JP6407382B1 - 電動機制御装置および電動機制御方法 - Google Patents

電動機制御装置および電動機制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 三相短絡が実行された場合の交流電動機のd軸電流の負方向への過剰な振幅上昇を抑制するとともに、インバータ回路が直流電源から切り離された場合であっても、コンデンサ端子間電圧の上昇を最小限に抑制し、インバータ回路や電動機の破壊を防止することができる電動機制御装置を得る。【解決手段】 電力変換回路のスイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング制御部は、上段側スイッチング素子のすべてまたは下段側スイッチング素子のすべてをオンする三相短絡を実行する場合に、三相短絡の実行後の交流電動機のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないかどうかを判定し、電動機の永久磁石を減磁させないと判定した場合に三相短絡を開始する三相短絡処理指令を生成する三相短絡処理指令生成部を備えたものである。【選択図】 図4

Description

この発明は、交流電動機を駆動制御する電動機制御装置および電動機制御方法に関するものである。
交流電動機を駆動力源とする電気自動車は、走行時には交流電動機を力行運転して走行駆動トルクを発生させ、制動時には交流電動機を回生運転して回生制動トルクを発生させている。
電気自動車の駆動システムは、リチウムイオンバッテリ等の二次電池からなる直流電源と、直流電源に接続されるインバータ回路と、インバータ回路に負荷として接続された交流電動機とから構成されている。
インバータ回路は、コンデンサと複数の半導体スイッチとからなり、複数の半導体スイッチを所定のスイッチング周波数でオンオフすることにより、直流電源の直流電力を所定の交流電力に変換して、交流電動機のトルクや回転数を調節している。また、交流電動機は、動作状況によっては発電機として動作し、発電によって生じる回生電力を直流電源に充電している。なお、電気自動車に適用される交流電動機としては、効率の良い永久磁石式三相同期電動機が一般的に用いられている。
三相同期電動機を用いた駆動システムの場合、インバータ回路は、上段側スイッチング素子と下段側スイッチング素子とが直列に接続された3組の直列回路が、それぞれ直流電源と並列に接続されて構成され、3組の直列回路のそれぞれの中点と三相同期電動機のU相、V相、W相のそれぞれの入力とが接続された構成となっている。
そして、インバータ回路の各相に設けられるスイッチング素子を順次オンおよびオフさせることにより、互いに位相が120度ずつ異なる交流電力を三相同期電動機の各相に供給して三相同期電動機を駆動させる。以下、特に断らない限り、電動機は三相同期電動機を指すものとする。なお、インバータ回路の動作原理については、広く一般的であるので、ここでは説明を省略する。
この電気自動車の駆動システムには、リチウムイオンバッテリ等の二次電池からなる直流電源を過電圧や過電流から保護するために、必要に応じて直流電源とインバータ回路とを切り離す開閉手段が設けられている。この開閉手段の開放条件としては、電動機の回生運転時に直流電源の電圧が所定値以上になった場合、直流電源の消耗によって直流電源電圧が所定値以下になった場合、直流電源に流れる電流が所定値以上になった場合等がある。また、車両の故障や衝突等によって、開閉手段が開放されることもある。
このような開閉手段を備えた駆動システムでは、電動機の回生運転中に開閉手段が開放され、インバータ回路が直流電源から電気的に切り離されることがある。また、開閉手段を有しない駆動システムであっても、直流電源とインバータ回路との間の電力線が断線することにより、インバータ回路が直流電源から切り離されることがある。
このようにインバータ回路が直流電源から切り離された場合、電動機からインバータ回路に流入する回生電力を直流電源に充電することができず、インバータ回路のコンデンサに充電することとなり、コンデンサが過電圧によって破損する恐れがある。そのため、インバータ回路が直流電源から切り離された場合には、インバータ回路の上段側スイッチング素子のすべてまたは下段側スイッチング素子のすべてをオンする三相短絡にする。ところが、この三相短絡が実行されると、電動機のステータコイルに蓄積された電力によって、ステータコイルに流れる電流が急峻に上昇し、このとき、ステータコイルに流れる電流によって、電動機の永久磁石が不可逆減磁するという問題が発生する。
この問題を解決するために、例えば、特許文献1においては、永久磁石同期電動機コイルの電流の最大電流値を設定し、電動機コイルの電流が最大電流値未満になるように制御する方法が提案されている。この特許文献1に示されている制御では、電動機コイルの電流の最大電流値の設定を、永久磁石温度に対応する不可逆減磁発生電流値及び三相短絡の際に発生する過渡的な電流の組と、永久磁石温度に対応する不可逆減磁発生磁界の強さ及び三相短絡の際に発生する永久磁石同期電動機の永久磁石の減磁界の強さの組と、のうちのいずれか一方の組に基づいて、永久磁石同期電動機の回転数ごとに決定するようにしている。
特開2014−54064号公報
特許文献1の永久磁石同期電動機のインバータ制御装置にあっては、前述したように、三相短絡の際に発生する過渡的な電流により生じうる電動機の永久磁石の不可逆減磁を防止するために、電動機コイルに流れる電流の最大電流値を設定しているが、この最大電流値を、永久磁石温度に対応する不可逆減磁発生電流値及び三相短絡の際に発生する過渡的な電流の組と、前記永久磁石温度に対応する不可逆減磁発生磁界の強さ及び三相短絡の際に発生する電動機の永久磁石の減磁界の強さの組と、のうちのいずれか一方の組に基づいて、電動機の回転数ごとに決定しており、電動機の電流値が前記最大電流値未満になるように電動機の電流を制御されるため、電動機から所望の要求トルクが出力できなくなり、その結果、このインバータ制御装置を電気自動車に適用した場合には、所望の加減速特性が得られないといった課題があった。
また、特許文献1の電動機のインバータ制御装置では、永久磁石温度に対応する不可逆減磁発生電流値及び三相短絡の際に発生する過渡的な電流の組をあらかじめ有限要素法で求めて、これらの関係を示すテーブルを作成する必要があり、テーブルの作成に多大な工数を要するとともに、テーブルを格納するためのメモリ容量が十分確保できない演算装置を用いた場合には、テーブル自体のサイズが小さくなり、不可逆減磁発生電流の精度が粗くなる、もしくは不可逆減磁発生電流自体が求められなくなるという課題があった。
この発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、三相短絡が実行された場合の相電流の上昇を抑制するとともに、通常の三相短絡しない状態においては、最大電流の過剰な制限を防止して、加減速時に所望の最大トルクを発生可能とする電動機制御装置および電動機制御方法を提供することを目的とする。
