JP6412313B2 - 回転工具ガイド機構 - Google Patents
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Description
図9に示すように、従来の回転工具ガイド機構100は、作業位置となる天井面と床面との間に設置した支柱101と、この支柱101の長さ調整を行う調節ヘッド102と、支柱101に沿って支持される前送り圧縮バネ104と、この前送り圧縮バネ104の先端側に支持される担持装置105と、を備えている。そして、調節ヘッド102は、支柱101に挿通される筒部102aと、この筒部102aの下端側に設けた手動クランク102bと、この手動クランク102bに設けた摩擦ロール102cと、この摩擦ロール102cを筒部102aに押圧解除するための取手102d等を備えている。
従来の回転工具ガイド機構では、手動クランクを操作して、筒部にスライドして伸びる支柱の長さを調整して作業位置に固定する構成である。そのため、回転工具ガイド機構では、ガイド支柱の設置位置を作業箇所ごとに移動して固定する際、ガイドする支持空間の大きさが少しでも変わると、その都度の手動クランクを操作してガイド支柱の長さを合わせるための動作が必要になっており、固定動作を更に簡略化することが望まれていた。
なお、回転工具ガイド機構では、前送り圧縮バネが抵抗を吸収するため、回転工具先端で切削している材料の種類が例えばコンクリートから鉄筋に変わったときの感覚を作業者に伝えることが困難であり、穴明作業における被穴明材料の変化を作業者に直接伝えことができる構成が望まれていた。
すなわち、回転工具ガイド機構は、作業面に向かって穴明作業を行う回転工具のガイドを行う回転工具ガイド機構において、前記作業面と対向する設置面との間に固定されるガイド支柱と、このガイド支柱の長さを付勢手段を介して調整する支柱長調整機構と、前記支柱長調整機構の上部側に前記ガイド支柱に沿って上下動自在に支持された工具取付機構と、この工具取付機構の前記ガイド支柱における位置を前記ガイド支柱に沿って変更可能に固定して保持する保持機構と、この保持機構で保持した前記工具取付機構を前記保持機構より上方となる前記ガイド支柱に沿って梃子により上下動させるハンドル機構と、を備え、前記ガイド支柱は、本体支柱と、この本体支柱の下部側に沿って設けたベース支柱と、前記本体支柱の上部側に当該本体支柱に対してスライド自在に前記支柱長調整機構の付勢手段を介して設けたスライド支柱とを有する構成とした。
回転工具ガイド機構は、付勢手段によりスライド支柱が常に作業面側に付勢するため、ガイド支柱の固定作業が容易に行え、更に安定的に設置することができる。また、回転工具ガイド機構は、ハンドル機構を操作すると梃子によりスライド支柱に支持されている保持機構から上方で工具取付機構をスライド支柱に沿って上下に操作できるので、回転工具で切削している作業面の感触を直接的に伝えることができ作業者の穴明作業を効率よく行うことができる。
さらに、回転工具ガイド機構は、第1調整手段及び第2調整手段の調整により作業面及び設置面の間に亘ってガイド支柱を設置することができるので、ガイド支柱を移動させる場合に操作を簡単に行うことができる。
特に、回転工具ガイド機構は、支持レバーの操作で弾性部材の付勢力をスライド支柱に伝えるか否かを設定できるので、ワンタッチでガイド支柱を作業面に付勢した状態にできガイド支柱の設置操作がより簡単に行うことが可能になる。
図1に示すように、回転工具ガイド機構1は、ドリル装置Sを支持して下方から上方に向かう上向き作業をガイドするものである。この回転工具ガイド機構1は、ガイド支柱2と、支柱長調整機構30と、ドリル装置Sを支持する工具取付機構40と、保持機構50と、ハンドル機構60とを備えている。なお、ドリル装置Sは、ここでは、ドリルdr先端から潤滑液としての潤滑水を供給し、ドリルdr先端から降下する切削粉と潤滑水とが混ざった排液水を外部に排水するろ過循環装置71に接続されて動作する構成として説明する。
以上の構成を備えるガイド支柱2は、第2調整手段20を介してベース支柱5と本体支柱3とで大きな長さ調整を、行い、また、第1調整手段10を介して本体支柱3とスライド支柱4とで小さな長さ調整を行っている。
