JP6410678B2 - 電源制御機構とこれを備えた電子機器、補聴器、および、電源制御方法 - Google Patents

電源制御機構とこれを備えた電子機器、補聴器、および、電源制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、電源から駆動回路への電力の供給を制御して機器の動作モードを切り替える電源制御機構とこれを備えた電池駆動式の電子機器、このような電子機器である補聴器、および、電源制御方法に関し、特に、機器の動作モードとして、機器の動作を最小限の範囲に留めるスリープモードと通常の電力で機器が動作する通常動作モードとを切り替える電源制御機構とこれを備えた電子機器、補聴器、および、電源制御方法に関する。
携帯型の電子機器は、一般に電子機器内に装着された電池を駆動電源として動作する。
このような電池駆動の電子機器には電源制御機能を備えているものがあり、電子機器が動作していない状態では、通常の動作モードから電池からの駆動回路への電力供給を制限するスリープモードへと、機器の動作モードを移行させる電源制御が行われる。このような電源制御を行うことで、不要な電池電力の消耗を避けて電池交換または再充電までの時間をより長く確保することができる。
なお、電子機器において、通常動作モードからスリープモードへの移行タイミングの制御方法としては、電子機器に設けられたスイッチボタンなどをユーザが操作したことを検出して移行する方法、電子機器との間でデータを共有するなどして関連付けて使用される外部機器からのモード移行制御信号を検出して移行する方法、さらに、電子機器にセンサ機能を備えて、このセンサが電子機器の非動作状態、もしくは、非動作状態と想定される状態にあることを検知した場合に移行する方法など、手動、自動の各種の方法が用いられている。
電池駆動の携帯型電子機器の一つである補聴器は、音声信号の信号処理におけるデジタル化や電気回路部品の小型高性能化が進み、機器としてより小型、軽量のものが実現されている。しかし、見栄えや装着感の観点から、補聴器に対するユーザからの小型化、軽量化への要求は引き続き強いものがある。このようなユーザからの要望に応え、機器の大型化に繋がる電源スイッチを設けることなく、非動作時にスリープモードへの移行を可能とする補聴器が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の従来の補聴器は、補聴器本体と一対で用いられる外部機器であるRF送信機から、所定の距離範囲内にのみ到達可能な電源オフ信号を送信し、補聴器がこの電源オフ信号を受信している場合はユーザが補聴器を耳から外した非使用状態であると判断して、補聴器内部の電源制御回路によって動作モードをスリープモードへと移行する電源制御が行われる。
特表2013−533659号公報
特許文献1に記載された従来の補聴器は、動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替えるためのスイッチ類が不要となる点で、補聴器の小型化、軽量化を追求する上で有利である。
しかし、上記従来の補聴器では、補聴器と外部機器であるRF送信機とが一定の距離範囲内にある場合にのみスリープモードへと移行するように設定されているため、補聴器が外部機器から離れた位置にある状態では、仮にユーザが所望した場合でも補聴器をスリープ状態にすることはできない。このような、電子機器の小型軽量化を追求する目的で機器本体にユーザが直接操作可能なスイッチを搭載しないことが原因となって生じる、ユーザが希望する任意のタイミングでスリープモードへの移行ができないという課題は、補聴器に限られず他の携帯型の電子機器にも共通する課題である。
一方で、任意のタイミングでスリープモードへと移行するためのスイッチを設けることは機器の大型化に繋がることが避けられず、さらに、スリープモードへの移行を制御する制御回路は小型化の課程でICチップ化が進んでおり、手動で動作モードを切り替える場合には、ユーザによるスイッチ操作に基づいて、当該ICチップにおいて動作モードの切り替えのための信号として定められている所定の信号を印加できるように設定しなくてはならないという制約がある。
本開示は、上記従来の課題を解決し、電子機器の小型軽量化を実現しつつユーザが所望する任意のタイミングで、機器の動作モードを通常動作モードとスリープモードとの間で切り替えることを可能とする電源制御機構を得ることを目的とする。合わせて本開示は、かかる電源制御機構を備えた電子機器、補聴器、さらに、上記目的を達成しうる電源制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本願で開示する電源制御機構は、検出端子を備え、電源から駆動回路への電力供給を制御する電源制御部と、ユーザが操作可能なプッシュスイッチと、前記電源から供給される電力により動作する信号生成部とを備え、前記プッシュスイッチは、ユーザの操作によって前記検出端子に印加される電圧値を変更可能であり、前記信号生成部は、前記検出端子に印加される検出信号を出力すると共に、前記検出端子の電圧値が所定の条件を満たしたときに前記検出信号の出力を停止し、前記電源制御部は、前記検出端子に印加される電圧値の変化から、前記プッシュスイッチが操作されたことと前記検出信号が停止されたこととを検出して前記電力供給を制御することで、機器の動作モードを通常動作モードとスリープモードとの少なくとも2つのモード間で切り替える操作を行い、前記電源制御部は、前記検出端子の電圧値が所定の第2電圧値となったことを検出すると、前記機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替え、前記信号生成部が生成する前記検出信号が、それぞれ所定時間のON状態とOFF状態とを交互に繰り返すパルス波信号であり、前記パルス波信号のOFF状態が継続する時間が、前記電源制御部が前記第2電圧値の印加を検出するように定められた一定時間よりも短く、前記信号生成部は、自身が出力する前記パルス波信号におけるON状態の継続時間よりも長い時間、前記ON状態の電圧値が前記検出端子に印加されていることを検出すると、前記パルス波信号の出力を停止することを特徴とする。
