JP6779565B2 - 積層コア及び積層コアの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、積層コア及び積層コアの製造方法に関する。
回転機のステータのコアをコアケースに焼嵌めして、コアをコアケースに固定する技術が知られている。コアは、環状のヨーク部と、ヨーク部の内周から径方向内側に突出する複数のティース部とを含む。
特開2013−169043号公報
回転機の効率のさらなる向上を図るために、ヨーク部に発生する応力をコントロールしたコアが求められている。
本発明の目的は、回転機の特性を改善することができる積層コアを提供することである。
本発明の一観点によると、
環状のヨーク部、及び前記ヨーク部から径方向内側に向かって突出する複数のティース部を含む板状の複数の単体コアが積層されてカシメられている積層コアであって、
カシメ部の上面に凹部が形成され、下面に凸部が形成されており、前記単体コアの外周側及び内周側の、前記凹部の側面が傾斜しており、内周側の、前記凹部の側面は前記外周側の側面とは異なる勾配を有する積層コアが提供される。
本発明の他の観点によると、
環状のヨーク部、及び前記ヨーク部から径方向内側に向かって突出する複数のティース部を含む板状の単体コアの前記ヨーク部のカシメ箇所に、前記単体コアの厚さ方向に対して傾いた方向の力を加えることによって、カシメを形成し、
複数の前記単体コアを積層して相互に固定して積層コアとする積層コアの製造方法が提供される。
カシメ部を上述の形状にすると、ヨーク部に周方向の引張り残留応力を残留させることができる。これにより、焼嵌めによりヨーク部に発生する圧縮応力の影響を低減させることができる。
単体コアにカシメを形成する際に、単体コアの厚さ方向に対して傾いた方向の力を加えることにより、面内方向の応力を発生させることができる。特に、内周側から外周側に向かう成分を持つ力を加えると、周方向の引張り応力を発生させることができる。
図1A及び図1Bは、それぞれ実施例による積層コアの平面図及び斜視図である。 図2Aは、カシメ処理中における積層コア、及びカシメを形成するためのピンの概略断面図であり、図2Bは、カシメの凹部の平面図であり、図2Cは、カシメ前の単体コアを破線で示し、カシメ後の単体コアを実線で示す平面図である。 図3は、実施例による積層コアを用いた回転機の断面図である。 図4Aは、シミュレーション対象のヨーク部の部分概略図であり、図4Bは、ヨーク部を径方向に10個のエレメントに区分したとき、内側から2番目〜9番目のエレメントV1〜V8における周方向の応力のシミュレーション結果を示すグラフである。 図5は、実施例による単体コアの外周部分の変位量を強調した部分平面図である。 図6Aは、他の実施例によるカシメ処理中における積層コア、及びカシメを形成するためのピンの概略断面図であり、図6Bは、カシメの凹部の平面図である。 図7Aは、さらに他の実施例によるカシメ処理中における積層コア、及びカシメを形成するためのピンの概略断面図であり、図7Bは、カシメの凹部の平面図である。 図8Aは、さらに他の実施例によるカシメ処理中における積層コア、及びカシメを形成するためのピンの概略断面図であり、図8Bは、カシメの凹部の平面図である。 図9A〜図9Cは、さらに他の実施例によるカシメ用のピンの斜視図である。 図10Aは、さらに他の実施例による積層コアの断面図であり、図10B及び図10Cは、それぞれカシメを拡大した径方向に沿う断面図及び平面図である。
図1A〜図5を参照して、実施例による回転機の積層コアについて説明する。
図1A及び図1Bに、それぞれ積層コア10の平面図及び斜視図を示す。積層コア10は、同一形状に型抜きされた板状の複数の単体コア11を積層して形成される。単体コア11には、例えば電磁鋼板が用いられる。単体コア11は、環状のヨーク部12、及びヨーク部12から径方向内側に向かって突出する複数のティース部13を含む。ヨーク部12の外周は円周形状を有する。
複数のティース部13の先端に対向するようにロータが配置される。ロータの中心に回転軸が配置される。ティース部13に導線が巻き付けられることによってコイルが形成される。回転機の動作中は、ティース部13に径方向の磁束が発生し、ヨーク部12に周方向の磁束が発生する。
