JP6409548B2 - 電子機器 - Google Patents

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本発明は、電子機器の誤動作を抑制する技術に関する。
電子機器やその付近でノイズが発生すると、電子機器が誤動作することがある。ノイズが発生した場合でも電子機器の誤動作を抑制するノイズ耐性、すなわち、イミュニティを高める工夫が種々提案されている。
たとえば、特許文献1では、ESD(Electro Static Discharge)によって生じた電圧がゲート端子に印加された場合にオンするトランジスタを備えており、このトランジスタがオンすると、ESDに起因する電流を引き込む別のトランジスタがオンになる。
特開2012−23953号公報
ESDではパルス状の高い電圧の電磁波が発生する。また、ESDを検出するトランジスタのオン電圧が低いと、ESDに起因する電流を引き込むためのトランジスタが、本来はオンする必要がない低いレベルの電圧変動でもオンしてしまい、通常の動作が不必要に制限されてしまう。そのため、ESDを検出するトランジスタは、高電圧でオンするものが選択される。
ノイズには、ESDにより生じるパルス状のノイズ以外に、交流成分のノイズも広く知られており、電子機器は交流成分のノイズに対して耐力を備えるように設計されることが一般である。しかし、ある周波数ではLC共振が起こり、設計の想定を超える電圧変動が発生する場合がある。
そのため、電子機器内部で発生したノイズや外部から飛来する電波の周波数が電子機器を含んだ回路網の共振周波数付近であると、この回路網に設計の想定以上の電圧変動が生じて、電子機器が誤動作してしまう恐れがある。
特に、車両に搭載され、ワイヤーハーネスを介して電源供給や外部機器との通信が行われる電子機器の場合、搭載される車種により電子機器と接続されるワイヤーハーネスの長さやボディアースまでの距離が異なる。そのため、搭載される車種により特性インピーダンスが変化する。したがって、仮に、車両搭載前にイミュニティ試験を行なって合格した電子機器であっても、搭載状態での共振周波数付近のノイズにより、設計の想定以上の電圧変動が生じて誤動作が生じてしまう恐れがある。
また、車両が駐車中などで、電子機器がスタンバイ状態になっていると、電流が小さくなっているため、インピーダンスは高くなっている。インピーダンスが高いと、比較的小さなノイズでも、回路網に生じる電圧変動が大きくなりやすいので、電子機器の誤動作が生じる恐れが高い。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、ワイヤーハーネスを介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われ、かつ、誤動作が抑制される電子機器を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、ワイヤーハーネスもしくは電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、所定の保護動作を行う保護回路(30、130、230、330、430、530)と、を備え、検出回路は、回路網に生じる電圧変動により充電されるコンデンサ(124)と、コンデンサの上流に配置されて、電圧の変動成分を通過させてコンデンサに印加する電圧変動成分通過部(121)と、コンデンサとグランドとの間に接続されて、コンデンサの充電電圧をプルダウンさせるプルダウン抵抗(131)とを有し、保護回路は、コンデンサの充電電圧が所定の回路作動電圧以上となったときに保護動作を行うことを特徴とする。
本発明の電子機器は、ワイヤーハーネスと電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、ワイヤーハーネスもしくは電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路を備える。この検出回路を備えるので、車両に搭載された状態など、実際に使用されている回路網における共振周波数近傍のノイズを検出することができる。
そして、検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、保護回路が所定の保護動作を行う。この保護動作が行われるので、共振周波数近傍のノイズにより、設計の想定以上の電圧変動が生じても、電子機器が誤動作してしまうことが抑制される。
