以下、顧客端末から資材の発注及びその配送予約を可能とさせる発注資材の配送予約システム、発注資材の配送予約方法及び発注資材の配送予約プログラムの一実施形態を図に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態における発注資材の配送予約システム(以下、「本システム」ともいう。)11は、発注された資材の受注管理及びその配送予約内容を管理するために資材の製造企業又は配送企業などの業者が所有する管理サーバ12を備えている。管理サーバ12は、中央処理装置としての論理演算機能を有するCPU等からなる制御部13、所定の情報を読み出し可能に記憶するROM及び各種の情報を書き込み/読み出し可能に記憶するRAM等からなる記憶部14を備えたデジタルコンピュータとして構成されている。なお、本システム11における「資材」とは、例えばコンクリートブロックや天然石など持ち運ぶには重量のある建築・土木用の資材であって、発注対象となる商品名としては、路面に敷設される舗装材、建築物を組積みする場合に使用される組積材などがある。
制御部13は、インターフェース(図示略)を介して各種の情報が入力された場合に、発注資材の配送予約時の処理手順を制御するために必要とされる各種の論理演算を行うと共に、その論理演算において使用される各種情報の読み出し及び書き込みを行う。また、記憶部14には、本システム11の稼動状態を制御するために用いられる発注資材の配送予約プログラムが記憶されている。なお、配送予約プログラムは、管理サーバ12に設けられたカード挿入口(図示略)に挿入可能なメモリカードなどの記憶媒体に記憶させておき、その記憶媒体から必要に応じて読み出すようにしてもよい。
また、管理サーバ12には、例えば工務店など資材を発注する顧客が所有する顧客端末(例えばスマートフォンなどの携帯端末)15と、資材の販売代理店が所有する代理店端末(例えばPCなど)16とが、電気通信回線の一例であるネットワーク17を介して接続されている。顧客端末15は、顧客が本システム11の管理サーバ12との間で資材の注文及びその配送予約をオンラインでする際に各種の情報通信を行うためのものである。すなわち、顧客端末15には、その顧客端末15から資材の発注及びその配送予約をオンラインで行う際の入力画面の表示情報等が管理サーバ12から送信可能とされ、顧客は、その顧客端末15の入力画面を用いて所望の資材及びその配送に関する各種の情報を送信すれば、その情報が本システム11の管理サーバ12に入力される。
一方、代理店端末16は、資材を購入した工務店に対して資材の販売決済を行う代理店が本システム11の管理サーバ12との間で工務店による資材の購入内容を確認する場合に各種の情報通信を行うためのものである。すなわち、顧客(工務店)が顧客端末15の操作を通じて本システム11の管理サーバ12に資材の発注及びその配送予約をオンラインで行うと、その発注資材に関する情報(発注資材の商品名、数量、配送日時等の情報)が本システム11の管理サーバ12から代理店端末16に送信される。
また、図1に示すように、管理サーバ12には、顧客端末15から資材の発注及びその配送予約をオンラインで受け付けたときに各種の処理をするために管理サーバ12との間で情報通信する基幹システム18が接続されている。この基幹システム18は、業者側で資材の在庫状況や配送状況などを管理するために稼働しているコンピュータシステムであり、受注DB19、在庫DB20及び配送便DB21という複数のデータベースを記憶部として有している。
受注DB19には、本システム11において顧客端末15から資材の発注が可能な会員として登録されている顧客の情報、その顧客が所在する地域の資材販売代理店として顧客に関連付けられている代理店の情報及びその代理店の販売取扱資材に関する情報(資材の商品名、画像、材質、サイズ、カラー、1個当りの重量や価格など)が記憶されている。また、受注DB19には、顧客ごとにおける資材の発注履歴や配送履歴などが記憶され、受注の都度に、その履歴内容の情報が更新される。
在庫DB20には、本システム11において発注対象となる資材の在庫情報が記憶されている。すなわち、在庫DB20には、舗装材や組積材等の複数種類の資材ごとに、そのサイズやカラーなどの品番別の在庫状況が記憶されている。この在庫DB20は、業者の資材保管倉庫に対する資材の入荷や出荷がある都度に、その在庫情報が更新される。
配送便DB21には、本システム11において発注資材を積載して配送先まで配送する配送便に関する情報が記憶されている。すなわち、資材の配送を行う資材業者が保有しているトラックなどの配送便の台数及び配送便ごとの積載可能重量並びに配送予約状況などが記憶されている。なお、配送予約状況は、例えば朝方から夕方まで所定の時間割単位で区切られた複数の配送時間帯ごとに少なくとも1つの配送便が選択可能に割り当てられた配送予約管理表(図11参照)による管理態様で記憶されている。この配送便DB21は配送予約の確定の都度に配送便に関する情報が更新される。
図1に示すように、管理サーバ12の制御部13は、基幹システム18の各DB19〜21との間で資材の発注及びその配送予約に関して情報通信することにより各種の処理を行う複数の機能部を有している。すなわち、制御部13は、発注された資材の受注管理及びその配送予約内容を管理するための機能部として、受注管理部22、在庫管理部23、配送便管理部24、画面生成部25及び配送予約管理部26を備えている。