ヨーク部12に形成された複数のカシメ15によって、複数の単体コア11が相互に固定されている。カシメ15は、例えばヨーク部12と中心を共有する仮想円周上に配置され、周方向に等間隔に分布する。図1A及び図1Bでは12個のカシメ15が設けられている例を示しているが、カシメ15の個数は11個以下でもよいし、13個以上でもよい。
図2Aに、カシメ処理中における積層コア10、及びカシメ15を形成するためのピン20の概略断面図を示す。図2Aに示された断面図は、図1Aの一点鎖線2A−2Aにおける断面図に相当する。複数の単体コア11が積層されている。最も下の単体コア11aには、カシメ15を形成すべき位置に、カシメ15に代えて開口16が形成されている。
最も下の単体コア11aの上に2層目の単体コア11を積み重ねた状態で、カシメ用のピン20によりカシメ15を形成する。カシメ用のピン20は、例えば、先端部分20Aが平坦な角柱状の外形を有する。その後、単体コア11の積み重ねと、カシメ用のピン20によるカシメ15の形成とを繰り返す。カシメ15は、一方の面(上面)に形成された凹部15Aと、他方の面(下面)に形成された凸部15Bとを含む。ある単体コア11に形成されたカシメ15の凸部15Bが、その下に隣り合う単体コア11のカシメ15の凹部15A内に嵌め込まれことにより、積層された単体コア11が相互に締結されて固定される。
カシメ用のピン20によるカシメ15の形成時に、カシメ用のピン20は、単体コア11の中心から外周側に向かう成分を持つ力F1をカシメ部に加える。例えば、カシメ用のピン20を外周側に(ピン20の先端部分20Aが基部20Bよりも外周側に位置するように)傾けておき、ピン20の傾いた軸方向にピン20を単体コア11に対して打ち込むことにより、このような力F1を加えることができる。これにより、カシメ15の凹部15Aの、径方向に沿う断面形状は左右非対称になり、最も深い位置よりも外周側の側面の勾配と内周側の側面の勾配とが異なる。ここで、勾配は、単体コア11の上面に対する傾斜角の平均値で表してもよいし、水平距離に対する垂直距離の比率で表してもよい。図2Aに示した例では、凹部15Aの最も深い位置の両側において、内周側の側面が、外周側の側面より急峻である。凹部の外周側の斜面は、カシメ用のピン20の先端部分20Aの面により形成される。
図2Bに、カシメ15の凹部15Aの平面図を示す。凹部15Aは、ほぼ矩形の平面形状を有する。図2Bにおいて、左側が単体コア11(図1A)の中心側に相当し、右側が外周側に相当する。カシメ15の凹部15Aの最深部17が、平面視における凹部15Aの中心18よりも単体コア11の内周側にずれている。
図2C、図3、図4A及び図4Bを参照して、上記実施例の効果について説明する。
図2Cに、カシメ前の単体コア11の平面図を破線で示し、カシメ後の単体コア11の平面図を実線で示す。カシメ処理時に、単体コア11の中心から外周を向く力F1がカシメ箇所に加わる。このため、単体コア11に、平面的に広がる方向の歪みが生ずる。すなわち、カシメ後の単体コア11の外周は、カシメ前の単体コア11の外周よりも外側に位置する。その結果、ヨーク部12の周長がカシメ前よも長くなり、ヨーク部12に周方向の引張り応力F2が発生する。
カシメ用のピン20(図2A)を単体コア11から引き離した状態で、すなわち、積層コア10に外力が加えられていない状態で、引張り応力F2の一部は、引張り残留応力として残る。引張り残留応力は、例えばX線残留応力測定装置を用いて測定することができる。なお、周方向の引張り残留応力が残っている部分には、径方向の圧縮残留応力が残っている。
図3に、実施例による積層コア10を用いた回転機の断面図を示す。積層コア10が円筒状のコアケース32に焼嵌めされて固定されている。ロータ30が、積層コア10の内側に支持されており、ロータ30の外周面が、ティース部13の先端に対向する。ロータ30の中心に回転軸31が固定されている。積層コア10がコアケース32に焼嵌めされているため、ヨーク部12に、中心に向かう力F3が加わっている。
次に、図4A及び図4Bを参照して、ヨーク部12を外側に向かって広げた時に発生する周方向の引張り応力の大きさのシミュレーション結果について説明する。シミュレーションには、有限要素法を適用した。
図4Aにシミュレーション対象のヨーク部12の部分概略図を示す。シミュレーション対象のヨーク部12は、内径が190mm、外径が210mm、厚さが0.5mmの円環状とした。ヨーク部12のヤング率は、一般的な電磁鋼板とほぼ同等の210GPaとした。ヨーク部12の外周を外側に向かって50μm、100μm、200μmだけ変位させた時に、ヨーク部12の周方向に発生する応力を求めた。