本発明の電子機器の第1実施形態となるECU1の概略構成図である。 図1のワイヤーハーネス70、80が持つ寄生容量および寄生インダクタンスを概念的に示す図である。 図1の検出回路20、インピーダンス低下回路30の構成を示す図である。 第1実施形態の効果を示す図である。 第2実施形態の検出回路120とインピーダンス低下回路130の構成を示す図である。 第3実施形態の検出回路20と保護回路230の構成を示す図である。 第4実施形態の検出回路20とインピーダンス低下回路330の構成を示す図である。 図7のマイコン332が実行する処理を示すフローチャートである。 第5実施形態の検出回路120とインピーダンス低下回路430の構成を示す図である。 第6実施形態の検出回路20とインピーダンス低下回路530の構成を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の電子機器の第1実施形態となるECU1の概略構成図を図1に示している。このECU1は、車両に搭載されているものとする。
(全体構成)
図1に示すように、ECU1は、制御回路10、検出回路20、インピーダンス低下回路30、コンデンサ40、端子61、62を備えている。端子61、62には、それぞれ、ワイヤーハーネス70、80の一端が接続されている。これらワイヤーハーネス70、80の他端は、端子63、64に接続されている。本実施形態では、端子63は、車載バッテリに接続されているとし、端子64はグランドに接続されているとする。したがって、ECU1には、ワイヤーハーネス70、80を介して電源が供給される。
ECU1内では、端子61に電源配線51の一端が接続され、端子62にグランド配線52の一端が接続されている。
コンデンサ40は、一端が電源配線51に接続され、他端がグランド配線52に接続されている。このコンデンサ40により、電源配線51に流れる電流が平滑化される。
電源配線51は、制御回路10、検出回路20、インピーダンス低下回路30にも接続されており、また、グランド配線52も、制御回路10、検出回路20、インピーダンス低下回路30と接続されている。
制御回路10は、所定の制御を実行する回路であり、デジタル回路でも、アナログ回路でもよく、また、デジタル回路とアナログ回路を組み合わせた回路でもよい。この制御回路10が実行する制御に特に制限はない。たとえば、この制御回路10は図示しない車載モータを制御する。
検出回路20は、ノイズがワイヤーハーネス70あるいはECU1内の回路網に重畳することで電源配線51に生じる電圧変動を検出する回路である。この検出回路20の具体的構成は、図3を用いて後述する。
インピーダンス低下回路30は、検出回路20が検出した電圧変動が所定レベル以上である場合に、制御回路10を保護する保護動作として、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網のインピーダンスを低下させる回路である。このインピーダンス低下回路30の具体的構成も、図3を用いて後述する。
ECU1に接続されるワイヤーハーネス70、80には、図2に概念的に示すように、寄生容量Csや寄生インダクタンスLsが存在する。また、ワイヤーハーネス70、80は、車種ごとに長さやボディアースまでの距離が異なる。したがって、ワイヤーハーネス70、80の特性インピーダンスは車種ごとに異なる。
ワイヤーハーネス70、80の特性インピーダンスが車種ごとに異なるため、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の特性インピーダンスも車種ごとに異なる。したがって、この特性インピーダンスにより定まる、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数fも車種ごとに異なる。
ワイヤーハーネス70、80あるいはECU1内の回路網に重畳するノイズの周波数が、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数付近であると、この回路網に大きな電圧変動が生じる。
ECU1は、車両搭載前に、予め設定されている試験方法でイミュニティ試験が行われることが一般的であるが、車両搭載前の試験であり、車種ごとに異なるワイヤーハーネス70、80の特性インピーダンスは考慮できない。そのため、仮に、イミュニティ試験の環境における特性インピーダンスを前提として、共振周波数付近におけるノイズ対策をしても、ECU1を車両に搭載した状態では、ECU1の誤動作を防止できない可能性がある。
そこで、本実施形態では、検出回路20とインピーダンス低下回路30とにより、イミュニティを高める。検出回路20、インピーダンス低下回路30は、具体的には、図3に示す構成である。
(検出回路20の構成)
図3に示すように、検出回路20は、3つのツェナーダイオード21〜23、抵抗24、コンデンサ25を備える。3つのツェナーダイオード21〜23と抵抗24は、この順に直列接続されており、ツェナーダイオード21の一方の端は電源配線51に接続され、抵抗24の一方の端はグランド配線52に接続されている。
コンデンサ25は、抵抗24に対して並列接続されており、一端はツェナーダイオード23と抵抗24との間に接続され、他端はグランド配線52に接続されている。
