JP6413055B2 - 紙力増強助剤、紙力増強剤及び紙力増強紙の製造方法 - Google Patents

紙力増強助剤、紙力増強剤及び紙力増強紙の製造方法 Download PDF

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本発明は紙力増強助剤、紙力増強助剤及び紙力増強紙の製造方法に関する。
段ボール等の包装材料に使用される板紙を製造するために、パルプスラリーに紙力増強剤を添加する方法が従来から行われている。紙力増強剤として、両性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物、ポリアクリルアミドのホフマン変性物、両性澱粉、カチオン化澱粉等が知られている(特許文献1の0024段落)。
特開2007−154349号公報
より紙力を増強する目的で、紙力増強剤の濃度を高くすると、パルプスラリーと混合して紙力を増強する場合、従来の紙力増強剤では、パルプスラリーと混合しにくくなるために、混合時間を長くする必要があり、生産効率が低下するという問題がある。また、同じ目的で紙力増強剤を原紙に塗工して紙力を増強する場合、従来の紙力増強剤では、原紙に均一塗工しにくいという問題がある。
本発明の目的は、パルプスラリーと混合する場合や原紙に塗工する場合でも、効率的に(短時間で)均一に塗工できる紙力増強剤を提供することである。
本発明の紙力増強助剤の特徴は、表面張力{0.1重量%水溶液、50℃}が27〜38mN/mである界面活性剤を含有し、
界面活性剤が一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(B)である点を要旨とする。

[(−OA) −O−R (1)

は炭素数3〜30の分岐鎖のアルキル基又は非還元性の二糖類若しくは三糖類からm個の水酸基を除いた反応残基、R は水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基又は炭素数2〜30のアシル基を表し、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Oは酸素原子、nは1〜500の整数、mは1〜6の整数を表す。
本発明の紙力増強剤の特徴は、上記の紙力増強助剤、水及び水溶性高分子を含有してなる点を要旨とする。
本発明の紙力増強紙の製造方法の特徴は、上記の紙力増強剤とパルプスラリーとを混合する混合工程;又は
上記の紙力増強剤を塗工原紙に塗工する塗工工程を含む点を要旨とする。
本発明の紙力増強助剤を用いると、パルプスラリーと混合する場合や原紙に塗工する場合でも、効率的に(短時間で)均一に塗工できる紙力増強剤を容易に調製できる。
本発明の紙力増強剤は、パルプスラリーと混合する場合や原紙に塗工する場合でも、効率的に(短時間で)均一に塗工できる。
本発明の紙力増強紙の製造方法を適用すると、パルプスラリーと混合する場合や原紙に塗工する場合でも、効率的に(短時間で)均一に塗工できるため、より紙力を増強した紙力増強紙を容易に得ることができる。
表面張力は、JIS K2241:2000の「7.3表面張力試験方法」に準拠して測定される(静的表面張力、0.1重量%水溶液、50℃)。
界面活性剤の表面張力(mN/m)は、20〜50が好ましく、さらに好ましくは22〜45、特に好ましくは25〜40、最も好ましくは27〜38mN/mである。この範囲であると紙力増強性がさらに優れる。
表面張力{0.1重量%水溶液、50℃}が上記範囲である界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン(A)及び一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(B)が含まれる。
ポリエーテル変性シリコーン(A)は、ポリ(ジアルキルシロキサン)のアルキル基の一部をポリオキシアルキレン基を持つ置換基に置き換えた構造を有する(すなわち、ポリオキシアルキレン基で変性されたシリコーンである。)。
ポリ(ジアルキルシロキサン)に含まれるアルキル基としては、炭素数1〜6のアルキル基等が用いられ、メチル、エチル、プロピル及びフェニル等が挙げられる。
ポリ(ジアルキルシロキサン)としては、ポリジメチルシロキサン、メチルエチルシロキサン−ジメチルシロキサンコポリマー及びメチルフェニルシロキサン−ジメチルシロキサンコポリマー等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン基としては、数平均分子量100〜2000のポリオキシアルキレン基等が使用でき、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン(重量比40〜95:60〜5)等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン基を持つ置換基としては、ヒドロキシ(ポリオキシアルキレン)プロピレン、メトキシ(ポリオキシアルキレン)プロピレン、エトキシ(ポリオキシアルキレン)プロピレン、ヒドロキシポリオキシアルキレン、メトキシポリオキシアルキレン、エトキシポリオキシアルキレン及びポリオキシアルキレン等が挙げられる。
ポリオキシアルキレン基の含有量(重量%)は、ポリエーテル変性シリコーンの総重量に基づいて、40〜95が好ましく、さらに好ましくは45〜92、特に好ましくは50〜87、最も好ましくは55〜85である。
ポリオキシアルキレン基を持つ置換基は、シロキサン骨格の側鎖、末端及び2以上の各シロキサン骨格を連結する形に位置していてもよいが、シロキサン骨格の側鎖に位置していることが好ましい。
ポリエーテル変性シリコーンの曇点(℃)は、65〜95が好ましく、さらに好ましくは66〜92、特に好ましくは67〜89、最も好ましくは68〜87である。
曇点は、ISO1065−1975(E)、「エチレンオキシド系非イオン界面活性剤−曇り点測定法」の中の「測定法B」に準じて測定される値である。すなわち、まず25重量%のブチルジグリコール(ブタノールのエチレンオキシド2モル付加物)水溶液に、測定試料を10重量%になるように溶解し、この測定試料溶液の約5ccを試験管に採り、試験管中に温度計を入れて攪拌しながら徐々に加熱するとついには試料溶液が白濁する。測定試料溶液が完全に白濁する温度を読みとり、これを曇点とするものである。
