JP6411242B2 - 隔膜真空計、および、隔膜真空計の製造方法 - Google Patents

隔膜真空計、および、隔膜真空計の製造方法 Download PDF

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本発明は、隔膜に加えられる圧力の大きさに応じた信号を出力する隔膜真空計、および、隔膜真空計の製造方法に関する。
隔膜真空計は、隔膜と向かい合う電極を備え、隔膜に加えられる圧力の変化による隔膜の変形を、隔膜と電極との間の静電容量の変化に変換する。隔膜真空計は、例えば、金属製の隔膜と、金属製の筒体であって、隔膜とキャパシタを形成する電極が内部に配置された筒体とを備え、隔膜が筒体に溶接されている。(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第4785669号
ところで、金属製の隔膜真空計では、隔膜と筒体とが溶接されるとき、隔膜と筒体との溶接が隔膜の周方向に沿って進められるため、溶接が開始される部位と、溶接が終了する部位との間では、隔膜と筒体との間に歪みが生じやすい。こうした歪みは、隔膜に加わる圧力と、隔膜と電極との間の静電容量との関係に誤差を生じ、隔膜真空計の計測結果の精度を下げてしまう。
本発明は、隔膜と筒体との間に歪みが生じることを抑える隔膜真空計、および、隔膜真空計の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、隔膜真空計は、セラミックから形成されて、開口を有した筒体と、金属板を含み、前記筒体の前記開口を塞ぐ隔膜とを備え、銀と銅とを主成分とし、前記筒体と前記隔膜とを接合するろう材であって、前記ろう材の融点が780℃以上である前記ろう材をさらに備える。そして、前記金属板は、前記セラミックの線膨張率よりも大きい線膨張率を前記ろう材の融点において示し、かつ、前記セラミックの線膨張率よりも小さい線膨張率を前記ろう材の融点よりも低い温度の範囲に含む。
上記課題を解決するために、隔膜真空計の製造方法は、セラミックから形成されて、開口を有した筒体と、金属板を含み、前記筒体の開口を塞ぐ隔膜との間に、銀と銅とを主成分とするろう材を配置する工程と、前記筒体と前記隔膜との間に配置された前記ろう材を融解して前記筒体と前記隔膜とを接合する工程と、融解した前記ろう材を冷却する工程とを備える。そして、前記接合する工程では、前記筒体、前記隔膜、および、前記ろう材が、前記ろう材が融解する温度であって、前記金属板を形成する金属の線膨張率が、前記セラミックの線膨張率よりも小さい状態から、前記セラミックの線膨張率よりも大きい状態に変わる温度以上の温度まで加熱され、前記冷却する工程では、前記筒体、前記隔膜、および、前記ろう材が、前記ろう材が融解する温度よりも低い温度であって、前記金属の線膨張率が、前記セラミックの線膨張率よりも大きい状態から、前記セラミックの線膨張率よりも小さい状態に変わる温度に冷却される。
上記隔膜真空計、および、隔膜真空計の製造方法によれば、隔膜と筒体とがろう材によって接合されるとき、隔膜、筒体、および、ろう材の各々は、ろう材の融点以上の温度まで加熱される。この際に、隔膜の備える金属板を形成する金属の線膨張率は、筒体を形成するセラミックの線膨張率よりも大きい。この状態から、隔膜、筒体、および、ろう材の各々の温度がろう材の融点よりも低い温度に変わると、金属板を形成する金属の線膨張率は、筒体を形成するセラミックの線膨張率よりも小さくなる。このとき、ろう材によって隔膜が筒体に固定されているため、収縮する隔膜には張力が作用し続ける。結果として、だれやしわがない状態で隔膜が筒体に接合されやすくなるため、隔膜と筒体との間に歪みが生じることが抑えられる。
上記隔膜真空計において、前記セラミックが酸化アルミニウムであり、前記金属板が鉄とニッケルとを主成分とする合金から構成されてもよい。
