JP2019044593A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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【課題】減筒運転から全筒運転への切替時に、気筒あたり吸入空気量の減少の遅れに起因するエミッションの悪化を抑制する。【解決手段】複数の気筒5a,5bを有し、全ての気筒内で混合気の燃焼が実施される全筒運転と、複数の気筒のうち特定の気筒5b内での燃焼が停止される減筒運転との間で切り替え可能であるエンジン1を制御する装置。減筒運転から全筒運転への切り替え要求があると、EGRバルブ33によって各気筒の吸入空気量を当該切り替え要求が出されていない通常の減筒運転時の吸入空気量よりも少ない値に減少させる吸入空気量減少制御を実施し、当該吸入空気量減少制御の終了後に全筒運転を開始させる。【選択図】図1

Description

本発明は、全ての気筒内で混合気の燃焼が実施される全筒運転と、特定の気筒内での燃焼が停止される減筒運転との間で切り替え可能な内燃機関を制御する装置に関する。
従来から、複数の気筒を有する多気筒エンジンの分野では、一部の気筒内での燃焼を停止して休止状態にする減筒運転の技術が知られている。
減筒運転時には、稼働気筒の数すなわち出力する気筒の数が減少するため、エンジン全体での出力が低下するおそれがある。そこで、通常、減筒運転時には、稼働気筒の出力を増大させるべく、稼働気筒に供給される燃料量と吸入空気量とを増大させる制御が実施される。
ここで、吸入空気量の制御の実行時点から、制御された量の空気が気筒に到達する時点までには遅れが存在する。このため、減筒運転の開始と同時に吸入空気量を増大させるのでは、吸入空気量の変化の遅れに起因して、減筒運転開始時に吸入空気量が不足し、エンジン出力の一時的な低下すなわちトルクショックが発生するおそれがある。このため特許文献1の装置では、減筒運転の開始前に各気筒の吸入空気量を予め増大させている。
特開2016−151232号公報
ところで、特許文献1では、減筒運転から全筒運転に移行(復帰)する際における空気量の制御の遅れについては、特段の考慮がされていない。しかしながら、減筒運転から全筒運転に移行(復帰)する際には、減筒運転時に増大された気筒あたりの吸入空気量を、全筒運転相当の量まで減少させるまでに遅れが生じるため、この遅れに起因して、気筒あたり吸入空気量の一時的な過剰により、エミッションの悪化が生じるおそれがある。
本発明は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、減筒運転から全筒運転への切替時に、気筒あたり吸入空気量の減少の遅れに起因するエミッションの悪化を抑制することを目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、
複数の気筒を有し、全ての気筒内で混合気の燃焼が実施される全筒運転と、複数の気筒のうち特定の気筒内での燃焼が停止される減筒運転との間で切り替え可能である内燃機関を制御する装置であって、
各気筒に吸入される空気量である吸入空気量を変更可能な吸入空気量変更手段と、
前記吸入空気量変更手段を含むエンジンの各部を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、減筒運転から全筒運転への切り替え要求があると、前記吸入空気量変更手段によって各気筒の吸入空気量を当該切り替え要求が出されていない通常の減筒運転時の吸入空気量よりも少ない値に減少させる吸入空気量減少制御を実施し、当該吸入空気量減少制御の終了後に全筒運転を開始させるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、減筒運転から全筒運転への切り替え要求があると、吸入空気量変更手段によって各気筒の吸入空気量を当該切り替え要求が出されていない通常の減筒運転時の吸入空気量よりも少ない値に減少させる吸入空気量減少制御を実施し、当該吸入空気量減少制御の終了後に全筒運転を開始させるので、全筒運転の開始の際には吸入空気量を、エミッションの観点から許容しうる値にまで低下させることが可能になる。
