JP2016063535A - ダイレクトデジタル無線周波数変調器 - Google Patents

ダイレクトデジタル無線周波数変調器 Download PDF

Info

Publication number
JP2016063535A
JP2016063535A JP2015175463A JP2015175463A JP2016063535A JP 2016063535 A JP2016063535 A JP 2016063535A JP 2015175463 A JP2015175463 A JP 2015175463A JP 2015175463 A JP2015175463 A JP 2015175463A JP 2016063535 A JP2016063535 A JP 2016063535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
radio frequency
bit
output
converter circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015175463A
Other languages
English (en)
Inventor
マルク・インゲルス
Mark Ingels
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Interuniversitair Microelektronica Centrum vzw IMEC
Original Assignee
Interuniversitair Microelektronica Centrum vzw IMEC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Interuniversitair Microelektronica Centrum vzw IMEC filed Critical Interuniversitair Microelektronica Centrum vzw IMEC
Publication of JP2016063535A publication Critical patent/JP2016063535A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/10Frequency-modulated carrier systems, i.e. using frequency-shift keying
    • H04L27/12Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/122Modulator circuits; Transmitter circuits using digital generation of carrier signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/01Shaping pulses
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03CMODULATION
    • H03C3/00Angle modulation
    • H03C3/02Details
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/0003Software-defined radio [SDR] systems, i.e. systems wherein components typically implemented in hardware, e.g. filters or modulators/demodulators, are implented using software, e.g. by involving an AD or DA conversion stage such that at least part of the signal processing is performed in the digital domain
    • H04B1/0007Software-defined radio [SDR] systems, i.e. systems wherein components typically implemented in hardware, e.g. filters or modulators/demodulators, are implented using software, e.g. by involving an AD or DA conversion stage such that at least part of the signal processing is performed in the digital domain wherein the AD/DA conversion occurs at radiofrequency or intermediate frequency stage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】ダイレクトデジタル無線周波数変調器を提供する。
【解決手段】マルチビットデジタル信号を供給されるように設けられた入力端子IN1〜INnと、各変換器回路がマルチビットデジタル信号の1ビットを入力端子に受信し、1ビットに従ってアナログ信号を変換器回路の出力端子OUT1〜OUTnに出力するように設けられた複数の変換器回路CC1〜CCnとを備える。各変換器回路が、変換器回路にアナログ信号を生成させるために、1ビットを受信するように設けられた入力トランジスタと、電流源トランジスタと、アナログ出力信号Aを供給するために各変換器回路の出力端子に接続された周波数変調器出力端子12とを備えたダイレクトデジタル無線周波数変調器10において、変換器回路はさらに、電流源トランジスタに縦続に接続された追加トランジスタを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般的に無線デバイスの分野に関し、より具体的には無線デバイスのためのダイレクトデジタル無線周波数変調器に関する。
無線送信機は無線システムの重要な部分である。CMOS技術の速度の進歩より、アナログ無線周波数(RF)送信機は現在、複雑なベースバンドプロセッサと共にCMOSに集積化されることができる。しかし、出力インピーダンス、電源電圧対しきい値比、又は、固有の利得等のアナログRF設計のために重要なCMOSトランジスタのパラメータは、CMOS技術のノードの進歩を典型的に悪化させる。さらに、現代の通信方式は、困難な要求を無線送信機に課す。RFで動作する送信機は、高効率を維持すると共に、RF帯域幅、線形性及び帯域外雑音等の厳しい要求を兼ね備えなければならない。その結果、一方の技術のノードから他方の技術のノードへのアナログRF送信機のポーティング(ポート形成)は複雑になり、したがって遅くなり、高価になる。したがって、送信機はできる限り最小のアナログ回路を有することを必要とする。さらに、無線送信機のために、CMOS技術の発達を容易にスケーラブルにすることが望ましい。
