JP6414083B2 - 撮像光学系,撮像光学装置及びデジタル機器 - Google Patents

撮像光学系,撮像光学装置及びデジタル機器 Download PDF

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Description

本発明は、撮像光学系,撮像光学装置及びデジタル機器に関するものである。更に詳しくは、被写体の光学像を所定の面上に形成する撮像光学系と、その撮像光学系及び撮像素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ,CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子)で被写体の映像を取り込んで電気的な信号として出力する撮像光学装置と、その撮像光学装置を搭載したデジタルカメラ,スマートフォン(高機能携帯電話)等の画像入力機能付きデジタル機器と、に関するものである。
携帯電話のカメラ等に内蔵されるCCD等の固体撮像素子は、映像(光)を電気信号に変換するシリコン半導体デバイスであり、近赤外線(IR)領域まで感度を持っている。このCCDに光が入射した場合、可視光以外に近赤外線も映像として取り込んでしまい、得られた映像に疑似色が発生する等の不具合が生じてしまう。そこで、従来の画像入力機能付きデジタル機器では、レンズ群とCCDとの間にIRカットフィルターを挿入することでこの不具合を解消している。
光学薄膜を用いたIRカットフィルターでは、光の干渉を利用しているため、光の入射角度変化に対して透過率特性が大きく変化してしまう。その結果、画面中心部と画面周辺部とでIRカット特性が異なるため、撮影画像の画面中心部が赤くなってしまう。携帯電話やスマートフォン等はますます薄型化が追求され、それにあわせて撮像レンズも低背化が要求されている。したがって、この画面中心部が赤くなってしまうという現象(色シェーディング)は大きな問題となっている。
上記問題を解決するため、視野角の広い撮像素子に対しても高性能を維持することを目的として、さまざまなタイプのIRカットフィルターが提案されている。例えば特許文献1では、赤外線吸収材料を樹脂に混ぜた基板に近赤外線反射膜を設けたIRカットフィルターが提案されている。
特開2011−100084号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているような赤外吸収型樹脂フィルターを用いた撮像光学系よりも、よりコストが低く、低背化の可能な赤外線吸収機能を有する撮像光学系が望まれる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、低背化による広い視野角にも対応可能な高性能の赤外線吸収機能を有する低コストの撮像光学系,それを備えた撮像光学装置及びデジタル機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明の撮像光学系は、複数のレンズと、多層膜と、を有する撮像光学系であって、
前記複数のレンズのうちの少なくとも1枚のレンズが、赤外線を吸収する赤外線吸収材料を含んだ樹脂材料製の非球面レンズであり、
前記多層膜が、赤外線を反射する赤外カットコートであり、
前記赤外線吸収材料を含んだレンズが以下の条件式(1)を満足し、かつ、2割像高、4割像高、6割像高、8割像高に対する光路において以下の条件式(2A)を満足し、
前記赤外カットコートが以下の条件式(3A)を満足することを特徴とする。
M_700nm≦ΣDCn・Mn≦M_600nm …(1)
Y×ΣDCn・Mn≦ΣDn・Mn≦(1/Y)×ΣDCn・Mn …(2A)
T1_50%λ−10≦T2_50%λ …(3A)
ただし、赤外線吸収材料を含んだレンズの枚数はk枚であり、Σはnについて物体側から1枚目からk枚目までの総和を表すものとし、
DCn:物体側からn枚目のレンズの光中心の厚み(物理的光路長,mm)、
Mn:物体側からn枚目のレンズに含まれる赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(%)、
M_600nm:1mm厚の透明基板に赤外線吸収材料を含ませた場合に、T1_50%λが600nmとなるような、赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(ただし、赤外線吸収材料の吸収特性で600nmの吸収係数が0に近くM_600nmが計算できない場合にはM_600nmは無限大とする。)、
M_700nm:1mm厚の透明基板に赤外線吸収材料を含ませた場合に、T1_50%λが700nmとなるような、赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(ただし、赤外線吸収材料の吸収特性で700nmの吸収係数が0に近くM_700nmが計算できない場合にはM_700nmは0とする。)、
T1_50%λ:赤外線を吸収するレンズの中心光線に対する合計内部透過率が600〜700nmの範囲で50%となる波長(nm)、
Dn:物体側からn枚目のレンズの厚み(物理的光路長,mm)、
Y=2×√(λ_0.9Kpeak−λ_0.3Kpeak)
λ_0.9Kpeak:添加する赤外線吸収材料の吸収係数の吸収ピークについて、その吸収ピークでの波長よりも小さい波長であって、吸収ピーク値の90%の値となる波長(μm)、
λ_0.3Kpeak:添加する赤外線吸収材料の吸収係数の吸収ピークについて、その吸収ピークでの波長よりも小さい波長であって、吸収ピーク値の30%の値となる波長(μm)、
T2_50%λ:入射角度30°のときの赤外カットコートの透過率が600〜700nmの範囲で50%となる波長(nm)、
である。
第2の発明の撮像光学装置は、上記第1の発明に係る撮像光学系と、受光面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の受光面上に被写体の光学像が形成されるように前記撮像光学系が設けられていることを特徴とする。
第3の発明のデジタル機器は、上記第2の発明に係る撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とする。
本発明によれば、赤外線吸収材料を含んだ樹脂材料製の非球面レンズと、赤外線を反射する赤外カットコートと、を所定の条件で有することにより、色シェーディングを抑える構成になっているため、低背化による広い視野角にも対応可能な高性能の赤外線吸収機能を有する低コストの撮像光学系び撮像光学装置を実現することができる。その高性能の撮像光学系又は撮像光学装置をデジタル機器(例えばデジタルカメラ)に用いることによって、デジタル機器に対して上記高性能の画像入力機能を低コストかつコンパクトに付加することが可能となる。また、フィルターレスにすることも可能であるため、更なる低背化にも対応可能である。
画像入力機能付きデジタル機器の概略構成例を示すブロック図。 画像入力機能付きデジタル機器の一実施の形態を示す外観図。 赤外線吸収材料の添加を行った撮像光学系の実施例1〜12及び比較例1〜4を断面的に示す光学構成図。 レンズに添加する赤外線吸収材料例の分光特性を示すグラフ。 実施例1の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例2の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例3の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 比較例1の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例4の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 比較例2の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例5の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例6の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 比較例3の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例7の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例8の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例9の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例10の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例11の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 実施例12の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。 比較例4の撮像光学系全系における分光透過率を示すグラフ。