この発明に係る電動機制御装置および電動機制御方法は、直流電源と交流電動機との間に接続され、前記直流電源の直流電力を交流電力に変換して前記交流電動機を駆動制御する電動機制御装置であって、アームが上段側スイッチング素子と下段側スイッチング素子との直列回路により構成された電力変換回路と、前記電力変換回路のスイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング制御部とを備え、前記スイッチング制御部が、前記上段側スイッチング素子のすべてまたは前記下段側スイッチング素子のすべてをオンする三相短絡を実行する場合に、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないかどうかを判定する判定部と、電動機の永久磁石を減磁させないと判定した場合に前記三相短絡を開始する三相短絡処理指令を生成し出力する三相短絡処理指令生成部を有することを特徴とするものである。
この発明に係る電動機制御装置および電動機制御方法によれば、電動機の動力線を三相短絡した場合に発生する過渡的な電流による電動機の永久磁石の不可逆減磁を防止することができ、電動機の永久磁石の減磁によるトルク低下を防止することができる。
さらに、三相短絡モードへの移行判定されていない場合に、過剰な最大トルクの抑制がされないため、電源の正常時には電動機から所望の要求トルクに相当するトルクが出力可能となる。これにより、たとえば電気自動車においては、上位コントローラからの加減速要求に対応したトルクが出力可能となり、これにより所望の加減速特性を実現することが可能となる。
この発明の実施の形態1,2に係る電動機制御装置が搭載された駆動システムを示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置のスイッチング制御部を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置の三相短絡時の電流の時間波形を示す特性図である。 この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置の三相短絡処理指令生成部の処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2に係る電動機制御装置のスイッチング制御部を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態2に係る電動機制御装置の三相短絡処理指令生成部の処理を示すフローチャートである。
以下、この発明に係る電動機制御装置および電動機制御方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。なお、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
一般に、モータとも称される電動機は、電力を駆動力に変換して力行運転するものであるが、そのままの構造で駆動力を電力に逆変換して回生運転することが可能である。また、ジェネレータとも称される発電機は、駆動力を電力に変換して回生運転するものであるが、そのままの構造で電力を駆動力に逆変換して力行運転することが可能である。
すなわち、電動機と発電機とは、基本的に同一構造であり、どちらも力行運転および回生運転が可能である。そこで、この明細書では、電動機および発電機の双方の機能を持つ回転電機を単に電動機と称する。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置および電動機制御方法を図1から図4に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置および電動機制御方法が搭載されたシステムを示すブロック構成図である。図1では、インバータ回路に直流電力を供給するとともに回生電力で充電されるバッテリ等の直流電源90、および制御対象の三相同期電動機10を含んで図示している。
図1において、電動機制御装置80は、電力開閉器70を介して正極側の直流母線1aと負極側の直流母線1bとによって直流電源90と接続され、駆動電力や回生電力を直流電源90と授受する。また、電動機制御装置80は、交流母線2により電動機10と接続され、駆動電力や回生電力を電動機10と授受する。
また、電動機10には、電動機の回転角θmを検出する回転角センサ30が設けられている。なお、電動機10は、負荷を回転駆動するとともに、負荷の回転エネルギーを電気エネルギーとして回生可能な電動機であり、例えば永久磁石三相交流同期モータや三相ブラシレスモータが使用される。
また、電動機制御装置80は、インバータ回路20とスイッチング制御部60とで構成されている。インバータ回路20は、電源入力側の正極側の直流母線1aと負極側の直流母線1bとの間に接続されたコンデンサ21と、インバータ回路20の直流母線電圧を検出する電圧検出部24と、複数のスイッチング素子で構成され、直流/交流の電力変換をする電力変換回路25と、交流母線2に流れる電動機10の電流を検出する電動機電流検出部26とを備えている。
コンデンサ21は、直流母線電圧のリップルを抑制する機能や、インバータ回路20の電源インピーダンスを低下させてインバータ回路20の交流電流駆動能力を向上させる機能、サージ電圧を吸収する機能等を有している。また、電圧検出部24は、直流母線電圧を分圧抵抗等によりスイッチング制御部60で読み込める電圧に分圧し、スイッチング制御部60に直流母線電圧情報を出力する。
電力変換回路25は、一般的によく知られている6つのスイッチング素子をフルブリッジ接続したインバータである。すなわち、図1に示されるように、スイッチング素子31、32、スイッチング素子33、34、スイッチング素子35、36は、それぞれ上段側のスイッチング素子と下段側のスイッチング素子が直列に接続され、直流電源90に対して並列に接続されている。
また、スイッチング素子31、32の中点は電動機10のU相の入力と接続され、スイッチング素子33、34の中点は電動機10のV相の入力と接続され、スイッチング素子35、36の中点は電動機10のW相の入力と接続されている。
なお、直流電源90の正極側の直流母線1aに接続されているスイッチング素子31、33、35を上段側スイッチング素子と称し、直流電源の負極側の直流母線1bに接続されているスイッチング素子32、34、36を下段側スイッチング素子と称している。
スイッチング素子は、例えば図1に示すようなMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)や、MOSFET以外にもIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等が用いられる。
また、スイッチング素子の各MOSFETには、直流電源90の負極側から正極側へ向かう方向、すなわち下段側から上段側へ向かう方向を順方向として、並列にフリーホイールダイオード(FWD)が設けられている。
電動機電流検出部26は、交流母線2を流れる電動機電流を検出するものであり、電流を電圧に変換して電動機電流情報をスイッチング制御部60に出力する。図1では、シャント抵抗により電流を検出する構成を示している。なお、電動機電流検出部26は、ホール素子等を用いた電流センサとしてもよい。
電力開閉器70は、直流電源90と電動機制御装置80との電力授受を制御するものである。具体的には、電力開閉器70は、電動機10の回生運転時に直流電源90の電圧が設定値以上になった場合、直流電源90の消耗等により直流電源90の電圧が設定値以下になった場合、直流電源90に流れる電流が設定値以上になった場合、車両の故障や衝突が検出された場合等に、上位のシステム(図示していない)により開放状態に制御される。なお、電力開閉器70は、スイッチング制御部60により制御される構成としてもよい。