第1調整手段10は、スライド支柱4を本体支柱3からスライド自在に支持して本体支柱3からのスライド長さ量を調整するものである。この第1調整手段10は、第1フランジ部11と、第2フランジ部12と、付勢手段18とを備えている。また、付勢手段18は、後記するように、支持アーム14と、支持レバー15と、回動軸16と、スライド支持環17と、コイルスプリング13とを備えている。
スライド支持環17は、回動軸16を支持し、本体支柱3に沿って移動自在に設けられている。このスライド支持環17は、コイルスプリング13の先端が当接して常に上方に付勢力が働くように設置されている。
コイルスプリング13は、支持アーム14、支持レバー15及びスライド支持環17を介して第1フランジ部11を上方に付勢するものである。このコイルスプリング13は、スライド支持環17と第2フランジ部12の間で本体支柱3に巻き付けて設けられ、スライド支持環17を常に作業面MS側に付勢するように構成されている。
第2フランジ部12は、本体支柱3の上部側に固定して設けられている。この第2フランジ部12は、本体支柱3の周面から側方に突出してフランジが形成されている。なお、第2フランジ部12は、コイルスプリング13の下端を支持することができる構成であれば、本体支柱3と一体に設けられる必要はなく、締結バンドのように本体支柱3の所定の位置に着脱自在に取り付けられる構成であっても構わない。
図2(a)に示すように、第1調整手段10では、支持レバー15の取手15bを操作することで、回動軸16を回動支点として、レバー本体15aの長軸線を本体支柱3の軸線方向に沿ってない位置に移動させることで、支持アーム14の軸線方向を本体支柱3の軸線方向とは異なる位置とする。この状態では、第1調整手段では、コイルスプリング13でスライド支持環17を押しても、支持アーム14及び支持レバー15が本体支柱3の軸線方向に沿っていないので、第1フランジ部11を付勢することができないか、付勢する力は小さい。
また、図2(b)に示すように、第1調整手段10では、支持レバー15のレバー本体15aの長軸線を本体支柱3の軸線方向に沿った位置に移動させると、支持アーム14の軸線方向が本体支柱3の軸線方向に沿った状態となるので、スライド支持環17、支持レバー15及び支持アーム14を介して、コイルスプリング13の付勢力が第1フランジ部11に伝達される。したがって、第1調整手段10では、本体支柱3からスライド支柱4をコイルスプリング13の付勢力で作業面MSに常に押圧することができる。
規制フレーム23は、所定の大きさの面状に形成された本体フレーム23aと、この本体フレーム23aの一側に帯状に形成され本体支柱3が挿通される側面フレーム23bと、挿通された本体支柱3の下端に当接して支持する下部フレーム23cとを備えている。
下部挿通部26は、本体フレーム23aの下端から側方に突出して本体フレーム23aと一体に形成されている。この下部挿通部26は、ベース支柱5を挿通させる挿通穴が形成されている。
上部挿通部25及び下部挿通部26の間には、ガイド挿通部24が本体フレーム23aの中段から側方に突出して本体フレーム23aと一体に形成されている。このガイド挿通部24は、挿通穴が形成され、上部挿通部25及び下部挿通部26よりも側方に大きく突出するように構成されている。
ベースコイルスプリング29は、係合片27を上方に付勢するためのものである。このベースコイルスプリング29は、係合片27と下部挿通部26との間でベース支柱5に巻き付けて設けられている。
取付接続部43は、第1脚部41及び第2脚部42から連続して形成されると共に、工具保持部44とが連続して一体に形成されている。この取付接続部43は、後記するハンドル機構60のハンドル作用軸61が設けられるように構成されている。
なお、ピンブロック体57は、ピン本体54の両側に突出するピン支持軸部56を回動自在に支持している。このピンブロック体57は、ピンレバー58から内側に突出して短辺と長辺とからなる矩形に形成されている。
なお、ドリル装置Sによる穴明作業を行うときには、ドリルdrの振動がハンドルレバー67に伝わりやすいので、例えば、コンクリートから鉄筋に変わる部位があってもその感触を作業者に伝えやすい状態で作業を行うことができる。また、従来のドリル装置Sと比較してドリルdrが長い構成とするものを使用する場合でも、一度、回転工具ガイド機構1を設置した位置で、ドリル装置Sの固定位置を段階的に移動させて作業ができ、コンクリートに長穴を開ける場合は特に作業効率が向上する。