本発明は、前述の技術的課題を解決するために、以下に説明するような構成を有する撮像光学系,撮像光学装置及びデジタル機器等を提供するものである。なお、以下の説明において使用されている用語は、この明細書において、次の通りに定義されているものとする。
(a)屈折率は、d線の波長(587.56nm)に対する屈折率である。
(b)アッベ数は、d線,F線(波長486.13nm),C線(波長656.28nm)に対する屈折率を各々nd,nF,nCとし、アッベ数をνdとした場合に、
νd=(nd−1)/(nF−nC)
の定義式で求められるアッベ数νdをいうものとする。
(c)レンズについて、「凹」,「凸」又は「メニスカス」という表記を用いた場合、これらは光軸近傍(レンズの中心付近)でのレンズ形状を表しているものとする。
本発明の一態様に係る撮像光学系は、物体側から像側へ順に配置される複数のレンズを備え、前記複数のレンズのうちの少なくとも1枚のレンズは、赤外線を吸収する赤外線吸収材料を含んだ樹脂材料製の非球面レンズであること、また、前記複数のレンズのうちの少なくとも1枚、又はレンズとセンサーとの間にあるフィルターに、赤外カットコートが施されていることを特徴としている。更に具体的には、複数のレンズと、少なくとも1枚の多層膜と、を有する撮像光学系であって、前記複数のレンズのうちの少なくとも1枚のレンズが、赤外線を吸収する赤外線吸収材料を含んだ樹脂材料製の非球面レンズであり、前記多層膜が、赤外線を反射する赤外カットコート(いずれかのレンズに成膜された多層膜、又はレンズとは別に設けられた基板に成膜された多層膜からなっている。)である。
そして、赤外線吸収材料を含んだレンズと、赤外カットコートとが、所定の条件を満たした構成になっている。つまり、前記赤外線吸収材料を含んだレンズが以下の条件式(1)を満足し、かつ、2割像高、4割像高、6割像高、8割像高に対する光路において以下の条件式(2A)を満足し、前記赤外カットコートが以下の条件式(3A)を満足する構成になっている。
M_700nm≦ΣDCn・Mn≦M_600nm …(1)
Y×ΣDCn・Mn≦ΣDn・Mn≦(1/Y)×ΣDCn・Mn …(2A)
T1_50%λ−10≦T2_50%λ …(3A)
ただし、赤外線吸収材料を含んだレンズの枚数はk枚であり、Σはnについて物体側から1枚目からk枚目までの総和を表すものとし、
DCn:物体側からn枚目のレンズの光中心の厚み(物理的光路長,mm)、
Mn:物体側からn枚目のレンズに含まれる赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(%)、
M_600nm:1mm厚の透明基板に赤外線吸収材料を含ませた場合に、T1_50%λが600nmとなるような、赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(ただし、赤外線吸収材料の吸収特性で600nmの吸収係数が0に近くM_600nmが計算できない場合にはM_600nmは無限大とする。)、
M_700nm:1mm厚の透明基板に赤外線吸収材料を含ませた場合に、T1_50%λが700nmとなるような、赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(ただし、赤外線吸収材料の吸収特性で700nmの吸収係数が0に近くM_700nmが計算できない場合にはM_700nmは0とする。)、
T1_50%λ:赤外線を吸収するレンズの中心光線に対する合計内部透過率が600〜700nmの範囲で50%となる波長(nm)、
Dn:物体側からn枚目のレンズの厚み(物理的光路長,mm)、
Y=2×√(λ_0.9Kpeak−λ_0.3Kpeak)
λ_0.9Kpeak:添加する赤外線吸収材料の吸収係数の吸収ピークについて、その吸収ピークでの波長よりも小さい波長であって、吸収ピーク値の90%の値となる波長(μm)、
λ_0.3Kpeak:添加する赤外線吸収材料の吸収係数の吸収ピークについて、その吸収ピークでの波長よりも小さい波長であって、吸収ピーク値の30%の値となる波長(μm)、
T2_50%λ:入射角度30°のときの赤外カットコートの透過率が600〜700nmの範囲で50%となる波長(nm)、
である。
低背の撮像光学系では、撮像素子の像面周縁における光線入射角(CRA:Chief Ray Angle)が通常30度程度となる。このため、透過する赤外線量に入射角依存性を持つ反射型の赤外線カットフィルターが撮像光学装置に用いられる場合には、像面周縁において、可視光をカットすることになる、あるいは像面中心部において赤外線カットが不十分となり、いわゆる色ムラが画像に生じてしまう。本発明に係る撮像光学系では、これの主な対策として、赤外線吸収材料の添加されたレンズを用いている。赤外線吸収量は赤外線吸収材料の添加されたレンズの総光路長に比例するが、条件式(1)を満たすことにより、レンズ中心光線に対して、波長600nmを下回る可視光を透過させ、波長700nmを上回る赤外光をカットすることができる。
条件式(2A)は、周辺光線の透過率の光中心透過率からのズレの許容される範囲を表しており、赤外線吸収材料の分光特性が急峻なほど、周辺光線に対する赤外線吸収剤の濃度と光路長との積の和は許容される範囲が大きくなることを示している。これは、急峻であればあるほど赤外線吸収剤の濃度がバラついても分光特性の波長バラツキが小さくなることを意味する。また、急峻であることは不吸収帯と吸収帯との波長差が小さいことを表しており、条件式(2A)内で定義されているYが小さくなり、条件式(2A)は許容される範囲が大きくなる。
条件式(3A)は、レンズの総合吸収率と赤外カットコートの透過率との関係を示している。前述したとおり、コーティングは入射角度によって透過帯の波長域が変化する。30°入射時のコーティングのT2_50%λは、0°入射時のそれよりも小さい値となる。したがって、レンズに添加した赤外線吸収材料によるT1_50%λよりもコーティングによるT2_50%λが短波長であれば、色ムラに対する効果は薄れてしまうことになる。条件式(3A)はコーティングのT2_50%λが赤外線吸収材料によるT1_50%λよりも短くなりすぎないことを規定している。つまり、条件式(2A),(3A)を満たすことで、レンズの有効領域全域で光路長を略均一にすることができ、赤外カットコートの角度依存性により生じる反射性能の差をキャンセルでき、レンズの有効領域全域で略均一な赤外線吸収量(透過特性)が得られ、色ムラを低減した、あるいは色ムラの無い良好な画像が得られる。つまり、条件式(2A)の下限値を下回る場合や上限値を上回る場合では、レンズの有効領域内で光路長が不均一となって好ましくない。
上記特徴的構成によると、赤外線吸収材料を含んだ樹脂材料製の非球面レンズと、赤外線を反射する赤外カットコートと、を所定の条件で有することにより、色シェーディングを抑える構成になっているため、低背化による広い視野角にも対応可能な高性能の赤外線吸収機能を有する低コストの撮像光学系び撮像光学装置を実現することができる。その高性能の撮像光学系又は撮像光学装置をデジタル機器(例えばデジタルカメラ)に用いることによって、デジタル機器に対して上記高性能の画像入力機能を低コストかつコンパクトに付加することが可能となる。赤外線カットコートをレンズに成膜することにより、赤外線カットフィルターを省略すること(フィルターレス化)が可能であるため、更なる低背化を実現することもできる。また、安価な赤外カットフィルターを使用した場合、コストダウンが可能となる。
