JP6414158B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP6414158B2
JP6414158B2 JP2016145217A JP2016145217A JP6414158B2 JP 6414158 B2 JP6414158 B2 JP 6414158B2 JP 2016145217 A JP2016145217 A JP 2016145217A JP 2016145217 A JP2016145217 A JP 2016145217A JP 6414158 B2 JP6414158 B2 JP 6414158B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
fuel cell
pressure
control unit
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016145217A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018018588A (ja
Inventor
茂樹 長谷川
茂樹 長谷川
政史 戸井田
政史 戸井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016145217A priority Critical patent/JP6414158B2/ja
Priority to US15/608,955 priority patent/US10122035B2/en
Publication of JP2018018588A publication Critical patent/JP2018018588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6414158B2 publication Critical patent/JP6414158B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04746Pressure; Flow
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/0438Pressure; Ambient pressure; Flow
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04313Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by the detection or assessment of variables; characterised by the detection or assessment of failure or abnormal function
    • H01M8/04537Electric variables
    • H01M8/04544Voltage
    • H01M8/04559Voltage of fuel cell stacks
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/04Auxiliary arrangements, e.g. for control of pressure or for circulation of fluids
    • H01M8/04298Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems
    • H01M8/04694Processes for controlling fuel cells or fuel cell systems characterised by variables to be controlled
    • H01M8/04746Pressure; Flow
    • H01M8/04753Pressure; Flow of fuel cell reactants
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

本開示は、燃料電池のパージに関する。
特許文献1は、燃料電池スタックに発電不良が発生していると判別された場合に、アノードをパージする燃料電池システムを開示している。特許文献1における燃料電池システムは、燃料電池スタックに水素ガスを供給するインジェクタを3本、備える。特許文献1におけるパージにおいては、3本のインジェクタが用いられる。
特開2016−054056号公報
上記先行技術の場合、アノードのパージの実行中、3本のインジェクタを用いて水素ガスを供給するため、騒音が大きくなり、静寂性が悪化する。本開示は、上記を踏まえ、アノードのパージの実行中における静寂性の悪化を抑制することを解決課題とする。
本開示は、上記課題を解決するためのものであり、以下の形態として実現できる。
本開示の一形態は、複数のセルを含む燃料電池スタックと;前記燃料電池スタックにアノードガスを供給するために、並列に配置されたn(nは2以上の整数)本のインジェクタと;前記複数のセルの少なくとも1つの電圧を計測するセル電圧計と;前記燃料電池スタックに供給されるアノードガスの圧力である供給圧を計測する圧力計と;前記セル電圧計により計測された電圧および前記圧力計により計測された供給圧を用いて、前記n本のインジェクタそれぞれに制御信号を入力し、前記n本のインジェクタのうち、駆動するインジェクタの数である駆動本数を制御する制御部とを備え;前記制御部は;前記計測された電圧が予め定められた電圧値以上の場合、前記供給圧の目標値と前記駆動本数とを要求電力に応じて設定し;前記計測された電圧が前記予め定められた電圧値未満の場合、前記供給圧の目標値を前記要求電力に応じた値よりも高い値であるパージ用目標値に設定しつつ、前記駆動本数を前記n本に固定する第1の制御を実行し;前記第1の制御によって前記供給圧が前記パージ用目標値に達した場合、前記供給圧の目標値を前記パージ用目標値に設定することを継続しつつ、前記駆動本数の固定を解除する第2の制御を実行する燃料電池システムである。この形態によれば、静寂性の悪化が抑制される。第2の制御においては、駆動本数がn本より少ない場合がある。この場合は、n本のインジェクタを駆動させる場合に比べ、静寂性に優れる。
上記形態において、周囲の大気圧の値を取得する大気圧取得部を備え;前記制御部は、前記取得された大気圧の値が第1の値の場合、前記パージ用目標値を第1の制限値以下に設定し、前記取得された大気圧の値が前記第1の値よりも低い第2の値の場合、前記パージ用目標値を前記第1の制限値よりも低い第2の制限値以下に設定してもよい。この形態によれば、極間差圧の影響によって、セルに含まれる電解質膜が損傷することを抑制できる。極間差圧とは、セル内におけるアノードとカソードとの圧力差のことである。
上記形態において、前記インジェクタと前記燃料電池スタックとを繋ぐアノードガスの流路に設けられ、前記供給圧と大気圧との差が閾値以上になると開弁するリリーフ弁を備え;前記制御部は、前記取得された大気圧の値と標準気圧との差に応じて、前記第1の制限値または前記第2の制限値を設定してもよい。この形態によれば、リリーフ弁の誤作動を抑制できる。
上記形態において、前記燃料電池スタックのアノードから排出されるガスを、前記燃料電池スタックに再び供給する水素ポンプと;前記水素ポンプに異常が発生しているか否かの指標となる物理量を計測する異常検出部とを備え;前記制御部は、前記水素ポンプに異常が発生していないことが前記計測された物理量によって示される場合、前記パージ用目標値を第1の制限値以下に設定し、前記水素ポンプに異常が発生していることが前記計測された物理量によって示される場合、前記パージ用目標値を前記第1の制限値よりも低い第2の制限値以下に設定してもよい。この形態によれば、水素ポンプに異常が発生している場合に、排気水素濃度の増大を抑制することができる。
