JP6414517B2 - 定着装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに定着処理を施す定着装置およびこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、シートに定着処理を施す定着装置として、特許文献1に記載された技術が知られている。定着装置は、定着ローラーと、加圧ローラーとを備える。加圧ローラーが定着ローラーに押圧されることで、両者の間に定着ニップ部が形成される。シートが定着ニップ部を通過すると、シート上に形成されたトナー像に定着処理が施される。
特開平3−89383号公報
上記のような定着装置では、定着動作が開始されるまでに、定着ローラーを予め加熱する昇温時間が長く必要となるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、回転体を昇温するための昇温時間が低減された定着装置およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る定着装置は、ハウジングと、前記ハウジング内の温度を検出する温度検出部と、前記ハウジング内に配置され、回転される第1回転体と、前記ハウジング内に配置され、回転され、前記第1回転体との間でシートが通過する定着ニップ部を形成する第2回転体と、前記第1回転体および前記第2回転体を回転させる駆動力を発生する駆動部と、前記第1回転体を加熱する加熱部と、前記駆動部および前記加熱部を制御する制御部と、前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力を調整する押圧力調整機構と、を備え、前記押圧力調整機構は、前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記第1回転体を支持する揺動ホルダと、前記定着ニップ部よりも前記シートの搬送方向の下流側に配置された、前記揺動ホルダの揺動における支点部と、前記定着ニップ部よりも前記搬送方向の上流側に配置された、前記揺動ホルダの揺動における力点となる加圧部と、を有し、前記加圧部が変位されると前記揺動ホルダが揺動し前記定着ニップ部が作用点として機能することで前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力が調整されるように構成され、前記第1回転体は、無端状ベルトからなる定着ベルトであり、前記第2回転体は、ローラー形状を有する加圧ローラーであり、前記駆動部は、前記加圧ローラーを回転させ、前記定着ベルトは、前記加圧ローラーに従動して回転し、前記加熱部は、前記定着ベルトの内周部に配置され、前記定着ベルトの内周面に当接し、前記定着ベルトを前記加圧ローラーに押圧するニップ板であって、当該ニップ板は、前記加圧ローラーの周面に沿った湾曲形状を備える対向面を有し、前記ニップ板のうち前記定着ベルトの回転方向上流側部分よりも前記ニップ板のうち前記回転方向下流側部分の方が肉厚とされている、ニップ板を更に備え、
前記制御部は、前記第1回転体および前記第2回転体の回転開始前に、前記温度検出部によって前記ハウジング内の温度を検出し、前記温度が所定の閾値よりも低い場合に、前記押圧力調整機構を制御して、前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力を第1の押圧力に設定するとともに、前記駆動部を制御して、前記第1回転体および前記第2回転体を第1の回転速度で回転させた状態で前記加熱部によって前記第1回転体を加熱し、前記加熱に伴って前記温度が前記閾値よりも高くなると、前記押圧力調整機構を制御して、前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力を前記第1の押圧力よりも大きな第2の押圧力に設定するとともに、前記駆動部を制御して、前記第1回転体および前記第2回転体を前記第1の回転速度よりも大きな第2の回転速度で回転させ、前記制御部が、前記押圧力調整機構を制御して、前記定着ベルトの前記加圧ローラーに対する押圧力を前記第1の押圧力に設定すると、前記ニップ板の前記回転方向上流側部分の前記加圧ローラーに対する押圧力よりも、前記ニップ板の前記回転方向下流側部分の前記加圧ローラーに対する押圧力の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする。
本構成によれば、第1回転体および第2回転体が第1の回転速度で回転されながら、第1回転体が加熱されることで、第1回転体の昇温時間が早められる。また、回転開始時に駆動部に必要とされるトルクが低減される。この結果、第1回転体が所定の温度に至るまでの間に、第1回転体および第2回転体が空回しされる回転数が低減される。したがって、第1回転体および第2回転体を回転させるための駆動機構の摩耗量を抑制することができる。また、本構成によれば、定着ベルトおよび加圧ローラーが第1の回転速度で回転されながら、定着ベルトが加熱されることで、定着ベルトの一部に局所的な昇温が生じることが防止される。このため、定着ベルトの破損が防止される。また、定着ベルトがニップ板によって加圧ローラーに押圧される構成においても、回転開始時に駆動部に必要とされるトルクが低減される。更に、本構成によれば、加圧ローラーを回転させる駆動部の回転トルクを低減することができる。
上記の構成において、前記制御部は、前記第1回転体および前記第2回転体の回転開始前に、前記温度検出部によって検出された前記温度が前記閾値よりも高い場合に、前記駆動部を制御して、前記第1回転体および前記第2回転体を前記第2の回転速度で回転させた状態で、前記加熱部によって前記第1回転体を加熱することが望ましい。