上記隔膜真空計によれば、ろう材の融点以上では、金属の線膨張率がセラミックの線膨張率よりも大きくなる一方で、ろう材の融点よりも低い温度では、金属の線膨張率がセラミックの線膨張率よりも小さくなる。そのため、隔膜と筒体との間に歪みが生じることが抑えられる。
上記隔膜真空計において、前記金属板の厚さは20μm以上200μm以下であってもよい。
上記隔膜真空計によれば、金属板の厚さが20μm以上であるため、金属板の形成や金属板の取り扱いにかかる負荷を抑えることができる。また、金属板の厚さが200μm以下であるため、筒体に接合された隔膜が張力によって割れることが抑えられる。
上記隔膜真空計において、前記筒体は、底部と、1つの方向である高さ方向に沿って前記底部から延びる周壁とを備え、前記開口が前記周壁における前記高さ方向の端部であり、前記周壁における前記高さ方向に沿った長さが、500μm以下であってもよい。
上記隔膜真空計によれば、隔膜に生じた張力が周壁に作用しても、周壁が変形しない程度に周壁の高さが低い。そのため、筒体の変形が抑えられ、結果として、筒体と隔膜との間に歪みが生じることが抑えられる。
本発明の隔膜真空計を具体化した1つの実施形態であって隔膜真空計の斜視構造の一部を破断して示す斜視図である。 一実施形態における隔膜真空計の一部が分解された状態における隔膜真空計の断面構造を示す断面図である。 一実施形態における隔膜を形成する金属の線膨張率と筒体を形成するセラミックの線膨張率との関係を示すグラフである。 一実施形態における隔膜真空計の製造方法を説明するための図であって、隔膜真空計の製造過程を示す工程図である。 一実施形態における隔膜真空計の製造方法を説明するための図であって、隔膜真空計の製造過程を示す工程図である。 一実施形態における隔膜真空計の作用を説明するための図である。 一実施形態における隔膜真空計の作用を説明するための図である。 実施例の隔膜真空計に与えられる圧力と隔膜真空計の出力する静電容量との関係を示す両対数グラフである。 変形例における隔膜真空計の断面構造を示す断面図である。
図1から図8を参照して、本発明の隔膜真空計、および、隔膜真空計の製造方法を具体化した1つの実施形態を説明する。以下では、隔膜真空計の構成、隔膜真空計の製造方法、隔膜真空計の作用、および、実施例を順番に説明する。
[隔膜真空計の構成]
図1から図3を参照して、隔膜真空計の構成を説明する。なお、図1では、隔膜真空計の構成を説明する便宜上から、隔膜真空計の一部を破断した状態が示され、また、図2では、隔膜真空計を構成する部材の一部を分解した断面構造が示されている。
図1が示すように、隔膜真空計10は、セラミックから形成されて、開口11aを有した筒体11と、少なくとも金属板を含み、筒体11の開口11aを塞ぐ隔膜12と、筒体11と隔膜12とを接合するろう材13とを備えている。ろう材13は、銀と銅とを主成分とし、ろう材13の融点は780℃以上である。
金属板を形成する金属の線膨張率は、ろう材13の融点において、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも大きく、かつ、ろう材13の融点よりも低い温度において、セラミックの線膨張率よりも小さい。
筒体11は、底部11bと、1つの方向である高さ方向に沿って底部11bから延びる周壁11cとを備えている。筒体11は、例えば、円筒形状を有することが好ましいが、角筒形状を有していてもよい。底部11bにおける隔膜12と対向する面には、静電容量を測定するための測定用電極14が形成され、測定用電極14は、例えば、円板形状を有している。測定用電極14には、測定用端子15が接続され、測定用端子15は、高さ方向に沿って延びて、筒体11の底部11bを貫通し、筒体11の外部まで延びている。
また、底部11bにおける隔膜12と対向する面には、静電容量を補正するための補正用電極16が形成され、補正用電極16は、例えば、測定用電極14を取り囲む環形状を有している。補正用電極16には、補正用端子17が接続され、補正用端子17は、高さ方向に沿って延びて、筒体11の底部11bを貫通し、筒体11の外部まで延びている。
