JP6350254B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子機器の誤動作を抑制する技術に関する。
電子機器やその付近でノイズが発生すると、電子機器が誤動作することがある。ノイズが発生した場合でも電子機器の誤動作を抑制するノイズ耐性、すなわち、イミュニティを高める工夫が種々提案されている。
たとえば、特許文献1では、LSIの内部電位の変動を解析し、共振モードであると判定した場合には、共振周波数が動作周波数と重ならないようにするために、LSI内部の容量または抵抗を切り替える。
特開2009−94133号公報
車両に搭載される電子機器の場合、ワイヤーハーネスに接続され、ワイヤーハーネスを介して、電源供給および通信の一方または両方が行われることがある。同じ電子機器であっても、その電子機器に接続されるワイヤーハーネスの長さは車種ごとに異なる。したがって、同じ電子機器であっても、その電子機器が搭載される車種によって、ワイヤーハーネスと電子機器内部の回路網との特性インピーダンスは変化する。
そのため、仮に、車両搭載前にイミュニティ試験を行なって合格した電子機器であっても、搭載状態での共振周波数近傍のノイズにより、設計の想定以上の電圧変動が生じて誤動作が生じてしまう恐れがある。なお、本明細書において、共振周波数近傍は、共振周波数と、その近傍の周波数とを含む意味で用いる。
特許文献1に開示の技術は、システムボードに搭載されるLSIを対象としており、ワイヤーハーネスと電子機器とを含む回路網に、共振周波数近傍の周波数を持つノイズが重畳した場合にも電子機器の誤動作を防止することは開示されていない。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、ワイヤーハーネスを介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われ、かつ、誤動作が抑制される電子機器を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための第1発明は、ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、ワイヤーハーネスと電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、ワイヤーハーネスもしくは電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(30、130、230、330、430、530)と、を備え、検出回路(20)は、電圧変動の大きさが所定電圧以上である場合に充電される第1コンデンサ(25)を有し、共振周波数シフト回路は、第1コンデンサの充電電圧によって作動することを特徴とする。
上記目的を達成するための第2発明は、ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、ワイヤーハーネスと電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、ワイヤーハーネスもしくは電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(30、130、230、330、430、530)と、を備え、検出回路(120)は、回路網に生じる電圧変動により充電される第1コンデンサ(124)を有し、共振周波数シフト回路は、第1コンデンサの充電電圧が所定の回路作動電圧以上となったときに作動することを特徴とする。
上記目的を達成するための第3発明は、ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、ワイヤーハーネスと電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、ワイヤーハーネスもしくは電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(330)と、を備え、共振周波数シフト回路は、検出回路により検出された電圧変動が所定レベル以上であることに基づいて共振周波数をシフトさせた後、検出回路により検出された電圧変動によらず、シフトさせた後の共振周波数を維持する維持回路(331)を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するための第4発明は、ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、ワイヤーハーネスと電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、ワイヤーハーネスもしくは電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(530)と、を備え、共振周波数シフト回路は、相対的に高い共振周波数と相対的に低い共振周波数とに共振周波数をシフトさせることが可能であり、相対的に高い共振周波数および相対的に低い共振周波数のいずれか一方に共振周波数をシフトさせた状態で、検出回路により検出された電圧変動が所定レベル以上であることに基づいて、相対的に高い共振周波数および相対的に低い共振周波数の他方に共振周波数をシフトさせることを特徴とする。
