JP6406166B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ターボ過給機付きのエンジンを制御する制御装置に関する。
ターボ過給機付きのエンジンにおいては、タービンが排気通路に設けられ、このタービンに連結されたコンプレッサが吸気通路に設けられ、タービンがエンジン本体の燃焼室から排出された排気によって回転駆動されることによりコンプレッサが回転駆動されて、燃焼室への吸入空気量が増大される。この種のターボ過給機においては、スロットルバルブの開度を絞った際にサージングと呼ばれるコンプレッサでの空気の逆流現象が生じ得ることが知られている。
サージングは、スロットルバルブの開度が絞られた場合に、エンジン本体への吸入空気量が減少する一方で、タービンが暫時回り続けるために、コンプレッサとその下流側に設けられたスロットルバルブとの間の吸気の圧力(過給圧)が維持されることに起因して生じる。このサージングの発生を抑制するために、コンプレッサをバイパスするバイパス通路とバイパス通路を開閉するバイパスバルブとを設け、スロットルバルブの開度を絞る際にバイパスバルブを開くことで、バイパス通路を介してコンプレッサの上流側に過給圧を逃がすことが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−083825号公報
ところで、変速時において変速動作によるショックを緩和するためにスロットルバルブの開度を絞ることによりエンジンの出力トルクを低下させることがある。そのような場合にも、前述の如くバイパスバルブを開くことによってサージングが生じるのを回避できる。しかしながら、バイパスバルブを開くと過給圧が低下してしまうため、その後に加速要求があったときに加速応答性が悪化してしまう。
本開示の技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンの出力トルクを低下させる際に、サージングが発生するのを回避し、且つ加速応答性の悪化を抑制することにある。
上記の目的を達成するために、本開示の技術では、スロットルバルブの開度を絞ることと点火時期を遅角させることとでエンジンの出力トルクを低下させ、そのときのスロットルバルブの絞り度合をバイパスバルブが開かないように制限することにした。
具体的には、本開示の技術は、吸気通路と、吸気通路から吸気が供給されるエンジン本体と、エンジン本体の燃焼室内の混合気に点火する点火装置と、吸気通路に設けられたコンプレッサを有するターボ過給機と、吸気通路におけるコンプレッサの下流側に設けられたスロットルバルブと、吸気通路においてコンプレッサの下流側からコンプレッサの上流側へ吸気を還流させるバイパス通路と、バイパス通路を開閉するバイパスバルブと、を備えたエンジンを制御する制御装置を対象とする。このエンジンの制御装置は、エンジンの運転状態に応じてエンジンの出力トルクを低下させるトルク低下処理を実行するトルク制
御部と、コンプレッサの運転状態が、当該コンプレッサを通過する吸気の通過流量が所定の流量以下である状態にあるときに、バイパスバルブを開くバイパスバルブ制御部と、バイパスバルブが開かないために必要な前記通過流量を推定する非開弁流量推定部と、を備える。トルク制御部が実行するトルク低下処理では、コンプレッサを通過する吸気の目標通過流量が非開弁流量推定部によって推定された通過流量未満のときには、スロットルバルブの絞り度合を、前記コンプレッサを通過する吸気の通過流量が前記推定された通過流量以上となるように制限する。そして、当該トルク低下処理では、スロットルバルブの開度を制限された範囲で絞り、且つスロットルバルブの絞り度合の制限によって生じる出力トルク低下の不足分を補うように点火装置による点火時期を遅角させる。前記目標通過流量が前記推定された通過流量以上のときには、前記スロットルバルブの絞り度合を、前記コンプレッサを通過する吸気の通過流量が前記目標通過流量となるようにし、且つ前記点火装置による点火時期を遅角させない
この構成によると、コンプレッサの運転状態が、当該コンプレッサを通過する吸気の通過流量が所定の流量以下である状態、つまりサージングが生じ得る状態にあるときに、バイパスバルブを開くようにすると共に、エンジンの出力トルクを低下させるのにスロットルバルブの開度を絞ることと点火時期を遅角させることとで対応し、このときのスロットルバルブの絞り度合をバイパスバルブが開かない範囲に制限するようにしたので、バイパスバルブを閉じた状態に維持しながら、スロットルバルブの開度を絞ることに伴いサージングが発生するのを回避することができる。したがって、エンジンの出力トルクを低下させているときにも過給圧の大幅な低下を防止し、出力トルクを低下させた後の加速応答性が悪化することを抑制できる。
トルク制御部は、他の制御装置によりエンジンの出力トルクを低下させるトルク低下要求が発せられたときにトルク低下処理を実行するようになっていてもよい。トルク低下要求は、例えば、エンジンに接続された変速機の制御装置からその変速機による変速動作時に発せられる要求である。
この構成によると、トルク低下処理によって変速時のショックを緩和し、且つ変速後の加速応答性の悪化を抑制することができる。特に、山道のアップダウンなどで頻繁に変速が行われる場面においては、変速される度に過給圧が大幅に低下する事態を防止できるので、良好な運転性を実現することが可能になる。
また、非開弁流量推定部は、コンプレッサの運転状態に対応付けてサージングが発生する領域が規定されたコンプレッサ性能マップと、コンプレッサの運転状態とに基づいて、バイパスバルブが開かないために必要な上記通過流量の最小値を推定することが好ましい。
コンプレッサ性能マップのサージングが発生する領域は、例えば、吸気通路におけるコンプレッサの上流側及び下流側の圧力比と、コンプレッサを通過する吸気の通過流量との関係で規定されている。この場合、非開弁流量推定部が上記通過流量の最小値を推定するのに用いるコンプレッサの運転状態は、例えば、吸気通路におけるコンプレッサの上流側及び下流側の圧力比であり、各々吸気通路に設けられた、コンプレッサの上流側の圧力を検出する第1圧力センサと、コンプレッサの下流側の圧力を検出する第2圧力センサとの両検出値に基づいて算出される。
上記の構成によると、サージングが発生しない範囲でスロットルバルブに許容される開度の絞り度合を精度良く決定することができるので、スロットルバルブの開度を絞ることによってエンジンの出力トルクをサージングが発生しない範囲で可及的に低下させることができる。それによって、実際にサージングが発生する場合以外には、バイパスバルブを開けないようにして過給圧の大幅な低下を防止することができる。
