JP6412895B2 - 回転電機のロータのバランス修正方法 - Google Patents

回転電機のロータのバランス修正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6412895B2
JP6412895B2 JP2016093126A JP2016093126A JP6412895B2 JP 6412895 B2 JP6412895 B2 JP 6412895B2 JP 2016093126 A JP2016093126 A JP 2016093126A JP 2016093126 A JP2016093126 A JP 2016093126A JP 6412895 B2 JP6412895 B2 JP 6412895B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
balance
rotor
face plate
face
rotor core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016093126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017201857A (ja
Inventor
恭裕 太田
恭裕 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2016093126A priority Critical patent/JP6412895B2/ja
Publication of JP2017201857A publication Critical patent/JP2017201857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6412895B2 publication Critical patent/JP6412895B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、回転電機のロータのアンバランス状態を許容範囲内に修正する回転電機のロータのバランス修正方法に関する。
ハイブリッド車両などに用いられる回転電機においては、材料の不均一や加工の公差などの偏差の影響でアンバランス(回転物のバランス不釣り合いの状態)が発生する場合がある。このアンバランスは荷重となり、回転時にはロータの円周方向への遠心力となり回転に影響を及ぼすことから、ロータの回転速度に従って荷重が増大して、径方向の変位を発生させる要因となる。そのため、回転子を組み立てた後には、その回転子が正常であるかを検査するためにバランス確認が行われている。
このような回転電機のロータのバランス修正方法の一つとして、特許文献1では、端面板を切削する方法が提案されている。
特開2012−161226号公報
しかしながら、特許文献1における回転電機のロータのバランス修正方法においては、切削加工が必要であるとともに切削により切子が発生するため、バリ取り工程、切粉除去工程、定期的な設備の切粉清掃等が必要であった。また、端面板の切削断面厚さを必要とするという課題があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、切削加工が不要で切子が発生しないとともに、端面板の薄肉化を図ることができ、容易にロータのバランスを修正することができる回転電機のロータのバランス修正方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
回転軸(例えば、後述の実施形態におけるロータシャフト12)と、該回転軸に軸支されるロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア14)と、該ロータコアの少なくとも一方の軸方向端面に配置される端面板(例えば、後述の実施形態における端面板20)と、を備える回転電機のロータ(例えば、後述の実施形態におけるロータ10)のバランス修正方法であって、
前記回転軸に軸支された前記ロータコアのバランス状態を測定するバランス測定工程(例えば、後述の実施形態におけるバランス測定工程(S2))と、
前記バランス測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じて、アンバランス状態が異なる複数種類の端面板から前記検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を選択する端面板選択工程(例えば、後述の実施形態における端面板選択工程(S4))と、
選択した前記端面板を前記回転軸に挿通し、前記ロータコアの前記軸方向端面に配置する端面板配置工程(例えば、後述の実施形態における端面板セット工程(S5))と、を備え
複数種類の前記端面板のアンバランス状態は、それぞれの前記端面板の表面に形成された凹部(例えば、後述の実施形態における円形溝22、直線溝23)から構成されている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記バランス測定工程では、前記回転軸に軸支された前記ロータコアのアンバランス量を検出し、
複数種類の前記端面板は、アンバランス量が異なるように設定されており、
前記端面板選択工程では、前記ロータコアのアンバランス量と複数種類の前記端面板のアンバランス量とに基づいて、複数種類の前記端面板から前記検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を選択する。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の構成に加えて、