前記条件式(2A),(3A)と同様の観点から、前記赤外線吸収材料を含んだレンズが、2割像高、4割像高、6割像高、8割像高に対する光路において以下の条件式(2B)を満足し、前記赤外カットコートが以下の条件式(3B)を満足することが好ましい。
√Y×ΣDCn・Mn≦ΣDn・Mn≦(1/√Y)×ΣDCn・Mn …(2B)
T1_50%λ−7≦T2_50%λ …(3B)
赤外線吸収材料を含むレンズは、中心部と周辺部とで肉厚差が少ないことが好ましい。4から6枚で構成される携帯端末用レンズの場合には、物体側から3枚目のレンズに赤外線吸収材料を含むことが好ましい。
次に、上述の撮像光学系OPが組み込まれた画像入力機能付きデジタル機器DUを説明する。図1は、デジタル機器DUの概略構成例を示すブロック図である。デジタル機器DUは、例えば、図1に示すように、撮像機能のために、撮像部30、画像生成部31、画像データバッファ32、画像処理部33、駆動部34、制御部35、記憶部36及びインタフェース部(I/F部)37を備える。デジタル機器DUとして、例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、監視カメラ(モニタカメラ)、携帯電話機や携帯情報端末(PDA)等の携帯端末、パーソナルコンピュータ及びモバイルコンピュータが挙げられ、これらの周辺機器(例えば、マウス、スキャナ及びプリンタ等)が含まれてもよい。特に、本実施形態の撮像光学系OPは、携帯電話機や携帯情報端末(PDA)等の携帯端末に搭載する上で充分にコンパクト化及び低背化されており、この携帯端末に好適に搭載される。
撮像部30は、被写体の映像を光学的に取り込んで電気的な信号として出力する撮像光学装置LUの一例であり、被写体の静止画撮影や動画撮影に用いられるカメラの主たる構成要素である。撮像光学装置LUは、例えば、物体(すなわち被写体)側から順に、物体の光学像を形成する撮像光学系OP(図3)と、その撮像光学系OPにより形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子SRと、撮像光学系OPに含まれるフォーカスレンズを光軸方向に駆動してフォーカシングを行うためのレンズ駆動装置(不図示)等と、を備えることにより構成される。
図3に、撮像光学系OPの例を、レンズ構成(レンズ断面形状,レンズ配置等),光路等で示す。撮像光学系OPは、図3に示すように、物体側から順に、複数のレンズ(第1〜第5レンズL1〜L5)からなるレンズ群LN(ST:絞り,AX:光軸)と、必要に応じて配置されるIRカットフィルターFLと、で構成される。撮像素子SRとしては、例えば複数の画素を有するCCD型イメージセンサー,CMOS型イメージセンサー等の固体撮像素子が用いられる。撮像光学系OPは、撮像素子SRの光電変換部である受光面(すなわち撮像面)SS上に被写体の光学像IMが形成されるように設けられているので、撮像光学系OPによって形成された光学像IMは、撮像素子SRによって電気的な信号に変換される。
撮像素子SRは、上述したように、撮像光学系OPにより結像された被写体の光学像をR,G,Bの色成分の電気信号(画像信号)に変換し、R,G,B各色の画像信号として画像生成部31に出力する。撮像素子SRは、制御部35によって静止画あるいは動画のいずれか一方の撮像、又は、撮像素子SRにおける各画素の出力信号の読出し(水平同期、垂直同期、転送)等の撮像動作が制御される。また、撮像素子SRは、いわゆる裏面照射型の固体撮像素子であってもよい。この裏面照射型の固体撮像素子は、受光部(PN接合等の光電変換を行う箇所)が配線層よりも撮像レンズ側に配置されている素子であり、このため、前記受光部に到達する実質的な光量が従来構成の固体撮像素子よりも増加するから、低輝度感度が向上する効果や斜め入射による周辺光量落ちを抑制する効果が極めて大きい。
画像生成部31は、撮像素子SRからのアナログ出力信号に対し、増幅処理、デジタル変換処理等を行うと共に、画像全体に対して適正な黒レベルの決定、γ補正、ホワイトバランス調整(WB調整)、輪郭補正及び色ムラ補正等の周知の画像処理を行って、画像信号から画像データを生成する。画像生成部31で生成された画像データは、画像データバッファ32に出力される。
画像データバッファ32は、画像データを一時的に記憶するとともに、この画像データに対し画像処理部33によって後述の処理を行うための作業領域として用いられるメモリーであり、例えば、揮発性の記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等で構成される。
画像処理部33は、画像データバッファ32の画像データに対し、解像度変換等の所定の画像処理を行う回路である。
また、必要に応じて画像処理部33は、撮像素子SRの受光面上に形成される被写体の光学像における歪みを補正する公知の歪み補正処理等の、撮像光学系OPでは補正しきれなかった収差を補正するように構成されてもよい。歪み補正は、収差によって歪んだ画像を肉眼で見える光景と同様な相似形の略歪みのない自然な画像に補正するものである。このように構成することによって、撮像光学系OPによって撮像素子SRへ導かれた被写体の光学像に歪みが生じていたとしても、略歪みのない自然な画像を生成することが可能となる。また、このような歪みを情報処理による画像処理で補正する構成では、特に、歪曲収差を除く他の諸収差だけを考慮すればよいので、撮像光学系OPの設計の自由度が増し、設計がより容易となる。また、このような歪みを情報処理による画像処理で補正する構成では、特に、像面に近いレンズによる収差負担が軽減されるため、射出瞳位置の制御が容易となり、レンズ形状を加工性の良い形状にすることができる。
また、必要に応じて画像処理部33は、撮像素子SRの受光面上に形成される被写体の光学像における周辺照度落ちを補正する公知の周辺照度落ち補正処理を含んでもよく、周辺照度落ち補正処理をさらに備えることによって、より良好な画像を得ることができる。周辺照度落ち補正(シェーディング補正)は、周辺照度落ち補正を行うための補正データを予め記憶しておき、撮影後の画像(画素)に対して補正データを乗算することによって実行される。周辺照度落ちが主に撮像素子SRにおける感度の入射角依存性、レンズの口径食及びコサイン4乗則等によって生じるため、前記補正データは、これら要因によって生じる照度落ちを補正するような所定値に設定される。このように構成することによって、撮像光学系OPによって撮像素子SRへ導かれた被写体の光学像に周辺照度落ちが生じていたとしても、周辺まで充分な照度を持った画像を生成することが可能となる。
駆動部34は、制御部35から出力される制御信号に基づいて前記レンズ駆動装置(不図示)を動作させることにより、所望のフォーカシングを行わせるように撮像光学系OPにおけるフォーカスのためのレンズを駆動する。
制御部35は、例えばマイクロプロセッサ及びその周辺回路等を備えて構成され、撮像部30、画像生成部31、画像データバッファ32、画像処理部33、駆動部34、記憶部36及びI/F部37の各部の動作をその機能に従って制御する。すなわち、この制御部35によって、撮像光学装置LUは、被写体の静止画撮影及び動画撮影の少なくとも一方の撮影を実行するよう制御される。
記憶部36は、被写体の静止画撮影又は動画撮影によって生成された画像データを記憶する記憶回路であり、例えば、不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や、書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)や、RAM等を備えて構成される。つまり、記憶部36は、静止画用及び動画用のメモリーとしての機能を有する。
I/F部37は、外部機器と画像データを送受信するインタフェースであり、例えば、USBやIEEE1394等の規格に準拠したインタフェースである。
このような構成のデジタル機器DUの撮像動作に次について説明する。
静止画を撮影する場合は、制御部35は、撮像部30(撮像光学装置LU)に静止画の撮影を行わせるように制御すると共に、駆動部34を介して撮像部30の前記レンズ駆動装置(不図示)を動作させ、全玉を移動させることによってフォーカシングを行う。これにより、ピントの合った光学像が撮像素子SRの受光面に周期的に繰り返し結像され、R,G,Bの色成分の画像信号に変換された後、画像生成部31に出力される。その画像信号は、画像データバッファ32に一時的に記憶され、画像処理部33により画像処理が行われた後、その画像信号に基づく画像がディスプレイ(不図示)に表示される。そして、撮影者は、前記ディスプレイを参照することで、主被写体をその画面中の所望の位置に収まるように調整することが可能となる。この状態でいわゆるシャッターボタン(不図示)が押されることによって、静止画用のメモリーとしての記憶部36に画像データが格納され、静止画像が得られる。
