JP6411146B2 - 駆動機構及びそれを利用した機械装置 - Google Patents

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本発明は、駆動機構及びそれを利用した機械装置に関し、更に具体的には、出力軸の回転とその軸方向への進退を単一の駆動源で行う駆動機構と、それを利用した機械装置に関するものである。
移動部材を前進、回転、後退というように、移動部材の進退動及び回転を行うものとして、例えば、下記特許文献1に記載のマシニングセンタのツール交換装置がある。当該技術によれば、マシニングセンタのツール交換装置は、油圧モータなどの回動手段により回動される駆動ギヤ及び被動ギヤと、前記被動ギヤと共に回転し、その外周に形成された第1及び第2傾斜溝を有する第1円筒カムと、前記第1円筒カムの外周に配置され、かつ、フレームに固定設置され、水平及び垂直スロットを有する第2円筒カムと、前記第1円筒カムのカム溝である第1および第2傾斜溝に沿って移動すると共に、第2円筒カムのカムスロットである水平及び垂直スロットを貫通している状態に案内されるピンと、前記ピンに固定された前進、反転、後進を共にし、先端部にクランプ手段が設けられた移動部材とを含んでなることが開示されている。
特開平8−197362号公報
前記特許文献1に記載の技術では、クランプ手段を前進移動させて、前進移動されたクランプ手段を180°反転させた後、再び後進移動させる作用を単一駆動源で行えるようにしており、構造が簡単になる。しかしながら、前記特許文献1に記載の技術では、前記ピンが、円筒状の第2円筒カムを貫通しているため、強度が弱くなるという課題がある。また、前記第2円筒カムに形成する水平スロットを、該第2円筒カムの全周にわたって形成することができないため、前記移動部材を回転できる範囲が180°を大きく上回ることはなく、ツール交換装置以外の機械装置全般に広く適用することができない。
本発明は、以上の点に着目したもので、出力軸の回転とその軸方向への進退を、単一の駆動源で行うにあたり、強度が高く、回転範囲に制限がない駆動機構を提供することを、その目的とする。他の目的は、前記駆動機構を利用した機械装置を提供することである。
本発明は、略円筒状又は略円柱状の第1の軸部材と、該第1の軸部材の外周に配置され、該第1の軸部材に沿って相対的にスライド可能な略円筒状の第2の軸部材と、該第2の軸部材の外周に配置され、該第2の軸部材に沿って相対的にスライド可能な略円筒状の第3の軸部材と、前記第1の軸部材の外周面又は前記第2の軸部材の内周面のいずれか一方の面に形成された断面略円弧状の第1のボール溝と、該第1のボール溝に沿って移動可能であって、前記第1の軸部材の外周面又は前記第2の軸部材の内周面のいずれか他方の面に支持された略球状の第1のボール体と、前記第2の軸部材の外周面又は前記第3の軸部材の内周面のいずれか一方の面に形成された断面略円弧状の第2のボール溝と、該第2のボール溝に沿って移動可能であって、前記第2の軸部材の外周面又は前記第3の軸部材の内周面のいずれか他方の面に支持された略球状の第2のボール体と、前記第1〜第3の軸部材のいずれか一つを駆動軸として回転させる回転機構と、を備えた駆動機構であって、前記駆動軸以外の軸部材のうちの一方の軸部材を出力軸とし、他方の軸部材をガイド軸としたときに、前記ガイド軸をフレームに固定したことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記第1の軸部材又は第3の軸部材の一方を前記駆動軸とし、前記第1の軸部材又は第3の軸部材の他方を前記ガイド軸とし、前記第2の軸部材を出力軸として、前記駆動軸を回転可能に支持するフレームに、前記ガイド軸を固定したことを特徴とする。他の形態の一つは、前記第1のボール溝又は前記第2のボール溝の一方が、前記出力軸の軸方向への進退をガイドする形状であり、前記第1のボール溝又は前記第2のボール溝の他方が、前記出力軸の回転をガイドする形状であることを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記第1のボール溝が、略V字状であり、前記第2のボール溝が、略コ字であることを特徴とする。