前記バランス測定工程では、前記回転軸に軸支された前記ロータコアのアンバランス位置を検出し、
複数種類の前記端面板は、所定位置にアンバランスを有し、
前記端面板配置工程では、前記ロータコアのアンバランス位置と選択した前記端面板の所定位置とに基づいて、複数種類の前記端面板から前記検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を前記ロータコアの前記軸方向端面に配置する。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に加えて、
複数種類の前記端面板には、それぞれアンバランス状態の基準となる情報(例えば、後述の実施形態におけるマーキング24)が表示されている。
また、請求項の発明は、請求項1〜のいずれか1項に記載の構成に加えて、
複数種類の前記端面板には、前記ロータコアと対向する面と反対側の面の前記回転軸の周辺部に複数の凹部(例えば、後述の実施形態における微調整凹部26)が形成されており、
前記バランス修正方法は、前記端面板選択工程の後、前記端面板を配置したロータコアのバランス状態を再測定するバランス再測定工程(例えば、後述の実施形態におけるバランス再測定工程(S16))と、
前記バランス再測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じてウエイトを選択し、選択した前記ウエイトを前記端面板のいずれかの前記凹部に配置するウエイト配置工程(例えば、後述の実施形態におけるウエイト配置工程(S17))と、
前記回転軸にカラーを圧入し、前記ウエイトが配置された前記端面板の前記凹部を塞いで、前記端面板を前記回転軸に固定するカラー配置工程(例えば、後述の実施形態におけるカラー圧入工程(S18))と、を備える。
また、請求項の発明は、
回転軸(例えば、後述の実施形態におけるロータシャフト12)と、該回転軸に軸支されるロータコア(例えば、後述の実施形態におけるロータコア14)と、該ロータコアの少なくとも一方の軸方向端面に配置される端面板(例えば、後述の実施形態における端面板20)と、を備える回転電機のロータのバランス修正方法であって、
前記端面板には、前記ロータコアと対向する面と反対側の面の前記回転軸の周辺部に複数の凹部(例えば、後述の実施形態における微調整凹部26)が形成されており、
前記バランス修正方法は、
前記回転軸に軸支された前記ロータコアのバランス状態を測定するバランス測定工程(例えば、後述の実施形態におけるバランス再測定工程(S16))と、
前記バランス測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じてウエイト(例えば、後述の実施形態におけるバランスウエイト28)を選択し、選択した前記ウエイトを前記端面板のいずれかの前記凹部に配置するウエイト配置工程(例えば、後述の実施形態におけるウエイト配置工程(S17))と、
前記回転軸にカラーを圧入し、前記ウエイトが配置された前記端面板の前記凹部を塞いで、前記端面板を前記回転軸に固定するカラー配置工程(例えば、後述の実施形態におけるカラー圧入工程(S18))と、を備える。
請求項1の発明によれば、バランス測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じて、アンバランス状態が異なる複数種類の端面板から検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を選択し、ロータコアの軸方向端面に配置しているため、従来のような切削加工が不要で切子が発生することがない。また、従来のような端面板の切削断面厚さを必要としないため、端面板の薄肉化を図ることができる。
さらに、複数種類の端面板のアンバランス状態は、それぞれの端面板の表面に形成された凹部から構成されているため、端面板を容易に製造することができる。
請求項2の発明によれば、複数種類の端面板は、アンバランス量が異なるように設定されており、ロータコアのアンバランス量と複数種類の端面板のアンバランス量とに基づいて、複数種類の端面板から検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を選択することで、容易にロータのバランスを修正することが可能になる。
請求項3の発明によれば、バランス測定工程では、回転軸に軸支されたロータコアのアンバランス位置を検出し、複数種類の端面板は、所定位置にアンバランスを有し、端面板配置工程では、ロータコアのアンバランス位置と選択した端面板の所定位置とに基づいて、複数種類の端面板から検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板をロータコアの軸方向端面に配置する。そのため、アンバランス位置に対応してバランスを修正できるため、精度の向上を図ることができるとともに、容易にロータのバランスを修正することが可能になる。
請求項4の発明によれば、複数種類の端面板には、それぞれアンバランス状態の基準となる情報が表示されているため、端面板の挿入方向がわかりやすく、精度の向上を図ることができるとともに、容易にロータのバランスを修正することが可能になる。
請求項の発明によれば、バランス再測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じてウエイトを選択し、選択したウエイトを端面板のいずれかの凹部に配置し、回転軸にカラーを挿通してウエイトが配置された端面板の凹部を塞ぐため、精度よくロータコアのアンバランスを解消できる。
