JP6409515B2 - 絶縁形交流−直流変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁形交流−直流変換装置において、負荷の軽重に関わらず効率を高めるための技術に関する。
図3は、従来の絶縁形交流−直流変換装置の回路図である。
図3において、交流電源1の両端には、ダイオード2〜5からなるダイオードブリッジDBと、リアクトル6と、第1の半導体スイッチング素子7と、ダイオード8と、コンデンサ9とによって構成されたPFC(Power Factor Correction)回路が接続されている。
コンデンサ9の両端には、逆変換用半導体スイッチング素子10a〜13aからなるインバータINVが接続され、その交流出力端子は、変圧器14a(変圧比をn:1とする)を介して、ダイオード15a〜18aからなるダイオードブリッジDBの交流入力側に接続されている。
ダイオードブリッジDBの直流出力側には、リアクトル19a及びコンデンサ20が直列に接続され、コンデンサ20の両端に負荷21が接続されている。
ここで、インバータINV(逆変換用半導体スイッチング素子10a〜13a)、変圧器14a、ダイオードブリッジDB及びリアクトル19aは絶縁形DC−DCコンバータ(直流−直流変換器)Aを構成している。また、この絶縁形DC−DCコンバータAと並列に、インバータINV(逆変換用半導体スイッチング素子10b〜13b)、変圧器14b、ダイオードブリッジDB(ダイオード15b〜18b)及びリアクトル19bからなる絶縁形DC−DCコンバータBが接続されている。
コンバータA,Bの構成は全く同一であり、変圧器14a,14bの変圧比(n:1のnの値)も同一である。
制御装置50は、電流検出器22a,22bによる各コンバータA,Bの出力電流検出値に基づいて逆変換用半導体スイッチング素子10a〜13a,10b〜13bに対するゲート駆動信号をそれぞれ生成し、インバータINV,INVに供給する。
この絶縁形交流−直流変換装置の機能は、以下の通りである。
(1)交流入力電圧Vinを所望の大きさの直流電圧Voutに変換し、かつ、この直流電圧Voutを交流入力電圧Vinや負荷電流の変動に関わらず一定に保つ。
(2)交流入力部と直流出力部とを絶縁する。
(3)交流入力電流Iinを、ほぼ力率1の正弦波とする。
次に、上記の機能(1)〜(3)を実現するための動作を、図4を参照しつつ説明する。
図4(a)に示すように、交流入力電圧Vinは正弦波状の波形であり、ダイオードブリッジDBの出力電圧Vr1はVinの整流波形となる。ここで、例えばVinが正極性の場合、順変換器としてのPFC回路の第1のスイッチング素子7をオンすると、交流電源1→ダイオード2→リアクトル6→スイッチング素子7→ダイオード5→交流電源1の経路で電流が流れ、交流入力電圧Vinがリアクトル6の両端に加わって電流Iが増加する。
スイッチング素子7をオフすると、交流電源1→ダイオード2→リアクトル6→ダイオード8→コンデンサ9→ダイオード5→交流電源1の経路で電流が流れる。このとき、リアクトル6には、コンデンサ9の電圧Eと整流電圧Vr1との差電圧が印加されるが、回路の動作によりEはVr1のピーク値より高く保たれているので、Iは減少する。
PFC回路のスイッチング素子7のオンとオフとの時比率を制御することにより、Iの波形及び大きさを任意に制御することができる。このIを、図4(a)に示すような正弦波整流波形(簡略化のため、リプル分は無視している)とすれば、交流入力電流Iinは正弦波状の波形となる。また、負荷電力に応じてIの振幅を制御することで、コンデンサ9の電圧Eを一定に保つことができる。
一方、絶縁形DC−DCコンバータA内のインバータINVは、直流電圧Eを高周波の交流電圧Vtaに変換して出力する。すなわち、図4(b)に示すように、スイッチング素子10a,13aをオンすると変圧器14aの一次巻線の電圧Vtaは正電圧となり、スイッチング素子11a,12aをオンすると電圧Vtaは負電圧となる。このようにスイッチング素子10a〜13aをオン・オフすることにより、高周波の交流電圧Vtaを変圧器14aの一次側に入力する。なお、図4(a),(b)では見易さを考慮してVin,Vtaの周期を同程度で表現しているが、一般的には、Vinが50または60[Hz]の商用周波数であるのに対し、Vtaは変圧器を小型化するために数[kHz]以上とする。