また、トルク低下処理では、スロットルバルブの開度を絞ることを、点火時期を遅角させることよりも優先して行う。ここでいう「優先して行う」とは、まず、スロットルバルブの開度を絞ることでエンジンの出力トルクの低下を図り、スロットルバルブの開度をバイパスバルブが開かない範囲で限界まで絞っても要求されるエンジンの出力トルクの低下を実現できないときにのみ点火時期を遅角させることや、要求されるエンジンの出力トルクの低下量のうちスロットルバルブの開度を絞ることによって低下させる割合を点火時期を遅角させることによって低下させる割合よりも大きくすること、スロットルバルブの開度を絞ることによってエンジンの出力トルクを低下させることが可能な全能力のうち実際にスロットルバルブの開度を絞ることによって発揮させる割合を、点火時期を遅角させることによってエンジンの出力トルクを低下させることが可能な全能力のうち実際に点火時期を遅角させることによって発揮させる割合よりも大きくすること等を含む意味である。
点火時期を遅角させると、エンジンの出力トルクを低下させることができるが、燃焼効率が落ちるのにエンジン本体の気筒内への空気の充填量と燃料の噴射量とは点火時期を遅角させない場合と同じであるため、スロットルバルブの開度を絞る場合と比べて燃費の悪化を招くことになる。これに対し、上記の構成によると、エンジンの出力トルクを低下させるのに、点火時期を遅角させることよりもスロットルバルブの開度を絞ることを優先して行うので、トルク低下処理を実施することに伴う燃費の悪化を抑制することができる。また、スロットルバルブの開度を絞ることの方が点火時期を遅角させることよりもエンジンの出力トルクに対する影響力が大きいので、エンジンの出力トルクの低下を図る上で有利である。
本開示におけるエンジンの制御装置によれば、エンジンの出力トルクを低下させる際に、サージングが発生するのを回避し、且つ加速応答性の悪化を抑制することができる。
エンジンの概略構成を示すブロック図である。 ECUの機能ブロック図である。 コンプレッサ性能マップである。 エアバイパスバルブの開閉制御のフローチャート図である。 最低充填効率設定部の制御ブロック図である。 トルクベース制御のフローチャート図である。
以下に、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈エンジンの構成〉
図1に、エンジン1の概略構成のブロック図を示す。
エンジン1は、主に、図1に示すように、外部から吸入された吸気(空気)が流通する吸気通路3と、この吸気通路3から供給された吸気と後述するインジェクタ58から供給された燃料とを混合した混合気を燃焼させて車両の動力を発生するエンジン本体5と、このエンジン本体5内の燃焼により発生した排気を排出する排気通路7と、当該エンジン1全体を制御するECU(Engine Control Unit)9と、ECU9と通信し後述する自動変速機109を制御するATCU(Automatic Transmission Control Unit)111とを備える。
吸気通路3には、上流側から順に、外部から空気が吸入される際にその空気中に含まれるゴミ等の異物を取り除いて吸気を浄化するエアクリーナ11と、通過する吸気を昇圧させる、ターボ過給機13のコンプレッサ15と、通過する吸気を冷却するインタークーラ17と、吸気通路3内の流路面積を変化させてエンジン本体5への吸気の供給量を調節するスロットルバルブ19と、エンジン本体5に供給する吸気を一時的に蓄えるサージタンク21とが設けられている。
吸気通路3のうちサージタンク21よりも下流側の部分は、詳しく図示しないが、後述するエンジン本体5の各気筒29毎に分岐した複数の独立吸気通路で構成されている。これら複数の独立吸気通路は、吸気マニホールド23により構成されている。本実施形態のサージタンク21は、この吸気マニホールド23に含まれている。
また、吸気通路3には、コンプレッサ15によって過給された吸気の一部をコンプレッサ15の下流側からコンプレッサ15の上流側に還流するためのエアバイパス通路25が設けられている。具体的には、エアバイパス通路25の一端は、コンプレッサ15の下流側で且つスロットルバルブ19の上流側の吸気通路3に接続され、エアバイパス通路25の他端は、エアクリーナ11の下流側で且つコンプレッサ15の上流側の吸気通路3に接続されている。
このエアバイパス通路25には、当該エアバイパス通路25を流れる吸気の流量を開閉動作により調節するエアバイパスバルブ27が設けられている。エアバイパスバルブ27は、エアバイパス通路25を完全に閉じる閉状態と完全に開く開状態とに切り換え可能な、いわゆるオンオフバルブである。
エンジン本体5は、いわゆる火花点火式直噴エンジンの本体であって、複数の気筒29(図1では1つのみ示す)が直列に設けられたシリンダブロック31と、このシリンダブロック31上に配置されたシリンダヘッド33とを備える。このエンジン本体5の各気筒29内には、空気と燃料との混合気を燃焼させる燃焼室35をシリンダヘッド33との間に区画するピストン37が往復動可能に嵌め入れられている。このピストン37は、コネクティングロッド39を介してクランクシャフト41に連結されている。
シリンダヘッド33には、各気筒29毎に燃焼室35の天井面にそれぞれ開口した吸気ポート43及び排気ポート45が形成されている。吸気ポート43は、上記独立吸気通路から燃焼室35に空気を導入する接続口である。この吸気ポート43には、その燃焼室35側の開口を開閉する吸気バルブ47が設けられている。他方、排気ポート45は、燃焼室35での混合気の燃焼により生じた排気を排気通路7へ排出する接続口である。この排気ポート45には、その燃焼室35側の開口を開閉する排気バルブ49が設けられている。
クランクシャフト41には、シリンダヘッド33の内部に軸支された吸気カムシャフト51及び排気カムシャフト53が、チェーンや伝動ベルトなどを含む図示しない動力伝達機構を介して連結されている。これら吸気カムシャフト51及び排気カムシャフト53は、クランクシャフト41の回転に連動して回転し、それぞれ、吸気バルブ47及び排気バルブ49をクランクシャフト41の回転に同期させて所定のタイミングで開閉作動させる。
吸気カムシャフト51には、当該吸気カムシャフト51の位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な電磁式の位相可変機構(VVT:Variable Valve Timing、以下「吸気VVT」と称する)55が設けられている。この吸気VVT55は、吸気カムシャフト51の位相を進角側に変更することによって吸気バルブ47の開閉時期を早め、吸気カムシャフト51の位相を遅角側に変更することによって吸気バルブ47の開閉時期を遅らせることができる。
他方、排気カムシャフト53には、当該排気カムシャフト53の位相を所定の角度範囲内で連続的に変更可能な液圧式の位相可変機構(以下「排気VVT」と称する)57が設けられている。この排気VVT57は、排気カムシャフト53の位相を進角側に変更することによって排気バルブ49の開閉時期を早め、排気カムシャフト53の位相を遅角側に変更することによって排気バルブ49の開閉時期を遅らせることができる。
また、シリンダブロック31には、各気筒29毎に、燃焼室35に向けて燃料(例えばガソリン)を噴射するインジェクタ58が設けられている。このインジェクタ58は、ECU9からの制御信号により、ピストン37の往復運動によって燃焼室35内の空気を圧縮する圧縮行程の上死点付近で燃料を噴射する。
シリンダヘッド33にはさらに、各気筒29毎に、燃焼室35内において吸気ポート43から吸い込んだ空気とインジェクタ58から供給された燃料との混合気に点火する点火装置としての点火プラグ59が設けられている。この点火プラグ59は、ECU9からの制御信号により所定のタイミングで火花を発生し、その火花によって混合気を爆発燃焼させる。
ピストン37は、上述した燃焼室35での混合気の燃焼により往復運動する。クランクシャフト41は、そのピストン37の往復運動を回転運動に変換してトルク(回転動力)として出力する。このクランクシャフト41は、自動変速機109を介して車輪と連結されている。
自動変速機109は、詳しくは図示しないが、トルクコンバータと複数のギア段を有する多段変速機構とが直列に連結された構成を有し、トルクコンバータのポンプ軸がロックアップクラッチを介してエンジン本体5のクランクシャフト41に接続される一方、多段変速機構の出力はディファレンシャルを介して車輪の車軸へと伝達されるようになっている。多段変速機構は、油圧によって作動される複数の摩擦要素(クラッチ及びブレーキ)を備え、それらが選択的に締結、開放されて動力の伝達経路が切り替わることにより、エンジン本体5からの入力回転を段階的(例えば4〜6段階)に変速するものである。
排気通路7には、上流側から順に、通過する排気によって回転させられ、その回転動作によってコンプレッサ15を回転させる、ターボ過給機13のタービン61と、排気に含まれるNOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)等の有害な大気汚染物質を浄化する排気浄化装置63とが設けられている。
この排気通路7の上流側の部分は、詳しくは図示しないが、各気筒29毎に分岐して各気筒29の排気ポート45にそれぞれ接続された複数の独立排気通路と、これら複数の独立排気通路が集合する集合部とを有する排気マニホールド65によって構成されている。
排気浄化装置63は、エンジン本体5寄りに設けられた上流側触媒コンバータ67と、この上流側触媒コンバータ67よりも排気通路7の排出口側に設けられた下流側触媒コンバータ69とを併用してなる。これら上流側触媒コンバータ67及び下流側触媒コンバータ69は、詳しくは図示しないが、筒状のケーシング内に、例えばNOx触媒や三元触媒や酸化触媒などの、大気汚染物質を浄化可能な排気浄化用の触媒67a,69aが担持された担体を収容して構成されている。
さらに、排気通路7には、当該排気通路7に流通する排気を、タービン61をバイパスして流すための排気バイパス通路71が設けられている。この排気バイパス通路71には、当該排気バイパス通路71を流通する排気の流量を開閉動作によって調節するウェイストゲートバルブ(以下「WGバルブ」と称する」)73が設けられている。このWGバルブ73は、排気バイパス通路71の開度を全閉状態(開度0%)と全開状態(開度100%)との間で連続的又は多段階に変化させることが可能となっている。
このWGバルブ73の開度が0%(全閉)であるときには、排気通路7に流通する排気の全量がタービン61へと流れ、それ以外の開度であるときには、その開度に応じて排気バイパス通路71に流れる排気の流量、換言するとタービン61へ流れる排気の流量が変化する。すなわち、WGバルブ73の開度が大きいほど、排気バイパス通路71に流れる排気の流量が多くなり、タービン61へ流れる排気の流量が小さくなる。
また、排気通路7には、排気の一部を吸気通路3に還流する排気再循環(Exhaust Gas Recirculation、以下「EGR」と称する)通路75が設けられている。EGR通路75の一端は、タービン61やWGバルブ73よりも上流側の排気通路7に接続され、EGR通路75の他端は、スロットルバルブ19の下流側の吸気通路3に接続されている。このEGR通路75には、還流させる排気を冷却するEGRクーラ77と、EGR通路75を流通する排気の流量を制御するEGRバルブ79とが設けられている。
また、図1に示すエンジン1には、各種のセンサが設けられている。
具体的には、吸気通路3においては、エアクリーナ11の下流側の吸気通路3、詳しくはエアクリーナ11とコンプレッサ15との間の吸気通路3に、吸気流量を検出するエアフローセンサ81が設けられている。このエアフローセンサ81は、吸気通路3の吸入口寄りの部分の吸気温度を検出する温度センサを内蔵している。コンプレッサ15とスロットルバルブ19との間で且つインタークーラ17の下流側の吸気通路3には、ターボ過給機13により圧縮された空気の圧力、つまり過給圧を検出する第2圧力センサとしての圧力センサ83が設けられている。
さらに、スロットルバルブ19には、当該スロットルバルブ19の開度を検出するスロットル開度センサ85が設けられている。また、スロットルバルブ19の下流側の吸気通路3、詳しくはサージタンク21には、当該サージタンク21内の圧力であるインマニ圧を検出する圧力センサ87が設けられている。この圧力センサ87には、サージタンク21内の温度であるインマニ温を検出する温度センサが内蔵されている。
エンジン本体5においては、クランクシャフト41の回転角度を検出するクランク角センサ89と、吸気カムシャフト51のカム角度を検出する吸気カム角度センサ91と、排気カムシャフト53のカム角度を検出する排気カム角度センサ93とが設けられている。
排気通路7においては、WGバルブ73に、当該WGバルブ73の開度であるWG開度を検出するWG開度センサ95が設けられている。EGRバルブ79には、当該EGRバルブ79の開度を検出するEGR開度センサ97が設けられている。さらに、タービン61の下流側の排気通路7には、燃焼室35内の空燃比をフィードバック制御するためのフロントOセンサ99及びリアOセンサ101が設けられている。
フロントOセンサ99は、排気中の酸素濃度に対し出力値がリニアに変化する出力特性を示すリニア空燃比センサ(LAFS:Linear A/F Sensor)であり、タービン61と上流側触媒コンバータ67との間に配置されている。リアOセンサ101は、ストイキ(理論空燃比)に相当する酸素濃度を境に出力値が急激に変化する特性を示す、いわゆるラムダセンサであり、上流側触媒コンバータ67と下流側触媒コンバータ69との間に配置されている。
その他、エンジン1は、大気圧を検出する第1圧力センサとしての大気圧センサ102と、車両の速度を検出する車速センサ103や、アクセルペダル装置に対するペダルの踏込み量に応じたアクセル開度を検出するアクセルセンサ105、後述する自動変速機109で現在設定されているギア段の位置(シフトポジション)を検出するシフトポジションセンサ107等を備える。
エアフローセンサ81は、検出した吸気流量に対応する検出信号S81aと、内蔵する温度センサにより検出した吸気温度に対応する検出信号S81bとをECU9に供給する。圧力センサ83は、検出した過給圧に対応する検出信号S83をECU9に供給する。スロットル開度センサ85は、検出したスロットルバルブ19の開度に対応する検出信号S85をECU9に供給する。圧力センサ87は、検出したインマニ圧に対応する検出信号S87aと、内蔵する温度センサにより検出したインマニ温に対応する検出信号S87bとをECU9に供給する。クランク角センサ89は、検出したクランクシャフト41の回転角度に対応する検出信号S89をECU9に供給する。吸気カム角度センサ91及び排気カム角度センサ93は、それぞれ検出したカム角度に対応する検出信号S91,S93をECU9に供給する。
WG開度センサ95は、検出したWGバルブ73の開度に対応する検出信号S95をECU9に供給する。EGR開度センサ97は、検出したEGRバルブ79の開度に対応する検出信号S97をECU9に供給する。フロントOセンサ67及びリアOセンサ69は、それぞれ検出した排気中の酸素濃度に対応する検出信号S67,S69をECU9に供給する。大気圧センサ102は、検出した大気圧に対応する検出信号をECU9に供給する。車速センサ103は、検出した車速に対応する検出信号をECU9に供給する。アクセルセンサ105は、検出したアクセル開度に対応する検出信号をECU9に供給する。シフトポジションセンサ107は、検出したギア段の位置に対応する検出信号をECU9に供給する。
ECU9は、CPU(Central Processing Unit)と、CPU上で実行される各種のプログラム(OS(Operating System)などの基本制御プログラムやOS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)や各種のデータを格納するためのROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)の如き内部メモリとを備えるコンピュータにより構成される。ECU9は、上述した各種センサから供給された検出信号に基づいて、種々の制御や処理を行う。
ATCU111は、ECU9と同様に、CPUと、CPU上で実行される各種のプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリとを備えるコンピュータにより構成される。自動変速機109の変速動作は、このATCU111によって制御される。すなわち、ATCU111には、少なくとも、エンジン本体5の回転数、トルクコンバータの出力回転数、車速、アクセルセンサ105及びスロットル開度センサ85による検出信号が入力される。そして、ATCU111は、エンジン負荷及び車速に応じて予め設定されたシフトスケジュールに従って、自動変速機109に変速動作を行わせる。
これらECU9及びATCU111は、相互に信号を授受して協調制御を行うようになっており、本実施形態ではATCU111による自動変速機109の変速制御が行われるときに、多段変速機構における動力伝達経路の切換えに伴う変速ショックを緩和すべく、その切換えのための摩擦要素の作動、つまり自動変速機109の変速動作に同期させて、一時的にエンジン本体5で発生させるトルク、つまりエンジン1の出力トルクを低下させるようにしている。すなわち、例えばシフトアップ変速の際には、ATCU111からECU9にトルクダウン要求を示す信号が発せられ、それに応じてECU9は、スロットルバルブ19の開度を絞り、場合によっては点火プラグ59による点火時期を遅角させることにより、自動変速機109に入力されるエンジン1の出力トルクを低下させる。
〈ECUの機能構成〉
図2に、ECU9の機能ブロック図を示す。
ECU9は、機能的には、図2に示すように、コンプレッサ15の運転状態に応じてエアバイパスバルブ27の開閉動作を制御するバイパスバルブ制御部113と、エンジン1の出力トルクの大きさを制御するトルク制御部115とを備える。トルク制御部115は、コンプレッサ15の運転状態に応じてサージングを生じさせないために必要となるエンジン本体5の気筒29内への空気の充填効率(以下「最低充填効率」と称する)を設定する最低充填効率設定部117と、エンジン1の出力トルクを低下させるための点火プラグ59による点火時期の遅角量を設定する点火遅角量設定部118とを備える。なお、ECU9は、エンジン1の制御装置の一例である。
〈エアバイパスバルブの制御〉
バイパスバルブ制御部113によるエアバイパスバルブ27の開閉制御について、以下に、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、コンプレッサ性能マップである。図4は、エアバイパスバルブ27の開閉制御のフローチャート図である。
ターボ過給機13は、図3にコンプレッサ性能マップとして示されているような性能を有する。コンプレッサ性能マップは、コンプレッサ15を通過する吸気の流量であるコンプレッサ通過流量と、コンプレッサ15の上流側及び下流側の吸気圧力の比であるコンプレッサ圧力比(過給圧/大気圧)と、コンプレッサ15の回転数であるコンプレッサ回転数との関係を規定している。このようなコンプレッサ性能マップは、ECU9の内部メモリに記憶されている。
コンプレッサ性能マップには、図3に示す破線(以下「サージライン」と称する)Lよりもコンプレッサ通過流量が少ない領域に、いわゆるサージ領域が規定されている。サージ領域は、コンプレッサ通過流量とコンプレッサ圧力比との関係で規定され、コンプレッサ圧力比が大きいほどコンプレッサ通過流量が多い側に拡大されている。このサージ領域は、コンプレッサ通過流量に対して、コンプレッサ圧力比が高すぎるため、コンプレッサ15で過給された吸気がコンプレッサ15に逆流し得る、つまりサージングが発生し得る運転領域である。
コンプレッサ15の運転状態がサージ領域に入る傾向にあるのは、例えば自動変速機109による変速動作時である。すなわち、ATCU111からのトルクダウン要求に応じてエンジン本体5のトルクを低下させるべくスロットルバルブ19の開度を調節する場合には、スロットルバルブ19の開度が絞られる一方で、コンプレッサ15は慣性でしばらく回り続けるため吸気の過給がしばらく続く。その結果、コンプレッサ圧力比が高いままエンジン本体5への吸入空気量、つまりコンプレッサ通過流量が制限される状況となって、サージングが生じ得る。
バイパスバルブ制御部113は、上記のコンプレッサ性能マップに基づいてコンプレッサ15にサージングが生じるか否かを判定し、その判定結果に応じてエアバイパスバルブ27を開閉制御する。
具体的には、図4に示すように、まず、ステップST001において、エアフローセンサ81により検出される吸気流量に基づいて、コンプレッサ通過流量を推定する。続いて行われるステップST002では、コンプレッサ圧力比を算出する。このコンプレッサ圧力比は、大気圧センサ102により検出される大気圧と、圧力センサ83により検出される過給圧とに基づいて算出される。
しかる後に行われるステップ003では、図3に示すコンプレッサ性能マップを参照し、ステップST001で推定したコンプレッサ通過流量とステップST002で算出したコンプレッサ圧力比とから、現在のコンプレッサ15の運転状態がサージ領域に入るのかどうか、つまりサージングが生じるかどうかを判定する。具体的には、コンプレッサ性能マップにおいて、ステップST001で推定したコンプレッサ通過流量が、ステップST002で算出したコンプレッサ圧力比と同じコンプレッサ圧力比におけるサージラインL上に位置する運転状態にあるときの所定のコンプレッサ通過流量以下であるかどうかを判定する。
このとき、サージングが生じると判定される場合には、ステップST004に進む。ステップST004では、エアバイパスバルブ27を開状態とし、コンプレッサ15の上流側に過給圧を逃がすことによりサージングの発生を回避する。他方、サージングが生じないと判定される場合には、ステップST005に進む。ステップST005では、エアバイパスバルブ27を閉状態とし、過給圧を維持する。
これらステップST004,ST005を終えると、エアバイパスバルブ27の開閉制御を終了する。このようなエアバイパスバルブ27の開閉制御は、エンジンの運転期間中は、連続的に繰り返し実行される。
〈エンジンの出力トルク制御〉
トルク制御部115は、エンジン1に要求される出力トルクの大きさを基準として、スロットルバルブ19及びWGバルブ73の開度や点火プラグ59による点火時期、吸気バルブ47の開閉時期、燃料の噴射量などを制御する、いわゆるトルクベース制御を実行する。トルクベース制御では、エンジン1の運転状態に基づいて出力トルクの目標値(以下「目標トルク」と称する)を演算し、この目標トルクが得られるようにエンジン1を制御する。
本実施形態のトルクベース制御には、エンジン1の運転状態に応じてエンジン1の出力トルクを低下させるトルク低下処理が含まれる。このトルク低下処理は、例えば、コンプレッサ15の駆動によって吸気を過給している状態から減速する場面や、自動変速機109によって変速する場面において実行される。後者の場面では、自動変速機109の変速動作時にATCU111から発せられるトルクダウン要求に応じてトルク低下処理が実行される。
トルク低下処理において、トルク制御部115は、スロットルバルブ19の絞り度合をエアバイパスバルブ27が開かないようにコンプレッサ15の運転状態がコンプレッサ性能マップでサージ領域に入らない範囲に制限する。そして、当該トルク低下処理では、トルク制御部115は、スロットルバルブ19の開度を絞ることと点火時期を遅角させることとでエンジン1の出力トルクを低下させる。具体的には、スロットルバルブ19の開度を制限された範囲で絞り、且つスロットルバルブ19の絞り度合の制限によって生じる出力トルク低下の不足分を補うように点火プラグ59による点火時期を遅角させる。
トルク低下処理におけるスロットルバルブ19の絞り度合と点火時期の遅角量とは、いずれも上記の最低充填効率に基づいて設定される。以下に、この最低充填効率の設定方法と点火時期の遅角量の設定方法とについて説明する。
−最低充填効率の設定方法−
図5に、最低充填効率設定部117のブロック図を示す。最低充填効率設定部117は、コンプレッサ15の運転状態に応じてサージングを生じさせないため、つまりエアバイパスバルブ27が開かないために必要なコンプレッサ通過流量の最小値(以下「最小コンプレッサ通過流量」と称する)を推定する非開弁流量推定部119と、この非開弁流量推定部119で設定された最小コンプレッサ通過流量をエンジン本体5の気筒29内への空気の充填効率に変換する充填効率変換部121とを備える。
非開弁流量推定部119は、吸気通路3におけるコンプレッサ15上流側の吸気圧力と、コンプレッサ15下流側の吸気圧力とを入力とする。コンプレッサ上流側の吸気圧力は、大気圧センサ102により検出される大気圧である。コンプレッサ下流側の吸気圧力は、圧力センサ83により検出される過給圧である。
この非開弁流量推定部119は、コンプレッサ上流側及び下流側の吸気圧力に基づいて現在のコンプレッサ圧力比(以下「実コンプレッサ圧力比」と称する)を算出する。そして、非開弁流量推定部119は、図3に示すコンプレッサ性能マップを参照して、実コンプレッサ圧力比に対応するコンプレッサ性能マップでの現在のコンプレッサ15の運転状態を把握し、その運転状態からサージラインLに至るまでの範囲で低下させることが可能なコンプレッサ通過流量を最小コンプレッサ通過流量として推定する。
充填効率変換部121は、非開弁流量推定部119によって推定された最小コンプレッサ通過流量を、エンジン本体5の回転数に基づいてエンジン本体5の気筒29内への空気の充填効率に変換する。最低充填効率設定部117は、その充填効率変換部121で変換された充填効率を最低充填効率として設定する。この最低充填効率は、最低充填効率設定部117により繰り返し設定されてコンプレッサ15の運転状態に応じて変化する。
−点火時期の遅角量の設定方法−
点火遅角量設定部118は、まず、エンジン本体5の気筒29内への空気の充填効率を最低充填効率設定部117により設定された最低充填効率とした場合に得られるエンジン1の出力トルクを推定する。そして、点火遅角量設定部118は、その推定されたエンジン1の出力トルクを基準として、要求されたトルク低下量を実現するために必要な点火時期の遅角量の目標値(以下「目標遅角量」と称する)を設定する。この目標遅角量は、ECU9の内部メモリに予め記憶しておいた、点火時期とそれに対応するエンジン1の出力トルクとが関連付けて規定された点火時期マップに基づいて設定される。