請求項の発明によれば、バランス測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じてウエイトを選択し、選択したウエイトを端面板のいずれかの凹部に配置し、回転軸にカラーを挿通してウエイトが配置された端面板の凹部を塞ぐため、従来のような切削加工が不要で切子が発生することがない。また、端面板の切削断面厚さを必要としないため、端面板の薄肉化を図ることができる。
本発明の第1実施形態の回転電機のロータのバランス修正方法を示す工程図である。 第1実施形態の複数種類の端面板を示す斜視図である。 第1実施形態の複数種類の端面板の他の例を示す平面図である。 第1実施形態の回転電機のロータのバランス修正方法の具体的な実施手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の回転電機のロータのバランス修正方法を示す工程図である。 第2実施形態の複数種類の端面板を示す斜視図である。
以下、本発明における回転電機のロータのバランス修正方法の各実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の回転電機のロータのバランス修正方法を示す工程図である。図1に示すように、第1実施形態のバランス修正方法は、プリセット工程(S1)と、バランス測定工程(S2)と、アンバランス検出工程(S3)と、端面板選択工程(S4)と、端面板セット工程(S5)と、バランス再測定工程(S6)と、カラー圧入工程(S7)と、を備える。
プリセット工程(S1)では、ロータシャフト12へ下側の端面板2、カラー(不図示)及びロータコア14を組み付ける。その後、ロータコア14の磁石挿入孔14aに磁石16を挿入し、不図示の固定材(例えば、樹脂)を注入して固定し、上側の端面板20及びカラー30以外が組み付けられたロータの組立てを一旦完了する。なお、以下この上側の端面板20及びカラー30が組み付けられていないロータを仮組ロータ100と呼ぶ。なお、下側の端面板2及びカラー(不図示)は必ずしも必要ではなく、適宜省略することができる。
続いて、バランス測定工程(S2)で、不図示のバランス測定装置によって、仮組ロータ100のバランス状態を測定する。バランス測定工程(S2)では、アンバランス状態が許容範囲以内に収まっているかが確認される。
バランス測定工程(S2)で仮組ロータ100のバランス状態を測定後、アンバランス検出工程(S3)では、仮組ロータ100のアンバランス量及びアンバランス位置が検出され、ロータコア14のアンバランス位置に、ポンチ打刻などの任意の方法でマーキング14bが付される。
上側の端面板20として、例えば図2(a)〜(c)に示すように、所定の位置に円形溝22が形成されており、円形溝22の大きさや深さ、あるいは個数によって、アンバランス状態が異なるように設定された複数種類の端面板20A〜20Cが用意されている。図2(a)の端面板20Aは円形溝22が一個の例を、図2(b)の端面板20Bは円形溝22を二個半径方向に並べて配置した例を、図2(c)の端面板20Cは円形溝22を二個円周方向に並べて配置した例を、それぞれ示している。なお、端面板20(20A〜20C)には、予めアンバランス位置に、ポンチ打刻などの任意の方法でマーキング24が付されている。
また、図3は上側の端面板20の他の例を示している。上側の端面板20として、例えば図3(a)〜(c)に示すように、所定の位置に半径方向へ延びる直線溝23が形成されており、直線溝23の幅や深さ、あるいは個数によって、アンバランス状態が異なるように設定された複数種類の端面板20A〜20Cが用意されていてもよい。図3(a)の端面板20Aは細い直線溝23が一個の例を、図3(b)の端面板20Bは細い直線溝23を二個周方向に並べて配置した例を、図3(c)の端面板20Cは太い直線溝23が一個の例を、それぞれ示している。なお、本変形例においても端面板20(20A〜20C)には、予めアンバランス位置に、ポンチ打刻などの任意の方法でマーキング24が付されている。
図1に戻って、端面板選択工程(S4)では、アンバランス検出工程(S3)で検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板20が選択される。図2及び図3で説明したような複数種類の端面板20の中からアンバランス検出工程(S3)で検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板20を選択する。
続いて、端面板セット工程(S5)では、ロータコア14のマーキング14bのアンバランス位置と、選択された端面板20のマーキング24のアンバランス位置を合わせ、ロータシャフト12へ端面板20を挿入しロータシャフト12の上側の軸方向端面に配置する。そして、バランス再測定工程(S6)では、端面板20を配置した仮組ロータ100のバランスを再測定する。
再測定の結果、アンバランス状態が許容範囲以内に収まってバランスが修正されていることが確認されると、カラー圧入工程(S7)で、端面板20の上側からロータシャフト12へカラー30が圧入され、端面板20が固定される。これにより、ロータ10が完成する。
次に、第1実施形態の回転電機のロータのバランス修正方法の具体的な実施手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ(S1−1)で、ロータシャフト12へ下側の端面板20及びカラーを圧入し、ステップ(S1−2)で、ロータシャフト12にロータコア14を圧入する。