変圧器14aにより高周波交流電圧Vtaを変圧、絶縁した後、ダイオードブリッジDBにより整流して電圧Vr2aを得ると共に、この電圧Vr2aをリアクトル19a及びコンデンサ20により平滑して負荷21に直流電圧Voutを印加する。
この直流電圧Voutは、スイッチング素子10a,13aまたは11a,12aをオンする時比率(以下、インバータ時比率という)によって制御可能である。
他方の絶縁形DC−DCコンバータBも、上述した絶縁形DC−DCコンバータAと同様に動作する。
以下では、例えば、一方のコンバータAは装置の定格出力の80[%]を担い、他方のコンバータBは残りの20[%]を担うように電力を分担するものとして説明を進める。
図3に示すように、絶縁形交流−直流変換装置を、複数台(この例では2台)の絶縁形DC−DCコンバータを並列に接続して構成している理由は、以下の通りである。
近年、省エネルギーの要求から、定格出力付近だけでなく軽負荷領域においても装置が高効率であることがしばしば求められる。装置は決まった範囲の入出力電圧で動作するので、出力電力と通流する電流とは、概ね比例関係にある。軽負荷時に電流が小さくなると、半導体素子やリアクトル、変圧器の巻線における抵抗損失は減少する。一方、リアクトルや変圧器の鉄損は電圧に依存するが電流への依存度は小さいため、負荷の軽重に関わらずほとんど変わらない、いわゆる固定損となる。このため、軽負荷時には、扱う電力が小さくなる一方、固定損が小さくならないと効率を維持するのが難しくなるので、絶縁形DC−DCコンバータを複数台、並列接続し、軽負荷時には一部のコンバータを停止させて固定損の発生を回避し、装置全体の損失を低減させている。
このように複数台の電力変換回路を並列接続し、その運転台数を制御して装置の効率を改善する手法は数多く提案されている。
例えば、特許文献1には、並列に接続された複数台のインバータの電力容量に差を設け、直流電源の出力の大きさに応じて、変換効率が高くなるようにインバータの起動台数を決定することが記載されている。
また、PFC回路部分についても、軽負荷時にスイッチングを停止して単なるダイオード整流器として動作させれば、高周波スイッチングに伴うリアクトルの鉄損やスイッチング損失を低減することができる。この方法は、例えば特許文献2に記載されている。
ここで、PFC回路を停止すると交流入力電流Iinを正弦波に保つ機能がなくなり、Iinの波形は歪波となるが、例えば定格出力に対して20[%]以下の軽負荷では、Iinの絶対量も小さいため、歪は問題にならない。また、軽負荷時においては、たとえPFC回路が動作していても、基本波電流が小さくなる反面、制御誤差等による歪電流成分が残るため、比率としての歪率はもともと大きくなるのが一般的である。
なお、特許文献3には、並列に接続された複数台のDC−DCコンバータの動作開始電圧を変えることにより、DC−DCコンバータへの直流入力電圧に応じてDC−DCコンバータの稼働台数を限定するようにして、全体的な変換効率を向上させることが記載されている。
さて、図3に示した従来技術において、制御装置50は、コンバータA,Bの出力電流を電流検出器22a,22bにより検出し、例えば、コンバータA,Bの出力の合計値(負荷電力)が定格出力の50[%]以下となるような軽負荷時には、コンバータAを停止してコンバータBのみを運転し、更に、負荷電力が定格出力の20[%]以下になると、PFC回路の動作を停止させている。
前述したごとく、PFC回路は、直流電圧Eを所定値に維持する機能を持っている。PFC回路の電流制御機能が正常に動作する前提条件としては、電圧Eが交流入力電圧Vin(または整流電圧Vr1)の瞬時値を上回っていることが必要であるため、EはVinの変動範囲の最大値を想定し、Vin波形のピーク値よりも大きい値にすることが一般的である。
このPFC回路が動作を停止すると、PFC回路は単なるダイオード整流器として作用するので、Eは、Vinのピーク値を若干下回る値となってVinが変動範囲の最小値にあるときに最も低くなる。この入力条件においても、軽負荷時には一方のコンバータBが動作を継続している。
特開2006−333625号公報(段落[0021]〜[0025]等) 特開2005−348560号公報(段落[0038]等) 特開2001−51733号公報(段落[0026]〜[0029]等)