次に、トルク制御部115によるトルクベース制御について、図6を参照しながら説明する。図6は、トルクベース制御のフローチャート図である。
トルクベース制御では、図6に示すように、まず、ステップ101において、トルク制御部115は、エンジン1の運転状態を検知する。具体的には、エアフローセンサ81により検出される吸気流量やクランク角センサ89により検出されるエンジン本体5の回転数、車速センサ103により検出される車速、アクセルセンサ105により検出されるアクセル開度、シフトポジションセンサ107により検出されるギア段の位置などをエンジン1の運転状態として読み込む。
次に行われるステップST102では、トルク制御部115は、検知された運転状態、具体的にはアクセル開度やギア段、車速、アクセルペダルの踏込み量に応じた加速度の目標値(以下「目標加速度」と称する)を設定する。この目標加速度は、ECU9の内部メモリに予め記憶しておいた、アクセル開度及び車速とそれらに応じた加速度とが変速段毎に関連付けて規定された加速度マップから取得される。
続くステップST103では、トルク制御部115は、設定された目標加速度を達成するために必要となる目標トルクを設定する。この目標トルクは、車速センサ103により検出される現在の車速などに基づいて設定される。このとき、ATCU111からトルクダウン要求が発せられている場合には、そのトルクダウン要求に含まれるトルク低下量に基づいて目標トルクが設定される。
次いで行われるステップST104では、トルク制御部115は、設定された目標トルクを実現するために必要となるエンジン本体5の気筒29内への空気の充填効率の目標値(以下「目標充填効率」と称する)を算出する。この目標充填効率は、目標トルク及びエンジン本体5の回転数と、図示平均有効圧力の目標値(以下「目標図示平均有効圧力」と称する)とに基づいて算出される。目標図示平均有効圧力は、目標トルクと、トルク損失となる機械抵抗及びポンプ損失(ポンピングロス)とに基づいて算出される。
続くステップST105では、トルク制御部115は、算出された目標充填効率と最低充填効率設定部117により設定された最低充填効率とを比較し、目標充填効率が最低充填効率以上であるかどうかを判定する。このとき、目標充填効率が最低充填効率以上であると判定される場合には、サージングを生じさせることなくして目標充填効率を実現したとしてもスロットルバルブ19を絞ることのみでトルクダウン要求に対応できる。この場合には、目標充填効率をそのまま維持してステップST110,ST114に進む。他方、目標充填効率が最低充填効率よりも小さいと判定される場合には、目標トルクの達成をスロットルバルブ19の開度調節のみにより図ったのではサージングが生じ得る。この場合には、ステップST106に進む。
ステップST106では、トルク制御部115は、上述した点火遅角量設定部118によって点火時期の目標遅角量を設定する。次いで行われるステップST107では、トルク制御部115は、設定した目標遅角量と遅角限界とを比較し、目標遅角量が遅角限界よりも小さいかどうかを判定する。遅角限界は、燃焼効率の著しい悪化や失火を考慮した燃焼安定性の観点から予め実験により定められた遅角量の限界値である。
このとき、目標遅角量が遅角限界よりも小さいと判定される場合には、スロットルバルブ19の開度をサージングが生じない範囲で絞り、それに併せて目標遅角量だけ点火時期を遅角させることにより、目標トルクを達成できる。つまり、トルクダウン要求がある場合には、要求されるトルクダウン量に応じたトルクの低下を実現できる。この場合には、続くステップST108において、トルク制御部115は、目標充填効率に最低充填効率を設定し、その後にステップST110,ST114に進む。
他方、目標遅角量が遅角限界以上であると判定された場合には、スロットルバルブ19の開度をサージングが生じない範囲で絞り、それに併せて点火時期を遅角させたとしても、トルクダウン要求に応じたトルクの低下を実現できない。そのため、バイパスバルブ制御部113によってエアバイパスバルブ27が開かれる開度までスロットルバルブ19を開かざるを得ない。そこで、本実施形態では、ステップST109において、トルク制御部115は、点火時期の遅角化を禁止し、目標充填効率をそのまま維持してステップST110,ST114に進む。
以上のステップST101〜ST109によって目標充填効率が決定される。トルク制御部115は、目標充填効率を決定すると、吸気バルブ47の開閉時期を設定する。この吸気バルブ47の開閉時期は、ECU9の内部メモリに予め記憶しておいた、目標充填効率、エンジン本体5の回転数及びエンジン負荷とそれらに応じた吸気バルブ47の開閉時期とが関連付けて規定されたVVTマップに基づいて設定される。
以降では、ステップST110〜ST113とステップST114〜ST116とが並行して行われる。
ステップST110では、トルク制御部115は、設定された目標充填効率を実現するために必要となる吸気マニホールド23内の空気量の目標値(以下「目標インマニ空気量」と称する)を算出する。この目標インマニ空気量の算出方法については特に限定されないが、例えば、圧力センサ95により検出されるインマニ温と、インマニ圧の目標値(以下「目標インマニ圧」と称する)と、吸気バルブ47の開閉時期とに基づいて算出される。目標インマニ圧は、ECU9の内部メモリに予め記憶しておいた、目標インマニ空気量及びインマニ温とそれらに応じた目標インマニ圧とが関連付けて規定された吸気特性マップに基づいて設定される。
ステップST111では、トルク制御部115は、目標インマニ空気量を実現するのに必要となるスロットルバルブ19を通過する吸気流量の目標値(以下「目標スロットル通過流量」と称する)を算出する。この目標スロットル通過流量の算出方法については特に限定されないが、例えば、これまでのステップST104,ST110で算出した目標充填効率及び目標インマニ空気量と、現在のインマニ空気量(以下「実インマニ空気量」と称する)とに基づいて算出される。実インマニ空気量は、圧力センサ95により検出されるインマニ圧及びインマニ温に基づいて算出される。なお、この実インマニ空気量は、吸気マニホールド23に流入する空気量と吸気マニホールド23からエンジン本体5の気筒29内へ流出する空気量との収支を計算することにより推定してもよい。
続くステップST112では、トルク制御部115は、算出された目標スロットル通過流量を実現するために必要となるスロットルバルブ19の開度の目標値(以下「目標スロットル開度」と称する)を算出する。この目標スロットル開度は、目標スロットル通過流量と、圧力センサ83により検出された過給圧と、圧力センサ95により検出されたスロットルバルブ19下流側の吸気圧力とに基づいて算出される。