本構成によれば、温度検出部によって検出された温度が所定の閾値よりも高い場合には、速やかに定着動作に移行可能とされる。
上記の構成において、前記閾値は、前記シートが前記定着ニップ部を通過する際の定着温度よりも低く設定されていることが望ましい。
本構成によれば、第1回転体が閾値温度から定着温度に上昇するまでの時間を利用して、定着ニップ部における定着条件を設定することができる。
上記の構成において、前記温度検出部は、前記ハウジング内の前記第1回転体の温度を検出することが望ましい。
本構成によれば、第1回転体の温度が直接検出されることで、第1回転体の昇温が安定して実現される。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成部と、上記の何れか1に記載の定着装置と、を有することを特徴とする。
本構成によれば、第1回転体の昇温時間が早められるとともに、回転開始時に駆動部に必要とされるトルクが低減される。また、画像形成動作を速やかに開始することができる。
上記の構成において、前記第1回転体および前記第2回転体とは異なる部材であって、前記駆動部が発生する駆動力によって回転される第3回転体を更に有することが望ましい。
本構成によれば、第1回転体が所定の温度に至るまでの間に、第3回転体が空回しされる回転数が低減される。したがって、第3回転体を回転させるための駆動機構の摩耗量を抑制することができる。
上記の構成において、前記第3回転体は、前記画像形成部に配置され、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムであることが望ましい。
本構成によれば、第1回転体が所定の温度に至るまでの間に、感光体ドラムが空回しされる回転数が低減される。この結果、感光体ドラムの摩耗が抑制される。
本発明によれば、回転体を昇温するための昇温時間が低減された定着装置およびこれを備えた画像形成装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る第1回転体および第2回転体の断面図である。 本発明の一実施形態に係る第1回転体および第2回転体の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る第1回転体および第2回転体の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の側面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の一部の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の一部の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の加圧状態の側面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の加圧状態の側面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の減圧状態の側面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の加圧機構の減圧状態の側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンター100(画像形成装置)の内部構造を概略的に示す断面図である。図1に示される画像形成装置としてのプリンター100は、いわゆるモノクロプリンター機であるが、他の実施形態において、画像形成装置は、カラープリンター、ファクシミリ装置、これらの機能を備える複合機やトナー画像をシートに形成するための他の装置であってもよい。尚、以下の説明で用いられる「上」や「下」、「前」や「後」、「左」や「右」といった方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、画像形成装置の原理を何ら限定するものではない。
プリンター100は、シートSに画像を形成するための様々な装置を収容する筐体101を備える。筐体101は、筐体101の上面を規定する上壁102と、筐体101の底面を規定する底壁103(図2)と、上壁102と底壁103との間の本体後壁105(図2)と、本体後壁105の前方に位置する本体前壁104と、を含む。筐体101は、各種の装置が配置される本体内部空間107を備える。筐体101の本体内部空間107には、シートSが所定の搬送方向に搬送されるシート搬送路PPが延設されている。
上壁102の中央部には、排紙部102Aが配置される。排紙部102Aは、上壁102の前方部分から後方部分にかけて、下方に傾斜した傾斜面からなる。排紙部102Aには、後記の画像形成部120において、画像が形成されたシートSが排出される。また、本体前壁104の上下方向の中央部には、手差しトレイ104Aが配置される。手差トレイ104Aは、下端を支点として、上下に回動可能である(図2の矢印DT)。
図2を参照して、プリンター100は、給紙カセット110と、ピックアップローラー112と、第1給紙ローラー113と、第2給紙ローラー114と、搬送ローラー115と、レジストローラー対116と、画像形成部120と、定着装置5とを備える。
給紙カセット110は、内部にシートSを収容する。給紙カセット110は、リフト板111を備える。リフト板111は、シートSの先頭縁を押し上げるように傾斜する。給紙カセット110は、筐体101に対して、前方に引き出し可能とされる。
ピックアップローラー112は、リフト板111によって押し上げられたシートSの先頭縁上に配置される。ピックアップローラー112が回転すると、シートSは給紙カセット110から引き出される。