図4Bに、ヨーク部12を、径方向に並ぶ10個のエレメントに区分したとき、内側から2番目〜9番目のエレメントV1〜V8における周方向の応力のシミュレーション結果を示す。横軸は、ヨーク部12の径方向の位置を表し、縦軸は周方向の応力を表す。引張り応力を正とし、圧縮応力を負とした。
丸記号、四角記号、三角記号、及び星形記号は、それぞれヨーク部12の外周の変形量が0μm、50μm、100μm、200μmのときの応力を示す。参考のために、ヨーク部12をコアケースに焼嵌めした状態で周方向に発生する応力を五角形記号で示す。シミュレーションで用いたコアケースは、ヨーク部12の外径よりも300μm小さい内径を有する。
ヨーク部12の外周を外側に変位させると、周方向の引張り応力が発生することがわかる。これは、ヨーク部12の外周を外側に変位させると、ヨーク部12が周方向に延びるためである。変位量が大きくなるにしたがって、引張り応力も大きくなる。また、引張り応力は、内周側よりも外周側の方が大きいことがわかる。
ヨーク部12をコアケースに焼嵌めすると、ヨーク部12に周方向の圧縮応力が発生することがわかる。回転機の大きさや、焼嵌め時の締め代によって圧縮応力の大きさは異なるが、一般的に数MPa〜数百MPaの圧縮応力が発生すると考えられる。
図4Bに示したように、積層コア10にコアケース32(図3)を焼嵌めすると、ヨーク部12に周方向の圧縮応力が発生する。実施例においては、焼嵌め前の状態でヨーク部12に引張り残留応力が残っているため、ヨーク部12に発生する圧縮応力の影響を低減することができる。これにより、ヨーク部12の磁気特性の低下を抑制することができ、回転機の効率の低下を抑制することができる。
図5に、実施例による単体コア11の外周部分の変位量を強調した部分平面図を示す。カシメ前の外周を破線で示し、カシメ後の外周を実線で示す。カシメ時に、カシメ15が配置された位置に外周に向かう力が印加される。このため、カシメ15が配置された位置に対応する外周部分の変位量D1が、隣り合うカシメ15の中間地点に対応する外周部分の変位量D2より大きくなる。従って、単体コア11の中心から、カシメ15が設けられている箇所に対応する外周部分までの距離が、隣り合うカシメ15の中間地点に対応する外周部分までの距離より長くなる。
次に、図6A及び図6Bを参照して、他の実施例による積層コアの製造方法について説明する。以下、図1A〜図3に示した実施例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図6Aに、本実施例におけるカシメ処理中の積層コア10、及びカシメ15を形成するためのピン20の概略断面図を示す。本実施例では、カシメ用のピン20の、単体コア11の厚さ方向からの傾斜が、図2Aに示した実施例の場合の傾斜よりも大きい。図2Aに示した実施例では、厚さ方向を基準とする傾斜角が45°よりも小さかったが、図6Aに示す実施例では、傾斜角が45°より大きい。
カシメ用のピン20の先端部分20Aの面によって、凹部15Aの外周側の斜面が形成される。このため、凹部15Aの外周側の斜面の傾斜角が45°より大きくなり、内周側の斜面の傾斜角が45°より小さくなる。
図6Bに、凹部15Aの平面図を示す。凹部15Aは、ほぼ矩形の平面形状を有する。図6Bにおいて、左側が単体コア11(図1A)の中心側に相当し、右側が外周側に相当する。カシメ15の凹部15Aの最深部17が、平面視における凹部の中心18よりも単体コア11の外周側にずれている。
次に、図7A及び図7Bを参照して、さらに他の実施例による積層コアの製造方法について説明する。以下、図1A〜図3に示した実施例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図7Aに、本実施例におけるカシメ処理中の積層コア10、及びカシメ15を形成するためのピン20の概略断面図を示す。図1A〜図3に示した実施例では、カシメ用のピン20(図2A)の先端部分20Aが、ピン20の軸方向に対して垂直な平坦面であった。図7Aに示す実施例では、カシメ用のピン20の先端部分20Aが、径方向に平行な断面内においてV字形状を有する。すなわち、カシメ用のピン20の先端部分20Aは、内周側の斜面と外周側の斜面とを含む。このカシメ用のピン20が、図2Aの実施例と同様に、単体コア11に対して斜めに力を加える。本実施例では、凹部15Aの外周側の斜面が内周側の斜面より急峻になる。