図4、図6(f)に示すように、ドリル装置S及びろ過循環装置71のスイッチを切り、保持機構50の固定ピン53を凹部51から外し、図6(b)に示すように、ドリルdrの先端が作業面の下になるようにする。そして、図6(b)に示すように、第1調整手段10のコイルスプリング13の付勢力に抗して支持レバー15を外すことで、コイルスプリング13の付勢力を緩和して、図6(a)に示すように、第2調整手段20を操作して本体支柱3の位置を下方に下げることで、ガイド支柱2をつぎの設置場所に移動できるようにすることができる。なお、図6(b)に示す状態であっても、作業者がスライド支柱4をコイルスプリング13に抗して下げることで、スライド支柱4の先端を作業面MSから外すことができる。
図7(a)、(b)に示すように、回転工具ガイド機構100では、ガイド支柱2Aと、支柱長調整機構130と、工具取付機構40と、保持機構50と、ハンドル機構60とを備えている。そして、回転工具ガイド機構100では、支柱長調整機構130の構成が図1の構成と異なっている。支柱長調整機構130は、スライド支柱4と本体支柱103との間に設けた第1調整手段110と、本体支柱103の下部側に沿ってスライドするベース支柱5Aを所定位置に固定自在に支持する第2調整手段120とを備えている。
係止部115は、スライド支柱4の下端に当接して支持するためのものである。この係止部115は、ここでは、筒内周から中心側に突出する突片により形成されている。なお、係止部115は、その中央側が貫通して形成されている。
長穴117は、第2係合手段112が蝶ネジ、クランプレバー等のつまみネジであるときに、ネジ部分が挿通されネジ頭部で穴周囲に当接して係合できるように形成されている。この長穴117は、後記する第2調整手段120の設置動作において、弾性部材113により作業面MS側に付勢されて移動するスライド支柱4の位置において、当該スライド支柱4を第2係合手段112で固定させるためのものである。
上部側支柱103Aは、嵌入筒体118側となる一端側を中実に形成される中実部103aと、この中実部103aに支柱側面から中心に向かって形成した雌ネジ部103bと、この雌ネジ部103bより基部側支柱103B側に形成した中空部103cと、この中空部103cと基部側支柱103Bとが重なり合う位置に形成された係合穴103dとを備えている。この上部側支柱103Aは、スライド支柱4と基部側支柱103Bとを接続するものである。
上部側支柱嵌入部3aは、凹状に形成され、上部側支柱103Aの係合穴103dに対応する位置に形成されたネジ穴3eを備えている。したがって、上部側支柱嵌入部3aは、上部側支柱103Aの下端側が嵌入して係合穴103dとネジ穴3eとが一致した状態で、固定ネジ102によりネジ止めすることで、上部側支柱103Aを固定する。
ベース支柱スライド挿入部3cは、スライド開口部3dからストッパ部3bまでの範囲で、ベース支柱5Aのベース支柱先端部5aが内周面に沿って摺動できる大きさとなる中空に形成されている。
また、基部側支柱103Bの下端には、第2調整手段120が取り付けられている。
なお、上部挿通部25の下面でスライド開口部3dに対向する部分には、ベース支柱5Aが抜けでないための抜止部23Bが取り付けられている。この抜止部23Bは、ベース支柱先端部5aの直径よりも開口を狭くするように内側に突出して取り付けられている。
以下、回転工具ガイド機構100を作業位置に設置する手順を図8を参照して説明する。なお、図8では使用される回転工具としてドリル装置Sが取り付けられた状態で説明するが、ドリル装置Sは、回転工具ガイド機構100を設置した後に取り付けることでも構わない。
このように、第2調整手段120の係合片27Aの係合及び第1調整手段110の弾性部材113により、ガイド支柱2Aは、作業面MS及び設置面Hsに突っ張った状態で設置される。
なお、保持機構50及びハンドル機構60等を用いてドリル装置Sを使用する動作は、既に説明した図6の動作と同じである。