受注管理部22は、基幹システム18の受注DB19から発注資材に関する情報(商品名や画像など)を読み出し、必要に応じて受注DB19に記憶されている発注資材に関する情報を更新する。例えばオンラインで資材の発注及び配送予約を可能とさせるアプリケーションソフト(以下、「発注配送予約アプリ」という。)に対するログイン情報が顧客端末15から管理サーバ12に送信された場合には、発注資材の選択画面を生成するために受注DB19から発注資材に関する情報が読み出される。また、発注資材の受注が完了した場合等には受注DB19に対して受注内容に関する情報を書き込むことで顧客における受注履歴を更新可能である。
在庫管理部23は、基幹システム18の在庫DB20から在庫資材に関する情報(商品名や数量など)を読み出し、必要に応じて在庫DB20に記憶されている在庫資材に関する情報を更新する。例えば発注資材の配送予約に従い在庫の資材を配送便に積載したことで当該資材の在庫が減少した場合や新たに製造された資材が入荷して在庫が増えた場合等には、在庫DB20から在庫資材に関する情報が読み出され、入荷又は出荷での在庫変動を反映した記憶内容に更新される。
配送便管理部24は、基幹システム18の配送便DB21から配送便に関する情報(配送先、積載する資材、配送日、配送時間帯など)を読み出し、必要に応じて配送便DB21に記憶されている配送便に関する情報を更新する。例えば顧客端末15において配送便の選択を可能とさせる配送予約画面を表示させるときには、その時点での配送予約状況に基づいた画面を生成するために配送便DB21から配送便に関する情報が読み出される。
画面生成部25は、受注管理部22や配送便管理部24から発注対象となる資材の情報や選択対象となる配送便に関する情報を受け取り、顧客端末15から資材の発注及びその配送予約を可能とさせるために、手続の進行に伴って切り替わる複数種類の画面を生成する。例えば、発注資材の選択画面(図5参照)の他に、配送時間帯の指定なしの第1配送予約画面(図9参照)及び配送時間帯の指定ありの第2配送予約画面(図10参照)など複数種類の画面の表示情報を生成する。
配送予約管理部26は、画面生成部25が生成した配送予約画面の表示情報を顧客端末15にネットワーク17を介して送信すると共に、その配送予約画面を用いて予約された発注資材の配送予約の情報を顧客端末15からネットワーク17を介して受信する。そして、その受信した情報に基づき、その顧客端末15を介して資材を発注した顧客における発注資材の配送予約内容(配送する資材名、数量、配送日、配送場所、配送時間帯など)を確定し、その確定した予約内容を顧客端末15において画面表示し、顧客に確認可能とさせる。
次に、図2を参照しながら、上記のように構成された本システム11の管理サーバ12が発注資材の配送予約プログラムに基づき実行する配送予約の制御処理ルーチンについて説明する。また、管理サーバ12による本制御処理ルーチンの実行に伴い顧客端末15側で表示される各画面表示の内容についても、各ステップの説明に併せて説明する。なお、前提として、顧客端末15には「発注配送予約アプリ」がインストールされているものとする。
さて、本システム11の管理サーバ12における制御部13は、顧客端末15から資材の発注及び配送予約のためのログイン情報がネットワーク17を介して入力されると、本制御処理ルーチンをスタートさせる。すなわち、顧客(工務店等)が顧客端末15で発注配送予約アプリを起動させると、顧客端末15においてはログイン画面が表示され、その画面上で所定のログイン操作をすると、顧客端末15から管理サーバ12の制御部13にログイン情報が入力される。
図3に示すように、ログイン画面30は、その画面内の最上部に「発注資材の配送予約Web」と表示されたアプリ名表示欄31が設けられると共に、そのアプリ名表示欄31の直ぐ下には「ログインIDとパスワードを入力して最後にログインボタンを押してください。」と表示された操作ガイド欄32が設けられている。そして、その操作ガイド欄32の下に「ログインID」を入力するためのログインID入力欄33と「パスワード」を入力するためのパスワード入力欄34が設けられ、さらに、その下にログインボタン35がタッチ操作可能に表示されている。
ところで、顧客が所在する地域内に複数の資材販売代理店が存在する場合があり、その場合には一人の顧客に対して複数の代理店が関連付けられて登録されていることがある。そのため、ログイン情報で特定される顧客名からだけでは、今回の発注における資材の販売決済を行う取扱代理店が特定できないことになる。そこで、こうした顧客がログイン画面30でログインボタン35を押した場合には、顧客端末15における画面表示が代理店の選択を促す代理店選択画面に切り替わる。