また、本願で開示する電源制御方法は、検出端子に印加される電圧値に応じて、電源から駆動回路への電力供給を制御する電源制御部と、ユーザが操作可能なプッシュスイッチと、前記電源から供給される電力により動作する信号生成部とを備え、前記信号生成部は、前記電源制御部の前記検出端子に入力される検出信号を出力すると共に、前記検出端子の電圧値が所定の条件を満たしたときに前記検出信号の出力を停止し、前記電源制御部は、前記プッシュスイッチが操作されたことによる前記検出端子に印加される電圧値の変化を検出すると、機器の動作モードをスリープモードから通常動作モードへと切り替え、前記検出端子に前記検出信号が印加されていないことを検出すると、前記機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替え、前記検出信号は、それぞれ所定時間のON状態とOFF状態とを交互に繰り返すパルス波信号であり、前記パルス波信号のOFF状態が継続する時間が、前記電源制御部が前記検出信号が印加されていないことを検出するように定められた一定時間よりも短く、前記信号生成部は、自身が出力する前記パルス波信号におけるON状態の継続時間よりも長い時間、前記ON状態の電圧値が前記検出端子に印加されていることを検出すると、前記パルス波信号の出力を停止することを特徴とする。
さらに、本願で開示する電子機器は、電源としての電池と、前記電池から供給された電力で動作する駆動回路と、本願で開示する電源制御機構とを備えたことを特徴とする。
また、本願で開示する補聴器は、電源としての電池と、前記電池から供給された電力で動作する駆動回路と、本願で開示する電源制御機構とを備え、前記駆動回路として、外部の音声を検出するマイクと、前記マイクからの音声信号を所定の条件の変換信号に変換する制御部と、前記制御部で変換された前記変換信号を出力するユーザの耳に装着可能なスピーカとを少なくとも有することを特徴とする。
本願で開示する電源制御機構は、検出端子を備えた電源制御部が、小型化が可能なプッシュスイッチの操作と、信号生成部からの検出信号が停止されたこととを検出して機器の動作モードの切り替えを行う。このため、小型軽量化を実現しつつ、ユーザが所望する任意のタイミングで機器の動作モードを通常動作モードとスリープモードとの間で切り替えることが可能である。
電源制御機構の第1の構成を示すブロック図である。 第1の構成の電源制御機構において、スリープモードから通常動作モードへの切り替え動作を説明する遷移図である。 第1の構成の電源制御機構において、通常動作モードからスリープモードへの切り替え動作を説明する遷移図である。 電源制御機構の第2の構成を示すブロック図である。 第2の構成の電源制御機構において、通常動作モードからスリープモードへの切り替え動作を説明する遷移図である。 本開示にかかる電源制御方法における制御の流れを説明するフローチャートである。 本開示にかかる電子機器としての補聴器の構成を示すブロック図である。
本開示にかかる電源制御機構は、検出端子を備え、電源から駆動回路への電力供給を制御する電源制御部と、ユーザが操作可能なプッシュスイッチと、前記電源から供給される電力により動作する信号生成部とを備え、前記プッシュスイッチは、ユーザの操作によって前記検出端子に印加される電圧値を変更可能であり、前記信号生成部は、前記検出端子に印加される検出信号を出力すると共に、前記検出端子の電圧値が所定の条件を満たしたときに前記検出信号の出力を停止し、前記電源制御部は、前記検出端子に印加される電圧値の変化から、前記プッシュスイッチが操作されたことと前記検出信号が停止されたこととを検出して前記電力供給を制御することで、機器の動作モードを通常動作モードとスリープモードとの少なくとも2つのモード間で切り替える。
本開示にかかる電源制御機構は、小型かつ簡易な構成で実現できるプッシュスイッチのユーザによる操作と、信号生成部が出力する検出信号がプッシュスイッチの操作を検出して停止されたこととを、電源制御部が検出端子の電圧値の変化から検出することで、機器の動作モードを切り替えることができる。このため、電子機器の小型軽量化が可能な構成でありながら、任意のタイミングでのユーザの指示に応じて機器の動作モードの切り替えが可能な電源制御機構を実現できる。
本願で開示する電源制御機構において、前記電源制御部は、前記検出端子の電圧値が所定の第1電圧値となったことを検出すると、機器の動作モードをスリープモードから通常動作モードへと切り替えることが好ましい。このようにすることで、ユーザによるプッシュスイッチの操作を検出して、機器の動作モードを通常動作モードへと移行させることができる。
また、前記電源制御部は、前記検出端子の電圧値が所定の第2電圧値となったことを検出すると、機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替えることが好ましい。このようにすることで、ユーザによるプッシュスイッチの操作を検出して、機器の動作モードをスリープモードへと移行させることができる。
この場合において、前記検出信号が、それぞれ所定時間のON状態とOFF状態とを交互に繰り返すパルス波信号であり、前記パルス波信号のOFF状態が継続する時間が、前記電源制御部が前記第2電圧値の印加を検出するように定められた一定時間よりも短く、前記信号生成部は、自身が出力する前記パルス波信号におけるON状態の継続時間よりも長い時間、前記ON状態の電圧値が前記検出端子に印加されていることを検出すると、前記パルス波信号の出力を停止することが好ましい。このようにすることで、簡易な回路構成でユーザによるプッシュスイッチの操作を検出することができる。
さらに、前記検出信号が、連続して所定の電圧値を保つ直流信号であり、前記プッシュスイッチが操作されると、前記直流信号の前記電圧値よりも高い電圧値が前記検出端子に印加され、前記信号生成部は、前記高い電圧値が前記検出端子に印加されたことを検出すると、前記直流信号の出力を停止することが好ましい。このようにすることで、電源制御部において、容易にユーザによるプッシュスイッチの操作を検出することができる。