隔膜12と筒体11とによって囲まれる空間は、例えば、真空に保たれているが、大気圧に保たれていてもよい。すなわち、隔膜真空計10は、絶対圧真空計であってもよいし、ゲージ圧真空計であってもよい。
隔膜真空計10は、隔膜12に圧力が加わると、測定用端子15を通じて隔膜12と筒体11とによって囲まれる空間の圧力との差に応じた信号を隔膜真空計10の外部に出力する。
図2が示すように、筒体11において、開口11aが周壁11cにおける高さ方向の端部であり、周壁11cにおける高さ方向に沿った長さLは、500μm以下であることが好ましい。
筒体11の表面の一部には、セラミックに金属元素が拡散したメタライズ層11dが形成されている。メタライズ層11dは、筒体11の表面のうちで、金属と接する部分に形成されている。すなわち、筒体11の周壁11cのうち、開口11aを囲む部分であって、ろう材13によって隔膜12に接合される部分に形成されている。また、メタライズ層11dは、筒体11の底部11bのうち、測定用電極14が位置する部分と、補正用電極16が位置する部分とに形成されている。
メタライズ層11dは、例えば、モリブデンとマンガンとが拡散したモリブデン−マンガン系のメタライズ層であることが好ましく、この場合には、測定用電極14および補正用電極16は、めっき法を用いてニッケルあるいは金で形成されることが好ましい。なお、メタライズ層11dは、セラミックにチタンが拡散した層であってもよい。筒体11にメタライズ層11dが形成されていることにより、メタライズ層が形成されていない構成と比べて、筒体11の表面に形成された金属膜が、筒体11から剥がれにくくなる。
なお、測定用電極14および補正用電極16が、真空蒸着あるいはスパッタ法で形成され、かつ、アルミニウム、ニッケル、金、タンタル、および、モリブデンから構成される群から選択されるいずれかの金属から形成されるときには、メタライズ層11dが割愛されてもよい。
メタライズ層11dのうち、開口11aを囲む部分に形成されたメタライズ層11dの表面には、筒体側金属層18が形成されていることが好ましい。筒体側金属層18は、開口11aを囲む環形状を有することが好ましく、また、ニッケルから形成されることが好ましい。筒体側金属層18が形成されることにより、筒体11に対するろう材13のぬれ性が高まるため、筒体11と隔膜12との接合における強度が高まる。
隔膜12は、少なくともコア層12aを含み、コア層12aの1つの面である表面と、表面とは反対側の面である裏面との各々を覆う被覆層12bを備えることが好ましい。コア層12aは、金属板の一例である。コア層12aを形成する金属板の1つの面である表面と、表面とは反対側の面である裏面とには、自然酸化膜が形成されている場合がある。この点で、隔膜12が被覆層12bを備える構成であれば、仮にコア層12aの表面および裏面に自然酸化膜が形成されていたとしても、被覆層12bを形成することにより、酸化されていない金属の面を形成することができる。そして、被覆層12bが酸化されていない状態であれば、自然酸化膜が形成された金属板のみが隔膜を形成する構成と比べて、隔膜12に対するろう材13のぬれ性が高まる。
隔膜12において、コア層12aの厚さTは、20μm以上200μm以下であることが好ましい。コア層12aの厚さTが20μm以上であれば、コア層12aの形成やコア層12aの取り扱いにかかる負荷を抑えることができる。被覆層12bはニッケルから形成されることが好ましく、スパッタ法や真空蒸着法によって形成されることが好ましい。また、被覆層12bの厚さは、10μm以下であることが好ましい。
隔膜12において、筒体11の開口11aによって囲まれた部分であって、隔膜12に印加された圧力を受ける部分の直径、すなわち、隔膜12の有効直径Dは、隔膜真空計の小型化の要請に応じて、例えば、18mm以上25mm以下であることが好ましい。
なお、図2では、図示の便宜上から、コア層12a、被覆層12b、および、筒体側金属層18の厚さが誇張して示されている。