図4に示すように、代理店選択画面40は、その画面内の最上部にアプリ名表示欄41が設けられると共に、そのアプリ名表示欄41の直ぐ下には「発注する代理店を選択してください。」と表示された操作ガイド欄42が設けられている。そして、その操作ガイド欄42の下に、その顧客が資材を購入可能な資材販売代理店として関連付けて登録されている複数の代理店を列挙表示した代理店表示欄43が設けられている。図4の画面例では、「○○代理店」と「□□□代理店」という2つの代理店の名称が列挙表示されている。この場合、顧客は代理店表示欄43において何れか一つの代理店名の箇所をタップ操作すれば、そのタップ操作で選択された代理店が今回の資材の購入・決済をする取扱代理店として指定され、その代理店指定情報が管理サーバ12の制御部13に入力される。
さて、図2に戻り、顧客端末15における上記のようなログイン操作及び必要な場合の更なる代理店選択操作に基づき、顧客端末15からログイン情報(及び代理店指定情報)が入力されると、管理サーバ12の制御部13は、まずステップS11において、今回の発注資材の取扱代理店を確認する。すなわち、代理店指定情報を伴わずログイン情報だけが入力された場合には、そのログイン情報で特定される会員の顧客を制御部13の受注管理部22が受注DB19から検索し、その顧客と関連付けて登録されている代理店を今回の発注資材の取扱代理店であると確認し、その確認情報を記憶部14に一旦記憶させる。なお、ログイン情報と共に代理店指定情報が入力された場合には、その代理店指定情報で指定された代理店を今回の発注資材の取扱代理店であると確認し、その確認情報を記憶部14に一旦記憶させる。
そして、次のステップS12で、管理サーバ12の制御部13は、各機能部が協働して一連の発注対応処理を実行する。
まず、制御部13は、その画面生成部25が、図5に示す発注資材の選択画面50を生成する。この場合、画面生成部25は、受注DB19から取扱代理店の販売取扱資材に関する情報を読み出し、その読み出し情報に基づき、発注資材の選択画面50を生成する。そして、画面生成部25が生成した発注資材の選択画面50の表示情報を、配送予約管理部26が顧客端末15に送信する。すると、顧客端末15には図5に示す発注資材の選択画面50が表示される。
図5に示すように、発注資材の選択画面50は、その画面内の最上部にアプリ名表示欄51とログオフボタン52が設けられると共に、アプリ名表示欄51の直ぐ下には顧客名表示欄53が設けられている。顧客名表示欄53は、今回の発注対応処理で顧客端末15から発注をしようとしている顧客の名前を表示する欄であり、図5は、太郎工務店という顧客名の顧客からの発注対応処理ということで、その顧客名表示欄53には、「ようこそ太郎工務店様」という表示がされている。また、顧客名表示欄53において顧客名の右側にはカート確認ボタン54が設けられている。カート確認ボタン54は、現時点での発注内容を確認するときに押されるボタンである。
発注資材の選択画面50において、顧客名表示欄53よりも下側には「発注する資材を選択してください。」と表示された操作ガイド欄55が設けられ、その更に下側には今回の発注対応処理において選択可能な少なくとも1種類の資材が記載される資材一覧表示欄56と数量入力欄57が設けられている。図5の事例の資材一覧表示欄56には、舗装材A、舗装材B…、組積材A、組積材B…、張材A、張材B…など、複数の資材が選択可能に表示されている。
なお、数量入力欄57には、発注する資材の購入希望個数が直接入力され、この数量入力欄57への数量の入力でもって、その資材の発注があったものとみなされる。そして、この数量入力欄57への数量の入力がなされると、その数量分の資材の発注情報が顧客端末15から管理サーバ12に送信され、その発注情報が配送予約管理部26を介して受注管理部22に受信される。すると、受注管理部22は、その発注資材名及び数量を含む発注情報を記憶部14に一旦記憶させる。このように顧客端末15で資材の数量入力がある度に、管理サーバ12において受注管理部22は発注内容を記憶部14に一旦記憶させる処理を繰り返す。
ところで、顧客においては、発注する資材の形状、材質、サイズ、カラー等の詳細情報を確認したい場合がある。その場合には、選択画面50における資材一覧表示欄56で、詳細情報を確認したい商品名をタップ操作する。すると、そのタップ操作情報が顧客端末15から管理サーバ12の制御部13に入力され、そのタップ操作情報が配送予約管理部26により受信される。そして、そのタップ操作情報が配送予約管理部26から画面生成部25に受け渡される。すると、画面生成部25は、タップ操作情報で特定された資材の商品詳細情報(画像、材質、サイズ、カラー、価格等の各種の情報)を受注DB19から読み出して、商品詳細画面を生成する。そして、その商品詳細画面の表示情報を配送予約管理部26が顧客端末15に送信すると、顧客端末15には図6に示す発注資材の商品詳細画面60が表示される。
図6に示すように、発注資材の商品詳細画面60は、その画面内の最上部にアプリ名表示欄61とログオフボタン62が設けられると共に、アプリ名表示欄61の直ぐ下には顧客名表示欄63が設けられている。そして、顧客名表示欄63において顧客名の右側にはカート確認ボタン64が設けられている。また、発注資材の商品詳細画面60において、顧客名表示欄63よりも下側には、商品詳細の表示欄として、画像表示欄65、材質表示欄66、サイズ表示欄67及びカラー表示欄68が設けられている。