ツェナーダイオード21〜23は、カソード端子が電源配線51側となっている。3つのツェナーダイオード21〜23の合計の降伏電圧を、以下、合計降伏電圧とする。合計降伏電圧は、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網に共振周波数付近のノイズが重畳して、電源配線51に大きな電圧変動が生じたときに、電源配線51の電圧がこの合計降伏電圧を超えるように設定されている。電源電圧が12Vであるのに対して、たとえば、合計降伏電圧は24V〜30V程度とされている。
(インピーダンス低下回路30の構成)
インピーダンス低下回路30は、電源配線51とグランド配線52に接続された回路であり、図3に示すように、抵抗31、32、33、トランジスタ34、35、抵抗36、37を備える。
抵抗31は、一端が、コンデンサ25のグランド配線52側とは反対側の端に接続され、他端がトランジスタ34のベース端子に接続されている。
2つの抵抗32、33は互いに直列であり、抵抗32の抵抗33とは反対側の端は、電源配線51に接続されている。抵抗33の抵抗32とは反対側の端はトランジスタ34のコレクタ端子に接続されている。これら抵抗32、33は請求項の直列抵抗に相当する。
トランジスタ34は、NPN型のバイポーラトランジスタであり、コレクタ端子が抵抗33に接続されており、エミッタ端子がグランド配線52に接続されており、ベース端子が抵抗26に接続されている。
トランジスタ35はPNP型のバイポーラトランジスタであり、エミッタ端子が電源配線51に接続されており、ベース端子が抵抗32、33の間の点Gに接続されており、コレクタ端子が抵抗36に接続されている。
抵抗36、37は互いに並列接続であり、抵抗36の他端は抵抗37の一方の端に接続されている。抵抗37の抵抗36に接続されている側とは反対側の端は電源配線51に接続されている。抵抗36、37の電源配線51とは反対側の端は終端抵抗53を介してグランドに接続されている。
(検出回路20の作動)
次に検出回路20の作動を説明する。電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えると、AB→BD→DE間に電流が流れる。これにより、コンデンサ25が充電されていく。
コンデンサ25が充電されていくことにより点Dの電圧が上昇する。点Dの電圧が上昇することにより、抵抗31を通ってトランジスタ34のベースに流れる電流が増加する。そして、コンデンサ25の充電電圧がトランジスタ34をオンさせることができる所定の電圧(以下、トランジスタオン電圧)を超えると、トランジスタ34がオンする。なお、トランジスタオン電圧は請求項の回路作動電圧に相当する。トランジスタ34がオンすると、電流がコンデンサ25からトランジスタ34に流れるので、コンデンサ25の充電電圧は低下する。
なお、トランジスタ34がオンしていなくても、コンデンサ25から点D、点B、点Cへと電流が流れるので、コンデンサ25の充電電圧は低下する。しかし、ノイズが交流成分であると、電源配線51の電圧が、合計降伏電圧を超えた状態と、合計降伏電圧を下回った状態とが繰り返される。ノイズの1周期分で充電される充電量が少なくても、電源配線51の電圧が繰り返し合計降伏電圧を超えると、コンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧に到達する。
したがって、コンデンサ25の充電電圧は、ノイズにより合計降伏電圧を超えているときの電源配線51の電圧の大きさと、そのノイズの継続時間を表している。換言すれば、検出回路20は、ノイズによって生じた電源配線51の電圧変動の大きさと継続時間が、コンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えるレベル以上であるか否かを検出する回路である。
なお、コンデンサ25は、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えていれば、ノイズの周波数に関係なく充電される。ただし、ノイズの周波数が、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数近傍の周波数を含んでいる場合には、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えやすい。したがって、検出回路20は、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数近傍の周波数を持つノイズを主として検出する回路である。
(インピーダンス低下回路30の作動)
