JP6408195B2 - パワーアンプ - Google Patents

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本発明は、高倍率での増幅を行うパワーアンプに関する。
IQ変調を用いたRF送信機は、図6に示すように、デジタルベースバンド生成回路51で生成されたI信号とQ信号を、D/A変換器52I,52Qでアナログ信号に変換し、ローパスフィルタ53I,53Qで不要高調波成分を除去してから、I信号にはローカル発振器54で発振したローカル信号cosωRFをミキサ55Iで乗算し、Q信号にはローカル信号cosωRFに対してπ/2の位相差をもつローカル信号sinωRFをミキサ55Qで乗算して、両ミキサ55I,55Qで得られた変調信号を加算器56で加算してから、線形パワーアンプ57で増幅して、アンテナで送信していた。ここで、I信号、Q信号を、
I(t)=A(t)・cosφ(t) (1)
Q(t)=−A(t)・sinφ(t) (2)
とすると、送信される変調信号は、
y(t)=A(t)・cosφ(t)・cosωRF−A(t)・sinφ(t)・sinωRF (3)
となる。
ところが、図6のRF送信機は、入出力の関係が線形で低効率の線形パワーアンプ57を使用しなければならないので電池電源ではその消耗が激しく、また、D/A変換器52I,52Qやミキサ55I,55Qが必要になって、その面積や消費電力の観点から不利であった。さらに、I,Qの位相が正確に90°の位相差を形成するように制御することも必要であり、回路技術的にも様々な制約を要した。
このような問題点を解消するRF送信機として、図7に示すような、ポーラ変調を用いたRF送信機が提案されている(例えば、特許文献1)。このRF送信機は、デジタルベースバンド生成回路51で生成されたI信号とQ信号をポーラデコーダ61に取り込んで、そこで前記式(1)、(2)の振幅成分A(t)との位相成分φ(t)を抽出し、位相成分φ(t)によってRF発振器62で生成されるRF信号の位相を制御して飽和パワーアンプ63にスイッチング信号として供給するとともに、振幅成分A(t)によって飽和パワーアンプ63の電圧を制御して、アンテナへのアナログ出力信号を生成するものである。
このポーラ変調に使用される飽和パワーアンプ63としては、クラスEのパワーアンプが代表的で、その線形化には図8に示すように、振幅情報A(t)に比例した電圧VDD1を生成する電圧レギュレータ70を用いる方法が知られている(非特許文献1)。この電圧レギュレータ70は、振幅情報A(t)をもつ電圧を入力するオペアンプ71と、オペアンプ71で制御され振幅情報A(t)に対応した電圧VDD1を出力するPMOSトランジスタ72で構成される。
このようなクラスEのパワーアンプ63を用いたポーラ変調では、電流セルとしてのトランジスタ81に、位相情報φ(t)によって位相が変調されたRF信号を入力し、そのトランジスタ81の出力ノードP1をチョークコイル42を介して電圧レギュレータ70に接続し、出力ノードP1をマッチングネットワーク30を通してAC信号として負荷41(アンテナ)に接続するよう構成される。クラスEのパワーアンプ63における出力パワーは、電圧レギュレータ70で調整された電圧VDD1の二乗に比例するため、電圧レギュレータ70の出力電圧VDD1を振幅情報A(t)によって変調することで、負荷41に供給される出力電力を線形化することが可能となる。
クラスEのパワーアンプ63の電圧レギュレータ70の問題点としては、ダイナミックレンジとそのステップ幅(分解能)が考えられる。例えば、PSKなどのように振幅が一定、すなわち振幅制御を必要としない変調の場合では、無線通信でその平均出力パワーは、例えば10〜−30dBmのダイナミックレンジを持つ必要がある。この例では、パワー換算では40dB、すなわち10000倍程度、電圧換算では100倍程度のレンジが必要となる。仮に、10dBmに必要な電圧VDD1を1Vとすると、−30dBmを出力するための電圧VDD1は1/100の10mVとなり、これはそのまま電圧レギュレータ70に求められるスペックとなり、ノイズを考慮しつつ、10mVのステップ幅で電圧を制御するのは負担が大きい。