本発明の電子機器は、ワイヤーハーネスと電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、ワイヤーハーネスもしくは電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路を備える。この検出回路を備えるので、車両に搭載された状態など、実際に使用されている回路網における共振周波数近傍のノイズを検出することができる。
そして、検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、回路網の共振周波数をシフトさせる。共振周波数がシフトすると、それまで、ノイズの周波数が共振周波数近傍であったために生じていた大きな電圧変動が小さくなる。よって、共振周波数近傍のノイズにより設計の想定以上の電圧変動が生じても、電子機器が誤動作してしまうことが抑制される。
本発明の電子機器の第1実施形態となるECU1の概略構成図である。 図1のワイヤーハーネス70、80が持つ寄生容量および寄生インダクタンスを概念的に示す図である。 図1の検出回路20、共振周波数シフト回路30の構成を示す図である。 第1実施形態の効果を説明する図である。 第2実施形態の検出回路120と共振周波数シフト回路30の構成を示す図である。 第3実施形態の検出回路20と共振周波数シフト回路130の構成を示す図である。 第4実施形態の検出回路20と共振周波数シフト回路230の構成を示す図である。 第5実施形態の検出回路20と共振周波数シフト回路330の構成を示す図である。 図8のマイコン331が実行する処理を示すフローチャートである。 第6実施形態の検出回路20と周波数シフト回路であるバリアブルキャパシタ430の構成を示す図である。 第7実施形態の検出回路20と共振周波数シフト回路530の構成を示す図である。 図11のマイコン531が実行する処理を示すフローチャートである。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の電子機器の第1実施形態となるECU1の概略構成図を図1に示している。このECU1は、車両に搭載されているものとする。
(全体構成)
図1に示すように、ECU1は、制御回路10、検出回路20、共振周波数シフト回路30、コンデンサ40、端子61、62を備えている。端子61、62には、それぞれ、ワイヤーハーネス70、80の一端が接続されている。これらワイヤーハーネス70、80の他端は、端子63、64に接続されている。本実施形態では、端子63は、車載バッテリに接続されているとし、端子64はグランドに接続されているとする。したがって、ECU1には、ワイヤーハーネス70、80を介して電源が供給される。
ECU1内では、端子61に電源配線51の一端が接続され、端子62にグランド配線52の一端が接続されている。
コンデンサ40は、一端が電源配線51に接続され、他端がグランド配線52に接続されている。このコンデンサ40により、電源配線51に流れる電流が平滑化される。
電源配線51は、制御回路10、検出回路20、共振周波数シフト回路30にも接続されており、また、グランド配線52も、制御回路10、検出回路20、共振周波数シフト回路30と接続されている。
制御回路10は、所定の制御を実行する回路であり、デジタル回路でも、アナログ回路でもよく、また、デジタル回路とアナログ回路を組み合わせた回路でもよい。この制御回路10が実行する制御に特に制限はない。たとえば、この制御回路10は図示しない車載モータを制御する。
検出回路20は、ノイズがワイヤーハーネス70あるいはECU1内の回路網に重畳することで電源配線51に生じる電圧変動を検出する回路である。この検出回路20の具体的構成は、図3を用いて後述する。
共振周波数シフト回路30は、検出回路20が検出した電圧変動が所定レベル以上である場合に、制御回路10を保護する保護動作として、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網の共振周波数をシフトさせる回路である。この共振周波数シフト回路30の具体的構成も、図3を用いて後述する。
ECU1に接続されるワイヤーハーネス70、80には、図2に概念的に示すように、寄生容量Csや寄生インダクタンスLsが存在する。また、ワイヤーハーネス70、80は、車種ごとに長さやボディアースまでの距離が異なる。したがって、ワイヤーハーネス70、80の特性インピーダンスは車種ごとに異なる。
ワイヤーハーネス70、80の特性インピーダンスが車種ごとに異なるため、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の特性インピーダンスも車種ごとに異なる。したがって、この特性インピーダンスにより定まる、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数fも車種ごとに異なる。
ワイヤーハーネス70、80あるいはECU1内の回路網に重畳するノイズの周波数が、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数付近であると、この回路網に大きな電圧変動が生じる。
ECU1は、車両搭載前に、予め設定されている試験方法でイミュニティ試験が行われることが一般的であるが、車両搭載前の試験であり、車種ごとに異なるワイヤーハーネス70、80の特性インピーダンスは考慮できない。そのため、仮に、イミュニティ試験の環境における特性インピーダンスを前提として、共振周波数付近におけるノイズ対策をしても、ECU1を車両に搭載した状態では、ECU1の誤動作を防止できない可能性がある。
