JP6413505B2 - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、発電機が故障したか否かを診断する機能を有するハイブリッド自動車に関する。
近年、電動機と、内燃機関とを駆動源として備えるハイブリッド自動車が販売等されている。このタイプのハイブリッド自動車は、例えば、所定の条件に基づいて走行モードが選択され、選択された走行モードで走行する。選択される走行モードの中には、内燃機関の動作に応じて発電する発電機の電力を用いて走行する走行モードが含まれている。
この走行モードにおいては、発電機に対して、目標となる目標回転数と現実の実回転数とが乖離しないようにフィードバック制御が行われる。このため、一般に、ハイブリッド自動車では目標回転数と現実の回転数とに一定の乖離が生じた場合、発電機に異常が発生したと診断する制御も行われる。
ここで、ハイブリッド自動車内の装置の異常を検出する技術として、例えば、次の技術が知られている。すなわち、原動機が正常に動作していると判定されているにも拘わらず、原動機の運転状態が目標運転状態にないときに、この状態を異常として検出するものが知られており、具体的な異常の検出方法として、原動機の出力軸の回転数と目標回転数との偏差が所定値以上のとき、該原動機が目標運転状態にないと判定し、異常として検出する技術が知られている(下記特許文献1参照)。
また、ハイブリッド自動車の電源制御装置が、エンジンおよびメインバッテリの少なくとも一方が低温であってエンジンの始動後に走行許可信号を出力する場合には、エンジンの始動が完了するまでの期間において補機負荷の異常診断動作を一時的に禁止させ、エンジン始動が完了したことに応じて禁止が解除されると、異常診断動作の実行を再開する技術が知られている(下記特許文献2参照)。
特開平10−112901号公報 特開2008−74195号公報
上記特許文献1には原動機の異常を検出する技術が開示され、上記特許文献2にはエンジンの始動から始動完了まで補機負荷の異常診断動作を停止する技術が開示されている。しかし、上記特許文献1及び2には、ハイブリッド自動車の発電機の異常診断動作を禁止する技術ついては開示されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、発電機の異常診断を適切な条件下で禁止することができるハイブリッド自動車を提供することを目的とする。
本発明の一態様によるハイブリッド自動車は、電動機と、前記電動機に電力を供給する電池と、内燃機関と、前記内燃機関の動作に基づいて発電する発電機とを含み、前記発電機の発電する電力を利用する走行モードで走行可能であり、前記発電機の発電する電力を前記電池に供給可能であり、前記内燃機関の回転軸と前記発電機の回転軸とが連結されている。また、ハイブリッド自動車は、発電機の実回転数を取得する取得手段と、発電機の目標回転数を算出する算出手段と、取得手段により取得される実回転数と算出手段により算出される目標回転数とに基づいて、発電機が目標回転数で回転するようにフィードバック制御するフィードバック手段と、目標回転数と実回転数とに基づいて、発電機に異常が発生しかたか否かを診断する異常診断手段と、電動機が発生する回生エネルギーに基づいて電池を充電する充電手段と、電池の電池受け入れ余裕が不足した状態か否かを判定する判定手段と、判定手段により電池受け入れ余裕が不足した状態にあると判定され、前記発電機から前記電池への電力供給よりも回生エネルギーに基づいて電池を充電する回生状態が優先される場合、異常診断手段の異常を診断する処理を禁止する禁止手段とを備えることを特徴とする。
このようなハイブリッド自動車によると、フィードバック制御を行うことによって、原則として、発電機の回転数を適切に制御することができるが、電池受け入れ余裕が不足した状態にあると判定され、発電機から前記電池への電力供給よりも回生エネルギーに基づいて電池を充電する回生状態が優先される条件下においては、回生エネルギーを使用する優先順位や発電機に直接連結されている内燃機関との兼ね合いでフィードバック制御が十分に行われない場合が生じ,実回転数と目標回転数の追随性が悪くなる。しかし、当該条件下においては、異常を診断する処理を禁止することができる。つまり、上記ハイブリッド自動車は発電機の異常誤診断の恐れのある条件下で適切に異常診断処理を禁止することができる。