本発明に係る内燃機関の制御装置によれば、減筒運転から全筒運転に移行する際における吸入空気量の変化の遅れに起因するエミッションの悪化を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置の機械系及び制御系の全体構成を示す概略平面図である。 全筒運転領域と減筒運転領域とを示した図である。 減筒運転及び全筒運転に係る各条件の成立から実行までの制御の手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る制御を実施した際の各パラメータの時間変化を示したタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態につき図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関の制御装置の機械系及び制御系の全体構成を示す。エンジン1は、車両(図示せず)に搭載された多気筒内燃機関である。本実施形態において、車両はトラック等の大型車両であり、これに搭載される車両動力源としてのエンジン1は、直列4気筒ディーゼルエンジンである。しかしながら、車両および内燃機関の種類、形式、用途等に特に限定はなく、例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジン1はガソリンエンジンであってもよい。
エンジン1は、エンジン本体2と、エンジン本体2に接続された吸気通路3および排気通路4と、ターボチャージャ14と、燃料噴射弁37とを備える。エンジン本体2は、シリンダヘッド、シリンダブロック、クランクケース等の構造部品と、その内部に収容されたピストン、クランクシャフト、吸気弁、排気弁等の可動部品とを含む。
吸気通路3は、エンジン本体2のシリンダヘッドに接続された吸気マニホールド10と、吸気マニホールド10の上流端に接続された吸気管11とにより主に画成される。吸気マニホールド10は、吸気管11から送られてきた吸気を各気筒の吸気ポートに分配供給する。吸気管11には、上流側から順に、エアクリーナ12、エアフローメータ13、ターボチャージャ14のコンプレッサ14C、インタークーラ15、および電子制御式の吸気スロットルバルブ16が設けられる。エアフローメータ13は、エンジン1の単位時間当たりの吸入空気量すなわち空気流量を検出するためのセンサであり、マスエアフロー(MAF)センサ等とも称される。
排気通路4は、エンジン本体2(特にシリンダヘッド)に接続された排気マニホールド20と、排気マニホールド20の下流側に接続された排気管21とにより主に画成される。排気マニホールド20は、各気筒の排気ポートから送られてきた排気ガスを集合させる。排気管21には、ターボチャージャ14のタービン14Tが設けられる。タービン14Tより下流側の排気通路4には、排気スロットルバルブ17及び排気後処理装置22が設けられる。排気後処理装置22の内部には、上流側から順に、酸化触媒、フィルタ、選択還元型NOx触媒(SCR)およびアンモニア酸化触媒が配置される。
エンジン1は更に、排気ガス再循環装置30(以下EGR装置30という)を備える。EGR装置30は、排気通路4内(特に排気マニホールド20内)の排気ガスの一部(以下EGRガスという)を吸気通路3内(特に吸気マニホールド10内)に還流させるためのEGR通路31と、EGR通路31を流れるEGRガスを冷却する水冷式のEGRクーラ32と、EGRガスの流量を調節するためのEGRバルブ33とを備える。
エンジン本体2が有する4つのシリンダのうち、#1及び#4が通常気筒5aであり、#2及び#3が休止可能気筒5bである。本実施形態に係るエンジン1は、吸気弁及び排気弁(いずれも図示せず)の動作を制御するための可変動弁機構36を備えている。可変動弁機構36は、吸気弁及び排気弁の開弁時期及びリフト量を可変とする機能を有する。本実施形態における可変動弁機構36は、減筒運転の際にも通常気筒5a及び休止可能気筒5bの吸気弁及び排気弁の動作を維持するものである。可変動弁機構36は、2つの休止可能気筒5bが互いに独立して休止及び再作動させることができるように構成しても良い。
このエンジン1で採用されている制御系の中核要素としての制御ユニット50は、ECUと称されるものであり、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROMに記憶されたプログラムを実行することで、エンジン1の制御に関する種々の機能を作り出す。上述したエアフローメータ13に加え、不図示のクランクシャフトの近傍に設けられ回転位置を検出するクランク角センサ51、アクセルペダルの開度を検出するためのアクセル開度センサ52、不図示の駆動輪の近傍に設けられ車両の走行速度を検出する車速センサ53、シリンダブロック内のウォータジャケットに設けられ冷却水温を検出する冷却水温センサ54などの各種センサの検出信号が、制御ユニット50に入力される。また制御ユニット50は制御信号を出力し、可変動弁機構36、燃料噴射弁37、EGRバルブ33、吸気スロットルバルブ16、排気スロットルバルブ17などの動作を制御する。