続いて、ステップ(S1−3)で、ロータコア14に磁石16を挿入し、ステップ(S1−4)で、ロータコア14の磁石挿入孔14aに磁石16を挿入し、不図示の固定材を注入して固定して仮組ロータ100とする。以上のステップ(S1−1)〜ステップ(S1−4)は、プリセット工程(S1)を構成する。
次に、バランス測定工程(S2)で、不図示のバランス測定装置によって、仮組ロータ100のバランス状態を測定し、ステップ(S3−1)で、アンバランス状態が修正可能範囲内かどうかが判断される。
ステップ(S3−1)で、アンバランス状態が修正可能範囲内であれば、ステップ(S3−2)で、アンバランス量及びアンバランス位置を確定し、ロータコア14のアンバランス位置に、ポンチ打刻などの任意の方法でマーキング14bが付される。以上のステップ(S3−1)〜ステップ(S3−2)は、アンバランス検出工程(S3)を構成する。
続いて、端面板選択工程(S4)で、アンバランス別の上側の端面板20からアンバランス量に合うものを選択し、端面板セット工程(S5)で、ロータコア14のマーキング14bのアンバランス位置と、選択された端面板20のマーキング24のアンバランス位置を合わせた状態で、端面板20をロータシャフト12へ挿入し、ロータシャフト12の軸方向端面に配置する。
そして、バランス再測定工程(S6)で、端面板20を配置した仮組ロータ100のバランスを再測定し、再測定の結果、アンバランス状態が許容範囲以内に収まるようにバランスが修正されていることが確認されると、カラー圧入工程(S7)で、ロータシャフト12へ上側の端面板20を押さえるカラー30が圧入され、上側の端面板20を固定して、ロータ10が完成する。
また、ステップ(S3−1)で、アンバランス状態が修正可能範囲外の場合と、バランス再測定工程(S6)で、仮組ロータ100のバランスの再測定の結果、アンバランス状態が許容範囲以内にバランスが修正されていない場合には、ステップ(S8)へ移行して、当該仮組ロータ100が製造ラインから外され、手作業にてバランスの修正が実施される。
以上説明したように、第1実施形態に係る回転電機のロータ10のバランス修正方法によれば、バランス測定工程(S2)によって検出されたアンバランス状態に応じて、アンバランス状態が異なる複数種類の端面板20から検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板20を選択し、ロータコア14の軸方向端面に配置しているため、従来のような切削加工が不要で切子が発生することがない。したがって、発生した切子を吸引したり吹き飛ばすなどの設備が不要となるとともに、それら設備のメンテナンスも不要となる。また、端面板20をドリル加工した場合のバリ取り工程も不要となる。
また、従来のような端面板20の切削断面厚さを必要としないため、端面板20の薄肉化を図ることができる。
また、複数種類の端面板20は、アンバランス量が異なるように設定されており、ロータコアのアンバランス量と複数種類の端面板20のアンバランス量とに基づいて、複数種類の端面板20から検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板20を選択することで、容易にロータ10のバランスを修正することが可能になる。
また、アンバランス検出工程(S3)では、ロータシャフト12に軸支されたロータコア14のアンバランス位置を検出し、複数種類の端面板20は、所定位置にアンバランスを有し、端面板セット工程(S5)では、ロータコア14のマーキング14bのアンバランス位置と端面板選択工程(S4)で選択した端面板20のマーキング24のアンバランス位置とに基づいて、複数種類の端面板20から検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板20をロータコア14の軸方向端面に配置する。そのため、アンバランス位置に対応してバランスを修正できるため、精度の向上を図ることができるとともに、容易にロータ10のバランスを修正することが可能になる。
また、複数種類の端面板20には、それぞれアンバランス状態の基準となる位置情報がマーキング24として表示されているため、端面板20の挿入方向がわかりやすく、精度の向上を図ることができるとともに、容易にロータ10のバランスを修正することが可能になる。
また、複数種類の端面板20のアンバランス状態は、それぞれの端面板20の表面に形成された凹部である円形溝22又は直線溝23等から構成されているため、端面板20を容易に製造することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明における回転電機のロータのバランス修正方法の第2実施形態について、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図5は、本発明の第2実施形態の回転電機のロータのバランス修正方法を示す工程図である。図5に示すように、第1実施形態のバランス修正方法は、プリセット工程(S11)と、バランス測定工程(S12)と、アンバランス検出工程(S13)と、端面板選択工程(S14)と、端面板セット工程(S15)と、バランス再測定工程(S16)と、ウエイト配置工程(S17)と、カラー圧入工程(S18)と、を備える。
プリセット工程(S11)、バランス測定工程(S12)及びアンバランス検出工程(S13)は、第1実施形態のプリセット工程(S1)、バランス測定工程(S2)及びアンバランス検出工程(S3)と同じであるため説明を省略する。