また、電池受け入れ余裕が不足した状態は、充電を規制する規制状態として規定しても良い。このように構成すると、例えば、シリーズ走行モードで走行中における減速制御中に、発電機の異常診断処理を禁止することができる。
さらに、上述のハイブリッド自動車は、電池の温度を検出する温度検出手段を備え、前電池受け入れ余裕が不足した状態は、温度検出手段で検出する前記電池の温度が電池に充電ができない所定温度以下の状態として規定しても良い。このように構成すると、ハイブリッド自動車が従来より有する構成を利用することができる。
本発明のハイブリッド自動車によれば、発電機の異常診断を適切な条件下で禁止することができる。
本発明の実施形態に係るプラグインハイブリッド電気自動車を示す概略図である。 同実施形態に係る故障診断処理(異常診断処理)の一例を示すフローチャートである。 同実施形態に係る電池受け入れ性に応じた電力授受の流れの一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のプラグインハイブリッド電気自動車(ハイブリッド自動車)10を示す概略図である。図1に示すように、プラグインハイブリッド電気自動車10は、走行システムと、充電システム(充電手段)と、HV−ECU(Hybrid Vehicle-Electric Control Unit)60とを備えている。
走行システムは、一対の前輪21と、一対の後輪22と、電池23と、BMU(Battery Management Unit)24と、電動機25と、インバータ26と、内燃機関27と、内燃機関27が発生した動力と電動機25が発生した駆動力とを、前輪21に伝達する伝達機構30と、燃料タンク35とを備えている。
電池23は、複数の電池セル23aを備えている。各電池セル23aは、例えば直列に接続されている。各電池セル23aには、CMU(Cell Monitor Unit)23bが設けられている。CMU23bは、電池セル23aの状態を検出する。電池セル23aの状態とは、電池セル23aの温度、電圧などである。各CMU23bは、検出結果をBMU24に送信する。
BMU24は、各CMU23bから送信された電池セル23aの情報に基づいて、電池23の状態を検出する。電池23の状態とは、電池23の電圧値、SOC(State Of Charge:充電率)、電池23の温度などである。電池23の状態は、HV−ECU60へ出力される。
電動機25は、電池23から供給される電力によって駆動する。電動機25が駆動することによって、電動機25の出力軸25aが回転する。インバータ26は、電池23と電動機25とに接続されており、要求されるトルクに対応する電力を電動機25に供給するべく機能する。
内燃機関27は、内燃機関制御部28によって駆動が制御される。具体的には、内燃機関制御部28は、内燃機関27の燃焼室内に供給される燃料の量を、要求されるトルクに応じて制御する。燃料は、燃料タンク35内に蓄えられている。車体に形成される給油口36を介して、燃料が燃料タンク35に供給される。
また、内燃機関制御部28は、内燃機関27の故障について常時監視する。内燃機関制御部28は、監視結果に基づいて内燃機関27の故障を検出すると、故障を示す旨をそれぞれHV−ECU60に出力する。さらに、内燃機関制御部28は、内燃機関27の冷却に用いる冷却水の温度を常時検出する。内燃機関制御部28は、この検出した冷却水の温度をHV−ECU60に出力する。なお、内燃機関制御部28の内燃機関27の故障を監視・検出する構成、及び冷却水の温度を検出する構成は、従来よりある技術と同様であるため詳細な説明は省略する。
燃料タンク35内には、燃料の残量を検出する計測器が設けられている。計測器37は、一例として、フロート37aを有するフロート型である。
伝達機構30は、電動機25の出力軸25aの回転、及び出力軸25aと直接連結されている内燃機関27の出力軸27aの回転を、前輪21に伝達する。伝達機構30は、両前輪21を連結する車軸と、車軸に設けられたディファレンシャルギヤ、クラッチ装置41などを備えている。