次にインピーダンス低下回路30の作動を説明する。インピーダンス低下回路30は、トランジスタ34がオンになることにより作動する。すなわち、コンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧になると作動する。なお、トランジスタ34がオンしていない状態でのベース電位は、抵抗24、31を介してグランドにプルダウンされている。
トランジスタ34がオンになるとFH間に電流が流れ、これにより、PNP型であるトランジスタ35がオンする。トランジスタ35がオンすると、抵抗37に対して並列接続されている抵抗36に電流が流れるので、IK間のインピーダンスが低下する。このインピーダンスの低下によりIK間の電圧が低下するので、IK間の一部であるIJ間を含んでいる電源配線51の電圧も低下する。
(第1実施形態の効果)
以上、説明した第1実施形態の効果を、図4を用いて説明する。図4(A)は、ワイヤーハーネス70あるいは電源配線51に重畳した時点のノイズの一例である。この図4(A)に示すノイズは、共振周波数fを含んでいるが、共振周波数f付近の成分の大きさは、他の周波数成分と同様、合計降伏電圧を超えない程度であるとする。
このノイズは共振周波数f付近の成分を含んでいるため、共振により、共振周波数f付近の成分の変動が、重畳したノイズにおける共振周波数f付近の成分の電圧変動よりもはるかに大きくなる。その結果、図4(B)では、共振周波数f付近の成分が合計降伏電圧を超えている。
ここで、本実施形態のECU1は検出回路20を備える。この検出回路20は、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えたことにより充電されるコンデンサ25を備えており、このコンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えるとトランジスタ34がオンしてインピーダンス低下回路30が作動する。
すなわち、検出回路20は、電源配線51に実際に生じた電圧変動を検出する回路である。したがって、ECU1が搭載される車種が異なることにより共振周波数fが変化しても、その共振周波数fおよびその近傍の周波数成分をもつノイズを検出することができる。
インピーダンス低下回路30が作動すると、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網のインピーダンスが低くなるので、図4(C)に示すように、共振周波数f付近の電圧変動が小さくなる。そして、共振周波数f付近の電圧変動が小さくなることで、電源配線51の電圧は合計降伏電圧以下に低下する。
よって、共振周波数f近傍のノイズにより、電源配線51にECU1の設計の想定以上の電圧変動が生じても、速やかにインピーダンス低下回路30が作動して、ワイヤーハーネス70、80およびECU1を含む回路網のインピーダンスが低下する。これにより、ECU1が誤動作してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、インピーダンス低下回路30は、コンデンサ25の充電電圧で作動するので、マイコン等を使う場合と異なり、別途、電源を必要としない。したがって、車両が駐車中である場合などで、待機時の消費電力を少なくしたい場合に好適である。
なお、電源配線51の電圧が合計降伏電圧以下である状態が継続すると、コンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧を下回り、インピーダンス低下回路30はオフになる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
図5に、第2実施形態の検出回路120、インピーダンス低下回路130の構成を示す。図5に示すように、第2実施形態は、検出回路120、インピーダンス低下回路130の構成が第1実施形態と異なる。
(検出回路120の構成)
検出回路120は、コンデンサ121、ダイオード122、123、コンデンサ124を備える。コンデンサ121は、一端が電源配線51に接続されており、他端がダイオード122のカソード端子に接続されている。ダイオード122のアノード端子はグランド配線52に接続されている。
ダイオード123は、アノード端子がコンデンサ121とダイオード122のカソード端子の間に接続されており、カソード端子が、インピーダンス低下回路130の抵抗31に接続されている。
コンデンサ124は、一端がダイオード123のカソード端子とインピーダンス低下回路130の抵抗31の間に接続されており、他端がグランド配線52に接続されている。
(インピーダンス低下回路130の構成)
インピーダンス低下回路130は、第1実施形態のインピーダンス低下回路30に、抵抗131が追加されている点が異なるのみである。抵抗131は、一端が抵抗31とトランジスタ34のベース端子の間に接続され、他端がグランド配線52に接続されている。