第2実施形態の上側の端面板20として、例えば図6(a)〜(c)に示すように、所定の位置に円形溝22が形成されており、円形溝22の大きさや深さ、あるいは個数によって、アンバランス状態が異なるように設定された複数種類の端面板20D〜20Fが用意されている。図6(a)の端面板20Dは円形溝22が一個の例を、図6(b)の端面板20Eは円形溝22を二個半径方向に並べて配置した例を、図6(c)の端面板20Fは円形溝22を二個円周方向に並べて配置した例を、それぞれ示している。なお、端面板20(20D〜20F)には、予めアンバランス位置に、ポンチ打刻などの任意の方法でマーキング24が付されている。
また、端面板20には、図6(a)〜(c)に示すように、内周部に円周方向に90度間隔で設定された円形状の微調整凹部26が4ヵ所形成されている。微調整凹部26には、アンバランス状態に応じてバランスウエイト28が挿入可能となっている。
そして、端面板選択工程(S14)では、アンバランス検出工程(S13)で検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板20が選択される。図6で説明したような複数種類の端面板20の中からアンバランス検出工程(S13)で検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板20を選択する。
続いて、端面板セット工程(S15)では、ロータコア14のマーキング14bのアンバランス位置と、選択された端面板20のマーキング24のアンバランス位置を合わせ、ロータシャフト12へ端面板20を挿入しロータシャフト12の上側の軸方向端面に配置する。そして、バランス再測定工程(S16)では、端面板20を配置した仮組ロータ100のバランスを再測定する。
再測定の結果、バランスの微調整が必要であれば、ウエイト配置工程(S17)で、端面板20の所定の微調整凹部26に、バランス再測定工程(S16)によって検出されたアンバランス状態に応じて所定の大きさ及び個数のバランスウエイト28を選択するとともに、選択したバランスウエイト28をアンバランス状態を解消するのに適した微調整凹部26に挿入して、ロータコア14のバランスを微調整する。
再測定の結果、アンバランス状態が許容範囲以内に収まってバランスが修正されていることが確認されると、カラー圧入工程(S18)で、端面板20の上側からロータシャフト12へカラー30が圧入され、端面板20を固定される。これにより、ロータ10が完成する。
以上説明したように、第2実施形態に係る回転電機のロータ10のバランス修正方法によれば、第1実施形態に係る回転電機のロータ10のバランス修正方法に加えて、バランスウエイト28によってバランスを微調整して修正している。そのため切削加工を不要としつつ、より高精度にロータ10のバランスを修正することが可能になる。また、バランスウエイト28はカラー30で押さえられるためロータ10が高速回転しても外れることはなく、バランスウエイト28を固定するための特別な固定部材を省略できる。
なお、第2実施形態に係る回転電機のロータのバランス修正方法によれば、第1実施形態に係る回転電機のロータのバランス修正方法に加えて、バランスウエイト28によってバランスを微調整して修正しているが、第1実施形態に係る回転電機のロータのバランス修正方法は実施せずに、バランスウエイト28によるバランスの修正のみを実施してバランスを修正するようにしてもよい。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、前述した実施形態では、磁石16を有する回転電機の例を示しているが、磁石を有しない回転電機においても適用可能である。
10 ロータ
12 回転軸
14 ロータコア
20 端面板
22 凹部
23 直線溝
24 マーキング
26 凹部(微調整凹部26)
28 ウエイト
30 カラー
S2 バランス測定工程
S4 端面板選択工程
S5 端面板セット工程(端面板配置工程)
S16 バランス再測定工程
S17 ウエイト配置工程
S18 カラー圧入工程(カラー配置工程)

Claims (6)

  1. 回転軸と、該回転軸に軸支されるロータコアと、該ロータコアの少なくとも一方の軸方向端面に配置される端面板と、を備える回転電機のロータのバランス修正方法であって、
    前記回転軸に軸支された前記ロータコアのバランス状態を測定するバランス測定工程と、
    前記バランス測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じて、アンバランス状態が異なる複数種類の端面板から前記検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を選択する端面板選択工程と、
    選択した前記端面板を前記回転軸に挿通し、前記ロータコアの前記軸方向端面に配置する端面板配置工程と、を備え
    複数種類の前記端面板のアンバランス状態は、それぞれの前記端面板の表面に形成された凹部から構成されている、回転電機のロータのバランス修正方法。
  2. 請求項1に記載の回転電機のロータのバランス修正方法であって、
    前記バランス測定工程では、前記回転軸に軸支された前記ロータコアのアンバランス量を検出し、
    複数種類の前記端面板は、アンバランス量が異なるように設定されており、