図3に示した従来技術において、コンバータA,B内の変圧器14a,14bの変圧比nなど、回路パラメータが同一である場合、または、電力容量の差異による部分のみ回路パラメータを異ならせた場合、軽負荷時の効率はある程度改善されるが、装置の定格出力付近の効率が低下してしまうことがある。その理由は以下のとおりである。
前述したように、Eの値は、Vinの変動範囲の最大値を想定し、Vin波形のピーク値よりも大きい値に維持することが一般的である。一方、PFC回路が動作を停止すると、EはVinのピーク値を若干下回る値となるが、Eが低下しても所定の出力を維持するためには、変圧器14bの変圧比nを本来の最適値より小さくする必要がある。例えば、通常時(定格出力時)のEがPFC回路の動作によって400[V]一定に保たれており、出力電圧Voutが10[V]であるならば、インバータINVを最大時比率で運転するために必要な変圧器14aの変圧比nは400:10、すなわちn=40となる(ここでは、説明の簡略化のために回路内の電圧降下を無視する)。
これに対し、極端な例として、PFC回路が停止したときにEが200[V]まで低下してもVoutを10[V]に保つために必要な変圧比nは20:10、すなわちn=20となる。この条件で、変圧器14a,14bの変圧比nを設定すると、通常時すなわちE=400[V]の時は、Voutを10[V]に保つために、インバータINVの時比率をおよそ0.5にして運転することになる。
しかしながら、この場合、下記の問題が生じる。
(1)変圧器14aの一次側に流れる電流の振幅はリアクトル19aを流れる電流の1/nであるが、nが小さくなると変圧器14aの一次側の電流値が大きくなる。このため、スイッチング素子10a〜13aや、変圧器14aの一次巻線における発生損失が大きくなる。
(2)ダイオードブリッジDBによる整流電圧Vr2aはおよそE/nであるが、nが小さくなると、通常時にダイオード15a〜18aに印加される電圧が大きくなる。このため、ダイオード15a〜18aには、耐圧のより高い部品を用いる必要がある。一般に、半導体部品は、耐圧が高いほど同一条件における損失が大きくなる傾向がある。
(3)インバータINVの時比率が低下すると、ダイオードブリッジDBによる整流電圧Vr2aが印加されない期間が長くなるので、これを平滑するために必要なインダクタンス19aの値が大きくなる。
図4(b)において、PFC回路が常に動作しており、Eが一定であることを前提にnを設定すると、Vr2aが0[V]まで低下する期間はVtaの極性が切り替わる僅かな時間である。しかし、PFC回路の停止を前提としてnを設定した場合、図4(b)左端の通常時では全体の約1/2の期間は電圧が印加されず、この期間はリアクトル19aによって負荷21にエネルギーを供給する必要があるため、リアクトル19aが大型化する。このようにリアクトル19aが大型化すると、装置全体が大きくなるのみならず、リアクトル19aの発生損失も大きくなる。
以上説明したように、従来技術によると、装置の定格出力付近の損失が増加して効率が低下すると共に、装置の大型化を招く等の問題があった。
そこで、本発明の解決課題は、高耐圧の半導体部品や大型のリアクトルを不要にして損失を低減し、高効率で小型化が可能な絶縁形交流−直流変換装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、複数台の絶縁形DC−DCコンバータを、装置の定格出力の大部分を分担して出力する重負荷分担用変換器と、定格出力の残りの部分を分担して出力する軽負荷分担用変換器とに分割する。ここで、重負荷分担用変換器はPFC回路が動作することを前提として変圧器の変圧比を設定することにより効率が高くなるようにし、軽負荷分担用変換器はPFC回路が停止しても出力電圧を維持できるように変圧器の変圧比を設定する。更に、PFC回路の動作中において、重負荷分担用変換器のみで電力供給可能な範囲では、軽負荷分担用変換器を運転しないようにする。
すなわち、請求項1に係る発明は、交流入力電圧を整流して得た直流電圧がリアクトルと第1の半導体スイッチング素子との直列回路に印加され、前記第1の半導体スイッチング素子の動作により所定の直流電圧を出力する順変換器を備えると共に、前記順変換器の直流出力側と負荷との間に、複数台の絶縁形直流−直流変換器が互いに並列接続された絶縁形交流−直流変換装置であって、