本願で開示する電圧制御方法は、検出端子に印加される電圧値に応じて、電源から駆動回路への電力供給を制御する電源制御部と、ユーザが操作可能なプッシュスイッチと、前記電源から供給される電力により動作する信号生成部とを備え、前記信号生成部は、前記電源制御部の前記検出端子に入力される検出信号を出力すると共に、前記検出端子の電圧値が所定の条件を満たしたときに前記検出信号の出力を停止し、前記電源制御部は、前記プッシュスイッチが操作されたことによる前記検出端子に印加される電圧値の変化を検出すると、機器の動作モードをスリープモードから通常動作モードへと切り替え、前記検出端子に前記検出信号が印加されていないことを検出すると、前記機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替える。
このような本願で開示する電圧制御方法では、小型で簡素な構成で実現できるプッシュスイッチと電源制御部の検出端子に印加される検出信号を生成する信号生成部とを用いて、ユーザの操作に対応して機器の動作モードを切り替えることができる。このため、電子機器の小型軽量化が可能な構成でありながら、任意のタイミングでのユーザの指示に応じて機器の動作モードを切り替える電源制御方法を実現することができる。
本願で開示する電子機器は、電源としての電池と、前記電池から供給された電力で動作する駆動回路と、本願にかかるいずれかの電源制御機構とを備える。また、本願で開示する補聴器は、電源としての電池と、前記電池から供給された電力で動作する駆動回路と、本願にかかるいずれかの電源制御機構とを備え、前記駆動回路として、外部の音声を検出するマイクと、前記マイクからの音声信号を所定の条件の変換信号に変換する制御部と、前記制御部で変換された前記変換信号を出力するユーザの耳に装着可能なスピーカとを少なくとも有する。
このようにすることで、本願にかかる電源制御機構の特長を活かした、電子機器ならびに補聴器を実現することができる。
以下、本開示にかかる電源制御機構と電源制御方式、さらに、本開示にかかる電源制御機構を備えた電子機器と補聴器の実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
[電源制御機構の第1の構成]
図1は、本開示にかかる電源制御機構の第1の構成を説明するブロック図である。
なお図1は、本開示にかかる第1の構成の電源制御機構のそれぞれの構成要素とその相互関係とを機能面から説明するものであり、図1に示した各ブロックそれぞれは、物理的に独立した部材を示すものではない。したがって、図1における一つのブロックが、2つの異なる部材として別々に構成される場合があり、また、図1に示された複数のブロックが実際には1つの部材として構成される場合がある。
図1に示すように、第1の構成の電源制御機構は、電源制御部10、信号生成部20、プッシュスイッチ(SW)30を備えている。
電源制御部10は、電源である電池40からの電力の駆動回路への供給を制御することで、機器の動作モードを通常動作モードとスリープモードとの間で切り替える。ここで、通常動作モードとは、機器に備えられた電気回路全体が動作して、当該機器が果たすことを予定された機能を果たすことができる動作状態をいう。また、スリープモードとは、機器が直ちに再起動できる状態で待機する上で必要な機能を果たす最低限の電気回路のみが動作して、機器のほとんどの電気回路には電力が供給されていない動作状態をいう。
より具体的に、本実施形態にかかる電源制御機構における電源制御部10は、入力端子(Vin)11と、検出端子であるスリープ端子(SLP)12と、出力端子(Vout)13とを備え、入力端子11に接続された電池40から出力される電源電圧を、スリープ端子12に印加される電圧値の大きさに基づいて、所定の条件下で出力端子13から駆動電圧(VCC)として出力する。
なお、電源制御部10は、機器の動作モードに応じた電池40の電圧の供給を制御する以外にも、例えば電池40が充電式電池である場合には、電池40の容量や電池40の温度などを監視しながら、外部機器である充電器から電池40へと供給される充電電圧と充電電流とを制御する充電制御を行うことができる。また、機器の駆動回路が、例えばCPUによる所定のデータ処理を行っている場合や、ハードディスクドライブなどのメカニカルな機構を備えている場合などであって、駆動回路への駆動電力の供給が急に停止してしまうとデータや機構部品の破損が生じるなどの重大な事態を招きかねない場合には、電源制御部10は、駆動電源である電池40の電圧値の変化などから電池電圧の残存量が低減し動作停止が近づいていることを予見して、駆動回路に対してシャットダウン処理を行わせる所定の警告信号を発生させる構成とすることもできる。また、電源制御部10は、電池40からの入力電圧値が不安定な場合でも所定電位の電圧を出力できるような、電圧安定化機能を備えることができる。
このように、本実施形態の電源制御部10は、本開示にかかる電源制御機構が搭載される電子機器の電源に関連する制御全般を行うことができるものである。電源制御部10は、論理回路が組み込まれた電気回路ユニットやマイコンを用いて実現することができる。
信号生成部20は、電源制御部10の電源制御によって電池40からの駆動電圧(VCC)が供給されることにより動作する。信号生成部20の駆動電圧VCCは、一例として1.4Vである。なお、信号生成部20の駆動電圧VCCと、図1では図示しない、駆動回路を構成する機器に備えられた他の電気回路の駆動電圧とは、同じであっても異なっていてもよい。
信号生成部20は、電源制御部10のスリープ端子12に印加される検出信号を生成して、信号出力端子(Sout)21から出力する。第1の構成の電源制御機構が備える信号生成部20は、検出信号として、所定時間のON状態と所定時間のOFF状態とが繰り返されるパルス波信号を生成して出力する。パルス波信号は、一例として、ON状態の電圧値が1.4V、OFF状態の電圧値が0Vで、ON状態とOFF状態の期間がいずれも0.8秒とすることができる。
なお、図1内に例示したように、信号出力端子21から検出信号を出力する信号出力回路は、オープンドレイン回路として構成することができる。
また、信号生成部20は、電源制御部10のスリープ端子12の電圧値を把握可能とするための入力端子(Sin)22を備えている。そして、入力端子22からの入力信号に基づいて、電源制御部10のスリープ端子12に印加されている電圧値が所定の条件を満たした場合には、出力端子21からの検出信号の出力を停止する。