ろう材13は、筒体側金属層18とほぼ同径の環形状を有して、開口11aを囲むことが好ましく、また、ろう材13における筒体11の高さ方向に沿う厚さは、筒体11と隔膜12とが接合された状態において、10μm以上50μm以下であることが好ましい。ろう材13の厚さが10μm以上50μm以下であることにより、ろう材13の量が少なすぎるために筒体11と隔膜12との接合が不十分になること、および、ろう材13の量が多すぎるために本来は必要ではない部分にまでろう材13がはみ出ることが抑えられる。
ろう材13の形成材料において、銀と銅とが主成分である。すなわち、ろう材13の形成材料において、銀の含まれる割合、および、銅の含まれる割合が、他の材料の含まれる割合よりも大きい。ろう材13は、銀と銅とのみを含むことが好ましいが、ろう材13の融点が780℃以上であれば、ろう材13は、銀と銅以外の材料を含んでいてもよく、例えば、亜鉛、カドミウム、スズ、ニッケル、および、リチウムなどを含んでいてもよい。
ろう材13の形成材料において、銀の含まれる割合は、銅の含まれる割合以上であることが好ましく、銀の含まれる割合は、銅の含まれる割合よりも大きいことがより好ましい。また、ろう材13の形成材料において、銀の含まれる割合は、70質量%以上であることが好ましく、また、80質量%以下であることが好ましい。ろう材13の形成材料において、銅の含まれる割合は、20質量%以上であることが好ましく、また、30質量%以下であることが好ましい。
ろう材13は、具体的には、JIS Z 3261において規定されるBAg−8に準拠する銀ろうであることが好ましく、ろう材13の形成材料において、銀の含まれる割合が71質量%以上73質量%以下であり、かつ、銅の含まれる割合が27質量%以上29質量%以下であることが好ましい。
ろう材13の融点において、コア層12aを形成する金属の線膨張率は、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも大きい。一方で、ろう材13の融点よりも低い温度において、コア層12aを形成する金属の線膨張率は、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも小さい。すなわち、コア層12aを形成する金属の線膨張率と、筒体11を形成するセラミックの線膨張率との大小関係は、ろう材13の融点よりも低い温度において逆転する。
コア層12aを形成する金属は、鉄とニッケルとを主成分とする鉄−ニッケル系の合金であることが好ましく、すなわち、コア層12aの形成材料において、鉄の含まれる割合と、ニッケルの含まれる割合との両方が、他の材料の含まれる割合よりも大きいことが好ましい。
コア層12aを形成する金属は、インバー、スーパーインバー、および、コバール(登録商標)のいずれかであることが好ましい。コア層12aを形成する金属において、ニッケルとコバルトとの和が36質量%以上45質量%以下であり、マンガンが0.5質量%以上1.25質量%以下であり、ケイ素が0.3質量%よりも小さく、炭素が0.1質量%よりも小さく、かつ、残部が鉄であることが好ましい。なお、ニッケルとコバルトとの和のうち、ニッケルが29質量%以上36質量%以下であることが好ましい。
筒体11を形成するセラミックは、酸化アルミニウムであることが好ましい。セラミックのうち、酸化アルミニウムの含まれる割合は、92質量%以上100質量%以下であることが好ましく、96質量%以上100質量%以下であることがより好ましく、99質量%以上100質量%以下であることがさらに好ましい。
例えば、図3が示すように、コア層12aを形成する金属がコバール(登録商標)であり、筒体11を形成するセラミックが酸化アルミニウムであるとき、600℃から700℃までの間において金属の線膨張率とセラミックの線膨張率との大小関係が逆転し、780℃以上において、金属の線膨張率がセラミックの線膨張率よりも大きい。なお、筒体11を形成するセラミックにおいて、酸化アルミニウムの含まれる割合が100質量%であるとき、および、酸化アルミニウムの含まれる割合が96質量%であるときの両方において、780℃以上では、金属の線膨張率がセラミックの線膨張率よりも大きい。