前記絶縁形直流−直流変換器が、逆変換用半導体スイッチング素子の動作により前記順変換器の直流出力電圧を交流電圧に変換するインバータと、前記インバータの交流出力電圧を絶縁して所定の交流電圧に変換する変圧器と、前記変圧器の二次側電圧を整流する整流回路と、を備えてなる絶縁形交流−直流変換装置において、
複数台の前記絶縁形直流−直流変換器を重負荷分担用変換器と軽負荷分担用変換器とに分割して前記重負荷分担用変換器の方が前記軽負荷分担用変換器よりも分担出力が多くなるように、前記重負荷分担用変換器及び前記軽負荷分担用変換器の容量をそれぞれ設定し、かつ、前記軽負荷分担用変換器の回路パラメータを、前記重負荷分担用変換器に対して、より低い直流入力電圧で効率が高くなるように設定し、
前記負荷が要求する負荷電力が前記絶縁形交流−直流変換装置の定格出力より小さい軽負荷時には、前記順変換器の運転を停止して前記軽負荷分担用変換器を運転すると共に、前記重負荷分担用変換器の運転を停止するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、前記軽負荷分担用変換器の回路パラメータとして、前記軽負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比を、前記重負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比と異なる値に設定したものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、請求項2に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、前記軽負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比を、前記重負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比より小さい値に設定したものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、前記順変換器がスイッチング動作している時に、前記負荷への電力供給が可能な範囲では前記重負荷分担用変換器のみを運転して前記軽負荷分担用変換器の運転を停止するものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、前記順変換器の交流入力側と直流出力側との間に、ダイオードからなるバイパス回路を接続し、前記バイパス回路を交流入力電圧を整流する整流回路の一部として用いるものである。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5の何れか1項に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、前記順変換器を構成する前記リアクトルは、通流電流が小さいときにインダクタンスが大きくなるスイング特性を有するものである。
本発明によれば、複数台の絶縁形DC−DCコンバータを重負荷分担用変換器と軽負荷分担用変換器とに分割して内部の変圧器の変圧比を設定し、かつ、PFC回路の運転・停止を制御することにより、絶縁形交流−直流変換装置の損失を低減し、高効率化及び小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態を示す回路図である。 本発明の第2実施形態を示す回路図である。 従来技術を示す回路図である。 図3の動作説明図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す回路図であり、図1において、図3と同一部分については同一の参照記号を付してその説明を省略する。この第1実施形態では、一部の絶縁形DC−DCコンバータ内の変圧器の変圧比のみが異なり、その他の部分の構成は図3と同一である。
第1実施形態では、まず、複数台の絶縁形DC−DCコンバータを、装置の定格出力の大部分を分担する重負荷分担用変換器と、定格出力の残りの部分を分担する軽負荷分担用変換器とに分割する。
例えば、図1のように、PFC回路側と負荷側との間に2台の絶縁形DC−DCコンバータA,B’が並列に接続された絶縁形交流−直流変換装置において、一方のコンバータAが装置の定格出力の80[%]を分担して出力し、絶縁形DC−DCコンバータB’が残りの20[%]を分担して出力するように設定し、コンバータAを重負荷分担用変換器とし、コンバータB’を軽負荷分担用変換器とする。