また、動画撮影を行う場合は、制御部35は、撮像部30に動画の撮影を行わせるように制御する。後は、静止画撮影の場合と同様にして、撮影者は、前記ディスプレイ(不図示)を参照することで、撮像部30を通して得た被写体の像が、その画面中の所望の位置に収まるように調整することができる。前記シャッターボタン(不図示)が押されることによって、動画撮影が開始される。そして、動画撮影時、制御部35は、撮像部30に動画の撮影を行わせるように制御すると共に、駆動部34を介して撮像部30の前記レンズ駆動装置(不図示)を動作させ、フォーカシングを行う。これによって、ピントの合った光学像が撮像素子SRの受光面に周期的に繰り返し結像され、R,G,Bの色成分の画像信号に変換された後、画像生成部31に出力される。その画像信号は、画像データバッファ32に一時的に記憶され、画像処理部33により画像処理が行われた後、その画像信号に基づく画像がディスプレイ(不図示)に表示される。そして、もう一度前記シャッターボタン(不図示)を押すことで、動画撮影が終了する。撮影された動画像は、動画用のメモリーとしての記憶部36に導かれて格納される。
このようなデジタル機器DUや撮像光学装置LU(撮像部30)は、赤外線を吸収する機能をより容易にレンズに付与することができる撮像光学系OPを用いるので、赤外線カットフィルターを省くことができ、より低背化を図ることができる。すなわち、薄型のデジタル機器DUや撮像光学装置LUが提供される。このため、薄型化が進む携帯電話機、特に、いわゆるスマートフォンに好適である。その一例として、携帯電話機に撮像光学装置LUを搭載した場合について、以下に説明する。
図2は、デジタル機器の一実施形態を示すカメラ付き携帯電話機の外観構成図である。図2(A)は、携帯電話機の操作面を示しており、図2(B)は、操作面の裏面、つまり背面を示している。
携帯電話機5は、例えば図2に示すように、所定の情報を表示する表示部51と、所定の指示の入力を受け付ける入力操作部52と、携帯電話網を用いて通信を行って電話機能を実現する通信部(不図示)と、図1に示す各部30〜37と、これらを収納する薄い板状の筐体HSとを備えている。筐体HSの一方の主面(表面)には、表示部51における長方形の表示面が臨み、表示面の一方の端側(下側)には、入力操作部52が配設されている。表示部51の表示面には、前記表示面に指先あるいはペンで触れることによって入力を受け付けるタッチパネルが備えられ、入力操作部52で入力することができない指示の入力が、タッチパネルと表示部51に表示される情報と合わせることによって実現されている。例えば、表示部51には、画像撮影モードの起動ボタン、静止画撮影と動画撮影との切り替えを行う画像撮影ボタン及びシャッタボタン等が表示され、表示されたボタンの位置の表示面を触れることで、当該ボタンが示す指示が携帯電話機5に入力される。なお、前記タッチパネルは、いわゆる静電容量方式等の公知の方式のものであってよい。そして、筐体HSの他方主面(裏面)には、撮像部30(撮像光学装置LU)が臨んでいる。
このような携帯電話機5では、前記画像撮影モードの起動ボタンが操作されると、その操作内容を表す制御信号が制御部35へ出力され、制御部35は、画像撮影の機能を起動し、また、前記画像撮影ボタンが操作されると、その操作内容を表す制御信号が制御部35へ出力され、制御部35は、静止画撮影モードの起動、実行や、動画撮影モードの起動、実行等の、その操作内容に応じた動作を実行する。そして、前記シャッタボタンが操作されると、その操作内容を表す制御信号が制御部35へ出力され、制御部35は、静止画撮影や動画撮影等の、その操作内容に応じた動作を実行する。
以下、本発明を実施した撮像光学系の構成等を、実施例1〜12(EX1〜12)及び比較例1〜4(CX1〜4)のコンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる撮像光学系OPの例(EX1〜12,CX1〜4)は、図3に示す撮像光学系OPにおいて、赤外線吸収材料の添加量を変化させた数値例である。
撮像光学系OPの数値例(EX1〜12,CX1〜4)のコンストラクションデータでは、面データとして、左側の欄から順に、面番号#,曲率半径r(mm),軸上面間隔d(mm),d線(波長587.56nm)に関する屈折率nd,d線に関するアッベ数vdを示す。面番号#に*が付された面は非球面であり、その面形状は面頂点を原点とするローカルな直交座標系(x,y,z)を用いた以下の式(AS)で定義される。非球面データとして、非球面係数等を示す。なお、非球面データにおいて表記の無い項の係数は0であり、すべてのデータに関してe−n=×10-nである。
z=(c・h2)/[1+√{1−(1+K)・c2・h2}]+Σ(Aj・hj) …(AS)
ただし、
h:z軸(光軸AX)に対して垂直な方向の高さ(h2=x2+y2)、
z:高さhの位置での光軸AX方向のサグ量(面頂点基準)、
c:面頂点での曲率(曲率半径rの逆数)、
K:円錐定数、
Aj:j次の非球面係数、
である。
各種データとして、全系の焦点距離(Fl,mm),Fナンバー(Fno.),半画角(ω,°),像高(y’max,mm),レンズ全長(TL,mm),及びバックフォーカス(BF,mm)を示す。さらに、単レンズデータとして各レンズの焦点距離(mm)を示す。
各数値例(EX1〜12,CX1〜4)に対応する赤外カットコートのコンストラクションデータを示す。実施例1〜5;実施例7〜11;比較例1,2に対応するコートと、実施例6,実施例12に対応するコートと、比較例3,比較例4に対応するコートの、3種類のコートを示す。ここでは、赤外カットコートを2つ(A面,B面)に分けているが、1つのコートでもよく、3つ以上に分けて構成してもよい。
撮像光学系OP(図3)は、物体側から順に、レンズ群LNと、IRカットフィルターFLと、から構成されている。レンズ群LNは、物体側から順に、絞りSTと、正の第1レンズL1と、負の第2レンズL2と、正の第3レンズL3と、正の第4レンズL4と、負の第5レンズL5と、から構成されており、全てのレンズはプラスチック材料から形成されており、レンズ面は全て非球面である。近軸の面形状で各レンズを見た場合、第1レンズL1は物体側に凸の正メニスカスレンズであり、第2レンズL2は像側に凹の負メニスカスレンズであり、第3レンズL3は物体側に凸の正の平凸レンズであり、第4レンズL4は像側に凸の正メニスカスレンズであり、第5レンズL5は両凹の負レンズである。
表1に、撮像光学系OP(図3)の各像高F1〜F6(光軸中心,2割像高,4割像高,6割像高,8割像高,10割像高)に対する第1〜第5レンズL1〜L5における光路長(物理的)を示す。また表2に、実施例1〜12(EX1〜12)及び比較例1〜4(CX1〜4)の赤外線吸収材料の添加量を示す。ここでは、赤外線吸収材料として、BASF社製のLumogen IR765(吸収材A)、又はExciton社製のABS670T(吸収材B)を用いた。
表3に、吸収材Aを用いた場合の実施例1〜6及び比較例1〜3の各数値と画像確認結果を示し、表4に、吸収材Bを用いた場合の実施例7〜12及び比較例4の各数値と画像確認結果を示す。表3及び表4中の画像確認結果において、○:良好,△:許容範囲だが、わずかにシェーディングが発生,×:シェーディングが発生、である。また、図5〜20のグラフに、実施例1〜12(EX1〜12)及び比較例1〜4(CX1〜4)の600〜700nmの波長領域を含む分光特性(Total特性)を示す。
図4に、レンズに添加する赤外線吸収材料の分光特性(吸収係数)を示す。吸収材A(BASF社製のLumogen IR765)は、その吸収特性からλ_0.9Kpeak=763nm、λ_0.3Kpeak=673nmであり、それによりYは0.600と算出できる。また、M_600nm=0.098%、M_700nm=0.018%であった。吸収材B(Exciton社製のABS670T)は、その吸収特性からλ_0.9Kpeak=664nm、λ_0.3Kpeak=644nmであり、それによりYは0.283と算出できる。また、M_600nm=0.270%、M_700nmは700nmでの吸収係数がほぼ0であるため設定できなかった。