また、回転角センサ30は、レゾルバやエンコーダ等により電動機10のロータ回転角θmを検出するものである。回転角センサ30で検出されたロータ回転角θmは、スイッチング制御部60に出力される。なお、ロータ回転角θmは、電動機10の永久磁石の極対数を基に電気角θeに換算される。
スイッチング制御部60は、電動機制御装置全体の制御を司るもので、マイクロコントローラや駆動回路等から構成される。
図2は、この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置のスイッチング制御部を示すブロック構成図である。
図2において、スイッチング制御部60は、電流指令生成部61、三相二相変換部62、電流制御部63、二相三相変換部64、デューティ変換部65、PWM信号生成部66、三相短絡処理指令生成部67、電源側異常判定部68、電流指令選択部69を有している。
電流指令生成部61には、上位のシステム(図示していない)からトルク指令Trq*が入力される。電流指令生成部61は、このトルク指令値Trq*に基づいて、d軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*を生成する。
ここで、d軸は、電動機10の磁極位置、すなわち磁束の方向を示し、q軸は、電気的にd軸と直交する方向を示しており、d−q軸座標系を構成する。磁石を有する電動機10のロータが回転すると、d−q軸座標系も回転するものである。
電流指令選択部69には、電流指令生成部61からd軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*、後述の電源側異常判定部68からの電源側異常判定結果Errが入力され、最終d軸電流指令値Id2*および最終q軸電流指令値Iq2*を生成する。
電流指令選択部69の詳細について説明する。電流指令選択部69の内部には、切り替えスイッチ102、異常時d軸電流指令発生器100、異常時q軸電流指令発生器101で構成されている。切り替えスイッチ102は、後述の電源側異常判定部68からの電源側異常判定結果Errの信号を受けて、電流指令生成部61からd軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*と、異常時d軸電流指令発生器100からの異常時d軸電流指令値Id0*、異常時q軸電流指令発生器101からの異常時q軸電流指令値Iq0*とを切り替えて、最終d軸電流指令値Id2*および最終q軸電流指令値Iq2*を出力する。なお、異常時d軸電流指令発生器100および異常時q軸電流指令発生器101の設定値については後述で詳細に説明する。
三相二相変換部62は、電動機電流検出部26から入力されるU相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwと、回転角センサ30から入力される電気角θeに基づいて、座標変換によりU相電流Iu、V相電流IvおよびW相電流Iwを、d軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqに変換する。
なお、この発明の実施の形態1では、電動機電流検出部26で検出される電流は、3つの相電流Iu、Iv、Iwであるが、2つの相電流が分かれば残りの相電流は求めることができるので、相電流Iu、Iv、Iwのうち2つの相電流を検出する構成としてもよい。
電流制御部63には、電流指令選択部69から最終d軸電流指令値Id2*および最終q軸電流指令値Iq2*が入力されると共に、三相二相変換部62からd軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqが入力される。そして、電流制御部63は、電流指令生成部61の出力のd軸電流指令値Id*と、三相二相変換部62の出力のd軸電流検出値Idとのd軸電流偏差、およびq軸電流指令値Iq*とq軸電流検出値Iqとのq軸電流偏差を演算し、それぞれの電流偏差に対して比例・積分制御演算によって、d軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*を演算する。
二相三相変換部64は、電流制御部63からの出力のd軸電圧指令値Vd*およびq軸電圧指令値Vq*と、回転角センサ30によって得られた電気角θeの情報を受け、これらに基づいて静止座標系の三相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*を演算し、デューティ変換部65に出力する。
デューティ変換部65は、二相三相変換部64からの三相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*と、電圧検出部24からの直流母線電圧Vpnを受けて、これらに基づいてデューティ指令値Du、Dv、Dwを演算し、PWM信号生成部66に出力する。
電源側異常判定部68は、電圧検出部24から直流母線電圧Vpnが入力され、直流母線電圧Vpnに基づいて、電源側異常状態であるか否かを判定し、電源側異常判定結果Errを生成する。
三相短絡処理指令生成部67は、三相二相変換部62からの出力のd軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqと、電源側異常判定部68からの出力の電源側異常判定結果Errを受け、これらに基づいて三相短絡処理指令S3PSを生成する。
具体的には、三相短絡処理指令生成部67は、電源側異常判定結果Errが電源側正常状態であると判定した結果を示している場合には、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡不実行指令を生成し、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定した結果を示している場合には、d軸電流検出値Id、q軸電流検出値Iqおよび直流母線電圧Vpnに基づいて、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成する。
PWM信号生成部66は、デューティ変換部65からの各相のデューティ指令値Du、Dv、Dwと、三相短絡処理指令生成部67からの三相短絡処理指令S3PSが入力され、これらに基づいて電力変換回路25の各スイッチング素子へのオンオフ制御信号を演算し、電力変換回路25へオンオフ制御信号UH、UL、VH、VL、WH、WLを出力する。
具体的には、PWM信号生成部66は、三相短絡処理指令S3PSが三相短絡不実行指令である場合には、各相のデューティ指令値Du、Dv、Dwに応じた各スイッチング素子へのオンオフ制御信号を出力し、三相短絡処理指令S3PSが三相短絡実行指令である場合には、電力変換回路25の上段側スイッチング素子のすべてまたは下段側スイッチング素子のすべてをオンする三相短絡状態となるよう、各スイッチング素子へのオンオフ制御信号を出力する。
電力変換回路25のスイッチング素子31〜36は、それぞれスイッチング制御部60からのオンオフ制御信号UH、UL、VH、VL、WH、WLによりオンオフ動作し、直流電力を交流電力に変換し電動機10に供給するとともに、電動機10が回生状態において発生する回生電力を直流電源90に充電する。