そして、コンバータA内の変圧器14aの変圧比を、図3と同様にnとし、コンバータB’内の変圧器14b’の変圧比をm(m<n)とする。なお、絶縁形DC−DCコンバータの台数は2台に限らず、任意の複数台であっても良い。
また、負荷電力が、例えば装置の定格出力の20[%]以下であるような軽負荷時には、第1のスイッチング素子7をオフしてPFC回路の運転を停止すると共に、コンバータAを停止してコンバータB’のみを運転する。
前述したように、同一の電圧Eのもとでは、通常時の分担電力が少なく、かつ変圧器14b’の変圧比が変圧器14aよりも小さいコンバータB’の方が、コンバータAよりも効率が低くなる。しかし、軽負荷時にPFC回路を停止してEがVinのピーク値より低くなった条件では、Eに依存するインバータINVのスイッチング損失等が減少するので、PFC回路の運転時に比べて効率は高くなり、PFC回路を停止したことによる効率改善効果の方が勝ることになる。
装置の定格出力に対して負荷電力が20[%]を上回ると、コンバータB’の運転を停止し、PFC回路を動作させると共に、負荷電力が80[%]以下の範囲ではコンバータAのみを運転する。これは、Eが高くなるほど効率が低下するコンバータB’をなるべく使用しないようにするためである。
定格出力に対して負荷電力が80[%]〜100[%]の範囲では、コンバータAに加えてコンバータB’を再起動することにより、コンバータA,B両方で負荷21に電力を供給する。この場合、コンバータB’の効率はコンバータAより低いが、コンバータB’は定格出力のうち20[%]を分担しているだけであるから、全体的な効率低下は小さくなる。
以上により、定格出力付近における効率低下を最小限に抑制しながら軽負荷時の効率改善を図ることが可能であり、装置の出力の全範囲にわたって低損失、高効率の絶縁形交流−直流変換装置を実現することができる。
ところで、スイッチング素子7をオフしてPFC回路の運転を停止すると、ダイオードブリッジDBによる整流動作が行われる。この整流後の電流は、PFC回路の停止時には本来不必要なリアクトル6とダイオード8とを流れるので、これらによる導通損失が依然として存在する。
上記の導通損失を低減するには、リアクトル6とダイオード8との直列回路に並列にバイパス用のダイオードを接続して、電流をバイパスさせる方法がある。一方、PFC回路の動作時には、ダイオード8に高周波の電流・電圧が加えられるため、ダイオード8には高速のダイオード、いわゆるファーストリカバリダイオードを使用する必要があるが、バイパス用のダイオードには低周波または直流の電流が流れるだけであるから、低速の整流ダイオードを用いることができる。
一般に、低速の整流ダイオードはファーストリカバリダイオードよりも順電圧降下が低いため、導通損失を低減することができる。このようにバイパス用に低速の整流ダイオードを用いる技術は、例えば特開平9−186530号公報に開示されている。しかしながら、バイパス用に低速の整流ダイオードを用いたとしても、その整流ダイオードによる導通損失が発生することは避けられない。
そこで、本発明の第2実施形態は、上記のバイパス用整流ダイオードによる損失を低減することを目的としている。
図2は、この第2実施形態を示す回路図である。第2実施形態と第1実施形態との相違点は、ダイオードブリッジDBの交流入力端子が、低速の整流ダイオード101,102を介してダイオード8のカソードに接続されている点のみである。
この第2実施形態によれば、便宜的にハッチングを施したダイオード101,102,3,5によってダイオードブリッジDBが構成されるので、見掛け上、コンデンサ9を充電するためのバイパス用整流ダイオード分の導通損失が増加することはなくなる。
なお、図1の第1実施形態はバイパス用整流ダイオードを備えていない例であるが、PFC回路にリアクトル6が存在することを積極的に利用して、ダイオードブリッジDBの整流動作により現れるIinのピーク電流を抑制し、入力電流歪を最小限に抑制できることが考えられる。この際、リアクトル6のインダクタンスはより大きい方が望ましいが、単にインダクタンスの大きいものを用いると、部品の大型化や通常動作時の損失増加を招く。
従って、対応策としては、リアクトル6に、低電流が流れる条件でインダクタンスが大きくなる、いわゆるスイング特性を持つ部品を用いることが望ましい。これにより、リアクトル6の大型化や通常時の損失増加をほとんど伴わずに、PFC回路の停止条件である低電流時に大きなインダクタンスを得、PFC回路が停止していることに伴う歪の増加を抑制することができる。