このようなポリエーテル変性シリコーン(A)としては、市場より入手でき、SN ウエット125(サンノプコ株式会社)、SH−3771M、SH−3771C、SH3746、SH3749、FZ−2162、FZ−2163、FZ−2104(以上、東レ・ダウコーニング株式会社)、L−7605及びL−77(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)等が好ましく例示できる。これらのうち、SN ウエット125、SH−3771M、SH3749、FZ2162及びL−7607Nが好ましく、さらに好ましくはSNウエット125及びSH−3749、特に好ましくはSNウエット125である。
ポリオキシアルキレン化合物(B)を表す一般式(1)は以下の通りである。

[(−OA)−O−R (1)
は水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアシル基、2〜6価のアルコールからm個の水酸基を除いた反応残基又は非還元性の二糖類若しくは三糖類からm個の水酸基を除いた反応残基、Rは水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基又は炭素数2〜30のアシル基を表し、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Oは酸素原子、nは1〜500の整数、mは1〜6の整数を表す。
水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアシル基、2〜6価のアルコールからm個の水酸基を除いた反応残基又は非還元性の二糖類若しくは三糖類からm個の水酸基を除いた反応残基(R)のうち、炭素数1〜30のアルキル基としては、直鎖アルキル基及び分岐鎖アルキル基等が使用できる。
直鎖アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、へキシル、へプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル、ヘニコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ヘプタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナコシル及びトリアコンシル等が挙げられる。
分岐鎖アルキル基としては、イソプロピル、イソブチル、t−ブチル、イソペンチル、ネオペンチル、イソヘキシル、2−エチルヘキシル、イソトリデシル、イソテトラデシル、イソオクタデシル、イソトリアコンシル、2−エチルへキシル、2−プロピルへプチル、2−ブチルオクチル、2−ヘキシルデシル、2−オクチルドデシル、2−デシルテトラデシル、2−ドデシルへキシル、2−ドデシルヘキサデシル、3,5,5−トリメチルへキシル及び3,7,11−トリメチルドデシル等が挙げられる。
また、Rのうち、炭素数2〜30のアルケニル基としては、直鎖アルケニル基及び分岐アルケニル基等が使用できる。
直鎖アルケニル基としては、ビニル、アリル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘフテニル、オクテニル、ノチニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデゼニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、イコセニル、ヘニコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル、ペンタコセニル、ヘキサキセニル、ヘプタコセニル、オクタコセニル及びトリアコンテニル等が挙げられる。
分岐鎖アルケニル基としては、イソブテニル、イソペンテニル、ネオペンテニル、イソヘキセニル、イソトリデセニル、イソオクタデセニル及びイソトリアコンテニル等が挙げられる。
また、Rのうち、炭素数2〜30のアシル基としては、飽和脂肪族アシル基、不飽和脂肪族アシル基、脂環式アシル基及び芳香族アシル基等が使用できる。
飽和脂肪族アシル基としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、2−エチルヘキサノイル、ノナノイル、デカノイル、ウンデカノイル、ラウロイル、トリデカノイル、イソトリデカノイル、ミリストイル、パルミトイル及びステアロイル等が挙げられる。
不飽和脂肪族アシル基としては、アクリロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、ブテノイル、ブタジエノイル、ペンテノイル、ヘキセノイル、ヘプテノイル、オクテノイル、ノネノイル、デセノイル、ウンデセノイル、ドデセノイル、テトラデセノイル、オレオイル及びエライジノイル等が挙げられる。
脂環式アシル基としては、シクロペンタノイル、シクロヘキサノイル、シクロヘプタノイル、メチルシクロペンタノイル、メチルシクロヘキサノイル、メチルシクロヘプタノイル、シクロペンテノイル、2,4−シクロペンタジエノイル、シクロヘキセノイル、2,4−シクロヘキサジエノイル、シクロヘプテノイル、メチルシクロペンテノイル、メチルシクロヘキセノイル及びメチルシクロヘプテノイル等が挙げられる。
芳香族アシル基としては、ベンゾイル、トルオイル、シンナモイル及びナフトイル等が挙げられる。
また、Rのうち、2〜6価アルコールからm個の水酸基を除いた反応残基を構成できる2〜6価のアルコールとしては、2価アルコール(脂肪族ジオール、脂環式ジオール及び芳香族ジオール)、3価アルコール(脂肪族トリオール、脂環式トリオール及び芳香族トリオール)、4価アルコール(脂肪族テトラオール、脂環式テトラオール及び芳香族テトラオール)、5価アルコール(脂肪族ペンタオール、脂環式ペンタオール及び芳香族ペンタオール)及び6価アルコール(脂肪族ヘキサオール、脂環式ヘキサオール及び芳香族ヘキサオール)が含まれる。