第1給紙ローラー113は、ピックアップローラー112の下流に配設され、シートSを更に下流に送り出す。第2給紙ローラー114は、手差トレイ104A上のシートSを筐体101内に引き込む。
搬送ローラー115は、第1給紙ローラー113、第2給紙ローラー114のシート搬送方向(以下、単に搬送方向ともいう)の下流(以下、単に下流ともいう)に配設される。搬送ローラー115は、第1給紙ローラー113、第2給紙ローラー114によって送り出されたシートSを更に下流へ搬送する。
レジストローラー対116は、シートSの斜め搬送を矯正する機能を有する。これにより、シートS上に形成される画像の位置が調整される。レジストローラー対116は、画像形成部120による画像形成のタイミングに合わせて、シートSを画像形成部120に供給する。
画像形成部120は、感光体ドラム121と、帯電器122と、露光装置123と、現像装置20と、トナーコンテナ30と、転写ローラー126と、クリーニング装置127とを備える。
感光体ドラム121は、円筒形状を有する。感光体ドラム121は、静電潜像が形成される表面を有するとともに、前記表面に該静電潜像に応じたトナー画像(現像剤像)を担持する。帯電器122は、所定の電圧が印加され、感光体ドラム121の周面を略一様に帯電させる。
露光装置123は、帯電器122によって帯電された感光体ドラム121の周面に、レーザー光を照射する。該レーザー光は、プリンター100に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部装置(図示せず)から出力された画像データに従って、照射される。この結果、感光体ドラム121の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。
現像装置20は、静電潜像が形成された感光体ドラム121の周面にトナーを供給する。トナーコンテナ30は、現像装置20へトナーを供給する。トナーコンテナ30は、筐体101内の現像装置20に対して着脱自在に配設されている。現像装置20がトナーを感光体ドラム121に供給すると、感光体ドラム121の周面に形成された静電潜像が現像(可視化)される。この結果、感光体ドラム121の周面に、トナー画像(現像剤像)が形成される。
転写ローラー126は、感光体ドラム121の下方においてシート搬送路PPを挟んで感光体ドラム121に対向して配置される。転写ローラー126は、感光体ドラム121との間で転写ニップ部を形成し、トナー画像をシートSに転写させる。クリーニング装置127は、シートSへトナー画像が転写された後に、感光体ドラム121の周面に残るトナーを除去する。
定着装置5は、画像形成部120よりも搬送方向下流側に配置され、シートS上のトナー画像を定着させる。定着装置5の詳細については、後記で説明する。
プリンター100は、定着装置5の下流に配設された搬送ローラー対133と、搬送ローラー対133の下流に配設された排出ローラー対134と、を更に備える。シートSは、搬送ローラー対133によって上方に搬送され、最終的に、排出ローラー対134によって、筐体101から排出される。筐体101から排出されたシートSは、排紙部102A上に積み重ねられる。
図2は、本発明の一実施形態に係る定着装置5の断面図である。図3は、本実施形態に係る定着ベルト520およびプレスローラー51の断面図である。図4は、定着ベルト520およびプレスローラー51の斜視図である。更に、図5は、定着ベルト520およびプレスローラー51の分解斜視図である。
図2を参照して、定着装置5は、定着ハウジング5H(ハウジング)と、定着ベルト520(第1回転体)と、ニップ板521と、プレスローラー51(第2回転体、加圧ローラー)と、定着排出ローラー対55と、サーモセンサー5S(温度検出部)と、制御部60と、を備える。
定着ハウジング5Hは、定着装置5の各部材を支持するハウジングとして機能する。定着ハウジング5Hは、略直方体形状からなる。シートSは、前方から定着ハウジング5Hの内部に搬入される。
定着ベルト520は、定着ハウジング5H内に配置され、回転される無端状ベルトである。定着ベルト520は、薄いSUS材からなる。なお、定着ベルト520の軸方向の両端部には、不図示のキャップが挿入されている。当該キャップは、定着ベルト520を略円筒形状に維持する。定着ベルト520は、後記のハロゲンヒーター522によって加熱される。
ニップ板521は、定着ベルト520の内周面に当接し、前記定着ベルト520をプレスローラー51に押圧する機能を備えている。ニップ板521は、LCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)樹脂からなる。ニップ板521は、対向面521Sを備える。対向面521Sは、ニップ板521のうちプレスローラー51に対向する面であり、プレスローラー51の周面に沿った湾曲形状を備えている。また、図3に示すように、ニップ板521のニップ板上流部521Aよりもニップ板521Bは、肉厚とされている。
プレスローラー51は、定着ハウジング5Hに配置され、ローラー形状を有する。プレスローラー51は、定着ハウジング5Hに回転可能に支持されている。プレスローラー51は、回転され、定着ベルト520との間でシートが通過する定着ニップ部N(図3)を形成する。プレスローラー51は、金属製の基材の上に、スポンジ層を備え、更に、スポンジ層の表面には、PFA(ポリテトラフルオロエチレン)チューブが配置されている。定着排出ローラー対55は、定着ニップ部Nを通過したシートSを定着ハウジング5Hの外部に搬出する。
サーモセンサー5Sは、定着ハウジング5H内の温度を検出する非接触式の温度センサーである。本実施形態では、サーモセンサー5Sは、定着ベルト520の表面温度を検出する。