また、車両が駐車中などで、ECU1がスタンバイ状態になっていると、電流が小さくなっているため、インピーダンスは高くなっている。インピーダンスが高いと、比較的小さなノイズでも回路網に生じる電圧変動が大きくなりやすいので、ECU1の誤動作が生じる恐れが高い。
そこで、本実施形態では、検出回路20と共振周波数シフト回路30とにより、イミュニティを高める。検出回路20、共振周波数シフト回路30は、具体的には、図3に示す構成である。
(検出回路20の構成)
図3に示すように、検出回路20は、3つのツェナーダイオード21〜23、抵抗24、コンデンサ25、抵抗26を備える。3つのツェナーダイオード21〜23と抵抗24は、この順に直列接続されており、ツェナーダイオード21の一方の端は電源配線51に接続され、抵抗24の一方の端はグランド配線52に接続されている。
コンデンサ25は、抵抗24に対して並列接続されており、一端はツェナーダイオード23と抵抗24との間に接続され、他端はグランド配線52に接続されている。このコンデンサ25が請求項の第1コンデンサに相当する。
抵抗26は、一端が、コンデンサ25のグランド配線52側とは反対側の端に接続され、他端がMOSFET32のゲート端子に接続されている。
ツェナーダイオード21〜23は、カソード端子が電源配線51側となっている。3つのツェナーダイオード21〜23の合計の降伏電圧を、以下、合計降伏電圧とする。合計降伏電圧は、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網に共振周波数付近のノイズが重畳して、電源配線51に大きな電圧変動が生じたときに、電源配線51の電圧がこの合計降伏電圧を超えるように設定されている。電源電圧が12Vであるのに対して、たとえば、合計降伏電圧は24V〜30V程度とされている。
(共振周波数シフト回路30の構成)
共振周波数シフト回路30は、電源配線51とグランド配線52に接続された回路であり、図3に示すように、コンデンサ31とMOSFET32を備える。
コンデンサ31は、一端が電源配線51に接続されており、他端がMOSFET32のドレイン端子に接続されている。このコンデンサ31は請求項の第2コンデンサに相当する。
MOSFET32は、nチャンネル型であり、ゲート端子は抵抗26に接続され、ドレイン端子は電源配線51に接続され、ソース端子はグランド配線52に接続されている。
(検出回路20および共振周波数シフト回路30の作動)
次に検出回路20および共振周波数シフト回路30の作動を説明する。電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えると、AB→BD→DE間に電流が流れる。これにより、コンデンサ25が充電されていく。
コンデンサ25が充電されていくことにより点Dの電圧が上昇する。点Dの電圧が上昇することにより、抵抗26を介してMOSFET32のゲート端子に加えられる電圧も上昇する。なお、MOSFET32のゲート端子は、コンデンサ25の非充電時には、抵抗24、26を介してグランドにプルダウンされている。
コンデンサ25の充電電圧がMOSFET32をオンさせることができる所定の電圧(以下、トランジスタオン電圧)を超えると、MOSFET32がオンする。MOSFET32がオンすると、FG間が導通し、電圧変動が生じている電源配線51の電圧に応じた電位でコンデンサ31が充電される。これにより、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網の特性インピーダンスがそれまでとは異なる値に変化するので、この回路網の共振周波数も、それまでとは異なる値になる。
したがって、この回路網に重畳したノイズがこの回路網の共振周波数近傍であるために、図4(A)に示すように、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えたとしても、図4(B)に示すように、共振周波数が変化することで、電源配線51の電圧変動は小さくなる。なお、図4においてfは、MOSFET32がオンになる前の共振周波数を表している。
コンデンサ25に充電された電荷は、点Dから点B、点Cを介して放電されるので、電源配線51の電圧変動が小さくなると、MOSFET32はオフになる。また、コンデンサ25の充電電圧が電源配線51の電圧よりも低い場合には、コンデンサ25から、点B、点Aへも電流が流れる。
コンデンサ25の充電電圧が前述のトランジスタオン電圧になる前も、コンデンサ25から点D、点B、点Cへと電流が流れるので、コンデンサ25の充電電圧は低下する。しかし、ノイズが交流成分であると、電源配線51の電圧が、合計降伏電圧を超えた状態と、合計降伏電圧を下回った状態とが繰り返される。ノイズの1周期分で充電される充電量が少なくても、電源配線51の電圧が繰り返し合計降伏電圧を超えると、コンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧に到達する。
したがって、コンデンサ25の充電電圧は、ノイズにより合計降伏電圧を超えているときの電源配線51の電圧の大きさと、そのノイズの継続時間を表している。換言すれば、検出回路20は、ノイズによって生じた電源配線51の電圧変動の大きさと継続時間が、コンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えるレベル以上であるか否かを検出する回路である。
