JP6409196B2 - 水硬性固化材液置換コラム築造方法および該築造方法に使用するコラム築造装置 - Google Patents
水硬性固化材液置換コラム築造方法および該築造方法に使用するコラム築造装置Info
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Description
戸建て住宅建設では基礎スラブあるいは戸建て住宅そのものの建設後に戸建て住宅に接してカーポート等の外構を構築することがよくある。そのとき、図9に示すように、地形や道路との段差の関係で、地盤を掘り込んでカーポート等の外構を築造することもよく見られることである。このように戸建て住宅近傍を掘削する計画がある場合は、戸建て住宅の基礎スラブの立ち上がり部を掘削深度以深まで構築することで対応している。
このような場合、戸建て住宅の基礎工法として従来技術の中で最も多く採用されている柱状改良工法(コラム工法)は図10(a)に示すように、通常は施工地盤面から下方200〜300mm程度の位置にコラム上端面を設定することが多い。深基礎に相当する深度部分については図10(b)に示すように、固化材液を吐出しないで施工する、所謂、空掘り施工を行うことにより容易に対応することができる。この空掘り部分については施工時に掘削された土砂がそのまま残存することになる。柱状改良工法ではこのような対応をすることにより、図11に示すような深基礎仕様に対応している。また、鋼管や木杭による杭状地盤補強工法であっても、矢蛸(ヤットコ)を使用することにより、コラム工法と同様に容易に対応することができる。
具体的には、第1に、水硬性固化材液置換コラムで空掘りを施そうとすると、図12(b)に示すように空掘り部は空洞になり、柱状改良工法のように掘削土砂で充填することができない。したがって、空掘り部の掘削孔壁が気中に晒されるので崩壊して崩壊土が水硬性固化材液置換コラム中に落ち込む可能性がある。その土塊がそのまま水硬性固化材液中に残存したまま固化すれば、水硬性固化材液置換コラムは不良品となる。第2に、地表の土砂が掘削孔中に落ち込んだ場合、図12(a)に示すような通常の空掘り深さが200〜300mm程度では作業員が柄杓などで掬い取ることができるが、それ以上の深さでは掬い取ることができないので、そのまま固化すれば土塊混じりの不良水硬性固化材液置換コラムとなる。第3に、施工地盤面から1m程度以上深い位置で液面管理をしなければならず、施工直後の目視ではブリーディングする水硬性固化材液面のレベル管理が極めて困難であるということがある。さらに、水硬性固化材液置換コラムの圧縮強度は5〜15N/mm2程度であるため、400〜600kN/m2程度のソイルセメントというよりもむしろコンクリートに近い高強度なので、もし、計画天端レベルよりも高い位置で水硬性固化材液が固化すると、水硬性固化材液置換コラムそのものを健全な状態で削ったり、斫ったりすることが困難になる。場合によっては、コラム頭部付近の本体部から折れてしまい、重大な損傷を与えてしまう場合もある。
このため、水硬性固化材液置換コラムは従来技術である柱状改良工法と較べて、地盤と水硬性固化材液を攪拌混合しないので固化後の品質(圧縮強度)が高い、品質のバラツキが小さい、発生残土量が非常に少ない等の特徴を有しているが、戸建て住宅の深基礎仕様の液面レベル管理が困難という課題を有している。
なお、円盤の厚さ(高さ)は、特に制限はないが、厚くなると(例えば、円柱状のように)掘削ロッドによって形成された掘削孔に挿入する際、円盤が孔壁を削り取る確率が上がるし、削孔内への挿入作業性が低下するので、薄い方が好ましい。
さらに、前記構成により、第1に、該円盤より上方の空掘り部の孔壁が崩壊して土砂が落下しても標尺付きロッドに円盤が固定されているので、崩壊土砂は円盤上に堆積することはあっても円盤より下方の水硬性固化材液置換コラム本体部に落下・混入することがない。第2に、崩壊土砂は円盤より下方の水硬性固化材液置換コラム本体部に落下・混入することがないので、水硬性固化材液置換コラム中から落下・混入した土砂を掬い取る必要がない。第3に、下方に円盤を取り付けた標尺付きロッドを撤去すれば、水硬性固化材液置換コラムの上端面は該円盤下端面と一致しているため、計画天端レベル位置に形成されており、固化後に削ったり、斫ったりする必要がない。したがって、固化後に水硬性固化材液置換コラムの頭部を削ったり、斫ったりすることがないので、水硬性固化材液置換コラム本体を傷めたり、破壊することがない。