アナログRF送信機の問題に対処するため、RF送信機の新たなファミリー、ダイレクトデジタルRF変調器(DDRM)を備えるデジタル送信機が採用されている。デジタル送信機は、高度なCMOS技術によく適し、様々なCMOS技術のノードをもっとよくスケーリングするデジタル回路を主な特徴とする。これらのアナログに対応するものに対して、デジタル送信機の性能はCMOS技術のスケーリングを本質的に進歩させる。
図1に示すように、実際の実現化では、DDRMは、典型的にDACマトリクスに変換可能なマトリクスにレイアウトされた単位増幅セルを備える。デジタルデータストリームDと様々な局部発振器位相LOとの両方は、マトリクスの全ての単位増幅セルに経路を経て供給されなければならない。単位セルの数の多さ及びLOスイッチのサイズのため、局部発振器(LO)経路の負荷は重要である。実際に、DDRMの総消費電力に対する主な寄与するものは、様々なDDRM単位増幅セルへのLO信号の分配である。実際に、これらのセルは電力をアンテナに供給しなければならないので、各セルの対応のスイッチトランジスタは比較的に大きく、DDRMセルへの経路は比較的に長い。したがって、セルへのLO分配に関する電力は無視できない。
最初のデジタル送信機はポーラアーキテクチャに基づいていた。ポーラアーキテクチャでは、位相変調されたLOは多数のDDRMユニットに供給され、振幅変調はこれらのDDRMユニット増幅器をイネーブルにするか又はディスエーブルにするか(スイッチングオン又はオフ)によって行われ、したがってこれらの出力電力を混合して、変調されたRFアナログ信号を形成する。その後、LO位相それぞれを同相(I)信号及び直交位相(Q)信号に変調するために2つのデジタル増幅変調器から構成されるカルテシアンDDRMアーキテクチャが、デジタル送信機に適用された。これらの2つのデジタル増幅変調器の出力は送信用アンテナに供給される前に加算される。
高い効率を得るために、DDRMユニット増幅器の設計は、典型的に、逆D級等のスイッチング増幅器アーキテクチャから開始する。実際には、理想のスイッチング動作は、フル出力パワーで実に正確である。変調を行うために、スイッチング増幅器の大きなスイッチは多数N個の小さなユニットに分割される。実際には、この方法で変調を行うために、理想的でないスイッチの直列抵抗値を考慮する必要がある。デジタル変調器では、小さな直列抵抗値を有する大きなスイッチは、(各スイッチの小さなデバイスサイズのために)実際に大きな直列抵抗値を有する多数の小さなスイッチの並列接続として形成される。フルパワーにおいて、全てのスイッチは並列で開状態にされ、小さな抵抗値という結果になる。当然、システムはできる限り小さいN個のスイッチの総抵抗値を作ることにねらいをつける。
Chunshu Li et. al.,"Efficient self-correction scheme for static non-idealities in nano-scale quadrature digital RF transmitters",2013 IEEE Workshop on Signal Processing Systems (SiPS), pp.71-76
デジタル変調において大きなスイッチング増幅器を多数の小さなスイッチに分割することは、デジタル的に調整可能な抵抗を作成することに類似する。実際に、上述のデジタル送信機は、図1に示されるように、オン又はオフにスイッチされる多数の小さな抵抗を並列に含む。シングルスイッチトランジスタの抵抗値がRiである場合、N個全てのトランジスタスイッチがオンされるとき、最小の抵抗値Rmin=Ri/Nはフルパワーで得られる。所定の負荷インピーダンスZload及び所定の供給電圧Vddのために、デジタル送信機の負荷インピーダンスに対する出力スイングVoutは、固定のZloadと変調された(スイッチ)抵抗値との比によって決定される。これは次式によって得られる高い非線形関係である。
Figure 2016063535
ここで、nはアクティブ単位の数を決めるベースバンドコードである。この非線形関係は、送信された信号の重要な予歪を要求する。同一の非線形関係はまた、カルテシアンをベースとするDDRMの実施態様に見られる。対応の補助デジタル処理は、固有の領域の増加、より重要にはパワーペナルティという結果になる。
非線形動作に関する大きな問題は、有効な分解能における損失である。これは図2に示される。この与えられた例では、出力スイングの80%は、デジタルベースバンドコードのたったの20%から発生される。予歪は応答が線形であるような入力コードをマッピングするが、フルの出力範囲にわたって効率的に使用されるコードの数は減少され、それ故有効な分解能となる。これは、近年の通信方式の典型的な特徴の高PAPR(Peak to Average Power Ratio)として分解能が実際に最も必要とされる出力スイングの最も低い(80%)範囲で特に真実である。有効な分解能の減少は、非常に小さな帯域外量子化雑音を目標とするデジタル送信機において重大な欠点である。
当然、これらの欠点を回避又は解消する必要がある。
本発明の実施形態の目的は、従来の設計の欠点を解消するダイレクトデジタル無線周波数変調器を提供することにある。
上述の目的は、本発明に係る解法によって達成される。
第1の態様において、本発明は、マルチビットデジタル信号を供給されるように設けられた複数の入力端子と、複数の変換器回路であって、各変換器回路が前記マルチビットデジタル信号の1ビットを入力端子で受信し、前記1ビットに従ってアナログ信号を変換器回路の出力端子で出力するように設けられた複数の変換器回路とを備えるダイレクトデジタル無線周波数変調器に関する。各変換器回路が、前記変換器回路に前記アナログ信号を生成させるために、前記1ビットを受信するように設けられた入力トランジスタと、電流源トランジスタと、アナログ出力信号を供給するために各変換器回路の前記出力端子に接続された周波数変調器出力端子とを備えたダイレクトデジタル無線周波数変調器(10)において、前記変換器回路はさらに、前記電流源トランジスタに縦続に接続された追加トランジスタを備えることを特徴とする。
提案された解法は、実際にダイレクトデジタル無線周波数変調器の効率性能を達成することを可能にする。そのことは、電流源をベースとしているという事実のために、よりよい線形動作は確立される。縦続に接続された追加トランジスタは、出力インピーダンスの変動が出力インピーダンスと比較して小さいままにすることを確立する。縦続に接続されたトランジスタは、出力インピーダンスを大幅に増加させる。
一実施形態において、ダイレクトデジタル無線周波数変調器は、各変換器回路によって生成された前記アナログ信号を加算して、前記アナログ出力信号を前記周波数変調器出力端子に形成するように設けられた回路を備える。