また、支柱長調整機構30の第1調整手段10は、コイルスプリング13からの付勢力を第1フランジ部11に伝えることができる構成であれば、第1フランジ部11と、コイルスプリング13と、第2フランジ部12の構成であっても構わない。
また、回転工具は、ドリル装置Sの替わりにコアビット装置等、であってもよく穿孔あるいは穴明けに使用される装置であれば限定されるものではない。また、作業方向は、設置場所にガイド支柱2を突っ張って使用することができる場所であれば、左右方向のような側面方向の作業や、あるいは下方向の作業に使用することができることはもちろんである。
また、回転工具ガイド機構1では、ろ過循環装置71を使用して穴明作業を行うように説明したが、乾式による穴明作業では、ろ過循環装置71を使用する必要がない。また、ここでいう穴明作業とは、作業者がハンドルレバー67を操作して作業できる構成でれあば、直径が20cm以上のものや、あるいは、3cm未満のもの等、その大きさ穴径が限定されるものではない。
なお、回転工具ガイド機構1,100は、本発明の趣旨に沿って適宜変更された構成により実現されるものであっても構わない。
3 本体支柱 4 スライド支柱
5 ベース支柱 6 サポートシュー
10,110 第1調整手段 11 第1フランジ部
12 第2フランジ部 13 コイルスプリング(弾性部材)
14 支持アーム 14a 支持ピン
15 支持レバー 15a レバー本体
15b 取手 16 回動軸
17 スライド支持環 18 付勢手段
20,120 第2調整手段 21 支柱保持部(保持部)
22 固定ネジ部 22a ネジ操作ハンドル
22b 固定ネジ 22c ネジ固定フレーム
23 規制フレーム 23a 本体フレーム
23b 側面フレーム 23c 下部フレーム
24 ガイド挿通部 25 上部挿通部
26 下部挿通部 27,27A 係合片
28 挿通係合穴
29 ベースコイルスプリング(コイルスプリング)
30,130 支柱長調整機構 40 工具取付機構
41 第1脚部(移動支持脚) 42 第2脚部(移動支持脚)
43 取付接続部 44 工具保持部
44a ボルト締付部 44b 回転止板
45 取付冶具 45a 下部円環部
45b 接続ボルト 45c 上部円環部
45d 接続ナット 46 支持板固定部
47 ガイド支持板 48 工具先端ガイド部
48a 筒状ガイド体 48b 排水接続管
50 保持機構 51 凹部
52 固定ピンガイド 52a 挿通穴
53 固定ピン 54 ピン本体
55 ピン用バネ 56 ピン支持軸部
57 ピンブロック体 58 ピンレバー
60 ハンドル機構 61 ハンドル作用軸
62 ハンドル支点軸 63 長穴
64 先端ハンドル 65 介在接続部
66 操作レバー 67 ハンドルレバー
68 ハンドル用コイルスプリング(スプリング部材)
71 ろ過循環装置 72 供給ホース
73 排水ホース Hs 設置面
MS 作業面 Ra 踏み台
S ドリル装置(回転工具) St 潤滑水供給体
Sp 接続管 Sc 取付ホルダ
Ta 作業台 dr ドリル
Claims (11)
- 作業面に向かって穴明作業を行う回転工具のガイドを行う回転工具ガイド機構において、
前記作業面と対向する設置面との間に固定されるガイド支柱と、このガイド支柱の長さを付勢手段を介して調整する支柱長調整機構と、前記支柱長調整機構の上部側に前記ガイド支柱に沿って上下動自在に支持された工具取付機構と、この工具取付機構の前記ガイド支柱における位置を前記ガイド支柱に沿って変更可能に固定して保持する保持機構と、この保持機構で保持した前記工具取付機構を前記保持機構より上方となる前記ガイド支柱に沿って梃子により上下動させるハンドル機構と、を備え、
前記ガイド支柱は、本体支柱と、この本体支柱の下部側に沿って設けたベース支柱と、前記本体支柱の上部側に当該本体支柱に対してスライド自在に前記支柱長調整機構の付勢手段を介して設けたスライド支柱とを有し、
前記支柱長調整機構は、前記本体支柱の上部側と前記スライド支柱の下部側とに支持され、前記スライド支柱を上方に付勢して長さを調整する第1調整手段と、前記本体支柱の下部側と前記ベース支柱とに支持され、前記本体支柱を前記ベース支柱に沿って設定された所定の位置で当該本体支柱を保持する第2調整手段とを備え、