[隔膜真空計の製造方法]
図4から図6を参照して隔膜真空計10の製造方法を説明する。なお、以下では、隔膜真空計10の製造方法の一例として、絶対真空計の製造方法を説明する。
隔膜真空計10の製造方法は、筒体11と筒体11の開口11aを塞ぐ隔膜12との間にろう材13を配置する工程と、ろう材13を融解して筒体11と隔膜12とを接合する工程と、融解したろう材13を冷却する工程とを備えている。
接合する工程では、筒体11、隔膜12、および、ろう材13が、ろう材13が融解する温度であって、コア層12aを形成する金属の線膨張率が、セラミックの線膨張率よりも小さい状態から、セラミックの線膨張率よりも大きい状態に変わる温度以上の温度まで加熱される。
冷却する工程では、筒体11、隔膜12、および、ろう材13が、ろう材13が融解する温度よりも低い温度であって、金属の線膨張率が、セラミックの線膨張率よりも大きい状態から、セラミックの線膨張率よりも小さい状態に変わる温度以下の温度まで冷却される。
図4が示すように、筒体11と隔膜12との間にろう材13を配置する工程よりも前に、筒体11に対してメタライズ層11d、測定用電極14、補正用電極16、および、筒体側金属層18の各々が形成される。そして、測定用電極14には測定用端子15が接続され、補正用電極16には補正用端子17が接続される。
筒体11と隔膜12との間にろう材13を配置する工程では、筒体11と隔膜12とが大気中に配置され、かつ、筒体11と隔膜12との間であって、筒体側金属層18と被覆層12bとに挟まれる位置にろう材13が配置される。ろう材13は、環形状を有して、筒体11の開口11aにおける周方向の全体にわたって配置されることが好ましい。
ろう材13を配置する工程では、例えば、隔膜12における被覆層12bの上にろう材13が配置され、次いで、ろう材13の上に筒体11が配置される。これにより、筒体11の高さ方向において、ろう材13が筒体11と隔膜12とに挟まれる。
筒体11、隔膜12、および、ろう材13の組立体が配置される雰囲気の温度は、室温、例えば、10℃以上30℃以下の温度であればよい。筒体11と隔膜12との間にろう材13を配置する工程では、ろう材13が固体の状態に保たれ、かつ、コア層12aを形成する金属の線膨張率が、筒体11を形成するセラミックの温度よりも小さい状態に保たれる。
図5が示すように、筒体11と隔膜12とを接合する工程では、筒体11、隔膜12、および、ろう材13が、例えば、収容容器20内に配置され、次いで、収容容器20内が、収容容器20の排気口20aに接続された真空ポンプ21によって減圧される。収容容器20の内部は、例えば、0.1Pa以下の圧力に減圧されることが好ましい。
そして、収容容器20の備えるヒーター22によって、ろう材13が、ろう材13の融点以上の温度まで加熱される。このとき、収容容器20内にろう材13とともに配置された筒体11および隔膜12も、ろう材13の融点以上の温度まで加熱される。ろう材13、筒体11、および、隔膜12の温度がろう材13の融点以上の温度まで加熱される間に、コア層12aを形成する金属の線膨張率は、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも小さい状態から、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも大きい状態に変わる。
融解したろう材13を冷却する工程では、ろう材13が冷却されることで、ろう材13が融点以上の温度から、ろう材13が固化する温度であって、例えば、室温まで冷却される。このとき、筒体11および隔膜12も、ろう材13とともにろう材13が固化する温度まで冷却される。このとき、コア層12aを形成する金属の線膨張率が、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも大きい状態から、セラミックの線膨張率よりも小さい状態に変わる。