クラッチ装置41は、電動機25の出力軸25aと一体に回転するクラッチ板42と、内燃機関27の出力軸27aと一体に回転するクラッチ板43と、クラッチ板42とクラッチ板43とを押し付けてクラッチ板42,43と一体に回転可能な接続状態にするとともに、クラッチ板42,43を互いに離して非接続状態にするクラッチ板駆動部44とを備えている。クラッチ板駆動部44は、HV−ECU60に含まれるクラッチ制御手段からの指令により作動する。
クラッチ板42,43は、内燃機関27の出力軸27aの回転を前輪21に伝達する伝達経路中に設けられている。内燃機関27の出力軸27aの回転は、クラッチ板42,43が接続状態のときに、前輪側に伝達される。クラッチ板42,43が非接続状態のときには、内燃機関27の出力軸27aの回転は、前輪21には伝達されない。なお、電動機25の出力軸25aは、クラッチ板42,43の接続状態、非接続状態に関係なく、前輪21に伝達される。
充電システムは、発電機51と、インバータ26と、内燃機関27とを備えている。内燃機関27の出力軸27aは、発電機51の入力軸51aに直接連結されている。内燃機関27が駆動して出力軸27aが回転すると、出力軸27aの回転は、発電機51の入力軸51aに伝達されて、入力軸51aが回転する。入力軸51aが回転すると、発電機51内のロータが回転することによって、発電機51が発電する。
発電機51は、インバータ26に接続されている。発電機51が発電した電力は、インバータ26を介し、電池23に供給される。このことによって、電池23が充電される。また、電動機25の回生エネルギーによっても電池23が充電される。
さらに、発電機51には、発電機51の現在の回転数(以下、実回転数VRという)を取得する回転速度センサ52が設けられている。回転速度センサ52で取得した実回転数VRはインバータ26によりHV−ECU60へ送信する。
HV−ECU60は、燃料メータに接続されている。HV−ECU60は、燃料の残量の情報を、燃料メータ38から得る。アクセルペダル(図示省略)の近傍には、アクセルペダル開度検出部61が設けられている。アクセルペダル開度検出部61は、アクセルペダルの開度を検出する。HV−ECU60に含まれる走行モード決定手段は、BMU24から送信される電池23のSOCの情報や、アクセルペダル開度検出部61の検出値に応じて、電動機25の発生する動力のみで走行するEV走行モードと、発電機51で発電した電力および電池の電力で電動機25を動力として走行するシリーズ走行モードと、内燃機関27の発生する動力で走行し電動機25の発生する動力でアシストして走行するパラレル走行モードとを切り替えるべく、各種装置を制御する。
具体的には、電池23のSOCが十分ある場合は、EV走行モードを選択するべくクラッチ板駆動部44を制御してクラッチ板42,43を非接続状態にする。そして、電池23、インバータ26、電動機25などを制御して、電池23から供給される電力によって電動機25を駆動させる。このことによって、電動機25が発生した動力が前輪21に伝達されることによって、プラグインハイブリッド電気自動車10が走行する。
電池23のSOCが少なくなると、シリーズ走行モードを選択するべくクラッチ板駆動部44を制御してクラッチ板42,43を非接続状態にする。そして、そして、電池23、インバータ26、電動機25、発電機51などを制御して、発電機51をスタータとして用いて内燃機関27を駆動させる。そして、内燃機関制御部28の制御によって内燃機関27の発電効率がよい状態で運転させて発電機51によって発電する。なお、シリーズ走行モードでの電動機25による走行は、上記したEV走行モードでの電動機25を用いる走行と同じである。
車速に基づいて電動機25で走行するより内燃機関27で走行するほうがエネルギー効率が良くなる場合は、パラレル走行モードを選択するべく、クラッチ板駆動部44を制御し、クラッチ板42,43を接続状態にする。パラレル走行モードでは、内燃機関27の出力軸27aは、発電用伝達機構54によって発電機51の入力軸45aに伝達されるので、発電機51によって発電もされる。
また、HV−ECU60は、後述する発電機51の故障診断処理で利用する故障カウンタA、故障カウンタB、及び正常カウンタを有している。故障カウンタA、故障カウンタB、及び正常カウンタは、例えば、HV−ECU60内のRAMの所定エリアを用いて形成される。