    前記端面板選択工程では、前記ロータコアのアンバランス量と複数種類の前記端面板のアンバランス量とに基づいて、複数種類の前記端面板から前記検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を選択する、回転電機のロータのバランス修正方法。
  3. 請求項1または2に記載の回転電機のロータのバランス修正方法であって、
    前記バランス測定工程では、前記回転軸に軸支された前記ロータコアのアンバランス位置を検出し、
    複数種類の前記端面板は、所定位置にアンバランスを有し、
    前記端面板配置工程では、前記ロータコアのアンバランス位置と選択した前記端面板の所定位置とに基づいて、複数種類の前記端面板から前記検出されたアンバランス状態を解消するのに適した端面板を前記ロータコアの前記軸方向端面に配置する、回転電機のロータのバランス修正方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機のロータのバランス修正方法であって、 複数種類の前記端面板には、それぞれアンバランス状態の基準となる情報が表示されている、回転電機のロータのバランス修正方法。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の回転電機のロータのバランス修正方法であって、
    複数種類の前記端面板には、前記ロータコアと対向する面と反対側の面の前記回転軸の周辺部に複数の凹部が形成されており、
    前記バランス修正方法は、前記端面板選択工程の後、前記端面板を配置したロータコアのバランス状態を再測定するバランス再測定工程と、
    前記バランス再測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じてウエイトを選択し、選択した前記ウエイトを前記端面板のいずれかの前記凹部に配置するウエイト配置工程と、
    前記回転軸にカラーを圧入し、前記ウエイトが配置された前記端面板の前記凹部を塞いで、前記端面板を前記回転軸に固定するカラー配置工程と、を備える、回転電機のロータのバランス修正方法。
  6. 回転軸と、該回転軸に軸支されるロータコアと、該ロータコアの少なくとも一方の軸方向端面に配置される端面板と、を備える回転電機のロータのバランス修正方法であって、
    前記端面板には、前記ロータコアと対向する面と反対側の面の前記回転軸の周辺部に複数の凹部が形成されており、
    前記バランス修正方法は、
    前記回転軸に軸支された前記ロータコアのバランス状態を測定するバランス測定工程と、
    前記バランス測定工程によって検出されたアンバランス状態に応じてウエイトを選択し、選択した前記ウエイトを前記端面板のいずれかの前記凹部に配置するウエイト配置工程と、
    前記回転軸にカラーを圧入し、前記ウエイトが配置された前記端面板の前記凹部を塞いで、前記端面板を前記回転軸に固定するカラー配置工程と、を備える、回転電機のロータのバランス修正方法。
JP2016093126A 2016-05-06 2016-05-06 回転電機のロータのバランス修正方法 Expired - Fee Related JP6412895B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016093126A JP6412895B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 回転電機のロータのバランス修正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016093126A JP6412895B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 回転電機のロータのバランス修正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017201857A JP2017201857A (ja) 2017-11-09
JP6412895B2 true JP6412895B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=60265105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016093126A Expired - Fee Related JP6412895B2 (ja) 2016-05-06 2016-05-06 回転電機のロータのバランス修正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6412895B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019110666A (ja) * 2017-12-18 2019-07-04 マブチモーター株式会社 回転子、モータ及び回転子の製造方法
JP6935342B2 (ja) * 2018-01-31 2021-09-15 ミネベアミツミ株式会社 ロータ、モータおよびロータの製造方法
US11757327B2 (en) 2018-01-31 2023-09-12 Minebea Mitsumi Inc. Rotor, motor, and method for manufacturing rotor
JP2020124065A (ja) * 2019-01-31 2020-08-13 日本電産サンキョー株式会社 ロータ、モータ、およびロータの製造方法
