JP6405431B2 - 地盤改良装置及び地盤改良方法 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤中の切削領域に掘削流体を注入撹拌することにより地盤改良体を築造する地盤改良装置及び地盤改良方法に関する。
従来から、固化材液を高圧噴射および撹拌して軟弱地盤を固化改良する軟弱地盤改良工法が広く知られている。この軟弱地盤改良工法では、下部にモニター機構を有する注入管の上部にスイベルを連結し、この注入管を地上から地盤中の所定深さまで挿入し、その後、スイベルの固化材液供給口から固化材液を高圧で供給し、注入管下部の固化材液噴射ノズルから固化材液を管外方に向って水平方向に噴射させ、注入管を回転させつつ引き上げるようにしている。これにより、連続的に噴射する固化材液の噴射力を利用して注入管周辺の地盤を切削するとともに、その切削領域に固化材液を注入しながら撹拌することで、地盤改良体を築造可能としている(例えば、特許文献1参照)。
この地盤改良工法では、例えば図17に示すような地盤改良装置が用いられる(例えば、特許文献2参照)。この地盤改良装置は、内管62内が固化材液の供給通路64となり、内管62と外管63の間がエアの供給通路65となっている二重管の注入管61を有する。この注入管61は下部に固化材液噴射ノズル71と、この固化材液噴射ノズル71の周囲からエアを噴射するエア噴射ノズル72が設けられたモニター機構69を有する。この注入管61の上部には固化材液供給口67とエア供給口68が設けられたスイベル66が連結されている。そして、スイベル66の固化材液供給口67より高圧供給した固化材液を固化材液の供給通路64を介しモニター機構69の固化材液噴射ノズル71より噴射させると同時に、スイベル66のエア供給口68より高圧供給したエアをエアの供給通路65を介しエア噴射ノズル72より固化材液噴射ノズル71の周囲に噴射させるようにしている。
この場合において、また、上部にスイベル66を、下部にモニター機構69を備える注入管61の地盤中への挿入は、スイベル66の固化材液供給口67から固化材液を高圧供給し、固化材液の供給通路64を介しモニター機構69の先端の開口77より下向きに吐き出しつつ地盤を削孔し挿入する場合と、ボーリングマシン等で先行して掘削した削孔に挿入していく場合がある。
また、従来の地盤改良装置のモニター機構には、単口の固化材液噴射ノズルが1個のもの、単口の固化材液噴射ノズルが180度対称位置に配置されて2個が存在するもの、および単口の固化材液噴射ノズルが1個で、該固化材液噴射ノズルより上方の180度反対側に水噴射ノズルが1個設けられているもの、等がある。
特開平06−306845号公報 特開2011−144539号公報
ところで、前記地盤改良装置のモニター機構は、固化材液の供給圧に対して各噴射ノズル71からの噴射圧が不十分であると切削撹拌能力が低くなり、注入管61の1回の回転では同一深度の地盤を拡径できず、数回の回転で少しずつ拡径していかなければならない。従って、注入管61の回転速度や引き上げ速度を遅くしなければならず、切削に長時間を要するから、工期も長くかかるし、施工費用も多くかかる。そこで、切削撹拌効率を向上させるために、固化材液の噴射圧力を上昇させる必要があるが、このために高エネルギー使用の大規模なプラント設備、例えば大容量のコンプレッサ、大型のケーシングマシン、ボーリングマシンなどが必要になり、設備の巨大化による工費の増大を招き、小回りが効かない。
また、前述のように、連続的に噴射する固化材液の噴射力を利用して注入管61周囲の地盤を切削するとともに、その切削領域に固化材液を注入撹拌することで、地盤改良体を築造する場合においては、掘削により地盤に形成される削孔の内周壁面と注入管61との間隙には噴射後の固化材液が介在し、これが噴射ノズルから噴射させる固化材液の噴射エネルギーを弱めることとなり、地盤の切削効率が悪くなってしまう。
加えて、前記注入管61の回転にはモータなどの外部動力装置が必要になり、さらに地盤改良装置全体の巨大化、工事費の増大を招いてしまうという不都合があった。
本発明は、かかる従来の課題を解決せんと提案するものであり、その目的とするところは、削孔作業中に削孔とモニターヘッド部等との間隙に介在する泥水や固化材液によって、噴射ノズルから噴出される固化材液の勢いが妨げられる(噴射ロス)のをできるだけ抑えながら、しかも大型で高価な外部動力装置を用いずに、削孔壁面を迅速かつ効率的に掘削することができる地盤改良装置及び地盤改良方法を提供することにある。