(検出回路120およびインピーダンス低下回路130の作動)
コンデンサ121は、カップリングキャパシタとして機能しており、電源配線51の電圧の変動成分を通過させる。電源配線51に重畳した交流ノイズにより、電源配線51の電圧が電源配線51に流れるDC電圧よりも上昇する時は、電源配線51からコンデンサ121、ダイオード123、コンデンサ124、グランド配線52へと電流が流れ、コンデンサ124が充電される。
また、コンデンサ121のB点側の電圧はA点よりもコンデンサ121の電位差分だけ電圧が低いので、電源配線51の電圧が電源配線51のDC電圧よりも低くなる時は、コンデンサ121のB点側の電圧はマイナスになることがある。このとき、グランド配線52からダイオード122を通って電流が流れてコンデンサ121が充電される。その後、再び電源配線51の電圧が電源配線51に流れるDC電圧よりも上昇する時は、コンデンサ121に充電された電圧と、電源配線51の電圧変動のAC成分とを足しあわせた電圧により、コンデンサ124が充電される。
そして、コンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えると、トランジスタ34がオンする。なお、トランジスタ34がオンしていない状態でのベース電圧は、抵抗131によりグランドにプルダウンされている。
ノイズの1周期分でコンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧まで上昇しないとしても、ノイズの周波数が共振周波数付近の成分を含んでいる場合には、電源配線51に生じる電圧変動は大きく、また、周波数も高いので、コンデンサ124からの放電量よりも充電量が多い。したがって、共振周波数付近のノイズが生じた場合には、コンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧を超える。
コンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えると、インピーダンス低下回路30が作動し、ワイヤーハーネス70、80およびECU1を含む回路網のインピーダンスが低下するので、ECU1が誤動作してしまうことを抑制できる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、図6に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20を備え、また、保護回路230を備える。
保護回路230は、抵抗231、232、トランジスタ233、インバータ234、マイコン235を備える。抵抗231は、第1実施形態の抵抗31と同様、一端が、コンデンサ25のグランド配線52側とは反対側の端に接続され、他端がトランジスタ233のベース端子に接続されている。
抵抗232は、一端が内部電源240に接続され、他端がトランジスタ233のコレクタ端子に接続されている。
トランジスタ233は、第1、第2実施形態のトランジスタ34と同じものでよい。このトランジスタ233のベース端子は抵抗231に接続され、エミッタ端子はグランド配線52に接続されている。
インバータ234は、抵抗231とトランジスタ233のコレクタ端子との間の電位が入力され、出力端子はマイコン235に接続される。インバータ234は、トランジスタ233がオフであるときは、入力電圧が内部電源240の電圧になるのでロー信号を出力し、トランジスタ233がオンになり、入力電圧が低下するとハイ信号を出力する。
マイコン235は、請求項の機能停止回路に相当し、ハイ信号が入力されると機能を停止させることを指示する信号を制御回路10に出力する。
このように、トランジスタ233がオンになったときに、制御回路10の機能を停止することでも、ECU1の誤動作を抑制できる。
<第4実施形態>
第4実施形態では、図7に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20を備え、また、インピーダンス低下回路330を備える。
インピーダンス低下回路330は、抵抗331、マイコン332、抵抗333、MOSFET334を備える。マイコン332の出力端子はMOSFET334のゲート端子に接続されている。抵抗333は、一端が電源配線51に接続され、他端がMOSFET334のドレイン端子に接続されている。この抵抗333は請求項の直列抵抗に相当する。MOSFET334は、nチャンネル型であり、ソース端子はグランド配線52に接続されている。
このマイコン332は、図8に示す処理を周期的に実行する。ステップS1では、入力電圧が閾値以上であるか否かを判断する。この判断がNOであれば図8の処理を終了する。
ステップS1の判断がYESになった場合にはステップS2に進む。ステップS2では、1分間、MOSFET334をオンさせる。MOSFET334がオンになると、抵抗333を通って、電源配線51からグランド配線52へ電流が流れるので、インピーダンスが低下する。