なお、ここでいう標尺付きロッドの標尺は、測量用のスタッフのように円盤下端面位置からの距離を示すものであってもよく、また、レベルを計測する基準点から深基礎の計画深度レベル位置を示す単なる目印であってもよい。要は、深基礎仕様の計画深度レベル位置を計測管理できるものであればよい。
この構成により、水硬性固化材液面が水硬性固化材液置換コラムの計画天端レベル位置よりも高い位置にある場合に、標尺付きロッドの円盤を水硬性固化材液中に貫入させるときの抵抗がほとんどなく、円盤下面を計画天端レベル位置に合わせる作業が容易になる。金網は面外方向の剛性が小さいため単独で円盤を構成することは困難であるので、ワイヤーや金属板からなる外周や桟で補強すると剛性を大きくすることができるとともに耐久性が向上する。金網の目の大きさは、小さすぎると水硬性固化材液の通過が困難となり作業に支障をきたす。逆に大きすぎると水硬性固化材液の凝結後に計画天端レベル位置で水硬性固化材液置換コラムを切断することが困難になり、水硬性固化材液置換コラムの天端を形成するという目的を達成できなくなる。したがって、金網の目の大きさは、5〜10mm程度が好ましい。
また、築造後の水硬性固化材液置換コラムの計画天端レベル上方は、円盤で閉塞されるので掘削孔内に土砂や土塊が落下しても、水硬性固化材液置換コラムの液中に混入することを防止できる。
この構成により、水硬性固化材液面が水硬性固化材液置換コラムの計画天端レベル位置より高い位置にある場合に、標尺付きロッドの円盤を水硬性固化材液中に貫入させるときの抵抗を減少させ、円盤下面を計画天端レベル位置に合わせる作業が容易となる。
この構成により、水硬性固化材液面が水硬性固化材液置換コラムの計画天端レベル位置よりも高い位置にある場合に、標尺付きロッドの円盤を水硬性固化材液中に貫入させるときの抵抗がほとんどなく、円盤下面を計画天端レベル位置に合わせる作業が容易になる。
また、本発明の請求項10に係るコラム築造装置は、前記上下位置固定装置が前記掘削孔の地上開口部を挟む位置で地表面に当接することを特徴とする。
(1)本発明は、掘削ロッドを回転させて地中に所定深度の掘削孔を形成し、該掘削孔に供給した水硬性固化材液がまだ固まらないうちに、外径が前記掘削ロッドの径と略同等乃至掘削ロッドの径より小さい円盤を下端に有する標尺付きロッドを前記掘削孔内に挿入し、地上に突出している前記標尺付きロッドの標尺を利用して、前記円盤の下面を前記水硬性固化材液の固化により形成されるコラムの計画天端レベル位置に合わせ、前記標尺付きロッドを上下位置固定装置で固定し、短くとも前記標尺付きロッドが自沈もしくは浮上しなくなるまで保持しておくことを特徴としているため、第1に、該円盤より上方の空掘り部の孔壁が崩壊して土砂が落下しても標尺付きロッドに円盤が固定されているので、崩壊土砂は円盤上に堆積することはあっても円盤より下方の水硬性固化材液置換コラム本体部に落下・混入することがない。第2に、崩壊土砂は円盤より下方の水硬性固化材液置換コラム本体部に落下・混入することがないので、水硬性固化材液置換コラム中から落下・混入した土砂を掬い取る必要がない。第3に、下方に円盤を取り付けた標尺付きロッドを撤去すれば、水硬性固化材液置換コラムの上端面は該円盤下端面と一致しているため、計画天端レベル位置に形成される。従って、固化後に削ったり、斫ったりする必要がない。また、固化後に水硬性固化材液置換コラムの頭部を削ったり、斫ったりすることがないので、水硬性固化材液置換コラム本体を傷めたり、破壊することがない。
図1は、本発明の実施の形態にかかる水硬性固化材液置換コラム築造方法を、工程順(a)(b)(c)(d)(e)に示す断面説明図、図2は、本発明の実施の形態にかかる水硬性固化材液置換コラム築造方法を示す斜視図である。