このように信号生成部20は、信号の生成とスリープ端子電圧の観視機能、自身の動作の制御機能とを備えているため、論理回路が組み込まれた電気回路ユニットやマイコンなどを用いて実現される。なお、信号生成部20は、このような制御機能を備えた回路ブロックであることから、実際の電子機器に搭載される場合には、電子機器の駆動回路において機器全体の動作制御を行う制御部の一部として構成することが可能である。この場合、信号生成部20は、機器の制御を行うマイコンやCPUなどの中にその機能が組み込まれて実現できる。また、電子機器が補聴器の場合には、信号生成部20は、補聴器においてマイクで検出された音声信号を所定の変換信号に変換するDSPの一部として実現することができる。
プッシュスイッチ(SW)30は、機器に備えられていて、ユーザが希望する任意のタイミングで、機器の動作制御を行うために操作可能なものである。
なお、本開示においてプッシュスイッチとは、ユーザが所定の操作を行ったことを検出してその操作に応じた一定の時間(一例として1秒間)にのみ電気信号を生成するものをいう。このため、ユーザがスイッチボタンなどの突起物を押下した場合に、押下している間スイッチボタンの下方に配置された電極同士が接触して電流が流れる機械的なプッシュスイッチ、また、機器表面に配置された電極にユーザが触れたことを静電容量の変化などとして電気的に感知し、ユーザが電極に触れている時間、所定の電流を流すいわゆるタッチスイッチを含む概念である。
一方、例えば、スライドスイッチや切り替えスイッチのように、ユーザの操作によって電極の配置位置が変化し、スイッチオンされた場合に次にユーザのスイッチオフ動作が行われるまで導通状態を維持するようなスイッチは、機械的なものであるか電気的なものであるかに関わらず、本開示におけるプッシュスイッチには該当しない。また、ユーザがスイッチボタンを押下して操作する機械的スイッチであっても、ロック機構を備え、ユーザが再びスイッチボタンを押下してロック状態を解除するまでの間導通状態を維持する構成のスイッチは、本開示におけるプッシュスイッチには該当しない。
上記概念で整理した場合に、本開示におけるプッシュスイッチは、他の例えばスライドスイッチ等と比較して、スイッチ機構を簡易、かつ、コンパクトに構成できる。このため、例えば補聴器のような小型軽量化が強く求められる電子機器に搭載されるスイッチとして好ましいものである。
本実施の形態において、プッシュスイッチ30は、ユーザが操作するスイッチボタン31と、スイッチボタン31が操作された場合に、端子34に所定の電圧が印加されるように配置された、第1の分圧抵抗(R1)32と第2の分圧抵抗(R2)33とで構成されている。本実施形態では、プッシュスイッチ30の端子34の端子電圧値は、電源制御部10のスリープ端子12において、「High」レベルであると認識される所定の第1電圧値であり、一例として1.4Vとしている。
電池40は、本開示にかかる電源制御機構が動作モードを制御する機器に備えられる駆動電源である。電池40としては、繰り返し使用できる充電式電池(二次電池)と乾電池(一次電池)とのいずれをも用いることができる。
次に、図1に構成を示した本実施形態にかかる第1の構成の電源制御機構における、機器の動作モードの切り替え制御について説明する。
図2は、第1の構成の電源制御機構で、機器の動作モードをスリープモードから通常動作モードへと切り替える際の各部の状態を説明する遷移図である。
スリープモードにおいて、ユーザによりプッシュスイッチ30が操作される(a)。
上述のように、本実施形態ではプッシュスイッチ30がONされた場合には、電源制御部10のスリープ端子12に、「High」レベルである1.4Vの電圧が印加される。電源制御部10のスリープ端子12は、ノイズなどによる誤作動を排除するために、所定時間t1(一例として1秒間)ON電圧が印加されたことを検出すると、スリープ端子12が「High」レベルの電圧値の印加を認識する(b)。
電源制御部10は、プッシュスイッチ30がユーザに操作されたと判断して、スリープモードの状態では停止していた駆動電圧VCCの供給を開始し、機器の動作モードを通常動作モードへと切り替える(c)。
駆動電圧VCCが供給されたことで、信号生成部20が動作を開始し、図1に例示したオープンドレイン回路により信号出力端子21から検出信号を出力する(d)。
第1の構成の電源制御機構において、信号生成部20が生成する検出信号は、図2に示すような矩形のパルス波信号である。上述したとおり、検出信号は、一例として1.4Vである「High」レベルをt2である0.8秒間、一例として0Vである「Low」レベルをt3である0.8秒間、繰り返す信号である。
電源制御部10のスリープ端子12には、検出信号がそのまま印加されるため、スリープ端子12の電位は、1.4VのON時間と0VとのOFF時間とを0.8秒ずつ繰り返したものとなる。第1の構成の電源制御機構では、電源制御部10がスリープ端子12に印加される電圧値として、1秒間以上の「Low」レベル(0V)を検出した場合に、スリープ端子12の入力が第2電圧値である「Low」状態であると判断するように設定されている。この結果、検出信号が印加されていて、「Low」レベルが0.8秒間で終了して「High」レベルとなる状態では、電源制御部10は、スリープ端子12への印加電圧値の状態が「Low」状態ではないと判断し、通常動作モードを継続するために駆動電圧VCCの供給を継続する。
次に、動作モードが通常動作モードからスリープモードへと切り替わる場合を説明する。
図3は、第1の構成の電源制御機構で、機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替える際の各部の状態を説明する遷移図である。
図2で説明したように、第1の構成の電源制御機構では、通常動作モードにおいて信号生成部20が、検出信号としてON状態とOFF状態とがいずれも0.8秒間であるパルス波信号を出力している。
この通常動作モードにおいて、ユーザが機器の動作を停止すべくプッシュスイッチ30を操作する(e)。
ユーザの操作により、スリープ端子12には、1秒間である所定の期間(t1)以上の時間、「High」レベルである1.4Vの電圧値が印加される。