さらに、OFDMのように振幅変調の必要がある場合では、同じく平均出力パワーを10〜−30dBmのダイナミックレンジを持つと仮定し、振幅変調のため例えば8bitの分解能が必要な場合とすると、−30dBm平均出力パワーの際には、PAPR(Peak to Average Power Ratio)とマージンを無視した場合、10mV/28〜40μV程度の電圧ステップを刻む必要があり、非常に困難となる。
なお、電圧レギュレータ70を使用する方法とは別の方法として、図9に示すように、図8で説明した1個のトランジスタ81をN個(81<0>〜81<N−1>)に分割して構成し、そのN個並列接続のトランジスタ81<0>〜81<N−1>を、振幅情報A(t)から生成したNビットのサーモデータ(温度計形式のデータ)D<0>〜D<N−1>が個別に入力し且つ位相変調されたRF信号が共通に入力するN個並列接続のアンドゲート82<0>〜82<N−1>でON/OFF制御して、そのトランジスタの並列接続個数を切り替えることで電流値を制御して、振幅変調を実現にする手法がある(非特許文献2)。しかし、この手法では、当該文献内でも述べられているように、平均出力パワーのレンジを広くするためには、トランジスタの数Nを増やし、サイズ比(W/L)にもバリエーションを持たせねばならず、回路面積や設計の手間などが増大する。また、トランジスタ81<0>〜81<N−1>の特性のバラツキにより、サーモデータによって選択されたトランジスタのそれぞれを流れる電流が同一にはならず、正確なパワー制御ができないという課題もある。
特開2011−234348号公報
Patrick Reynaert,Michiel S.J.Steyaert,"A l.75-GHz Polar Modulated CMOS RF Power Amplifier for GSM-EDGE",IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VOL.40,NO.12,DECEMBER 2005. Amirpouya Kavousian,David K.,Mohammad Hekmat,Alireza Shirvani,and Bruce A.,"A Digitally Modulated Polar CMOS Power Amplifier With a 20-MHz Channel Bandwidth,"IEEE J. Solid-State Circuits,vol.43,no.10, pp2251-2258 Oct. 2008.
以上のように、クラスEのパワーアンプにおいて振幅変調を行う場合に、電圧レギュレータを使用する手法は、要求されるダイナミックレンジと要求されるステップ数(分解能)を満足することが困難であった。また、分割したトランジスタの使用個数を振幅変調のデータに応じて切り替える手法は、平均出力パワーのレンジを広くするためには、トランジスタの数を増やし、サイズ比にもバリエーションを持たせねばならず、回路面積や設計の手間などが増大する問題があった。
図8に示す技術と、図9に示す技術とを組み合わせ、図9のパワーアンプに、電源電圧VDDに代えて、図8の電圧レギュレータが生成する電圧VDD1を供給することも可能と考えられる。この構成では、電圧レギュレータ70によるVDD1の変調と、トランジスタ81<0>〜81<N−1>の並列接続個数の切り替えとを組み合わせることにより、出力パワーのレンジと分解能を高めることが可能と考えられる。しかし、この構成でも、図9の構成と同様に、正確なパワー制御ができないという課題を有する。また、現実のアプリケーションにおいて、レギュレータによるパワー制御と並列接続個数によるパワー制御とを、どのように組み合わせて利用するかも明かではない。
本発明の目的は、要求された広ダイナミックレンジと高分解能の振幅変調を少ない数の電流セルで効率良く実現できるようにしたパワーアンプを提供することである。
上記目的を達成するために、発明は、振幅成分に対応したNビットのデータによって選択されることでRF信号によってスイッチングされる電流セルを備えた電流セルユニットが複数個並列接続された電流セルユニットアレイと、該電流セルユニットアレイと第1の電源との間に接続したチョークコイルと、前記電流セルユニットアレイと前記チョークコイルとの間の第1のノードと負荷との間に接続され、選択された1又は2以上の電流セルユニットの前記電流セルの前記スイッチングにより生じる信号をAC信号に変換して負荷に供給するマッチングネットワークと、前記選択された1又は2以上の電流セルユニットの前記電流セルに流れる電流値を、前記Nビットのデータとは別の平均パワー設定信号に応じて一括して設定する平均パワー設定回路と、を備え、前記各電流セルユニットは、前記電流セルとしての第1のトランジスタと、前記Nビットのデータと前記RF信号の組み合わせによってON/OFFし、ON時に前記平均パワー設定回路の出力を前記第1のトランジスタのゲートに供給する第1のスイッチと、前記第1のスイッチのON/OFFと逆にON/OFFし、前記第1のトランジスタのゲートと第2の電源との間に接続された第2のスイッチとを有し、前記平均パワー設定回路は、前記平均パワー設定信号で出力電流が設定される第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタのドレイン電圧が入力され、その出力が前記平均パワー設定回路の出力となるボルテージホロワとを有し、前記各電流セルユニットでは、前記第1のスイッチがONのとき、前記第2のトランジスタの出力電流が前記第1のトランジスタの出力電流に所定の比率でミラーされることを特徴とする。

本発明によれば、複数並列接続した電流セルユニットの内から1又は2以上の電流セルユニットの電流セルを、振幅情報をもったNビットのデータで選択し、該選択した電流セルをRF信号で駆動するとともに、該選択した1又は2以上の電流セルの電流値を平均パワーを示す信号によって設定するので、要求に応じた広いダイナミックレンジと高分解能の振幅変調を少ない数の電流セルで実現できるようになる。
本発明の1つの実施例のポーラ変調用パワーアンプの回路図である。 図1のポーラ変調用パワーアンプの動作波形図である。 電流セルユニットアレイを2個使用する例の説明図である。 変形例の電流セルユニットを使用するポーラ変調用パワーアンプの回路図である。 別の変形例の電流セルユニットを使用するポーラ変調用パワーアンプの回路図である。 IQ変調を用いた従来のRF送信機のブロック図である。 ポーラ変調を用いた従来のRF送信機のブロック図である。 ポーラ変調を用いた従来のRF送信機の飽和パワーアンプの回路図である。 ポーラ変調を用いた従来のRF送信機の別の飽和パワーアンプの回路図である。
図1に本発明の実施例を示す。図1において、10は電流セルユニットアレイであり、ノードP1に並列接続された同一パラメータのN個並列接続の電流セルユニット10<0>〜10<N−1>から構成されている。電流セルユニット10<0>を代表して説明すると、この電流セルユニット10<0>は、ノードP1にドレインが接続されGNDにソースが接続されたNMOSトランジスタ(電流セル)11と、そのトランジスタ11にゲート電圧を印加するための第1のスイッチ12と、そのトランジスタ11のゲート電荷を放出するための第2のスイッチ13と、スイッチ12のON/OFFを制御するアンドゲート14と、スイッチ13のON/OFFを制御するナンドゲート15とで構成される。
そして、アンドゲート14とナンドゲート15に、位相情報φ(t)によって位相変調された一定周波数の共通のRF信号と、振幅情報A(t)を示すNビットのサーモデータのうちの1ビット分が入力することで、Nビットのサーモデータの対応するビットが「1」である場合には、当該電流セルユニットのスイッチ12,13のON/OFFがRF信号に応じて変化し、トランジスタ11がスイッチング動作する。対応するビットが「0」である場合には、当該電流セルユニットのスイッチ12がOFFでスイッチ13がONに固定され、トランジスタ11はスイッチング動作しない。なお、振幅情報A(t)を示すNビットのデータによって電流セルユニットアレイ10の内の動作する電流セルユニットの合計数が決定される。
20は平均パワー設定回路であり、受信機側から要求される平均パワーに応じて電流値が外部設定される電流源21と、その電流源21にダイオード接続されたNMOSトランジスタ22と、そのトランジスタ22のドレイン電圧を低インピーダンスに変換して各電流セルユニット10<0>〜10<N−1>のスイッチ12に出力するボルテージホロワ23とで構成され、トランジスタ22は電流セルユニット10<0>〜10<N−1>のそれぞれのトランジスタ11とカレントミラー接続の関係になっている。よって、電流源21の電流値をある値に設定すると、平均パワー設定信号として、N個並列接続の電流セルユニット10<0>〜10<N−1>の内のスイッチ12がONしている電流セルユニットに供給され、当該の電流セルユニットのトランジスタ11のドレイン電流が、一括してカレントミラー比に対応した互いに同じ電流値に制御される。本実施例では、図8に示された技術のように電圧レギュレータを利用するのではなく、カレントミラー接続の構成を利用する。これにより、並列に接続された電流セルユニット10<0>〜10<N−1>の特性ばらつきの影響を受けず、振幅情報A(t)による正確なパワー制御が可能である。
30はマッチングネットワークであり、並列共振回路からなるハイパスフィルタ32と、直列共振回路からなるローパスフィルタ31と、カップリング容量33とでバンドパスフィルタとして構成される。41は負荷(アンテナ)であり、マッチングネットワーク30で生成されたAC電流が印加する。42はVDDの電源が電流セルユニットアレイ10で生成される高周波成分の影響を受けないようにするための保護用チョークコイルである。
さて、アンテナに出力するRF信号の振幅変調は、NビットのサーモデータD<0>〜D<N−1>によって決定される。NビットのデータD<0>〜D<N−1>の内の「1」のデータが、電流セルユニットのゲート14,15に入力し、当該電流セルユニットが有効な電流セルユニットとして選択される。そして、位相変調されたRF信号がハイレベルになるとスイッチ12がON、スイッチ13がOFFとなり、ロウレベルになるとスイッチ12がOFF、スイッチ13がONとなる。スイッチ12がONのときに平均パワー設定回路20の出力によりトランジスタ11が導通して、そのドレイン電流が平均パワー設定回路20の電流源21の電流値に対応した電流値に設定される。位相変調されたRF信号がロウイレベルのときは、トランジスタ11はゲートがGND電位に接続されOFFされる。振幅が大きいときはデータD<0>〜D<N−1>によって選択される電流セルユニットの数が多くなり、振幅が小さいときはその数が少なくなることで、マッチングネットワーク30に供給されるパワーが変化する。
本実施例では、OFDMのように振幅変調の必要がある場合、振幅情報A(t)を示すNビットのデータD<0>〜D<N−1>に従って、選択する電流セルユニットの個数を増減させる。電流セルユニットの選択によるパワー制御は、高速に行うことが可能であり、振幅変調に利用することができる。
一方、平均パワー設定回路20による電流セルユニット10<0>〜10<N−1>のそれぞれを流れる電流の制御は、平均パワーの制御のために利用される。平均パワーは、例えば、不特定の受信機との通信を行う際に、送信機と受信機との間の距離等に応じて適切なパワーを利用するために、受信機側から要求されることで設定される。また、特定の送信機と受信機との間の通信を行う場合では、設置時に固定の平均パワーを設定する場合もある。カレントミラー接続を利用した各電流セルユニットの電流制御は、応答速度に限界がある。しかし、頻繁に変更されることがない平均パワーの制御には利用可能である。