なお、コンデンサ25は、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えていれば、ノイズの周波数に関係なく充電される。ただし、ノイズの周波数が、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数近傍の周波数を含んでいる場合には、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えやすい。したがって、検出回路20は、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含めた回路網の共振周波数近傍の周波数を持つノイズを主として検出する回路である。
(第1実施形態の効果)
以上、説明した第1実施形態のECU1は検出回路20を備える。この検出回路20は、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えたことにより充電されるコンデンサ25を備えており、このコンデンサ25の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えるとMOSFET32がオンして共振周波数シフト回路30が作動する。
すなわち、検出回路20は、電源配線51に実際に生じた電圧変動を検出する回路である。したがって、ECU1が搭載される車種が異なることにより共振周波数fが変化しても、その共振周波数fおよびその近傍の周波数成分を持つノイズを検出することができる。
共振周波数シフト回路30が作動すると、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網の共振周波数が変化するので、図4(B)に示したように、電源配線51の電圧変動は小さくなる。
このように、共振周波数近傍のノイズにより、電源配線51にECU1の設計の想定以上の電圧変動が生じても、速やかに共振周波数シフト回路30が作動して、ワイヤーハーネス70、80およびECU1を含む回路網の共振周波数が変化して電圧変動が小さくなる。よって、ECU1が誤動作してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、共振周波数シフト回路30は、コンデンサ25の充電電圧で作動するので、マイコン等を使う場合と異なり、別途、電源を必要としない。したがって、車両が駐車中である場合などで、待機時の消費電力を少なくしたい場合に好適である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
図5に示すように、第2実施形態は、検出回路120と、第1実施形態と同じ共振周波数シフト回路30を備える。
(検出回路120の構成)
検出回路120は、コンデンサ121、ダイオード122、123、コンデンサ124、抵抗125、126を備える。コンデンサ121は、一端が電源配線51に接続されており、他端がダイオード122のカソード端子に接続されている。ダイオード122のアノード端子はグランド配線52に接続されている。
ダイオード123は、アノード端子がコンデンサ121とダイオード122のカソード端子の間に接続されており、カソード端子が抵抗125に接続されている。
コンデンサ124は、一端がダイオード123のカソード端子と抵抗125の間に接続されており、他端がグランド配線52に接続されている。このコンデンサ124は請求項の第1コンデンサに相当する。抵抗125の他端は、MOSFET32のゲート端子に接続されている。この抵抗125は、第1実施形態の抵抗26と同じものでよい。
抵抗126は、一端が抵抗125とMOSFET32のゲート端子の間に接続され、他端がグランド配線52に接続されている。
(検出回路120の作動)
コンデンサ121は、カップリングキャパシタとして機能しており、電源配線51の電圧の変動成分を通過させる。電源配線51に重畳した交流ノイズにより、電源配線51の電圧が電源配線51のDC電圧よりも上昇する時は、電源配線51からコンデンサ121、ダイオード123、コンデンサ124、グランド配線52へと電流が流れるので、コンデンサ124が充電される。
また、コンデンサ121のB点側の電圧はA点よりもコンデンサ121の電位差分だけ電圧が低いので、電源配線51の電圧が電源配線51のDC電圧よりも低くなる時は、コンデンサ121のB点側の電圧はマイナスになることがある。このとき、グランド配線52からダイオード122を通って電流が流れてコンデンサ121が充電される。その後、再び電源配線51の電圧が電源配線51に流れるDC電圧よりも上昇する時は、コンデンサ121に充電された電圧と、電源配線51の電圧変動のAC成分とを足しあわせた電圧により、コンデンサ124が充電される。
そして、コンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えると、MOSFET32がオンする。ただし、コンデンサ124に充電された電荷は、抵抗126を介して連続的に放電され、コンデンサ124からの放電量よりも充電量が多くなければ、コンデンサ124の充電電圧は上昇しない。
ノイズの1周期分でコンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧まで上昇しないとしても、ノイズの周波数が共振周波数付近の成分を含んでいる場合には、電源配線51に生じる電圧変動は大きく、また、周波数も高いので、コンデンサ124からの放電量よりも充電量が多くなりやすい。したがって、共振周波数付近のノイズが生じた場合には、コンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧を超える場合が多くなる。