脂肪族ジオールとしては、炭素数2〜18の脂肪族ジオールが含まれ、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチルプロパンジオール、ヒドロキシオクタデセニルアルコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、トリメチルペンタンジオール及びジ(ヒドロキシエチル)チオエーテル等が挙げられる。
脂環式ジオールとしては、炭素数8〜15の脂環式ジオールが含まれ、1,4−シクロヘキサンジメタノール、4,4’−ジヒドロキシジシクロヘキサン及びジヒドロキシジシクロへキシルジメチルメタン等が挙げられる。
芳香族ジオールとしては、炭素数6〜15の芳香族ジオールが含まれ、カテコール、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS及び1,4−ジヒドロキシナフタレン等が挙げられる。
脂肪族トリオールとしては、炭素数3〜11の脂肪族トリオールが含まれ、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールオクタン及びヘキサントリオール等が挙げられる。
脂環式トリオールとしては、炭素数6〜15の脂環式トリオールが含まれ、トリヒドロキシシクロヘキサン、トリヒドロキシジシクロヘキサン及びトリヒドロキシジシクロへキシルジメチルメタン等が挙げられる。
芳香族トリオールとしては、炭素数6〜15の芳香族トリオールが含まれ、トリヒドロキシベンゼン、トリヒドロキシビフェニル及びトリヒドロキシジフェニルジメチルメタン等が挙げられる。
脂肪族テトラオールとしては、炭素数5〜12の脂肪族テトラオールが含まれ、ジグリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールペンタン及びジトリメチロールプロパン等が挙げられる。
脂環式テトラオールとしては、炭素数6〜15の脂環式テトラオールが含まれ、テトラヒドロキシシクロヘキサン、テトラヒドロキシジシクロヘキサン、ソルビタン及びテトラヒドロキシジシクロへキシルジメチルメタン等が挙げられる。
芳香族テトラオールとしては、炭素数6〜15の芳香族テトラオールが含まれ、テトラヒドロキシベンゼン、テトラヒドロキシビフェニル及びテトラヒドロキシジフェニルジメチルメタン等が挙げられる。
脂肪族ペンタオールとしては、炭素数9〜12の脂肪族ペンタオールが含まれ、トリグリセリン及びキシリトール等が挙げられる。
脂環式ペンタオールとしては、炭素数6〜12の脂環式ペンタオールが含まれ、ペンタヒドロキシシクロヘキサン、ペンタヒドロキシジシクロへキサン、ペンタヒドロキシジシクロへキシルジメチルメタン及びヒドロキノン−β−D−グルコシド等が挙げられる。
芳香族ペンタオールとしては、炭素数6〜15の芳香族ペンタオールが含まれ、ペンタヒドロキシベンゼン、ペンタヒドロキシビフェニル及びペンタヒドロキシジフェニルジメチルメタン等が挙げられる。
脂肪族ヘキサオールとしては、炭素数6〜12の脂肪族ヘキサオールが含まれ、ソルビトール、テトラグリセリン及びジペンタエリスリトール等が挙げられる。
脂環式ヘキサオールとしては、炭素数6〜15の脂環式ヘキサオールが含まれ、ヘキサヒドロキシシクロヘキサン、ヘキサヒドロキシジシクロヘキサン及びヘキサヒドロキシジシクロへキシルジメチルメタン等が挙げられる。
芳香族ヘキサオールとしては、炭素数6〜15の芳香族ヘキサオールが含まれ、ヘキサヒドロキシベンゼン、ヘキサヒドロキシビフェニル及びヘキサヒドロキシジフェニルジメチルメタン等が挙げられる。
また、Rのうち、非還元性の二糖類若しくは三糖類からm個の水酸基を除いた反応残基を構成できる非還元性の二糖類若しくは三糖類としては、蔗糖、トレハロース、ラフィノース及びゲンチアノース等が挙げられる。
これらのm個の水酸基を除いた反応残基は、2〜6価のアルコール又は非還元性の二糖類若しくは三糖類の全ての水酸基が必ずしも除かれた反応残基を意味するものではなく、一部の水酸基が反応残基中の残っている場合も含まれる。したがって、2〜6価のアルコール又は非還元性の二糖類若しくは三糖類の水酸基の数とmの値とは必ずしも一致しない。
のうち、紙力増強性の観点等から、炭素数2〜22のアルキル基、炭素数2〜22のアルケニル基、炭素数2〜22のアシル基、2〜6価のアルコールからm個の水酸基を除いた反応残基及び非還元性の二糖類若しくは三糖類からm個の水酸基を除いた反応残基が好ましく、さらに好ましくは炭素数3〜18のアルキル基、炭素数3〜18のアルケニル基、炭素数12〜18のアシル基、ソルビタンからm個の水酸基を除いた反応残基及び蔗糖又はトレハロースからm個の水酸基を除いた反応残基、特に好ましくはドデカノイル、ドデシル、デドセニル、2−エチルヘキシル、ソルビタンからm個の水酸基を除いた反応残基及び蔗糖からm個の水酸基を除いた反応残基、最も好ましくは2−エチルヘキシル及び蔗糖からm個の水酸基を除いた反応残基である。
水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数2〜30のアシル基(R)は、Rのそれらと同じである。Rのうち、紙力増強性の観点から、水素原子、炭素数2〜22のアルキル基、炭素数2〜22のアルケニル基及び炭素数2〜22のアシル基が好ましく、さらに好ましくは水素原子、炭素数3〜18のアルキル基、炭素数3〜18のアルケニル基及び炭素数3〜18のアシル基、特に好ましくは水素原子、ドデカノイル、オクタデカノイル、オレロイル、ドデシル、オクタデシル、デドセニル及びオクタデセニル、最も好ましくは水素原子である。
炭素数2〜4のオキシアルキレン基(OA)としては、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン及びこれらの混合が含まれる。これらのうち、紙力増強性の観点等から、オキシエチレン、オキシプロピレン及びエチレンオキシド又はブチレンオキシドとプロピレンオキシドとの混合が好ましく、さらに好ましくはオキシプロピレン及びオキシエチレン又はブチレンオキシドとオキシプロピレンとの混合である。