実施例1は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第1レンズL1に0.030%、第2レンズL2に0.015%、第3レンズL3に0.033%、第4レンズL4に0.005%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.998、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.995、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は0.996、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は0.998となり、全て条件式(2A),(2B)を満足する。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表3に示すとおり、良好な結果となっている。
実施例2は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第3レンズL3に0.085%、添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は1.004、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は1.012、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.017、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.004となり、全て条件式(2A),(2B)を満足する。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表3に示すとおり、良好な結果となっている。
実施例3は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第1レンズL1に0.068%を添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は1.005、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は1.020、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.042、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.069となり、全て条件式(2A),(2B)を満足する。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表3に示すとおり、良好な結果となっている。
比較例1は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第3レンズL3に0.049%、第5レンズL5に0.042%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は1.087、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は1.298、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.535、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.670となり、8割像高においては条件式(2A)を満足しない。IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足するが、画像確認結果は表3に示すとおり、シェーディングが大きく発生した結果となっている。
実施例4は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第3レンズL3に0.068%、第5レンズL5に0.020%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は1.044、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は1.148、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.264、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.321となり、全て条件式(2A)を満足するが、条件式(2B)は満足しない。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表3に示すとおり、条件式(2B)は満足しないため許容できる程度のシェーディングが発生した結果となっている。
比較例2は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第3レンズL3に0.011%、第4レンズL4に0.047%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.935、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.799、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は0.667、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は0.587となり、8割像高においては条件式(2A)をしない。IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足するが、画像確認結果は表3に示すとおり、シェーディングが大きく発生した結果となっている。
実施例5は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第3レンズL3に0.029%、第4レンズL4に0.036%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.951、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.850、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は0.751、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は0.687となり、全て条件式(2A)を満足するが、条件式(2B)は満足しない。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表3に示すとおり、条件式(2B)は満足しないため許容できる程度のシェーディングが発生した結果となっている。
実施例6は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第1レンズL1に0.030%、第2レンズL2に0.015%、第3レンズL3に0.033%、第4レンズL4に0.005%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.998、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.995、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は0.996、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は0.998となり、全て条件式(2A)、条件式(2B)を満足する。しかし、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より8nm短く、条件式(3A)は満足するが、条件式(3B)は満足しない。画像確認結果は表3に示すとおり、条件式(3B)は満足しないため、許容できる程度だがシェーディングが発生した結果となっている。