本発明の機械装置は、前記いずれかに記載の駆動機構と、前記出力軸に固定された被駆動部材と、を備えたことを特徴とする。主要な形態の一つは、前記被駆動部材が、工具ないしパレットを交換するための交換アーム、であることを特徴とする。本発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本発明によれば、第1の軸部材と、その外周に対して相対的にスライド可能な第2の軸部材と、該第2の軸部材の外周に対して相対的にスライド可能な第3の軸部材と、前記第1の軸部材と第2の軸部材の間に形成された第1のボール溝及びそれに沿って移動する第1のボール体と、前記第2の軸部材と第3の軸部材の間に形成された第2のボール溝及びそれに沿って移動する第2のボール体を設ける。そして、前記第1〜第3のいずれかの軸部材を駆動軸として回転機構により回転し、駆動軸以外の軸部材の一方をガイド軸としてフレームに固定することとした。すなわち、第1及び第2のボール溝が軸部材を貫通しないため、剛性が高く強度を維持しながら、出力軸の回転と軸方向への進退動が単一の駆動源により可能となる。また、ボール溝が軸部材を貫通しないため、軸部材の全周にボール溝を形成することができ、回転範囲に制限がなく、各種の機械装置の駆動機構に適用できるという効果がある。
本発明の実施例1のATCの駆動機構を示す断面図である。 前記図1を矢印F2方向から見た平面図である。 前記実施例1の作用を示す図である。 前記実施例1の作用を示す図である。 本発明の駆動機構の他の例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1〜図4を参照しながら本発明の実施例1を説明する。図1は、本実施例の駆動機構を示す断面図,図2は、前記図1を矢印F2方向から見た平面図である。図3及び図4は本実施例の作用を示す図である。本発明の駆動機構は、出力軸の回転と、その軸方向への進退動を単一の駆動源で行うものであり、このような回転と進退動の動作を行う機械装置全般に適用可能である。本実施例は、マシニングセンタのATC(Auto tool changer:自動工具交換装置ないしツール交換装置)に本発明の駆動機構を用いた例であって、前記ATCのアームの進退及び旋回を行うことができる。
図1及び図2に示すように、本実施例のツール交換装置10は、工具を把持して搬送するアーム12と、該アーム12を旋回及び昇降させる駆動機構により構成されている。前記駆動機構は、略円柱状の第1軸部材30と、その外周に配置され、前記第1軸部材30に沿って相対的にスライド可能な略円筒状の第2軸部材50と、該第2軸部材50の外周に配置され、該第2軸部材50に沿って相対的にスライド可能な略円筒状の第3軸部材70からなる3重の軸構造を中心に構成されている。前記第1軸部材30,第2軸部材50,第3軸部材70からなる軸構造は、フレーム20によって支持されている。前記フレーム20には、図2に示すようにモータ22が取り付けられている。該モータ22としては、例えば、サーボモータが用いられる。前記モータ22の回転軸24には、図2に示すようにウォーム26が設けられており、該ウォーム26の先端は、前記フレーム20の内側にベアリング28によって回転可能に支持されている。
前記第1軸部材30は、本実施例では、略円柱状であって、略中央部分と一方の端部30A側が、図1に示すように、ベアリング38,40等によって、前記フレーム20に対して回転可能に支持されている。また、前記端部30A側には、前記ウォーム26と噛み合う溝34を有するウォームホイール32がボルト36等によって固定されている。従って、前記モータ22を駆動すると、回転軸24,ウォーム26,ウォームホイール32を介して、回転が前記第1軸部材30に伝達する。該第1軸部材30の外周面30Bには、図1,図3,図4に示すように、正面視において略V字状のボール溝42が形成されている。該ボール溝42は、図2に示すように断面略円弧状であって、一方の端部42Aから他方の端部42Cまで、前記第1軸部材30の外周面30Bをほぼ半周するように形成されている。なお、図示の例では、略V字の頂部42Bが上になるように形成されている。前記第1軸部材30は、前記フレーム20に対して回転可能であるが昇降は行わない。本実施例では、該第1軸部材30が、駆動軸(ないし入力軸)である。