いくつかの実施形態において、前記マルチビットデジタル信号は変調された無線周波数マルチビットデジタル信号である。前記変調された無線周波数マルチビットデジタル信号は変調されたI/Qデータ信号又は変調されたポーラデータ信号であってもよい。
他の実施形態において、各変換器回路の前記電流源トランジスタはバイアス電圧を受信するように構成される。バイアス電圧は調整可能であってもよい。
他の実施形態において、前記追加トランジスタは厚膜酸化物トランジスタである。
本開示はまた、本発明に係るダイレクトデジタル無線周波数変調器と、前記マルチビットデジタル信号を出力するように設けられたデジタル信号プロセッサとを備えるフロントエンド無線システムに関する。
いくつかの実施形態において、前記デジタル信号プロセッサは、デジタルベースバンド信号を無線周波数信号で変調し、前記マルチビットデジタル信号を出力するように設けられた変調器回路を備える。マルチビットデジタル信号は、変調されたI/Qデータ信号又は変調されたポーラデータ信号であってもよい。
本開示はまた、本開示に係るフロントエンドシステムを備える無線デバイスと、少なくとも1つのそのような無線デバイスを備える通信ネットワークとに関する。
発明の概要の目的、及び、従来技術に対して達成される利点のために、発明の特定の目的及び利点は上記されている。もちろん、そのような目的又は利点の全ては発明のいかなる特定の実施形態によって必ずしも達成されなくてもよいことは理解される。したがって、例えば、当業者は、発明がここに教示又は示唆されてもよい他の目的又は利点を達成する必要なく、ここに教示されるように一利点又は複数の利点を達成し、又は最適化する方法で実施され、又は実行されてもよいことを理解するであろう。
発明の上述の態様及び他の態様は、後述の実施形態からみられ、後述の実施形態を参照して説明される。
本発明は、参照番号等が様々な図の要素等を参照する添付図面を参照して、例示の方法によってさらに説明される。
抵抗をベースとする従来のデジタル振幅変調器を図示する。 抵抗をベースとする従来のデジタル振幅変調器の非線形応答を図示する。 本発明に係るダイレクトデジタル無線周波数変調器(DDRM)のブロック図である。 例示的な実施形態に係る変換器回路の概略図である。 本開示に係るDDRMの出力インピーダンスの変動の効果を、その利得(左プロット)及び同調されたネットワークの位相(右プロット)上に図示する。 例示的な実施形態に係る変換器回路の概略図である。 入力デジタル信号の異なる例のために図6Aの変換器回路の出力アナログ信号を示す。 入力デジタル信号の異なる例のために図6Aの変換器回路の出力アナログ信号を示す。 例示的な実施形態に係る変換器回路の概略図である。 入力デジタル信号の例のために図7Aの変換器回路の出力アナログ信号を示す。 本発明に係るダイレクトデジタル無線周波数変調器を備える無線デバイスのフロントエンドシステムのブロック図である。 本発明に係るダイレクトデジタル無線周波数変調器を備える無線デバイスのフロントエンドシステムのブロック図である。 本発明に係るダイレクトデジタル無線周波数変調器を備える無線デバイスのフロントエンドシステムのブロック図である。 本発明に係るダイレクトデジタル無線周波数変調器を備えるデジタル送信機の概略図である。 本発明に係るダイレクトデジタル無線周波数変調器を備えるデジタル送信機の概略図である。
本発明は特定の実施形態に関して特定の図面を参照して説明されるが、発明はそれに限定されず、請求項によってのみ限定される。
さらに、発明を実施するための形態及び特許請求の範囲の用語の第1、第2等は、同様の要素間の区別のために用いられ、時間的に、空間的に、順位で、又は、その他の方法で、必ずしも順序を説明するためではない。そのように用いられる用語は適切な状況の下で交換可能であり、ここに説明される発明の実施形態はここに説明又は図示される以外の他の順序で動作可能であることが理解される。
特許請求の範囲で使用される用語「備える」は、これ以降に記載される意味に制限されるように解釈されるべきでなく、他の要素又はステップを除外しないことに気づかれる。したがって、それは、主張した特徴、整数、ステップ又は構成の表現を記載のように特定するように解釈され、1以上の他の特徴、整数、ステップ又は構成、又はこれらのグループの表現又は追加を排除しない。したがって、表現「手段A及びBを備えるデバイス」の権利範囲は、構成A及びBのみから構成されるデバイスに限定されるべきでない。それは、本発明に関し、デバイスの関連のある構成はA及びBのみであることを意味する。
この明細書を通して「一実施形態」又は「実施形態」の記載は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構成又は特徴が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、この明細書を通して様々な位置のフレーズ「一実施形態において」又は「実施形態において」の表現は、同一の実施形態を全て参照することを必要としない。さらに、1以上の実施形態において当業者にとってこの開示から明らかなように、特定の特徴、構成又は特徴は、如何なる好ましい方法で組み合わされてもよい。
同様に、発明の例示的な実施形態の説明において、開示の簡素化、及び、1以上の様々な発明の態様の理解の助けの目的のために、本発明の様々な特徴は一つの実施形態、図面、又はこれらの説明において一緒にグループ化されることが適切にされるべきである。しかし、開示の方法は、主張された発明が各請求項に明確に記載された特徴よりも更なる特徴を要求する意図を反映することを除外されない。さらに、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明の態様は一つの前述した実施形態の全ての特徴よりも少ないところにある。したがって、発明を実施するための形態につづく特許請求の範囲であって、この発明の分離した実施形態のようにそれ自信で成り立つ各請求項を有する特許請求の範囲は、この発明を実施するための形態に明白に具体化される。
さらに、当業者によって理解されるように、ここに記載された実施形態が他の実施形態に含まれた他の特徴を含むとき、異なる形態の特徴の組み合わせは、発明の範囲内にあることを意味し、異なる実施形態を形成する。例えば、以下の請求項において、主張された如何なる実施形態は如何なる組み合わせにおいて使用されることができる。
発明の特定の特徴又は態様を説明するときの特定の技術用語の使用は、技術用語が、その技術用語が関連付けられる発明の特徴又は態様の如何なる特定的特徴を含むように制限されることを再定義されるという意味を含むように取られるべきではないことに注目されるべきである。
ここに提供された説明において多くの具体的な詳細が記載される。しかし、発明の実施形態はこれらの具体的な詳細なしで実効されてもよいことが理解される。他の例では、この説明の理解を分かり難くしないために、公知の方法、構成及び技術は詳細に示されない。