上記形態において、前記水素ポンプに異常が発生しているか否かの指標となる情報は、前記水素ポンプが氷結しているか否かを示す情報であってもよい。この形態によれば、水素ポンプに異常が発生している否かの指標となる情報として、氷結時に特徴的な値を示す情報を用いることができる。
上記形態において、前記異常検出部は、前記水素ポンプの温度を計測する温度計を含んでもよい。この形態によれば、水素ポンプが高温になることを監視するための温度計を用いて、水素ポンプが氷結しているか否かを示す情報を得ることができる。
上記形態において、前記異常検出部は、前記水素ポンプの回転数を計測するレゾルバを含んでもよい。この形態によれば、水素ポンプの回転数を制御するためのレゾルバを用いて、水素ポンプが氷結しているか否かを示す情報を得ることができる。
上記形態において、前記制御部は、前記燃料電池スタックの出力電流が第1の電流値の場合、前記第2の制限値を第1の圧力値に設定し、前記出力電流が前記第1の電流値よりも低い第2の電流値の場合、前記第2の制限値を前記第1の圧力値よりも低い第2の圧力値に設定してもよい。この形態によれば、排気水素濃度の増大の抑制を適切に実行できる。
上記形態において、周囲の大気圧の値を取得する大気圧取得部を備え;前記制御部は、前記第1の制限値または前記第2の制限値を、前記取得された大気圧の値によって補正してもよい。この形態によれば、この形態によれば、極間差圧の影響によって電解質膜が損傷することを抑制できる。
上記形態において、前記制御部は、前記第1の制御によって前記供給圧が前記パージ用目標値に達しない場合に、前記第1の制御を開始してからの経過時間が予め定められた移行時間に達したとき、前記第1の制御から前記第2の制御に移行してもよい。
この形態によれば、供給圧がパージ用目標値に達するまで第1の制御を実行する場合に比べ、静寂性の悪化が抑制される。
上記形態において、前記セル電圧計は、前記複数のセルの少なくとも2つの電圧を計測し;前記制御部は、前記セル電圧計の計測結果の平均値と、前記セル電圧計の計測結果に含まれる最低値との差が予め定められた電圧差以下である状態が、予め定められた時間、継続する終了条件が満たされた場合、前記第2の制御を終了してもよい。この形態によれば、適切に第2の制御を終了できる。
上記形態において、前記制御部は、前記終了条件が満たされる前に、前記第1の制御を開始してからの経過時間が予め定められた終了時間に達した場合、前記第2の制御を終了してもよい。第1の制御は、セル内のアノードの流路に多量に存在する水(以下、アノード水)を下流に押し流すことで、アノード水の詰まりを解消する効果が高い。この形態によれば、上記経過時間が終了時間に達しても終了条件が満たされない場合に、一旦、供給圧の目標値を低くすることで、第1の制御を実行する準備ができる。
上記形態において、前記制御部は、前記セル電圧計による計測結果が、前記予め定められた電圧値よりも低い基準電圧値に達した場合、前記燃料電池スタックによる発電を停止させてもよい。この形態によれば、セルが損傷することを防止できる。
本開示は、上記以外の種々の形態で実現できる。例えば、燃料電池の運転方法や、この方法を実現するためのプログラム、このプログラムを記憶した一時的でない記憶媒体等の形態で実現できる。
燃料電池システムの概略構成を示すブロック構成図。 燃料電池スタックと固定部品とを示す分解斜視図。 燃料電池システムの電気的構成を示す概略図。 上限圧力設定処理を示すフローチャート。 排水処理を示すフローチャート。 排水処理によるタイミングチャート。 固定解除処理を示すフローチャート。 終了判定処理を示すフローチャート。 緊急停止処理を示すフローチャート。
図1は、燃料電池システム20の概略構成を示すブロック構成図である。燃料電池システム20は、自動車1に搭載される。自動車1は、パワースイッチSと、車速センサVとを備える。パワースイッチSは、エンジン自動車におけるイグニッションスイッチに相当し、自動車1の駐車状態と走行可能状態とを切り替えるための入力インタフェースである。車速センサVは、自動車1の車速を示す車速信号を生成する。
燃料電池システム20は、固体高分子形燃料電池を採用し、アノードガスとカソードガスとの反応によって発電をする。アノードガスは、水素である。カソードガスは、空気中の酸素である。燃料電池システム20は、図1に示すように、燃料電池スタック40、水素供給排出機構50、空気供給排出機構60、冷却水循環機構70及び制御部30を備える。
燃料電池スタック40のアノードに水素の供給および排出をする水素供給排出機構50は、水素タンク51と、レギュレータ52、水素ポンプ53、排水シャットバルブ54、排出経路55、気液分離部57、3本のインジェクタ58a、58b,58c、リリーフ弁59、高圧側圧力計Phh、低圧側圧力計Phl、温度計Tp及びレゾルバRを備える。3本のインジェクタ58a、58b,58cは、同じ仕様で製造されており、並列に配置されている。以下、3本のインジェクタ58a、58b,58cをまとめて、インジェクタ58ともいう。
水素タンク51は、水素を貯蔵する。レギュレータ52は、水素タンク51に貯蔵された水素の圧力を調整する。圧力が調整された水素は、インジェクタ58に供給される。インジェクタ58は、供給された水素を、制御部30の制御に従いアノードに向けて噴射する。インジェクタ58の噴射制御によって、燃料電池スタック40への流入前の水素の圧力(以下、供給圧)が調整される。
上記の噴射制御とは、3本のインジェクタ58a、58b,58cをそれぞれ独立で制御することである。各インジェクタ58の制御は、噴射させるか、噴射させないかのON−OFF制御である。各インジェクタ58は、制御部30から制御信号が入力されると水素を噴射する。インジェクタ58a,58b,58cのうち、制御信号が入力されているインジェクタ58を以下、駆動インジェクタという。
制御部30は、供給圧の目標値および現状値に応じて、駆動インジェクタの数(以下、駆動本数)を設定する。制御部30は、供給圧の目標値を、要求電力に応じて設定する。制御部30は、要求電力を、負荷200(図2)からの要求に基づき設定する。駆動本数が3本である状態が連続すると、燃料電池システム20の最大出力時に必要十分な供給圧が実現される。
気液分離部57は、アノードから排出された気体と液体とを分離する。水素ポンプ53は、気液分離部57によって分離された気体を、燃料電池スタック40に再度供給する。気液分離部57によって分離された気体は、主に、消費されずに排出された水素である。
排出経路55は、気液分離部57と、空気供給排出機構60に備えられる空気排出流路66(後述)とを繋ぐ経路である。排水シャットバルブ54は、排出経路55上に設けられている。排水シャットバルブ54は、気液分離部57によって分離された液体を排出するために開かれる。
高圧側圧力計Phhは、レギュレータ52とインジェクタ58との間の水素の圧力を計測する。低圧側圧力計Phlは、供給圧を計測する。温度計Tpは、水素ポンプ53の温度を計測する。より詳細には、温度計Tpは、水素ポンプ53に内蔵されたモータコアの温度を計測する。レゾルバRは、水素ポンプの回転数を計測する。より詳細には、レゾルバRは、水素ポンプ53のモータの回転数を計測する。リリーフ弁59は、供給圧と大気圧との差が閾値に達した場合に開弁して、水素を大気に放出する。
燃料電池スタック40のカソードに空気の供給および排出をする空気供給排出機構60は、空気供給流路61と、コンプレッサ62と、分流弁63と、分流弁用モータ64と、空気排出流路66と、調圧弁67と、調圧弁用モータ68と、バイパス69と、大気圧計Patmと、外気温計Tatmと、流量計Qとを備える。