信号生成部20は、スリープ端子12の電圧値を監視していて、入力端子22への入力からスリープ端子12に1秒間以上「High」レベルの信号が印加されたことを検出すると、スリープ端子が「High」レベルの電圧値となったと認識する。つまり、信号検出部20は、自身が出力する0.8秒間で「High」レベルと「Low」レベルが繰り返される検出信号が入力されている間は、スリープ端子12が「Low」レベルであると認識している。ユーザがプッシュスイッチ30を操作すると、スリープ端子12に印加される電圧値において「Low」レベルの電圧値が上昇して「High」レベルに近い電圧値が印加される(f)ため、信号生成部20は、スリープ端子12に「High」レベルの電圧が印加されていると認識する。このことから、信号生成部20は、ユーザのプッシュスイッチ30の操作を検出することができる。各抵抗の抵抗値は、一例としてR1=16kΩ、R2=10kΩである。
信号生成部20は、スリープ端子12の電圧値が「High」レベルであることを検出すると、出力端子21からの検出信号の出力を停止する(g)。
このとき、スリープ端子12に印加される電圧値は、図3に示すように、検出信号のパルス波により「High」レベルと「Low」レベルとを繰り返す状態から、連続して「High」レベルに近い電圧が印加された状態を経て、連続して0Vである「Low」レベルの電圧値が印加された状態へと変化する。
電源制御部10は、スリープ端子12の電圧値が1秒以上「Low」レベルであることを検出すると(h)、駆動電圧VCCの駆動回路への供給を停止して、機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替える(i)。
信号生成部20は、電源制御部10によって駆動電圧VCCが供給されないスリープモードの状態では動作が停止している。このため、スリープモードへと移行した後は、電源制御部10のスリープ端子12には、「Low」レベルの電圧値が印加され続けることとなり、再びユーザによってプッシュスイッチ30が操作されて、動作モードが通常動作モードに切り替えられるまで、スリープモードが維持される。
このように、第1の構成の電圧制御機構では、ユーザによるプッシュスイッチの操作によってスリープモードと通常動作モードとの切り替えを行うことができる。
[電源制御機構の第2の構成]
次に、本開示にかかる電源制御機構の第2の構成について説明する。
なお、第2の構成の電源制御機構では、信号検出部が出力する検出信号が、上記説明した第1の構成の電源制御機構と異なっている。
図4は、本実施形態にかかる電源制御機構の第2の構成を説明するブロック図である。
なお、図4も図1と同様に、電源制御機構を構成するそれぞれの構成要素とその相互関係とを機能面から説明するものであり、図4に示した各ブロックそれぞれは物理的に独立した部材を示すものではない。
図4に示す第2の構成の電源制御機構は、電源制御部10、信号生成部50,さらに、プッシュスイッチ30を備えている。上記したとおり、第2の構成の電源制御機構では、信号生成部から出力される検出信号が異なるのみであるため、電源制御部10とプッシュスイッチ30とは、上記第1の構成の電源制御機構のものと同じである。このため、図4において、図1と同じ部材には同じ符号を付し、かつ、詳細な説明は省略する。
電源制御部10は、スリープ端子12に印加される電圧値に基づいて、電源である電池40からの電力の駆動電圧VCCとしての駆動回路への供給を制御して、機器の動作モードを通常動作モードとスリープモードとの間で切り替える。なお、電源制御部10は、駆動回路への駆動電圧VCCの供給の制御以外にも、電池40が充電式電池である場合の充電制御など、電源制御機構が搭載される電子機器の電源に関連する制御全般を行うものである。電源制御部10は、論理回路が組み込まれた電気回路ユニットやマイコンを用いて実現することができる。
第2の構成の電源制御機構においても、信号生成部50は、電源制御部10による電源制御によって、電池40からの駆動電圧VCCが供給されることにより動作する。信号生成部50の駆動電圧VCCは、一例として1.4Vであり、図4では図示しない駆動回路を構成する他の電気回路の駆動電圧と、同じであっても異なっていてもよい。
信号生成部50は、電源制御部10のスリープ端子12に印加される検出信号を生成して、信号出力端子(Sout)51から出力する。第2の電源制御機構が備える信号生成部50は、検出信号として所定の電圧値が保たれる直流信号(DC信号)を生成して出力する。
また、信号生成部50は、電源制御部10のスリープ端子12の電圧値を把握可能とするための入力端子(Sin)52を備えている。そして、入力端子52からの入力信号に基づいて、電源制御部10のスリープ端子12に印加されている電圧値が所定の条件を満たした場合には、出力端子51からの検出信号の出力を停止する。
なお、図4内に例示したように、信号生成部50において信号出力端子51から検出信号を出力する信号出力回路は、第1の構成の電源制御機構として図1に示した信号生成部20の場合と同様なオープンドレイン回路として構成することができる。また、第2の構成の信号生成部50の信号出力回路をCMOS回路として構成することもできる。
信号生成部50は、電源制御機構の第1の構成における信号生成部20と同様に、論理回路が組み込まれた電気回路ユニットやマイコンを用いて実現される。また、信号生成部50は、機器の駆動回路において機器全体の動作制御を行う制御部の一部として構成することが可能である。
プッシュスイッチ30は、ユーザが操作するスイッチボタン31と、スイッチボタン31が操作された場合に、端子34に所定の電圧が印加されるように配置された、第1の分圧抵抗32と第2の分圧抵抗33とで構成されている。第2の構成の電源制御機構においても、スリープモードにおいてユーザがプッシュスイッチ30を操作した際における端子34の端子電圧値は、電源制御部10のスリープ端子12において、「High」レベルであると認識される所定の第1電圧値であり、一例として1.4Vである。
電源としての電池40は、充電式電池(二次電池)、乾電池(一次電池)のいずれでも良い。
第2の構成の電源制御機構では、信号生成部50が生成する検出信号が、一定の電圧値の直流信号であり、プッシュスイッチ30の操作時に、電源制御部10のスリープ端子12における電圧値の変化を検出可能とするために、プッシュスイッチ30の端子34と信号生成部50の信号出力端子51との間に、所定の抵抗値を有する検出抵抗(R11)61が設けられている。
次に、図4に示した第2の構成の電源制御機構における、機器の動作モードの切り替え制御について説明する。