コンデンサ124の充電電圧がトランジスタオン電圧を超えると、共振周波数シフト回路30が作動し、ワイヤーハーネス70、80およびECU1を含む回路網の共振周波数がシフトして、電源配線51の電圧変動が小さくなるので、ECU1が誤動作してしまうことを抑制できる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、図6に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20を備え、また、共振周波数シフト回路130を備える。
(共振周波数シフト回路130の構成)
共振周波数シフト回路130は、コイル131、MOSFET132、抵抗133、134、MOSFET135を備える。コイル131は、電源配線51に直列に接続されている。MOSFET132は、pチャンネル型であり、ソース端子が電源配線51のコイル131よりも上流側に接続され、ドレイン端子が電源配線51のコイル131よりも下流側に接続され、ゲート端子が抵抗133、134の間に接続されている。
抵抗133、134、MOSFET135は直接接続されている。抵抗133の一端は電源配線51において、MOSFET132のドレイン端子が接続されている点よりも下流側に接続され、他端は抵抗134に接続されている。抵抗134の抵抗133とは反対側の端はMOSFET135のドレイン端子に接続されている。
MOSFET135のゲート端子は検出回路20の抵抗26に接続され、ソース端子はグランド配線52に接続されている。
(共振周波数シフト回路130の作動)
MOSFET135がオフのときは、MOSFET132もオフである。このときは、コイル131を電流が流れる。コンデンサ25の充電電圧が高くなり、MOSFET135がオンすると、電源配線51から抵抗133、134、MOSFET135を通り、グランド配線52に電流が流れる。これにより、抵抗133、134間の電位が低下して、MOSFET132がオンする。このときは、主としてMOSFET132を通る経路で電源配線51に電流が流れる。したがって、ワイヤーハーネス70、80とECU1とを含む回路網の特性インピーダンスは、MOSFET135がオンする前とは異なる値となる。
第1、2実施形態では特性インピーダンスを変化させる素子としてコンデンサ31を備えていたが、この第3実施形態のように、特性インピーダンスを変化させる素子としてコイル131を備えていても、特性インピーダンスが変化する点では同じである。
したがって、共振周波数シフト回路130が作動すると、ワイヤーハーネス70、80およびECU1を含む回路網の共振周波数がシフトして、電源配線51の電圧変動が小さくなるので、ECU1が誤動作してしまうことを抑制できる。
<第4実施形態>
第4実施形態は、図7に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20を備え、また、共振周波数シフト回路230を備える。
共振周波数シフト回路230は、第1実施形態と同じコンデンサ31、MOSFET32に加え、コンデンサ231、MOSFET232を備える。コンデンサ231、MOSFET232は直列接続されており、コンデンサ231の一端は電源配線51に接続され、他端はMOSFET232のドレイン端子に接続されている。このコンデンサ231は請求項の第2コンデンサに相当する。
MOSFET232のソース端子はグランド配線52に接続され、ゲート端子は抵抗26のコンデンサ25が接続されている側とは反対側の端と接続されている。また、コンデンサ231、MOSFET232は、コンデンサ31、MOSFET32と並列になっている。
MOSFET232のオン電圧は、MOSFET32のオン電圧とは異なる値になっている。これらMOSFET32、232は、いずれも、コンデンサ25の充電電圧によりオンされるが、オン電圧が互いに異なるので、MOSFET32、232のうちオン電圧が低い側(MOSFET32とする)が先にオンする。これにより、共振周波数がシフトし、シフト前の共振周波数近傍のノイズ成分に起因した電源配線51の電圧変動は小さくなる。
しかし、シフト後の共振周波数近傍のノイズも存在している場合には、共振周波数がシフトした後も、電源配線51の電圧が合計降伏電圧を超えるほどの電圧変動が電源配線51に生じている可能性もある。この場合、コンデンサ25への充電が継続されるので、コンデンサ25の充電電圧がさらに上昇する。そして、コンデンサ25の充電電圧が、MOSFET232のオン電圧を超えると、MOSFET232もオンする。これにより、共振周波数がさらにシフトする。
したがって、この第4実施形態では、ノイズの周波数帯が、MOSFET32、232がいずれもオフであるときのECU1を含む回路網の共振周波数と、MOSFET32がオンしたときのこの回路網の共振周波数とを含んでいる場合において、ECU1が誤動作してしまうことをより抑制できる。
<第5実施形態>
第5実施形態では、図8に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20を備え、また、共振周波数シフト回路330を備える。
共振周波数シフト回路330は、第1実施形態の共振周波数シフト回路30と同じくコンデンサ31、MOSFET32を備え、さらに、維持回路として機能するマイコン331を備える。
このマイコン331は、図9に示す処理を周期的に実行する。ステップS1では、入力電圧が閾値よりも大きい否かを判断する。この判断がNOであればステップS1を繰り返す。