ろう材13、筒体11、および、隔膜12の冷却は、真空雰囲気に維持された収容容器20内で行われてもよいし、収容容器20内に冷却ガス、例えば、窒素ガスなどが充填された状態で行われてもよい。あるいは、ろう材13、筒体11、および、隔膜12の冷却は、収容容器20の外部であって、大気圧雰囲気中で行われてもよい。
これにより、隔膜12が、ろう材13によって筒体11に固定されることで、隔膜真空計10が製造される。
[隔膜真空計の作用]
図6および図7を参照して、隔膜真空計10の作用を説明する。なお、図7および図8では、図示の便宜上から、筒体11の周壁11cのみを図示し、筒体11の底部11bの図示を省略している。また、以下では、説明の便宜上から、筒体11の温度と隔膜12の温度とが同一であるとして説明する。なお、筒体11の温度と隔膜12の温度とは、ろう材13の融解前、融解時、および、固化時のいずれにおいても、ろう材13の温度と同じ温度であると見なすことができる。
図6が示すように、隔膜真空計10を形成する筒体11の温度Tm、および、隔膜12の温度Tmが、ろう材13の融点MTよりも低いとき、すなわち、ろう材13が加熱される前では、コア層12aを形成する金属の線膨張率が、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも小さい。一方で、上記温度Tmが融点MT以上であるとき、コア層12aを形成する金属の線膨張率が、筒体11を形成するセラミックの線膨張率よりも大きい。
そのため、温度Tmが融点MTよりも低い温度から融点MT以上の温度Tmに変わるとき、コア層12aの熱膨張による変化量C12は、筒体11の熱膨張による変化量C11よりも大きい。すなわち、温度Tmが融点MT以上の温度から融点MTよりも低い温度Tmに変わるとき、コア層12aの熱収縮による変化量C12は、筒体11の熱収縮による変化量C11よりも大きい。
このように、温度Tmが融点MT以上の温度から融点MTよりも低い温度に変わるとき、コア層12aの変化量C12すなわち収縮量が、筒体11の変化量C11すなわち収縮量よりも大きくなる。このとき、隔膜12はろう材13によって筒体11に固定された状態であり、また、筒体を形成するセラミックは、隔膜12の変形により筒体11に力が作用しても変形しない程度に剛性が高い。
それゆえに、図7が示すように、温度Tmが融点MTの温度から融点MTよりも低い温度に変わるとき、コア層12aにおける線膨張率と筒体11における線膨張率との関係に起因して隔膜12には張力TFが働く。結果として、隔膜12が張力TFを受けた状態で、隔膜12と筒体11とを接合することができる。つまり、隔膜12が、筒体11に対してだれやしわがない状態で接合されやすくなるため、隔膜12と筒体11との間に歪みが生じることが抑えられる。
また、コア層12aの厚さが20μm以上200μm以下であるため、筒体11に接合された隔膜12が張力TFによって割れることが抑えられる。さらに、周壁11cの高さが500μm以下であるため、隔膜12に生じた張力TFが周壁11cに作用しても、周壁11cが変形しない程度に周壁11cの高さが低い。それゆえに、筒体11の変形が抑えられ、結果として、筒体11と隔膜12との間に歪みが生じることが抑えられる。
[実施例]
図8を参照して、隔膜真空計10の実施例を説明する。
[隔膜真空計の製造方法]
酸化アルミニウムから形成された筒体と、隔膜と、JIS Z 3261において規定されるBAg−8に準拠する銀ろうと、を準備した。筒体の形成材料として、形成材料の99質量%以上が酸化アルミニウムであるセラミックを用いた。また、コア層をインバーで形成し、コア層の表面と裏面との各々に、スパッタ法を用いてニッケル膜を被覆層として形成した。筒体において、周壁の高さを500μmとし、隔膜におけるコア層の厚さを50μmとし、被覆層の厚さを約3μmとした。そして、隔膜における有効直径であって、筒体の開口によって囲まれる部分の直径を18mmとした。