故障カウンタAは、発電機51の実回転数VR(rpm)と目標回転数VT(rpm)との差(VR−VT)が所定値A(>200rpm)を超えている場合にインクリメントされるカウンタであり、発電機51の回転数が目標回転数より高い回転数となる故障(高回転異常)を診断するために用いられる。
故障カウンタBは、発電機51の実回転数VR(rpm)と目標回転数VT(rpm)との差(VR−VT)が所定値B(<−100rpm)を下回った場合にインクリメントされるカウンタであり、発電機51の回転数が目標回転数より低い回転数となる故障(低回転異常)を診断するために用いられる。
正常カウンタは、発電機51が正常に回転していることを診断するために用いられる。
次に、HV−ECU60が実行する発電機51の回転数のフィードバック制御(フィードバック手段)について説明する。フィードバック制御は、プラグインハイブリッド電気自動車10のエンジン27の駆動に基づいて発電機51が発電しているときに実行される制御である。
まず、実回転数VRの取得処理及び目標回転数VTの算出処理について説明する。
HV−ECU60は、回転速度センサ52から実回転数VRを随時取得する(取得手段)。HV−ECU60は、発電が要求される電力量に基づいて、発電機51で発電すべき電力量を計算し、当該電力量に相当する発電を行うように目標回転数VTを算出する(算出手段)。
つぎに、フィードバック制御について説明する。フィートバック制御は、回転速度センサ52から取得する実回転数VRとHV−ECU60により算出される目標回転数VTとに基づいて、発電機51を目標回転数で回転するように回転させる制御である。よって、HV−ECU60は、取得した実回転数VRが目標回転数VTと異なっている場合は、発電機51の回転数を目標回転数VRに近づくように制御する。例えば、HV−ECU60は、実回転数VRが目標回転数VTより所定回転数高い場合は発電機51の回転を該所定回転数分だけ抑えるように制御し、実回転数VRが目標回転数VTより所定回転数低い場合は電動機51の回転を該所定回転数分だけ高くするように制御する。この制御を所定間隔毎に繰り返すことによって、発電機51の実回転数VRが目標回転数VRに常時近づくようにフィードバック制御される。
次に、発電機51の故障診断を許可する故障診断許可条件(言い換えれば、異常診断許可条件)について説明する。本実施形態においては、HV−ECU60は、以下の第1条件から第4条件の全てが成立した場合に、故障診断を許可するようになっている。
・第1条件:シリーズ走行モード(内燃機関27を駆動動力として使用していない走行モード)であること。
・第2条件:内燃機関27が故障していないこと。
・第3条件:電池23の充電受け入れ余裕不足が不成立(つまり、充電受け入れ可能)であること、又は、ドライバによる車両操作が回生状態でないこと。
・第4条件:内燃機関27で使用される冷却水の温度(水温)が所定温度以上であること(例えば、0度以上)。
なお、本実施形態では、第1条件から第4条件の全ての条件が成立する場合に、故障診断を許可する場合で説明するが、これに限られるものでない。例えば、少なくとも第3条件を含むように条件を設定すれば良い。なお、第3条件は、換言すれば、電池23の電池受け入れ余裕が不足した状態にある場合、且つ、プラグインハイブリッド電気自動車10がドライバの操作に基づいて電池23を充電する回生状態にある場合は、故障診断が禁止されるという条件になる。
次に、発電機51の故障診断処理について説明する。図2は、HV−ECU60が実行する発電機51の故障診断処理の一例を示すフローチャートである。この故障診断処理は、例えばプラグインハイブリッド電気自動車10の走行中において常時(例えば、所定間隔毎)実行される。
まず、HV−ECU60は、故障診断の許可条件が成立したか否かを判断する(ST102:禁止手段)。故障診断の許可条件は、本実施形態においては、上述した第1条件から第4条件が全て成立しているか否かを判断する。より詳細には、HV−ECU60は、第1条件から第4条件について以下のように判断する。
第1条件に関しては、現在の走行モードがシリーズ走行モードであるか否かを判断する。
第2条件に関しては、内燃機関制御部28から故障を検出した旨の通知を受信したか否かに基づいて判断する。