本発明は、交流電源電圧を整流し、複数台の絶縁形DC−DCコンバータにより一定の直流電圧に変換して負荷に供給する各種の絶縁形交流−直流変換装置として利用することができる。
A,B’:絶縁形DC−DCコンバータ
DB,DB,DB:ダイオードブリッジ
INV,INV:インバータ
1:交流電源
2〜5,8,15a〜18a,15b〜18b,101,102:ダイオード
6,19a,19b:リアクトル
7,10a〜13a,10b〜13b:半導体スイッチング素子
9,20:コンデンサ
14a,14b’:変圧器
21:負荷
22a,22b:電流検出器
50:制御装置

Claims (6)

  1. 交流入力電圧を整流して得た直流電圧がリアクトルと第1の半導体スイッチング素子との直列回路に印加され、前記第1の半導体スイッチング素子の動作により所定の直流電圧を出力する順変換器を備えると共に、前記順変換器の直流出力側と負荷との間に、複数台の絶縁形直流−直流変換器が互いに並列接続された絶縁形交流−直流変換装置であって、
    前記絶縁形直流−直流変換器が、逆変換用半導体スイッチング素子の動作により前記順変換器の直流出力電圧を交流電圧に変換するインバータと、前記インバータの交流出力電圧を絶縁して所定の交流電圧に変換する変圧器と、前記変圧器の二次側電圧を整流する整流回路と、を備えてなる絶縁形交流−直流変換装置において、
    複数台の前記絶縁形直流−直流変換器を重負荷分担用変換器と軽負荷分担用変換器とに分割して前記重負荷分担用変換器の方が前記軽負荷分担用変換器よりも分担出力が多くなるように、前記重負荷分担用変換器及び前記軽負荷分担用変換器の容量をそれぞれ設定し、かつ、前記軽負荷分担用変換器の回路パラメータを、前記重負荷分担用変換器に対して、より低い直流入力電圧で効率が高くなるように設定し、
    前記負荷が要求する負荷電力が前記絶縁形交流−直流変換装置の定格出力より小さい軽負荷時には、前記順変換器の運転を停止して前記軽負荷分担用変換器を運転すると共に、前記重負荷分担用変換器の運転を停止することを特徴とする絶縁形交流−直流変換装置。
  2. 請求項1に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、
    前記軽負荷分担用変換器の回路パラメータとして、前記軽負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比を、前記重負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比と異なる値に設定したことを特徴とする絶縁形交流−直流変換装置。
  3. 請求項2に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、
    前記軽負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比を、前記重負荷分担用変換器を構成する変圧器の変圧比より小さい値に設定したことを特徴とする絶縁形交流−直流変換装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、
    前記順変換器がスイッチング動作している時に、前記負荷への電力供給が可能な範囲では前記重負荷分担用変換器のみを運転して前記軽負荷分担用変換器の運転を停止することを特徴とする絶縁形交流−直流変換装置。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、
    前記順変換器の交流入力側と直流出力側との間に、ダイオードからなるバイパス回路を接続し、前記バイパス回路を、交流入力電圧を整流する整流回路の一部として用いることを特徴とする絶縁形交流−直流変換装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載した絶縁形交流−直流変換装置において、
    前記順変換器を構成する前記リアクトルは、通流電流が小さいときにインダクタンスが大きくなるスイング特性を有することを特徴とする絶縁形交流−直流変換装置。
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