図7Bに、凹部15Aの平面図を示す。図7Bにおいて、左側が単体コア11(図1A)の中心側に相当し、右側が外周側に相当する。カシメ15の凹部15Aの最深部17が、平面視における凹部15Aの中心18よりも単体コア11の外周側にずれている。
次に、図8A及び図8Bを参照して、さらに他の実施例による積層コアの製造方法について説明する。以下、図1A〜図3に示した実施例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図8Aに、本実施例におけるカシメ処理中の積層コア10、及びカシメ15を形成するためのピン20の概略断面図を示す。図1A〜図3に示した実施例では、カシメ用のピン20(図2A)の先端部分20Aが、軸方向に対して垂直な平坦面であった。図8Aに示した実施例では、カシメ用のピン20の先端部分20Aが片刃状の形状を有する。片刃の斜面が外周側を向き、ピン20の内周側の側面は、ピン20の先端までまっすぐ伸びる。
カシメ用のピン20が、単体コア11に対して垂直方向に打ち込まれる。このとき、ピン20の先端部分20Aの外周側を向く斜面が、凹部15Aの外周側の側面に、外周側を向く力を加える。このため、図1A〜図3に示した実施例と同様の効果が得られる。凹部15Aの外周側の側面は、ピン20の先端部分20Aの片刃の斜面に対応して傾斜した面になり、内周側の側面は、ピン20の内周側のまっすぐ伸びる側面に対応して、単体コア11の上面に対してほぼ垂直に切り立った面になる。
次に、図9A〜図9Cを参照して、他の実施例による積層コアの製造方法で用いられるカシメ用のピン20の形状及び姿勢について説明する。図9A〜図9Cにおいて、図の右側が単体コア11(図1A)の外周側に相当する。
図9Aに示す例では、一般的な直方体状のカシメ用のピン20の中心軸が単体コア11(図1A)に対して斜めに配置される。このピン20を単体コア11に対して垂直に打ち込んだとき、内周側に向かう力Fiよりも外周側に向かう力Foの方が大きくなるように、ピン20の中心軸の傾斜角が設定されている。
図9Bに示す例では、カシメ用のピン20の先端部分20Aの形状が、周方向に沿って見たとき左右非対称になっている。具体的には、ピン20の先端部分がV字状にされており、外周側を向く斜面が内周側を向く面より大きい。また、外周側を向く斜面の傾斜が、内周側を向く斜面の傾斜より緩やかである。この構成により、ピン20を単体コア11に対して垂直に打ち込んだとき、内周側に向かう力Fiよりも外周側に向かう力Foの方が大きくなる。
図9Cに示すように、図9Bに示したピン20の尖った先端部分20Aを面取りしてもよい。
次に、図10A〜図10Cを参照して、さらに他の実施例について説明する。以下、図1A〜図3に示した実施例との相違点について説明し、共通の構成については説明を省略する。
図10Aに、本実施例による積層コア10の断面図を示す。複数の単体コア11が積み重ねられている。図2A、図6A、図7A、及び図8Aに示した例では、カシメ15の凹部15Aの断面がほぼV字状であった。すなわち、凹部15Aの斜面はほぼ平面であった。
図10Aに示した例では、カシメ15の凹部15Aの斜面が曲面で構成されている。カシメ用のピン20の先端形状、ピン20の打ち込みの深さ等によっては、図10Aに示したように、凹部15Aの斜面が曲面で構成される場合もある。
図10B及び図10Cに、それぞれカシメ15を拡大した径方向に沿う断面図及び平面図を示す。図10B及び図10Cにおいて、左側が単体コア11の中心側に対応し、右側が単体コア11の外周側に対応する。カシメ15の凹部15Aの径方向に関する寸法をLで表す。凹部15Aが形成されている表面を凹部15A内に延長した仮想平面40と、凹部15Aの内面とで囲まれた部分(図10Bにおいてドット模様を付した部分)の幾何学的形状の重心の位置をCで表す。
重心の位置Cは、平面視においてカシメ15の凹部15Aの径方向に関する中心C1よりも単体コア11の外周側にずれている。この形状は、例えば図6A、図7Aに実施例に対応する。なお、重心の位置Cは、平面視においてカシメ15の凹部15Aの径方向に関する中心C1よりも単体コア11の内周側にずれる場合もある。内周側にずれる例は、例えば図2A、図8Aの実施例に対応する。いずれの場合も、凹部15Aの断面形状が左右対称ではない。