なお、図1に示した実施例では、電流セルユニット10<0>〜10<N−1>のそれぞれの電流セルであるMOSトランジスタ11のゲートに、平均パワー設定回路20からの電圧を印加する第1のスイッチ12に加えて、そのトランジスタ11のゲート電荷を放出するための第2のスイッチ13を備えている。平均パワー設定回路20による電流の制御は、スイッチ12のみで可能であるが、スイッチ13を備えることにより、高い周波数のRF信号に応じた電流セルのスイッチングを可能にしている。ここで、スイッチ13によるトランジスタ11のゲート電荷の放出は、トランジスタ11のゲートの電位がGND電位に達するまで行う必要はない。トランジスタ11のゲート・ソース間の電圧がしきい値電圧未満になるまで放出を行えば、RF信号に応じたスイッチングを行うことが可能である。ゲート電荷の放出をGND電位に達しない範囲に制限することにより、消費電力の低減が可能である。
図2に動作時のRF信号、トランジスタ11のゲート電圧Vg、ノードP1の理想的な電流Is、電圧Vs、出力電圧Vout、出力電流Ioutの波形を示す。RF信号がハイレベルとき、選択された1又は2以上の電流セルユニットのトランジスタ11のゲート電圧はVpkとなり、そこに流れる合計電流Isは一定値(Ipk)となる。この電流値Ipkは、選択された電流セルユニットの個数と平均パワー設定回路20で設定される電流値(とミラー比)によって決まる。
電流値Ipkとトランジスタ11のON抵抗によって、電圧VDDを中心として変化するノードP1における電圧Vsが生成される。この電圧Vsはマッチングネットワーク30にてフィルタリングされ、0Vを中心にした正弦波の出力電圧Voutに変換される。
つまり、出力電流Ioutは、出力側にあるマッチングネットワーク30によって、電流Isのファンダメンタル成分のみが負荷41に流れるので、その出力電流Ioutの振幅Imは、
Im=(2/π)×Ipk
であらわされる。また、出力パワーPoutは、負荷41の抵抗値をRLとすると、
Pout=(RL×Im2 )/2
=(2/π2 )×RL×Ipk
であらわされる。このように、出力パワーPoutはIpkの関数になるので、これを振幅情報を示すデータによる電流セルユニットの選択と平均パワー設定回路20による電流値の設定で決定することにより、所望の振幅変調の平均出力パワーを達成することができる。
なお、例えば最大で40dBの平均出力パワーのダイナミックレンジが必要な場合において、平均パワー設定回路20と電流セルユニットアレイ10との間のカレントミラー比を1つの値に固定して、所望の平均出力パワーダイナミックレンジを実現することが難しいとき、平均パワー設定回路20に対するカレントミラー比を互いに異ならせた2以上の電流セルユニットアレイ10を用意しておき、受信機側から要求される平均出力パワーに合わせて、使用するカレントミラー比の電流セルユニットアレイ10を選択使用すればよい。
例えば、平均パワー設定回路20の電流源21の電流値の制御で20dB分を稼ぐ場合ようにしたときは、図3に示すように、10〜−10dBmを変化できる第1の電流セルユニットアレイ10Aを用意するとともに、−10〜−30dBmを変化できる第2の電流セルユニットアレイ10Bを用意しておいて、そのいずれか一方を選択使用することにより、残りの20dBを稼ぐことができる。この例では、電流セルユニットアレイ10Aの各トランジスタのサイズ比(W/L)が第2の電流セルユニットアレイ10Bの各トランジスタのサイズ比に対して10倍となる。
また、図1では、電流セルユニット10<0>〜10<N−1>のトランジスタ11は1個であるが、図4に示すように、トランジスタ11をカスコード接続の2個のトランジスタ11A,11Bに置き換えることも可能である。このときは、トランジスタ11Aのゲートと平均パワー設定回路20との間にスイッチ12Aを,GNDとの間にスイッチ13Aをそれぞれ接続し、トランジスタ11Bのゲートと平均パワー設定回路20との間にスイッチ12Bを、GNDとの間にスイッチ13Bそれぞれ接続する。そして、トランジスタ12B,13BをRF信号とそれをインバータ16Bで反転した信号により、一方がONのときは他方がOFFとなるようにON/OFFさせ、トランジスタ12A,13AをデータD<0>の信号とそれをインバータ16Aで反転した信号により、一方がONのときは他方がOFFとなるようにON/OFFさせる。この例では、トランジスタ11A,11Bは1個のトランジスタ11と同様に機能する。