第3条件に関しては、電池23の電池受け入れ余裕が不足であるか否かはBMU24から取得する電池23の状態に基づいて判定される(判定手段)。より具体的には、SOCの充電率が所定値(例えば、電池23の設計上得られる充電率(又は電圧値)を100%とした場合、95%)を超えている状態、言い換えれば、電池23の充電を規制する規制状態か否か、及び/又は電池23の温度が電池23の性能(例えば、充電性能)を低下させる所定温度以下の温度低下状態であるか否かであり,充電受け入れ量と発電量の差に基づいて判定される。また、回生状態については、アクセルペダル操作,ブレーキ操作,パドル/シフト操作などドライバがプラグインハイブリッド電気自動車10を操作した状態に基づいて判断する。
第4条件に関しては、内燃機関生後部28から取得する冷却水の温度が所定温度(例えば、0℃以上)であるか否かに基づいて判断する。
以上のように故障診断の許可条件が成立したか否かが判断される。
以上の判断結果に基づいて、許可条件が成立していないと判断した場合(ST101:NO)、HV−ECU60は、故障カウンタA、故障カウンタB、及び正常カウンタをリセットする処理を行う(ST116)。つまり、許可条件が成立しない場合は、以下の処理は実行されず終了する。
許可条件が成立したと判断した場合(ST101:YES)、HV−ECU60は、現実の発電機51回転速度VRと発電機51目標回転速度VTとの差分(VR−VT)が所定値A(例えば、200rpm)を超えているか否かを判断する(ST102)。
所定値Aを超えていると判断した場合、HV−ECU60は、正常カウンタ、及び故障カウンタBをリセットし(ST103)、故障カウンタAをインクリメントする(ST104)。
次に、HV−ECU60は、故障カウンタAのカウンタ値が所定値α以上であるか否かを判断する(ST105)。HV−ECU60が所定値α以上でないと判断した場合(ST105:NO)、処理は終了する。また、所定値α以上であると判断した場合(ST105:YES)、HV−ECU60は、高回転異常であると診断する(ST106:異常診断手段)。これにより、発電機51に故障が発生したことが確定となり、発電機51が故障したと判断される。
一方、ステップST102において現実の発電機51の回転速度VRと発電機51目標回転速度VTとの差分(VR−VT)が所定値A(rpm)を超えていないと判断した場合(ST102:NO)、HV−ECU60は、現実の発電機51の回転速度VRと発電機51目標回転速度VTとの差分(VR−VT)が所定値B(例えば、−100rpm)を下回っているか否かを判断する(ST107)。
所定値Bを下回っていると判断した場合(ST107:YES)、HV−ECU60は、正常カウンタ、及び故障カウンタAをリセットし(ST108)、故障カウンタBをインクリメントする(ST109)。
次に、HV−ECU60は、故障カウンタBのカウンタ値が所定値β以上であるか否かを判断する(ST110)。所定値β以上であると判断した場合(ST110:YES)、HV−ECU60は、低回転異常であると診断する(ST111:異常診断手段)。これにより、発電機51に故障が発生したことが確定となり、発電機51が故障したと判断される。
一方、ステップST107において現実の発電機51回転速度VRと発電機51目標回転速度VTとの差分(VR−VT)が所定値Bを下回っていないと判断した場合(ST107:NO)、HV−ECU60は、故障カウンタA、及び故障カウンタBをリセットし(ST112)、正常カウンタをインクリメントする(ST113)。
次に、HV−ECU60は、正常カウンタのカウンタ値が所定値γ以上であるか否かを判断する(ST114)。HV−ECU60は、正常カウンタ値が所定値γ以上だと判断した場合(ST114:YES)、発電機51が正常回転していること診断する(ST115)。これにより、発電機51が正常に動作していることが確定し、発電機51が正常に動作していると判断される。またHV−ECU60が所定値γ以上でないと判断した場合(ST114:NO)、処理は終了する。
上述のステップST106において高回転異常が診断されたとき、ステップST111において低回転異常が診断されたとき、又はステップST115において正常回転していることが診断された場合、HV−ECU60は、処理を終了し、また次のタイミング(例えば、所定間隔毎)で上述したステップST101〜ST116の処理を繰り返す。