従来のダイレクトデジタル無線周波数変調器(DDRM)は、フルパワーで低出力インピーダンスに設計され、典型的にスイッチング増幅器から得られる。しかし、デジタル変調を適用するとき、これらのDDRMは事実上、各DDRMセルのスイッチトランジスタの直列抵抗値のために、変調された抵抗と同様に動作する。この動作は、非線形応答を有する固定の負荷インピーダンスを有する電圧デバイダと同等である。この非線形応答を補償するために、かなりの量の予歪が、そのようなDDRMを採用するデジタル送信機に要求される。さらに、従来のDDRMは、ユニットそれぞれに分配される様々なLO位相を必要とする。このDDRMでは、これらのユニットに分配されるデジタルベースバンドデータに基づいて、局部複合化回路は、ユニットがアクティブか否かを決定する。多数のユニットへの経路を経た供給は、かなりの負荷を、高周波数LO信号をユニットに分配するLOドライバに提供するので、様々なユニットへのLOの分配はかなりの消費電力という結果になる。
本開示は、電流源をベースとするDDRMに関する。従来のDDRMと異なり、電流源DDRMではとても高い出力インピーダンスが目標にされる。提案の電流源をベースとするDDRMでは、単位DDRMセルは、従来の設計でのような(抵抗性の)スイッチではなく電流源トランジスタを備える。提案の電流源をベースとするDDRMは、最大のコード及び高い出力電力であっても、DDRMの出力インピーダンスを最大化することを目標にする。これは、送信機の出力インピーダンスを増加するというよりもむしろ減少する傾向を有するデジタル送信機RF設計においてとても珍しい。電流源をベースとするDDRMの使用は、線形応答の動作を達成することを許す。DDRMの出力電流は、アクティブセルのユニット電流によって増加されるアクティブ単位セルの数によって与えられる。さらに、本開示によれば、局部DSPはDDRMのマトリクスの出力側に設けられる。DSPは、DDRM単位セルが所定の瞬間に遅れずにアクティブ化されなければならないこと、及び、変調されたLO信号がこれらのアクティブセルのみに分配されることを決定する。その結果、電力は、アクティブでないセルへのLO信号の分配において損失せず、送信機全体のよい全体効率という結果となる。
図3は、本開示に係るダイレクトデジタルRF変調器(DDRM)10を示す。DDRM10は、マルチビットデジタル信号Dをその入力11に受信し、RFアナログ信号をその出力12に出力する。マルチビットデジタル信号Dは、ベースバンドデータ(言い換えれば、I/Qデータ又はポーラデータ)によってマスクされたLO信号である。LO信号は、DSP等のデジタル回路でベースバンドデータと混合され、DDRMの入力であるマルチビットデジタル信号Dが生成される。DDRM10は、複数の変換器回路CCiを備える。各変換器回路は、マルチビットデジタル信号Dの1ビットDi(i=1〜n)をその入力端子INiに受信するように設けられる。受信したビットDiに基づいて、各変換器回路CCiは、アナログ信号Aiをその出力端子OUTiに出力する。DDRM出力端子12は、出力アナログ信号Aを供給するために各変換器回路の出力OUTi(i=1〜n)に接続される。
図4は、本開示の例示的な実施形態に係る単位セルCCiの例示的な実施態様を示す。単位変換器回路CCiは、電流源トランジスタT2に直列に接続された入力トランジスタT1を備える。入力トランジスタT1は、マルチビットデジタル信号Dの1ビットDiを受信するように設けられる。論理1「1」又は論理ゼロ「0」のビット値により、スイッチトランジスタとして動作する入力トランジスタT1はオン又はオフにスイッチされる。したがって、従来のセルはイネーブルにされるか又はディスエーブルにされる。T1がイネーブルにされるとき(D1=1)、電流源トランジスタT2はアナログ信号Aiをセルの出力端子OUTiに発生する。言い換えれば、スイッチトランジスタT1は、電流を電流源トランジスタT2に流すか否かを決める。その電流の値は主に、T2のゲート端子に印加されるバイアス電圧VB、及び、トランジスタT2の寸法によって決定される。バイアス電圧VBの調整によって、流れる電流の値、言い換えればアナログ信号Aiの増幅は調整されることができる。その結果、デジタル変調は、従来のDDRMの実施態様のようにスイッチトランジスタT1の抵抗値によってではなく、電流源T2を流れる電流によって達成される。スイッチトランジスタT1の抵抗値は単に、電流がアクティブ単位セルを流れるときの余分な消費電力という結果になる。よって、その抵抗値は、この消費電力、及びDDRMの効率の低下を制限するために、十分に低く選ばれるべきである。トランジスタT2のバイアス電圧及びその寸法はアクティブ単位セルの電流を決定するので、それは送信機の出力電力を決定する。電流は、セルの動作の間一定である(したがって、変調に寄与する)が、送信機のRMS出力電力及びその利得を制御するために調整されてもよい。
電流をベースとする無線送信機デバイスでの出力信号の歪は、抵抗をベースとする変調器の場合よりも小さいが、電流源DDRMが無限の出力インピーダンスを有しないので、それはゼロではない。さらに、実際にRF周波数で動作するとき、DDRMの負荷(図示されず)は、抵抗性ではないが、典型的には同調されたネットワーク、言い換えればシングルエンドの送信機の同調されたインダクタ、又は差動送信機の同調されたバランから構成される。この負荷は典型的に出力周波数を同調されたネットワークの共振に対して中心におくように同調されるが、同調されたネットワークの制限された解法は必然的に、共振に対して中心からわずかにオフセットされた動作周波数という結果になる。DDRM変調器の出力インピーダンスが無限でないので、それは同調されたネットワークの品質係数(Q)に寄与する。その結果、変調器の出力インピーダンスの変動は、同調されたネットワークのQを変化させる。図5に示されるように、これはDDRM変調器の利得に影響を与えるだけでなく(左プロット)、同調されたネットワークの位相にも影響を与え(左プロット)、AMからAM及びAMからPMの双方の歪という結果になる。したがって、出力インピーダンスの変動を負荷インピーダンスに対して小さく保持することは、予歪の必要性を回避するためにとても重要である。
図4に示されるように、出力インピーダンスの変動を負荷インピーダンスに対して小さく保持するために、変換器回路CCiはさらに、電流源トランジスタT2に縦続に接続された追加トランジスタT3を備える。縦続接続のトランジスタT3の目的は、電流源T2の出力インピーダンスを次式のように大幅に増加することにある。
Figure 2016063535
ここで、gmT3はトランジスタT3のトランスコンダクタンスであり、RoT2及びRoT3はそれぞれトランジスタT2及びT3の出力インピーダンスである。DDRMの出力インピーダンスはDDRMに対して負荷と並列に考慮されるので、DDRMによってみられる事実上の負荷は、有効負荷と自身の出力インピーダンスとの並列回路である。この出力インピーダンスが高くなればなるほど、その寄与は低くなり、この出力インピーダンスの変動の影響は低くなる。その結果、増加された出力インピーダンスはさらに、DDRMの線形動作を改善し、AM−AM及びAM−PMの歪を制限し、よって予歪の必要性は回避される。電流をベースとする開示されたDDRMにおいて、予歪は、寄生成分が存在する場合に限り与えられてもよい。DDRMの非線形応答のための予歪は、抵抗をベースとする従来のDDRMでのように除かれる。
図6Aは本開示の他の実施形態に係るカルテシアン変換セルCCiを示す。この実施態様において、単位セルCCiは、同相(I)信号の振幅変調のための経路と、直交位相(Q)信号の変調の経路とを含む。両方の経路は図4の実施態様と同一である。各セルの経路は、マルチビットデジタル信号Di,Di’からの信号ビットDi,Di’をその入力INi,INi’に受信する。マルチビットデジタル信号Di,Di’のそれぞれは、同相(I)のベースバンドデータと直交位相(Q)のベースバンドデータとを混合したLO信号である。これは実際に、ベースバンドデータを有するLO信号をマスキングし、2つのマルチビットデジタル信号D,D’、Iのベースバンドデータ及びQのベースバンドデータの一つずつを生成するという結果になる。ここで、これらはI変調されたLO信号(LO)及びQ変調されたLO信号(LO)として参照される。デジタル信号D,D’は、LO信号を有するベースバンドビット、言い換えればI/Qデータを混合するDSP等のデジタル回路によって生成されることができる。入力トランジスタT1,T1’は、受信したビットDi,Di’に従って変換セルCCiの経路それぞれをイネーブルにするか又はディスエーブルにするためのスイッチとして動作する。各スイッチT1,T1’の上に、バイアス電圧VBでバイアスされる電流源トランジスタT2,T2’がある。スイッチトランジスタT1,T1’は、電流を電流源トランジスタT2,T2’それぞれに流すか否かを決める。その値は、印加されたバイアス電圧VBと電流源トランジスタT2,T2’の寸法によって決定される。調整可能なバイアス電圧は、セルによって供給された電流を制御するために各セルCCiに印加される。高いバイアス電圧は各セルの高いユニット電流及び大きい変調電流スイングに対応し、したがって高い利得に対応するので、このバイアス電圧の制御によってDDRMの利得は制御される。最も簡単な場合、バイアス電圧VBは各単位セルで同一であるが、異なるバイアス電圧が、キャリブレーションのために各セルに印加されてもよい、言い換えれば一方のセルから他方への電流源ミスマッチの調整のために印加されてもよい。
電流値はバイアス電圧及びトランジスタT2,T2’の寸法によって決定されるので、スイッチトランジスタT1,T1’のサイズは、抵抗の場合、言い換えれば従来のDDRMの実施態様の場合よりも重要でない。ここで、スイッチトランジスタT1,T1’の抵抗値は電流源の電流の邪魔をしない程度に十分に低いべきである。
セルCCiの出力OUTiにおいて、セルの各経路の電流はトランジスタT3,T3’の後に混合され(加算され)、出力電流が形成される。したがって、電流の加算は、変換セルの出力で、アナログ領域で行われる。インプットビットストリームDi,Di’間のオーバーラップの場合、情報のロス又は信号歪は観測されない。これは、図6B及び図6Cに図示されている。図6Bは、オーバーラップが受信したDi,Di’ビットストリーム間に現れないときの変換セルの動作を示す。セルそれぞれの入力INi,INi’でのDi(I変調されたLO信号)及びDi’(Q変調されたLO信号)の所定のビットストリームのために、出力電流が出力OUTiに生成される。図6Cはビットストリーム間のオーバーラップが現れているときのセルの動作を示す。各セルの経路の電流がアナログ領域で加算されるので、オーバーラップは出力電流の一時的な増加という結果になる。それはI変調された信号とQ変調された信号との正しい加算という結果になるので、これは所望の動作である。I及びQのために25%よりも高いデューティサイクルが用いられることができる。変換セルCCiの効率はデューティサイクルに逆比例し、低いデューティサイクル、例えば25%のデューティサイクルが好ましい。
図7Aは本開示の他の実施形態に係るシングル電流源トランジスタT2及びシングル縦続接続のトランジスタT3を有するカルテシアン変換セルCCiを示す。この実施形態において、セルCCiは、各マルチビットデータストリームD,DiからのシングルビットDi,Di’を各入力IN,INiに受信する。データストリームD,Diの情報は、論理「OR」機能を行うトランジスタT1,T1’で混合される。ビットストリームの加算、言い換えればLO信号及びLO信号の加算は論理的に行われ、図6の実施態様のようにアナログではない。この実施態様は、小さいエリア(トランジスタの数の減少)及びよりよいI/Q整合(出力信号のI成分及びQ成分の両方のための電流は同一の電流源T2及び縦続接続のトランジスタT3によって生成されるので)という結果になる利点を有する。図7Bはオーバーラップが入力ビットストリームDi,Di’間で表れているときの変換セルの動作を示す。この場合、図6Cに提供された例とは逆に、余分な電流はオーバーラップ期間に出力OUTiに現れない。2つの隣り合うアクティブ位相の加算の電流の時間に対する積分は各アクティブ位相の時間に対する積分の加算と異なるので、信号加算は正しくない。これは、出力信号の歪という結果になる。オーバーラップがない位相はこの実施態様において必要とされるので、Diストリーム及びDi’ストリームは最大25%デューティサイクルを有する。オーバーラップを実際に回避するために、特に高いRF周波数で送信するときに、一方の位相が他方の位相と互いに影響しあうことを避けるように、デューティサイクルは25%よりも小さく減少されなければならない。これは、これらの狭いパルスを実際に実現することを非常に難しくする。さらに、所定の電流値のために狭いパルスは低出力電力という結果になるので(送信された電力はパルス期間の電流パルスの高さの積に関する)、単位セルの電流は増加されなければならない。I/Q変調されたLO位相のオーバーラップが表れてもこのような歪を回避するために、非特許文献1に述べられたようにキャリブレーションアルゴリズムが用いられてもよい。
一実施形態において、一つのバイアス電圧が電流源トランジスタT2,T2’に印加されてもよい。バイアス電圧VBの値及びトランジスタT2,T2’の寸法はアクティブ単位セルの電流を決め、そしてこの電流は無線送信機デバイスの出力電力を決める。電流はセルが動作中である(したがって変調に寄与している)ときに一定であるが、電流は送信機のRMS出力電力を制御して、その結果その利得を制御するために調整されてもよい。
一実施形態において、縦続接続のトランジスタT3,T3’は厚膜酸化物トランジスタである。厚膜酸化物トランジスタはその出力での高電圧スイングから変換セルを保護する。その結果、第1の低電圧スイッチトランジスタT1,T1’及び電流源T2,T2’は高出力電圧スイングから保護されるので、DDRMは高出力電力を提供することができる。