n個のOAは、同じでも異なっていてもよく、m個の(−OA)n−O−Rは同じでも異なっていてもよい。
nは、1〜500の整数が好ましく、さらに好ましくは2〜100、特に好ましくは3〜90、最も好ましくは4〜80の整数である。この範囲であると紙力増強性がさらに良好となる。
mは、1〜6の整数が好ましく、さらに好ましくは1〜3である。この範囲であると紙力増強性がさらに良好となる。
ポリオキシアルキレン化合物(B)は公知の方法(特開2003−268291号公報、特開平9−117607号公報等)で製造できる。
ポリオキシアルキレン化合物(B)としては、ポリオキシエチレングリコールモノセチルエーテル、ポリオキシエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレングリコールジオレート、グリセリンのプロピレンオキシド/エチレンオキシド付加物、ジグリセリンのプロピレンオキシド付加物、ソルビトールのプロピレンオキシド/エチレンオキシド付加物、ソルビトールのプロピレンオキシド付加物、蔗糖のプロピレンオキシド付加物、蔗糖のプロピレンオキシド/ブチレンオキシド付加物、ラフィノースのプロピレンオキシド/ブチレンオキシド付加物、トリメチロールプロパンのプロピレンオキシド付加物、ペンタエリスリトールのプロピレンオキシド付加物、テトラヒドロキシシクロヘキサンのエチレンオキシド/プロピレンオキシド付加物、トリグリセリンのプロピレンオキシド付加物及びテトラグリセリンのプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
表面張力{0.1重量%水溶液、50℃}が20〜50mN/mである界面活性剤としては、ポリエーテル変性シリコーン(A)及び一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(B)以外に、他の界面活性剤も使用できる。他の界面活性剤としては、ノニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、アニオン型界面活性剤及び両性界面活性剤が含まれる。
ノニオン型界面活性剤としては、高級アルキルアミンのアルキレンオキシド(アルキレンオキシドの炭素数2〜4;以下特記しない限り同様である。)付加体、高級アミドのアルキレンオキシドの付加体及び多価アルコール脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加対等が挙げられる。
カチオン型界面活性剤としては、高級アルキルアミン塩、高級アルキルアミンアルキレンオキシド付加体、ソロミンA型カチオン界面活性剤、サパミンA型カチオン界面活性剤、アーコベルA型カチオン界面活性剤、イミダゾリン型カチオン界面活性剤、高級アルキルトリメチルアンモニウム塩、高級アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、サパミン型第四級アンモニウム塩及びピリジニウム塩等が挙げられる。
アニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸とその塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、N−アシルアルキルタウリン塩及びアルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
両性型界面活性剤としては、高級アルキルアミノプロピオン酸塩及び高級アルキルジメチルベタイン酸等が挙げられる。
表面張力が20〜50mN/mである界面活性剤{ポリエーテル変性シリコーン(A)や一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(B)や他の界面活性剤}は、1種のみ使用してもよく、2種以上を使用してもよい。
本発明の紙力増強助剤は、水及び水溶性高分子と共に紙力増強剤を構成できる。
水溶性高分子としては、ポリアルキレンオキシド(C1)、ポリビニルアルコール(C2)、セルロース(C3)、デンプン(C4)及びポリアクリルアミド(C5)からなる群より選ばれる少なくとも1種が使用できる。
ポリアルキレンオキシド(C1)としては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はこれらの混合モノマーから構成されるポリマーが含まれる。これらのうち、紙力増強性の観点から、エチレンオキシドのホモポリマー(すなわち、ポリエチレンオキシド)が好ましい。
ポリアルキレンオキシドの数平均分子量は、10万〜800万が好ましく、さらに好ましくは50万〜800万、特に好ましくは100万〜700万である。
このようなポリアルキレンオキシド(C1)としては、市場より入手でき、PEO−27、PEO−18、PEO−15(以上、住友精化株式会社)等が挙げられる。
ポリビニルアルコール(C2)としては、重合度500〜2500の完全ケン化ポリビニルアルコール(けん化価98〜99;けん化価はJIS K0070−1992に準拠して測定される。)、重合度500〜2500の部分ケン化ポリビニルアルコール(けん化価87〜89)及びポリビニルアルコールをカルボン酸やカルボン酸ハライドによりエステル化した変性ポリビニルアルコール、並びに公知{高分子実験学、第6巻、高分子反応、54〜71頁、共立出版株式会社、昭和53年9月発行}のエーテル化ポリビニルアルコール及びアセタール化ポリビニルアルコール等が挙げられる。
これらのポリビニルアルコール(C2)のうち、完全ケン化ポリビニルアルコール及び部分ケン化ポリビニルアルコールが好ましく、さらに好ましくは部分ケン化ポリビニルアルコール、特に好ましくは重合度500〜1000の部分ケン化ポリビニルアルコールである。