そして、ステップST113では、トルク制御部115は、スロットル開度センサ93により検出されるスロットルバルブ19の開度がステップST112で算出した目標スロットル開度となるようにスロットルバルブ19を駆動しその開度を調節すると共に、目標トルクに応じた点火時期となるように点火プラグ59を制御し、目標トルクに応じた目標充填効率を実現するように吸気バルブ47の開閉時期を制御し、目標充填効率に基づいて理論空燃比から定まる燃料噴射量が噴射されるようにインジェクタ58を制御する。
また、ステップST114では、トルク制御部115は、目標充填効率を実現するために必要となる、スロットルバルブ19よりも上流側の圧力、つまり過給圧の目標値(以下「目標過給圧」と称する)を算出する。この目標過給圧は、ECU9の内部メモリに予め記憶しておいた、エンジン本体5の回転数、目標充填効率及び吸気バルブ47の開閉時期と目標過給圧とが関連付けて規定された過給圧マップに基づいて求められる。
続くステップST115では、トルク制御部115は、算出された目標過給圧を実現するのに必要となるWGバルブ73の開度の目標値(以下「目標WG開度」と称する)を算出する。この目標WG開度は、現在の過給圧(以下「実過給圧」と称する)と目標過給圧とに基づいて算出される。実過給圧は、圧力センサ83により検出される過給圧である。
そして、ステップST116では、トルク制御部115は、WG開度センサ95により検出されるWGバルブ73の開度がステップST115で算出された目標WG開度となるようにWGバルブ73を駆動しその開度を調節する。こうして、ステップST113及びステップST116を終えると、リターンする。
したがって、このようなトルクベース制御によれば、ATCU111からのトルクダウン要求に応じて、スロットルバルブ19の開度を絞り、そのスロットルバルブ19の作動によっても要求されるトルク低下量を実現できない場合に点火プラグ59による点火時期を遅角させることを併せて行い、このときのスロットルバルブ19の絞り度合をサージングが発生しない範囲に制限するようにしたので、エアバイパスバルブ27を閉じた状態に維持しながら、スロットルバルブ19の開度を絞ることに伴いサージングが発生するのを回避することができる。
そして、このようなトルク低下処理によると、スロットルバルブ19の開度を絞ることと点火時期を遅角させることとを併用しても要求されるトルクダウン量を実現できない場合以外は、エアバイパスバルブ27を閉じた状態に維持することができるので、変速時や減速時にエンジン1の出力トルクを低下させるときにも過給圧の大幅な低下を防止し、トルクを低下させた後の加速応答性が悪化することを抑制できる。特に、山道のアップダウンなどで頻繁に変速が行われる場面においては、変速される度に過給圧が大幅に低下する事態を防止できるので、良好な運転性を実現することが可能になる。
また、上述したトルクベース制御によれば、エンジン1の出力トルクを低下させるのに、燃費の悪化に繋がる点火時期の遅角化よりもスロットルバルブ19の開度を絞ることを優先して行うので、トルク低下処理を実施することに伴う燃費の悪化を抑制することができるし、スロットルバルブ19の開度を絞ることの方が点火時期を遅角させることよりもエンジン1の出力トルクに対する影響力が大きい分だけエンジン1の出力トルクの低下を効果的に図ることができる。
以上のように、本明細書で開示する技術の例示として上記実施形態を説明したが、本開示の技術範囲は、これに限定されない。本開示の技術は、上記実施形態の構成要素や処理プロセスに、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能であり、さらに色々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の技術範囲に属することは当業者に理解されるところである。また、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく本開示の技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることを以て、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、上記実施形態では、トルクベース制御でのトルク低下処理において、まず、スロットルバルブ19の開度を絞ることでエンジン1の出力トルクの低下を図り、スロットルバルブ19の開度をサージングが発生しない範囲で限界まで絞っても要求されるエンジン1の出力トルクの低下を実現できないときにのみ点火時期を遅角させる形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、トルク低下処理では、その他の手法により、スロットルバルブ19の開度を絞ることを点火時期を遅角させることよりも優先して行っていてもよい。
すなわち、トルク低下処理では、要求されるエンジン1の出力トルクの低下量のうちスロットルバルブ19の開度を絞ることによって低下させる割合を点火時期を遅角させることによって低下させる割合よりも大きくしてもよいし、スロットルバルブ19の開度を絞ることによってエンジン1の出力トルクを低下させることが可能な全能力のうち実際にスロットルバルブ19の開度を絞ることによって発揮させる割合を、点火時期を遅角させることによってエンジン1の出力トルクの低下させることが可能な全能力のうち実際に点火時期を遅角させることによって発揮させる割合よりも大きくしてもよい。このようにしても、トルク低下処理を実施することに伴う燃費の悪化を抑制することができる。
さらに、トルク低下処理は、上記のようにスロットルバルブ19の開度を絞ることを点火時期を遅角させることよりも優先して行う場合に限らず、エンジン本体5のトルクを低下させるのに、点火時期を遅角させることをスロットルバルブ19の開度を絞ることよりも優先して行うようにしてもよい。このようにすれば、変速時や減速時にエンジン本体5のトルクを低下させてから復帰させるまでのレスポンスを良くすることができるので、その後の加速応答性を高めことができる。
また、上記実施形態では、変速機として自動変速機109を採用した形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、自動変速機109に代えて、手動変速機が採用されていても構わない。この場合には、運転手により手動変速機に変速操作が行われた際に当該手動変速機の制御装置からトルクダウン要求が発せられるようになっており、トルクベース制御では、そのトルクダウン要求に応じてエンジン1の出力トルクを低下させるトルク低下処理が実行されるようになっていればよい。