制御部60は、定着装置5内の各部材の動作を制御する。特に、制御部60は、後記のハロゲンヒーター522、第1モーターM1および第2モーターM2を制御する。
更に、図3乃至図5を参照して、定着装置5は、ハロゲンヒーター522(加熱部)と、ステイ523と、反射板524と、摺動シート525と、第1モーターM1(図3)(駆動部)と、を備える。
ハロゲンヒーター522は、定着ベルト520の内周部に配置され、定着ベルト520を加熱する。ハロゲンヒーター522は、ステイ523に支持されている。
ステイ523は、定着ベルト520の円筒内部において、定着ベルト520の回転における軸方向に延びている。ステイ523は複数の板金部材が溶接されることで形成されている。ステイ523の両端部は、後記の加圧機構7の揺動ホルダ710に支持されている。
反射板524は、光輝アルミからなる部材であって、定着ベルト520の軸方向に延びるように配置されている。反射板524は、ハロゲンヒーター522とステイ523との間に位置し、ステイ523に固定支持されている。ステイ523は、ハロゲンヒーター522の熱を反射し、定着ベルト520に照射する。
摺動シート525は、ニップ板521の回りに嵌められたチューブ状の部材である。摺動シート525は、PFAなどのフッ素樹脂からなる。摺動シート525には、オイルが含浸されている。摺動シート525は、ニップ板521によって押圧された定着ベルト520の回転を促進する。
第1モーターM1(図3)は、プレスローラー51の回転軸511(図4)に連結されたモーターである。第1モーターM1は、プレスローラー51を回転させる駆動力を発生する。この際、プレスローラー51は、図3の矢印D31方向に回転される。第1モーターM1は、制御部60によって制御される。なお、プレスローラー51に当接する定着ベルト520は、プレスローラー51に従動して、図3の矢印D32方向に回転する。また、本実施形態では、第1モーターM1は、画像形成部120の感光体ドラム121(第3回転体)や排出ローラー対134を回転させる駆動力を発生する。すなわち、感光体ドラム121や排出ローラー対134は、定着装置5の定着ベルト520およびプレスローラー51とは異なる部材であって、第1モーターM1によって回転される回転体である。
図6Aは、本実施形態に係る定着装置5の加圧機構7の斜視図である。図6Bは、加圧機構7の分解斜視図である。図7は、加圧機構7の側面図である。図8Aは、加圧機構7の一部の斜視図である。図8Bは、加圧機構7の一部の分解斜視図である。
定着装置5は、加圧機構7(押圧力調整機構)を備える。加圧機構7は、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を調整する。この結果、定着ニップ部Nのニップ圧が調整される。加圧機構7は、定着ハウジング5H(図2)に装着されている。
図6Aおよび図6Bを参照して、加圧機構7は、揺動ホルダ710と、左支点部711と、右支点部712と、駆動シャフト713と、一対のカム714(図8B)と、一対の支持部材715と、一対の支持シャフト716と、一対のコロ717と、を備える。
揺動ホルダ710は、定着ベルト520の上方に配置された板金からなるフレームである。揺動ホルダ710は、定着ハウジング5Hに揺動可能に支持されている。揺動ホルダ710は、定着ベルト520の内周部に配置された前述のニップ板521、ハロゲンヒーター522、ステイ523、反射板524および摺動シート525を支持している。揺動ホルダ710は、一対の支点係止部710Aと、一対の加圧部710Bと、一対の開口部710Cと、を備える。支点係止部710Aは、揺動ホルダ710の左右の側壁に形成された円弧状の切欠き部である。なお、図6Bでは、一対の支点係止部710Aのうちの一方の支点係止部710Aのみが現れている。一対の支点係止部710Aには、それぞれ、左支点部711および右支点部712が挿通されている。左支点部711および右支点部712は、定着ハウジング5Hに軸支されている。左支点部711および右支点部712は、揺動ホルダ710の揺動における支点部となる。一対の加圧部710Bは、揺動ホルダ710の左右方向の両端部から、前方に向かって突設されている。左支点部711および右支点部712を支点として、加圧部710Bが上下に移動することで、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力が調整される。加圧部710Bには、不図示の孔部が形成されている。当該孔部には、後記の牽引シャフト720が挿通される。開口部710Cは、揺動ホルダ710の一対の側板に開口された開口部である。なお、図6Bでは、一対の開口部710Cのうちの一方の開口部710Cのみが現れている。図7に示すように、開口部710Cには、ステイ523が嵌め込まれている。
駆動シャフト713は、プレスローラー51の前方で、左右方向に延びるように配置されたシャフトである。駆動シャフト713は、定着ハウジング5Hに回転可能に支持されている。カム714は、駆動シャフト713の両端部に固定されている。カム714は、周方向に沿って半径が異なる形状を備えている。支持部材715は、駆動シャフト713の両端部に配置されている。支持部材715は、左右方向に間隔をおいて配置された一対の壁部と、当該一対の壁部を上方において連接する連接部とからなる。支持部材715は、駆動シャフト713に対して上下に移動可能とされる。前述のカム714は、支持部材715の一対の壁部の間に配置されている。支持部材715は、一対のスリット715Hと、孔部715Sとを備える。一対のスリット715Hには、駆動シャフト713の端部が挿通される。孔部715Sには、後記の牽引シャフト720が挿通される。また、支持部材715の左右方向の内側には、軸受713Jが配置されている。軸受713Jは、定着ハウジング5Hに支持されており、駆動シャフト713を回転可能に支持する。