筒体の表面の一部にモリブデン−マンガン系のメタライズ層を形成し、メタライズ層の上に、ニッケルめっきによって、測定用電極、補正用電極、および、筒体側金属層を形成した。そして、測定用電極には、筒体に形成された貫通孔を通る測定用端子を接続し、補正用電極には、筒体に形成された貫通孔であって、測定用端子の通る貫通孔とは別の貫通孔を通る補正用端子を接続した。そして、測定用端子用の貫通孔と補正用端子用の貫通孔とをガラスはんだによって封止した。
大気圧雰囲気にて、隔膜と筒体との間にろう材を配置した後、隔膜、筒体、および、ろう材の組立体を収容容器の内部に配置して、収容容器内の圧力が0.1Pa以下になるまで減圧した。そして、隔膜、筒体、および、ろう材を約800℃まで加熱して、ろう材を融解した後、収容容器内に窒素ガスを充填して、隔膜、筒体、および、ろう材を室温まで冷却した。これにより、隔膜真空計を得た。また、窒素ガスに代えて、収容容器内にアルゴンガスを充填した状態で冷却した隔膜、筒体、および、ろう材を備える隔膜真空計も得た。
[隔膜真空計]
上述した製造方法によって得られた隔膜真空計を用いて、隔膜真空計に与えられた圧力の変化に対する静電容量の変化を測定し、測定した結果の一例を図8に示した。
図8が示すように、隔膜真空計に与えられる圧力の対数と、隔膜真空計の出力する静電容量の対数とが、比例の関係を有することが認められた。そのため、隔膜真空計に与えられる圧力の対数と、隔膜真空計の出力する静電容量の対数との関係を用いて圧力を測定すれば、隔膜真空計によって高い精度で圧力を測定することが可能であることが認められた。
このように、実施例の隔膜真空計によれば、隔膜が張力を受けた状態で、隔膜が筒体に接合されるために、隔膜と筒体との間に歪みが生じることが抑えられ、結果として、高い精度で圧力を測定することができることが認められた。
以上説明したように、隔膜真空計、および、隔膜真空計の製造方法の1つの実施形態によれば、以下に列挙する効果を得ることができる。
(1)隔膜12、筒体11、および、ろう材13が、ろう材13の融点MT以上の温度から冷却されるときには、隔膜12のコア層12aにおける収縮量が、筒体11における収縮量よりも大きくなる。このとき、隔膜12は、ろう材13によって筒体11に固定された状態であり、また、筒体11を形成するセラミックは、隔膜12の変形により筒体11に力が作用しても筒体11が変形しない程度に剛性が高い。そのため、隔膜12に張力TFが働き、隔膜12が張力TFを受けた状態で、隔膜12と筒体11とを接合することができる。結果として、隔膜12が、筒体11に対してだれやしわがない状態で接合されやすくなるため、隔膜12と筒体11との間に歪みが生じることが抑えられる。
(2)ろう材13の融点MT以上では、鉄−ニッケル系合金の線膨張率が酸化アルミニウムの線膨張率よりも大きくなる一方で、ろう材13の融点よりも低い温度では、鉄−ニッケル系合金の線膨張率が酸化アルミニウムの線膨張率よりも小さくなる。そのため、隔膜12が張力TFを受けた状態で、隔膜12と筒体11とを接合することが抑えられる。
(3)コア層12aの厚さが20μm以上であるため、コア層12aの形成にかかる負荷を抑えることができる。また、コア層12aの厚さが200μm以下であるため、筒体11に接合された隔膜12が、張力TFによって割れることが抑えられる。
(4)周壁11cの長さLが500μm以下であるため、隔膜12に生じた張力TFが周壁11cに作用しても、周壁11cが変形しない程度に周壁11cの高さが低い。そのため、筒体11の変形が抑えられ、結果として、筒体11と隔膜12との間に歪みが生じることが抑えられる。
なお、上述した実施形態は、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・筒体11の周壁11cにおいて高さ方向に沿う長さLは、500μmよりも大きくてもよい。こうした構成であっても、上述した(1)から(3)に準じた効果を得ることはできる。