空気供給流路61及び空気排出流路66は、燃料電池スタック40と自身の大気開放口とを接続する流路である。コンプレッサ62は、空気供給流路61の途中に設けられ、空気供給流路61の大気開放口側から空気を吸入して圧縮する。コンプレッサ62が設けられる位置は、空気供給流路61とバイパス69との接続部位よりも大気開放口に近い位置である。
分流弁63は、空気供給流路61において、コンプレッサ62の下流側、つまりコンプレッサ62と燃料電池スタック40との間に設けられる。分流弁63は、コンプレッサ62から流れてくる空気を、空気供給流路61の下流側と、バイパス69とに分流する。このようなバルブは、三方弁ともいう。
分流弁用モータ64は、分流弁63に接続され、分流弁63の開度を調整するためのトルクを発生する。バイパス69は、分流弁63と空気排出流路66とを接続する流路である。調圧弁67は、空気排出流路66に設けられる。調圧弁67は、開度に応じて空気排出流路66の流路断面積を調整する。調圧弁用モータ68は、調圧弁67に接続され、調圧弁67の開度を調整するためのトルクを発生する。
調圧弁67を通過した空気は、バイパス69との接続部位を通過した後、大気開放口から大気に排出される。
流量計Qは、コンプレッサ62によって吸入された空気(以下、吸入空気)の流量を計測する。外気温計Tatmは、吸入空気の温度を計測する。大気圧計Patmは、吸入空気の圧力を計測する大気圧取得部として機能する。
燃料電池スタック40を冷却する冷却水循環機構70は、ラジエータ71と、冷却水ポンプ72と、水温計Tcを備える。冷却水ポンプ72は、燃料電池スタック40の運転温度を制御するために、燃料電池スタック40とラジエータ71との間で冷却水を循環させる。冷却水の循環は、燃料電池スタック40における吸熱とラジエータ71における放熱とを実現する。水温計Tcは、冷却水の排出温度を計測する。排出温度とは、燃料電池スタック40から排出され、ラジエータ71に流入する前の温度である。
制御部30は、具体的にはECU(Electronic Control Unit)である。制御部30は、燃料電池システム20の動作を制御するための信号を出力する。例えば、制御部30は、アノードパージ(後述)を実行するために、インジェクタ58に制御信号を送信する。制御部30は、アノードパージに際し、低圧側圧力計Phlの計測値を利用する。制御部30は、供給圧の制御目標値として採用し得る上限の値を設定するために、温度計Tp、レゾルバR及び大気圧計Patmの計測値を利用する。
図2は、燃料電池スタック40と、燃料電池スタック40に固定される部品(以下、固定部品)とを示す分解斜視図である。固定部品は、何れも、燃料電池システム20を構成する部品である。図示されている固定部品は、水素ポンプ53と、ケース120と、3本のテンションシャフト130と、蓋180と、である。以下の説明において、図2におけるz軸プラス側を前,z軸マイナス側を後ろ,y軸マイナス側を下と表現する。z軸方向は、積層方向ともいう。
燃料電池スタック40は、積層体110の前側に集電板160F,前端側エンドプレート170Fが、その順に積層され、積層体110の後ろ側に、集電板160E,絶縁板165E,後端側エンドプレート170Eが、その順に積層された積層構造をなす。積層体110は、セル100が複数枚(例えば370枚)、積層方向に積層されて構成されている。
以下の説明において、集電板160F,積層体110,集電板160E,絶縁板165E,後端側エンドプレート170Eが積層された部分を、燃料電池本体115とも称する。
セル100は、アノード側セパレータ(不図示)とカソード側セパレータ(不図示)とシール部材一体型MEA(不図示)とを備える。MEAは、膜電極接合体のことであり、Membrane Electrode Assemblyの頭字語である。
セル100は、その周縁に、アノードガス供給孔,アノード排ガス排出孔,6つのカソードガス供給孔,7つのカソード排ガス排出孔,3つの冷却水供給孔,および3つの冷却水排出孔を備える。以下、これらの供給孔および排出孔をまとめて「給排孔」とも称する。
給排孔は、集電板160Fおよび前端側エンドプレート170Fにおける各給排孔と繋がる。複数のセル100を積層すると、これらの給排孔により、アノードガスとしての水素、カソードガスとしての空気、および冷却水を供給するためのマニホールド、並びに各セル100からアノード排ガス、カソード排ガス、および冷却水を排出するためのマニホールドが形成される。
先述の給排孔の周囲には、図示しないシール部が形成されている。このシール部によって、セル100が積層された際のセパレータ間およびセパレータと集電板160間におけるマニホールドのシール性が確保されている。
集電板160Fおよび集電板160Eは、各セル100の発電電力を集めて、集電端子161を介して外部へ出力する。集電板160Fは、その周縁に、セル100と同様の給排孔を備える。絶縁板165Eは、絶縁性の樹脂板である。前端側エンドプレート170Fおよび後端側エンドプレート170Eは、アルミニウム製である。
ケース120の前側は、図示するように開口している。ケース120後ろ側は、閉塞されている。燃料電池本体115は、ケース120内に収容される。前端側エンドプレート170Fは、ケース120の前側の開口を閉塞する状態で、ボルトによって固定される。この固定によって、前端側エンドプレート170Fと、集電板160Fとが積層する。
燃料電池本体115の下側には、テンションシャフト130が配置される。テンションシャフト130は、前側が前端側エンドプレート170Fに接続され、後ろ側がケース端面に接続されている。ケース120の下側は、開口しており、ケース120内に燃料電池本体115が収容された状態で、蓋180によって閉じられる。
水素ポンプ53は、詳しくは図示しないが、モータ部と、ポンプ部とを備える。モータ部は、モータとモータハウジングとを備える。ポンプ部は、水素を圧縮するロータを備える。ロータは、モータのトルクによって回転する。制御部30は、レゾルバRの計測値が、モータの回転数の目標値(以下、回転目標値)に近づくように、モータに対して制御信号を送信する。
水素ポンプ53は、前端側エンドプレート170Fに固定される。このように固定された状態において、水素ポンプ53のモータハウジングは、前端側エンドプレート170Fに面接触する。モータハウジングと前端側エンドプレート170Fとの間には、伝熱シート(不図示)が配置される。このため、モータ部において発生した熱は、前端側エンドプレート170Fに伝導する。この結果、モータ部の温度は、前端側エンドプレート170Fの温度とほぼ同じになる。前端側エンドプレート170Fは、図2に示すように水素ポンプ53に比べて外部に露出した表面積が大きく、放熱が起こりやすい。このため、前端側エンドプレート170Fは、あまり高温にならない。この結果、モータ部が高温になることが抑制されている。温度計Tpの計測値が閾値以上に達した場合、制御部30は、モータ部の保護のため、水素ポンプ53の駆動を停止する。
図3は、燃料電池システム20の電気的構成を示す概略図である。燃料電池システム20は、二次電池81と、FDC82と、DC/ACインバータ83と、BDC85と、セル電圧計91と、電流計測部92とを備える。
セル電圧計91は、燃料電池スタック40の全てのセル100それぞれと接続されており、全てのセル100それぞれを対象にセル電圧を計測する。セル電圧計91は、その計測結果を制御部30に送信する。電流計測部92は、燃料電池スタック40による出力電流の値を計測し、制御部30に送信する。