なお、図6の事例における画像表示欄65には、図5の発注資材の選択画面50における資材一覧表示欄56でタップ操作した資材(例えば舗装材A)の拡大画像と、その資材(舗装材A)及びその資材と縦並びで資材一覧表示欄56に表示されていた他の資材の各サムネイル画像が表示されている。また、発注資材の商品詳細画面60において、カラー表示欄68よりも下側には、「サイトに戻る」と表示された戻りボタン69が設けられている。このボタンが押されると、図5に示す発注資材の選択画面50に画面表示が戻る。
一方、図5に示す発注資材の選択画面50又は図6に示す発注資材の商品詳細画面60において、カート確認ボタン54が押されると、そのカート確認情報が顧客端末15から管理サーバ12の制御部13に入力され、そのカート確認情報が配送予約管理部26により受信される。そして、そのカート確認情報が配送予約管理部26から画面生成部25に受け渡される。すると、画面生成部25は、その時点で記憶部14に記憶されている発注内容を読み出し、現時点での発注内容を確認可能とする発注内容の確認画面を生成する。そして、その発注内容の確認画面の表示情報を配送予約管理部26が顧客端末15に送信すると、顧客端末15には図7に示す発注内容の確認画面70が表示される。
図7に示すように、発注内容の確認画面70は、その画面内の最上部にアプリ名表示欄71とログオフボタン72が設けられると共に、アプリ名表示欄71の直ぐ下には顧客名表示欄73が設けられている。そして、顧客名表示欄73において顧客名の右側には「サイトに戻る」と表示された戻りボタン74が設けられている。また、発注内容の確認画面70において、顧客名表示欄73よりも下側には、「ご発注対象の商品と発注数を確認して下さい。」というメッセージ文と共に、現時点での発注内容(資材名及び数量など)を列挙表示するための発注内容表示欄75が設けられている。
発注内容表示欄75において、確認を促すメッセージ文よりも下側には「ご発注条件の指定に進む>」と表示された発注手続進行ボタン76と、「オーダーカートをクリア」と表示された発注内容キャンセルボタン77が設けられている。また、各資材(図7の事例では、舗装材Aと組積材B)の表示箇所ごとに、その発注資材の数量変更又はキャンセルをするときに押される修正削除ボタン78,79が設けられている。そして、図7の発注内容の確認画面70において発注手続進行ボタン76が押されると、顧客端末15は図8に示す発注条件入力画面80に切り替わる。
すなわち、顧客端末15において発注手続進行ボタン76が押されると、発注内容の確認を意味する発注内容確認情報が顧客端末15から管理サーバ12の制御部13に入力され、その情報が配送予約管理部26により受信される。そして、その発注内容確認情報が配送予約管理部26から画面生成部25に受け渡される。すると、画面生成部25は、顧客において資材の発注条件となる発注資材の配送日及び配送場所を指定可能とさせる発注条件入力画面を生成する。そして、その発注条件入力画面の表示情報を配送予約管理部26が顧客端末15に送信すると、顧客端末15には図8に示す発注条件入力画面80が表示される。
図8に示すように、発注条件入力画面80は、その画面内の最上部にアプリ名表示欄81とログオフボタン82が設けられると共に、アプリ名表示欄81の直ぐ下には顧客名表示欄83が設けられている。そして、顧客名表示欄83において顧客名の右側には「サイトに戻る」と表示された戻りボタン84が設けられている。また、発注条件入力画面80において、顧客名表示欄83よりも下側には、発注条件表示欄85が設けられ、その発注条件表示欄85には、希望配送日入力欄86、希望配送場所入力欄87及びその他の入力欄(例えば、配送される資材の希望梱包形態入力欄など)が設けられている。また、以上の入力欄よりも下側には「オーダーを確定する」と表示された発注確定ボタン88が設けられている。
そして、図8の発注条件入力画面80において発注確定ボタン88が押されると、顧客端末15から管理サーバ12の制御部13に向けて、顧客の希望する配送日及び配送場所を示す配送日・配送場所希望情報と共に、資材の発注を行う旨を示す発注確定情報が送信される。なお、この発注確定ボタン88が押されることなく、図5の選択画面50、図6の商品詳細画面60、図7の発注内容確認画面70又は図8の発注条件入力画面80において、ログオフボタン52,62,72,82が押されると、発注手続の中止を意味するログオフ情報が顧客端末15から管理サーバ12の制御部13に入力される。
図2に戻り、以上のような発注確定情報(配送日・配送場所希望情報を含む)又はログオフ情報が顧客端末15から送信されると、管理サーバ12の制御部13は、ステップS13において、顧客から資材の発注が有ったか否かを判断する。すなわち、制御部13は、ログオフ情報を受信したときは「資材の発注は無かった(S13=NO)」と判断し、発注確定情報を受信したときは「資材の発注が有った(S13=YES)」と判断する。そして、資材の発注は無かった(S13=NO)と判断したときは、本制御処理ルーチンを終了する。その一方、資材の発注は有った(S13=YES)と判断したときは、顧客端末15から送信された配送日・配送場所希望情報及び発注確定情報を記憶部14に一旦記憶させた後、その処理を次のステップS14に移行する。