ここで、この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置の特徴とする点は、スイッチング制御部60に三相短絡処理指令生成部67、電源側異常判定部68、および電流指令選択部69を設け、電源側異常判定部68において電源側が異常状態であると判定された場合には、電流指令選択部69の出力である最終d軸電流指令値Id2*および最終q軸電流指令値Iq2*をそれぞれ、d軸電流指令Id*を異常時d軸電流指令発生器100の出力「−Φ/Ld」に切り替え、q軸電流指令Iq*を異常時q軸電流指令発生器101の出力「0」に切替えるとともに、d軸電流検出値Id、q軸電流検出値Iqに基づいて、三相短絡処理指令生成部67において三相短絡実行指令を生成し、三相短絡を実行する点である。
この構成により、後述するように、電源側異常判定部68の異常判定後の三相短絡を実行する際に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値になるタイミングで三相短絡を開始することができる。すなわち、電力変換回路25の上段側スイッチング素子のすべてまたは下段側スイッチング素子のすべてをオンとする三相短絡を実行する場合に、三相短絡の実行後の相電流絶対値の最大値が電動機の永久磁石を減磁させないかどうかを判定し、電動機の永久磁石を減磁させないと判定した場合に前記三相短絡を開始するもので、電動機の永久磁石を減磁させると判定した場合には、電源側が異常であるとの判定を行うものである。
以下に、この発明の実施の形態1に係る電動機制御装置の特徴である三相短絡処理指令生成部67の動作について、詳細に説明する。
まず、電源側異常判定部68は、電圧検出部24から入力された直流母線電圧Vpnに基づいて、回生電力を直流電源90に回生させることが不可である電源側異常状態であるか否かを判定し、この判定結果を電源側異常判定結果Errとして三相短絡処理指令生成部67および電流指令選択部69に出力する。
具体的には、電源側異常判定部68は、直流母線電圧Vpnがあらかじめ定められた設定値以上である場合に、回生電力を直流電源90に回生不可である電源側異常状態であると判定し、それ以外の場合は電源側正常状態であると判定する。
これにより、電力開閉器70の開放状態において電動機10が回生動作することで回生電力がコンデンサ21に蓄電され、コンデンサ21の両端電圧すなわち直流母線電圧が通常動作では生じえない高電圧状態になっている場合や、電力開閉器70が導通状態であっても直流電源90が通常動作では生じえない高電圧状態になっている場合等、回生電力を直流電源90に回生できないときに電源側異常状態であると判定することができる。
電源側異常判定部68により電源側異常判定結果Errが電源側正常状態であると判定された場合には、何ら問題なく電動機10を力行運転および回生運転できる状態であり、三相短絡処理指令生成部67は、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡不実行指令を生成し、PWM信号生成部66に対して出力する。
PWM信号生成部66は、三相短絡処理指令S3PSが三相短絡不実行指令である場合には、インバータ駆動で広く一般的に実行される三角波比較方式等により、各相のデューティ指令値Du、Dv、Dwに応じた各スイッチング素子へのオンオフ制御信号を出力する。なお、三角波比較方式は、公知であるので詳細な説明は省略する。
電源側異常判定部68により電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合には、三相短絡処理指令生成部67は、後述する方法で三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成し、PWM信号生成部66に対して出力する。
PWM信号生成部66は、三相短絡処理指令S3PSが三相短絡実行指令である場合には、上段側スイッチング素子31、33、35をオンし、下段側スイッチング素子32、34、36をオフするよう電力変換回路25へオンオフ制御信号を出力する。
なお、PWM信号生成部66は、三相短絡するスイッチング素子を下段側スイッチング素子としてもよく、上段側スイッチング素子31、33、35をオフし、下段側スイッチング素子32、34、36をオンするよう電力変換回路25へオンオフ制御信号を出力するようにしてもよい。
前述した動作により、電動機10の回生運転中にインバータ回路20が直流電源90から切り離された場合等、回生電力を直流電源90に回生できないときに、インバータ回路20の上段側スイッチング素子のすべてまたは下段側スイッチング素子のすべてをオンし、電動機10の各相を互いに短絡させる三相短絡を実行することとなり、コンデンサ21に電力が過大に回生されてコンデンサ端子間電圧が過大に上昇することを防止することができる。
ここで、三相短絡処理指令生成部67は、三相短絡実行指令を生成する場合に、三相短絡処理実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値になるタイミングで三相短絡実行指令を生成する。
以下に、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合、すなわち三相短絡処理指令生成部67で三相短絡実行指令を生成する場合の三相短絡処理指令S3PSの生成方法について詳述する。
まず、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値になるタイミングについて説明する。
電動機の永久磁石としてよく用いられる希土類磁石はエネルギー積が大きい特徴を持っているが、クニック点を越える領域で使用すると不可逆減磁を起こし特性が低下することがよく知られている。励磁コイルに大きな電流を通電し、磁石に大きな反磁界が印加されることで永久磁石が減磁してしまうため、通常は永久磁石に印加されるd軸方向の磁束が所定の値を越えないように制御される。
電動機の駆動では、永久磁石に作用するd軸方向磁束Φdは次式(1)で表される。
Figure 0006407382

ここで、Φdは電動機のd軸方向磁束、Ldは電動機のd軸インダクタンス、Φは電動機の永久磁石の磁束、idは電動機のd軸電流である。
式(1)に示すように、d軸方向磁束φdはd軸電流に依存することがわかる。永久磁石が減磁するのはd軸方向磁束Φdが負方向に大きくなった場合であり、d軸電流が負方向に過剰に大きく発生する場合が永久磁石の減磁する条件に相当する。このため、電動機のd軸電流が所定の電流値以上に負方向に作用しないように電流指令が設定され、電流制御される。しかし、三相短絡の実行後は、インバータ回路20の上段側スイッチング素子のすべてまたは下段側スイッチング素子のすべてをオンし、電動機10の各相を互いに短絡させるため、d軸電流を所定の値以下に電流制御することが不可能となる。このため、従来の特許文献1では、あらかじめ最大トルクを制限することで、三相短絡の実行後のd軸電流が所定の値を超えないようにしている。しかし、このような方法では通常の運転状態でも最大トルクが過剰に制限されるため、正常時に出したい所望のトルクが得られない場合が発生する。
本発明では、電源側異常判定結果Errが判定されない場合には最大トルクに過剰な制限をかけず、電源側異常判定結果Errが判定された場合に電流指令(最終d軸電流指令値、最終q軸電流指令値)を三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)が小さくなる方向に指令を与える。そして、三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)が所定の値以下になることが判定されたときに三相短絡処理指令を有効にして三相短絡を実行させる。このようにすることで、電動機の最大トルクが過剰に制限されることを防止することが可能である。