FDC82及びBDC85は、DC/DCコンバータとして構成された回路である。FDC82は、制御部30から送信される電流指令値に基づき、燃料電池スタック40による出力電流を制御する。電流指令値とは、燃料電池スタック40による出力電流の目標値となる値であり、制御部30によって設定される。
FDC82は、入力電圧計およびインピーダンス計としての機能を有する。具体的には、FDC82は、入力電圧の値を計測して制御部30に送信する。FDC82は、交流インピーダンス法を用いて燃料電池スタック40のインピーダンスを計測する。本実施形態において用いられるインピーダンスの周波数は、高周波を含み、具体的には100Hz〜1kHzを含む。FDC82は、入力電圧を昇圧してDC/ACインバータ83に供給する。
BDC85は、制御部30の制御に基づき二次電池81の充放電を制御する。BDC85は、二次電池81のSOC(State Of Charge:残容量)を計測し、制御部30に送信する。二次電池81は、リチウムイオン電池で構成され、補助電源として機能する。
DC/ACインバータ83は、燃料電池スタック40と負荷200とに接続されている。DC/ACインバータ83は、燃料電池スタック40と二次電池81とから出力される直流電力を交流電力へと変換し、負荷200に供給する。
負荷200において発生した回生電力は、DC/ACインバータ83によって直流電流に変換され、BDC85によって二次電池81に充電される。制御部30は、負荷200に加え、二次電池81のSOCも加味して、出力指令値を算出する。
図4は、上限圧力設定処理を示すフローチャートである。制御部30は、上限圧力設定処理を、パワースイッチSがON操作されてからOFF操作されるまで、繰り返し実行する。制御部30は、上限圧力設定処理を実行するためのプログラムを、記憶媒体に記憶している。
上限圧力設定処理は、リリーフ弁59の誤作動の防止、極間差圧の増大の抑制、及び排気水素濃度の増大の抑制のために実行される。極間差圧とは、セル100内におけるアノードとカソードとの圧力差のことである。排気水素濃度とは、気液分離部57、排出経路55及び空気排出流路66を通じて、大気に排出される水素の濃度のことである。
まず、制御部30は、水素ポンプ53に異常が発生しているかを判定する(S410)。本実施形態において、制御部30は、S410の判定として、温度計TpとレゾルバRとの計測値に基づき、水素ポンプ53が氷結しているか否かを判定する。水素ポンプ53は、先述したように、放熱が促進されやすい。このため、水素ポンプ53は、外気温の影響を受けやすく、寒冷時には氷結する場合がある。
制御部30は、温度計Tpの計測値が所定値(例えば0℃)未満であることと、レゾルバRの計測値が回転目標値から乖離していることとの両方が満たされた場合、水素ポンプ53が氷結していると判定する。制御部30は、温度計Tpの計測値が所定値以上であることと、レゾルバRの計測値が回転目標値から乖離していないこととの両方が満たされた場合、水素ポンプ53は氷結していないと判定する。何れか一方のみが満たされる場合については、本実施形態では想定していない。
上記の乖離とは、回転目標値から計測値を引いて得られる差が閾値以上である状態が、所定時間以上、継続することである。このように、温度計Tp及びレゾルバRは、水素ポンプ53に異常が発生しているか否かの指標となる物理量を計測する異常検出部として機能する。
水素ポンプ53に異常が発生していない場合(S410,NO)、制御部30は、仮上限圧力を圧力値Plimitに設定する(S420)。仮上限圧力とは、上限圧力の算出の元となる値であり、S440で用いられる。本実施形態における圧力値Plimitは、200kPa≦Plimit≦350kPaを満たす何れかの値である。
一方、水素ポンプ53に異常が発生している場合(S410,YES)、制御部30は、出力電流の現在値から仮上限圧力を設定する(S430)。制御部30は、S430の処理に、予め記憶しているマップを用いる。このマップは、水素ポンプ53が動作しなくても、排気水素濃度が基準値以下になるように、仮上限圧力と出力電流との関係が定められている。出力電流値が小さくなればなるほど、水素の消費量が少なくなるので、仮上限圧力の値も小さくなるように定められている。このマップを用いて設定され得る仮上限圧力の値は、圧力値Plimit以下である。
S420又はS430の後、制御部30は、仮上限圧力を大気圧に基づき補正することで、上限圧力を設定し(S440)、S410から上限圧力設定処理を繰り返す。仮上限圧力をPtmp、大気圧計Patmの計測値をPa、補正後の上限圧力の値をPdと表記すると、S440は下記の式によって実行される。単位は全てkPaである。下記式に含まれる101.3kPaは、標準気圧の値、つまり1atmと同じ値である。
Pd=Ptmp+Pa−101.3
上記のように大気圧の計測値を用いて上限圧力を設定することによって、リリーフ弁59の誤作動の抑制、及び極間差圧の増大の抑制が実現できる。極間差圧の増大が抑制されれば、MEAに含まれる電解質膜の損傷が抑制される。
水素ポンプ53に異常が発生していない場合(S410,NO)、上限圧力に影響する変数は、大気圧の値のみである。この場合、大気圧が標準気圧よりも高い第1の値の場合に設定される上限圧力は、圧力値Plimitよりも高い第1の制限値である。そして、大気圧が標準気圧よりも低い第2の値の場合に設定される上限圧力は、圧力値Plimitよりも低い第2の制限値である。
大気圧が標準気圧に等しい場合、仮上限圧力Ptmpは、上限圧力Pdに等しいので、S420又はS430において設定された値が、上限圧力Pdになる。この場合、S420で設定される値は、水素ポンプ53に異常が発生しているか否かの指標となる情報に基づき設定される第1の制限値である。そして、S430で設定される値は、水素ポンプ53に異常が発生しているか否かの指標となる情報に基づき設定される第2の制限値である。
図5は、排水処理を示すフローチャートである。制御部30は、排水処理を、パワースイッチSがON操作されてからOFF操作されるまで、繰り返し実行する。制御部30は、排水処理を実行するためのプログラムを、記憶媒体に記憶している。排水処理は、アノード水をセル100内から排出するために実行される。ここでいうアノード水とは、セル内のアノードの流路に多量に存在する水のことである。
図6は、排水処理の実行時におけるパラメータの変化を示すタイミングチャートである。パラメータとは、図6に示すように、出力電流(A)、セル電圧の平均値(V)、セル電圧の最低値(V)、供給圧(kPa)、及び駆動本数である。
セル電圧の平均値(以下、平均電圧Vave)は、セル100毎にセル電圧計91によって計測される値の平均値である。セル電圧の最低値(以下、最低電圧Vmin)は、セル100毎にセル電圧計91によって計測される値の中で、最低の値である。以下、図6を参照しながら、排水処理を説明する。
まず、制御部30は、最低電圧Vminが閾値Vlimit1未満であるかを判定する(S510)。閾値Vlimit1は、負電圧の発生を検出する基準として、予め定められた電圧値である。本実施形態における閾値Vlimit1は、−0.1V≦Vlimit1<0Vを満たす何れかの値である。
最低電圧Vminが閾値Vlimit1以上である場合(S510,NO)、制御部30は、通常制御を実行し(S560)、S510から排水処理を繰り返す。ここでいう通常制御とは、排水処理において設定される供給圧の目標値および駆動本数に影響されることなく、燃料電池システム20を運転することである。
図6の時刻t0aから時刻t1aまでは、S510でNO、及びS560が繰り返される時間である。以下、時刻t1aより前の時刻t0aまでの現象について説明する。
時刻t0から時刻t0aは、始動運転から通常運転へ移行する時間である。始動運転とは、パワースイッチSのON操作後、燃料電池システム20を起動するための運転である。通常運転とは、要求電力に応じた運転である。
時刻t0から時刻t0aにおいては、駆動本数が0本である。駆動本数が0本に設定されているのは、水素ポンプ53の駆動によって、供給圧が目標値に達しているからである。
図6に示された例の場合、最低電圧が計測されたセル100は、一貫して、前端側エンドプレート170Fに接触するセル100(以下、前端セル)である。前端セルは、先述した前端側エンドプレート170Fの放熱の影響を受け、アノード水が多くなりやすい。この結果、前端セルは、他のセル100に比べて、水素が不足し、セル電圧が低くなる傾向がある。
時刻t0aから時刻t1aにおいて、駆動本数は0本または1本である。これは、時刻t0a以前において供給圧が低下を続け、時刻t0aにおいて水素タンク51からの水素の供給が必要になったからである。
時刻t0bにおいて、制御部30による制御の結果、出力電流が上昇している。これに伴い、最低電圧が下降し始める。
最低電圧の下降は、時刻t0bから時刻t1aまで継続し、時刻1aにおいて閾値Vlimit1を下回る。このため、制御部30は、時刻1aにおいて、S510でYESと判定する。
S510でYESと判定すると、制御部30は、排水フラグをONに設定し(S520)、駆動本数を3本に固定する(S530)。排水フラグは、S540(後述)で用いられる。
続いて、制御部30は、排水フラグについて判定する(S540)。排水処理を開始して初回のS540では、排水フラグはONである(S540,ON)。続いて、制御部30は、供給圧の目標値を、パージ用の値(以下、パージ用目標値Ptarget)に設定する(S550)。具体的には、制御部30は、供給圧の目標値を、250kPaと、先述した上限圧力との何れか低い方の値に設定する。以下、供給圧をパージ用目標値Ptargetに制御することを、アノードパージともいう。パージ用目標値Ptargetは、殆どの場合において、通常運転による供給圧の目標値よりも高い値である。
S530によって駆動本数が固定されたことは、図6において、時刻t1aから時刻t1bまでにおける駆動本数が3本であることとして示されている。図6において、時刻t1aから供給圧が急上昇しているのは、駆動本数の固定、及びS550によって供給圧がパージ用目標値Ptargetに設定されたことによる。駆動本数を固定してアノードパージを実行することを、第1の制御ともいう。
このように供給圧が急上昇した結果、最低セル電圧と出力電流とが、時刻t1aにおいて、急上昇する。これは、供給圧が急上昇した結果、前端セル内におけるアノード流路の上流側と下流側との差圧が大きくなり、水素の流れを阻害するアノード水の詰まりが、一旦、解消されたからである。この現象については後で詳述する。S550の後、制御部30は、固定解除処理を実行する(S700)。
図7は、固定解除処理を示すフローチャートである。まず、制御部30は、供給圧がパージ用目標値Ptarget以上に達したかを判定する(S710)。制御部30は、低圧側圧力計Phlの計測値にローパスフィルタをかけた値を、S710における供給圧の値として用いる。供給圧がパージ用目標値Ptarget未満である場合(S710,NO)、制御部30は、排水フラグがONになってからの経過時間が移行時間Tlimit1に達したかを判定する(S720)。本実施形態における移行時間Tlimit1は、1秒≦Tlimit1≦5秒を満たす何れかの値である。排水フラグがONになってからの経過時間は、駆動本数が3本に固定されてからの経過時間でもある。この経過時間が移行時間Tlimit1未満の場合(S720,NO)、駆動本数の固定を維持したまま、固定解除処理を終える。
その後、制御部30は、図8と共に説明する終了判定処理(S800)の実行後、S540に戻る。制御部30は、S540でOFFと判定するまで、S540からS800までを繰り返す。図6における時刻t1aから時刻t1bまでの時間は、S540からS800までが繰り返されている間の様子を示す。
図7に示すように、供給圧がパージ用目標値Ptargetに達した場合(S710,YES)、又は、排水フラグがONになってからの経過時間が移行時間Tlimit1に達した場合(S720,YES)、制御部30は、駆動本数の固定を解除し(S730)、固定解除処理を終える。供給圧がPtarget目標値に達していなくても、S720でYESの場合に、駆動本数の固定を解除するのは、静寂性の悪化を抑制するためである。
図6に示すように、時刻t1b以降において駆動本数が0本または1本であるのは、駆動本数の固定が解除され、且つ供給圧をパージ用目標値Ptargetに維持するのに十分だからである。図6に示す場合、駆動本数の固定の解除は、供給圧がパージ用目標値Ptargetに達したことによって(S710,YES)、実行される。なお、駆動本数の固定が解除されても、要求電力が大きい場合、駆動本数が3本に設定される場合がある。このように、駆動本数の固定を解除してアノードパージを継続することを、第2の制御ともいう。
制御部30は、終了判定処理(S800)を開始すると、図8に示すように、平均電圧Vaveと最低電圧Vminとの差が、閾値Vlimit2以内である状態が3秒以上継続したかを判定する(S810)。本実施形態における閾値Vlimit2は、0.05V≦Vlimit2≦0.5Vを満たす何れかの値である。閾値Vlimit2は、終了条件が満たされたかを判定するために、予め定められた電圧差である。ここでいう終了条件とは、アノード水の詰まりの解消を検出する基準として、予め定められた電圧差である。
上記の差が、閾値Vlimit2以内である状態が3秒以上継続した場合(S810,YES)、制御部30は、排水フラグをOFFに設定し(S870)、終了判定処理を終える。以下、制御部30が排水フラグをOFFに設定し、終了判定処理を終えることを、「S870を実行する」という。
排水フラグがOFFであると、制御部30は、S540でOFFと判定するので、通常制御を実行する(S560)。つまり、供給圧をS550において設定される値ではなく、要求電力に応じた値に設定する。制御部30は、駆動本数の固定の解除(S730)が実行されないままS560に進んだ場合、S560の実行として駆動本数の固定を解除する。
図6における時刻t1c以降において、供給圧が低下し、且つ、駆動本数が0本であることは、時刻t1cにおいてS560が実行されたことを示す。図6は、時刻t1cの直前におけるS810でYESと判定されたことによって、S560が実行された場合を示す。
上記の差が、閾値Vlimit2以内である状態が3秒未満(0秒を含む)である場合(S810,NO)、制御部30は、出力電流が0.1A未満であるかを判定する(S820)。出力電流が0.1A未満であることは、出力電流が殆どゼロであるということである。なお、S820で用いられる出力電流の値は、ローパスフィルタによって処理された値である。
出力電流が0.1A未満である場合(S820,YES)、S870を実行する。出力電流が殆どゼロである場合、セル100の劣化は殆ど進行しないので、燃費の悪化を抑制するために、通常制御に戻る。
出力電流が0.1A以上である場合(S820,NO)、制御部30は、始動運転中であるかを判定する(S830)。始動運転中である場合(S830,YES)、S870を実行する。通常運転以外の場合は、その運転のための制御が、排水処理よりも優先されるからである。これは、後述するS840,S850も同様である。
始動運転中でない場合(S830,NO)、制御部30は、停止運転中であるかを判定する(S840)。停止運転中である場合(S840,YES)、S870を実行する。停止運転とは、パワースイッチSがOFF操作された場合に、燃料電池システム20を停止させるための運転である。
停止運転中でない場合(S840,NO)、制御部30は、急速暖機運転中であるかを判定する(S850)。急速暖機運転中である場合(S850,YES)、S870を実行する。急速暖機運転とは、セル温度を急速に上昇させるために、発電効率が低い動作点で運転することである。
急速暖機運転中でない場合(S850,NO)、制御部30は、排水フラグがONになってからの経過時間が終了時間Tlimit2に達したかを判定する(S860)。本実施形態における終了時間Tlimit2は、5秒<Tlimit2≦20秒を満たす何れかの値である。この経過時間が終了時間Tlimit2に達した場合(S860,YES)、S870を実行する。この経過時間が終了時間Tlimit2に達した場合にS870を実行するのは、一旦、供給圧を低下させた後、再び第1の制御を実行するためである。第1の制御は、後述するように、アノード水の詰まりを解消する効果が高い。
上記の経過時間が終了時間Tlimit2に達していない場合(S860,NO)、S870を実行することなく、終了判定処理を終える。
図6における時刻t1dにおいて、時刻t1dにおいて駆動本数が1本になり、供給圧の低下が止まっている。時刻t1dにおける供給圧は、通常制御における目標値とほぼ同じ値である。
時刻t1d以降、最低電圧Vminが低下している。これは、アノード水の詰まりが再び発生したためである。この結果、時刻t2bにおいて、最低電圧Vminが再び閾値Vlimit1を下回る(S510,YES)。このため、再びS520〜S550、固定解除処理(S700)及び終了判定処理(S800)が実行される。この結果、最低電圧Vminは、時刻t2b以降、平均電圧Vaveに近い値になる。
時刻t2dにおいて、供給圧が通常運転における目標値とほぼ同じ値になると、みたび、最低電圧Vminが低下し始める。この結果、みたび、時刻t3a〜時刻t3cにおいてアノードパージが実行される。時刻t3d以降(図示しない)、供給圧が目標値とほぼ同じ値になっても、最低電圧Vminは、殆ど低下しなかった。これは、前端セル内の流路を閉塞していた多量のアノード水が、前端セル内から排出されたからである。
上記の排水処理によれば、アノード水の除去についての十分な効果を得つつ、静寂性の悪化を抑制できる。このような一見、両立しがたい要求が実現されるのは、第1の制御(駆動本数の固定の実施)を、効果的なタイミングに限定することで、短時間で済ませることができるからである。効果的なタイミングとは、供給圧が急上昇するタイミングと、アノード水が詰まっているタイミングとである。
供給圧が急上昇しているタイミングは、上流と下流との圧力差が、圧力損失分の値よりも大きくなる。そして、このようにして生じる圧力差(以下、過渡的な圧力差という)は、供給圧の上昇速度が大きければ大きいほど、大きくなる。そこで、このタイミングで駆動本数を3本に固定することによって、供給圧の上昇速度を大きくし、アノード水の詰まりを解消する効果を高めている。
供給圧の上昇が止まった後は、駆動本数の固定を解除し、静寂性の悪化を抑制する。供給圧がパージ用目標値Ptargetに達するまでの時間は、通常、短いので、自動車1に乗っている人は、駆動本数の固定によって静寂性が悪化したとはあまり感じない。
上記のアノード水が詰まっているタイミングとは、アノード水が流動していないタイミングある。逆に、アノード水が流動しているタイミングとは、アノード水は存在するが、詰まらずに流れているタイミングである。アノードの流路には、流れやすい箇所と、流れにくい箇所とがある。このため、例えば、或る流れにくい箇所に詰まっていたアノード水が過渡的な圧力差によって下流に押し流されてから暫くは、流れやすい箇所を流れるので、過渡的な圧力差によらなくてもアノード水は下流に流れる。その後、アノード水は、別の流れにくい箇所に到達すると、その箇所に詰まる。
このように、アノード水が流れにくい箇所に詰まる現象は、離散的なタイミングで発生する。終了判定処理に含まれるS810及びS860によって一旦、アノードパージを終了することで、このタイミングを見計らって第1の制御を実行することができる。このようにして、上記の効果を得ることができる。
図9は、緊急停止処理を示すフローチャートである。制御部30は、上限圧力設定処理を、パワースイッチSがON操作されてからOFF操作されるまで、繰り返し実行する。制御部30は、上限圧力設定処理を実行するためのプログラムを、記憶媒体に記憶している。緊急停止処理は、排水処理によっても、最低電圧が回復しない場合に、燃料電池システム20の運転を停止するための処理である。
まず、制御部30は、車速が5km/h以下であるかを判定する(S910)。車速が5km/hよりも速い場合(S910,NO)、制御部30は、カウンタに格納されているカウント値をゼロリセットし(S950)、S910から緊急停止処理を繰り返す。カウンタについては後述する。後述する緊急停止(S990)は、停車中または徐行中に実行する処理である。つまり、S910は、停車中または徐行中以外に、緊急停止(S990)を実行しないための判定ステップである。
車速が5km/hよりも遅い場合(S910,YES)、制御部30は、始動運転中であるかを判定する(S920)。始動運転中ではない場合(S920,NO)、制御部30は、停止運転中であるかを判定する(S930)。停止運転中ではない場合(S930,NO)、制御部30は、通常運転中であるかを判定する(S940)。通常運転中ではない場合(S940,NO)、制御部30は、S950を実行する。
一方、始動運転中である場合(S920,YES)、停止運転中である場合(S930,YES)又は通常運転中である場合(S940,YES)、制御部30は、出力電流の制限率(以下、電流制限率という)がゼロ%に到達したかを判定する(S960)。電流制限率とは、本来、目標とする出力電流の値に乗じる値であり、通常時は100%である。
制御部30は、最低電圧が負電圧(ゼロV未満)になると、電流制限率を100%よりも低い値に設定する。制御部30は、最低電圧が負電圧の場合に、最低電圧の絶対値が大きくなればなるほど、電流制限率を低い値に設定する。制御部30は、最低電圧が基準電圧値(例えば−0.3V)以下になると、電流制限率をゼロ%に設定する。
制御部30は、電流制限率をゼロ%よりも大きい値に設定すると(S960,NO)、S910から緊急停止処理を繰り返す。
一方、制御部30は、電流制限率をゼロ%に設定すると(S960,YES)、カウント値に1を足す(S970)。続いて、制御部30は、カウント値が3以上であるかを判定する(S980)。カウント値が3未満である場合(S980,NO)、S910から緊急停止処理を繰り返す。
カウント値が3以上である場合(S980,YES)、緊急停止を実行し(S990)、緊急停止処理を終える。緊急停止とは、燃料電池システム20を停止させることである。そして、制御部30は、緊急停止した旨を自動車1の運転者に通知し、自動車1が消費する電力を二次電池81に給電させる。
上記のようにカウント値が3以上になる場合というのは、S950を実行しない間に、3回以上、S960でYESと判定する場合である。2回目以降のS960でYESと判定するのは、制御部30の次の動作による。
制御部30は、電流制限率をゼロ%に設定した後、電流制限率をゼロ%から徐々に増大させ、負電圧が解消しているかを判定する。負電圧が解消している場合、制御部30は、電流制限率を100%に向けて増大させる。負電圧が解消していない場合、制御部30は、電流制限率を再びゼロ%に設定する。電流制限率がゼロ%に設定された後、再びゼロ%に設定されるまでの間、S950が実行されなければ、カウント値が増える。制御部30は、カウント値が3以上に達したことに基づき、アノードパージ処理によっても解消しない異常が発生していると見なす。
緊急停止処理の実行によって、セル100が深刻な損傷を受けることを抑制できる。