そして、次のステップS14において、制御部13は、発注確定情報により特定される発注資材の在庫が有るか否かを判断する。すなわち、制御部13の在庫管理部23が、今回の取扱代理店の販売取扱資材の在庫状況を在庫DB20で確認する。この場合、在庫管理部23は、現時点での在庫状況ではなく、その発注資材の希望配送日における在庫の有無を判断する。その理由は、例えば希望配送日が数日先であって、現時点では在庫がないけれども、希望配送日の前日迄には生産ラインから新たな資材の入荷が予定されている場合には、現時点では在庫無しでも希望配送日には在庫有りとなり、配送希望に対応できるからである。そして、希望配送日に在庫有り(S14=YES)と判断したときは、その処理をステップS16に移行する一方、希望配送日に在庫無し(S16=NO)と判断したときは、その処理をステップS15に移行する。
処理をステップS15に移行した場合、制御部13は、顧客端末15に対して発注内容の変更等を打診するための情報を送信する。すなわち、図示は省略するが、今回の発注資材中に在庫無しの資材が含まれている旨と、その資材の名称を告げるメッセージと共に、一例として次の3つのタッチボタンを選択可能に表示させる表示情報を画面生成部25が生成し、その表示情報を配送予約管理部26が顧客端末15に送信する。本実施形態の場合、一番目のボタンは、在庫無しとされた資材を他の資材に変更して発注を変更するときに押される「発注変更ボタン」であり、二番目のボタンは、在庫無しとされた資材があるのならば今回の発注内容を全てキャンセルするというときに押される「発注取止ボタン」である。また、三番目のボタンは、在庫無しの資材の入荷があって発注内容どおりの配送が可能となる日の連絡を後日に希望するときに押される「納期回答待ちボタン」である。
そして、顧客端末15において、一番目の「発注変更ボタン」が押された場合、制御部13はステップS15において「発注変更有り(S15=YES)」と判断し、その処理を先のステップS12に戻す。そして、図5の発注資材の選択画面50を顧客端末15において再表示させ、一連の発注対応処理を繰り返す。その一方、顧客端末15において、二番目の「発注取止ボタン」が押された場合は、発注内容をリセットした後、本制御処理ルーチンを終了する。また、顧客端末15において、三番目の「納期回答待ちボタン」が押された場合には、発注内容を記憶部14に保存するとともに、納期回答が必要である旨の記録を所定の記録部に記録した後、本制御処理ルーチンを終了する。
図2に戻り、ステップS14からステップS16に移行した場合、制御部13は、顧客からの発注資材による配送便への積載重量(=発注重量)が、配送効率を確保する観点から必要最低限の重量であると予め設定した規定重量(例えば、1t)未満であるか否かを判断する。なお、この判断は、制御部13において画面生成部25が主として判断する。すなわち、画面生成部25は、発注確定情報を受信した時点での発注内容である発注資材の資材名及びその発注数量を記憶部14から読み出すと共に、該当する資材の1個当りの重量を受注DB19に記憶されている販売取扱資材に関する情報から検索する。そして、発注資材の発注数量に該当する資材の1個当りの重量を乗じることで、当該顧客の発注資材による配送便への積載重量を求め、そのようにして求めた積載重量と規定重量との大小比較を行う。そして、積載重量が規定重量未満である(S16=YES)と判断したときは、その処理をステップS17に移行する一方、積載重量が規定重量以上である(S16=NO)と判断したときは、その処理をステップS18に移行する。
まず、積載重量<規定重量(S16=YES)と判断した場合、画面生成部25は、ステップS17において、記憶部14から該当する発注資材の資材名と発注数量及び希望配送日と希望配送場所に関する情報を読み出す。そして、その読み出し情報に基づいて第1配送予約画面(図9参照)90を生成する。その一方、積載重量≧規定重量(S16=NO)と判断した場合、画面生成部25は、ステップS18において、記憶部14から該当する発注資材の資材名と発注数量及び希望配送日と希望配送場所に関する情報を読み出すと共に、配送便管理部24を介して配送便DB21から顧客が希望する配送日の配送予約管理表(図11参照)を読み出す。そして、その読み出し情報に基づき第2配送予約画面(図10参照)100を生成する。
以上のとおり、制御部13の画面生成部25は、発注資材の配送便への積載重量と規定重量との比較に基づき、顧客の配送予約に供される画面として第1配送予約画面90と第2配送予約画面100をそれぞれ生成する。この点で、画面生成部25が処理主体となるステップS16、ステップS17及びステップS18は、請求項4,5に記載の画面生成ステップに相当する。
そして、次のステップS19において、先のステップS17又はステップS18で画面生成部25が生成した第1配送予約画面90又は第2配送予約画面100の表示情報を、配送予約管理部26が顧客端末15に向けて送信する。すると、顧客端末15において、第1配送予約画面90又は第2配送予約画面100が表示され、顧客において発注資材の配送予約の最終手続に供される。先ず、第1配送予約画面90について説明し、次いで、第2配送予約画面100について説明する。