次に、三相短絡後のd軸電流が所定の値以下であることを判定する際に用いる三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)を求める式について説明する。三相短絡の実行後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)は、三相短絡前に電動機10に流れているd軸電流、q軸電流から求めることができる。
より具体的には、三相短絡前とその直後における電動機10の総磁束Ψが連続となる条件から求めることができる。
三相短絡前における電動機10の総磁束Ψは、次式(2)である。
Figure 0006407382

ここで、Φは永久磁石の磁束、id_preは三相短絡処理前のd軸電流、Ldは電動機10のd軸インダクタンス、Lqは電動機10のq軸インダクタンス、iq_preは三相短絡処理前のq軸電流である。
次に、三相短絡直後にd軸電流が最小値となるとき、q軸電流は零となるため、電動機10の総磁束Ψは、次式(3)となる。
Figure 0006407382

ここで、三相短絡後にd軸電流が最小値(負方向の振幅最大値)となるときのd軸電流をid_3psとした。
三相短絡前とその直後において、電動機10の磁束が連続となる条件は次式(4)である。
Figure 0006407382

式(4)を変形することで、電動機10の三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)id_3psが次式(5)で求まる。
Figure 0006407382

式(5)において、Φ、Ld、Lqはモータの特性によって決まるため、その代表値はあらかじめ磁界解析や実機の測定によって容易に把握できる。三相短絡前の動作状態のおけるid_pre、iq_preの値は三相二相変換部62からのd軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqでわかるため、式(5)から電動機10の動作状態における三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)id_3psが逐次求めることが可能であることがわかる。
図3は、電動機10の三相短絡直後の電動機10のd軸電流の波形とq軸電流の波形とを示す図であり、式(5)で求めたd軸電流値をあわせて示している。q軸電流が零をよぎる瞬間にd軸電流が負方向にその大きさが最大値となり、その大きさは式(5)で求めたid_3psとおおよそ一致している。
次に、電流指令選択部69において、電源側異常判定部68からの電源側異常判定結果Errが電源側異常と判定したときの、最終d軸電流指令値Id2*および最終q軸電流指令値Iq2*の生成方法について説明する。
式(5)より、三相短絡前のd軸電流が-Φ/Ld、q軸電流が零となる方向に電動機10の電流を制御することで、三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)id_3psの絶対値を小さくできることがわかる。
このため、本発明では、電流指令選択部69において、電源側異常判定部68からの電源側異常判定結果Errが電源側異常と判定したとき、最終d軸電流指令値Id2*を-Φ/Ld、最終q軸電流指令値Iq2*を零に設定する。このようにすることで、三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)id_3psの絶対値が確実に小さくなる方向に制御することができる。
本発明では、最終d軸電流指令値Id2*を−Φ/Ld、最終q軸電流指令値Iq2*を零に設定した後、三相二相変換部62からのd軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqとから式(5)で求めた三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅が最大となる値)id_3psが、電動機10の永久磁石が減磁しないようにあらかじめ三相短絡処理指令生成部67に設定したd軸電流制限値Id_limを上回ったタイミングで三相短絡を有効とすることで、電動機10の永久磁石の不可逆減磁を防止可能する。
以下、図4のフローチャートを参照しながら、三相短絡処理指令生成部67の詳細な処理について説明する。
まず、最初のステップS101では、三相短絡実行中であるか否かを判定する。なお、これ以降、「ステップ」を省略して、単に記号「S」で示す。
三相短絡実行中であると判定された場合、すなわち、S101でYESと判定された場合、三相短絡状態を継続するように、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成するS105へ移行する。
一方、三相短絡実行中でないと判定された場合、すなわち、S101でNOと判定された場合、S102へ移行する。
三相短絡実行中でないと判定された場合に移行するS102では、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であるか否かを判定する。
電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合、すなわち、S102でYESと判定された場合、S103へ移行する。
電源側異常判定結果Errが電源側異常状態でないと判定された場合、すなわち、S102でNOと判定された場合、三相短絡を実行する必要がない状態であり、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡不実行指令を生成するS106へ移行する。
電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合に移行するS103では、三相二相変換部62から入力されたd軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqから、前記式(5)により三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)id_3psを演算し、S104へ移行する。
式(5)で求めた三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅が最大となる値)id_3psが、電動機10の永久磁石が減磁しないようにあらかじめ三相短絡処理指令生成部67に設定したd軸電流制限値Id_limを上回ったと判定した場合(負方向の振幅が小さくなった場合)、すなわち、S104でYESと判定された場合、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となるタイミングであるので、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成するS105へ移行する。
三相短絡処理実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値でないと判定された場合、すなわち、S104でNOと判定された場合、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となっていないので、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡不実行指令を生成するS106へ移行する。
