JP6408260B2 - ロボットハンド - Google Patents

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本発明はロボットハンドに関するものである。
特許文献1は従来のロボットハンドを開示している。このロボットハンドは、回転軸を有するモーターと、ワークを把持する複数の爪部と、第1〜第3変換機構とを備えている。第1変換機構は、ウォームと、ウォームホイールとを有している。第1変換機構はモーターの水平軸周りの回転をウォームホイールの鉛直軸周りの回転に変換する。第2変換機構は筒部と軸とを有している。第2変換機構は、筒部と軸とを螺合させて、ウォームホイールの鉛直軸回りの回転を軸の鉛直軸方向の直線移動に変換する。第3変換機構は、支持台、支持部、及び爪支持部を有している。第3変換機構は、軸の鉛直軸方向の直線移動を爪支持部の仮想円における径方向の直線移動に変換する。これによって、連結部を介して爪支持部に固定された爪部が径方向に直線移動する。このように、このロボットハンドは、モーターの水平軸周りの回転を爪部の径方向の直線移動に変換することができる。
特開2012ー171034号公報
しかし、特許文献1のロボットハンドは、モーターと各爪部がウォーム等を介して機械的に連結され、各爪部がモーターの駆動によって連動しているため、各爪部が径方向に同じ距離を直線移動する。このため、位置ずれしたワークを把持しようとする場合等、一部の爪部がワークに当接しても、他の爪部がワークに当接していない状態が生じ得る。つまり、このロボットハンドはワークを把持することができない虞がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、ワークを確実に把持することができるロボットハンドを提供することを解決すべき課題としている。
本発明のロボットハンドは、回転軸を有するモーターと、
ワークを把持する複数の爪部と、
前記モーターの回転運動を前記爪部がワークを把持する運動に変換する運動伝達経路に設けられた伝達部とを備えたロボットハンドであって、
前記伝達部は、
前記モーターの前記回転軸に直交して複数個配置されており、前記モーターの前記回転軸に歯車を介して連結され、前記モーターの回転力が伝達される駆動軸と、
前記駆動軸と同軸に固定され、前記駆動軸の回転とともに回転し、周方向にN極とS極とに交互に着磁された外周形状が円筒状の駆動側マグネットと、
外周形状が円筒状であり、周方向にN極とS極とに交互に着磁され、前記駆動側マグネットの端面に対向して同軸に前記爪部毎に対応して配置して、磁力によって前記駆動側マグネットの回転力が伝達され回転する受動側マグネットと、
前記受動側マグネットが固定され、前記爪部を開閉する駆動リンク部と、
を有していることを特徴とする。
このロボットハンドは、駆動側マグネットと、駆動側マグネットの近傍に爪部毎に対応して配置した受動側マグネットとを有する伝達部を介して、モーターの回転力を爪部に伝達する。駆動側マグネットと受動側マグネットとは回転方向のずれが生じても磁力で引き合う範囲内で回転力を伝達することができる。このため、爪部がワークに当接し、受動側マグネットの回転が制限された状態で、駆動側マグネットが回転を続けても、所定の回転範囲内で回転力の伝達が維持できる。よって、このロボットハンドは、ワークが位置ずれ等していることによって、複数の爪部が同時にワークに当接しない場合、先にワークに当接した爪部にモーターの回転力の伝達を維持しつつ、ワークに当接していない爪部をワークに当接させることができる。
したがって、本発明のロボットハンドはワークを確実に把持することができる。
実施例1のロボットハンドを有したロボットを示す側面図である。 実施例1のロボットハンドを示す側断面図である。 図2に示す矢視X−X断面図である。 図2に示す矢視Y方向から見た側面図である。 実施例1のロボットハンドであって、(A)は側面図であり、(B)は各マグネットの着磁の形態を示す斜視図である。 実施例1のロボットハンドがワークを把持した状態を示す側面図であって、(A)は内径が大きい円環状のワークの対向する内周面に爪部を当接させて把持する状態を示し、(B)は内径が小さい円環状のワークの対向する内周面に爪部を当接させて把持する状態を示し、(C)は円環状のワークの外周面と内周面とを爪部で挟んで把持する状態を示している。 実施例1のロボットハンドが位置ずれしたワークを把持する際、左側の爪部にワークが当接した状態を示す側面図である。 実施例1のロボットハンドが傾いたワークに倣って、内径が大きい円環状のワークの対向する内周面に爪部を当接させて把持する状態を示した側面図である。 実施例1のロボットハンドが障害物に接触した側面図であって、(A)は右側の爪部の先端が障害物に接触した状態を示し、(B)は右側の爪部の先端部の外側面が障害物に接触した状態を示し、(C)は右側の爪部の先端部の後側面が障害物に接触した状態を示す。 実施例2のロボットハンドであって、(A)は側面図であり、(B)は各マグネットの着磁の形態を示す斜視図である。