次に、プラグインハイブリッド電気自動車10の作用の一例について説明する。図3は、プラグインハイブリッド電気自動車10の走行中における、電池23の電池受け入れ性に応じた電力授受の流れの一例を示す模式図である。
図3に示すように、プラグインハイブリッド電気自動車10Aはシリーズ走行モードにおける電力の授受の流れの一例を示している。電池23から電動機25に電力が供給され、発電機51からインバータ26を介して電動機25及び電池23に電力が供給される(参照:模式図M1)。
そして、シリーズ走行モード中の減速回生時(電池受け入れに余裕が有る場合)には、電動機25及び発電機51から電池23に電力が充電される。このようにして回生エネルギーが電池23に充電される(参照:模式図M2)。電池受け入れ余裕が十分に有る場合には、発電機51は発電側で回転数の調整が可能であるため、フィードバック制御が可能である。
そして、回生エネルギーが電池23に充電され、電池23の電池受け入れ余裕が不足した場合には、電動機25からの回生エネルギーの充電が優先されるため、プラグインハイブリッド電気自動車10Bのように、発電機51から電池23へ電力を供給することができなくなる(参照:模式図M3)。このように電池23の電池受け入れ余裕が不足した場合、発電機51は発電側で回転数の調整ができなくなり、フィードバック制御ができなくなる。しかしながら、本実施形態のプラグインハイブリッド電気自動車10は、このような場合、故障診断の許可条件を満たさないため、故障診断の処理を禁止することが可能になる。
以上のように説明した本実施形態に係るプラグインハイブリッド自動車10によると、フィードバック制御を行うことによって、原則として、発電機51の回転数を適切に制御することができるが、電池23の電池受け入れ余裕が不足した状態にあると判定された場合、且つ、電動機25の回生エネルギーに基づいて電池23を充電する回生状態であるという条件下においては、回生エネルギーを使用する優先順位や発電機51に直接連結されている内燃機関との兼ね合いで追随性が悪くなりフィードバック制御が十分に行われない場合が生じる。しかし、当該条件下においては、故障を診断する処理を禁止することができる。つまり、プラグインハイブリッド自動車10によれば、発電機51の故障誤診断(異常誤診断)の恐れのある条件下においてその診断を適切に禁止することができる。
また、電池23の電池受け入れ余裕が不足した状態が上述の規制状態である場合は、シリーズ走行モードで走行中における減速制御中に、発電機51の故障診断処理を禁止することができる。
さらに、電池23の電池受け入れ余裕が不足した状態は、BMU24を利用して電池23の温度が電池23に充電ができない所定温度(例えば、−25℃)以下の温度低下状態であるか否かを判断できるため、プラグインハイブリッド電気自動車10が従来より有する構成を利用することができる。
またさらに、HV−ECU60は、実回転数VRと目標回転数VTとの回転差(VR−VT)が、高回転異常を規定する所定値Aを所定値α分、つまり、所定時間超えた状態にあるときに発電機51の故障を診断し、また、実回転数VRと目標回転数VTとの回転差(VR−VT)が低回転異常を規定する所定値Bを所定値β分、つまり、所定時間下回った状態にあるときに発電機51の故障を診断する。このため、HV−ECU60は、発電機51が高回転し過ぎて故障と診断されているのか低回転になり過ぎて故障と診断されているのかを判断することができる。この判断結果を利用することによって、発電機51の故障の原因を究明し易くすることが可能になる。
また、上述した所定値α、所定値β、及び所定値γは、同一の値に設定しても良いし、異なる値に設定しても良い。所定値α、β、及びγを異なる値に設定することにより、高回転異常、低回転異常、及び正常回転であるとそれぞれ診断するまでの時間を変化させることができる。このように構成すると、発電機51の高回転異常と低回転異常とで異常と診断する時間を変化させることができ、また、発電機51の異常を診断する場合と、正常に動作していると診断する場合とで異なる時間を設定することが可能になる。
なお、上記実施形態では、電動機25を駆動源として前輪を駆動するタイプのプラグインハイブリッド電気自動車10の場合で説明したが、本発明はこれに限るものではなく、電動機25を2つ(例えば、フロント電動機、リア電動機)を設け、一方の電動機25が前輪を駆動し、他方の電動機25が後輪を駆動するタイプのハイブリッド電気自動車にも適用することが可能である。
