隙内に余長を持たせていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の冷蔵倉庫の構築構造。
  5. 鉄骨構造の上部躯体を冷蔵倉庫の長手方向に分割して構築するとともに分割された板状構造体の上部躯体の間隙に断熱材を仮充填するとともに、前記間隙で防湿シートあるいは防水シートを分割せず、前記冷蔵倉庫の冷却によって前記間隙が広がっても前記防湿シートあるいは前記防水シートが張らないように前記間隙内に余長を持たせて仮設置し、
    前記冷蔵倉庫の冷却後に、分割部分から長手方向の両側にそれぞれ収縮した両側の鉄骨梁のうちの一方の鉄骨梁を補強プレートの一方側を介してボルト締めし、前記補強プレートの他方側に設けられた前記長手方向に延びる穴をもつルーズホールを介して他方の鉄骨梁をボルト締めして前記両側の鉄骨梁を固定するとともに、拡幅した前記間隙に断熱材を再充填し、前記間隙の上部に前記防湿シートあるいは前記防水シートを再設置することを特徴とする冷蔵倉庫の構築構造。
  6. 前記板状構造体の上部躯体は外壁であり、該外壁の外表部に設けられた外装材は、前記間隙部分に対応する領域に開口が設けられ、
    前記冷蔵倉庫の冷却後に、前記開口を鋼板カバーで塞ぐことを特徴とする請求項に記載の冷蔵倉庫の構築構造。
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