前記第1調整手段は、前記スライド支柱の下部側に固定して設けた第1フランジ部と、前記本体支柱の上部側に固定して設けた第2フランジ部と、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部の間で、前記第1フランジ部を前記作業面側に弾性部材を介して付勢するように設けた前記付勢手段とを有し、
前記付勢手段は、前記第1フランジ部に一端を揺動自在に支持される支持アームと、この支持アームの他端を一側に回動自在に支持する支持レバーと、この支持レバーの他側を回動自在に支持する回動軸と、この回動軸を支持し前記本体支柱にスライド自在に設けたスライド支持環と、このスライド支持環と前記第2フランジ部の間に設けた前記弾性部材とを有することを特徴とする回転工具ガイド機構。 - 作業面に向かって穴明作業を行う回転工具のガイドを行う回転工具ガイド機構において、
前記作業面と対向する設置面との間に固定されるガイド支柱と、このガイド支柱の長さを付勢手段を介して調整する支柱長調整機構と、前記支柱長調整機構の上部側に前記ガイド支柱に沿って上下動自在に支持された工具取付機構と、この工具取付機構の前記ガイド支柱における位置を前記ガイド支柱に沿って変更可能に固定して保持する保持機構と、この保持機構で保持した前記工具取付機構を前記保持機構より上方となる前記ガイド支柱に沿って梃子により上下動させるハンドル機構と、を備え、
前記ガイド支柱は、本体支柱と、この本体支柱の下部側に沿って設けたベース支柱と、前記本体支柱の上部側に当該本体支柱に対してスライド自在に前記支柱長調整機構の付勢手段を介して設けたスライド支柱とを有し、
前記支柱長調整機構は、前記本体支柱の上部側と前記スライド支柱の下部側とに支持され、前記スライド支柱を上方に付勢して長さを調整する第1調整手段と、前記本体支柱の下部側と前記ベース支柱とに支持され、前記本体支柱を前記ベース支柱に沿って設定された所定の位置で当該本体支柱を保持する第2調整手段とを備え、
前記第1調整手段は、前記スライド支柱の下部側に固定して設けた第1フランジ部と、前記本体支柱の上部側に固定して設けた第2フランジ部と、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部の間で、前記第1フランジ部を前記作業面側に弾性部材を介して付勢するように設けた前記付勢手段とを有し、
前記第2調整手段は、ベース支柱に離間して挿通する上部挿通部及び下部挿通部と、この上部挿通部及び下部挿通部を支持して前記本体支柱の下端を前記ベース支柱に沿って保持する保持部と、前記上部挿通部及び前記下部挿通部の間で前記ベース支柱に挿通し前記保持部に一端側を揺動自在に支持される係合片と、この係合片に一端を当接させると共に前記下部挿通部にその他端を当接させ、前記係合片を前記上部挿通部側に付勢するコイルスプリングとを備え、
前記係合片は、前記ベース支柱に挿通する挿通係合穴が形成され、前記コイルスプリングに付勢されて一側に揺動して傾斜することで、前記ベース支柱に当接する挿通係合穴の内周面により前記ベース支柱の外側面に係合することを特徴とする回転工具ガイド機構。 - 前記保持機構は、前記スライド支柱の長手方向に沿って形成した複数の凹部と、この凹部に着脱自在に係合する固定ピンと、この固定ピンを支持すると共に前記スライド支柱にスライド自在に支持される固定ピンガイドとを有し、前記凹部に係合する前記固定ピンにより前記スライド支柱の所定位置に固定された前記固定ピンガイドを介して前記工具取付機構を保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転工具ガイド機構。
- 前記工具取付機構は、前記スライド支柱に支持され長手方向に沿って移動する移動支持脚と、この移動支持脚から側方に突出して設けられ前記回転工具を着脱自在に保持する工具保持部と、を有し、
前記ハンドル機構は、前記工具取付機構の移動支持脚と工具保持部との間に設けたハンドル作用軸と、前記固定ピンガイドに設けられたハンドル支点軸と、前記ハンドル支点軸を支点として前記ハンドル作用軸に支持され、前記ハンドル作用軸の上下移動に伴って前記ハンドル支点軸を移動させる長穴が形成されたハンドルレバーと、を有することを特徴とする請求項3に記載の回転工具ガイド機構。 - 前記工具取付機構は、前記作業面に当接して前記回転工具の先端を覆う工具先端ガイド部を支持する先端ガイド支持部を備え、