本実施形態では、制御ユニット50は、エンジン1が作動しているときに、クランク角センサ51、アクセル開度センサ52、車速センサ53、冷却水温センサ54等の検出信号に基づいて、燃料噴射弁37の噴射量を制御して休止可能気筒5bを休止状態あるいは作動状態にさせる。
例えば、図2に示すように、制御ユニット50は、アクセル開度センサ52によって検出されるエンジン負荷、およびクランク角センサ51によって検出されるエンジン回転数が比較的低い特定の運転領域R1にあるときに、休止可能気筒5bを休止させる(通常気筒5aのみを稼働させる)減筒運転の要求があると判定する。逆に、エンジン負荷およびエンジン回転数が前記特定の運転領域R1を除く残余の運転領域R2にあるときには、気筒5a,5bを全て稼働させる全筒運転の要求があると判定する。また、制御ユニット50は、冷間時や加減速が激しい場合には、全筒運転の要求があると判定する。例えば、制御ユニット50は、冷却水温センサ54により検出された冷却水温が所定値以下の場合や、アクセル開度センサ52により検出されたアクセル開度の変化率が大きい場合には、全筒運転の要求があると判定する。
吸入空気量の制御はEGRバルブ33によって行われ、EGRバルブ33を開くことによって吸入空気量が減少させられる。ここで、吸入空気量の制御の実行時点から、制御された量の空気が気筒に到達する時点までには遅れが存在する。このため、減筒運転から全筒運転に移行(復帰)する際には、減筒運転時に増大された気筒あたりの吸入空気量を、全筒運転相当の量まで減少させるまでに遅れが生じるため、この遅れに起因して、気筒あたり吸入空気量の一時的な過剰により、NOxの増大など、エミッションの悪化が生じるおそれがある。
そこで本実施形態では、減筒運転から全筒運転への切り替え要求があると、吸入空気量変更手段によって各気筒の吸入空気量を当該切り替え要求が出されていない通常の減筒運転時の吸入空気量よりも少ない値に減少させる吸入空気量減少制御を実施し、当該吸入空気量減少制御の終了後に全筒運転を開始させる。
以下、制御ユニット50において実行される制御処理につき説明する。図3のフローチャートに係る処理は、制御ユニット50において所定の制御周期Δtごとに繰り返し実行される。
図3において、まず制御ユニット50は各センサの検出値を読み込む(S10)。ここで読み込まれる検出値には、クランク角センサ51、アクセル開度センサ52、車速センサ53、冷却水温センサ54、エアフローメータ13等の検出値が含まれる。
次に制御ユニット50は、これらクランク角センサ51、アクセル開度センサ52、車速センサ53及び冷却水温センサ54の検出信号に基づいて、減筒運転条件が成立しているかを判断する(S20)。この減筒運転条件は、上述のとおり、エンジン負荷およびエンジン回転数が比較的低い特定の運転領域R1(図2)にあること、及び、冷間時や加減速が激しい場合でないことである。
減筒運転条件が成立している場合には、ステップS20で肯定され、ステップS30〜S70の処理が行われる。まず、制御ユニット50は、現在の気筒あたり吸入空気量が基準値A1より大であるかを判断する(S30)。この基準値A1は、その状態で減筒運転を開始した場合に減速ショックを実質的に生じない(あるいは、減速ショックが許容しうる範囲内である)ような気筒あたり吸入空気量である。気筒あたり吸入空気量は、エアフローメータ13によって検出されるエンジン全体の吸入空気量を気筒数(=4)で除することによって算出することができる。このステップS30で否定、すなわち現在の気筒あたり吸入空気量が基準値A1以下である間は、EGRバルブ33を閉じ側に制御することによって、気筒あたりの吸入空気量が増大させられる(S70)。
気筒あたり吸入空気量が基準値A1より大になると、次に制御ユニット50は、減筒運転を実行する(S40)。すなわち、制御ユニット50は燃料噴射弁37への制御出力を行って休止可能気筒5bにおける燃焼を停止させる。そして、制御ユニット50における所定のメモリ領域に設けられた減筒フラグがセット(=1)される(S50)。次に制御ユニット50は、現在の気筒あたり吸入空気量が基準値AHより大であるかを判断する(S60)。この基準値AHは、減筒運転中における気筒あたり吸入空気量の目標値であり、減筒運転の開始前後でエンジントルクが概ね等しくなるような値に設定される。否定の場合には、EGRバルブ33を更に閉じ側に制御することによって、気筒あたりの吸入空気量が増大させられる(S70)。このようにして、減筒運転中における気筒あたり吸入空気量は基準値AHに一致させられる。