図9に示すように、第1配送予約画面90は、その画面内の最上部にアプリ名表示欄91とログオフボタン92が設けられると共に、アプリ名表示欄91の直ぐ下には顧客名表示欄93が設けられている。そして、顧客名表示欄93において顧客名の右側には「サイトに戻る」と表示された戻りボタン94が設けられている。また、第1配送予約画面90において、顧客名表示欄93よりも下側には、発注&配送予約内容表示欄95が設けられ、その発注&配送予約内容表示欄95には、その顧客による発注資材の資材名とその発注数量、希望配送日及び希望配送場所が表示されている。すなわち、この第1配送予約画面90は、図8の発注条件入力画面80と協働して、発注資材の配送日の指定までは可能であるが、配送時間帯は指定できない時間指定なしの配送予約画面である。そして、希望配送場所の表示箇所の下側には、発注&配送予約の完了を促す登録ボタン96が設けられている。
一方、図10に示すように、第2配送予約画面100も、第1配送予約画面90の場合と同様に、その画面内の前半部分には、アプリ名表示欄101、ログオフボタン102、顧客名表示欄103、戻りボタン104及び発注&配送予約内容表示欄105が設けられている。しかし、この第2配送予約画面100の場合は、その画面内の後半部分に、「ご希望の配送時間帯を選んでください。」と表示された希望配送時間帯選択欄106が設けられている。
希望配送時間帯選択欄106には、顧客が指定した希望配送日の表示の下側に、朝方から夕方まで所定の時間割単位で区切られた複数(本実施形態では4つ)の配送時間帯が、何れか1つの配送時間帯を選択可能に表示されている。すなわち、上から順に、7時〜9時の早朝配送時間帯106A、9時〜12時の午前配送時間帯106B、12時〜15時の午後配送時間帯106C及び15時〜18時の夕方配送時間帯106Dが表示されている。なお、夕方配送時間帯106Dの下側には、顧客が特に時間指定の配送を希望しない場合に選択可能な時間指定なし配送選択部106Eが設けられている。すなわち、この第2配送予約画面100は、図8の発注条件入力画面80と協働して、発注資材の配送日の指定が可能であるのに加えて、配送時間帯の指定ができる時間指定ありの配送予約画面である。そして、希望配送場所の表示箇所の下側には、発注&配送予約の完了を促す登録ボタン107が設けられている。
図10の事例では、早朝配送時間帯106A、午前配送時間帯106B及び午後配送時間帯106Cについては、それぞれの時間帯表示の右側に設けられた□箇所をタップしてチェックマークを付けることにより、配送時間帯の指定が可能とされる。その一方、夕方配送時間帯106Dについては、既に予約枠が埋まっているために×印の表示がされて選択不可能とされている。なお、この第2配送予約画面100における希望配送時間帯選択欄106の表示内容は、図11に示す配送予約管理表110による配送予約状況を反映した表示内容になっている。
図11に示すように、配送予約管理表110は、朝方から夕方まで所定の時間割単位で区切られた複数(本実施形態では4つ)の配送時間帯枠111,112,113,114と、時間指定なし配送時間帯枠115を有している。そして、配送時間帯枠111,112,113,114ごとに、少なくとも1つの配送便(一例として全て4tトラック)が割り当てられている。7時〜9時の早朝配送時間帯枠111には4台の配送便111A〜111Dが割り当てられると共に、9時〜12時の午前配送時間帯枠112には3台の配送便112A〜112Cが割り当てられている。また、12時〜15時の午後配送時間帯枠113には2台の配送便113A,113Bが割り当てられると共に、15時〜18時の夕方配送時間帯枠114には1台の配送便114Aが割り当てられている。さらに、時間指定なし配送時間帯枠115には5台の配送便115A〜115Eが割り当てられている。
図10における早朝配送時間帯106Aは、図11における早朝配送時間帯枠111の配送予約状況を反映し、図10における午前配送時間帯106Bは、図11における午前配送時間帯枠112の配送予約状況を反映している。また同様に、図10における午後配送時間帯106Cは、図11における午後配送時間帯枠113の配送予約状況を反映し、図10における夕方配送時間帯106Dは、図11における夕方配送時間帯枠114の配送予約状況を反映している。
ここで、希望配送時間帯選択欄106の各配送時間帯106A〜106Dと個別に対応する各配送時間帯枠が他の配送時間帯枠とは割り当てられている配送便の数を異にしているのは、次の理由による。すなわち、傾向として予約が集中する配送時間帯(例えば午前中)と比較的空く配送時間帯(例えば午後)とが存在する場合に、そうした配送時間帯ごとに割り当てる配送便の数を調整して顧客の配送予約希望に対して柔軟に対処するためである。また、相対的に時刻が早い配送時間帯(早朝配送時間帯106A)の方が、相対的に時刻が遅い配送時間帯(夕方配送時間帯106D)よりも選択可能に割り当てられた配送便の数が多いのは、次のような理由による。すなわち、朝方など相対的に時刻が早い配送時間帯の配送便は、1回目の配送を終えて戻った後に、更に2回目以降の配送にも対応可能であるからである一方、夕方など相対的に時刻が遅い配送時間帯の配送便は、配送先が遠隔地である場合には特にその配送先への配送だけで終わってしまう可能性が高いからである。