・コア層12aの厚さTは、20μmよりも小さくてもよいが、上述したように、コア層12aの厚さTが20μmであるときには、コア層12aの形成、および、取り扱いにかかる負荷が大きくなるため、コア層12aの厚さは、20μm以上であることが好ましい。
・コア層12aの厚さTは、筒体11と隔膜12とを接合したときに、隔膜12に割れが生じなければ、200μmよりも大きくてもよい。
・コア層12aを形成する金属は、上述した鉄−ニッケル系の合金以外の金属であってもよいし、また、筒体11を形成するセラミックは酸化アルミニウム以外のセラミックであってもよい。要は、ろう材13の融点において、金属の線膨張率がセラミックの線膨張率よりも大きくなるような金属とセラミックとの組み合わせであればよい。
・図9が示すように、隔膜真空計10は、筒体11と隔膜12とによって区画される空間を真空に保つためのゲッター材を備えていてもよい。こうした構成では、例えば、筒体11の底部11bには、ゲッター材を収容するための収容空間31と、収容空間31と底部11bにおける隔膜12と対向する面との間を繋ぐ通路32とが形成され、収容空間31内にゲッター材33が収容されていればよい。ゲッター材33は、例えば、チタン、バリウム、および、ジルコニウムなどであればよい。
10…隔膜真空計、11…筒体、11a…開口、11b…底部、11c…周壁、11d…メタライズ層、12…隔膜、12a…コア層、12b…被覆層、13…ろう材、14…測定用電極、15…測定用端子、16…補正用電極、17…補正用端子、18…筒体側金属層、20…収容容器、20a…排気口、21…真空ポンプ、22…ヒーター、31…収容空間、32…通路、33…ゲッター材。

Claims (5)

  1. セラミックから形成されて、開口を有した筒体と、
    金属板を含み、前記筒体の前記開口を塞ぐ隔膜と、
    銀と銅とを主成分とし、前記筒体と前記隔膜とを接合するろう材であって、前記ろう材の融点が780℃以上である前記ろう材と、を備え、
    前記金属板を形成する金属は、前記セラミックの線膨張率よりも大きい線膨張率を前記ろう材の融点において示し、かつ、前記セラミックの線膨張率よりも小さい線膨張率を前記ろう材の融点よりも低い温度の範囲に含む
    隔膜真空計。
  2. 前記セラミックが酸化アルミニウムであり、
    前記金属板が鉄とニッケルとを主成分とする合金から構成されている
    請求項1に記載の隔膜真空計。
  3. 前記金属板の厚さが、20μm以上200μm以下である
    請求項1または2に記載の隔膜真空計。
  4. 前記筒体は、底部と、1つの方向である高さ方向に沿って前記底部から延びる周壁とを備え、前記開口が前記周壁における前記高さ方向の端部であり、前記周壁における前記高さ方向に沿った長さが、500μm以下である
    請求項3に記載の隔膜真空計。
  5. セラミックから形成されて、開口を有した筒体と、金属板を含み、前記筒体の開口を塞ぐ隔膜との間に、銀と銅とを主成分とするろう材を配置する工程と、
    前記筒体と前記隔膜との間に配置された前記ろう材を融解して前記筒体と前記隔膜とを接合する工程と、
    融解した前記ろう材を冷却する工程と、を備え、
    前記接合する工程では、前記筒体、前記隔膜、および、前記ろう材が、前記ろう材が融解する温度であって、前記金属板を形成する金属の線膨張率が、前記セラミックの線膨張率よりも小さい状態から、前記セラミックの線膨張率よりも大きい状態に変わる温度以上の温度まで加熱され、
    前記冷却する工程では、前記筒体、前記隔膜、および、前記ろう材が、前記ろう材が融解する温度よりも低い温度であって、前記金属の線膨張率が、前記セラミックの線膨張率よりも大きい状態から、前記セラミックの線膨張率よりも小さい状態に変わる温度に冷却される
    隔膜真空計の製造方法。
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