JP6408950B2 - 連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法 - Google Patents

連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6408950B2
JP6408950B2 JP2015072487A JP2015072487A JP6408950B2 JP 6408950 B2 JP6408950 B2 JP 6408950B2 JP 2015072487 A JP2015072487 A JP 2015072487A JP 2015072487 A JP2015072487 A JP 2015072487A JP 6408950 B2 JP6408950 B2 JP 6408950B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
continuous casting
mold powder
slag bear
powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015072487A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016190264A (ja
Inventor
洋一 神山
洋一 神山
裕樹 本田
裕樹 本田
洋聡 長
洋聡 長
森川 広
広 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Nisshin Co Ltd filed Critical Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Priority to JP2015072487A priority Critical patent/JP6408950B2/ja
Publication of JP2016190264A publication Critical patent/JP2016190264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6408950B2 publication Critical patent/JP6408950B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Description

本発明は、連続鋳造において安定操業を可能とするモールドパウダーを選定するための連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法に関する。
一般に、連続鋳造における鋳型内の溶鋼表面には、溶鋼の酸化防止、溶鋼の断熱及び抜熱量のコントロール並びに鋳型内潤滑等のために、モールドパウダーが散布されている。このパウダーは、散布された直後は粉末状であるが、溶鋼の熱によって溶融し、鋳型内壁面に沿って溶鋼表面から鋳型内に流動していく。鋳型内壁面において、溶融したパウダーは、鋳型によって冷却される反面、溶鋼からは加熱される。一方、鋳型には溶鋼の凝固シェルの焼き付き防止のために上下振動が与えられている。このため、溶鋼の凝固界面の直上では、パウダー粉末層の焼結体及び一度溶融したパウダーが再び凝固したものが鋳型内壁面に付着することになる。このようにしてパウダーの付着が生じると、鋳造の進行に伴ってパウダーの付着量が徐々に増加して、スラグベアと呼ばれるモールドパウダーの凝固体が鋳型内壁面に生成される。
スラグベアは、連続鋳造を操業するに当たり重大なトラブルを起こす原因となる。例えば、スラグベアが形成されているときに何らかの原因で溶鋼面が急激に上昇した場合や、スラグベアが大きく成長した場合に、溶融したモールドパウダーの鋳型内への流動をスラグベアが阻害してしまい、鋳型と凝固シェルとの焼き付きが生じることがある。この焼き付きが生じると、ブレークアウトと呼ばれる溶鋼の漏洩が発生する恐れがある。
このため、例えば下記の特許文献1等では、スラグベアの形成を抑制できるモールドパウダーの選定方法が提案されている。すなわち、従来方法では、坩堝内に充填したモールドパウダーを所定の温度勾配で加熱し、焼結層の厚みを測定することによりスラグベア形成に関するパラメータを算出し、このパラメータに基づいてスラグベアの形成を抑制できるモールドパウダーを選定している。
特開2010−172917号公報
上記のような従来のモールドパウダーの選定方法では、坩堝を用いたオフライン試験によりスラグベアの形成を抑制できるモールドパウダーを選定しているので、選定されたモールドパウダーの物性によっては、ブレークアウトを予知するシステムの誤検知を引き起こし、連続鋳造の操業を不安定にすることがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ブレークアウトを予知するシステムが誤検知することを低減でき、より安定的に連続鋳造を操業できるようにする連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及びそれを用いた鋳造片製造方法を提供することである。
本発明に係る連続鋳造用モールドパウダーの選定方法は、連続鋳造中の鋳型内に投入するモールドパウダーを変更すること、及び鋳型に埋設された複数の温度センサにより測定される温度の変動量をモールドパウダー毎に取得することを含み、連続鋳造に適したモールドパウダーを温度の変動量に基づいて選定する連続鋳造用モールドパウダーの選定方法であって、前記鋳型に埋設された温度センサの個数をnとし、前記鋳型に埋設されたi番目の温度センサの所定時間内における最大温度変動量をδT max iとしたときに、
Figure 0006408950
により表される平均最大温度変動量ΔT max を取得された前記温度の変動量から求め、前記平均最大温度変動量ΔT max に基づいて、前記温度の変動量に基づくモールドパウダーの適否を判定することを特徴とする。
また、本発明に係る連続鋳造用モールドパウダーの選定方法は、連続鋳造中の鋳型内に投入するモールドパウダーを変更すること、前記鋳型に埋設された複数の温度センサにより測定される温度の変動量を前記モールドパウダー毎に取得すること、及び各モールドパウダーについて、連続鋳造中の前記鋳型の内壁に生成されたスラグベアの大きさを所定の鋳造長において観察することを含み、前記温度の変動量と前記スラグベアの大きさに基づいて、連続鋳造に適したモールドパウダーを選定することを特徴とする。
また、本発明に係る鋳造片製造方法は、上記した連続鋳造用モールドパウダーの選定方法により選定されたモールドパウダーを用いて連続鋳造により鋳造片を製造することを特徴とする。
本発明の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法によれば、実際に連続鋳造を行っている鋳型においてモールドパウダー毎に取得された温度の変動量に基づいてモールドパウダーを選定するので、実機におけるブレークアウト予知システムとモールドパウダーとの相性をより確実に確認できる。これにより、ブレークアウトを予知するシステムが誤検知することを低減でき、より安定的に連続鋳造を操業できる。
本発明の実施の形態による連続鋳造用モールドパウダーの選定方法を実施する連続鋳造中の鋳型を示す斜視図である。 図1の鋳型に埋設された複数の温度センサを示す説明図である。 図1の鋳型を示す平面図である。 本発明の実施の形態による連続鋳造用モールドパウダーの選定方法を示すフローチャートである。 表1に示すモールドパウダーを用いて連続鋳造を行った際の各モールドパウダーのスラグベア指数を示すグラフである。 表1に示すモールドパウダーを用いて連続鋳造を行った際の各モールドパウダーの平均最大温度変動量ΔTmaxを示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態による連続鋳造用モールドパウダーの選定方法を実施する連続鋳造中の鋳型を示す斜視図である。図1に示すように、連続鋳造設備における鋳型1には、例えば普通鋼又はステンレス鋼等の溶融金属2が浸漬ノズル3から供給されている。周知のように、鋳型1は常に冷却されており、鋳型1の内壁面に接した位置から溶融金属2が徐々に凝固される。凝固された溶融金属2は凝固シェルと呼ばれる。そして、凝固シェルが形成されつつ鋳型1内の金属が鋳型1から引き抜かれることで、連続的に鋳造片が製造される。
図示はしないが、鋳型1内の溶融金属2の表面には、溶融金属2の酸化防止、溶融金属2の断熱及び抜熱量のコントロール並びに鋳型1内潤滑等のために、モールドパウダーが散布されている。鋳型1の短辺内壁1a及び長辺内壁1bには、モールドパウダーの凝固体である複数のスラグベア4が生成されている。
次に、図2は図1の鋳型1に埋設された複数の温度センサ5を示す説明図であり、(a)は鋳型1の片側の短辺内壁1aの正面図であり、(b)は鋳型1の片側の長辺内壁1bの正面図である。図2の一点鎖線は、想定される溶融金属2の湯面2aを示している。
図2の(a)及び(b)に示すように、鋳型1の短辺内壁1a及び長辺内壁1bには、例えば熱電対等により構成される複数の温度センサ5が互いに離間して埋設されている。これらの温度センサ5は、凝固シェルが破れることによる溶融金属2の漏洩であるブレークアウトの発生を予知するブレークアウト予知システムに含まれるものである。ブレークアウトの予知については、例えば特開2004−160525号公報等に開示されている。
後に詳しく説明するように、本実施の形態の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法では、連続鋳造中に各温度センサ5により測定される温度の変動量に基づいて、連続鋳造に適したモールドパウダーを選定する。なお、各温度センサ5は例えば2秒等の所定のサンプリング周期毎に温度を測定するものであり、サンプリング周期毎の温度の変動量をモールドパウダーの選定に利用することができる。
次に、図3は、図1の鋳型1を示す平面図である。本実施の形態の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法では、連続鋳造中の鋳型1の短辺内壁1a及び長辺内壁1bに生成されたスラグベア4の大きさを所定の鋳造長において観察する。これは、モールドパウダー毎のスラグベア4の成長性を確認するためであり、スラグベア4の大きさの観察はモールドパウダーが投入されてから十分な長さの鋳造片が製造された後に行われる。スラグベアの大きさは、人が直接観察してもよいし、カメラによって撮影された画像に基づいて観察してもよい。本実施の形態の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法では、上記した温度の変動量とともに、観察されたスラグベア4の大きさも連続鋳造に適したモールドパウダーの選定に用いられる。
なお、スラグベア4の大きさとしては、鋳型1の周長方向に沿う各スラグベア4の長さLと、短辺内壁1a又は長辺内壁1bからの各スラグベア4の突出量Pとが観察される。突出量Pは、厳密な計測値を用いてもよいが、0より大きく1以下の係数に変換してモールドパウダーの選定に利用してもよい。
図3の紙面左上側に位置するスラグベア4のように、1つのスラグベア4の中に突出量Pが大きい部分4aと突出量Pが小さい部分4bとが含まれているような場合、各部分4a,4bを別のスラグベアとして扱い、それらの長さL及び突出量Pを個々に観察することができる。但し、各部分4a,4bの平均突出量を観察して、各部分4a,4bを一つのスラグベアとして扱ってもよい。なお、図3において、Wは鋳型1の長手方向の寸法を示し、tは鋳型1の短手方向の寸法を示している。
次に、図4は、本発明の実施の形態による連続鋳造用モールドパウダーの選定方法を示すフローチャートである。図に示すように、連続鋳造設備において連続鋳造が行われているときに、その連続鋳造中の鋳型1にモールドパウダーが投入される(ステップS1)。そして、そのモールドパウダーについて、各温度センサ5により測定される温度の変動量が取得されるとともに(ステップS2)、スラグベア4の大きさが所定の鋳造長において観察される(ステップS3)。
その次に、選定に考慮されるべき他のモールドパウダーがあるか否かが判断され(ステップS4)、他のモールドパウダーがある場合には、鋳型1に投入されるモールドパウダーが変更されて(ステップS5)、変更されたモールドパウダーについて、温度の変動量の取得及びスラグベア4の大きさの観察が行われる(ステップS2及びS3)。
ステップS4において選定に考慮されるべき他のモールドパウダーが無いと判断された場合、取得された温度の変動量に基づいて各モールドパウダーが判定される(ステップS6)。具体的には、以下の判定が行われる。
すなわち、各モールドパウダーについて、取得された前記温度の変動量から、以下の式により表される平均最大温度変動量ΔTmaxが求められる。
Figure 0006408950
ここで、nは鋳型1に埋設された温度センサ5の個数であり、δTmaxiは鋳型1に埋設されたi番目の温度センサ5の所定時間内における最大温度変動量である。iは1からnまでの任意の正の整数である。ここでいう所定時間とは、温度センサ5のサンプリング周期よりも十分に大きな時間を意味する。例えばサンプリング周期が2秒である場合、最大温度変動量は200秒の間の最大温度変動量とすることができる。
そして、この平均最大温度変動量ΔTmaxに基づいて、温度の変動量に基づくモールドパウダーの適否が判定される。具体的には、平均最大温度変動量ΔTmaxが所定量よりも小さいモールドパウダーが適として判定され、平均最大温度変動量ΔTmaxが所定量よりも大きなモールドパウダーが不適として判定される。これは、平均最大温度変動量ΔTmaxが所定量よりも大きい場合、そのモールドパウダーを使用すると、ブレークアウト予知システムの誤検知が多くなると考えられるためである。
その次に、観察されたスラグベア4の大きさに基づいて各モールドパウダーが判定される(ステップS7)。具体的には、以下の判定が行われる。
すなわち、各モールドパウダーについて、所定の鋳造長において観察されたスラグベア4の大きさから、以下の式により表されるスラグベア指数が求められる。
Figure 0006408950
ここで、Wは鋳型1の長手方向の寸法であり、tは鋳型1の短手方向の寸法であり、xは大きさを観察したスラグベア4の個数であり、Lkは鋳型1の周長方向に沿うk番目のスラグベア4の長さであり、akはk番目のスラグベアの内壁1a,1bからの突出量Pに応じて決定される0より大きく1以下の係数である。kは1からxまでの任意の正の整数である。突出量Pが大きいほども係数akも大きな値とされる。係数akは、例えば突出量Pが10mm以上のときに1として、突出量Pが10mm未満のときに0.5とすることができる。
そして、このスラグベア指数に基づいて、スラグベアの大きさに基づくモールドパウダーの適否が判定される。すなわち、所定の鋳造長におけるスラグベア指数が所定値よりも小さいモールドパウダーが適として判定され、スラグベア指数が所定値よりも大きいモールドパウダーが不適として判定される。これは、スラグベア指数が所定値よりも大きい場合、そのモールドパウダーを使用すると、スラグベアが成長しやすく、大きくなったスラグベアにより連続鋳造に支障が生じることがあると考えられるためである。
その次に、温度の変動量に基づくモールドパウダーの判定結果と、スラグベア4の大きさに基づくモールドパウダーの判定結果とに基づいて、連続鋳造に適するモールドパウダーが選定される(ステップS8)。すなわち、上記した二つの判定の両方において適として判定されたモールドパウダーが連続鋳造に適するモールドパウダーとして選定される。そして、このように連続鋳造に適するモールドパウダーとして選定されたモールドパウダーが連続鋳造による鋳造片の製造に用いられる。
次に、実施例を示す。本発明者は、以下の表1に示す5種のモールドパウダー(パウダーI〜V)を用いて上記連続鋳造用モールドパウダーの選定方法を実施した。
Figure 0006408950
図5は表1に示すモールドパウダーを用いて連続鋳造を行った際の各モールドパウダーのスラグベア指数を示すグラフであり、図6は表1に示すモールドパウダーを用いて連続鋳造を行った際の各モールドパウダーの平均最大温度変動量ΔTmaxを示すグラフである。
図5に示す結果によれば、鋳造長70m以上では、パウダーV及びIIのスラグベア指数が低いことが分かる。この結果から、パウダーV及びIIを用いることでスラグベア4の形成を抑制できることが分かる。
一方で、図6に示すように、パウダーI〜IVの平均最大温度変動量ΔTmaxは同程度であるが、パウダーVの平均最大温度変動量ΔTmaxは比較的大きい。この結果から、パウダーI〜IVを用いることで、ブレークアウト予知システムの誤検知を抑制できることが分かる。
図5及び図6に示す結果から、パウダーIIが連続鋳造に適したモールドパウダーであると選定できる。実際、パウダーIIを用いて連続鋳造を行うことで安定的に連続鋳造を行うことができたが、パウダーVを用いるとブレークアウト予知システムの誤検知が頻発し安定的に連続鋳造を行うことができなかった。
このような連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法によれば、実際に連続鋳造を行っている鋳型1においてモールドパウダー毎に取得された温度の変動量に基づいてモールドパウダーを選定するので、実機におけるブレークアウト予知システムとモールドパウダーとの相性をより確実に確認できる。これにより、ブレークアウトを予知するシステムが誤検知することを低減でき、より安定的に連続鋳造を操業できる。
また、平均最大温度変動量ΔTmaxに基づいて温度の変動量に基づくモールドパウダーの適否を判定するので、温度の測定誤差等により誤ったモールドパウダーの選定を行うことを回避できる。
さらに、温度の変動量とスラグベアの大きさに基づいて連続鋳造に適したモールドパウダーを選定するので、実機においてより確実に連続鋳造に適したモールドパウダーを選定することができる。
さらにまた、スラグベア指数に基づいてスラグベアの大きさに基づくモールドパウダーの適否を判定するので、モールドパウダーの判定に統一性を持たせることができ、より確実に連続鋳造に適したモールドパウダーを選定することができる。
なお、実施の形態では、温度の変動量のみならず、連続鋳造中の鋳型におけるスラグベアの大きさにも基づいてモールドパウダーを選定すると説明しているが、他の方法によりスラグベアの成長を抑制できるモールドパウダーが予め判明しているような場合には、連続鋳造中の鋳型における温度の変動量のみに基づいてモールドパウダーの選定を行ってもよい。
1 鋳型
4 スラグベア
5 温度センサ

Claims (6)

  1. 連続鋳造中の鋳型内に投入するモールドパウダーを変更すること、及び
    前記鋳型に埋設された複数の温度センサにより測定される温度の変動量を前記モールドパウダー毎に取得すること
    を含み、
    連続鋳造に適したモールドパウダーを前記温度の変動量に基づいて選定する
    連続鋳造用モールドパウダーの選定方法であって、
    前記鋳型に埋設された温度センサの個数をnとし、前記鋳型に埋設されたi番目の温度センサの所定時間内における最大温度変動量をδTmaxiとしたときに、
    Figure 0006408950
    により表される平均最大温度変動量ΔTmaxを取得された前記温度の変動量から求め、前記平均最大温度変動量ΔTmaxに基づいて、前記温度の変動量に基づくモールドパウダーの適否を判定する
    ことを特徴とする連続鋳造用モールドパウダーの選定方法。
  2. 各モールドパウダーについて、連続鋳造中の前記鋳型の内壁に生成されたスラグベアの大きさを所定の鋳造長において観察することをさらに含み、
    前記温度の変動量と前記スラグベアの大きさに基づいて、連続鋳造に適したモールドパウダーを選定する
    ことを特徴とする請求項1記載の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法。
  3. 前記鋳型の長手方向の寸法をWとし、前記鋳型の短手方向の寸法をtとし、大きさを観察した前記スラグベアの個数をxとし、前記鋳型の周長方向に沿うk番目のスラグベアの長さをLkとし、前記k番目のスラグベアの前記内壁からの突出量Pに応じて決定される0より大きく1以下の係数をakとしたときに、
    Figure 0006408950
    により表されるスラグベア指数を観察された前記スラグベアの大きさから求め、前記スラグベア指数に基づいて、前記スラグベアの大きさに基づくモールドパウダーの適否を判定する
    ことを特徴とする請求項記載の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法。
  4. 連続鋳造中の鋳型内に投入するモールドパウダーを変更すること、
    前記鋳型に埋設された複数の温度センサにより測定される温度の変動量を前記モールドパウダー毎に取得すること、及び
    各モールドパウダーについて、連続鋳造中の前記鋳型の内壁に生成されたスラグベアの大きさを所定の鋳造長において観察すること
    を含み、
    前記温度の変動量と前記スラグベアの大きさに基づいて、連続鋳造に適したモールドパウダーを選定する
    ことを特徴とする連続鋳造用モールドパウダーの選定方法。
  5. 前記鋳型の長手方向の寸法をWとし、前記鋳型の短手方向の寸法をtとし、大きさを観察した前記スラグベアの個数をxとし、前記鋳型の周長方向に沿うk番目のスラグベアの長さをLkとし、前記k番目のスラグベアの前記内壁からの突出量Pに応じて決定される0より大きく1以下の係数をakとしたときに、
    Figure 0006408950
    により表されるスラグベア指数を観察された前記スラグベアの大きさから求め、前記スラグベア指数に基づいて、前記スラグベアの大きさに基づくモールドパウダーの適否を判定する
    ことを特徴とする請求項4記載の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の連続鋳造用モールドパウダーの選定方法に選定されたモールドパウダーを用いて連続鋳造により鋳造片を製造する鋳造片製造方法。
JP2015072487A 2015-03-31 2015-03-31 連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法 Active JP6408950B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072487A JP6408950B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072487A JP6408950B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016190264A JP2016190264A (ja) 2016-11-10
JP6408950B2 true JP6408950B2 (ja) 2018-10-17