そこで、水硬性固化材液置換コラム16の築造後の水硬性固化材液がまだ固まらないうちに、予め用意した、下端に円盤12を取り付けた標尺付きロッド11を、図1(b)(c)に示すように円盤12側から築造後の水硬性固化材液置換コラム16の掘削孔15内に挿入し、地上に突出している該標尺付きロッドの標尺11a(図2参照)を利用して、円盤12の下面位置を築造された水硬性固化材液置換コラム16の計画天端レベルD位置に合わせる。そして、その計画天端レベル位置Dに円盤を保持するように標尺付きロッド11の上下位置を上下位置固定装置10Aにより固定する(図1(c))。これにより円盤12は、標尺付きロッド11により水硬性固化材液置換コラム16の計画天端レベル位置Dに保持される。この時の円盤12の下面を計画天端レベル位置Dに合わせるのは、標尺付きロッド11の標尺11aを利用して行う。この時の標尺付きロッドの上下位置固定装置は、標尺付きロッド11を所定の上下位置に固定できる手段であればよく、特に制限はない。例えば、本例のような上下位置固定装置10Aではなく、直接地盤に支持させる方法でもよい。
ここで、標尺付きロッド11を上下位置固定装置10Aで短くとも自沈もしくは浮上しなくなるまで保持するのは、水硬性固化材液が凝結し、液面が上下に変化せず水硬性固化材液置換コラム16が安定するまで保持する意味であり、この安定状態になれば、標尺付きロッド11が自沈もしくは浮上しなくなるからである。
水硬性固化材液置換コラム16は、図13に示すような掘削装置1の掘削ロッド1aを用いて築造される。即ち、先端に掘削ヘッド2(例えば、周面にスパイラル翼2aおよび吐出口2bを有する円錐ヘッド)を備える掘削ロッド1aを用い、該掘削ロッド1aを地盤中に回転して所定深度まで掘進し、その後、水硬性固化材液を掘削ヘッド2の吐出口2bより吐出しつつ回転して地上に引き上げて築造される。従って、築造される水硬性固化材液置換コラム16及びその掘削孔15の径は、掘削ロッド1aの径によってほぼ決定される。即ち、水硬性固化材液置換コラム16およびその掘削孔15の径は、掘削ロッド1aの径と略一致する。従って、円盤12の外径は、掘削ロッド1aの外径より小さくする必要がある。これにより、標尺付きロッド11を円盤12部から掘削ロッド1aによって形成された掘削孔15に挿入する際、円盤12が孔壁を削り取る確率が下がる。したがって、標尺付きロッド11挿入工程時に水硬性固化材液置換コラム16中への土塊混入の確率が下がり、土塊混入による品質不良を防ぐことができる。排土機構のない掘削ロッド1aを使用して水硬性固化材液置換コラム16を築造する場合は、掘削孔周辺地盤の弾性戻り量が比較的大きくなることがあるので円盤12径は掘削ロッド径よりも1〜3センチメートル程度小さくするとよい。また、全長にスパイラル翼が設けられている掘削ロッドを用いて水硬性固化材液置換コラムを築造する場合には、掘削孔周辺地盤の弾性戻り量は、比較的少ないので、円盤径は掘削ロッド径(スパイラル翼の回転径)と略同一以下でよい。また、円盤12の厚さ(高さ)は特に制限がなく厚さがあっても含むものであるが、例えば、円柱状のように余り厚くなると、掘削ロッド1aによって形成された掘削孔に挿入する際、円盤12が孔壁を削り取る確率が上がるし、孔内への挿入作業性も低下するので、余り厚くない方が好ましい。
なお、ここでいう標尺付きロッドの標尺は、測量用のスタッフのように円盤下端面位置からの距離を示すものであってもよく、またレベルを計測する基準点から深基礎の計画深度レベル位置を示す単なる目印であってもよい。要は、深基礎仕様の計画深度レベル位置を計測管理できるものであればよい。
この構成により、水硬性固化材液面が水硬性固化材液置換コラム16の計画天端レベル位置Dよりも高い位置にある場合に、標尺付きロッド11の円盤12を水硬性固化材液中に貫入させるときの抵抗がほとんどなく、円盤12下面を計画天端レベル位置Dに合わせる作業が容易になる。金網12bは面外方向の剛性が小さいので単独で円盤を構成することは困難であるので、ワイヤーや金属板からなる外周17や桟18で補強すると剛性を大きくすることができるとともに耐久性が向上する。金網12bの目の大きさは、小さすぎると水硬性固化材液の通過が困難となり作業に支障をきたす。逆に大きすぎると水硬性固化材液の凝結後に計画天端レベル位置Dで水硬性固化材液置換コラム16を切断することが困難になり、水硬性固化材液置換コラム16の天端を形成するという目的を達成できなくなる。したがって、金網12bの目の大きさは、5〜10mm程度が好ましい。
この実施の形態の水硬性固化材液置換コラム築造方法は、水硬性固化材液置換コラム16築造後の水硬性固化材液がまだ固まらないうちに、図5に示すような、下端にその回転径が水硬性固化材液置換コラムの築造装置である掘削ロッド径より小さい、少なくとも1つの板19を取り付けた標尺付きロッド11を、該築造後の水硬性固化材液置換コラム16の掘削孔15内に挿入し、該板19の下端面を、地上に突出している該ロッドの標尺11aを利用して、該コラムの計画天端レベル位置Dに合わせ、標尺付きロッド11を上下位置固定装置10Bで固定した後、該水硬性固化材液が凝結し、まだ固結しないうちに、標尺付きロッド11を該ロッド軸心回りの方向に回転させる方法である。ここで板19は、棒であってもよい。
また、支持台24は必須ではなく、標尺付きロッド11に固定された支持棒20を直接地盤に支持させてもよい。
この構成により、水硬性固化材液がまだ固まらないうちに土塊が地上から落下しても標尺付きロッド11下端に取り付けた少なくとも1つの板乃至棒19により支えられ、それより下方に沈降することを妨げられるので、水硬性固化材液置換コラム本体部に土塊が混入することを防ぐことができる。また、水硬性固化材液が凝結後に標尺付きロッド11を回転させるので、計画天端レベル位置Dで水硬性固化材液の余盛り部分が切断されるのでその切断された余盛り部が下方の水硬性固化材液置換コラムと再び一体化する恐れもなく、計画通りの天端レベルを有する水硬性固化材液置換コラム16が形成されることになる。
図7は、上下位置固定装置の実施の形態を示す斜視図である。この実施の形態の上下位置固定装置10Aは、地上に設置され、標尺付きロッド11を所定位置で固定可能な固定手段14を備える支持台13で構成される。該支持台13は、本例では鋼板をコ字状に折曲し、その下部片13bが設置台となり、地上に設置される。従って、その下部片13bのサイズは、掘削孔15の開口部の内径を十分超える大きさ、つまり掘削孔15の開口部を十分に塞ぐことが可能な大きさとされている。この支持台13の下部片13bおよびこれに対向する上部片13aには、標尺付きロッド11が挿通可能な切欠13cが互いに同じ位置に設けられている。固定手段14は、支持台13の上部片13aに取り付けられて、切欠13cに挿通された標尺付きロッド11を所定位置で任意に固定するものである。本例では、ハンドル14b付きボルト14aの先端に当接片14cが設けられ、挿通した標尺付きロッド11をボルト14aの正逆の回動で進退する当接片14cで受片14dに押圧当接して把持・固定する手段を示している。ハンドル14bは必ずしも必要ではないが、あると操作が容易となるので好ましい。
なお、切欠13cは、標尺付きロッド11が挿通可能な挿通孔でもよいが、切欠13cとすると標尺付きロッド11の装着が容易となるので施工性が向上し好ましい。
一方、地上には支持台24が設置される。支持台24は、標尺付きロッド11の支持棒20を支持するものであればよく、特に制限はない。本例の支持台24は、下方の半円状の台座環25bと上方の半円状の支持環25aとを支柱26で連結した構成となり、図5に示すように標尺付きロッド11の支持棒20を、支持環25a上に載置することによって、標尺付きロッド11の位置を所定の位置で保持するものである。この時、載置した支持棒20の位置がずれないように支持環25aには、図示のように凹部を設け、この凹部に入れて載置するようにすると好ましい。
これにより築造する水硬性固化材液置換コラムの天端を、計画天端レベルに形成することができる。
11 標尺付きロッド
11a 標尺
11b 螺棒
12 円盤
12a 切欠
12b 金網
13 支持台
13a 上部片
13b 下部片
13c 切欠
14 固定手段
14a ボルト
14b ハンドル
14c 当接片
14d 受片
15 掘削孔
16 水硬性固化材液置換コラム
17 枠
18 桟
19 板(棒)
20 支持棒
21 ナット
23 ハンドル
24 支持台
25a 支持環
25b 台座環
26 支柱
Claims (10)
- 掘削ロッドを回転させて地中に所定深度の掘削孔を形成し、該掘削孔に供給した水硬性固化材液がまだ固まらないうちに、外径が前記掘削ロッドの径と略同等乃至掘削ロッドの径より小さい円盤を下端に有する標尺付きロッドを前記掘削孔内に挿入し、地上に突出している前記標尺付きロッドの標尺を利用して、前記円盤の下面を前記水硬性固化材液の固化により形成されるコラムの計画天端レベル位置に合わせ、前記標尺付きロッドを上下位置固定装置で固定し、短くとも前記標尺付きロッドが自沈もしくは浮上しなくなるまで保持しておくことを特徴とする水硬性固化材液置換コラム築造方法。
- 前記掘削孔内の水硬性固化材液の液面レベルが前記円盤の下面より上方にあるように水硬性固化材液を補充することを特徴とする請求項1記載の水硬性固化材液置換コラム築造方法。
- 前記円盤には水硬性固化材液が通過可能な空隙部があることを特徴とする請求項1または2に記載の水硬性固化材液置換コラム築造方法。
- 前記円盤の主体が金網で構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の水硬性固化材液置換コラム築造方法。
- 掘削ロッドを回転させて地中に所定深度の掘削孔を形成し、該掘削孔に供給した水硬性固化材液がまだ固まらないうちに、回転径が前記掘削ロッドの径と略同等乃至掘削ロッドの径より小さい少なくとも1つの板乃至棒を下端に有する標尺付きロッドを前記掘削孔内に挿入し、地上に突出している前記標尺付きロッドの標尺を利用して、前記板乃至棒の下面を前記水硬性固化材液の固化により形成されるコラムの計画天端レベル位置に合わせ、前記標尺付きロッドを上下位置固定装置で固定した後、前記水硬性固化材液が凝結するもまだ固結しないうちに、前記標尺付きロッドを該標尺付きロッドの軸心を中心として回転させることを特徴とする水硬性固化材液置換コラム築造方法。
- 下端に円盤を有する標尺付きロッドであって、水硬性固化材液が入っている掘削孔に挿入された状態で前記円盤が前記掘削孔の内壁から落下する土砂を受止め可能な面積を有する標尺付きロッドと、地表面に設置され、前記標尺付きロッドを上下位置調整可能に固定する上下位置固定装置であって、前記円盤の下面を前記水硬性固化材液の固化により形成されるコラムの計画天端レベル位置に合わせて固定するための上下位置固定装置と、を備えることを特徴とするコラム築造装置。
- 前記円盤には水硬性固化材液が通過可能な空隙部があることを特徴とする請求項6に記載のコラム築造装置。
- 前記円盤の主体が、金網で構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載のコラム築造装置。
- 少なくとも1つの板乃至棒を下端に有する標尺付きロッドであって、掘削孔内の水硬性固化材液が凝結するもまだ固結しないうちに前記水硬性固化材液内で回転することにより前記板乃至棒によって前記水硬性固化材液の余盛り部分を切断可能な標尺付きロッドと、地表面に設置され、前記標尺付きロッドを上下位置調整可能に固定する上下位置固定装置であって、前記板乃至棒の下面を前記水硬性固化材液の固化により形成されるコラムの計画天端レベル位置に合わせて固定するための上下位置固定装置と、を備えることを特徴とするコラム築造装置。
- 前記上下位置固定装置が前記掘削孔の地上開口部を挟む位置で地表面に当接することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載のコラム築造装置。
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