MOSFET334をオンにしてから1分経過後、ステップS3において、MOSFET334をオフにする。なお、1分は一例であり、MOSFET334をオンにしている時間を1分以外の時間としてもよい。
この第4実施形態では、マイコン332は入力電圧が閾値以上であることを判断した場合に、コンデンサ25の充電電圧の変動によらず、1分間、保護動作であるインピーダンス低下を継続する。これにより、MOSFET334のオンオフが頻繁に切り替わってしまうことを防止できる。なお、マイコン332は請求項の継続回路に相当する。
<第5実施形態>
第5実施形態では、図9に示すように、第2実施形態と同じ検出回路120を備え、また、インピーダンス低下回路430を備える。インピーダンス低下回路430は、抵抗431、432、433、MOSFET434を備える。
抵抗431は、一端が、検出回路120のコンデンサ124のグランド配線52側とは反対側の端と接続され、他端がMOSFET434のゲート端子に接続されている。抵抗432は、一端が抵抗431とMOSFET434のゲート端子の間に接続され、他端がグランド配線52に接続されている。
抵抗433は、一端が電源配線51に接続され、他端はMOSFET434のドレイン端子に接続されている。この抵抗433は請求項の直列抵抗に相当する。MOSFET434は、nチャンネル型であり、ゲート端子は抵抗431、432に接続され、ソース端子はグランド配線52に接続されている。
検出回路120のコンデンサ124の充電電圧が高いほど、MOSFET434のゲート電圧が高くなり、MOSFET434のオン抵抗が低下する。したがって、検出回路120のコンデンサ124の充電電圧が高いほど、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網のインピーダンスが低くなる。
検出回路120のコンデンサ124の充電電圧はノイズの電圧変動レベルを表していることから、この第5実施形態ではノイズの電圧変動レベルが大きいほど、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網のインピーダンスが連続的に低下することになる。これにより、ノイズの電圧変動レベルが大きい場合にも、ECU1の誤動作を抑制できる場合が多くなる。なお、MOSFET434のゲート端子に入力される電圧がこのMOSFET434のオン電圧を下回るまで、電源配線51の電圧変動レベルは低下する。
また、インピーダンス低下回路430は、第1、2実施形態のインピーダンス低下回路30、130と同様、コンデンサ124の充電電圧で作動することから、消費電力も少なくできる。
<第6実施形態>
第6実施形態では、図10に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20と、インピーダンス低下回路530を備える。インピーダンス低下回路530は、第4実施形態と同じ抵抗331、マイコン332、抵抗333、MOSFET334に加えて、抵抗531、MOSFET532を備える。
抵抗531は、一端が電源配線51に接続され、他端がMOSFET532のドレイン端子に接続されている。この抵抗531は請求項の直列抵抗に相当する。MOSFET532のゲート端子には、マイコン332からの信号が入力され、ソース端子はグランド配線52に接続されている。
この第6実施形態では、マイコン332は、入力電圧の大きさに応じて、MOSFET334、532をオンオフ制御する。具体的には、入力電圧が第1閾値以上かつ第2閾値未満であれば、MOSFET334をオンさせる。入力電圧が第2閾値以上であれば、MOSFET334、532をオンさせる。
なお、これらのMOSFET334、532をオフさせる時点は、入力電圧で決定してもよいし、第4実施形態と同様、オンさせてからの経過時間で決定してもよい。
この第6実施形態では、マイコン332に入力される電圧に応じて、オンさせるMOSFET334、532の数を切り替える。オンさせるMOSFET334、532の数が多いとインピーダンスがより低下する。したがって、第5実施形態と同様、第6実施形態でも、ノイズの電圧変動レベルが大きい場合にも、ECU1の誤動作を抑制できる場合が多くなる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
たとえば、前述の実施形態のワイヤーハーネス70は電源を供給していたが、このワイヤーハーネス70が外部機器と通信をするための信号線であってもよい。また、電源をECU1に供給するワイヤーハーネス70とは別に、外部機器と通信をするためのワイヤーハーネスがECU1に接続されていてもよい。
<変形例2>