前記目的達成のために、本発明の請求項1に係る地盤改良装置は、掘削ロッドと、該掘削ロッドに対して開いた拡翼状態へと回動可能に前記掘削ロッドに取り付けられる掘削翼と、該掘削翼に設けられて掘削流体を噴射する噴射ノズルであって、掘削流体の噴射の反力によって前記掘削翼に対して前記拡散状態への回転力と前記掘削ロッドの軸線を中心とする回転力とを付与し得る噴射ノズルと、を備え、前記掘削翼が前記掘削ロッドに対して該掘削ロッドの軸線を中心として回動可能に取り付けられる構成と、前記掘削ロッド自体が該掘削ロッドの軸線を中心として回動可能な構成と、を備え、前記噴射ノズルからの掘削流体の噴射に基づく反力によって、前記掘削翼が、前記拡翼状態へと回動可能且つ前記掘削ロッドの軸線を中心として回動可能とされていることを特徴とする。
この構成において、噴射ノズルから掘削流体が噴射されると、その噴射に基づく反力によって、掘削翼が、掘削ロッドに対して開いた拡翼状態へと回動し且つ掘削ロッドを中心として回動する。そして、噴射ノズルから噴射される掘削流体によって地盤が改良される。なお、本発明において掘削流体とは、セメントミルク等の固化材液や水等の、流体圧で地盤を掘削可能な流体を指す。
本発明の請求項2に係る地盤改良装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記掘削翼が前記掘削ロッドの対称位置に二つ配設されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る地盤改良方法は、掘削翼が掘削ロッドに対して開いた拡翼状態へと回動可能に前記掘削ロッドに取り付けられており、且つ、前記掘削翼が前記掘削ロッドの軸線を中心として回動可能とされている地盤改良装置を用い、前記掘削翼に設けた噴射ノズルからの掘削流体の噴射に基づく反力によって前記掘削翼を前記拡翼状態とし、且つ、前記噴射ノズルからの掘削流体の噴射に基づく反力によって前記掘削ロッドの軸線を中心として前記掘削翼を回転させながら、前記噴射ノズルから噴射される掘削流体によって地盤を改良することを特徴とする。
本発明の請求項4に係る地盤改良方法は、請求項3に記載のものにおいて、前記掘削ロッドを移動させながら地盤を改良することを特徴とする。
本発明の地盤改良装置によれば、次のような効果を奏する。
(1)掘削ロッドに設けた掘削翼または掘削ロッドと掘削翼を回転駆動させるモータなどの外部動力装置を用いずに、掘削に使用する掘削流体の噴射する反力で掘削翼を拡翼させ且つ掘削ロッドを中心として回動させ、噴射ノズルから噴射される掘削流体で削孔の内周壁面を掘削し拡径しながら地盤を改良することができる。
(2)掘削翼には噴射ノズルが設けられ、掘削流体を高圧供給して噴射ノズルより噴射すると、掘削翼は、掘削流体の噴射に基づく反力によって、掘削ロッドに対して開いた拡翼状態となり且つ掘削ロッドを中心として回動するので、掘削翼の噴射ノズルが削孔内周壁面に近接して位置し掘削流体を噴射することになり、介在する掘削流体や泥水によって、噴射ノズルから噴射される掘削流体の勢いが妨げられること(噴射ロス)をできるだけ抑えながら、削孔の内周壁面を拡径する掘削ができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に本発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して、詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る地盤改良装置を説明する斜視図である。 図1に示す地盤改良装置の正面図である。 図1に示す地盤改良装置とは、掘削翼の取付構造を異にした地盤改良装置を説明する斜視図である。 地盤改良装置の作動状態を工程順(a)(b)(c)(d)に示す説明図である。 地盤改良装置の別の作動状態を工程順(a)(b)(c)(d)に示す説明図である。 本発明の実施形態に係る地盤改良装置の要部を示す斜視図である。 図6に示す地盤改良装置を下方から見た斜視図である。 図6に示す地盤改良装置の側面図である。 図6に示す掘削翼の分解斜視図である。 図6に示す地盤改良装置を削孔内に挿入した状態の正面図である。 図6に示す地盤改良装置を削孔内に挿入した状態の側面図である。 本発明における掘削翼の他の実施形態を一部破断して示す斜視図である。 本発明における掘削翼の他の実施形態を一部破断して示す分解斜視図である。 