本開示は、本明細書の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、先述の課題の一部又は全部を解決するために、或いは、先述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせができる。その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。例えば、以下のものが例示される。
燃料電池システムとして搭載されるインジェクタの数は、複数であれば、何本でもよい。搭載されたインジェクタの数をn本と表現する場合、S530で固定される駆動本数はn本でもよい。
上限圧力の設定には、水素ポンプ53に異常が発生しているかを考慮しなくてもよいし、大気圧の値を考慮しなくてもよい。例えば、上限圧力は固定値でもよい。
水素ポンプ53が氷結しているかを示す情報は、温度計Tpの計測値のみでもよいし、レゾルバRの計測値が回転目標値から乖離していることのみでもよい。
水素ポンプ53に異常が発生しているか否かの指標となる情報は、水素ポンプ53が氷結しているかを示す情報でなくてもよい。例えば、水素ポンプ53の故障を検出する情報でもよい。故障を検出する情報は、例えば、水素ポンプ53を動作させるための配線が断線したことを示す情報でよい。例えば、レゾルバRの計測値が回転目標値から乖離していることが、断線したことを示す情報として扱われてもよい。
セル電圧計91は、全てのセル100のセル電圧を計測しなくてもよい。例えば、前端セルのみを計測対象にしてもよい。
リリーフ弁59は無くてもよい。
自動車1は、コネクテッドカーでもよい。コネクテッドカーとは、通信機を搭載し、クラウドとの通信によってサービスを受けることができる自動車である。この場合、例えば、自動車1の周囲の大気圧の値を、通信によって取得してもよい。
1…自動車
20…燃料電池システム
30…制御部
40…燃料電池スタック
50…水素供給排出機構
51…水素タンク
52…レギュレータ
53…水素ポンプ
54…排水シャットバルブ
55…排出経路
57…気液分離部
58…インジェクタ
58a…インジェクタ
58b…インジェクタ
58c…インジェクタ
59…リリーフ弁
60…空気供給排出機構
61…空気供給流路
62…コンプレッサ
63…分流弁
64…分流弁用モータ
66…空気排出流路
67…調圧弁
68…調圧弁用モータ
69…バイパス
70…冷却水循環機構
71…ラジエータ
72…冷却水ポンプ
81…二次電池
82…FDC
83…DC/ACインバータ
85…BDC
91…セル電圧計
92…電流計測部
100…セル
110…積層体
115…燃料電池本体
120…ケース
130…テンションシャフト
160E…集電板
160F…集電板
161…集電端子
165E…絶縁板
170E…後端側エンドプレート
170F…前端側エンドプレート
180…蓋
200…負荷
Patm…大気圧計
Phh…高圧側圧力計
Phl…低圧側圧力計
Q…流量計
R…レゾルバ
S…パワースイッチ
Tatm…外気温計
Tc…水温計
Tp…温度計
V…車速センサ

Claims (13)

  1. 複数のセルを含む燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックにアノードガスを供給するために、並列に配置されたn(nは2以上の整数)本のインジェクタと、
    前記複数のセルの少なくとも1つの電圧を計測するセル電圧計と、
    前記燃料電池スタックに供給されるアノードガスの圧力である供給圧を計測する圧力計と、
    前記セル電圧計により計測された電圧および前記圧力計により計測された供給圧を用いて、前記n本のインジェクタそれぞれに制御信号を入力し、前記n本のインジェクタのうち、駆動するインジェクタの数である駆動本数を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記計測された電圧が予め定められた電圧値以上の場合、前記供給圧の目標値と前記駆動本数とを要求電力に応じて設定する通常制御を実行し、
    前記計測された電圧が前記予め定められた電圧値未満の場合、前記供給圧の目標値を前記要求電力に応じた値よりも高い値であるパージ用目標値に設定しつつ、前記駆動本数を前記n本に固定する第1の制御を実行し、
    前記第1の制御によって前記供給圧が前記パージ用目標値に達した場合、前記供給圧の目標値を前記パージ用目標値に設定することを継続しつつ、前記駆動本数の固定を解除する第2の制御を実行する
    燃料電池システム。
  2. 周囲の大気圧の値を取得する大気圧取得部を備え、
    前記制御部は、前記取得された大気圧の値が第1の値の場合、前記パージ用目標値を第1の制限値以下に設定し、前記取得された大気圧の値が前記第1の値よりも低い第2の値の場合、前記パージ用目標値を前記第1の制限値よりも低い第2の制限値以下に設定する
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記インジェクタと前記燃料電池スタックとを繋ぐアノードガスの流路に設けられ、前記供給圧と大気圧との差が閾値以上になると開弁するリリーフ弁を備え、
    前記制御部は、前記取得された大気圧の値と標準気圧との差に応じて、前記第1の制限値または前記第2の制限値を設定する
    請求項2に記載の燃料電池システム。
  4. 前記燃料電池スタックのアノードから排出されるガスを、前記燃料電池スタックに再び供給する水素ポンプと、
    前記水素ポンプに異常が発生しているか否かの指標となる物理量を計測する異常検出部とを備え、
    前記制御部は、前記水素ポンプに異常が発生していないことが前記計測された物理量によって示される場合、前記パージ用目標値を第1の制限値以下に設定し、前記水素ポンプに異常が発生していることが前記計測された物理量によって示される場合、前記パージ用目標値を前記第1の制限値よりも低い第2の制限値以下に設定する
    請求項1に記載の燃料電池システム。
  5. 前記水素ポンプに異常が発生しているか否かの指標となる情報は、前記水素ポンプが氷結しているか否かを示す情報である
    請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記異常検出部は、前記水素ポンプの温度を計測する温度計を含む
    請求項5に記載の燃料電池システム。
  7. 前記異常検出部は、前記水素ポンプの回転数を計測するレゾルバを含む
    請求項5又は請求項6に記載の燃料電池システム。
  8. 前記制御部は、前記燃料電池スタックの出力電流が第1の電流値の場合、前記第2の制限値を第1の圧力値に設定し、前記出力電流が前記第1の電流値よりも低い第2の電流値の場合、前記第2の制限値を前記第1の圧力値よりも低い第2の圧力値に設定する
    請求項4から請求項7までの何れか一項に記載の燃料電池システム。
  9. 周囲の大気圧の値を取得する大気圧取得部を備え、
    前記制御部は、前記第1の制限値または前記第2の制限値を、前記取得された大気圧の値によって補正する
    請求項4から請求項8までの何れか一項に記載の燃料電池システム。
  10. 前記制御部は、前記第1の制御によって前記供給圧が前記パージ用目標値に達していない場合に、前記第1の制御を開始してからの経過時間が予め定められた移行時間に達したとき、前記第1の制御から前記第2の制御に移行する
    請求項1から請求項9までの何れか一項に記載の燃料電池システム。
  11. 前記セル電圧計は、前記複数のセルの少なくとも2つの電圧を計測し、
    前記制御部は、前記セル電圧計の計測結果の平均値と、前記セル電圧計の計測結果に含まれる最低値との差が予め定められた電圧差以下である状態が、予め定められた時間、継続する終了条件が満たされた場合、前記通常制御を実行する