ポリビニルアルコール(C2)は、市場からも容易に入手でき、完全ケン化ポリビニルアルコールとして、PVA−117{株式会社クラレ製}、PVA−124{株式会社クラレ製}、部分ケン化ポリビニルアルコールとして、PVA−210{株式会社クラレ製}、PVA−235{株式会社クラレ製}、変性ポリビニルアルコールとして、KL−118{株式会社クラレ製}、R−1130{株式会社クラレ製}等が挙げられる。
セルロース(C3)としては、セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酸化セルロース、アセチルセルロース、アミノアセチルセルロース、アリルセルロース、酢酸セルロース及び酢酸エステルセルロース等が挙げられる。
これらのセルロース(C3)のうち、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースが好ましく、さらに好ましくはセルロース、メチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースである。
このようなセルロース(C3)としては、市場より入手でき、メチルセルロースとして、MCEー400{信越化学株式会社製}、エチルセルロースとして、エトセル300{日進化成株式会社、「エトセル」はザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの登録商標である。}、ヒドロキシエチルセルロースとしてSP500{ダイセルファインケム株式会社}、ヒドロキシプロピルセルロースとして、NISSO HPC M{日本槽達株式会社}が挙げられる。
デンプン(C4)としては、デンプン、カルボキシメチルデンプン、カルボキシエチルデンプン、メチルデンプン、エチルデンプン、ヒドロキシエチルデンプン、酸化デンプン、アセチルデンプン、アミノアセチルデンプン、アリルデンプン、酢酸デンプン、酢酸エステルデンプン、リン酸デンプン、両性デンプン及びカチオン化デンプン等が挙げられる。
これらのデンプン(C4)のうち、デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、酸化デンプン、両性デンプン及びカチオン化デンプンが好ましく、さらに好ましくはヒドロキシエチルデンプン、酸化デンプン及びカチオン化デンプン、特に好ましくはカチオン化デンプンである。
このようなデンプン(C4)としては、市場より入手でき、デンプンとして、コーンスターチ{日本コーンスターチ株式会社}、ヒドロキシエチルデンプンとして、COATMASTER K48F{三晶株式会社}、酸化デンプンとして、マーメイドM−200{三晶株式会社}、両性デンプンとして、CHARGEMASTER{三晶株式会社}、カチオン化デンプンとして、POSIT−300{三晶株式会社}が挙げられる。
ポリアクリルアミド(C5)としては、公知(特開平8−188982号公報、特開平5−140893号公報等)のアニオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミドが挙げられる。
これらのポリアクリルアミド(C5)のうち、両性ポリアクリルアミドが好ましく、さらに好ましくは重量平均分子量10〜800万の両性ポリアクリルアミド、特に好ましくは重量平均分子量30〜400万の両性ポリアクリルアミドである。
これらの水溶性高分子のうち、でんぷん(C4)及びポリアクリルアミド(C5)が好ましい。
紙力増強助剤の含有量(重量%)は、紙力増強助剤、水及び水溶性高分子の合計重量に基づいて、0.01〜5が好ましく、さらに好ましくは0.05〜3、特に好ましくは0.1〜1である。この範囲であると、紙力増強性がさらに良好となる。
水の含有量(重量%)は、紙力増強助剤、水及び水溶性高分子の合計重量に基づいて、75〜99.5が好ましく、さらに好ましくは84〜99、特に好ましくは90〜98.5である。この範囲であると、紙力増強性がさらに良好となる。
水溶性高分子の含有量(重量%)は、紙力増強助剤、水及び水溶性高分子の合計重量に基づいて、0.49〜20が好ましく、さらに好ましくは0.95〜13、特に好ましくは1.4〜9である。この範囲であると、紙力増強性がさらに良好となる。
本発明の紙力増強剤には、紙力増強助剤、水及び水溶性高分子以外に、他の成分{ラテックス、合成樹脂等}及び/又は公知の添加剤{消泡剤、分散剤、防黴剤、防腐剤、酸化防止剤及び皮張り防止剤等;たとえば、特開2000−327946号公報及び特開2004−305882号公報に記載されたもの等}を含有してもよい。
ラテックスとしては、SBRラテックス、NBRラテックス、クロロプレンラテックス、酢酸ビニルラテックス、アクリレ−トラテックス、塩化ビニルラテックス及び塩化ビニリデンラテックス等が挙げられる。
合成樹脂としては、尿素−ホルムアルデヒド熱硬化性樹脂又はメラミン−ホルムアルデヒド熱硬化性樹脂(メトキシ化メチロールメラミン及びこの二量体等)等の水溶性熱硬化性樹脂等が挙げられる。
他の成分を含有する場合、この含有量(重量%)は、紙力増強助剤、水及び水溶性高分子の重量に基づいて、0.001〜5が好ましく、さらに好ましくは0.01〜3、特に好ましくは0.02〜1である。
他の添加剤を含有する場合、この含有量(重量%)は、紙力増強助剤、水及び水溶性高分子の重量に基づいて、0.0001〜5が好ましく、さらに好ましくは0.001〜3、特に好ましくは0.002〜1である。
また、本発明の紙力増強剤は必要に応じて公知(特開平10−131084号公報等)の定着剤、内添サイズ剤及びてん料等を配合してもよい。
本発明の紙力増強紙の製造方法は、上記の紙力増強剤を使用するが、紙力増強剤とパルプスラリーとを混合する混合工程を経る場合と、紙力増強剤を塗工原紙に塗工する塗工工程を経る場合があるが、これらの両方の工程を経てもよい。
紙力増強剤とパルプスラリーとを混合する混合工程を経る場合、紙力増強剤の添加量(重量%)は、パルプスラリー中のパルプ絶乾重量に基づいて、0.1〜10000が好ましく、さらに好ましくは0.2〜2000である。
なお、パルプ絶乾重量は、105℃で恒量となる値を用いる。
パルプスラリー中のパルプは、バージンパルプのみであってもよく、バージンパルプと古紙パルプとの混合されたものや、古紙パルプのみからなるものでもよい。