さて、以上のような第1配送予約画面90又は第2配送予約画面100において、顧客が登録ボタン96,107を押し操作すると、その顧客における発注&配送予約の手続の完了を意味する予約完了情報が顧客端末15から管理サーバ12の制御部13に送信される。すると、図2に戻り、ステップS20において、制御部13は、顧客からの発注&配送予約の手続は完了したか否か(つまり予約完了か否か)を判断する。
すなわち、制御部13は、第1配送予約画面90又は第2配送予約画面100においてログオフボタン92,102が押されたことでログオフ情報を受信したときは、「予約は完了することなくキャンセルされた(S20=NO)」と判断し、本制御処理ルーチンを終了する。その一方、予約完了情報を受信したときは「顧客からの発注&配送予約の手続は完了した(S20=YES)」と判断し、その処理を次のステップS21に移行する。
そして、次のステップS21において、制御部13は、各機能部が配送予約の確定処理を行う。すなわち、受注管理部22は今回の発注&配送予約を完了させた顧客の受注及び配送履歴を受注DB19において更新する。また、在庫管理部23は今回の発注資材の配送による在庫資材の減少を反映した在庫状況に在庫DB20を更新する。また、配送便管理部24は今回の発注資材の配送予約日及び配送予約時間帯における配送便の積載状況を更新する。また、画面生成部25は顧客に発注資材の配送予約が確定したことを連絡するための画面(図示略)を生成する。
そして、次のステップS22において、制御部13は、先のステップS21で画面生成部25により生成された連絡画面の表示情報を配送予約管理部26が顧客端末15に送信する。すると、顧客端末15において、その旨の画面表示がなされ、顧客は、自分が発注した資材の発注が完了したこと及びその配送予約が完了したことを確認できる。そして、以上の処理が完了すると、制御部13は本制御処理ルーチンを終了する。
以上のとおり、制御部13の配送予約管理部26は、画面生成部25が生成した各画面の表示情報を顧客端末15に送信すると共に、顧客端末15から発注確定情報や予約完了情報を受信し、更には顧客に発注資材の発注及びその配送予約が完了したことを確認可能とさせる画面の表示情報を顧客端末15に送信する。したがって、この点で、配送予約管理部26により主に処理されるステップS19、ステップS20及びステップS22は、請求項4,5に記載の配送予約管理ステップに相当する。
そこで次に、以上のように構成された本システム11の作用について、本システム11を用いた発注資材の配送予約方法という点に着目して以下説明する。
なお、説明の前提として、今回は第1顧客と第2顧客という2人の顧客から別々に資材の発注があり、第1顧客の発注内容は、図9に示すように舗装材Aが200個と組積材Bが100個であり、第2顧客の発注内容は、図10に示すように舗装材Aが500個と組積材Bが300個であるものとする。また、各資材の1個当りの重量は、舗装材Aが2kgであり、組積材Bは1kgであるものとする。すなわち、第1顧客の発注資材による配送便への積載重量(=発注重量)は0.5t(=2kg×200個+1kg×100個)であり、第2顧客の発注資材による配送便への積載重量(=発注重量)は1.3t(=2kg×500個+1kg×300個)であるものとする。そして、各顧客からの発注資材を積載して配送場所へ配送するのに使用される配送便(トラック)は積載可能重量が4tであるものとする。
さて、第1顧客が発注した資材による配送便への積載重量(=発注重量)は0.5tであり、これは規定重量(1t)未満であるため、図8の発注条件入力画面80において、第1顧客が発注確定ボタン88を押した場合、管理サーバ12の制御部13は図9に示す第1配送予約画面90を生成する。そのため、第1顧客の場合は、配送日と配送場所しか予約することができないことになり、発注資材の配送便は時間指定無しの配送便になる。しかし、この第1配送顧客の場合も、資材の発注とその配送予約を、例えば建築現場などからでも自分の顧客端末15を用いてできるという利便性は享受できる。
その一方、第2顧客が発注した資材による配送便への積載重量(=発注重量)は1.3tであり、これは規定重量(1t)以上であるため、図8の発注条件入力画面80において、第2顧客が発注確定ボタン88を押した場合、管理サーバ12の制御部13は図10に示す第2配送予約画面100を生成する。そのため、第2顧客の場合は、配送日と配送場所に加えて配送時間帯をも選択して指定できることになる。
そして、この場合において、第2顧客が発注した資材による配送便への積載重量(=発注重量)は1.3tである。そのため、第2顧客の発注資材(1.3t)は、既に3tの積載済みである夕方配送時間帯枠114の1台しか割り当てられていない配送便114Aには積載できないことになる。その一方、早朝配送時間帯枠111、午前配送時間帯枠112及び午後配送時間帯枠113においては、各々に割り当てられた複数の配送便のうち少なくとも1つの配送便には第2顧客の発注資材(1.3t)を積載可能である。したがって、画面生成部25は、この配送予約状況を反映させた第2配送予約画面100を生成する。すなわち、図10に示すように、夕方配送時間帯枠114と個別に対応する夕方配送時間帯106Dは選択不可とする一方、その他の各配送時間帯枠111〜113と各々対応する各配送時間帯106A〜106C及び時間指定なし配送選択部106Eは選択可能とする第2配送予約画面100を生成する。その結果、第2顧客は、第2配送予約画面100において複数の配送時間帯106A〜106D及び時間指定なし配送選択部106Eのうち何れか1つを選択することにより所望の配送時間帯又は時間指定なしの配送予約をすることができる。