前述の実施形態において、検出回路20を用いていた部分に、検出回路120を用いてもよい。
<変形例3>
検出回路20は、3つのツェナーダイオード21〜23を備えていたが、ツェナーダイオードの数は3つである必要はなく、たとえば、1つのみでもよい。
<変形例4>
前述の実施形態においてバイポーラトランジスタを用いている場所に、MOSFETやIGBTを代わりに用いてもよい。また、反対に、MOSFETを用いている場所にバイポーラトランジスタやIGBTを用いてもよい。
<変形例5>
インピーダンス低下回路30において、抵抗31とトランジスタ34のベース端子との間に、継続回路として機能するマイコン332を備えていてもよい。
1:ECU、 10:制御回路、 20:検出回路、 30:インピーダンス低下回路、 51:電源配線、 52:グランド配線、 53:終端抵抗、 70:ワイヤーハーネス、 80:ワイヤーハーネス、 120:検出回路、 130:インピーダンス低下回路、 230:保護回路、 234:インバータ、 235:マイコン、 240:内部電源、 330:インピーダンス低下回路、 332:マイコン、 430:インピーダンス低下回路、530:インピーダンス低下回路、 Cs:寄生容量、 Ls:寄生インダクタンス

Claims (8)

  1. ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、
    記ワイヤーハーネスもしくは前記電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(120)と、
    前記検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、所定の保護動作を行う保護回路(30、130、230、330、430、530)と、を備え
    前記検出回路は、前記回路網に生じる電圧変動により充電されるコンデンサ(124)と、前記コンデンサの上流に配置されて、電圧の変動成分を通過させて前記コンデンサに印加する電圧変動成分通過部(121)と、前記コンデンサとグランドとの間に接続されて、前記コンデンサの充電電圧をプルダウンさせるプルダウン抵抗(131)とを有し、
    前記保護回路は、前記コンデンサの充電電圧が所定の回路作動電圧以上となったときに前記保護動作を行うことを特徴とする電子機器。
  2. 前記電圧変動成分通過部としてカップリングコンデンサを備える請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記保護回路は、前記回路網におけるインピーダンスを低下させるインピーダンス低下回路(30、130)を有し、前記保護動作として、前記インピーダンス低下回路により前記回路網におけるインピーダンスを低下させて、前記回路網における前記電圧変動を小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記保護回路は、前記電子機器の機能を停止させる機能停止回路(235)を有し、前記保護動作として、前記機能停止回路により前記電子機器の機能を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  5. 前記保護回路は、前記回路網におけるインピーダンスを低下させるインピーダンス低下回路(30、130、330、430、530)を有し、前記保護動作として、前記インピーダンス低下回路により前記回路網におけるインピーダンスを低下させて、前記回路網における前記電圧変動を小さくし、
    前記インピーダンス低下回路は、前記回路網に接続され、前記コンデンサの充電電圧によりオンするトランジスタ(34、334、434、532)と、前記トランジスタに対して直列接続された直列抵抗(32、33、333、433、531)とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  6. 前記保護回路は、前記検出回路により検出された電圧変動が所定レベル以上であることに基づいて前記保護動作を開始した後、前記検出回路により検出された電圧変動によらず、前記保護動作を継続させる継続回路(332)を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記インピーダンス低下回路は、前記検出回路により検出された電圧変動のレベルに応じて、インピーダンスを連続的に低下させることを特徴とする請求項またはに記載の電子機器。
  8. 前記インピーダンス低下回路は、互いに並列接続された、前記トランジスタおよび前記直列抵抗の組を複数組有していることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
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