前記先端ガイド支持部は、工具先端ガイド部を支持するガイド支持板と、このガイド支持板を前記スライド支柱の上部側に着脱自在に固定する支持板固定部とを有し、
前記工具先端ガイド部は、前記回転工具に供給されて工具先端から送り出される潤滑液に切粉を含んで降下する排液水を一時的に収納する収納空間を有する筒状ガイド体と、この筒状ガイド体に突出して形成され前記収納空間に収納された排液水を外部の排水ホースに接続して排出する排水接続管とを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の回転工具ガイド機構。 - 前記ハンドルレバーは、ハンドル作用軸の軸線方向に前記工具取付機構から突出して設けられた延長軸部と、当該ハンドルレバーの側面とに掛け渡されたスプリング部材を有し、前記スプリング部材の弾性力により、前記作業面側となる上方に付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の回転工具ガイド機構。
- 作業面に向かって穴明作業を行う回転工具のガイドを行う回転工具ガイド機構において、
前記作業面と対向する設置面との間に固定されるガイド支柱と、このガイド支柱の長さを付勢手段を介して調整する支柱長調整機構と、前記支柱長調整機構の上部側に前記ガイド支柱に沿って上下動自在に支持された工具取付機構と、この工具取付機構の前記ガイド支柱における位置を前記ガイド支柱に沿って変更可能に固定して保持する保持機構と、この保持機構で保持した前記工具取付機構を前記保持機構より上方となる前記ガイド支柱に沿って梃子により上下動させるハンドル機構と、を備え、
前記ガイド支柱は、本体支柱と、この本体支柱の下部側に沿って設けたベース支柱と、前記本体支柱の上部側に当該本体支柱に対してスライド自在に前記支柱長調整機構の付勢手段を介して設けたスライド支柱とを有し、
前記支柱長調整機構は、前記本体支柱の上部側と前記スライド支柱の下部側とに支持され、前記スライド支柱を上方に付勢して長さを調整する第1調整手段と、前記本体支柱の下部側と前記ベース支柱とに支持され、前記本体支柱を前記ベース支柱に沿って設定された所定の位置で当該本体支柱を保持する第2調整手段とを備え、
前記第1調整手段は、前記スライド支柱の下部側と前記本体支柱の上部側とを嵌入する嵌入筒体と、この嵌入筒体に嵌入された前記スライド支柱の下部側と前記本体支柱の上部側の間で前記スライド支柱を上方に付勢する弾性部材と、この弾性部材に付勢された前記スライド支柱の下部側と前記嵌入筒体とを着脱自在に係合する第1係合手段と、前記本体支柱の上部側と前記嵌入筒体とを着脱自在に係合する第2係合手段とを有することを特徴とする回転工具ガイド機構。 - 前記第1係合手段及び前記第2係合手段は、ネジであり、
前記嵌入筒体は、前記ネジに対応するネジ穴の少なくとも一方が筒体長手方向に沿って形成された長穴であり、前記長穴に対応する前記スライド支柱の下部側及び前記本体支柱の上部側のいずれか一方において、当該支柱に形成した前記ネジが螺合する雌ネジ部を備えることを特徴とする請求項7に記載の回転工具ガイド機構。 - 前記本体支柱は、前記嵌入筒体内に嵌入する上部側支柱と、この上部側支柱を支持する基部側支柱とを備え、
前記上部側支柱と前記基部側支柱とは、互いに重なる位置で側面から固定手段により着脱自在に支持されていることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の回転工具ガイド機構。 - 作業面に向かって穴明作業を行う回転工具のガイドを行う回転工具ガイド機構において、
前記作業面と対向する設置面との間に固定されるガイド支柱と、このガイド支柱の長さを付勢手段を介して調整する支柱長調整機構と、前記支柱長調整機構の上部側に前記ガイド支柱に沿って上下動自在に支持された工具取付機構と、この工具取付機構の前記ガイド支柱における位置を前記ガイド支柱に沿って変更可能に固定して保持する保持機構と、この保持機構で保持した前記工具取付機構を前記保持機構より上方となる前記ガイド支柱に沿って梃子により上下動させるハンドル機構と、を備え、
前記ガイド支柱は、本体支柱と、この本体支柱の下部側に沿って設けたベース支柱と、前記本体支柱の上部側に当該本体支柱に対してスライド自在に前記支柱長調整機構の付勢手段を介して設けたスライド支柱とを有し、