上記説明したように、第2の構成の電源制御機構は、電源制御部とプッシュスイッチについては第1の構成の電源制御機構と同じであり、信号生成部の特に信号生成部が出力する検出信号波形と、検出信号をスリープ端子に印加する回路部分のみが第1の構成の電源制御機構と異なる。このため、信号生成部が動作していないスリープモードの状態からユーザによるプッシュスイッチの操作を検出して、動作モードを通常動作モードへと切り替える切り替え動作制御については、第2の構成の電源制御機構と第1の構成の電源制御機構とは同じである。
なお、第2の構成の電源制御機構において、信号生成部50から出力される検出信号は、所定の電圧値が維持された直流信号であるため、信号生成部50からの検出信号が出力されて電源制御部10のスリープ端子12に印加されている状態では、スリープ端子12の電圧値は、一例として1秒間である所定の一定時間以上の間、第2電圧(一例として0V)である「Low」レベルとなることはない。このため、第2の構成の電源制御機構の場合でも、動作モードが通常動作モードに移行した後は、ユーザによるプッシュスイッチ30の操作がなされない限り、通常動作モードが維持される。
図5は、第2の構成の電源制御機構において、機器の動作モードが通常動作モードからスリープモードへと切り替えられる際の状態変化を示す遷移図である。
図5に示すように、通常動作モード(A)において、ユーザが機器の動作を停止すべくプッシュスイッチ30を操作する(B)。
このとき、スリープ端子12の電圧値は、連続して印加されている検出信号の電圧値であるスイッチオフ時電圧VSLP(OFF)から、プッシュスイッチ30が操作されたことにより電池電圧に起因する所定の電圧値が重畳されて、一例として1秒間である所定の時間(t1)の間、「High」レベルであるスイッチオン時電圧VSLP(ON)(一例として1.4V)となる。
ここで、電池40の電圧をVB、信号生成部50からの検出信号の電圧値をVSOUTとすると、スイッチオフ時電圧VSLP(OFF)は下記式(数1)で、スイッチオン時電圧VSLP(ON)は下記式(数2)でそれぞれ求められる。
Figure 0006410678
Figure 0006410678
例えば、VB=3.7V、VSOUT=1.4V、R1=16kΩ、R2=10kΩ、R11=3kΩとすると、スイッチオフ時電圧VSLP(OFF)は1.1V、スイッチオン時電圧VSLP(ON)は1.4Vとなる。
信号生成部50は、スリープ端子12の電圧値を監視していて、スリープ端子12にノイズとは明確に区分される一定時間である1秒間以上、「High」レベルの電圧値が印加されていることが検出される(C)と、ユーザがプッシュスイッチ30を操作したと判断して、信号生成部50は検出信号の生成と出力とを停止する(D)。
このように推移するため、スリープ端子12に印加される電圧値は、図5に示すように、検出信号が印加されている状態Aから、所定の時間「High」レベルの状態Bとなり、その後「Low」レベルの状態Dとなる。
電源制御部10は、スリープ端子12の電圧値が1秒以上「Low」レベルである状態Dの場合を検出することで(E)、駆動電圧VCCの駆動回路への供給を停止して、機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替える(F)。
電源制御部10によって駆動電圧VCCが供給されないスリープモードの状態では、信号生成部50は動作が停止している。このため、スリープモードへと移行した後は、電源制御部10のスリープ端子12には、「Low」レベルの電圧値が印加され続けることとなり、再びユーザによってプッシュスイッチ30が操作されて、動作モードが通常動作モードに切り替えられるまで、スリープモードが維持される。
このように、第1の構成の電源制御機構において、また、第2の構成の電源制御機構において、それぞれ、ユーザによるプッシュスイッチの操作を検出して、機器の動作モードをスリープモードと通常動作モードとの間で切り替えることができる。
なお、第1の構成の電源制御機構の場合には、第2の構成の電源制御機構の場合と比較して、信号生成部が生成する検出信号をパルス波としているため、第2の構成の電源制御機構の場合に必要となる検出抵抗(R11)が不要であり、回路構成をより簡素化できる。
一方、第2の構成の電源制御機構の場合には、電源制御部における、スリープ端子への第2電圧の印加の判定において、一定時間以上印加されている場合のみを区別する必要がなく、その分電源制御部の回路構成を簡素化できる可能性がある。
[電源制御方法]
ここで、上記第1の構成の電源制御部、および、第2の構成の電源制御部として具体例を説明した、本願で開示する電源制御機構による動作をまとめて、本願で開示する電源制御方法として説明する。
図6は、本願で開示する電源制御方法における動作の流れを説明するフローチャートである。
図6において、図中左側に電源制御部における動作を示し、図中右側に信号生成部の動作を示している。また、以下の説明においては、上記説明した第1および第2の構成の電源制御機構の構成部材の符号を用いる。
本願で開示する電源制御方法では、スリープモードの状態(ステップS01)から制御動作が開始される。
スリープモードの状況下において、電圧制御部10は、ユーザがプッシュスイッチ30を操作したか否かをスリープ端子12に印加される電圧値(VSLP)がノイズとは区別できる一定の時間以上「High」レベルであるかで判定する(ステップS02)。
スリープ端子12の電圧値が「High」レベルではない場合(ステップS02でNoの場合)、電源制御部10は、スリープ端子12の電圧値の変化が生じるまでスリープモードを維持する。
スリープ端子12の電圧値が「High」レベルとなった場合(ステップS02でYesの場合)、電源制御部10はユーザがプッシュスイッチ30を操作したと判断して、機器の動作モードを通常動作モードに切り替える(ステップS03)。
通常動作モードへの切り替えに伴って、電源制御部10は、電源である電池40からの電力を駆動電圧VCCとして、駆動回路に供給する(ステップS04)。
駆動電圧VCCが供給されることで、信号生成部20、50が動作を開始する(ステップS11)。
信号生成部20、50は、信号出力端子21、51から検出信号を出力する(ステップS12)。