上記実施例では、単体コア11(図2A)を1枚積み重ねる毎にカシメ15を形成したが、複数枚の単体コア11を積み重ねる毎に1回のカシメ処理を行ってもよい。
また、上記実施例では、単体コア11(図2A)を積み重ねた状態でカシメ15を形成したが、積み重ね前に1枚の単体コア11ごとにカシメ15を形成してもよい。この場合には、カシメ15を形成した後、単体コア11を積み重ねてプレスすることにより、積層コア10が形成される。プレスすることにより、カシメ15の凸部をその下の単体コア11のカシメ15の凹部に嵌め込んで、積層された単体コア11を締結して固定することができる。
上記実施例では、単体コア11のカシメ時に、単体コア11のヨーク部12に周方向の引張応力を発生させたが、カシメとは異なる他の処理によって引張り応力を発生させることも可能である。例えば、単体コア11の外周部を挟んで外方に向けて引っ張ってもよいし、ヨーク部12の内周側の縁に、外周側に向かう力を印加してもよい。
上記実施例では、単体コア11(図1A)にカシメ15を形成するときに、内周側から外周側を向く成分を持つ力F1(図2A、図2C)を単体コア11に加えた。円盤状または円環状の電磁鋼板に、外周側から内周側を向く成分を持つ力を印加してカシメを形成することにより、上記実施例とは残留応力の分布が異なる電磁鋼板の積層体を作製することができる。電磁鋼板の用途に応じて好ましい残留応力が残るように、カシメ処理時の力の向きを調整することが好ましい。
上述の各実施例は例示であり、異なる実施例で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることは言うまでもない。複数の実施例の同様の構成による同様の作用効果については実施例ごとには逐次言及しない。さらに、本発明は上述の実施例に制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 積層コア
11 単体コア
11a 最も下の単体コア
12 ヨーク部
13 ティース部
15 カシメ
15A 凹部
15B 凸部
16 開口
17 凹部の最深部
18 平面視における凹部の中心
20 ピン
20A ピンの先端部分
20B ピンの基部
30 ロータ
31 回転軸
32 コアケース
40 仮想平面

Claims (7)

  1. 環状のヨーク部、及び前記ヨーク部から径方向内側に向かって突出する複数のティース部を含む板状の複数の単体コアが積層されてカシメられている積層コアであって、
    カシメ部の上面に凹部が形成され、下面に凸部が形成されており、前記単体コアの外周側及び内周側の、前記凹部の側面が傾斜しており、内周側の、前記凹部の側面は前記外周側の側面とは異なる勾配を有する積層コア。
  2. 環状のヨーク部、及び前記ヨーク部から径方向内側に向かって突出する複数のティース部を含む板状の複数の単体コアが積層されてカシメられている積層コアであって、
    カシメ部の上面に凹部が形成され、下面に凸部が形成されており、前記単体コアの外周側の、前記凹部の側面が傾斜しており、内周側の、前記凹部の側面は、前記単体コアの上面に対して垂直である積層コア。
  3. 環状のヨーク部、及び前記ヨーク部から径方向内側に向かって突出する複数のティース部を含む板状の単体コアの前記ヨーク部のカシメ部に、前記単体コアの厚さ方向に対して傾いた方向の力を加えることによって、カシメを形成し、
    複数の前記単体コアを積層して相互に固定して積層コアとする積層コアの製造方法。
  4. 前記カシメの形成において、先端部分が基部よりも前記単体コアの外周側に位置するように傾いたカシメ用のピンを用い、前記ピンを前記単体コアに対して、前記ピンの基部から先端部分に向かう斜め方向に打ち込む請求項に記載の積層コアの製造方法。
  5. カシメ用のピンの先端部分が、前記単体コアの周方向に沿って見たとき左右非対称の形状を有する請求項に記載の積層コアの製造方法。
  6. 前記カシメの形成は、前記単体コアを積層した状態で行う請求項3乃至5のいずれか1項に記載の積層コアの製造方法。
  7. カシメの形成は、前記単体コアのそれぞれに対して行い、カシメが形成された前記単体コアを積層することにより積層コアとする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の積層コアの製造方法。
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