他の実施形態において、電流源トランジスタT2,T2’は、厚膜酸化物トランジスタよりもよい整合性能を有する薄膜酸化物トランジスタである。これは、与えられた解法のためにエリアの減少という結果になる。薄膜酸化物トランジスタT2,T2’はまた、厚膜酸化物縦続接続のトランジスタT3,T3’によって高出力スイングから保護される。
本開示はまた、DDRM変調器10を含むフロントエンドシステム100に関する。上述したように、DDRM変調器10は、デジタル信号プロセッサ(DSP)等のデジタル回路20によって供給されるマルチビットデジタル信号D,D’を入力IN,IN’に受信する。フロントエンドシステム100は、カルテシアンデータ(I/Qデータ)及びポーラデータのいずれか一方を用いて動作してもよい。両方の実施態様において、DSP20は、例えばI/Qデータ又はポーラデータ等のベースバンドデータ、及び局部発振器信号LOをその入力に受信する。それは、変調されたLO信号を生成するために、ベースバンドデータをLO信号と混合する前に、ベースバンドデータを任意の方法で処理する。したがって、DSPは、変調されたLO信号であるマルチビットデジタル信号D,D’を出力する。カルテシアン又はポーラ、差動又はシングルエンドの実施態様に従って、DSP20は1相LO信号、2相LO信号又は4相LO信号を受信する。例えば、カルテシアン差動の実施態様のために、DSPは、2nビット(各I及びQベースバンド位相の1nビット)のベースバンドI/Qデータ及び4相LO信号を受ける。LO信号及び対応のベースバンドデータは混合され、変調されたLO信号−マルチビットデジタル信号D,D’が形成される。この例では、これらは4n個のワイド変調されたI/QLOストリームに混合される(正のI変調されたLOストリームのための1n、負のそれのための1n、及び、同様に正及び負のQ変調されたLOストリーム)。その後、変調されたLO信号は、DDRM変換セルCCiをアクティブにするべきか否かを決めるために、DDRM10に入力として使用される。したがって、DDRM10は、変調されたLO信号をアナログRF信号OUTに変換することを行う。I/Q変調されたLO信号のデューティサイクルは、20に印加されるLO信号によって定義され、上記した要求を満たすべきであることに注目する。他の例として、シングルエンドのポーラの実施形態では、nビットのワイド振幅BBデータは位相変調されたLOと混合され、nビットのワイド位相が(LOから)生成され、(nビットラインから)振幅変調されたLOストリームは変換セルCCiに印加される。
変調器21をDSP20内に集積化することによって、I/Q変調されたLOストリームは生成され、DDRM10に分配される。I/Q変調されたLOストリームにおいて、スイッチングアクティブ化は、特定の瞬間に単位セルをアクティブにしようとするラインに制限される。例として、サーモメータ符号化されたDDRMの場合、スイッチングアクティブ化は、ベースバンド信号の振幅に比例する。高振幅の場合、サーモメータ符号化された要素はより活性化される。この制限されたスイッチングアクティブ化は、アクティブLO位相がそれを所定の瞬間に必要としなくとも全てのDDRMに分配される最近の実施形態と対照的である。長いラインのスイッチングアクティブ化において失われる電力は少ないので、このアプローチは低消費電力という結果となる。また、DDRMセルに供給されるLOアクティブ化は少ないので、それは低LOフィードスルーという結果となる。
図8は、カルテシアンDDRM10を備えるカルテシアン作動デジタル送信機のためのフロントエンドシステム100の例示的な実施形態を示す。DSP20は、マルチ位相局部発振器LO信号と、Iベースバンド位相のためのnビットのワイドデジタルデータストリーム及びQベースバンド位相のためのnビットのワイドデジタルデータストリームから構成されるI/Qベースバンドデータとをその入力に受信する。デジタルベースバンドデータは、さらなるデジタル処理の前にデータを調整するデータ変換器22に印加される。変換器22は、アップコンバージョン、デジタルフィルタリング、インターポレーション、又は、サーモメータデコーディングのためのバイナリ等のデジタル処理を行うように設けられた追加デジタル回路を備えてもよい。22の出力でのベースバンドデータは、I/Q符号ビットS及び振幅ビットAとしてフォーマット化される(又は、分割される)。その後、I及びQの符号ビットSは位相スワッパ23に供給される。位相スワッパ23は、I及びQベースバンドの符号ビットに基づいて、適切なLO位相を選択し、変調器21に経路を経て供給する。位相スワッパ23は、受信した符号ビットSに基づいてLO信号の位相それぞれを変調器21に経路を経て供給するために、複数のスイッチ(言い換えれば、スイッチとして動作するトランジスタ)を備えてもよい。代わりに、同一の機能は論理ゲートで得られてもよい。I及びQベースバンドデータの符号に基づいて、マルチ位相LO信号の正しいLO位相は選択され、変調器21に供給される。例として、シングルエンドの実施態様において、正のIベースバンドのために、LO信号の0°位相は選択され、変調器21に経路を経て供給される。負のIベースバンドのために、LO信号の180°位相は選択され、経路を経て供給される。その後、位相スワッパ23の出力信号LO’は、変調器21でベースバンド振幅ビットAと混合され、変調されたLO信号が生成される。変調されたLO信号は、実際に、2×n個のデジタルビットストリーム(差動の実施態様の場合には4n個)から構成されるマルチビットデジタル信号D,D’、正及び負のI及びQLO変調された信号のためのnビットそれぞれである。その後、変調されたLO信号は、デジタルからアナログRF信号へのダイレクト変換のために、DDRMに供給される。
これは、図8の異なる実施態様のより詳細な回路図を示す図11を参照してより詳細に説明される。データ変調器21は複数のAND論理ゲートを備える。各AND論理ゲートはLO位相を対応するIビット又はQビットと混合する。DDRM10は2n個の変換セルCCと、正のI相及びQ相の振幅変調のためのn個のセルと、負のI相及びQ相の振幅変調のためのn個のセルとを備える。図6Aの変換セルと図7Aの変換セルとの両方が使用されてもよい。したがって、差動出力OUTにおいて、n個の変換セルの一方のセットは正のRFアナログ信号RF+を生成し、n個の変換セルの他方のセットは負のRFアナログ信号RF−を生成する。その後、変換セルRF+,RF−の2つのセットからの電流は、送信機の正側及び負側において混合され、RF差動アナログ信号が形成される。その後、このRF信号は、同調されたバランに印加されてシングルエンド出力に変換され、その後送信のためにアンテナに送られる。