ステップS1の判断がYESになった場合にはステップS2に進む。ステップS2では、MOSFET32をオンさせる。MOSFET32がオンになると、共振周波数がシフトする。
ステップS3では、MOSFET32をオンにしてから1分経過したか否かを判断する。この判断がNOであれば、このステップS3の判断を繰り返す。ステップS3の判断がYESであればステップS4に進む。
ステップS4では、入力電圧が閾値以下となっているか否かを判断する。この判断がNOであれば、ステップS3に戻る。したがって、ステップS2でMOSFET32をオンにしてから1分経過後の入力電圧が閾値を超えている場合には、その時点からさらに1分間、MOSFET32をオンにしている状態を継続することになる。なお、これとは異なり、ステップS4の判断がNOである場合に、ステップS4の判断を繰り返してもよい。
ステップS4の判断がYESになった場合には、ステップS5に進む。ステップS5では、MOSFET32をオフにする。
この第5実施形態では、マイコン331は入力電圧が閾値よりも大きいと判断した場合に、コンデンサ25の充電電圧の変動によらず、1分間は、共振周波数をシフトさせた状態を継続する。これにより、MOSFET32のオンオフが頻繁に切り替わってしまうことを防止できる。なお、1分間は一例であり、MOSFET32をオンにしている時間を1分以外の時間としてもよい。
<第6実施形態>
第6実施形態では、図10に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20を備え、また、共振周波数シフト回路として機能するバリアブルキャパシタ430を備える。バリアブルキャパシタ430には、抵抗26を介して、コンデンサ25の充電電圧が入力される。
したがって、バリアブルキャパシタ430の静電容量は、コンデンサ25の充電電圧に応じて連続的に変化する。このバリアブルキャパシタ430は、電源配線51とグランド配線52に接続されているので、バリアブルキャパシタ430の静電容量が連続的に変化することで、ECU1を含む回路網の共振周波数が連続的に変化する。
ノイズの周波数が共振周波数を含んでいる場合、共振により電源配線51に大きな電圧変動が生じることから、コンデンサ25の充電電圧が連続的に高くなっていく。これにより、バリアブルキャパシタ430の静電容量が連続的に変化して、回路網の共振周波数が連続的に変化する。
したがって、ノイズの周波数を含まなくなるまで、回路網の共振周波数は連続的にシフトすることになる。よって、この第6実施形態によれば、ノイズが広い周波数帯を含んでいる場合でも、ECU1の誤動作を抑制できる場合が多くなる。
<第7実施形態>
第7実施形態では、図11に示すように、第1実施形態と同じ検出回路20と、第1共振周波数シフト回路530Aと、第2共振周波数シフト回路530Bと、マイコン531とを含む共振周波数シフト回路530を備える。
第1共振周波数シフト回路530Aは、第3実施形態の共振周波数シフト回路130と同じくコイル131、MOSFET132、抵抗133、134、MOSFET135を備える。MOSFET135のゲート端子にマイコン531の信号が入力される以外は、接続される要素も、共振周波数シフト回路130と同じである。
第2共振周波数シフト回路530Bは、第1実施形態の共振周波数シフト回路30と同じくコンデンサ31とMOSFET32を備える。MOSFET32のゲート端子にマイコン531の信号が入力される以外は、接続される要素も、共振周波数シフト回路30と同じである。
この第7実施形態では、マイコン531は、図12に示す処理を周期的に実行する。ステップS11では、入力電圧が閾値よりも高いか否かを判断する。この判断がNOであればステップS11を繰り返す。
ステップS11の判断がYESになった場合にはステップS12に進む。ステップS12では、MOSFET135をオンさせる。MOSFET135がオンになることにより、MOSFET132がオンになる。これにより、それまで、コイル131を流れていた電流が、MOSFET132を通るようになることから、回路網のインダクタンスが低下するので、この回路網の共振周波数は相対的に高い側にシフトする。
ステップS13では、再び、入力電圧が閾値よりも高いか否かを判断する。この判断がNOである場合には、共振周波数を高い側にシフトしたことで電源配線51の電圧変動が低下したことになる。この場合には、ステップS14に進む。ステップS14では、一定時間経過した後に、MOSFET135をオフにする。一定時間は任意に設定可能であるが、たとえば1分間である。
ステップS13の判断がYESである場合には、ノイズが、高い側にシフトした後の共振周波数の周波数成分も含んでいたために、共振周波数を高い側にシフトしても、電源配線51の電圧変動が十分には低下しなかったと考えられる。そこで、今度は共振周波数をステップS12実行前よりも相対的に低い側に変化させるために、ステップS15においてMOSFET135をオフにし、ステップS16においてMOSFET32をオンにする。そして、ステップS17において、MOSFET32をオンにしてから一定時間経過後に、そのMOSFET32をオフにする。
この第7実施形態では、マイコン531に入力される入力電圧が閾値よりも高い場合には、回路網の共振周波数を高い側にシフトさせる(S12)。そして、共振周波数を高い側にシフトさせても、まだ、マイコン531に入力される入力電圧が閾値よりも高い場合には(S13:YES)、共振周波数をシフトさせる前よりも、低い側に共振周波数をシフトさせる(S15、S16)。これにより、電源配線51の電圧変動を抑制できる場合が多くなるので、ECU1の誤動作をより抑制できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