次に、本発明のロボットハンドを具体化した実施例1又は2について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1のロボットハンドは、図1に示すように、6軸ロボット94のアームの先端部に取り付けられる。このロボットハンドはロボットハンド本体10、一対二組の駆動リンク11、一対の従動リンク12、一対の爪部13、及びモータードライバー14を備えている。ロボットハンド本体10は、図2及び図3に示すように、ケース15、回転軸16を有するモーター17、ねじ歯車18、駆動軸53、駆動ねじ歯車19、及び駆動側マグネット20を有している。駆動リンク11は受動側マグネット21を有している。駆動側マグネット20と、受動側マグネット21とが、回転力を伝達する伝達部22を構成している。
ケース15は左右方向に長い略直方体をなしており、上面23、下面24、前側面25、後側面26、左側面27、右側面28、左傾斜面29、及び右傾斜面50を具備している(上下左右は図2における上下左右、前後は図2における手前と奥を言う。以下同じ)。左右傾斜面29,50は左右側面27,28と下面24との境界部が切り欠かれて形成されている。ケース15は上面23の中央が開口している。ケース15は、上面23の開口からモーター17の回転軸16及び後述するねじ歯車18が挿入される第1空間部51を有している。ケース15は、前側面25から後側面26までを貫通し、第1空間部51の左右両側に形成された一対の第2空間部52を有している。第2空間部52は後述する駆動軸53、駆動ねじ歯車19及び駆動側マグネット20が収納される。ケース15は、図2に示すように、上面23と左右側面27,28とが交差する角部であって、前後方向の中央部に、第3軸部材54が前後方向に延びている。第3軸部材54は、後述する各従動リンク12の第3ジョイント部55の孔に挿通して、各従動リンク12を回動自在に軸支している。
ねじ歯車18はモーター17の回転軸16が中心軸孔に挿入されている。ねじ歯車18はモーター17の回転軸16に固定され共に回転する。ねじ歯車18は、外周面に、はす歯が形成されている。モーター17は、回転軸16とねじ歯車18とをケース15の第1空間部51に収納した状態でケース15の上面23の中央に固定されている。
駆動軸53は、図3に示すように、円柱状の軸部と、軸部の両端に軸部の外径よりも大きい外径を有する円盤状の鍔部91とを有している。駆動ねじ歯車19は駆動軸53の軸部の中央部が中心軸孔に挿入されている。駆動ねじ歯車19は駆動軸53に固定され共に回転する。駆動ねじ歯車19は、外周面に、はす歯が形成されている。
駆動側マグネット20は円筒形状(リング形状)をなしている。駆動側マグネット20は各駆動軸53の両端に設けられた鍔部91の外側面の夫々に内側端面を当接して固定されている。駆動側マグネット20は駆動軸53と同軸上に配置されている。駆動側マグネット20は周方向にN極とS極とが45度毎に交互に着磁されている(図5(B)参照)。
ケース15は、第1空間部51の左右両側に形成された一対の第2空間部52の夫々に、駆動軸53、駆動ねじ歯車19、及び駆動側マグネット20からなるユニットを一つずつ収納している。この状態で、各駆動軸53とモーター17の回転軸16とは直交しており、モーター17の回転軸16に固定されたねじ歯車18と、駆動軸53の軸部に固定された駆動ねじ歯車19とが噛み合っている。このようにして、駆動側マグネット20はモーター17の回転軸16が連結され回転することができる。また、各駆動側マグネット20は、第2空間部52の前側面25に形成された前開口部57、又は後側面26に形成された後開口部96に外側端面が露出している。
各駆動リンク11は、図2〜図5(A)に示すように、節部58と、節部58の一端側に形成された円盤状の第1ジョイント部60と、節部の他端側に形成された第2ジョイント部61とを有している。第1ジョイント部60はケース15に面する側面が円盤状に抉られた凹部62を形成している。第1ジョイント部60は、凹部62に受動側マグネット21を収納し、固定している。受動側マグネット21は、駆動側マグネット20と同じ円筒形状(リング形状)をなしている。受動側マグネット21は周方向にN極とS極とに45度毎に交互に着磁されている(図5(B)参照)。
各駆動リンク11の第1ジョイント部60は、凹部62に収納された受動側マグネット21の内側端面が、ケース15の前開口部57、又は後開口部96に露出した駆動側マグネット20の外側端面に当接するように配置されている。つまり、受動側マグネット21と駆動側マグネット20はお互いが引き合う極同士が磁着して当接している。この部分がロボットハンドの伝達部22に相当する。各駆動リンク11は、駆動側マグネット20と受動側マグネット21とのずれが所定の回転範囲内であれば、磁力で引き合うことができるため、脱落しない。
各駆動リンク11の節部58は、図4に示すように、第1ジョイント部60の外側面の一部からケース15の下方であって前後中央部に向けて傾斜して延びている。第2ジョイント部61は前後方向に貫設された孔を有している。このように、ケース15の前後に配置された一対の駆動リンク11が、モーター17の回転軸16を中心に左右対称に2組配置されている。
各従動リンク12は、図2及び図4に示すように、節部59と、節部59の一端側に形成された第3ジョイント部55と、節部59の他端側に形成された第4ジョイント部56とを有している。節部59は外側に膨らんだ円弧状である。第3ジョイント部55及び第4ジョイント部56は前後方向に貫設された孔を有している。第3ジョイント部55は前述したようにケース15の上面23と左右側面27,28とが交差する角部の第3軸部材54が孔部を挿通している。このように、ケース15の左右対称位置に一対の従動リンク12が配置されている。
爪部13は、爪本体63と、爪本体63の上端部を前後方向から挟み込む一対のリンクプレート64とを有している。爪本体63は、上下方向に延びており、水平断面形状が矩形状である。各リンクプレート64は、爪本体63の前後側面に重なる長片部65と、長片部65の上端から左右方向外側に延びる短片部66とを有している。各リンクプレート64は長片部65が爪本体63の前後側面に固定されている。爪部13は、爪本体63を挟み込んだ一対のリンクプレート64の長片部65の下部に前後方向に貫通した第1軸挿入孔67を有している。また、爪部13は、一対のリンクプレート64の短片部66の長片部65から離れた位置に貫通した第2軸挿入孔68を有している。
爪部13は第1軸挿入孔67を貫設している部分が一対の駆動リンク11の第2ジョイント部61に前後方向から挟み込まれている。この状態で、爪部13の第1軸挿入孔67と駆動リンク11の第2ジョイント部61の孔とを連通し、第1軸部材69が第1軸挿入孔67と第2ジョイント部61の孔とを挿通して回動自在に連結されている。また、爪部13は第2軸挿入孔68を貫設している部分のリンクプレート64によって従動リンク12の第4ジョイント部56を前後方向から挟み込んでいる。この状態で、爪部13の第2軸挿入孔68と従動リンク12の第4ジョイント部56の孔とを連通し、第2軸部材95が第2軸挿入孔68と従動リンク12の第4ジョイント部56の孔とを挿通して回動自在に連結されている。
このようにして、一対の爪部13はモーター17の回転軸16を中心に左右対称に配置されている。また、一対の爪部13は左右の爪本体63の対向する面が略平行に位置している。左右の爪本体63は対向する面の下端部にウレタンシート90が貼着されている。ロボットハンドは、駆動リンク11、従動リンク12、及び爪部13によってリンク機構を形成している。
次に、モーター17から爪部13までの運動伝達経路について説明する。モーター17の回転力は、モーター17の回転軸16が同軸上に挿入され固定されたねじ歯車18と、駆動軸53の中央部に同軸上に固定された駆動ねじ歯車19を介して左右夫々の駆動軸53に伝達される。一対の駆動軸53はモーター17の回転軸16を中心に左右対称に回転する。夫々の駆動軸53の両端に設けられた鍔部91の外側面に同軸上に固定された駆動側マグネット20は、夫々の駆動軸53と共に回転する。駆動リンク11は第1ジョイント部60に形成された凹部62に固定された受動側マグネット21を介して駆動側マグネット20に磁着しており、左右夫々の駆動軸53と共にモーター17の回転軸16を中心に左右対称に回転する(伝達部22)。このとき、左右夫々の駆動リンク11の第2ジョイント部61が互いに離れる向きに回転すると、リンク機構によって左右の爪部13は互いに左右方向に平行移動しつつ離れる。また、左右の駆動リンク11の第2ジョイント部61が互いに近づく向きに回転すると、リンク機構によって左右の爪部13は互いに左右方向に平行移動しつつ近づく。このように、このロボットハンドは、図6(A)〜(C)に示すように、ワークの外周面、内周面いずれからでもワークを把持することができる。
モータードライバー14は、図1に示すように、モーター17と信号線92を介して接続されている。モータードライバー14はモーター17に流れる電流値を信号線92を介して読み取り、電流値と閾値とを比較し、モーター17へ供給する電流値を決定する。つまり、モータードライバー14はモーター17の電流値の大きさを測定し、ロボットハンドの把持の状態を認識し、ロボットハンドがワークを確実に把持するようにモーター17への電流値を決定するフィードバック制御をしている。
このロボットハンドは、図7に示すように、ワークWが位置ずれしており、左側の爪部13のみがワークWに当接し、左側の受動側マグネット21の回転が制限された状態で、駆動側マグネット20が回転を続けても、所定の回転範囲内で回転力の伝達が維持できる。このため、このロボットハンドは、左右の爪部13が同時にワークWに当接していない場合、先にワークWに当接した爪部13にモーター17の回転力の伝達を維持しつつ、ワークWに当接していない爪部13をワークWに当接させることができる。
したがって、実施例1のロボットハンドはワークWを確実に把持することができる。
また、このロボットハンドは、図6(A)に示すように、大きな円環状のワークW1の内周面に爪部13を当接させて把持することができる。また、このロボットハンドは、図6(B)に示すように、小さな円環状のワークW2の内周面に爪部13を当接させて把持することができる。また、このロボットハンドは、図6(C)に示すように、円環状のワークW2の外周面と内周面とを爪部13で挟んで把持することができる。また、このロボットハンドは、図8に示すように、ワークW3が傾いている場合、6軸ロボット94のアームによってワークW3の傾きに倣い、ワークW3を把持することができる。
また、このロボットハンドは、図9(A)に示すように、ロボットハンドが下降し、右側の爪部13の先端が障害物93にぶつかった場合、右側の受動側マグネット21が駆動側マグネット20から上方向へ外れ、爪部13の変形や破損を回避できる。また、このロボットハンドは、図9(B)に示すように、ロボットハンドが右に移動し、右側の爪部13の外側が障害物93にぶつかった場合、右側の受動側マグネット21が駆動側マグネット20から上方向へ外れ、爪部13の変形や破損を回避できる。また、このロボットハンドは、図9(C)に示すように、ロボットハンドが奥方向に移動し、爪部13の後側面が障害物93にぶつかった場合、前側の受動側マグネット21が、駆動側マグネット20から上方向へ外れ、後側の受動側マグネット21が、駆動側マグネット20から下方向に外れ、爪部13の変形や破損を回避できる。また、脱落した受動側マグネット21(駆動リンク11)は、駆動側マグネット20に磁着させることによって、ロボットハンドの復旧が容易にできる。
また、このロボットハンドは、図3に示すように、受動側マグネット21と駆動側マグネット20とが互いの端面を対向し同軸に配置されるため、接触面積が広く、マグネットの間の磁着力を大きくできる。そのため、小さいマグネットでも必要な回転力の伝達が可能となり、ロボットハンドの小型化ができる。
また、このロボットハンドは、1つの爪部13に対して、駆動側マグネット20と受動側マグネット21とを夫々一対設けている。この場合、1つの爪部13に対して、駆動側マグネット20と受動側マグネット21とを1つずつ設けるより、大きい回転力を伝達できる。
また、このロボットハンドは、一対の駆動軸53を設け、向かい合う左右の爪部13でワークを把持する。この構成を最小ユニットとし、1つのモーター17の回転軸16から歯車等を介してこの最小ユニットを複数連結することができる。このようにすれば、爪部13の数を増やすことができ、長尺物等の様々な形状のワークを把持することができる。
<実施例2>
実施例2のロボットハンドは、図10(A)に示すように、ロボットハンド本体30、駆動リンク31、及び従動リンク32の形態が実施例1と相違する。他の構成は実施例1と同様であり、同一の構成は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
ケース33は、図10(A)に示すように、左右方向に長い略直方体をなしており、上面37、下面38、前側面39、後側面40、左側面41、右側面42、左傾斜面43、及び右傾斜面44を具備している(上下左右は図10(A)における上下左右、前後は図10(A)における手前及び奥を言う。以下同じ)。ケース33は上面37の中央が開口し、モーター17の回転軸16及び後述する駆動側マグネット34を挿入する第1空間部51を有している。ケース33は前側面39から後側面40までを貫通し、第1空間部51の左右両側に形成された、一対の第2空間部52を有している。第2空間部52は後述する受動側マグネット35が挿入される。ケース33は前側面39の下端部の中央に、第1空間部51の中心を対称に、一対の第3軸部材45が前後方向に延びて、後側面40まで挿通している。この第3軸部材45は、後述する左右夫々の従動リンク32の第3ジョイント部46の孔に挿通して、左右夫々の従動リンク32を回動自在に軸支する。
駆動側マグネット34は円筒形状をなしており、モーター17の回転軸16が中心軸孔に挿入されている。駆動側マグネット34は外周面がN極とS極とに螺旋状に着磁されている(図10(B)参照)。駆動側マグネット34は、モーター17の回転軸16に固定され、共に回転する。モーター17は回転軸16と駆動側マグネット34とをケース33の第1空間部51に収納した状態でケース33の上面37の中央に固定されている。
ケース33は、第1空間部51の左右両側に形成された一対の第2空間部52の夫々に、受動側マグネット35を1つずつ収納している。受動側マグネット35は円筒形状をなしており外周面がN極とS極とに螺旋状に着磁されている。(図10(B)参照)。駆動側マグネット34は側面の一部が受動側マグネット35の側面の一部に当接するように配置されている。つまり、受動側マグネット35と駆動側マグネット34とが近接している部分で、受動側マグネット35と駆動側マグネット34はお互いが引き合う極同士が引き付け合っている。この部分がロボットハンドの伝達部36に相当する。各受動側マグネット35は、第2空間部52の前側面39に形成された前開口部、又は後側面40に形成された後開口部に夫々の端面が露出している。
各駆動リンク31は、図10(A)に示すように、節部70と、節部70の一端側に形成された第1ジョイント部72と、節部70の他端側に形成された第2ジョイント部73とを有している。各駆動リンク31の第1ジョイント部72は、ケース33の前開口部、又は後開口部に露出した受動側マグネット35の両端面の中央に夫々固定され、共に回転する。各駆動リンク31の第2ジョイント部73は、ケース33の下方であって前後中央部に向けて延びている。第2ジョイント部73は前後方向に貫設された孔を有している。このように、ケース33の前後に配置された一対の駆動リンク31が、モーター17の回転軸16を中心に左右対称に2組配置されている。
各従動リンク32は、節部71と、節部71の一端側に形成された第3ジョイント部46と、節部71の他端側に形成された第4ジョイント部47とを有している。第3ジョイント部46及び第4ジョイント部47は前後方向に貫設された孔を有している。第3ジョイント部46は前述したようにケース33の下面38の中央部に、第1空間部51の中心を対称に配置された第3軸部材45が孔部を挿通している。
爪部13は第2軸挿入孔68を貫設している部分が一対の駆動リンク31の第2ジョイント部73に前後方向から挟み込まれている。この状態で、爪部13の第2軸挿入孔68と駆動リンク31の第2ジョイント部73の孔とを連通し、第2軸部材76が第2軸挿入孔68と第2ジョイント部73の孔とを挿通して回動自在に連結されている。また、左側の爪部13は第1軸挿入孔67を貫設された部分の側面に従動リンク32の第4ジョイント部47の側面が当接している。また、右側の爪部13は第1軸挿入孔67が貫設された部分の側面に従動リンク32の第4ジョイント部47の側面が当接している。この状態で、爪部13の第1軸挿入孔67と従動リンク32の第4ジョイント部47の孔とを連通し、第1軸部材69が第1軸挿入孔67と従動リンク32の第4ジョイント部47の孔とを挿通して回動自在に連結されている。このようにして、一対の爪部13はモーター17の回転軸16を中心に左右対称に配置されている。また、一対の爪部13は左右の爪本体63の対向する面が略平行に位置している。ロボットハンドは、駆動リンク31、従動リンク32、及び爪部13によってリンク機構を形成している。