次に、前記第2軸部材50は、前記第1軸部材30の外周面30Bに沿ってスライド可能な略円筒状であって、上端の開口部にはカバー52が設けられている。該第2軸部材50の内周面50Aからは、前記第1軸部材30のボール溝42に沿って移動するボール60が突出している。該ボール60は、例えば、前記第2軸部材50の下側に設けられた凹部54に、断面略円弧状の曲面56Aを有する保持部材56を設け、該保持部材56によって吸着することで保持される。例えば、前記ボール60を剛球とし、前記保持部材56を磁性材料で形成することによって吸着保持が可能となる。また、前記曲面56Aと前記ボール60の間には、該ボール60を回転可能に受けるための小球58が設けられている。
前記第2軸部材50の外周面50Bには、図3及び図4に示すように、正面視ないし背面視において略コ字状のボール溝62が形成されている。該ボール溝62も、図2に示すように断面略円弧状であって、前記第2軸部材50を貫通せずに形成されている。前記ボール溝62は、該第2軸部材50の軸方向に形成された一対の溝部64,68と、周方向に形成された溝部66を有している。該溝部66は、前記外周面50Bのほぼ半周にわたって形成されている。図示の例では、前記溝部68の下方に、前記保持部材56が配置されている。このような第2軸部材50の上端には、前記アーム12がボルト14等により取り付けられる。本実施例では、前記第2軸部材50が出力軸となる。
次に、前記第3軸部材70は、前記第2軸部材50の外周面50Bに沿ってスライド可能な略円筒状であって、上端は解放し、下端側のフランジ部72が、ボルト74等によって前記フレーム20に固定されている。該第3軸部材70の内周面70Aからは、前記第2軸部材50のボール溝62に沿って移動するボール90が突出している。該ボール90は、例えば、前記第3軸部材70の上側に設けられた凹部76に、断面略円弧状の曲面78Aを有する保持部材78を設け、該保持部材78によって吸着することで保持される。例えば、前記ボール90を剛球とし、前記保持部材78を磁性材料で形成することによって吸着保持が可能となる。また、前記曲面78Aと前記ボール90の間には、該ボール90を回転可能に受けるための小球80が設けられている。本実施例では、該第3軸部材70がガイド軸(固定軸)となる。
次に、図3及び図4も参照しながら、本実施例の作用を説明する。図3(A-1),(B-1),(C-1),図4(A-1),(B-1)は断面図であり、これらの図に対応するボール溝42,62と、ボール60,90の位置関係を模式的に示したものが図3(A-2),(B-2),(C-2),図4(A-2),(B-2)である。なお、前記図3(A-2),(B-2),(C-2),図4(A-2),(B-2)では、2つのボール60,90を重ねて示しているため、ボール溝42,62の上下の位置が実際とは逆に示されている。
本実施例のツール交換装置10でツールを交換するときには、前記アーム12を上昇させ、180°旋回させたのちに下降する。次に、前記アーム12を上昇させ、先と逆方向に180°旋回させた後に再び下降する。このような動作の繰り返しにより、必要に応じて工具を交換することができるが、該交換動作自体は公知であるため、詳細は省略する。まず、図3(A-1)に示すようにボール60がボール溝42の端部42Aに位置しており、ボール90がボール溝62の溝部64の端部64Aに位置している。この状態で、前記モータ22を駆動すると、回転軸24,ウォーム26,ウォームホイール32を介して第1軸部材30に回転が伝達される。このとき、前記ボール60は、ボール溝42に沿って前記端部42Aから頂部42Bへ向けて移動するが、他方のボール90が、軸方向に形成された溝部64内に位置しているため、第2軸部材50は回転が規制され、軸方向へのみスライドする。すなわち、図3(A-2)から図3(B-2)に示すようにボール溝42,62の位置関係が遷移することで、図3(B-2)に示すように、第2軸部材50は、ボール60がボール溝42の頂部42Bに達し、ボール90がボール溝62の溝部66の端部66Aに達するまで上昇する(図3(B-1)参照)。