たとえば、前述の実施形態のワイヤーハーネス70は電源を供給していたが、このワイヤーハーネス70が外部機器と通信をするための信号線であってもよい。また、電源をECU1に供給するワイヤーハーネス70とは別に、外部機器と通信をするためのワイヤーハーネスがECU1に接続されていてもよい。
<変形例2>
前述の実施形態において、検出回路20を用いていた部分に、検出回路120を用いてもよい。
<変形例3>
検出回路20は、3つのツェナーダイオード21〜23を備えていたが、ツェナーダイオードの数は3つである必要はなく、たとえば、1つのみでもよい。
<変形例4>
前述の実施形態においてバイポーラトランジスタを用いている場所に、MOSFETやIGBTを代わりに用いてもよい。また、反対に、MOSFETを用いている場所にバイポーラトランジスタやIGBTを用いてもよい。
<変形例5、6>
共振周波数を変化させるためのコンデンサ31、231に代えて、コイルを用いてもよい(変形例5)。また、コンデンサ31、231とコイルとを用いて共振周波数を変化させてもよい(変形例6)。
1:ECU、 10:制御回路、 20:検出回路、 30:共振周波数シフト回路、 51:電源配線、 52:グランド配線、 70:ワイヤーハーネス、 80:ワイヤーハーネス、 120:検出回路、 130:共振周波数シフト回路、 230:共振周波数シフト回路、 330:共振周波数シフト回路、 331:マイコン、 430:バリアブルキャパシタ、 530:共振周波数シフト回路、 530A:第1共振周波数シフト回路、 530B:第2共振周波数シフト回路、 531:マイコン、 Cs:寄生容量、 Ls:寄生インダクタンス

Claims (15)

  1. ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、
    前記ワイヤーハーネスと前記電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、前記ワイヤーハーネスもしくは前記電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、
    前記検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、前記回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、前記共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(30、130、230、330、430、530)と、を備え
    前記検出回路(20)は、前記電圧変動の大きさが所定電圧以上である場合に充電される第1コンデンサ(25)を有し、
    前記共振周波数シフト回路は、前記第1コンデンサの充電電圧によって作動することを特徴とする電子機器。
  2. ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、
    前記ワイヤーハーネスと前記電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、前記ワイヤーハーネスもしくは前記電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、
    前記検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、前記回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、前記共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(30、130、230、330、430、530)と、を備え
    前記検出回路(120)は、前記回路網に生じる電圧変動により充電される第1コンデンサ(124)を有し、
    前記共振周波数シフト回路は、前記第1コンデンサの充電電圧が所定の回路作動電圧以上となったときに作動することを特徴とする電子機器。
  3. 前記共振周波数シフト回路(30、130、230、330、530)は、前記回路網に接続され、前記第1コンデンサの充電電圧によりオン、オフ状態が変化するトランジスタ(32、135、232)と、前記トランジスタのオン、オフにより、電流量が変化する第2コンデンサ(31、231)またはコイル(131)とを有することを特徴とする請求項またはに記載の電子機器。
  4. 前記共振周波数シフト回路(230)は、前記トランジスタと前記第2コンデンサまたはコイルとの組み合わせを複数組有し、前記複数組の組み合わせが備える各トランジスタは、互いに異なる前記充電電圧によりオン、オフ状態が変化することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  5. 前記共振周波数シフト回路(330)は、前記検出回路により検出された電圧変動が所定レベル以上であることに基づいて前記共振周波数をシフトさせた後、前記検出回路により検出された電圧変動によらず、シフトさせた後の共振周波数を維持する維持回路(331)を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記共振周波数シフト回路(430)は、前記第1コンデンサの充電電圧に応じて静電容量が変化するバリアブルキャパシタを備えることにより、前記共振周波数を連続的にシフトさせることを可能としたことを特徴とする請求項またはに記載の電子機器。