支持シャフト716は、支持部材715の一対の壁部の下端部に支持されたシャフトである。コロ717は、支持シャフト716に回転可能に支持されている。カム714が駆動シャフト713と一体的に回転すると、支持部材715、支持シャフト716およびコロ717が一体的に上下に移動する。
また、加圧機構7は、アクチュエータ718(図8B)と、入力ギア719と、PIセンサー7Sと、伝達機構G1(図7)と、第2モーターM2(図7)と、を備える。
アクチュエータ718は、左側の支持部材715を貫通した駆動シャフト713のD軸部713Aに固定された、半円状の板状部材である。アクチュエータ718は駆動シャフト713と一体的に回転する。入力ギア719は、アクチュエータ718を貫通したD軸部713Aに固定された回転ギアである。入力ギア719は、駆動シャフト713と一体的に回転する。
PIセンサー7Sは、アクチュエータ718に対向するように定着ハウジング5Hに固定されている。PIセンサー7Sは、不図示の発光部と受光部とを備える。PIセンサー7Sは、アクチュエータ718の回転を検知する。半円状のアクチュエータ718が、PIセンサー7Sの検出光を遮光するタイミングによって、駆動シャフト713に固定されたカム714の回転位置が検出される。
第2モーターM2は、定着ハウジング5Hに固定されたモーターである。第2モーターM2は、揺動ホルダ710を揺動する駆動力を発生する。第2モーターM2は、出力シャフト750(図7)を備える。第2モーターM2の回転は、制御部60(図7)によって制御される。伝達機構G1は、第2モーターM2から入力ギア719に駆動力を伝達する複数のギアである(図7)。伝達機構G1は、第1〜第4ギア751〜754を備える。第1ギア751は、出力シャフト750に連結されている。また、第4ギア754は、入力ギア719に連結されている。
更に、加圧機構7は、一対の牽引シャフト720と、一対のスプリング721と、一対のスクリュー722と、を備える(図8B)。
牽引シャフト720は、支持部材715の内部から、孔部715S(図8B)を介して上方に突出するように延びた円筒部材である。牽引シャフト720は、ピン720Hを備える。ピン720Hは、牽引シャフト720の下端部から左右方向に突出した一対の突起部である。ピン720Hは、支持部材715のスリット715Hに挿通される。
スプリング721は、牽引シャフト720に外嵌されたコイル状のばね部材である。スプリング721の弾性力によって、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力が調整される。スクリュー722は、牽引シャフト720の上端面に形成された不図示のネジ穴に締結される。スクリュー722は、円板状のフランジ部722F(図8B)を備えている。スプリング721は、スクリュー722のフランジ部722Fと、揺動ホルダ710の加圧部710Bとの間で圧縮して配置される。
図9Aおよび図9Bは、本実施形態に係る定着装置5の加圧機構7の加圧状態の側面図である。図10Aおよび図10Bは、本実施形態に係る定着装置5の加圧機構7の減圧状態の側面図である。
制御部60によって第2モーターM2が回動されると、図9Bに示すように、カム714の長径部714Aが下方に位置し、コロ717を押圧する。そして、支持部材715が図9Aの矢印D91方向に移動される。この結果、牽引シャフト720が下方に引っ張られ、スクリュー722がスプリング721を下方に押圧する。スプリング721が圧縮変形しながら、揺動ホルダ710の加圧部710Bを下方に押圧することで、揺動ホルダ710が、左支点部711回りに図9Aの矢印D92方向に回動する。揺動ホルダ710は、ステイ523を支持しているため(図7)、ニップ板521が定着ベルト520をプレスローラー51に向かって押圧する。図9Aおよび図9Bに示される状態において、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力が第2の押圧力と定義される。本実施形態では、当該第2の押圧力が付与された状態において、シートが定着ニップ部Nを通過し、定着処理が施される。本実施形態では、第2の押圧力は75Nに設定されている。なお、制御部60は、アクチュエータ718がPIセンサー7Sの検出光を遮光した状態から、当該遮光が解除された状態への変化によって、図9Aおよび図9Bに示されるように、第2の押圧力が付与されたことを検出する。
一方、図9Aおよび図9Bに示される状態から、制御部60によって第2モーターM2が更に回動されると、図10Bに示すように、カム714の短径部714Bが下方に位置し、コロ717を押圧する。そして、カム714の長径部714Aと短径部714Bとの差分だけ、支持部材715が図10Aの矢印D101方向に移動される。この結果、牽引シャフト720が上方に移動し、スクリュー722がスプリング721を下方に押圧する力が弱められる。そして、スプリング721の圧縮変形が僅かに復元され、揺動ホルダ710の加圧部710Bが僅かに上方に移動することで、揺動ホルダ710が、左支点部711回りに図10Aの矢印D102方向に回動する。この結果、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力が減圧される。図10Aおよび図10Bに示される状態において、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力が第1の押圧力と定義される。本実施形態では、当該第1の押圧力は、定着装置5の起動時などの予備動作において付与され、本実施形態では25Nに設定されている。なお、制御部60は、アクチュエータ718がPIセンサー7Sの検出光の遮光が解除された状態から、検出光が遮光された状態への変化によって、図10Aおよび図10Bに示されるように、第1の押圧力が付与されたことを検出する。
図3を参照して、本実施形態では、加圧機構7(図6A)によって、定着ベルト520がプレスローラー51に強く押圧された状態で、シートへの定着処理が施される。特に、ニップ板521の対向面521S(図3)が定着ベルト520を押圧しているため、定着ベルト520とプレスローラー51とはシートの搬送方向に沿って広幅の面接触状態となる。このため、プレスローラー51を回転させる第1モーターM1には、高いトルクが要求されやすい。本実施形態では、プレスローラー51および定着ベルト520の回転条件、ハロゲンヒーター522による定着ベルト520の加熱条件、および、加圧機構7による定着ベルト520の加圧条件が好適に設定されることで、第1モーターM1に要求されるトルクが低減される。
制御部60は、定着ベルト520およびプレスローラー51の回転開始前に、サーモセンサー5S(図2)によって定着ハウジング5H内の定着ベルト520の温度を検出する。制御部60は、定着ベルト520の温度が予め設定された閾値よりも低い場合に、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第1の押圧力に設定する(図10A、図10B)。なお、本実施形態では、上記の閾値は、トナーを定着するための定着温度よりも低く設定されることが望ましく、例えば80度に設定されている。そして、制御部60は、第1モーターM1を制御して、定着ベルト520およびプレスローラー51を第1の回転速度で回転させた状態でハロゲンヒーター522によって定着ベルト520を加熱する。第1の回転速度は、例えば、通常の定着動作における回転速度(後記の第2の回転速度)の3分の1に設定されている。このように、予め定着ベルト520が回転された状態で、ハロゲンヒーター522の加熱が開始されることで、定着ベルト520の一部にハロゲンヒーター522の熱が集中することが抑止される。この結果、定着ベルト520の破損が防止される。更に、定着ベルト520が低速の第1の回転速度で回転されながら、ハロゲンヒーター522によって加熱されるため、定着ベルト520の昇温時間が早められる。また、ハロゲンヒーター522によって定着ベルト520が加熱されると、摺動シート525(図5)に含浸されたオイル成分が軟化する。この結果、摺動シート525と定着ベルト520との摺動抵抗が下がり、プレスローラー51および定着ベルト520の回転に要するトルクが低減される。このため、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力が第1の押圧力に設定されることとあいまって、回転開始時に第1モーターM1が大きな出力トルクを備える必要が抑制される。したがって、第1モーターM1のコストを低減することが可能となる。
ハロゲンヒーター522による加熱に伴って、定着ハウジング5H内の定着ベルト520の温度が上記の閾値よりも高くなると、制御部60は、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第2の押圧力に設定する(図9A、図9B)。更に、制御部60は、第1モーターM1を制御して、定着ベルト520およびプレスローラー51を第1の回転速度よりも大きな第2の回転速度で回転させる。そして、サーモセンサー5Sによって検出される定着ベルト520の温度がトナーを定着するために設定された定着温度に至ると、プリンター100における印刷動作が開始される。例えば、サーモセンサー5Sによって検出される定着温度は160度である。給紙カセット110から送り出され、画像形成部120においてトナー像が形成されたシートSは、定着装置5に搬入され、定着ニップ部Nに進入する。この結果、シートSにトナー像の定着処理が施される。本実施形態では、前述のように、制御部60によって参照される閾値は、トナーを定着するための定着温度よりも低く設定されている。この場合、定着ベルト520が閾値温度から定着温度に上昇するまでの時間を利用して、加圧機構7の押圧動作(定着ニップ部における定着条件の設定)を実行することができる。換言すれば、加圧機構7による押圧動作の準備時間を待つことなく、速やかに定着動作を実行することができる。
なお、プリンター100における印刷動作が開始されるにあたって、直前で実施された定着処理時の余熱によって、定着ベルト520の温度が高温に維持されている場合がある。したがって、定着ベルト520およびプレスローラー51の回転開始前に、ハロゲンヒーター522によって検出された定着ベルト520の温度が上記の閾値よりも高い場合には、制御部60は、第1モーターM1を制御して、定着ベルト520およびプレスローラー51を第2の回転速度で回転させる。また、制御部60は、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第2の押圧力に設定する(図9A、図9B)。そして、制御部60は、ハロゲンヒーター522によって定着ベルト520を加熱しながら、シートSを定着ニップ部Nに進入させる。したがって、ハロゲンヒーター522によって検出された定着ベルト520の温度が上記の閾値よりも高い場合には、速やかに定着動作に移行可能とされる。
このように、本実施形態では、定着動作のために定着ベルト520を加熱するにあたって、初期的に、加圧機構7の加圧条件、並びに、定着ベルト520およびプレスローラー51の回転条件を調整する。特に、定着ベルト520およびプレスローラー51が第1の回転速度で回転されることで、定着ベルト520の昇温時間が早められる。この結果、定着ベルト520が所定の温度に至るまでの間に、定着ベルト520およびプレスローラー51が空回しされる回転数が低減される。したがって、プレスローラー51を回転させるためのギアの摩耗量を抑制することができる。更に、本実施形態では、前述のように、第1モーターM1は、感光体ドラム121や排出ローラー対134を回転させるモーターである。このため、プレスローラー51が回転される時間が縮小されることで、感光体ドラム121や排出ローラー対134が空回転される時間が縮小される。このため、これらの部材の回転に寄与するギアの摩耗量が同様に抑制される。したがって、第1モーターM1と、感光体ドラム121や排出ローラー対134との間に、クラッチなどの駆動切替機構が配設される必要が低減される。更に、感光体ドラム121が空回転される時間が縮小されることで、感光体ドラム121の摩耗が低減される。
また、本実施形態では、サーモセンサー5Sによって定着ベルト520の温度が直接検出されることで、定着ベルト520の昇温動作が安定して実現される。
更に、プリンター100の印刷動作が終了すると、ハロゲンヒーター522の加熱が停止され、プレスローラー51および定着ベルト520の回転が停止される。その後、定着ベルト520の温度が上記の閾値(80度)よりも低くなると、制御部60は、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第1の押圧力に設定する(図10A、図10B)。この結果、定着ベルト520とプレスローラー51との間に強い第2の押圧力が設定されたまま、定着ベルト520の温度が80度以下にさがることがない。このため、定着ベルト520に変形が生じることや、定着ベルト520上に残存したトナーが定着ベルト520の表面に強く付着することが抑制される。
また、本実施形態では、プリンター100がスリープモードを備えている。スリープモードでは、画像形成部120などへの電力供給を抑制することで、プリンター100の消費電力が縮小される。このようなスリープモードへの移行時にも、制御部60は、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第1の押圧力に設定する(図10A、図10B)。この場合も、定着ベルト520に変形が生じることや、トナーが定着ベルト520の表面に強く付着することが抑制される。
更に、本実施形態では、定着装置5は、シート検出部5A(図2)を備える。シート検出部5Aは、定着ニップ部Nの下流側で、定着ハウジング5Hに回動可能に支持されたアクチュエーターである。シート検出部5Aは、定着ニップ部にシートSが挟持された状態で、シートSの搬送が停止したことを検出する。そして、制御部60は、シート検出部5AによってシートSの搬送の停止が検出されると、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第1の押圧力に設定する(図10A、図10B)。この結果、プリンター100の使用者によるシートSの除去が容易とされる。
更に、本実施形態では、揺動ホルダ710の揺動における支点(左支点部711、右支点部712)は、定着ニップ部NよりもシートSの搬送方向下流側に配置されている。一方、揺動ホルダ710の揺動における力点(加圧部710B)は、定着ニップ部NよりもシートSの搬送方向上流側に配置されている。そして、定着ニップ部Nが、揺動ホルダ710の揺動における作用点として機能する。制御部60が、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第1の押圧力に設定する(減圧する)(図10A、図10B)場合、ニップ板上流部521Aよりも定着ベルト520の回転方向下流側に配置されたニップ板下流部521Bの方が、プレスローラー51に対する押圧力が僅かに大きくなるように設定されている。このため、ニップ板下流部521Bの周辺において、第1の回転速度で回転される定着ベルト520の姿勢が不安定になることが抑制される。
以上、本発明の実施形態に係る定着装置5を備えたプリンター100について説明した。本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を採用することができる。
(1)上記の実施形態では、第1モーターM1がプレスローラー51を回転させ、定着ベルト520がプレスローラー51に従動して回転する態様にて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。第1モーターM1は、定着ベルト520を直接回転させるものでもよい。また、ハロゲンヒーター522の上方において、定着ベルト520の内周面に当接する他の駆動ローラーが配置され、当該駆動ローラーが第1モーターM1によって回転駆動され、定着ベルト520が回転されてもよい。
(2)また、上記の実施形態では、制御部60は、定着ベルト520の温度が予め設定された閾値よりも低い場合に、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を第1の押圧力に設定するとともに、定着ベルト520およびプレスローラー51を第1の回転速度で回転させた状態でハロゲンヒーター522によって定着ベルト520を加熱する態様にて説明した。本発明はこれに限定されるものではない。制御部60は、定着ベルト520の温度が予め設定された閾値よりも低い場合に、加圧機構7を制御して、定着ベルト520のプレスローラー51に対する押圧力を直接第2の押圧力に設定するとともに、定着ベルト520およびプレスローラー51を第1の回転速度で回転させた状態でハロゲンヒーター522によって定着ベルト520を加熱する態様でもよい。この場合であっても、定着ベルト520が第1の回転速度で回転されることによって、定着ベルト520の昇温時間を低減することが可能となる。
100 プリンター(画像形成装置)
120 画像形成部
5 定着装置
51 プレスローラー(第2回転体、加圧ローラー)
520 定着ベルト(第1回転体)
521 ニップ板(ニップ形成部材)
522 ハロゲンヒーター(加熱部)
5H 定着ハウジング(ハウジング)
5S サーモセンサー(温度検出部)
60 制御部
7 加圧機構
M1 第1モーター(駆動部)
M2 第2モーター

Claims (7)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内の温度を検出する温度検出部と、
    前記ハウジング内に配置され、回転される第1回転体と、
    前記ハウジング内に配置され、回転され、前記第1回転体との間でシートが通過する定着ニップ部を形成する第2回転体と、
    前記第1回転体および前記第2回転体を回転させる駆動力を発生する駆動部と、
    前記第1回転体を加熱する加熱部と、
    前記駆動部および前記加熱部を制御する制御部と、
    前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力を調整する押圧力調整機構と、
    を備え、
    前記押圧力調整機構は、
    前記ハウジングに揺動可能に支持され、前記第1回転体を支持する揺動ホルダと、
    前記定着ニップ部よりも前記シートの搬送方向の下流側に配置された、前記揺動ホルダの揺動における支点部と、
    前記定着ニップ部よりも前記搬送方向の上流側に配置された、前記揺動ホルダの揺動における力点となる加圧部と、
    を有し、前記加圧部が変位されると前記揺動ホルダが揺動し前記定着ニップ部が作用点として機能することで前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力が調整されるように構成され、
    前記第1回転体は、無端状ベルトからなる定着ベルトであり、
    前記第2回転体は、ローラー形状を有する加圧ローラーであり、
    前記駆動部は、前記加圧ローラーを回転させ、前記定着ベルトは、前記加圧ローラーに従動して回転し、
    前記加熱部は、前記定着ベルトの内周部に配置され、
    前記定着ベルトの内周面に当接し、前記定着ベルトを前記加圧ローラーに押圧するニップ板であって、当該ニップ板は、前記加圧ローラーの周面に沿った湾曲形状を備える対向面を有し、前記ニップ板のうち前記定着ベルトの回転方向上流側部分よりも前記ニップ板のうち前記回転方向下流側部分の方が肉厚とされている、ニップ板を更に備え、
    前記制御部は、前記第1回転体および前記第2回転体の回転開始前に、前記温度検出部によって前記ハウジング内の温度を検出し、前記温度が所定の閾値よりも低い場合に、前記押圧力調整機構を制御して、前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力を第1の押圧力に設定するとともに、前記駆動部を制御して、前記第1回転体および前記第2回転体を第1の回転速度で回転させた状態で前記加熱部によって前記第1回転体を加熱し、前記加熱に伴って前記温度が前記閾値よりも高くなると、前記押圧力調整機構を制御して、前記第1回転体の前記第2回転体に対する押圧力を前記第1の押圧力よりも大きな第2の押圧力に設定するとともに、前記駆動部を制御して、前記第1回転体および前記第2回転体を前記第1の回転速度よりも大きな第2の回転速度で回転させ、
    前記制御部が、前記押圧力調整機構を制御して、前記定着ベルトの前記加圧ローラーに対する押圧力を前記第1の押圧力に設定すると、前記ニップ板の前記回転方向上流側部分の前記加圧ローラーに対する押圧力よりも、前記ニップ板の前記回転方向下流側部分の前記加圧ローラーに対する押圧力の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記制御部は、前記第1回転体および前記第2回転体の回転開始前に、前記温度検出部によって検出された前記温度が前記閾値よりも高い場合に、前記駆動部を制御して、前記第1回転体および前記第2回転体を前記第2の回転速度で回転させた状態で、前記加熱部によって前記第1回転体を加熱することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記閾値は、前記シートが前記定着ニップ部を通過する際の定着温度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記温度検出部は、前記ハウジング内の前記第1回転体の温度を検出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置。
  5. シートに画像を形成する画像形成部と、
    請求項1乃至の何れか1項に記載の定着装置と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記第1回転体および前記第2回転体とは異なる部材であって、前記駆動部が発生する駆動力によって回転される第3回転体を更に有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第3回転体は、前記画像形成部に配置され、表面に静電潜像が形成される感光体ドラムであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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