    請求項1から請求項10までの何れか一項に記載の燃料電池システム。
  12. 前記制御部は、前記終了条件が満たされる前に、前記第1の制御を開始してからの経過時間が予め定められた終了時間に達した場合、前記第の制御を実行する
    請求項11に記載の燃料電池システム。
  13. 前記制御部は、前記セル電圧計による計測結果が、前記予め定められた電圧値よりも低い基準電圧値に達した場合、前記燃料電池スタックによる発電を停止させる
    請求項1から請求項12までの何れか一項に記載の燃料電池システム。
JP2016145217A 2016-07-25 2016-07-25 燃料電池システム Active JP6414158B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145217A JP6414158B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 燃料電池システム
US15/608,955 US10122035B2 (en) 2016-07-25 2017-05-30 Fuel cell system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016145217A JP6414158B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018018588A JP2018018588A (ja) 2018-02-01
JP6414158B2 true JP6414158B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=60988875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016145217A Active JP6414158B2 (ja) 2016-07-25 2016-07-25 燃料電池システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10122035B2 (ja)
JP (1) JP6414158B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6847816B2 (ja) * 2017-11-10 2021-03-24 本田技研工業株式会社 車両用プラントの制御装置
JP7119716B2 (ja) * 2018-07-30 2022-08-17 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム
JP7208832B2 (ja) * 2019-03-07 2023-01-19 株式会社豊田自動織機 燃料電池システム、車両および燃料電池システムの制御方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4144323B2 (ja) 2002-10-29 2008-09-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の状態判定装置および燃料電池システム
US7862942B2 (en) * 2007-01-31 2011-01-04 Gm Global Technology Operations, Inc. Strategies for mitigating cell degradation during start-up and shutdown with H2/N2 storage
JP5596744B2 (ja) * 2012-05-18 2014-09-24 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
WO2014017028A1 (ja) * 2012-07-23 2014-01-30 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びその運転方法
JP2014107062A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP5688067B2 (ja) * 2012-11-27 2015-03-25 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP2016054056A (ja) 2014-09-03 2016-04-14 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及びその制御方法
JP6225886B2 (ja) * 2014-11-14 2017-11-08 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システムおよび該システム内の流体の排出方法
JP2016110835A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 トヨタ自動車株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20180026287A1 (en) 2018-01-25
JP2018018588A (ja) 2018-02-01
US10122035B2 (en) 2018-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6493323B2 (ja) 燃料電池システム
CN107658482B (zh) 燃料电池系统
CN110767924B (zh) 燃料电池系统
JP6252595B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法
CA2687670C (en) Fuel cell system with low-efficiency power generation control in dry state
US7947403B2 (en) Fuel cell system
CN108630966B (zh) 燃料电池系统及残留水扫气控制方法
CN110783602B (zh) 燃料电池系统
JP6414158B2 (ja) 燃料電池システム
US20200144644A1 (en) Fuel cell system
US9780397B2 (en) Fuel cell system
WO2013051397A1 (ja) 燃料電池システム
CN110783605B (zh) 燃料电池系统
US20120015269A1 (en) Fuel cell system
CA2889414A1 (en) Fuel cell system and control method thereof
US11476477B2 (en) Fuel cell system, control method of fuel cell system, and storage medium
JP7302528B2 (ja) 燃料電池システム
JP2021180160A (ja) 燃料電池システム
CN113285104B (zh) 燃料电池系统及其控制方法
JP2021106102A (ja) 燃料電池システム
JP2011003466A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180917

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6414158

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151