また、図1では、スイッチ12をトランジスタ11のゲートと平均パワー設定回路20の出力側との間に接続して、平均パワー設定回路20の出力のトランジスタ11のゲートへの接続をON/OFFしているが、図5に示すように、アンドゲート14で制御されるスイッチ17を、トランジスタ11のドレインとノードP1との間に接続してもよい。このとき、トランジスタ11のゲートには平均パワー設定回路20の出力を直接接続する。
また、電流セルユニットの選択にあたっては、サーモデータによって電流セルユニットアレイ10の内の動作する電流セルユニットの合計数が決定されるようにする旨を説明したが、選択方法はこの限りではなく、例えば各電流セルユニットと平均パワー設定回路20のカレントミラー比を互いに異ならせておけば、いずれかの電流セルユニットを常に1個だけ選択する回路方式として対応しても何ら問題はない。また選択のためのデータとして、サーモデータ以外の、さまざまな形式のデータを利用することができる。本願のパワーアンプは、ポーラ変調用のパワーアンプとして好適に利用できる。しかし、これに限られず、広いダイナミックレンジと高分解能の振幅変調を必要とするさまざまな用途に利用できる。
10:電流セルユニットアレイ
10<0>〜10<N−1>:電流セルユニット、11:NMOSトランジスタ、12:第1のスイッチ、13:第2のスイッチ、14,15:アンドゲート
20:平均パワー設定回路、21:電流源、22:NMOSトランジスタ、23:ボルテージホロワ
30:マッチングネットワーク、31:ローパスフィルタ、32:ハイパスフィルタ、33:カップリング容量
41:負荷(アンテナ)、42:チョークコイル

Claims (2)

  1. 振幅成分に対応したNビットのデータによって選択されることでRF信号によってスイッチングされる電流セルを備えた電流セルユニットが複数個並列接続された電流セルユニットアレイと、
    該電流セルユニットアレイと第1の電源との間に接続したチョークコイルと、
    前記電流セルユニットアレイと前記チョークコイルとの間の第1のノードと負荷との間に接続され、選択された1又は2以上の電流セルユニットの前記電流セルの前記スイッチングにより生じる信号をAC信号に変換して負荷に供給するマッチングネットワークと、
    前記選択された1又は2以上の電流セルユニットの前記電流セルに流れる電流値を、前記Nビットのデータとは別の平均パワー設定信号に応じて一括して設定する平均パワー設定回路と、
    備え、
    前記各電流セルユニットは、
    前記電流セルとしての第1のトランジスタと、
    前記Nビットのデータと前記RF信号の組み合わせによってON/OFFし、ON時に前記平均パワー設定回路の出力を前記第1のトランジスタのゲートに供給する第1のスイッチと、
    前記第1のスイッチのON/OFFと逆にON/OFFし、前記第1のトランジスタのゲートと第2の電源との間に接続された第2のスイッチと
    を有し、
    前記平均パワー設定回路は、
    前記平均パワー設定信号で出力電流が設定される第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのドレイン電圧が入力され、その出力が前記平均パワー設定回路の出力となるボルテージホロワと
    を有し、
    前記各電流セルユニットでは、前記第1のスイッチがONのとき、前記第2のトランジスタの出力電流が前記第1のトランジスタの出力電流に所定の比率でミラーされることを特徴とするパワーアンプ。
  2. 請求項1に記載のパワーアンプにおいて、
    前記電流セルユニットアレイは、複数セットの電流セルユニットアレイの内から選択された1セットの電流セルユニットアレイであり、
    前記複数セットの電流セルユニットアレイの間では、前記電流セルユニットの前記第1のトランジスタに流れる電流の前記ミラーの比率が異なることを特徴とするパワーアンプ。
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