比較例3は、吸収材A(BASF社製のLumogen IR765;M_600nm=0.098%,M_700nm=0.018%,Y=0.600)を、第1レンズL1に0.030%、第2レンズL2に0.015%、第3レンズL3に0.033%、第4レンズL4に0.005%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.027となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.998、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.995、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は0.996、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は0.998となり、全て条件式(2A)を満足する。しかし、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より12nm短く、条件式(3A)は満足しない。画像確認結果は表3に示すとおり、シェーディングが大きく発生した結果となっている。
実施例7は、吸収材B(Exciton社製のABS670T;M_600nm=0.270%,M_700nmは前述のとおり設定できず。Y=0.283)を、第1レンズL1に0.035%、第2レンズL2に0.018%、第3レンズL3に0.035%、第4レンズL4に0.005%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.030となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.998、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.998、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.000、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.005となり、全て条件式(2A),(2B)を満足する。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表4に示すとおり、良好な結果となっている。
実施例8は、吸収材B(Exciton社製のABS670T;M_600nm=0.270%,M_700nmは前述のとおり設定できず。Y=0.283)を、第3レンズL3に0.095%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.030となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は1.004、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は1.012、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.017、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.004となり、全て条件式(2A),(2B)を満足する。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表4に示すとおり、良好な結果となっている。
実施例9は、吸収材B(Exciton社製のABS670T;M_600nm=0.270%,M_700nmは前述のとおり設定できず。Y=0.283)を、第1レンズL1に0.073%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.029となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は1.005、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は1.020、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.042、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.069となり、全て条件式(2A),(2B)を満足する。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表4に示すとおり、良好な結果となっている。
実施例10は、吸収材B(Exciton社製のABS670T;M_600nm=0.270%,M_700nmは前述のとおり設定できず。Y=0.283)を、第5レンズL5に0.110%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.030となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は1.200、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は1.683、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は2.236、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は2.570となり、全て条件式(2A)を満足するが、条件式(2B)は満足しない。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表4に示すとおり、条件式(2B)は満足しないため許容できる程度のシェーディングが発生した結果となっている。
実施例11は、吸収材B(Exciton社製のABS670T;M_600nm=0.270%,M_700nmは前述のとおり設定できず。Y=0.283)を、第4レンズL4に0.060%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.030となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.925、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.767、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は0.615、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は0.526となり、全て条件式(2A)を満足するが、条件式(2B)は満足しない。また、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より7nm長く、条件式(3A),(3B)を満足する。画像確認結果は表4に示すとおり、条件式(2B)は満足しないため許容できる程度のシェーディングが発生した結果となっている。
実施例12は、吸収材B(Exciton社製のABS670T;M_600nm=0.270%,M_700nmは前述のとおり設定できず。Y=0.283)を、第1レンズL1に0.035%、第2レンズL2に0.018%、第3レンズL3に0.035%、第4レンズL4に0.005%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.030となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.998、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.998、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.000、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.005となり、全て条件式(2A)、条件式(2B)を満足する。しかし、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より8nm短く、条件式(3A)は満足するが、条件式(3B)は満足しない。画像確認結果は表4に示すとおり、条件式(3B)は満足しないため、許容できる程度だがシェーディングが発生した結果となっている。