減筒運転条件が成立しなくなった場合には、ステップS20で否定され、全筒運転への切替え要求があったものとして、ステップS80〜S130の処理が行われる。まず、制御ユニット50は、上述した減筒フラグを参照し、同フラグがセットされているかを判断する(S80)。そして同フラグがセットされていない(=0)場合には、全筒運転が実行される(S120)。すなわち、通常気筒5aだけでなく休止可能気筒5bについても、燃料噴射弁37による燃料噴射が実行され燃焼が行われる。
他方、ステップS80において減筒フラグがセットされている状態は、減筒運転中に全筒運転への切替え要求があったときに生じる。この場合には、次に制御ユニット50は、気筒あたりの吸入空気量が基準値A2以下であるかを判断する(S90)。この基準値A2は、その状態で全筒運転を開始した場合に排ガス中のNOx濃度が許容しうる範囲内となるような気筒あたり吸入空気量である。基準値A2は、例えば全筒運転開始後の空気過剰率λが3以下となるように設定するのが好適である。このステップS90で否定、すなわち気筒あたりの吸入空気量が基準値A2より大である間は、EGRバルブ33を開き側に制御することによって、吸入空気量が減少させられる(S100)。この吸入空気量の減少は、本発明における吸入空気量減少制御に相当するものであり、気筒あたり吸入空気量が基準値A2以下になるまで継続される。
気筒あたり吸入空気量が基準値A2以下になると、ステップS90で肯定され、減筒フラグがリセット(=0)されると共に(S110)、全筒運転が実行される(S120)。すなわち、制御ユニット50は燃料噴射弁37への制御出力を行って休止可能気筒5bにおける燃焼を再開させる。次に制御ユニット50は、現在の気筒あたり吸入空気量が基準値AL以下であるかを判断する(S130)。この基準値ALは、全筒運転中における気筒あたり吸入空気量の目標値であり、全筒運転の開始前後でエンジントルクが概ね等しくなるような値に設定される。否定の場合には、EGRバルブ33を更に開き側に制御することによって、気筒あたりの吸入空気量が減少させられる(S110)。このようにして、全筒運転中における気筒あたり吸入空気量は基準値ALに一致させられる。
以上の処理の結果、図4に示されるように、減筒運転条件の成立前(=a)には、ステップS20及びS80での否定を経て、全筒運転が実行、すなわち休止可能気筒5bが運転状態にされる(S120)。
他方、減筒運転条件が成立すると(t1=ステップS20で肯定)、気筒あたり吸入空気量が基準値A1以下であるとしてEGRバルブ33が閉じ側に制御され(b=S70)、これによって気筒あたりEGR量が減少させられ(c)、気筒あたり吸入空気量が増大させられる(d)。そして気筒あたり吸入空気量が基準値A1より大となったことを条件に(t2=e)、減筒運転の実行が開始(f=S40)、すなわち休止可能気筒5bについての燃料噴射弁37による燃料噴射が停止される。この際の気筒あたりの燃料噴射量は、トルク減による減速ショックを生じないように増大され、減筒運転時相当量Q2とされる。このように、減筒運転の開始は気筒あたり吸入空気量が基準値A1以下になったことを条件として行われるため、減筒運転を開始した場合の減速ショックが、許容しうる範囲内に抑制される。なお、EGRバルブ33を閉じ側に制御することによる吸入空気量の増大(S70)は、気筒あたり吸入空気量が基準値AHより大となる時点(t3)まで繰り返し実行され、これによりEGRバルブ33の開度はVA1とされ、減筒運転中の気筒あたり吸入空気量は、基準値AH近傍の値とされる。
さて、このような減筒運転中において、減筒運転条件が成立しなくなった場合には(t4)、全筒運転への切替え要求があったものとして、ステップS20で否定される。ここで減筒運転中であった場合(減筒フラグ=1)にはステップS80で肯定され、気筒あたり吸入空気量が基準値A2より大であるとしてEGRバルブ33が開き側に制御され(t4=g)、これによって気筒あたりEGR量が増大させられ(h)、気筒あたり吸入空気量が減少させられる(i)。そして気筒あたり吸入空気量が基準値A2以下となったことを条件に(t5=j)、全筒運転の実行が開始(k=S120)、すなわち休止可能気筒5bについての燃料噴射弁37による燃料噴射が再開される。この際の気筒あたり燃料噴射量は、全筒運転時相当量Q1とされる。なお、EGRバルブ33を開き側に制御することによる吸入空気量の減少(S100)は、気筒あたり吸入空気量が基準値AL以下となる時点(t6)まで繰り返し実行され、これによりEGRバルブ33の開度はVA2とされ、全筒運転中の気筒あたり吸入空気量は、基準値AL近傍の値とされる。