この状態で更にモータ22による回転を継続すると、前記ボール60は、前記ボール溝42の頂部42Bから他方の端部42Cに向けて移動しようとするが、他方のボール90が前記ボール溝62の周方向に形成された溝部66に係合しているため、第2軸部材50の下降は規制され、ボール90が前記溝部66の一方の端部66Aから他方の端部66Bに沿って移動する間は、回転のみ行うことになる。図3(C-1)及び(C-2)に示す状態は、図3(A-1)に示す初期位置から第2軸部材50が90°回転した状態,図4(A-1)及び(A-2)に示す状態は、前記初期位置から180°回転した状態を示す。
前記図4(A-1)及び(A-2)に示すように、ボール90が前記溝部66の端部66Bに達するまで第2軸部材50が回転した後も、前記モータ22による回転を継続すると、前記ボール60は、前記ボール溝42の頂部42Bから端部42Cに向けて移動するが、他方のボール90が軸方向に形成された溝部68に位置しているため、第2回転部材50は回転が規制され、軸方向へのみスライドする。すなわち、図4(A-2)から図4(B-2)に示すようにボール溝42,62の位置関係が遷移することで、第2軸部材50は、ボール60がボール溝42の端部42Cに達し、他方のボール90がボール溝62の溝部68の端部68Aに達するまで下降する(図4(B-1))。以上の動作により、出力軸である第2軸部材50に取り付けられたアーム12の上昇→180°回転→下降、の動作が行われる。その後は、モータ22を逆回転させることにより、アーム12が上昇→180°回転(反転)→下降の動作を行うことができる。
このように、実施例1によれば、第1軸部材30と、その外周面30Bに対して相対的にスライド可能な第2軸部材50と、その外周面50Bに対して相対的にスライド可能な第3軸部材70によって軸構造を構成し、前記外周面30Bに形成されたボール溝42とそれに沿って移動するボール60と、前記外周面50Bに形成されたボール溝62とそれに沿って移動するボール90を設ける。そして、前記第1軸部材30を駆動軸としてモータ22により回転し、第3軸部材70をガイド軸としてフレーム20に固定することとした。このため、前記ボール溝42,62とボール60,90の係合によって、出力軸の回転と軸方向への進退動が可能となる。その際、前記ボール溝42,62が、これらが形成されている軸部材を貫通しないため、剛性が高く強度を維持できるという効果がある。また、駆動軸をモータ22で回転させているため、運動特性を制御できる。
次に、図5を参照しながら本発明の実施例2を説明する。なお、上述した実施例1と同一ないし対応する構成要素には同一の符号を用いることとする。上述した実施例1は、中心の第1軸部材30を駆動軸とし、一番外側の第3軸部材70をガイド軸としてフレーム20に固定し、その中間にある第2軸部材50を出力軸として、回転及び進退させる構成とした。これに対し、本実施例2は、一番外側の第3軸部材を駆動軸とした構成となっている。図5は、本実施例のツール交換装置の駆動機構の断面図である。同図に示すように、ツール交換装置100は、中心の略円柱状の第1軸部材110と、その外周面110Aに沿ってスライド可能な略円筒状の第2軸部材120と、その外周面120Bに対し相対的にスライド可能な略円筒状の第3軸部材130により構成されている。
前記第1軸部材110は、前記フレーム20に適宜手段によって固定されている。また、前記第1軸部材110の外周面110Aには、前記実施例1のボール溝42と同様に、略V字状のボール溝112が形成されている。本実施例では、該第1軸部材110がガイド軸となる。次に、前記第2軸部材120は、内周面120Aから、前記ボール溝112に沿って移動するボール124の一部が突出している。該ボール124は、前記第2軸部材120に設けられた保持部材122によって、例えば、前記実施例1と同様に吸着保持されている。また、前記第2軸部材120の外周面120Bには、前記実施例1のボール溝62と同様に、略コ字状のボール溝126が形成されている。本実施例では、前記第2軸部材120が出力軸であり、該第2軸部材120の上端側には、適宜手段によりアーム150が取り付けられている。
前記第3軸部材130は、内周面130Aから、前記ボール溝126に沿って移動するボール134の一部が突出している。該ボール134は、前記第3軸部材130に設けられた保持部材132によって、例えば、吸着保持されている。該第3軸部材130の外周面130Bには、図示しないモータの回転軸に接続されたウォーム138と噛み合う係合溝136が形成されている。前記第3軸部材130は、ベアリング等によって、前記フレーム20に対して回転可能に固定されている。本実施例では、前記第3軸部材130が駆動軸(ないし入力軸)である。
以上のような構成のツール交換装置100において、図示しないモータを駆動し、ウォーム138を回転させると、第3軸部材130が回転するが、略コ字状の前記ボール溝126とボール134の係合により、第2軸部材120の回転が規制されるため、該第2軸部材120は、上昇のみ行う。そのまま第3軸部材130の回転を継続すると、前記ボール溝112とボール124の係合により、第2軸部材120の昇降が規制されるため、該第2軸部材120は回転のみ行う。更に第3軸部材130の回転を継続すると、前記ボール溝126とボール134の係合により、第2軸部材120の回転が規制されるため、該第2軸部材120は、下降のみ行う。このようなボール溝とボールの係合による回転及び進退の制御は、上述した実施例1と基本的に同様であり、前記アーム150を反転させる場合の動作も同様である。本実施例の効果は、前記実施例1と同様である。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例で示した形状,寸法,材質は一例であり、必要に応じて適宜変更してよい。例えば、前記実施例では、中心の第1軸部材30,110を略円柱状としたが、ボール溝が貫通しない厚さを有するのであれば、略円筒状としてもよい。
(2)前記実施例では、第1軸部材の外周面と、第2軸部材の外周面にそれぞれボール溝を設けることとしたが、これも一例であり、第2軸部材の内周面と第3軸部材の内周面にボール溝を設け、第1軸部材の外周面と第2軸部材の外周面にそれぞれボールを保持するようにしてもよい。
(3)前記実施例で示したボール溝の形状,位置及び形成範囲は一例であり、出力軸の駆動形態に応じて適宜変更可能である。例えば、前記実施例1では、出力軸を180°回転させるため、ボール溝42,62を軸部材の外周面の半周にわたって形成することとしたが、用途に応じて、これらのボール溝を、軸部材の全周に形成することも可能である。
(4)前記実施例で示したボールの保持方法も一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。
(5)前記実施例で示した駆動軸の駆動機構も一例であり、同様の効果を奏する範囲内で適宜設計変更可能である。
(6)前記実施例1では、中心の第1軸部材30を駆動軸とし、前記実施例2では、外側の第3軸部材130を駆動軸としたが、これも一例であり、中間の第2軸部材を駆動軸とすることを妨げるものではない。
(7)前記実施例では、出力軸にアームを取り付けることで、ツール交換装置に本発明を適用することとしたが、これも一例であり、本発明は、APC(Auto pallet changer オートパレットチェンジャ)をはじめ、他の公知の各種の進退動と回転の双方を行う機械装置全般に適用可能である。
本発明によれば、第1の軸部材と、その外周に対して相対的にスライド可能な第2の軸部材と、該第2の軸部材の外周に対して相対的にスライド可能な第3の軸部材と、前記第1の軸部材と第2の軸部材の間に形成された第1のボール溝及びそれに沿って移動する第1のボール体と、前記第2の軸部材と第3の軸部材の間に形成された第2のボール溝及びそれに沿って移動する第2のボール体を設ける。そして、前記第1〜第3のいずれかの軸部材を駆動軸として回転機構により回転し、駆動軸以外の軸部材の一方をガイド軸としてフレームに固定することとした。このため、剛性が高く強度を維持しながら、出力軸の回転と軸方向への進退動が可能となるため、各種の駆動機構の用途に適用できる。特に、回転と軸方向への進退動を単一の駆動源で行うことができるため、ATCやAPCなどの機械装置用の駆動機構として好適である。