紙力増強剤とパルプスラリーとを混合した混合スラリーは、通常の抄紙機で抄紙され、乾燥後、紙力増強紙になる。
紙力増強剤を塗工原紙に塗工する塗工工程を経る場合、紙力増強剤の塗工量(g/m)は、塗工原紙の塗工面積に基づいて、0.1〜20000が好ましく、さらに好ましくは0.2〜2000である。
塗工は、スプレー処理、含浸処理、刷毛処理、バーコーター又はロールコーター処理等が適用できる。
紙力増強剤を塗工原紙に塗工された塗工紙は、通常の乾燥機で乾燥され、紙力増強紙になる。この場合、必要に応じて、カレンダー処理してもよい。
本発明の製造方法で得られる紙力増強紙は、段ボール原紙等として好適である。段ボール原紙(中芯及びライナーに大別される)を用いて段ボールを製造する際、接着剤を中芯表面に塗工して、これにライナーを貼り合わせて段ボールが製造されるが、本発明の製造方法で得られる紙力増強紙は、接着剤を容易に均一に塗工できるため、均一な強度の段ボールが容易に製造できる(すなわち、強度のバラツキがほとんどない段ボールが容易に製造できる。)。
なお、接着剤としては、デンプンやデンプン誘導体(酸化デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、燐酸エステルデンプン、エステル化デンプン、デキストリン等)、セルロース誘導体(カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等)、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリル酸エステル及びポリアクリルアミド等が挙げられる。
以下、部又は%は、特記しない限り、重量部又は重量%を意味し、表面張力は以下の方法で測定した。
評価試料をイオン交換水に溶解して0.1%の水溶液を調製し、50±1℃(液温)に温調した後、協和界面科学株式会社製の自動表面張力計CBVP−Z型を用いて静的表面張力を測定した。
<実施例1>
加熱、冷却、滴下及び攪拌が可能な耐圧反応容器に、2−エチル−1−ヘキサノール{東京化成工業株式会社製}1モル部(130部)、水酸化カリウム{試薬特級、和光純薬工業株式会社製}0.4部を均一混合した後、加圧窒素置換しながら100℃に昇温した。その後、減圧下(耐圧反応容器内の圧力を0.013MPa以下にする;以下同じである。)で1時間脱水し、150℃に昇温した後、この温度でエチレンオキシド(EO)4モル部(176部)を耐圧反応容器内の圧力を0.2MPa以下に保ちつつ滴下させた後、2時間同温度で撹拌した。次いで90℃に冷却して反応物を得た後、水7.7部(イオン交換水、以下同じ。:以下、得られた反応物の2.5%とする。)を加えた後、アルカリ吸着剤{キョーワード600、協和化学工業株式会社製、「キョーワード」は同社の登録商標である。}15.3部(以下、得られた反応物の5.0%とする。)を加え、同温度にて1時間撹拌して、水酸化カリウムをアルカリ吸着剤に吸着させた。次いで、同温度で、ヌッチェ、吸引瓶及びNo.2濾紙{東洋濾紙株式会社製}を用いてアルカリ吸着剤をろ別した{以下、イオン交換水、アルカリ吸着剤を加え、撹拌した後、アルカリ吸着剤をろ別した操作を「アルカリ吸着処理」と略する。}。得られたろ液を減圧下120℃にて脱水処理して、本発明の紙力増強助剤(b1)[2−エチル−1−ヘキシルアルコール/EO4モル付加体、静的表面張力29mN/m]を得た。
水98.5部にポリエチレンオキサイド(c1){PEO−18、住友精化株式会社製、ポリエチレンオキサイド(数平均分子量430〜480万)}1.4部を溶解させた水溶液に、上記の紙力増強助剤(b1)0.1部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j1)を得た。
<実施例2>
「水酸化カリウム0.4部、(EO)4モル部(176部)、イオン交換水7.7部、アルカリ吸着剤15.3部」を、「水酸化カリウム3.0部、(EO)30モル部(1320部)、イオン交換水36部、アルカリ吸着剤73部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の紙力増強助剤(b2)[2−エチル−1−ヘキシルアルコール/EO30モル付加体、静的表面張力41mN/m]を得た。
水90部にポリビニルアルコール(c2){ポリビニルアルコール、PVA−224、平均重合度2400、けん化度88モル%、株式会社クラレ製}9部を溶解させた水溶液に、上記の紙力増強助剤(b2)1部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j2)を得た。
<実施例3>
加熱、冷却、滴下及び攪拌が可能な耐圧反応容器に、2−エチル−1−ヘキサノール1モル部(130部)、水酸化カリウム2.0部を均一混合した後、加圧窒素置換しながら100℃に昇温した。その後、減圧下で1時間脱水し、150℃に昇温した後、この温度でエチレンオキシド(EO)10モル部(440部)を耐圧反応容器内の圧力を0.2MPa以下に保ちつつ滴下し、同温度で3時間保った。引き続き、プロピレンオキシド(PO)10モル部(580部)を同圧力を0.4MPa以下に保ちつつ滴下させた後、5時間同温度で撹拌した。次いで90℃に冷却した後、アルカリ吸着処理をして、本発明の紙力増強助剤(b3)[2−エチル−1−ヘキシルアルコール/EO10モル/PO10モルブロック付加体、静的表面張力34mN/m]を得た。
水94.9部にセルロース(c3){カルボキシメチルセルロース、セロゲンPR、第一工業製薬株式会社製、「セロゲン」は同社の登録商標である。}5部を溶解させた水溶液に、上記の紙力増強剤(b3)0.1部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j3)を得た。
<実施例4>
「水酸化カリウム2.0部、(EO)10モル部(440部)、(PO)10モル部(580部)」を、「水酸化カリウム1.5部、(EO)9モル部(396部)、(PO)1モル部(58部)」に変更したこと以外、実施例3と同様にして、本発明の紙力増強助剤(b4)[2−エチル−1−ヘキシルアルコール/EO9モルブロック付加体/PO1モル付加体、静的表面張力36mN/m]を得た。