図9はカルテシアンDDRM10を備えるカルテシアン差動デジタル送信機のためのフロントエンドシステム100の他の例示的な実施態様を示す。この実施形態において、DSP20の実施態様は図8の実施態様と異なる。ここで、複数のAND論理ゲートに加えて、変調器21’は、I変調されたLO信号及びQ変調されたLO信号を信号データストリームに混合するために複数のXOR論理ゲートを備える。この場合、DDRM10に供給される複数のデジタルストリームは、図8の実施形態と比較して半分にされる。これは図12により詳細に示される。DDRM10はシングルデータストリームを供給されるので、DDRMはデジタルストリームのアナログRF信号への変換を単に行う必要がある。したがって、DDRM10の実施態様はシンプルであり、言い換えれば図8の実施態様と比較して2倍少ない変換セルを備える。シングルエンドの実施態様では、DDRM10は図5のようにn個の変換セルの1つのセットを備える。差動の実施態様では、DDRM10は図5のようにn個の変換セルの2つのセットを備える必要がある。
図10はポーラデジタル送信機のためのフロントエンドシステム100の他の例示的な実施態様を示す。ここで、図8及び図9の実施態様と対照的に、DSP20は振幅ベースバンドデータと位相変調されたLO信号とをその入力に受信する。DSPの実施態様は、2つの信号の混合のために変調器回路21をその入力に必要とするので、シンプルである。オプションで、それは、変調器21に供給する前にベースバンドデータを調整するために、例えばアップコンバーティング、フィルタリング、インターポレーティング、又は、サーモメータデコーディングへのバイナリのために、データ変換器22を備えてもよい。上述の形態と同様に、DDRM10は図5のようにn個の変換セルのシングルセットを備える。
本開示はさらに、フロントエンドシステム100を備える無線デバイスに関し、少なくとも一つのそのような無線デバイスを備える通信ネットワークに関する。
発明は図示され、図及び発明を実施するための形態に詳細に説明されたが、図示及び説明は図示的に又は例示的に考慮されるためにあり、制限されない。発明を実施するための形態は発明の特定の実施形態を詳しく述べる。しかし、詳しく述べられた上述がどんなにテキストにみられても、発明は多くの方法で行われてもよいことは十分に理解される。発明は開示された実施形態に限定されない。
開示された実施形態に対する他の変形は、主張された発明の実施において、図、明細書及び添付した特許請求の範囲の研究から当業者によって理解され、達成される。特許請求の範囲において、用語「備える」は他の要素又はステップを除外せず、不定冠詞「a」又は「an」は複数を除外しない。シングルプロセッサ又は他のユニットは、特許請求の範囲に記載されたいくつかのアイテムの機能を実現させてもよい。特定の手段が異なる従属請求項に相互に関係して記載されているという主な事実は、これらの手段の組み合わせを利点のために使用できないことを示さない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一緒に又はその一部として供給される光学的な記憶メディア又はソリッドステートメディア等の好ましいメディア上に格納され/分配されてもよいが、インターネット、又は、他の有線又は無線電話通信システム等を介して他のフォームで分配されてもよい。特許請求の範囲の参照符号は権利範囲を限定するように解釈されるべきでない。

Claims (10)

  1. マルチビットデジタル信号(D)を供給されるように設けられた複数の入力端子(11)と、
    複数の変換器回路(CCi)であって、各変換器回路が前記マルチビットデジタル信号の1ビットを入力端子に受信し、前記1ビットに従ってアナログ信号(Ai)を変換器回路の出力端子(OUTi)に出力するように設けられた複数の変換器回路(CCi)とを備え、
    各変換器回路が、前記変換器回路に前記アナログ信号を生成させるために、前記1ビットを受信するように設けられた入力トランジスタ(T1)と、電流源トランジスタ(T2)と、アナログ出力信号(A)を供給するために各変換器回路の前記出力端子に接続された周波数変調器出力端子(12)とを備えたダイレクトデジタル無線周波数変調器(10)において、
    前記変換器回路はさらに、前記電流源トランジスタ(T2)に縦続に接続された追加トランジスタ(T3)を備えることを特徴とするダイレクトデジタル無線周波数変調器(10)。
  2. 各変換器回路によって生成された前記アナログ信号を加算して、前記アナログ出力信号(A)を前記周波数変調器出力端子に形成するように設けられた回路を備える請求項1記載のダイレクトデジタル無線周波数変調器。
  3. 前記マルチビットデジタル信号は変調された無線周波数マルチビットデジタル信号である請求項1又は2記載のダイレクトデジタル無線周波数変調器。
  4. 前記変調された無線周波数マルチビットデジタル信号は変調されたI/Qデータ信号又は変調されたポーラデータ信号である請求項3記載のダイレクトデジタル無線周波数変調器。
  5. 各変換器回路の前記電流源トランジスタはバイアス電圧を受信するように構成される請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載のダイレクトデジタル無線周波数変調器。
  6. 前記追加トランジスタは厚膜酸化物トランジスタである請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載のダイレクトデジタル無線周波数変調器。
  7. 請求項1〜6のうちのいずれか一つに記載のダイレクトデジタル無線周波数変調器と、
    前記マルチビットデジタル信号を出力するように設けられたデジタル信号プロセッサとを備えるフロントエンド無線システム。
  8. 前記デジタル信号プロセッサは、デジタルベースバンド信号を無線周波数信号で変調し、前記マルチビットデジタル信号を出力するように設けられた変調器回路を備える請求項7記載のフロントエンド無線システム。
  9. 請求項7又は8記載のフロントエンド無線システムを備える無線デバイス。
  10. 請求項9記載の少なくとも1つの無線デバイスを備える通信ネットワーク。
JP2015175463A 2014-09-19 2015-09-07 ダイレクトデジタル無線周波数変調器 Pending JP2016063535A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP14185626.0 2014-09-19
EP14185626 2014-09-19

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016063535A true JP2016063535A (ja) 2016-04-25

Family

ID=51582294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015175463A Pending JP2016063535A (ja) 2014-09-19 2015-09-07 ダイレクトデジタル無線周波数変調器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20160234048A1 (ja)
EP (1) EP2999116A1 (ja)
JP (1) JP2016063535A (ja)