前記支柱長調整機構は、前記本体支柱の上部側と前記スライド支柱の下部側とに支持され、前記スライド支柱を上方に付勢して長さを調整する第1調整手段と、前記本体支柱の下部側と前記ベース支柱とに支持され、前記本体支柱を前記ベース支柱に沿って設定された所定の位置で当該本体支柱を保持する第2調整手段とを備え、
前記第1調整手段は、前記スライド支柱の下部側に固定して設けた第1フランジ部と、前記本体支柱の上部側に固定して設けた第2フランジ部と、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部の間で、前記第1フランジ部を前記作業面側に弾性部材を介して付勢するように設けた前記付勢手段とを有し、
前記第2調整手段は、
前記本体支柱の下部に固定して前記ベース支柱を挿通する上部挿通部と、この上部挿通部を介在支持部を介して離間させ前記ベース支柱を挿通する下部挿通部と、前記上部挿通部及び前記下部挿通部の間で前記ベース支柱に挿通し前記介在支持部に一端側を揺動自在に支持される係合片と、この係合片に一端を当接させると共に前記下部挿通部にその他端を当接させ、前記係合片を前記上部挿通部側に付勢するコイルスプリングとを備え、
前記係合片は、前記ベース支柱に挿通する挿通係合穴が形成され、前記コイルスプリングに付勢されて一側に揺動して傾斜することで、前記ベース支柱に当接する前記挿通係合穴の内周面により前記ベース支柱の外側面に係合し、前記本体支柱の内部に挿入される前記ベース支柱を所定位置で着脱自在に支持することを特徴とする回転工具ガイド機構。 - 作業面に向かって穴明作業を行う回転工具のガイドを行う回転工具ガイド機構において、
前記作業面と対向する設置面との間に固定されるガイド支柱と、このガイド支柱の長さを付勢手段を介して調整する支柱長調整機構と、前記支柱長調整機構の上部側に前記ガイド支柱に沿って上下動自在に支持された工具取付機構と、この工具取付機構の前記ガイド支柱における位置を前記ガイド支柱に沿って変更可能に固定して保持する保持機構と、この保持機構で保持した前記工具取付機構を前記保持機構より上方となる前記ガイド支柱に沿って梃子により上下動させるハンドル機構と、を備え、
前記ガイド支柱は、本体支柱と、この本体支柱の下部側に沿って設けたベース支柱と、前記本体支柱の上部側に当該本体支柱に対してスライド自在に前記支柱長調整機構の付勢手段を介して設けたスライド支柱とを有し、
前記支柱長調整機構は、前記本体支柱の上部側と前記スライド支柱の下部側とに支持され、前記スライド支柱を上方に付勢して長さを調整する第1調整手段と、前記本体支柱の下部側と前記ベース支柱とに支持され、前記本体支柱を前記ベース支柱に沿って設定された所定の位置で当該本体支柱を保持する第2調整手段とを備え、
前記第1調整手段は、前記スライド支柱の下部側と前記本体支柱の上部側とを嵌入する嵌入筒体と、この嵌入筒体に嵌入された前記スライド支柱の下部側と前記本体支柱の上部側の間で前記スライド支柱を上方に付勢する弾性部材と、この弾性部材に付勢された前記スライド支柱の下部側と前記嵌入筒体とを着脱自在に係合する第1係合手段と、前記本体支柱の上部側と前記嵌入筒体とを着脱自在に係合する第2係合手段とを有し、
前記第2調整手段は、
前記本体支柱の下部に固定して前記ベース支柱を挿通する上部挿通部と、この上部挿通部を介在支持部を介して離間させ前記ベース支柱を挿通する下部挿通部と、前記上部挿通部及び前記下部挿通部の間で前記ベース支柱に挿通し前記介在支持部に一端側を揺動自在に支持される係合片と、この係合片に一端を当接させると共に前記下部挿通部にその他端を当接させ、前記係合片を前記上部挿通部側に付勢するコイルスプリングとを備え、
前記係合片は、前記ベース支柱に挿通する挿通係合穴が形成され、前記コイルスプリングに付勢されて一側に揺動して傾斜することで、前記ベース支柱に当接する前記挿通係合穴の内周面により前記ベース支柱の外側面に係合し、前記本体支柱の内部に挿入される前記ベース支柱を所定位置で着脱自在に支持することを特徴とする回転工具ガイド機構。
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