次に、モーター17から爪部13までの運動伝達経路について説明する。モーター17の回転力は、モーター17の回転軸16が同軸上に挿入され固定された駆動側マグネット34に伝達される。駆動側マグネット34の回転は、駆動側マグネット34と直交し駆動側マグネット34を挟み一対配置された受動側マグネット35に、互いに螺旋状に着磁された円筒面の磁力を介して回転力が伝達される(伝達部36)。一対の受動側マグネット35はモーター17の回転軸16を中心に左右対称に回転する。一対の受動側マグネット35の夫々の両端部に固定された駆動リンク31は、夫々の受動側マグネット35と共にモーター17の回転軸16を中心に左右対称に回転する。このとき、左右の駆動リンク31の第2ジョイント部73が互いに離れる向きに回転すると、リンク機構によって左右の爪部13は互いに平行移動しつつ離れる。また、左右の駆動リンク31の第2ジョイント部73が互いに近づく向きに回転すると、リンク機構によって左右の爪部13は互いに平行移動しつつ近づく。このように、このロボットハンドは、ワークの外周面、内周面いずれからでも把持することができる。
このロボットハンドは、ワークWが位置ずれしており、一方の爪部13のみがワークWに当接し、受動側マグネット35の回転が制限された状態で、駆動側マグネット34が回転を続けても、所定の回転範囲内で回転力の伝達が維持できる。このため、このロボットハンドは、左右の爪部13が同時にワークWに当接していない場合、先にワークWに当接した爪部13にモーター17の回転力の伝達を維持しつつ、ワークWに当接していない爪部13をワークWに当接させることができる。
したがって、実施例2のロボットハンドもワークWを確実に把持することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1及び2に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1及び2では、モータードライバーで電流値を制御しているが電流値でなくてもてもよい。
(2)実施例1では、駆動軸へのモーターの回転力の伝達にねじ歯車を用いているがねじ歯車でなくてもよい。
(3)実施例1では、駆動軸が一対設けられているが1つでもよく、3つ以上でもよい。
(4)実施例2では、受動側マグネットが一対設けられているが1つでもよく、3つ以上でもよい。
(5)実施例1及び2では、モーターが1つであったが複数あってもよい。
(6)実施例1及び2では、従動リンクの両端をケースと爪部夫々に軸支しているが、軸支せずにマグネット等で回動自在に連結してもよい。
(7)実施例1及び2では、モーターの回転軸を上下方向に配置しているが、上下方向に配置しなくてもよい。
11、31…駆動リンク部(駆動リンク)
13…爪部
14…モータードライバー
16…回転軸
17…モーター
18、19…歯車(ねじ歯車、駆動ねじ歯車)
20、34…駆動側マグネット
21、35…受動側マグネット
22、36…伝達部
53…駆動軸
W、W1、W2、W3…ワーク

Claims (4)

  1. 回転軸を有するモーターと、
    ワークを把持する複数の爪部と、
    前記モーターの回転運動を前記爪部がワークを把持する運動に変換する運動伝達経路に設けられた伝達部とを備えたロボットハンドであって、
    前記伝達部は、
    前記モーターの前記回転軸に直交して複数個配置されており、前記モーターの前記回転軸に歯車を介して連結され、前記モーターの回転力が伝達される駆動軸と、
    前記駆動軸と同軸に固定され、前記駆動軸の回転とともに回転し、周方向にN極とS極とに交互に着磁された外周形状が円筒状の駆動側マグネットと、
    外周形状が円筒状であり、周方向にN極とS極とに交互に着磁され、前記駆動側マグネットの端面に対向して同軸に前記爪部毎に対応して配置して、磁力によって前記駆動側マグネットの回転力が伝達され回転する受動側マグネットと、
    前記受動側マグネットが固定され、前記爪部を開閉する駆動リンク部と、
    を有していることを特徴とするロボットハンド。
  2. 複数の前記爪部の駆動を前記モーターに流れる電流値の大きさでフィードバック制御するモータードライバーを備えていることを特徴とする請求項1記載のロボットハンド。
  3. 前記駆動軸は前記モーターの前記回転軸を挟んで一対設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のロボットハンド。
  4. 前記駆動側マグネットは前記駆動軸の両端部に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のロボットハンド。
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