Family

ID=57245980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015072487A Active JP6408950B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6408950B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6149994B1 (ja) 2016-09-28 2017-06-21 富士ゼロックス株式会社 樹脂組成物、及び樹脂成形体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60106653A (ja) * 1983-11-14 1985-06-12 Nippon Steel Corp 鋼の連続鋳造方法
JP2010172917A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Kobe Steel Ltd スラグベアの形成を抑制することを目的としたモールドパウダーの評価方法
JP2013111603A (ja) * 2011-11-28 2013-06-10 Jfe Steel Corp 連続鋳造におけるモールドパウダー評価方法、該評価方法を用いた連続鋳造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016190264A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4579820B2 (ja) 鋳型または金型の稼動面の操業状態判定装置および判定方法、鋳型または金型の操業方法、コンピュータプログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Park et al. Characteristics of medium carbon steel solidification and mold flux crystallization using the multi-mold simulator
JP6408950B2 (ja) 連続鋳造用モールドパウダーの選定方法及び鋳造片製造方法
JP4681127B2 (ja) 湯面高さ検知装置、方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP6381868B2 (ja) チタンまたはチタン合金からなる鋳塊の連続鋳造方法
KR101806819B1 (ko) 스트랜드 주조 시스템의 스트랜드 가이드에 이동식 냉각 노즐을 배치하여 스트랜드의 온도 또는 온도 프로파일을 제어하기 위한 방법
JP2019098394A (ja) 鋼の品質判定方法及び鋼の品質判定装置
JP2021514851A (ja) 連続鋼鋳造プロセスを監視するための方法および装置
KR20120032921A (ko) 몰드내 응고쉘의 크랙 진단장치 및 그 방법
KR101737719B1 (ko) 티탄 또는 티탄 합금을 포함하는 주괴의 연속 주조 방법
KR101505406B1 (ko) 주편 품질 예측 방법
KR101159598B1 (ko) 몰드 파우더 점도 추정 방법
JP2016215236A (ja) 連続鋳造におけるブレークアウト予知方法、ブレークアウト防止方法、凝固シェル厚の測定方法、ブレークアウト予知装置およびブレークアウト防止装置
JP2007275938A (ja) スラグ流出検知方法、溶融金属の注入制御方法、スラグ流出検知装置、溶融金属の注入制御装置、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2005125402A (ja) 鋳塊の連続鋳造方法及び鋳塊の品質判定方法
JP6428418B2 (ja) 連続鋳造鋳型内の偏流検知方法及び偏流制御方法、湯面変動検知方法及び湯面変動制御方法、偏流検知装置及び湯面変動検知装置、並びにプログラム
JP6375765B2 (ja) 溶融金属注入方法
JP2004276050A (ja) 連続鋳造のスタート方法
JP5418411B2 (ja) 連続鋳造方法、連続鋳造の制御装置及びプログラム
JP3008688B2 (ja) 溶湯温度測定方法
JP2024081259A (ja) 鋳型、鋳型の温度等の推定方法、鋳型の温度等の推定装置
JP2019126834A (ja) 設備監視装置、設備監視方法、およびプログラム
JP5915589B2 (ja) 連続鋳造鋳型の温度測定方法
KR101443534B1 (ko) 진공 용해로
JP6428419B2 (ja) 連続鋳造鋳型内の溶鋼流量制御方法、装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170919

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20171010

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20171113

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20171206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180921

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6408950

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350