水94.8部にデンプン(c41){カチオン化デンプン、ネオタック#30T、日本食品化工株式会社製、「ネオタック」は同社の登録商標である。}5部を溶解させた水溶液に、上記の紙力増強剤(b4)0.2部を撹拌混合させて、本発明の紙力増強剤(j4)を得た。
<実施例5>
「2−エチル−1−ヘキサノール1モル部(130部)、水酸化カリウム0.4部、(EO)4モル部(176部)、イオン交換水7.7部、アルカリ吸着剤15.3部」を、「ミリスチルアルコール1モル部(214部)、水酸化カリウム1.2部、(EO)12モル部(528部)、イオン交換水19部、アルカリ吸着剤37部」に変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の紙力増強助剤(b5)[ミリスチルアルコール/EO12モル付加体、静的表面張力27mN/m]を得た。
水90.0部にポリアクリルアミド(C5){アニオン性アクリルアミド、ポリストロン117、荒川化学工業株式会社製、「ポリストロン」は同社の登録商標である。}9部を溶解させた水溶液に、上記の紙力増強剤(b5)1部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j5)を得た。
<実施例6>
実施例1と同様な耐圧反応容器にグラニュー糖1モル部(342部)、N,N−ジメチルホルムアミド(以下、DMFと略記する。)1000部を仕込み、加圧窒素置換した。次いで100℃にて攪拌しながら、(PO)8モル部(464部)を耐圧反応容器内の圧力を0.2MPa以下に保ちつつ滴下させた後、10時間同温度で攪拌した。次いで減圧下同温度にてDMFを留去させ、ベース−1[蔗糖/PO8モル付加体]を得た。
なお、グラニュー糖(蔗糖)の8個の水酸基の内、立体障害等の影響のために3個の第1級水酸基のみに(PO)が反応する(したがって、一般式(1)におけるmは3である。以下に続く(BO)も他の水酸基には反応しない)。
実施例1と同様な耐圧反応容器にベース−1[蔗糖/PO8モル付加体]1モル部(806部)及び水酸化カリウム3部を仕込み、120℃にて減圧脱水してから100℃にてブチレンオキシド(BO)4モル部(288部)を耐圧反応容器内の圧力を0.2MPa以下に保ちつつ滴下させた後、5時間同温度で攪拌した。次いでアルカリ吸着処理し、本発明の紙力増強助剤(b6)[蔗糖/PO8モル/BO4モル付加体、静的表面張力37mN/m、DMF含有量1.5ppm]を得た。
なお、DMF含有量は、ガスクロマトグラフィー(内部標準/検量線方式)を用いて定量した(以下,同様である。)。
水94.5部にデンプン(c41)5部を溶解させた水溶液に、上記の紙力増強助剤(b6)0.5部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j6)を得た。
<実施例7>
実施例1と同様な耐圧反応容器にベース−1[蔗糖/PO8モル重合物]1モル部(806部)及び水酸化カリウム12.5部を仕込み、120℃にて減圧脱水してから100℃にて(PO)72モル部(4176部)を耐圧反応容器内の圧力を0.4MPa以下に保ちつつ滴下させた後、14時間同温度で攪拌した。次いでアルカリ吸着処理し、本発明の紙力増強助剤(b7)[蔗糖/PO80モル付加体、静的表面張力33mN/m、DMF含有量0.4ppm]を得た。
水94.8部にデンプン(c42){デンプン粒、コーンスターチ、日本コーンスターチ株式会社}5部を溶解させた水溶液に、上記の紙力増強助剤(b7)0.2部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j7)を得た。
<実施例8>
水94部にデンプン(c42)5部を溶解させた水溶液に、紙力増強助剤(b8){モノオレイン酸ポリエチレングリコール(重合度:9)、イオネットMOー400、三洋化成工業株式会社、静的表面張力38mN/m}1部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j8)を得た。
<実施例9>
水94.5部にポリアクリルアミド(c52){両性ポリアクリルアミド、ハーマイドEX−360、ハリマ化成株式会社製}5部を溶解させた水溶液に、紙力増強助剤(b9){ジオレイン酸ポリエチレングリコール(重合度:12)、イオネットDOー600、三洋化成工業株式会社、静的表面張力30mN/m}0.5部を撹拌混合して、本発明の紙力増強剤(j9)を得た。
<実施例10>
紙力増強助剤(a1){ポリエーテル変性シリコーン、SN ウェット125、サンノプコ株式会社製、曇点:87℃、静的表面張力:20mN/m}90部及び紙力増強助剤(b10){モノオレイン酸ポリオキシエチレン(重合度:20)ソルビタン、イオネットTー80V、三洋化成工業株式会社製、静的表面張力:35mN/m}10部を撹拌混合して、本発明の紙力増強助剤(a1b10)を得た。紙力増強助剤(a1b10)の静的表面張力は22mN/mであった。
水94.7部にポリアクリルアミド(c52)5部を溶解させた水溶液に、紙力増強助剤(a1b10)0.3部を撹拌混合させて、本発明の紙力増強剤(j10)を得た。
<実施例11>
水94.7部にポリアクリルアミド(c52)5部を溶解させた水溶液に、紙力増強助剤(a2){ポリエーテル変性シリコーン、SH3749、東レ・ダウコーニング株式会社製、曇点:68℃、静的表面張力:22mN/m}0.3部を攪拌混合させて、本発明の紙力増強剤(j11)を得た。
<比較例1>
水95部に紙力増強剤(ハーマイドRB−238、ハリマ化成株式会社製)5部を溶解させて、比較用の紙力増強剤(h1)を得た。
<比較例2>
水95部に紙力増強剤{デンプン(c1)}5部を溶解させて、比較用の紙力増強剤(h2)を得た。
<比較例3>
水94.9部に紙力増強剤{デンプン(c1)}5部を溶解させた後に、フッ素系界面活性剤{メガファックF−444、静的表面張力16mN/m、DIC株式会社製}0.1部を混合し比較用の紙力増強剤(h3)を得た。
<比較例4>