比較例4は、吸収材B(Exciton社製のABS670T;M_600nm=0.270%,M_700nmは前述のとおり設定できず。Y=0.283)を、第1レンズL1に0.035%、第2レンズL2に0.018%、第3レンズL3に0.035%、第4レンズL4に0.005%添加した。このとき、光軸中心のF1のΣDCn・Mnは0.030となり、条件式(1)を満足する。また、2割像高のF2とF1とのΣDn・Mn比は0.998、4割像高のF3とF1とのΣDn・Mn比は0.998、6割像高のF4とF1とのΣDn・Mn比は1.000、8割像高のF5とF1とのΣDn・Mn比は1.005となり、全て条件式(2A)、条件式(2B)を満足する。しかし、IRカットフィルターのT2_50%λ(30°入射光で50%となる波長)がレンズのT1_50%λ(総合内部透過率が50%となる波長)より12nm短く、条件式(3A)は満足しない。画像確認結果は表4に示すとおり、シェーディングが大きく発生した結果となっている。
本発明を表現するために、上述の記載において図面を参照しながら実施の形態,実施例等を通して本発明を適切かつ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施の形態等を変更及び/又は改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態又は改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態又は当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
撮像光学系OPの数値例(EX1〜12,CX1〜4)のコンストラクションデータ
単位:mm
面データ
# r d nd vd
object infinity infinity
1 (絞り) infinity 0.050
2 infinity -0.213
3* 1.196 0.394 1.54470 56.15
4* 28.057 0.070
5* 7.081 0.150 1.63469 23.87
6* 1.686 0.274
7* 5.738 0.313 1.54470 56.15
8* infinity 0.429
9* -10.948 0.496 1.54470 56.15
10* -0.775 0.195
11* -1.939 0.270 1.54470 56.15
12* 1.056 0.394
13 infinity 0.110 1.51633 64.14
14 infinity 0.320
image infinity
非球面データ
# K A4 A6 A8
3 8.7537e-002 4.9836e-003 1.5452e-002 -8.5926e-003
4 5.0110e+001 3.4607e-002 1.6459e-001 -9.3958e-002
5 -9.9430e+000 -6.9162e-002 4.9692e-001 -6.7921e-001
6 -6.9050e+000 2.8488e-001 7.5769e-002 -1.8127e-001
7 -5.0016e+000 -2.0028e-001 2.2349e-001 -1.6952e-001
8 0.0000e+000 -2.6523e-001 -3.8436e-002 -1.6913e-001
9 -8.0000e+001 5.8310e-001 -1.2546e-001 4.8683e-001
10 -5.9249e+000 -2.3353e-002 1.0586e-001 -1.4222e-001
11 -1.0973e+001 1.7785e-003 2.6163e-002 -2.3721e-003
12 -1.0542e+001 9.1390e-004 5.6367e-003 -6.4540e-003
非球面データ
# A10 A12 A14
3 1.6410e-001 1.8807e-001 -9.8917e-001
4 -8.3392e-001 -7.2956e-001 1.4357e+000
5 -1.3817e+000 -2.1077e-001 3.0251e+000
6 -2.4791e-002 -6.7937e-001 1.6488e+000
7 1.2840e-002 1.1248e+000 -9.9765e-001
8 8.5382e-002 2.4251e-002 3.0179e-001
9 -2.5004e-001 -3.4793e-001 2.4650e-001
10 2.5127e-002 4.0653e-002 -1.7797e-002
11 -1.3176e-003 1.4713e-004 1.5916e-005
12 1.0827e-003 -1.1058e-004 2.9569e-005
各種データ
Fl 2.892
Fno. 2.087
ω 38.413
y'max 2.295
TL 3.253
BF 0.825
単レンズデータ
レンズ (#) 焦点距離
1 ( 3- 4) 2.273
2 ( 5- 6) -3.498
3 ( 7- 8) 10.500
4 ( 9- 10) 1.500
5 ( 11- 12) -1.213
実施例1〜5;実施例7〜11;比較例1,2
A面
基板 単位(nm)
SIO2 63.12
TIO2 10.00
SIO2 40.17
TIO2 96.55
SIO2 155.11
TIO2 86.05
SIO2 144.65
TIO2 83.35
SIO2 143.83
TIO2 81.95
SIO2 142.61
TIO2 81.83
SIO2 142.00
TIO2 81.48
SIO2 141.89
TIO2 81.49
SIO2 141.62
TIO2 81.66
SIO2 141.67
TIO2 81.92
SIO2 141.74
TIO2 82.44
SIO2 142.28
TIO2 83.50
SIO2 142.57
TIO2 85.99
SIO2 151.58
TIO2 82.91
SIO2 73.50
実施例1〜5;実施例7〜11;比較例1,2
B面
基板 単位(nm)
TIO2 13.07
SIO2 33.62
TIO2 127.30
SIO2 30.76
TIO2 33.37
SIO2 25.73
TIO2 167.43
SIO2 12.54
TIO2 43.27
SIO2 50.55
TIO2 22.35
SIO2 53.72
TIO2 119.36
SIO2 187.99
TIO2 112.43
SIO2 188.49
TIO2 112.71
SIO2 188.29
TIO2 112.75
SIO2 188.08
TIO2 112.29
SIO2 187.22
TIO2 110.70
SIO2 184.00
TIO2 105.51
SIO2 171.52
TIO2 99.22
SIO2 173.11
TIO2 104.57
SIO2 177.36
TIO2 100.29
SIO2 162.25
TIO2 93.56
SIO2 160.70
TIO2 89.57
SIO2 76.38
実施例6,実施例12
A面
基板 単位(nm)
SIO2 61.67
TIO2 9.77
SIO2 39.26
TIO2 94.32
SIO2 151.54
TIO2 84.07
SIO2 141.32
TIO2 81.44
SIO2 140.52
TIO2 80.07
SIO2 139.33
TIO2 79.95
SIO2 138.74
TIO2 79.61
SIO2 138.62
TIO2 79.62
SIO2 138.36
TIO2 79.78
SIO2 138.41
TIO2 80.03
SIO2 138.48
TIO2 80.54
SIO2 139.01
TIO2 81.58
SIO2 139.29
TIO2 84.01
SIO2 148.09
TIO2 81.00
SIO2 71.81
実施例6,実施例12
B面
基板 単位(nm)
TIO2 12.77
SIO2 32.85
TIO2 124.37
SIO2 30.05
TIO2 32.60
SIO2 25.14
TIO2 163.58
SIO2 12.24
TIO2 42.28
SIO2 49.39