本発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態の構成を組み合わせてもよい。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
電動機と、前記電動機に電力を供給する電池と、内燃機関と、前記内燃機関の動作に基づいて発電する発電機とを含み、前記発電機の発電する電力を利用する走行モードで走行可能であり、前記内燃機関の回転軸と前記発電機の回転軸とが連結されているハイブリッド自動車であって、前記発電機の実回転数を取得する取得手段と、前記発電機の目標回転数を算出する算出手段と、前記取得手段により取得される実回転数と前記算出手段により算出される目標回転数とに基づいて、前記発電機が前記目標回転数で回転するようにフィードバック制御するフィードバック手段と、前記目標回転数と前記実回転数とに基づいて、前記発電機に異常が発生したか否かを診断する異常診断手段と、前記電動機が発生する回生エネルギーを利用して前記電池を充電する充電手段と、前記電池の電池受け入れ余裕が不足した状態か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記電池受け入れ余裕が不足した状態にあると判定された場合、且つ、前記回生エネルギーに基づいて前記電池を充電する回生状態にある場合、前記異常診断手段の異常を診断する処理を禁止する禁止手段と、を備えることを特徴とするハイブリッド自動車。
10…プラグインハイブリッド電気自動車、23…電池、25…電動機、27…内燃機関、28…内燃機関制御部、30…伝達機構、35…燃料タンク、37…計測器、38…燃料メータ、42…クラッチ板、43…クラッチ板、60…HV−ECU、A,B…故障カウンタ、VR…実回転数、VT…目標回転数

Claims (3)

  1. 電動機と、前記電動機に電力を供給する電池と、内燃機関と、前記内燃機関の動作に基づいて発電する発電機とを含み、前記発電機の発電する電力を利用する走行モードで走行可能であり、前記発電機の発電する電力を前記電池に供給可能であり、前記内燃機関の回転軸と前記発電機の回転軸とが連結されているハイブリッド自動車であって、
    前記発電機の実回転数を取得する取得手段と、
    前記発電機の目標回転数を算出する算出手段と、
    前記取得手段により取得される実回転数と前記算出手段により算出される目標回転数とに基づいて、前記発電機が前記目標回転数で回転するようにフィードバック制御するフィードバック手段と、
    前記目標回転数と前記実回転数とに基づいて、前記発電機に異常が発生したか否かを診断する異常診断手段と、
    前記電動機が発生する回生エネルギーを利用して前記電池を充電する充電手段と、
    前記電池の電池受け入れ余裕が不足した状態か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記電池受け入れ余裕が不足した状態にあると判定され、前記発電機から前記電池への電力供給よりも前記回生エネルギーに基づいて前記電池を充電する回生状態が優先される場合、前記異常診断手段の異常を診断する処理を禁止する禁止手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド自動車。
  2. 前記電池受け入れ余裕が不足した状態は、前記電池の充電を規制する規制状態である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド自動車。
  3. 前記電池の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記電池受け入れ余裕が不足した状態は、前記温度検出手段で検出する前記電池の温度が前記電池充電できない所定温度以下の温度低下状態である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド自動車。
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