また、上記実施形態では、自動変速機109による変速動作時にATCU111から発せられるトルクダウン要求に応じてトルク低下処理を実行する形態を例に挙げて説明したが、これに限らず、トルク制御部115は、その他の制御装置によりトルク低下要求が発せられたときにトルク低下処理を実行するようになっていてもよい。
また、上記実施形態では、トルク低下処理においてコンプレッサ15の運転状態に対応付けてサージ領域が規定されたコンプレッサ性能マップを利用してスロットルバルブ19の開度を決定することを説明したが、これに限らず、スロットルバルブ19の開度は、エンジン1の運転状態やその他の情報に基づいてコンプレッサ15にサージングが発生しない範囲に決定されていてもよい。
以上説明したように、本発明は、ターボ過給機付きのエンジンの制御装置について有用であり、特に、エンジンの出力トルクを低下させる際に、サージングが発生するのを回避し、且つ加速応答性の悪化を抑制することが要望されるエンジンの制御装置に適している。
1…エンジン、3…吸気通路、5…エンジン本体、7…排気通路、
9…ECU(エンジンの制御装置)、11…エアクリーナ、13…ターボ過給機、
15…コンプレッサ、17…インタークーラ、19…スロットルバルブ、
21…サージタンク、23…吸気マニホールド、25…吸気バイパス通路、
27…エアバイパスバルブ、29…気筒、31…シリンダブロック、
33…シリンダヘッド、35…燃焼室、37…ピストン、39…コネクティングロッド、
41…クランクシャフト、43…吸気ポート、45…排気ポート、47…吸気バルブ、
49…排気バルブ、51…吸気カムシャフト、53…排気カムシャフト、
55…吸気VVT、57…排気VVT、58…インジェクタ、
59…点火プラグ(点火装置)、61…タービン、63…排気浄化装置、
65…排気マニホールド、67…上流側触媒コンバータ、67a…触媒、
69…下流側触媒コンバータ、69a…触媒、71…排気バイパス通路、
73…WGバルブ、75…EGR通路、77…EGRクーラ、79…EGRバルブ、
81…エアフローセンサ、83…圧力センサ、85…スロットル開度センサ、
87…圧力センサ、89…クランク角センサ、91…吸気カム角度センサ、
93…排気カム角度センサ、95…WG開度センサ、97…EGR開度センサ、
99…フロントOセンサ、101…リアOセンサ、102…大気圧センサ、
103…車速センサ、105…アクセルセンサ、107…シフトポジションセンサ、
109…自動変速機、111…ATCU、113…バイパスバルブ制御部、
115…トルク制御部、117…最低充填効率設定部、118…点火遅角量設定部、
119…非開弁流量推定部、121…充填効率変換部、L…サージングライン

Claims (5)

  1. 吸気通路と、
    前記吸気通路から吸気が供給されるエンジン本体と、
    前記エンジン本体の燃焼室内の混合気に点火する点火装置と、
    前記吸気通路に設けられたコンプレッサを有するターボ過給機と、
    前記吸気通路における前記コンプレッサの下流側に設けられたスロットルバルブと、
    前記吸気通路において前記コンプレッサの下流側から前記コンプレッサの上流側へ吸気を還流させるバイパス通路と、
    前記バイパス通路を開閉するバイパスバルブと、を備えたエンジンを制御する制御装置であって、
    前記エンジンの運転状態に応じて当該エンジンの出力トルクを低下させるトルク低下処理を実行するトルク制御部と、
    前記コンプレッサの運転状態が、当該コンプレッサを通過する吸気の通過流量が所定の流量以下である状態にあるときに、前記バイパスバルブを開くバイパスバルブ制御部と、
    前記バイパスバルブが開かないために必要な前記通過流量を推定する非開弁流量推定部と、を備え、
    前記トルク低下処理では、
    前記コンプレッサを通過する吸気の目標通過流量が前記非開弁流量推定部によって推定された通過流量未満のときには、前記スロットルバルブの絞り度合を、前記コンプレッサを通過する吸気の通過流量が前記推定された通過流量以上となるように制限、且つ該スロットルバルブの絞り度合の制限によって生じる出力トルク低下の不足分を補うように前記点火装置による点火時期を遅角させ
    前記目標通過流量が前記推定された通過流量以上のときには、前記スロットルバルブの絞り度合を、前記コンプレッサを通過する吸気の通過流量が前記目標通過流量となるようにし、且つ前記点火装置による点火時期を遅角させない
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 請求項1に記載されたエンジンの制御装置において、
    前記トルク制御部は、他の制御装置により前記エンジンの出力トルクを低下させるトルク低下要求が発せられたときに前記トルク低下処理を実行する
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項2に記載されたエンジンの制御装置において、
    前記トルク低下要求は、前記エンジンに接続された変速機の制御装置から該変速機による変速動作時に発せられる要求である
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載されたエンジンの制御装置において、
    前記非開弁流量推定部は、前記コンプレッサの運転状態に対応付けてサージングが発生する領域が規定されたコンプレッサ性能マップと、前記コンプレッサの運転状態とに基づいて、前記バイパスバルブが開かないために必要な前記通過流量の最小値を推定する
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 請求項4に記載されたエンジンの制御装置において、
    前記コンプレッサ性能マップのサージングが発生する領域は、前記吸気通路における前記コンプレッサの上流側及び下流側の吸気の圧力比と、前記コンプレッサを通過する吸気の通過流量との関係で規定されており、
    前記コンプレッサの運転状態は、前記吸気通路における前記コンプレッサの上流側及び下流側の圧力比であり、各々前記吸気通路に設けられた、前記コンプレッサの上流側の圧力を検出する第1圧力センサと、前記コンプレッサの下流側の圧力を検出する第2圧力センサとの両検出値に基づいて算出される
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
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