  7. 前記共振周波数シフト回路(530)は、相対的に高い共振周波数と相対的に低い共振周波数とに共振周波数をシフトさせることが可能であり、前記相対的に高い共振周波数および前記相対的に低い共振周波数のいずれか一方に共振周波数をシフトさせた状態で、前記検出回路により検出された電圧変動が所定レベル以上であることに基づいて、前記相対的に高い共振周波数および前記相対的に低い共振周波数の他方に共振周波数をシフトさせることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  8. ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、
    前記ワイヤーハーネスと前記電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、前記ワイヤーハーネスもしくは前記電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、
    前記検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、前記回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、前記共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(330)と、を備え
    前記共振周波数シフト回路は、前記検出回路により検出された電圧変動が所定レベル以上であることに基づいて前記共振周波数をシフトさせた後、前記検出回路により検出された電圧変動によらず、シフトさせた後の共振周波数を維持する維持回路(331)を備えることを特徴とする電子機器。
  9. 前記検出回路(20)は、前記電圧変動の大きさが所定電圧以上である場合に充電される第1コンデンサ(25)を有し、
    前記共振周波数シフト回路は、前記第1コンデンサの充電電圧によって作動することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記検出回路(120)は、前記回路網に生じる電圧変動により充電される第1コンデンサ(124)を有し、
    前記共振周波数シフト回路は、前記第1コンデンサの充電電圧が所定の回路作動電圧以上となったときに作動することを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  11. 前記共振周波数シフト回路(30、130、230、330、530)は、前記回路網に接続され、前記第1コンデンサの充電電圧によりオン、オフ状態が変化するトランジスタ(32、135、232)と、前記トランジスタのオン、オフにより、電流量が変化する第2コンデンサ(31、231)またはコイル(131)とを有することを特徴とする請求項9または10に記載の電子機器。
  12. 前記共振周波数シフト回路(230)は、前記トランジスタと前記第2コンデンサまたはコイルとの組み合わせを複数組有し、前記複数組の組み合わせが備える各トランジスタは、互いに異なる前記充電電圧によりオン、オフ状態が変化することを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
  13. ワイヤーハーネス(70、80)を介して電源供給および外部機器との通信の少なくとも一方が行われる電子機器であって、
    前記ワイヤーハーネスと前記電子機器内部の回路網との特性インピーダンスによって定まる共振周波数近傍の周波数を持つノイズが、前記ワイヤーハーネスもしくは前記電子機器内部の回路網に重畳して生じる電圧変動を検出する検出回路(20、120)と、
    前記検出回路により検出された電圧変動のレベルに基づいて、前記回路網の容量とインダクタンスとの少なくとも一方を変化させて、前記共振周波数をシフトさせる共振周波数シフト回路(530)と、を備え
    前記共振周波数シフト回路は、相対的に高い共振周波数と相対的に低い共振周波数とに共振周波数をシフトさせることが可能であり、前記相対的に高い共振周波数および前記相対的に低い共振周波数のいずれか一方に共振周波数をシフトさせた状態で、前記検出回路により検出された電圧変動が所定レベル以上であることに基づいて、前記相対的に高い共振周波数および前記相対的に低い共振周波数の他方に共振周波数をシフトさせることを特徴とする電子機器。
  14. 前記検出回路(20)は、前記電圧変動の大きさが所定電圧以上である場合に充電される第1コンデンサ(25)を有し、
    前記共振周波数シフト回路は、前記第1コンデンサの充電電圧によって作動することを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
  15. 前記検出回路(120)は、前記回路網に生じる電圧変動により充電される第1コンデンサ(124)を有し、
    前記共振周波数シフト回路は、前記第1コンデンサの充電電圧が所定の回路作動電圧以上となったときに作動することを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
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