信号生成部20、50は、同時にスリープ端子12に印加される電圧値を監視し、プッシュスイッチ30がユーザにより操作されたか否かを判別する(ステップS13)。
プッシュスイッチ30が操作されなかった場合(ステップS13でNoの場合)、信号検出部20、50は検出信号を出力し続けながらスリープ端子12の電圧値の変化を監視する。
信号生成部20、50は、ノイズとは区別できる一定の時間以上連続した「High」レベルの電圧値を検出した場合には、プッシュスイッチ30がユーザに操作されたことを示す電圧値の変化である(ステップS13でYesの場合)として、信号生成部20、50は検出信号の出力を停止する(ステップS14)。
このとき、スリープ端子12に印加される電圧値VSLPは、一定時間以上連続して「Low」レベルとなる(ステップS21)となる。
電源制御部10は、通常動作モードの開始時(ステップS03)からスリープ端子12の電圧値が一定時間(前述の例では1秒間)以上、「Low」レベルとなるか否かを監視していて、スリープ端子12の電圧値が一定時間以上「Low」レベルとなったことからユーザが機器の動作の停止のためにプッシュスイッチ30を操作したものと判断し、電圧制御部10はスリープモードへと移行する(ステップS22)。
スリープモードに移行することで、電源制御部10は駆動電圧VCCの供給を停止する(ステップS23)。
駆動電圧VCCの供給が停止されることで、信号生成部20、50の動作自体が停止する(ステップS31)。この結果、ユーザがプッシュスイッチ30を操作して再び通常動作モードに戻るまで、電源制御部10のスリープ端子12に検出信号が印加されないため、機器はスリープモードの状態を維持することになる。
以上説明した、本願で開示する電源制御機構および電源制御方法によれば、簡易でかつ小型化軽量化に好ましい構成と、ユーザによる任意のタイミングの機器の動作制御との両立が可能である。このため、特に、補聴器をはじめとする各種の携帯型電子機器の電源制御機構、および、電源制御方法として好適である。
なお、上記では、スリープモードから通常動作モードへと切り替える第1電圧値を「High」レベルの電圧値とし、通常動作モードからスリープモードへと切り替える第2電圧値を「Low」レベルの電圧値としたものを例示して説明した。しかし、本実施形態にかかる電源制御機構、および、電源制御方法においてこれは必須の条件ではなく、第1電圧値を第2電圧値よりも低くすることも可能である。例えば、ユーザによるプッシュスイッチの操作に伴って検出端子の電位がグランド電位に落ちるような回路構成を用いることで、「High」レベルと「Low」レベルとを容易に入れ替えることは自明である。また、「Low」レベルを0Vに設定することも必須ではなく、電位差が検出可能な2電位を用いて、適宜「High」レベルと「Low」レベルの電位を設定することができる。
[電子機器と補聴器]
次に、上記説明してきた本願で開示する電源制御機構を備えた電子機器について、電子機器が補聴器である場合を例示して説明する。
図7は、本願で開示する電子機器である補聴器の構成を示すブロック図である。
図7においても、図1および図4と同様に、本実施形態にかかる補聴器を構成するそれぞれの構成要素とその相互関係とを機能面から説明するものであり、図7に示した各ブロックそれぞれは物理的に独立した部材を示すものではない。
図7に示すように、本実施形態の補聴器100は、マイク71、音声調整部72、スピーカ73、制御部74、プッシュスイッチ75、電源制御部76、充電コネクタ部77、電池78を備えている。
マイク71は、補聴器100の周囲の外部音声を検出して、音声信号91として音声調整部72に送る。
音声調整部72は、制御部74からの制御信号に従って音声信号91をデータ処理し、例えば周囲のノイズレベルを下げると共に人間の話し声が含まれる周波数帯域の出力レベルを大きくしたり、ユーザの好みや聴力障害の程度に応じてユーザにとって聞きやすい音声信号となるように調整したりする。音声調整部72によって調整された調整後の変換信号92は、スピーカ73に送られる。
スピーカ73は、例えば、リード線や内部にケーブルを備えた連結樹脂部材により接続された状態で、外形的にはマイク71やその他の回路部品などが配置された補聴器本体とは別部材として構成される。スピーカ73は、ユーザが耳の中に入れることができるイヤホン形状となっている。
制御部74は、上述した音声信号91から変換信号92への変換調整操作などを含めた、補聴器100全体の動作を制御する。制御部は、論理回路が組み込まれた電気回路ユニットやマイコンなどを用いて実現される。本実施形態にかかる補聴器100では、電源制御機構を構成する信号生成部が、制御部の一部として構成されている。本実施形態の補聴器では、小型軽量化のために制御部を1個のICチップとして構成しているため、信号生成部はこのICチップ内に組み込まれている。
本実施形態の補聴器においてプッシュスイッチ75は、プッシュボタン75aをユーザが押圧可能とするために、補聴器本体の側面部からごくわずかに突出して配置した構成となっている。なお、上述したように、プッシュスイッチとしていわゆるタッチセンサを用いることも可能であるが、この場合は、ユーザが補聴器本体を耳に装着した際に、ユーザの体に触れない位置にタッチスイッチを配置することが重要となる。
電源制御部76は、上述の電源制御機構における電源制御部であり、ユーザによるプッシュスイッチ75の操作を検出して、補聴器100の動作モードをスリープモードから通常動作モードへと切り替え、制御部74内に搭載された信号生成部と協働して、補聴器100を、通常動作モードからスリープモードへと切り替える。
本実施形態の補聴器100において、電池78は、補聴器本体の小型軽量化に資するため、ボタン型の二次電池が採用されている。
ボタン型の二次電池である電池78を充電するために、充電コネクタ部77が配置されていて、外部機器である充電ユニット81と接続されることで、所定の電圧値と電流値とを備えた充電電力93が電池78に供給される。電源制御部76は、充電コネクタ部77を介して充電ユニット81から供給される充電電力93を監視し、電池78が過充電とならないように充電制御を行う。
このようにすることで、簡易でかつ小型化軽量化に好ましい構成と、ユーザによる任意のタイミングの機器の動作制御との両立が可能であるという、本願で開示する電源制御機構の特徴を備えた電子機器としての補聴器を実現することができる。