水を比較用の紙力増強剤(h4)とした。
実施例で得た紙力増強剤(j1〜j10)及び比較例で得た紙力増強剤(h1〜h4)を用いて、以下の方法で紙を調製し、引張強さを測定し、これらの結果を表1〜表2に示した。
<紙力増強紙の調製(A:撹拌30秒)>
リファイナー{ラボリファイナー、コニカルタイプ、相川鉄工株式会社製、以下同じ}にてフリーネス300mL(cfs/カナダ標準フリーネス、以下同じ)に叩解した広葉樹のクラフトパルプ80部及び段ボールの古紙パルプ20部の混合物に水9900部を混合させて、1.0%パルプスラリーを調製し、このパルプスラリー250部に紙力増強剤(j1〜j11、h1〜4)のいずれかを2.5部加えて30秒間均一攪拌した後、角型シートマシン{株式会社安田精機製作所製、以下同じ}にて抄紙して、プレス、乾燥することにより、試験紙A1〜15(坪量38g/m)をそれぞれ得た。
<紙力増強紙の調製(B:撹拌5秒)>
リファイナーにてフリーネス300mLに叩解した広葉樹のクラフトパルプ80部及び段ボールの古紙パルプ20部の混合物に水9900部を混合させて、1.0%パルプスラリーを調製し、このパルプスラリー250部に紙力増強剤(j1〜j11、h1〜4)のいずれかを2.5部加えて5秒間均一攪拌した後、角型シートマシンにて抄紙して、プレス、乾燥することにより、試験紙B1〜15(坪量38g/m)をそれぞれ得た。
<紙力増強紙の調製(C:塗工速度45rpm)>
リファイナーにてフリーネス300mLに叩解した広葉樹のクラフトパルプ80部及び段ボールの古紙パルプ20部の混合物に水9900部を混合させて、1.0%パルプスラリーを調製し、このパルプスラリーを用いて角型シートマシンにて抄紙して、プレス、乾燥することにより塗工原紙(坪量38g/m)を得た。次いで、塗工速度45rpmのフレキシブルトレーリングブレードコーター(電動式、熊谷理機工業株式会社、以下同じ)にて、紙力増強剤(j1〜j11、h1〜4)のいずれかを塗布し、乾燥することにより、試験紙C1〜15(紙力増強剤の塗布量10g/m)をそれぞれ得た。
<紙力増強紙の調製(D:塗工速度245rpm)>
リファイナーにてフリーネス300mLに叩解した広葉樹のクラフトパルプ80部及び段ボールの古紙パルプ20部の混合物に水9900部を混合させて、1.0%パルプスラリーを調製し、このパルプスラリーを用いて角型シートマシンにて抄紙して、プレス、乾燥することにより塗工原紙(坪量38g/m)を得た。次いで、塗工速度245rpmのフレキシブルトレーリングブレードコーターにて、紙力増強剤(j1〜j11、h1〜4)のいずれかを塗布し、乾燥後することにより、試験紙D1〜15(紙力増強剤の塗布量5g/m)をそれぞれ得た。
(1)引っ張り強さの評価
各試験紙について、下記試験方法により引張強さを測定した。その結果を表1に示す。
引張強さ:JIS P8113:2006「紙及び板紙−引張特性の試験方法−第2部:定速伸張法」に準じて、紙を幅25mmに裁断し、オートグラフ{株式会社島津製作所製}で紙が破断したときの加重を測定した。
Figure 0006413055
Figure 0006413055
本発明の紙力増強剤(j1)〜(j11)を用いると、比較用の紙力増強剤に比べて、短時間の混合時間もしくは高速の塗工速度で引張強さの高い紙が得られた。すなわち、本発明の紙力増強剤は、比較用の紙力増強剤に比較して、効率的にパルプスラリー又は塗工原紙に紙力増強性を付与することができ、紙力増強紙が容易に得られることを確認できた。
(2)接触角の評価
試験紙C1〜C15及びD1〜D15について、下記試験方法により接触角を測定し、結果を表3に示した。
JIS P8111:1998に準拠して調湿し、同JISに準拠した標準状態(23±1℃、50±2%RH)で、各試験紙の表面に0.005±0.001mLの接着剤(5%デンプン水溶液)を滴下し、5秒後の液滴の接触角を測定し、同様に計10回測定して、平均値を算出した。なお、接触角の測定は協和界面科学株式会社製コンタクトアングルメーターCAAを用いて行った。
Figure 0006413055
本発明の紙力増強剤(j1)〜(j11)を用いて得た紙力増強紙の接触角は、比較用の紙力増強剤を用いたものに比べて非常に小さく、接着剤の紙力増強紙への濡れ性(すなわち、広がり性)が良好であった。したがって、本発明の紙力増強剤(j1)〜(j11)を用いて得た紙力増強紙は、比較用の紙力増強剤を用いたものに比べて、より効率よく容易に接着剤を均一塗工でき、より均一な強度の段ボールを得ることができる。



Claims (4)

  1. 表面張力{0.1重量%水溶液、50℃}が27〜38mN/mである界面活性剤を含有し、
    界面活性剤が一般式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(B)であることを特徴とする紙力増強助剤。

    [(−OA) −O−R (1)

    は炭素数3〜30の分岐鎖のアルキル基又は非還元性の二糖類若しくは三糖類からm個の水酸基を除いた反応残基、R は水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基又は炭素数2〜30のアシル基を表し、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、Oは酸素原子、nは1〜500の整数、mは1〜6の整数を表す。
  2. 請求項に記載の紙力増強助剤、水及び水溶性高分子を含有してなることを特徴とする紙力増強剤。
  3. 水溶性高分子がポリアルキレンオキシド(C1)、ポリビニルアルコール(C2)、セルロース(C3)、デンプン(C4)及びポリアクリルアミド(C5)からなる群より選ばれる少なくとも1種からなる請求項に記載の紙力増強剤。
  4. 請求項2又は3に記載の紙力増強剤とパルプスラリーとを混合する混合工程;又は
    請求項2又は3に記載の紙力増強剤を塗工原紙に塗工する塗工工程を含むことを特徴とする紙力増強紙の製造方法。
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