以上のフローチャートに示す処理により、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合、すなわち三相短絡処理指令生成部67で三相短絡実行指令を生成する場合に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となるようなタイミングで三相短絡実行指令を生成することができる。すなわち、三相短絡を実行する場合に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となるタイミングで三相短絡を開始することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、三相短絡を実行する場合に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機10の永久磁石を減磁させないd軸電流値となる三相短絡開始タイミングを、d軸電流、q軸電流に基づいて判断して三相短絡を開始できるので、電動機の動力線を三相短絡した場合に発生する過渡的な電流による電動機の永久磁石の不可逆減磁を防止することができ、電動機の永久磁石の減磁によるトルク低下を防止することができる。また、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態でないと判定されている状態において過剰な最大トルクの抑制がされないため、電源の正常時には電動機から所望の要求トルクが出力可能となる。
これにより、本発明による電動機制御装置を電気自動車に適用した場合、所望の加減速特性を得ることが可能となるとともに、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された後に三相短絡を実行した場合においては電動機10の永久磁石の減磁を防止することができる。
また、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機10の永久磁石を減磁させないd軸電流値は前記式(5)のような簡易な式を用いているため、永久磁石温度に対応する不可逆減磁発生電流値及び三相短絡の際に発生する過渡的な電流の組をあらかじめ有限要素法で求める必要がなく、制御の設定が簡素になるとともに、有限要素法で求める必要が無いため、制御の設定、調整にかける工数も低減できる利点もある。
また、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機10の永久磁石を減磁させないd軸電流値は前記式(5)のような簡易な式を用いているため、各動作点における膨大なテーブルを作成したり、膨大なデータをメモリに記憶しておく必要がなく、メモリ容量が十分でない演算装置での構成が可能である。これにより、メモリ容量が十分でない安価な演算装置を用いた電動機制御装置においても、不可逆減磁の発生が防止できるとともに、演算装置の低コストで構成できるため、電動機制御装置を低コストで提供することが可能である。
なお、前記実施の形態1では、三相短絡処理指令生成部67で、三相短絡の実行後の相d軸電流の最小値が電動機10の永久磁石を減磁させないd軸電流値を演算する処理として、前記式(5)により演算する処理としたが、本質的に同等の演算方法であれば、特にこの数式に限定されるものではない。
また、前記実施の形態1では、電流指令値選択部69で、電源側異常状態であると判定された場合に最終d軸電流指令値Id2*、最終q軸電流指令値Iq2*をd軸電流指令値Id*を−Φ/Ld、q軸電流指令値Iq*を0にそれぞれ切替える処理としたが、本質的に同等の演算方法であれば、特にこの数式に限定されるものではない。すなわち、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値を小さくするように、すなわちd軸電流の最小値の負の方向の振幅最大値が小さくなるように、d軸電流指令値およびq軸電流指令値を変更するものであれば、特にこの数式に限定されるものではない。
また、前記実施の形態1では、スイッチング制御部60の電源側異常判定部68は、電圧検出部24から入力された直流母線電圧情報をもとに、電源側異常状態であるか否かを判定する構成としたが、その他の構成として、例えば図示しない車両ECU等外部の制御装置から電力開閉器70の開放状態が通信され、電力開閉器70が開放状態である場合に電源側異常状態であると判定してもよい。
また、電力変換回路25のスイッチング素子は、どのような素子を用いてもよいが、例えば、ワイドバンドギャップ半導体を用いることができる。ワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、ダイヤモンド等により形成されたものが挙げられる。このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成されたスイッチング素子で構成されたワイドバンドギャップインバータは、従来のSi(シリコン)によって形成されたスイッチング素子で構成されたSiインバータと比較して、高耐電圧、低損失であり、高周波駆動が可能である特徴がある。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係る電動機制御装置を図5から図6に基づいて詳細に説明する。本実施の形態2に係る電動機制御装置は、先の実施の形態1の図1に示すシステム構成と同様に、インバータ回路20とスイッチング制御部60で構成されている。ただし、本実施の形態2は、先の実施の形態1と比較して、スイッチング制御部60の機能ブロック構成が一部異なっており、また、三相短絡処理生成部67の処理が一部異なっている。そこで、この相違点を中心に、以下に説明する。
図5は、本発明の実施の形態2におけるスイッチング制御部60の機能ブロック図である。図5に示すように、本実施の形態2に係るスイッチング制御部60の機能ブロックにおいては、先の実施の形態1における図2に示した機能ブロック図と比較すると、三相短絡処理指令生成部67に関して、電圧検出部24から直流母線電圧Vpnの入力が追加されている点のみが異なる。
また、三相短絡処理指令生成部67での三相短絡処理指令S3PSの生成方法が、先の実施の形態1と異なる。その他の構成や動作は、先の実施の形態1と同じであるので、先の実施の形態1と同一または相当する部分については、説明を省略し、先の実施の形態1と異なる三相短絡処理指令生成部67について、詳細に説明する。
本実施の形態2の三相短絡処理指令生成部67は、三相二相変換部62からd軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iq、電圧検出部24から直流母線電圧Vpn、電源側異常判定部68から電源側異常判定結果Errが入力され、これらに基づいて三相短絡処理指令S3PSを生成する。
具体的には、三相短絡処理指令生成部67は、電源側異常判定結果Errが電源側正常状態であると判定された場合には、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡不実行指令を生成し、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合には、d軸電流検出値Id、q軸電流検出値Iqおよび直流母線電圧Vpnに基づいて、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成する。
ここで、この発明の実施の形態2に係る電動機制御装置の特徴とする点は、スイッチング制御部60に三相短絡処理指令生成部67と電流指令選択部69とを設け、電源側異常状態であると判定された場合に、最終d軸電流指令値Id2*、最終q軸電流指令値Iq2*をd軸電流指令値Id*を−Φ/Ld、q軸電流指令値Iq*を0にそれぞれ切替えるとともに、d軸電流検出値Id、q軸電流検出値Iq、直流母線電圧Vpnに基づいて三相短絡実行指令を生成し、三相短絡を実行する点である。
この構成により、後述するように、電源側異常判定部68の異常判定後の三相短絡を実行する際に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値になるタイミングで三相短絡を開始することができる。また、直流電圧が想定外に過剰になった場合に電動機制御装置の破壊を防止するように三相短絡実行指令を生成することができる。
以下、図6のフローチャートを参照しながら、三相短絡処理指令生成部67の詳細な処理について説明する。
まず、最初のステップS201では、三相短絡実行中であるか否かを判定する。なお、これ以降、「ステップ」を省略して、単に記号「S」で示す。
三相短絡実行中であると判定された場合、すなわち、S201でYESと判定された場合、三相短絡状態を継続するように、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成するS205へ移行する。
一方、三相短絡実行中でないと判定された場合、すなわち、S201でNOと判定された場合には、S202へ移行する。
三相短絡実行中でないと判定された場合に移行するS202では、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であるか否かを判定する。
電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合、すなわち、S202でYESと判定された場合、S203へ移行する。
電源側異常判定結果Errが電源側異常状態でないと判定された場合、すなわち、S202でNOと判定された場合、三相短絡を実行する必要がない状態であり、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡不実行指令を生成するS206へ移行する。
電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合に移行するS203では、三相二相変換部62から入力されたd軸電流検出値Idおよびq軸電流検出値Iqから、前記式(5)により三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅最大値)id_3psを演算し、S204へ移行する。
式(5)で求めた三相短絡後のd軸電流の最小値(負方向の振幅が最大となる値)id_3psが、電動機10の永久磁石が減磁しないようにあらかじめ三相短絡処理指令生成部67に設定したd軸電流制限値Id_limを上回ったと判定した場合(負方向の振幅が小さくなった場合)、または、直流電圧Vpnがあらかじめ設定している直流電圧制限値Vpn_limを超えたと判定した場合、すなわち、S204でYESと判定された場合、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成するS205へ移行する。前者を判定した場合は三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となるタイミングである。後者の判定をした場合は直流電圧Vpnがあらかじめ設定している直流電圧制限値Vpn_limより大きいと判定した場合であり、永久磁石の減磁よりも電動機制御装置の高電圧発生による破壊の防止を優先して三相短絡を動作させるタイミングである。
三相短絡処理実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値でないと判定された場合、かつ、直流電圧Vpnがあらかじめ設定している直流電圧制限値Vpn_limより小さいと判定した場合、すなわち、S204でNOと判定された場合、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となっておらず、また、直流電圧Vpnも直流電圧制限値Vpn_lim以下であるので、三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡不実行指令を生成するS206へ移行する。
以上のフローチャートに示す処理により、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された場合、すなわち三相短絡処理指令生成部67で三相短絡実行指令を生成する場合に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となるようなタイミングで三相短絡実行指令を生成することができる。すなわち、三相短絡を実行する場合に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないd軸電流値となるタイミングで三相短絡を開始することができる。また、直流電圧Vpnがあらかじめ設定している直流電圧制限値Vpn_limと判定した場合も三相短絡処理指令S3PSとして三相短絡実行指令を生成することができる。すなわち、直流電圧が想定外に過剰になった場合に電動機制御装置の破壊を防止するように三相短絡実行指令を生成することができる。具体的には、直流電圧があらかじめ設定している直流電圧上限値を超えたと判定した場合には、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が前記交流電動機の永久磁石を減磁させないかどうかの判定によらず、三相短絡を開始するものである。
以上のように、実施の形態2によれば、三相短絡を実行する場合に、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機10の永久磁石を減磁させないd軸電流値となる三相短絡開始タイミングを、d軸電流、q軸電流、および直流電圧に基づいて判断して三相短絡を開始できるので、電動機の動力線を三相短絡した場合に発生する過渡的な電流による電動機の永久磁石の不可逆減磁を防止することができ、電動機の永久磁石の減磁によるトルク低下を防止することができる。また、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態でないと判定されている状態において過剰な最大トルクの抑制がされないため、電源の正常時には電動機から所望の要求トルクが出力可能となる。さらに、直流電圧が想定外に過剰になった場合には、永久磁石の減磁よりも電動機制御装置の高電圧発生による破壊の防止を優先して動作させることができる。
これにより、本発明による電動機制御装置を電気自動車に適用した場合、所望の加減速特性を得ることが可能となるとともに、電源側異常判定結果Errが電源側異常状態であると判定された後に三相短絡を実行した場合においては電動機10の永久磁石の減磁を防止することができる。