JP7431664B2 (ja) 2020-05-15 2024-02-15 東芝産業機器システム株式会社 回転電機の回転子
CN112217362B (zh) * 2020-09-25 2023-04-21 哈尔滨东北泵业有限责任公司 一种可自动校正转子不平衡的离心泵及其校正方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61123662U (ja) * 1985-01-21 1986-08-04
DE3808311A1 (de) * 1988-03-12 1989-09-21 Frankl & Kirchner Rotor fuer eine permanent-magnetisch erregte elektrische maschine
JPH0461470U (ja) * 1990-10-01 1992-05-26
JP2720668B2 (ja) * 1991-11-21 1998-03-04 ダイキン工業株式会社 永久磁石型回転子
JPH11287728A (ja) * 1998-04-06 1999-10-19 Honda Motor Co Ltd タイヤホイールアッセンブリのアンバランス修正組立方法およびタイヤホイールアッセンブリ
JP2003111365A (ja) * 2001-10-02 2003-04-11 Ryobi Ltd 電機子のバランス調整方法
JP2004297882A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Toyota Motor Corp 回転電動機及びその回転バランス修正方法
JP2004336925A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電動機
JP2012120365A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Daikin Ind Ltd ロータ、モータおよび圧縮機
JP2012205402A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Aisin Aw Co Ltd 回転電機用ロータ及び回転電機用ロータの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017201857A (ja) 2017-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6412895B2 (ja) 回転電機のロータのバランス修正方法
US20160352199A1 (en) Manufacturing method of rotor core, manufacturing method of rotor, rotor and motor
JP6062882B2 (ja) 台座を備える回転角度検出器及び回転機械
US8541917B2 (en) Rotary electrical machine
US10128702B2 (en) Rotor of rotary electric machine and method of producing the same
JP2008131679A (ja) ステータの製造方法及びステータ
US11277053B2 (en) Rotor, motor, and method for manufacturing rotor
JP2017116429A (ja) レゾルバロータの固定構造
EP3312976B1 (en) Stator core manufacturing method, stator core inspection method, stator core, and motor
CN104185940A (zh) 电机轴
JP6313573B2 (ja) 電機子コアの製造方法及び電機子の製造方法
EP3490109B1 (en) Permanent magnet support of a permanent magnet generator
JP5908228B2 (ja) 回転体のバランス修正方法および修正装置
JP2018064395A (ja) 回転電動機
KR101867973B1 (ko) 모터의 로터 및 이를 갖는 모터
JP6967987B2 (ja) ロータ、モータおよびロータの製造方法
KR20130017176A (ko) 모터의 적층 로터 코어
US10277087B2 (en) Rotor coil insulating device
JP6508102B2 (ja) 回転電機、および分割ステータ鋼板の製造方法
EP3193142A2 (en) Fixing structure of resolver rotor and fixing structure of rotation body for motor
CN103591117A (zh) 坯件、驱动轴、静液压机和静液压机驱动轴的制造方法
KR102040127B1 (ko) 로터 코어부재의 동심도 설정방법
JP6779565B2 (ja) 積層コア及び積層コアの製造方法
JP6056193B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP6476385B2 (ja) レゾルバロータ位置決め構造及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6412895

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees