JP6411030B2 - 分岐システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両などの車両の走行線路を切り替え可能な分岐システムに関し、特に、地上側にトングレール等の可動部がない分岐システムに関する。
この種の分岐システムの一例として、特許文献1に記載の車上分岐システムが知られている。特許文献1に記載の車上分岐システムでは、車両がアクティブな操舵機能を有する台車を備えると共に、線路の分岐部に車両の車輪のフランジ部が乗り上げてレール踏面をレールから離すフランジウエイ部が設けられている。
特開2007−196933号公報
前記車上分岐システムにおいては、車両の車輪のフランジ部がフランジウエイ部に乗り上げてレールによる当該車両の走行方向の規制がなくなった状態で車輪を操舵することによって車両の走行線路を切り替える。このため、走行線路に応じて車輪を操舵する必要があり、上述のアクティブな操舵機能を有する台車の構成やその制御が複雑にならざるを得ない。
そこで、本発明は、地上側に可動部を設けることなく、かつ、車両側に設けた比較的簡単な設備によって車両の走行線路を切り替えることのできる分岐システムを提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、車両の走行線路を切り替え可能な分岐システムは、前記車両に設けられ、前記車両の進行方向における走行用車輪よりも前部の左右両側に配置されたガイドのいずれか一方側を線路のレールに当接させることにより、前記車両の走行線路を切り替えるように構成され、前記ガイドは、レールの上面に当接するレール踏面とレールの外側に位置する外側フランジ部とを有してレールの上面を転動するガイド車輪である
前記分岐システムによれば、地上側にトングレール等の可動部を設けたり、車両側に車輪を操舵等するための複雑な機構を設けたりすることなく、線路のレールに当接させるガイドという比較的簡単な構成を車両に設けるだけで車両の走行線路を切り替えることができる。
本発明の分岐システムの実施に用いる線路の分岐部の一例の平面図である。 前記分岐システムの実施に用いる(前記線路を走行する)車両の一例の概略構成を示す図である。 前記車両に設けられたガイド装置を構成する駆動部の内部構造の一例を示す拡大図である。 前記車両が前記分岐部に向かって第1線路(主線路)を走行している状態を示す図である。 前記車両が前記分岐部に進入する直前の状態の一例を示す図である。 前記車両が前記分岐部に進入した後の状態の一例を示す図である。 前記車両が前記分岐部に進入する直前の状態の他の例を示す図である。 前記車両が前記分岐部に進入した後の状態の他の例を示す図である。 前記ガイド装置を構成するガイド車輪の変形例を示す図である。 前記車両の走行用車輪の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明による分岐システムの実施に用いる線路の分岐部について説明する。
図1は、前記線路の分岐部の一例の平面図である。図1に示すように、本実施形態における線路の分岐部では、主線路である第1線路10から分岐線路である第2線路20が分岐している。第1線路10は、車両がA方向に進む線路であり、一対のレール11,12を含む。また、第2線路20は、第1線路10から車両の進行方向右側に分岐して車両がB方向に進む線路であり、一対のレール21,22を含む。
第1線路10の一方のレール11は、前記分岐部を越えて連続して延伸(ここでは直進)するように形成されている。一方、第1線路10の他方のレール12は、分岐前レール12a、第2線路20のレール21,22の間に配置されたリードレール12b、及び分岐後レール12cで構成されている。分岐前レール12aが第1線路10の前記分岐部前の他方のレールに相当し、リードレール12b及び分岐後レール12cが第1線路10の前記分岐部以降の他方のレールに相当する。そして、分岐前レール12aとリードレール12b、すなわち、第1線路10の前記分岐部前の他方のレールと前記分岐部以降の他方のレールとは、車両の走行用車輪の内側フランジ部(後述する)が走行する第1接続部31によって接続されている。第1接続部31は、その上面が平坦に形成され、また、車両の走行方向手前側が上り勾配31aとなっている。
第2線路20の一方のレール21は、第1線路11の前記分岐部前の他方のレール(すなわち、分岐前レール12a)に連続するように形成されている。また、第2線路20の他方のレール22は、第1線路10のレール11,12の間に配置されたリードレール22aと分岐後レール22bとで構成されており、その基端部(リードレール22aの基端部)が、第1線路10の一方のレール11の近傍に配置されている。そして、第1線路10の一方のレール11と第2線路20の他方のレール22(リードレール22a)とは、後述する車両の走行用車輪の内側フランジ部が走行する第2接続部32によって接続されている。第2接続部32は、第1接続部31と同様、その上面が平坦に形成され、また、車両の走行方向手前側が上り勾配32aとなっている。
このように、本実施形態における線路の分岐部は、おおよそ、従来の線路の分岐部におけるトングレールに代えて、車両の走行用車輪の内側フランジ部が走行する第1接続部31及び第2接続部32が設けられたような構成を有している。
次に、前記分岐システムの実施に用いる車両について説明する。かかる車両としては代表的には鉄道車両が該当するが、これに限るものではない。
図2は、前記線路を走行する車両の一例の概略構成を示す図である。図2(a)は車両の正面図であり、図2(b)は車両の側面図である。図2に示すように、車両50は、線路のレール上を走行(転動)する走行用車輪51と、車両50を所定のレールに沿って案内するためのガイド装置52とを備えている。
走行用車輪51は、一般的な鉄道車両の走行用車輪と同様である。すなわち、走行用車輪51は、車両50の進行方向左右両側にそれぞれ配置されており、対応するレールの上面に当接するレール踏面51aと、対応するレールの内側に位置してレールからの脱輪を防止する内側フランジ部51bとを有している。なお、以下の説明においては、車両50の進行方向左側の走行用車輪51を「左側走行用車輪51L」といい、車両50の進行方向右側の走行用車輪51を「右側走行用車輪51R」という。
ガイド装置52は、ガイド車輪53と、ガイド車輪53を昇降させる駆動部54とを有しており、車両50の進行方向左右両側に設けられている。本実施形態において、ガイド装置52は、車両50の進行方向の前部の左右両側に一つずつ設けられている。但し、これに限るものではなく、ガイド装置52は、車両50の左右両側に少なくとも一つずつ、すなわち、少なくとも一対設けられていればよく、ガイド装置52の配置や個数は任意に設定することができる。例えば、ガイド装置52は、車両50の左側と右側のそれぞれにおいて前後の走行用車輪51の間に配置されてもよいし、車両50の左側と右側とでガイド装置52の配置や個数が異なってもよい。
ガイド車輪53は、対応するレールの上面に当接するレール踏面53aと、対応するレールの外側に位置する外側フランジ部53bとを有する。すなわち、ガイド車輪53は、基本的には走行用車輪51と同様の構成を有しているが、そのフランジ部の位置(レールの内側に位置するか外側に位置するか)が相違している。
駆動部54は、電動式アクチュエータとして構成されており、例えば、車両50の運転者又は車両50に搭載された電子制御装置からの指令に基づいてガイド車輪53を昇降させる。但し、これに限るものではなく、駆動部54は、空気圧式アクチュエータや油圧式アクチュエータとして構成されてもよい。
図3は、駆動部54の内部構造の一例を示す拡大図である。
図3に示すように、本実施形態における駆動部54は、下端が開口したシリンダ541aを有する本体541を備えており、このシリンダ541aには、シリンダ541aの軸線に沿って往復移動可能なピストン542が収容されている。また、シリンダ541a内には、DCモータ543、DCモータ543によって回転されるボールねじ(ねじ軸)544、ボールねじ544に螺合されると共にピストン542の一端(上端)に連結されたナット545が組み込まれており、ピストン542の他端(下端)には、回転(転動)自在に保持されたガイド車輪53が取り付けられている。
そして、ガイド装置52においては、駆動部54が、前記運転者又は前記電子制御装置から指令に応じてDCモータ543を駆動してボールねじ544を回転させることでナット545を下方に又は上方に移動させる。これにより、ピストン542及びその下端に取り付けられたガイド車輪53が下降又は上昇する。ガイド車輪53は、上昇位置ではそのレール踏面53aが対応するレールの上面から離れ、下降位置でそのレール踏面53aが対応するレールの上面に当接するようになっている。なお、以下の説明においては、車両50の進行方向左側に配置されたガイド装置52を「左側ガイド装置52L」、そのガイド車輪53を「左側ガイド車輪53L」といい、車両50の進行方向右側に配置されたガイド装置52を「右側ガイド装置52R」、そのガイド車輪53を「右側ガイド車輪53R」という。
次に、前記分岐システムの作用を説明する。
まず、図4〜図6を参照して、第1線路(主線路)10を走行する車両50が、前記分岐部において、その走行線路を第1線路10から進行方向右側に分岐した第2線路(分岐線路)20に切り替える場合、換言すれば、前記分岐部において、その走行線路として第2線路20を選択する場合について説明する。
図4は、車両50が前記分岐部に向かって第1線路10を走行している状態を示している。図4(a)は図1に対応する平面図、図4(b)は図4(a)のC−C部分におけるレールとガイド車輪との関係を模式的に示した図、図4(c)は図4(a)のC−C部分におけるレールと走行用車輪との関係を模式的に示した図である。
この状態においては、左側ガイド装置52L及び右側ガイド装置52Rが非作動の状態にあり、左側ガイド車輪53L及び右側ガイド車輪53Rは退避位置に位置している。具体的には、左側ガイド車輪53Lは、第1線路10の一方のレール11の上方に位置し、右側ガイド車輪53Rは、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)の上方に位置している。また、車両50の左側走行用車輪51Lは、第1線路10の一方のレール11上を走行、すなわち、レール11の上面を転動し、車両50の右側走行用車輪51Rは、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)上を走行、すなわち、分岐前レール12aの上面を転動している。
その後、第1線路10を走行している車両50が前記分岐部の手前の第1所定位置に到達すると、前記運転者又は前記電子制御装置からの作動指令が右側ガイド装置52Rに入力される。すると、右側ガイド装置52Rは、右側ガイド車輪53Rを下降させてそのレール踏面53aを第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐部前レール12a)の上面に当接させる。ここで、前記第1所定位置は、車両50が前記分岐部に進入する前の位置であればよく、前記分岐部における第1線路10、第2線路20の形状等に応じて適宜設定することができる。
図5は、車両50が前記第1所定位置を通過した直後(前記分岐部に進入する直前)の状態を示している。図5(a)は図1に対応する平面図、図5(b)は図5(a)のD−D部分におけるレールとガイド車輪との関係を模式的に示した図、図5(c)は図5(a)のD−D部分におけるレールと走行用車輪との関係を模式的に示した図である。
この状態においては、左側ガイド車輪53Lは、第1線路10の一方のレール11の上方に位置したままであるが、右側ガイド車輪53Rは、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)上を走行、すなわち、分岐前レール12aの上面を転動する。また、車両50の左側走行用車輪51Lは、第1線路10の一方のレール11上を走行(レール11の上面を転動)し、車両50の右側走行用車輪51Rは、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)上を走行(分岐前レール12aの上面を転動)している。
図6は、車両50が前記分岐部に進入した後の状態を示している。図6(a)は図1に対応する平面図、図6(b)は図6(a)のE−E部分におけるレールとガイド車輪との関係を模式的に示した図、図6(c)は図6(a)のE−E部分におけるレールと走行用車輪との関係を模式的に示した図である。
車両50が前記分岐部に進入すると、右側ガイド車輪53Rの外側フランジ部53bによって、車両50は第2線路20の一方のレール21に沿って案内されて第2線路20に導かれる。つまり、右側ガイド車輪53Rは、前記分岐部の手前から作動して第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)上及び第2線路20の一方のレール21上の順に走行し、これにより、前記分岐部において車両50を第2線路20に導くようにしている。
前記分岐部において、車両50が第2線路20に導かれると、すなわち、その走行線路が第1線路10から第2線路20に切り替わると、車両50の右側走行用車輪51Rは、そのレール踏面51a及び内側フランジ部51bによって第2線路20の一方のレール21上及び第1接続部31上を走行(転動)する。一方、車両50の左側走行用車輪51Lは、第1線路10の一方のレール11から内側に外れて、その内側フランジ部51bによって第2接続部32上を走行(転動)する。そして、車両50がさらに進行すると、右側走行用車輪51Rは、そのレール踏面51aによって第2線路20の一方のレール21上を走行(転動)するようになり、内側フランジ部51bによって第2接続部32上を走行(転動)していた左側走行用車輪51Lは、そのレール踏面51aによって第2線路20の他方のレール22(リードレール22a)上を走行(転動)するようになる。ここで、上述のように、第1接続部31及び第2接続部32は、車両の走行方向手前側が上り勾配となっているため、走行用車輪51の内側フランジ部51bによる走行開始時における衝撃等が抑制される。
その後、車両50が第2線路20における第2所定位置に到達すると、前記運転者又は前記電子制御装置からの作動指令が右側ガイド装置52Rに入力される。すると、右側ガイド装置52Rは、右側ガイド車輪53Rを上昇させる(前記退避位置に戻す)。これにより、車両50は、通常の走行状態へと戻って第2線路20を走行する。すなわち、図示は省略するが、右側ガイド車輪53Rは、第2線路20の一方のレール21の上方に位置し、左側ガイド車輪53Lは、第2線路20の他方のレール22(リードレール22a又は分岐後レール22b)の上方に位置する。また、車両50の右側走行用車輪51Rは、第2線路20の一方のレール21上を走行(転動)し、車両50の左側走行用車輪51Lは、第2線路20の他方のレール22(リードレール22a又は分岐後レール22b)上を走行(転動)する。ここで、前記第2所定位置は、左側走行用車輪51Lが第2線路20の他方のレール22上を走行(転動)する位置であればよく、特に制限されないが、前記分岐部を通過した位置(すなわち、分岐後レール22b上)に設定するのが好ましい。
このようにして、前記分岐部において、車両50の走行線路が第1線路(主線路)10から第2線路(分岐線路)20へと切り替えられる。
次に、図7,図8を参照して、第1線路(主線路)10を走行する車両50が前記分岐部後においてもそのまま第1線路を走行する場合、換言すれば、前記分岐部において、その走行線路として第1線路10を選択する場合について説明する。
なお、車両50が前記分岐部に向かって第1線路10を走行している状態については上述のとおりである(図4参照)。
車両50が前記分岐部に向かって第1線路10を走行して、前記分岐部の手前の前記第1所定位置に到達すると、前記運転者又は前記電子制御装置からの作動指令が左側ガイド装置52Lに入力される。すると、左側ガイド装置52Lは、左側ガイド車輪53Lを下降させてそのレール踏面53aを第1線路10の一方のレール11の上面に当接させる。
図7は、図5に対応する図であり、車両50が前記第1所定位置を通過した直後(前記分岐部に進入する直前)の状態を示している。図7(a)は図1に対応する平面図、図7(b)は図7(a)のF−F部分におけるレールとガイド車輪との関係を模式的に示した図、図7(c)は図7(a)のF−F部分におけるレールと走行用車輪との関係を模式的に示した図である。
この状態においては、右側ガイド車輪53Rは、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)の上方に位置したままであるが、左側ガイド車輪53Lは、第1線路10の一方のレール11上を走行、すなわち、レール11の上面を転動する。また、車両50の左側走行用車輪51Lは、第1線路10の一方のレール11上を走行(レール11の上面を転動)し、車両50の右側走行用車輪51Rは、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)上を走行(分岐前レール12aの上面を転動)している。
図8は、図6に対応する図であり、車両50が前記分岐部に進入した後の状態を示している。図8(a)は図1に対応する平面図、図8(b)は図8(a)のG−G部分におけるレールとガイド車輪との関係を模式的に示した図、図8(c)は図8(a)のG−G部分におけるレールと走行用車輪との関係を模式的に示した図である。
車両50が前記分岐部に進入すると、左側ガイド車輪53Lの外側フランジ部53bによって、車両50は第1線路10の一方のレール11に沿って案内されて第1線路10に導かれる。つまり、左側ガイド車輪53Lは、前記分岐部の手前から作動して第1線路10の一方のレール11上を走行し、これにより、前記分岐部において車両50を第1線路10に導くようにしている。
前記分岐部において、車両50が第1線路10に導かれると、すなわち、第1線路10をそのまま走行すると、車両50の左側走行用車輪51Lは、そのレール踏面51a及び内側フランジ部51bによって第1線路10の一方のレール11上及び第2接続部32上を走行(転動)する。一方、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)上を走行(転動)していた車両50の右側走行用車輪51Rは、そのまま直進し、その内側フランジ部51bによって第1接続部31上を走行(転動)する。そして、車両50がさらに進行すると、左側走行用車輪51Lは、そのレール踏面51aによって第1線路10の一方のレール11上を走行(転動)するようになり、内側フランジ部51bによって第1接続部31上を走行(転動)していた右側走行用車輪51Rは、そのレール踏面51aによって第1線路10の他方のレール12(リードレール12b)上を走行(転動)するようになる。
その後、車両50が第1線路10における第3所定位置に到達すると、前記運転者又は前記電子制御装置からの作動指令が左側ガイド装置52Lに入力される。すると、左側ガイド装置52Lは、左側ガイド車輪53Lを上昇させる(前記退避位置に戻す)。これにより、車両50は、通常の走行状態へと戻って第1線路10を走行する。すなわち、図示は省略するが、左側ガイド車輪53Lは、第1線路10の一方のレール11の上方に位置し、右側ガイド車輪53Rは、第1線路10の前記分岐部以降の他方のレール(リードレール12b又は分岐後レール12c)の上方に位置する。また、車両50の左側走行用車輪51Lは、第1線路10の一方のレール11上を走行(転動)し、車両50の右側走行用車輪51Rは、第1線路10の前記分岐部以降の他方のレール(リードレール12b又は分岐後レール12c)上を走行(転動)する。ここで、前記第3所定位置は、右側走行用車輪51Rが第1線路10の前記分岐部以降の他方のレール上を走行する位置であればよく、特に制限されないが、前記分岐部を通過した位置(すなわち、分岐後レール12c上)に設定するのが好ましい。
このようにして、第1線路(主線路)10を走行してきた車両50は、前記分岐部後においてもそのまま第1線路(主線路)を走行する。
以上説明したように、本実施形態による分岐システムでは、地上側にトングレール等の可動部を設けたり、車両50側に走行用車輪を操舵等するための複雑な機構を設けたりすることなく、車両50側に比較的簡単な構成のガイド装置52を設けるだけで車両50の走行線路を切り替えることができる。換言すれば、第1線路10(主線路)から第2線路20(分岐線路)が分岐する分岐部において、走行線路の選択、すなわち、第1線路10をそのまま走行するか、第1線路10から第2線路20に切り替えるかの選択を車両50主体で行うことができる。
このため、線路の分岐部の構造やメンテナンスの簡略化が図れ、製造費や維持費を低減することができる。また、例えば、前記分岐部を複数の車両が連続して走行し、かつ各車両の選択する線路が異なる場合であっても、これらの車両の円滑な走行を実現できる。
なお、上述の実施形態では、第2線路20(分岐線路)が第1線路10(主線路)から車両50の進行方向右側に分岐しているが、第2線路20(分岐線路)が第1線路10(主線路)から車両50の進行方向左側に分岐する場合についても上記に準じた処理によって車両50の走行線路の選択を行うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形や変更が可能である。以下にそのうちのいくつかを例示しておく。
上述の実施形態においては、車両50に設けられた左側ガイド車輪53L及び右側ガイド車輪53Rの一方がレール上を走行、すなわち、レールの上面に当接して転動することによって、線路の分岐部において車両50の走行線路を切り替える(又は走行線路を選択する)ようにしている。しかし、本発明におけるガイドは、車両50に設けられてレールに当接させることにより、線路の分岐部において車両の走行線路を切り替える(又は走行線路を選択する)ものであればよく、レール上を走行(転動する)ガイド車輪に限定されるものではない。例えば、ガイド車輪に代えて、レールの外側側面に当接して摺動するガイド(部材)を車両50に設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、ガイド車輪53は、対応するレールの上面に当接するレール踏面と、対応するレールの外側の位置する外側フランジ部とを有しており、対応するレールの上面を転動するように構成されている。しかし、これに限るものではない。例えば、図9に示すように、レールの上面を転動する上述のガイド車輪53R,53Lに代えて、対応するレールの外側側面に当接して転動するガイド車輪53R′,53L′を用いてもよい。