上記説明した本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)顧客は、何時どこからでも、顧客端末15を用いて資材の発注及びその配送予約ができると共に、その配送予約に基づき確定した発注資材の配送予約内容を顧客端末15において確認できる。その一方、業者側は、顧客端末15からの発注資材による配送便への積載重量が規定重量未満の場合に、その発注資材だけで時間指定ありの配送時間帯枠111〜114の配送便に仕立てると、配送効率が低下するが、本実施形態では次のようにして、そのような事態を回避できる。すなわち、このような場合には、他の顧客の顧客端末15からの発注資材との混載も可能とされる時間指定なし配送時間帯枠115の配送便で配送することにより、配送効率の低下を抑制することができる。なお、顧客端末15からの発注資材による配送便への積載重量が規定重量以上である場合には、その発注資材だけで時間指定ありの配送時間帯106A〜106Dの配送便に仕立てたとしても、配送効率が低下する虞は少ないため、顧客の希望する配送時間帯の配送予約に業者側は対応可能であり、この点で顧客の利便性を更に向上させることができる。
(2)傾向として予約が集中する配送時間帯(例えば午前中)と比較的空く配送時間帯(例えば午後)とが存在する場合に、配送時間帯106A〜106Dごとに割り当てる配送便の数を調整することで、顧客からの配送予約に対して柔軟に対処することができる。
(3)朝方など相対的に時刻が早い早朝配送時間帯106Aの配送便111A〜111Dは、1回目の配送を終えて戻った後に、更に2回目以降の配送にも対応可能であるため、そのような配送時間帯に多くの配送便を割り当てておくことは一日トータルで配送できる物量を増加させることになり、業者側の配送効率を向上させることができる。その一方、例えば夕方など相対的に時刻が遅い夕方配送時間帯106Dの配送便114Aは、配送先が遠隔地である場合には特にその配送先への配送だけで終わってしまう可能性が高いため、そのような配送時間帯に少ない配送便を割り当てておくことは、業者側の配送効率の低下抑制に貢献することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・朝方から夕方まで所定の時間割単位で区切られた複数の配送時間帯106A〜106Dごとに割り当てられる配送便の数を、更に配送場所までの遠近の違いを加味し、近い配送場所への配送便は数を多くする一方、遠い配送場所への配送便は数を少なく割り当ててもよい。この構成によれば、近い配送場所への1回目の配送を終えて戻った後に、更に2回目以降の配送にも対応可能であるため、そのような配送時間帯に多くの配送便を割り当てておくことは一日トータルで配送できる物量を増加させることになり、業者側の配送効率を向上させることができる。
・各配送時間帯106A〜106Dに割り当てられた時間指定有りの配送便111A〜111D,112A〜112C,113A,113B,114Aには、配送時間指定ありの発注資材の他に、配送時間指定なしの発注資材(1t未満)を積み合わせてもよい。
・時間指定有りの配送便111A〜111D,112A〜112C,113A,113B,114Aに積載される配送時間指定ありの発注資材(1t以上)は、1つの配送先宛のものに限定し、その配送便に混載するのは配送時間指定なしの発注資材(1t未満)に限定してもよい。このようにすると、例えば交通渋滞に巻き込まれて配送時間指定ありの1口の発注資材の配送先への配送にトラブルが生じた場合でも、そうしたトラブルの影響が及ぶ他の配送資材は配送時間指定なしの発注資材であるので、その1口以外の他の時間指定ありの発注資材が当該配送トラブルに巻き込まれる虞を低減できる。
・朝方から夕方まで所定の時間割単位で区切られた複数の配送時間帯106A〜106Dごとに割り当てられる配送便の数は全て同じであってもよい。
・また、実施形態の場合とは逆に、相対的に時刻が早い配送時間帯の方が、相対的に時刻が遅い配送時間帯よりも、選択可能に割り当てられた配送便の数が少なくてもよい。
・顧客端末15は、スマートフォンなどの携帯端末に限らず、工務店など顧客の事務所などに設置されたPCであってもよい。
・第2配送予約画面100において選択可能に表示される配送時間帯106A〜106Dの数は2つ、3つ、5つなど4つ以外の複数であってもよい。
・顧客が顧客端末15から発注できる発注資材は少なくとも1種類あればよく、必ずしも複数種類である必要はない。
・発注資材の配送便への積載重量(発注重量)と比較される規定重量は、配送便(トラックなど)の積載可能重量との関係で規定されるものであり、実施形態の1tという重量に限定されるものではない。