CN (1) CN105450240A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018042231A1 (en) * 2016-09-02 2018-03-08 Intel IP Corporation A digital-to-analog converter circuit, a method for operating the same, an apparatus and a method for controlling a digital-to-analog converter cell
WO2018054492A1 (en) * 2016-09-23 2018-03-29 Huawei Technologies Co., Ltd. Calibration device for a direct digital modulator
WO2021078367A1 (en) * 2019-10-22 2021-04-29 Huawei Technologies Co., Ltd. High speed digital to analogue converter
CN114600377B (zh) * 2019-11-29 2023-07-11 华为技术有限公司 一种射频发射机

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7421037B2 (en) * 2003-11-20 2008-09-02 Nokia Corporation Reconfigurable transmitter with direct digital to RF modulator
US7509102B2 (en) * 2006-04-07 2009-03-24 Broadcom Corporation DAC based switching power amplifier
EP2184859A1 (en) * 2007-08-28 2010-05-12 Panasonic Corporation D/a converter, differential switch, semiconductor integrated circuit, video device, and communication device
US7978009B2 (en) * 2009-08-03 2011-07-12 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Digital modulated RF power amplifier with impedance compensation circuit

Also Published As

Publication number Publication date
US20160234048A1 (en) 2016-08-11
CN105450240A (zh) 2016-03-30
EP2999116A1 (en) 2016-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110679081B (zh) 采用非线性大小的rf-dac、多相驱动器和过驱动电压控制的固有线性的数字功率放大器
CN101036359B (zh) 用于全数字正交调制器的方法和设备
US20120269293A1 (en) Rf transmitter architecture, integrated circuit device, wireless communication unit and method therefor
US9647866B2 (en) RF transmitter, integrated circuit device, wireless communication unit and method therefor
JP2012105288A (ja) 無線通信のためのディジタル送信機
US10644656B2 (en) RF-DAC based phase modulator
JP2013510454A (ja) 無線通信用デジタルアフィン変換変調電力増幅器
Cho et al. A digitally intensive transmitter/PA using RF-PWM with carrier switching in 130 nm CMOS
US9559879B2 (en) PA cell, PA module, wireless communication unit, RF transmitter architecture and method therefor
JP2016063535A (ja) ダイレクトデジタル無線周波数変調器
US7164328B2 (en) Direct digital amplitude modulator
US10129055B2 (en) PA cell, PA module, wireless communication unit, RF transmitter architecture and method therefor
US8179957B2 (en) Quadrature pulse-width modulation methods and apparatus
KR100599148B1 (ko) D급 증폭기를 제어하는 시스템
US11424725B2 (en) Digital power amplifier with filtered output
US10666306B1 (en) Phase linearity enhancement techniques for digital wireless transmitters and digital power amplifiers
JP2015027084A (ja) スイッチモード増幅器
GB2456889A (en) A PWM modulator for a Cartesian transmitter
US9979404B1 (en) Multi-phase amplitude and phase modulation
US20170302228A1 (en) Digital-to-rf power converter
US8217818B2 (en) Digital RF converter and RF converting method thereof
US10044383B2 (en) Sinewave generation from multi-phase signals
US9319076B2 (en) Modulation method for improving signal conversion gain and high-gain modulator thereof
LaRue A Fully-Integrated Four-way Outphasing Architecture in Heterogeneously Integrated CMOS/GaN Process Technologies
KR20210079010A (ko) 디지털 rf 직교 변조기