TIO2 21.84
SIO2 52.48
TIO2 116.62
SIO2 183.67
TIO2 109.85
SIO2 184.16
TIO2 110.12
SIO2 183.96
TIO2 110.16
SIO2 183.76
TIO2 109.71
SIO2 182.91
TIO2 108.15
SIO2 179.77
TIO2 103.09
SIO2 167.58
TIO2 96.93
SIO2 169.13
TIO2 102.16
SIO2 173.28
TIO2 97.98
SIO2 158.51
TIO2 91.41
SIO2 157.00
TIO2 87.50
SIO2 74.62
比較例3,比較例4
A面
基板 単位(nm)
SIO2 61.23
TIO2 9.70
SIO2 38.97
TIO2 93.65
SIO2 150.46
TIO2 83.47
SIO2 140.31
TIO2 80.85
SIO2 139.52
TIO2 79.49
SIO2 138.33
TIO2 79.38
SIO2 137.74
TIO2 79.04
SIO2 137.63
TIO2 79.05
SIO2 137.37
TIO2 79.21
SIO2 137.42
TIO2 79.46
SIO2 137.49
TIO2 79.97
SIO2 138.01
TIO2 81.00
SIO2 138.29
TIO2 83.41
SIO2 147.03
TIO2 80.42
SIO2 71.30
比較例3,比較例4
B面
基板 単位(nm)
TIO2 12.68
SIO2 32.61
TIO2 123.48
SIO2 29.84
TIO2 32.37
SIO2 24.96
TIO2 162.41
SIO2 12.16
TIO2 41.97
SIO2 49.03
TIO2 21.68
SIO2 52.11
TIO2 115.78
SIO2 182.35
TIO2 109.06
SIO2 182.84
TIO2 109.33
SIO2 182.64
TIO2 109.37
SIO2 182.44
TIO2 108.92
SIO2 181.60
TIO2 107.38
SIO2 178.48
TIO2 102.35
SIO2 166.38
TIO2 96.24
SIO2 167.92
TIO2 101.43
SIO2 172.04
TIO2 97.28
SIO2 157.38
TIO2 90.75
SIO2 155.88
TIO2 86.88
SIO2 74.09
Figure 0006414083
Figure 0006414083
Figure 0006414083
Figure 0006414083
DU デジタル機器
LU 撮像光学装置
OP 撮像光学系
LN レンズ群
L1〜L5 第1〜第5レンズ
ST 絞り
FL IRカットフィルター
SR 撮像素子
SS 受光面(撮像面)
IM 像面(光学像)
AX 光軸
5 携帯電話機
30 撮像部
31 画像生成部
32 画像データバッファ
33 画像処理部
34 駆動部
35 制御部
36 記憶部
37 I/F部

Claims (11)

  1. 複数のレンズと、多層膜と、を有する撮像光学系であって、
    前記複数のレンズのうちの少なくとも1枚のレンズが、赤外線を吸収する赤外線吸収材料を含んだ樹脂材料製の非球面レンズであり、
    前記多層膜が、赤外線を反射する赤外カットコートであり、
    前記赤外線吸収材料を含んだレンズが以下の条件式(1)を満足し、かつ、2割像高、4割像高、6割像高、8割像高に対する光路において以下の条件式(2A)を満足し、
    前記赤外カットコートが以下の条件式(3A)を満足することを特徴とする撮像光学系;
    M_700nm≦ΣDCn・Mn≦M_600nm …(1)
    Y×ΣDCn・Mn≦ΣDn・Mn≦(1/Y)×ΣDCn・Mn …(2A)
    T1_50%λ−10≦T2_50%λ …(3A)
    ただし、赤外線吸収材料を含んだレンズの枚数はk枚であり、Σはnについて物体側から1枚目からk枚目までの総和を表すものとし、
    DCn:物体側からn枚目のレンズの光中心の厚み(物理的光路長,mm)、
    Mn:物体側からn枚目のレンズに含まれる赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(%)、
    M_600nm:1mm厚の透明基板に赤外線吸収材料を含ませた場合に、T1_50%λが600nmとなるような、赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(ただし、赤外線吸収材料の吸収特性で600nmの吸収係数が0に近くM_600nmが計算できない場合にはM_600nmは無限大とする。)、
    M_700nm:1mm厚の透明基板に赤外線吸収材料を含ませた場合に、T1_50%λが700nmとなるような、赤外線吸収材料の重量パーセント濃度(ただし、赤外線吸収材料の吸収特性で700nmの吸収係数が0に近くM_700nmが計算できない場合にはM_700nmは0とする。)、
    T1_50%λ:赤外線を吸収するレンズの中心光線に対する合計内部透過率が600〜700nmの範囲で50%となる波長(nm)、
    Dn:物体側からn枚目のレンズの厚み(物理的光路長,mm)、
    Y=2×√(λ_0.9Kpeak−λ_0.3Kpeak)
    λ_0.9Kpeak:添加する赤外線吸収材料の吸収係数の吸収ピークについて、その吸収ピークでの波長よりも小さい波長であって、吸収ピーク値の90%の値となる波長(μm)、
    λ_0.3Kpeak:添加する赤外線吸収材料の吸収係数の吸収ピークについて、その吸収ピークでの波長よりも小さい波長であって、吸収ピーク値の30%の値となる波長(μm)、
    T2_50%λ:入射角度30°のときの赤外カットコートの透過率が600〜700nmの範囲で50%となる波長(nm)、
    である。
  2. 前記赤外線吸収材料を含んだレンズが、2割像高、4割像高、6割像高、8割像高に対する光路において以下の条件式(2B)を満足し、前記赤外カットコートが以下の条件式(3B)を満足することを特徴とする請求項1記載の撮像光学系。
    √Y×ΣDCn・Mn≦ΣDn・Mn≦(1/√Y)×ΣDCn・Mn …(2B)
    T1_50%λ−7≦T2_50%λ …(3B)
  3. 前記赤外線吸収材料の吸収ピークが600〜900nmの間にあることを特徴とする請求項1又は2記載の撮像光学系。
  4. 前記赤外線吸収材料を含んだレンズが1枚又は2枚であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  5. 4から6枚構成の撮像光学系において、物体側から3枚目のレンズが、前記赤外線吸収材料を含んだレンズであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  6. 前記赤外カットコートが、レンズ面に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  7. 前記赤外カットコートが、前記赤外線吸収材料を含んだレンズのレンズ面に設けられていることを特徴とする請求項6記載の撮像光学系。
  8. 前記赤外カットコートが、前記赤外線吸収材料を含んでいないレンズのレンズ面に設けられていることを特徴とする請求項6記載の撮像光学系。
  9. 前記赤外カットコートが、前記複数のレンズとは別に設けられた基板にコーティングされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像光学系。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像光学系と、受光面上に形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備え、前記撮像素子の受光面上に被写体の光学像が形成されるように前記撮像光学系が設けられていることを特徴とする撮像光学装置。
  11. 請求項10記載の撮像光学装置を備えることにより、被写体の静止画撮影,動画撮影のうちの少なくとも一方の機能が付加されたことを特徴とするデジタル機器。
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