10:ツール交換装置
12:アーム
20:フレーム
22:モータ
24:回転軸
26:ウォーム
28:ベアリング
30:第1軸部材(駆動軸ないし入力軸)
30A:端部
30B:外周面
32:ウォームホイール
34:溝
36:ボルト
38,40:ベアリング
42:ボール溝
42A,42C:端部
42B:頂部
50:第2軸部材(出力軸)
50A:内周面
50B:外周面
52:カバー
54:凹部
56:保持部材
56A:曲面
58:小球
60:ボール
62:ボール溝
64,66,68:溝部
64A,66A,66B,68A:端部
70:第3軸部材(ガイド軸)
70A:内周面
72:フランジ部
74:ボルト
76:凹部
78:保持部材
78A:曲面
80:小球
90:ボール
100:ツール交換装置
110:第1軸部材(固定軸)
110A:外周面
112:ボール溝
120:第2軸部材(出力軸)
120A:内周面
120B:外周面
122:保持部材
124:ボール
126:ボール溝
130:第3軸部材(駆動軸ないし入力軸)
130A:内周面
130B:外周面
132:保持部材
134:ボール
136:係合溝
138:ウォーム
150:アーム

Claims (6)

  1. 略円筒状又は略円柱状の第1の軸部材と、
    該第1の軸部材の外周に配置され、該第1の軸部材に沿って相対的にスライド可能な略円筒状の第2の軸部材と、
    該第2の軸部材の外周に配置され、該第2の軸部材に沿って相対的にスライド可能な略円筒状の第3の軸部材と、
    前記第1の軸部材の外周面又は前記第2の軸部材の内周面のいずれか一方の面に形成された断面略円弧状の第1のボール溝と、
    該第1のボール溝に沿って移動可能であって、前記第1の軸部材の外周面又は前記第2の軸部材の内周面のいずれか他方の面に支持された略球状の第1のボール体と、
    前記第2の軸部材の外周面又は前記第3の軸部材の内周面のいずれか一方の面に形成された断面略円弧状の第2のボール溝と、
    該第2のボール溝に沿って移動可能であって、前記第2の軸部材の外周面又は前記第3の軸部材の内周面のいずれか他方の面に支持された略球状の第2のボール体と、
    前記第1〜第3の軸部材のいずれか一つを駆動軸として回転させる回転機構と、
    を備えた駆動機構であって、
    前記駆動軸以外の軸部材のうちの一方の軸部材を出力軸とし、他方の軸部材をガイド軸としたときに、前記ガイド軸をフレームに固定したことを特徴とする駆動機構。
  2. 前記第1の軸部材又は第3の軸部材の一方を前記駆動軸とし、
    前記第1の軸部材又は第3の軸部材の他方を前記ガイド軸とし、
    前記第2の軸部材を出力軸として、
    前記駆動軸を回転可能に支持するフレームに、前記ガイド軸を固定したことを特徴とする請求項1記載の駆動機構。
  3. 前記第1のボール溝又は前記第2のボール溝の一方が、前記出力軸の軸方向への進退をガイドする形状であり、
    前記第1のボール溝又は前記第2のボール溝の他方が、前記出力軸の回転をガイドする形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の駆動機構。
  4. 前記第1のボール溝が、略V字状であり、
    前記第2のボール溝が、略コ字である
    ことを特徴とする請求項3記載の駆動機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動機構と、
    前記出力軸に固定された被駆動部材と、
    を備えたことを特徴とする機械装置。
  6. 前記被駆動部材が、工具ないしパレットを交換するための交換アーム、
    であることを特徴とする請求項5記載の機械装置。
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