以上のとおり、本実施形態では、制御ユニット50は、減筒運転から全筒運転への切り替え要求があると(t4)、EGRバルブ33によって各気筒の吸入空気量を当該切り替え要求が出されていない通常の減筒運転時の吸入空気量よりも少ない値に減少させる吸入空気量減少制御を実施し、当該吸入空気量減少制御の終了後に全筒運転を開始させる(S90,S120)。このように、本実施形態では、全筒運転の開始が気筒あたり吸入空気量が基準値A2以下になったことを条件として行われるため、全筒運転を開始した際の排ガス中のNOx濃度が、許容しうる範囲内に抑制される。したがって本実施形態によれば、減筒運転から全筒運転に移行する際における吸入空気量の変化の遅れに起因するエミッション上の弊害を抑制することができる。
なお、上記実施形態では、減筒運転を開始する際の気筒あたり吸入空気量の基準値A1と、全筒運転を開始する際の気筒あたり吸入空気量の基準値A2とを異なる値としたが、両者は等しい値としても良い。また、基準値A1よりも基準値A2を大きい値としたが、両者の大小関係は逆であっても良い。また、上記実施形態では、減筒運転を開始する際に気筒あたり吸入空気量が基準値A1より大となるまで待機したが(S30〜S70)、このような待機を行うことは本発明では必須でない。
また、基準値A1と基準値AHとを等しい値としても良く、また、基準値A2と基準値ALとを等しい値としても良い。すなわち、減筒運転の開始後に吸入空気量の増大を継続しなくても良く、全筒運転の開始後に吸入空気量の減少を継続しなくても良い。
また、上記実施形態では理解の容易のため、基準値A1,A2,AH,ALをいずれも固定値として説明したが、これら基準値A1,A2,AH,ALは、エンジン負荷、過給圧、冷却水温、吸入空気温度などの運転状態を示すパラメータに基づいて補正、変更ないし動的に設定することができる。例えば、エンジン負荷・過給圧がそれぞれ大きいほど、基準値A1,A2,AH,ALを大きく設定することができる。また、冷却水温・吸入空気温度が低いほど、基準値A1,A2,AH,ALを大きく設定することができる。なお、吸入空気温度は吸気通路3のうちインタークーラ15よりも下流側の地点、例えば吸気マニホールド10に設けられた吸気温センサ(図示せず)によって検出することができる。また、過給圧は吸気マニホールドに設けた圧力センサ(図示せず)によって直接推定するほか、例えば吸入空気量、吸入空気温度、タービン回転数などに基づいて推定することができる。
また、上記実施形態における可変動弁機構36は、減筒運転の際にも通常気筒5a及び休止可能気筒5bの吸気弁及び排気弁の動作を維持するものとしたが、本発明は、減筒運転の際に休止可能気筒5bの吸気弁及び排気弁を閉状態で停止する動弁機構を備えた内燃機関にも適用することができる。その場合には、減筒運転開始の条件となる気筒あたり吸入空気量の算出(S30)にあたって、減筒運転を行う場合の稼動気筒の数を考慮すべきことは勿論である。
また、本発明における吸入空気量変更手段としては、吸気スロットルバルブを用いることもできる。本発明は、複数の気筒を有し且つその一部の気筒が作動休止可能に構成されている内燃機関に広く適用することができる。
1 内燃機関
5a 通常気筒
5b 休止可能気筒
30 EGR装置
31 EGR通路
33 EGRバルブ
37 燃料噴射弁
50 制御ユニット

Claims (1)

  1. 複数の気筒を有し、全ての気筒内で混合気の燃焼が実施される全筒運転と、複数の気筒のうち特定の気筒内での燃焼が停止される減筒運転との間で切り替え可能である内燃機関を制御する装置であって、
    各気筒に吸入される空気量である吸入空気量を変更可能な吸入空気量変更手段と、
    前記吸入空気量変更手段を含むエンジンの各部を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、減筒運転から全筒運転への切り替え要求があると、前記吸入空気量変更手段によって各気筒の吸入空気量を当該切り替え要求が出されていない通常の減筒運転時の吸入空気量よりも少ない値に減少させる吸入空気量減少制御を実施し、当該吸入空気量減少制御の終了後に全筒運転を開始させるように構成されていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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