なお、前述した実施の形態1、2は、あくまで一例であり、本発明が適用できるものであれば、実地の形態1、2に何ら限定されない。例えば、実施の形態1、2では、直流電源90と電動機制御装置80を直接接続していた。しかしながら、直流電源90と電動機制御装置80との間に昇圧や降圧を行うDC/DCコンバータを配置する構成としてもよい。また、交流電源の交流電力を直流電力に変換する整流器や、AC/DCコンバータを介して交流電源と接続される構成としてもよい。
また、実施の形態1、2では、電気自動車への適用を例として説明したが、エンジンと電動機を併用するハイブリット車両に適用してもよい。さらには、本発明に係る電動機制御装置は、その適用対象が車両に限定されるものでもない。
前述したように、本発明は、実施の形態1、2に限定されるものではなく、種々の設計変更を行うことが可能であり、その発明の範囲内において、各実施の形態1、2を自由に組み合わせたり、各実施の形態1、2を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1a、1b 直流母線、2 交流母線、10 電動機、20 インバータ回路、
21 コンデンサ、24 電圧検出部、25 電力変換回路、26 電動機電流検出部、
30 回転角センサ(回転速度検出部)、31〜36 スイッチング素子、
60 スイッチング制御部、61 電流指令生成部、62 三相二相変換部、
63 電流制御部、64 二相三相変換部、65 デューティ変換部、
66 PWM信号生成部、67 三相短絡処理指令生成部、68 電源側異常判定部、
69 電流指令選択部、70 電力開閉器、80 電動機制御装置、90 直流電源、
100 異常時d軸電流指令発生器、101 異常時q軸電流指令発生器、
102 切り替えスイッチ。

Claims (12)

  1. 直流電源と交流電動機との間に接続され、前記直流電源の直流電力を交流電力に変換して前記交流電動機を駆動制御する電動機制御装置であって、アームが上段側スイッチング素子と下段側スイッチング素子との直列回路により構成された電力変換回路と、前記電力変換回路のスイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング制御部とを備え、前記スイッチング制御部が、前記上段側スイッチング素子のすべてまたは前記下段側スイッチング素子のすべてをオンする三相短絡を実行する場合に、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないかどうかを判定する判定部と、電動機の永久磁石を減磁させないと判定した場合に前記三相短絡を開始する三相短絡処理指令を生成し出力する三相短絡処理指令生成部を有することを特徴とする電動機制御装置。
  2. 前記スイッチング制御部は、前記交流電動機のd軸電流検出値およびq軸電流検出値に基づいて、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が前記交流電動機の永久磁石を減磁させないかどうかを判定することを特徴とする請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記スイッチング制御部は、三相短絡の実行後のd軸電流の最小値を演算により求め、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が前記交流電動機の永久磁石を減磁させないかどうかを判定することを特徴とする請求項2に記載の電動機制御装置。
  4. 前記スイッチング制御部は、前記d軸電流の最小値が、前記交流電動機の永久磁石が減磁しないようにあらかじめ設定されたd軸電流制限値を上回った場合に、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないと判定することを特徴とする請求項3に記載の電動機制御装置。
  5. 前記スイッチング制御部は、前記交流電動機に流れるd軸電流検出値およびq軸電流検出値に基づいて、下式
    Figure 0006407382

    (ただし、id_3ps:電動機の動作状態における三相短絡後のd軸電流の最小値、Φ:永久磁石の磁束、id_pre:三相短絡の処理前のd軸電流、Ld:電動機のd軸インダクタンス、Lq:電動機のq軸インダクタンス、iq_pre:三相短絡の処理前のq軸電流)
    により三相短絡の実行後のd軸電流の最小値を求めることを特徴とする請求項3または4に記載の電動機制御装置。
  6. 前記スイッチング制御部は、前記三相短絡を実行する場合に、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値の負の方向の振幅最大値が小さくなるように、d軸電流指令値およびq軸電流指令値を変更することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電動機制御装置。
  7. 前記スイッチング制御部は、前記d軸電流指令値および前記q軸電流指令値を、三相短絡の実行後におけるd軸電流値およびq軸電流値に近づくように変更することを特徴とする請求項6に記載の電動機制御装置。
  8. 前記スイッチング制御部は、前記三相短絡を実行する場合に、前記d軸電流指令値を−Φ/Ldに変更し、前記q軸電流指令値を零に変更することを特徴とする請求項6または7に記載の電動機制御装置。
  9. 前記スイッチング制御部は、直流電圧があらかじめ設定している直流電圧上限値を超えたと判定した場合には、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が前記交流電動機の永久磁石を減磁させないかどうかの判定によらず、三相短絡を開始することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電動機制御装置。
  10. 前記スイッチング制御部は、前記交流電動機からの回生電力を前記直流電源に回生することが不可である電源側異常状態であるかを判定する電源側異常判定部を有し、前記電源側異常判定部により電源側異常状態と判定した場合に、前記三相短絡の処理の制御を開始することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の電動機制御装置。
  11. 前記電力変換回路を構成する前記スイッチング素子は、ワイドバンドギャップ半導体により形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電動機制御装置。
  12. 直流電源と交流電動機との間に接続され、アームが上段側スイッチング素子と下段側スイッチング素子との直列回路により構成され、前記上段側スイッチング素子と前記下段側スイッチング素子をオンオフ制御することによって直流と三相交流との電力変換を行う電力変換回路と、前記電力変換回路を構成するスイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング制御部とを備えた電動機制御装置の前記交流電動機の駆動および回生の制御において、前記上段側スイッチング素子の全てもしくは前記下段側スイッチング素子の全てをオンする三相短絡を実行する場合に、前記三相短絡の実行後のd軸電流の最小値が電動機の永久磁石を減磁させないかどうかを判定し、電動機の永久磁石を減磁させないと判定した場合に前記三相短絡を開始することを特徴とする電動機制御方法。
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