また、上述の実施形態において、第1接続部31及び第2接続部32は、その上面が平坦に形成されると共に車両の走行方向手前側が上り勾配となっている。しかし、これに限るものではなく、図1に破線で示すように、さらに車両の進行方向奥側が下り勾配となっていてもよい。このようにすると、走行用車輪51の内側フランジ部51bによる走行終了時における衝撃等も抑制することが可能となる。
また、例えば、図10に示すように、車両50の走行用車輪51R′,51L′(レール踏面51a′,内側フランジ部51b′)のレール踏面51b′が勾配を持たずに平坦に形成されている場合には、第1接続部31及び第2接続部32を前記上り勾配や前記下り勾配のない構成、すなわち、単に上面が平坦に形成された構成とすることも可能である。
さらに、第1線路10の他方のレール12における分岐前レール12aとリードレール12bとの隙間、及び/又は、第1線路10の一方のレール11と第2線路20の他方のレール22の基端部との隙間を、走行用車輪51の直径に比べて小さくすることにより、第1接続部31及び/又は第2接続部32を省略することも可能である。例えば、第1線路10の前記分岐部前の他方のレール(分岐前レール12a)と、前記分岐部以降の他方のレール(リードレール12b)との隙間を走行用車輪51の内側フランジ部51bの高さよりも大きく、かつ、走行用車輪51のレール踏面51a部分の外径(踏面外径)よりも小さくすることにより、第1接続部31を省略することができる。また、例えば、第1線路10の一方のレール11と、第2線路20の他方のレール22(の基端部)との隙間を、走行用車輪51のレール踏面51a部分の外径(踏面外径)よりも小さくすることにより、第2接続部32を省略することができる。
10…第1線路
11…第1線路の一方のレール
12…第1線路の他方のレール
12a…分岐前レール
12b…リードレール
12c…分岐後レール
20…第2線路
21…第2線路の一方のレール
22…第2線路の他方のレール
22a…リードレール
22b…分岐後レール
31…第1接続部
32…第2接続部
50…車両
51…走行用車輪(51L…左側走行用車輪、51R…右側走行用車輪)
52…ガイド装置(52L…左側ガイド装置、52R…右側ガイド装置)
53…ガイド車輪(53L…左側ガイド車輪、53R…右側ガイド車輪)
54…駆動部

Claims (7)

  1. 車両の走行線路を切り替え可能な分岐システムであって、
    前記車両に設けられ、前記車両の進行方向における走行用車輪よりも前部の左右両側に配置されたガイドのいずれか一方側を線路のレールに当接させることにより、前記車両の走行線路を切り替えるように構成され
    前記ガイドは、レールの上面に当接するレール踏面とレールの外側に位置する外側フランジ部とを有してレールの上面を転動するガイド車輪である
    分岐システム。
  2. 前記ガイドの一方は、第1線路から第2線路が分岐する分岐部の手前から前記第1線路の一方のレールの上面を転動して前記車両を前記第1線路に導く第1ガイド車輪であり
    前記ガイドの他方は、前記第1線路の前記分岐部前の他方のレールの上面及び前記第2線路の一方のレールの上面を転動して前記車両を前記第2線路に導く第2ガイド車輪である
    請求項1に記載の分岐システム。
  3. 前記第1ガイド車輪は、その作動によって退避位置から前記第1線路の一方のレール上に移動して前記第1線路の一方のレールの上面を転動し
    前記第2ガイド車輪は、その作動によって退避位置から前記第1線路の前記分岐部前の他方のレール上に移動して前記第1線路の前記分岐部前の他方のレールの上面及び前記第2線路の一方のレールの上面の順に転動する、
    請求項2に記載の分岐システム。
  4. 前記第1線路の前記一方のレールは連続して延伸しており、前記第1線路の前記分岐部前の他方のレールと前記第2線路の一方のレールとは連続するように形成されている、請求項2又は3に記載の分岐システム。
  5. 前記車両の走行用車輪は、対応するレールの上面に当接するレール踏面と、対応するレールの内側に位置する内側フランジ部とを有し、
    前記第1線路の一方のレールと前記第2線路の他方のレール、及び、前記第1線路の前記分岐部前の他方のレールと前記分岐部以降の他方のレールが、それぞれ前記車両の走行用車輪の内側フランジ部が走行する接続部によって接続されている、請求項に記載の分岐システム。
  6. 前記接続部は、その上面が平坦に形成されている、請求項に記載の分岐システム。
  7. 前記接続部は、前記車両の走行方向手前側が上り勾配となっている、請求項に記載の分岐システム。
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