なお、上記説明において、補聴器の具体的な構成は例示に過ぎず、補聴器の動作モードの制御において本願で開示する電源制御機構が備えられていれば良く、その他の補聴器本来の構成部分においては、補聴器として必要な機能を果たすための各種構成を採用可能であることは明らかである。また、本願で開示する補聴器としては、電池として乾電池を備えることも可能である。
本願で開示する電源制御機構は、携帯型電話器やゲーム機、ポータブル音楽プレイヤー、ナビゲーション機器、電子書籍リーダをはじめとする、電池を電源として駆動する各種の携帯型電子機器に搭載可能である。これらに例示される、本願で開示する電源制御機構を備えた各種の電子機器は、機器の小型軽量化を実現することができるという共通した作用効果を奏するものである。
以上説明したように、本願で開示する、電源制御機構と電源制御方法、さらに、本願で開示する電源制御機構を備えた電子機器、補聴器は、簡易でかつ小型化軽量化に好ましい構成と、ユーザによる任意のタイミングの機器の動作制御との両立を実現することができる。
なお、上記説明において、機器の動作モードとしてスリープモードと通常動作モードとの2つの動作モードを備えたもののみを例示して説明した。しかし、本願で開示する電源制御機構および電源制御方法は、より高いパフォーマンスでの機器の動作を実現するパワー動作モードや、電池寿命の長時間化を図ることを目的とするエコ動作モードなど、通常動作モード以外の動作モードを備えた電子機器に適用することができる。
また、上記説明では、スリープモードと通常動作モードとの動作モードの切り替え方法として、ユーザによるプッシュスイッチを用いたもののみを説明したが、これには限られず、例えば、機器と充電装置とが接続されたことを検出して自動的にスリープモードへの移行が行われるなど、スリープモードと通常動作モードとの切り替えを自動的に行う機能を併せ持った電子機器を実現することもできる。
本開示の電源制御機構、電源制御方法、電源制御機構を備えた電子機器、補聴器は、機器の小型軽量化を実現しうる構成とユーザによる任意のタイミングでの動作モードの切り替えとの両立が可能なものとして、極めて有用である。
10 電源制御部
12 スリープ端子(検出端子)
20 信号生成部
30 プッシュスイッチ
40 電池(電源)

Claims (5)

  1. 検出端子を備え、電源から駆動回路への電力供給を制御する電源制御部と、
    ユーザが操作可能なプッシュスイッチと、
    前記電源から供給される電力により動作する信号生成部とを備え、
    前記プッシュスイッチは、ユーザの操作によって前記検出端子に印加される電圧値を変更可能であり、
    前記信号生成部は、前記検出端子に印加される検出信号を出力すると共に、前記検出端子の電圧値が所定の条件を満たしたときに前記検出信号の出力を停止し、
    前記電源制御部は、前記検出端子に印加される電圧値の変化から、前記プッシュスイッチが操作されたことと前記検出信号が停止されたこととを検出して前記電力供給を制御することで、機器の動作モードを通常動作モードとスリープモードとの少なくとも2つのモード間で切り替える操作を行い、
    前記電源制御部は、前記検出端子の電圧値が所定の第2電圧値となったことを検出すると、前記機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替え、
    前記信号生成部が生成する前記検出信号が、それぞれ所定時間のON状態とOFF状態とを交互に繰り返すパルス波信号であり、前記パルス波信号のOFF状態が継続する時間が、前記電源制御部が前記第2電圧値の印加を検出するように定められた一定時間よりも短く、
    前記信号生成部は、自身が出力する前記パルス波信号におけるON状態の継続時間よりも長い時間、前記ON状態の電圧値が前記検出端子に印加されていることを検出すると、前記パルス波信号の出力を停止することを特徴とする、電源制御機構。
  2. 前記電源制御部は、前記検出端子の電圧値が所定の第1電圧値となったことを検出すると、前記機器の動作モードをスリープモードから通常動作モードへと切り替える、請求項1に記載の電源制御機構。
  3. 検出端子に印加される電圧値に応じて、電源から駆動回路への電力供給を制御する電源制御部と、
    ユーザが操作可能なプッシュスイッチと、
    前記電源から供給される電力により動作する信号生成部とを備え、
    前記信号生成部は、前記電源制御部の前記検出端子に入力される検出信号を出力すると共に、前記検出端子の電圧値が所定の条件を満たしたときに前記検出信号の出力を停止し、
    前記電源制御部は、前記プッシュスイッチが操作されたことによる前記検出端子に印加される電圧値の変化を検出すると、機器の動作モードをスリープモードから通常動作モードへと切り替え、
    前記検出端子に前記検出信号が印加されていないことを検出すると、前記機器の動作モードを通常動作モードからスリープモードへと切り替え
    前記検出信号は、それぞれ所定時間のON状態とOFF状態とを交互に繰り返すパルス波信号であり、前記パルス波信号のOFF状態が継続する時間が、前記電源制御部が前記検出信号が印加されていないことを検出するように定められた一定時間よりも短く、
    前記信号生成部は、自身が出力する前記パルス波信号におけるON状態の継続時間よりも長い時間、前記ON状態の電圧値が前記検出端子に印加されていることを検出すると、前記パルス波信号の出力を停止することを特徴とする、電源制御方法。
  4. 電源としての電池と、
    前記電池から供給された電力で動作する駆動回路と、
    請求項1または2に記載された電源制御機構とを備えたことを特徴とする、電子機器。
  5. 電源としての電池と、
    前記電池から供給された電力で動作する駆動回路と、
    請求項1または2に記載された電源制御機構とを備え、
    前記駆動回路として、外部の音声を検出するマイクと、前記マイクからの音声信号を所定の条件の変換信号に変換する制御部と、前記制御部で変換された前記変換信号を出力するユーザの耳に装着可能なスピーカとを少なくとも有することを特徴とする、補聴器。
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