図13において端部を潰した形態のノズル菅を示す部分斜視図である。 本発明における掘削翼の他の実施形態を一部破断して示す斜視図である。 図15における噴射液拡散板の取付け状態を示す部分斜視図である。 従来の地盤改良装置を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる地盤改良装置を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る地盤改良装置を説明する斜視図、図2は、同正面図である。この地盤改良装置は、掘削流体の通路16を有する掘削ロッド12の下方部にスイベル11が回転可能に設けられ、該スイベル11には、掘削翼26、27がパイプ22、23を介し垂直方向に回動可能に設けられている。すなわち、パイプ22、23がスイベル11に対し垂直方向に回転可能に取り付けられて、このパイプ22、23に固設されている掘削翼26、27は、垂直方向に回動可能となっている。従って、掘削翼26、27は、スイベル11と共に水平方向の回転が可能となり、また、パイプ22、23と共に垂直方向の回転も可能となる。掘削翼26、27は、いずれか一方の1個だけでもよいが、本例では掘削ロッド12の対称位置に2個の掘削翼26、27が設けられている場合を示している。
前記掘削翼26、27には、先端方向に向かって互いに平行する複数の噴射ノズル13、13が設けられ、該噴射ノズル13、13は、パイプ22、23およびスイベル11を介し掘削ロッド12の掘削流体の通路16に連通している。これにより掘削ロッド12の掘削流体の通路16より供給した掘削流体は、スイベル11およびパイプ22、23を介し掘削翼26、27の噴射ノズル13、13より噴射可能となっている。
従って、掘削翼26、27の噴射ノズル13、13から掘削流体を噴射すると、掘削翼26、27には、その噴射力の反力が作用し、その反力で水平方向の回転力と垂直方向の回転力が付与される。これにより掘削翼26、27は、水平方向と垂直方向に回動する。例えば、図2の破線で示すように掘削翼26、27が垂下している状態で、掘削流体を噴射ノズル13、13より噴射すると、掘削翼26、27は掘削ロッド12を中心に水平方向に回転すると共に、図2の破線で示す位置から矢印で示すように垂直方向にも回動して実線で示す位置に拡径してゆく。
ここで、掘削ロッド12に対しスイベル11が回転不可となっている場合には、掘削翼26、27の噴射ノズル13、13からの掘削流体の噴射による反力は、掘削ロッド12を水平方向に回転させる回転力として作用する。従って、この場合には、施工機に掘削ロッド12を回転自在に取り付けることによって、掘削翼26、27は、掘削ロッド12と共に水平回転可能となる。
なお、掘削翼26、27の水平回転する回転方向は、正逆いずれの回転方向でもよく、特に限定されない。スイベル11に対する掘削翼26、27の取付構造によって自由に決定できる。例えば、図1に示す取付構造では、矢印方向の回転となるが、図3に示す取付構造では、矢印で示すように図1の回転方向と逆方向の回転となる。以下では、図1に示す実施の形態で説明する。
しかして、このような構成の地盤改良装置によれば、掘削ロッド12の掘削流体の通路16から掘削流体が供給されていない場合では、掘削翼26、27は、図2の破線で示すように自重によって略垂直下方に垂れ下がった状態となる。この状態で予め掘削した小径の削孔に挿入して設置して、掘削ロッド12の通路16より掘削流体を高圧供給すると、掘削流体はスイベル11、パイプ22、23を介し掘削翼26、27の噴射ノズル13、13に供給され噴射されるから、この掘削流体の噴射される反力により掘削翼26、27には、水平方向の回転力と垂直方向の回転力が作用し、掘削翼26、27は水平方向の回転と垂直方向の回転をはじめる。この時、掘削翼26、27は、噴射ノズル13、13より掘削流体を噴射しつつ回転するので、掘削流体が削孔内壁面に強く衝突し削孔壁面を削り取り、拡径させる。このときの掘削翼26、27の垂直方向の回転は、削孔の拡径に伴い順次回転して拡翼して、最大水平状態(図2の実線で示す位置)まで拡翼する。この水平位置まで垂直方向に回転したら、ストッパ(図示省略)により停止し水平状態を保持するようにする。その後は掘削翼26、27は、掘削流体を噴射させて水平方向のみの回転をさせつつ、掘削ロッド12を引き上げることにより削孔することができる。この時の掘削ロッド12の引き上げ速度は、掘削流体により削孔壁面が削り取られて所定の削孔径が出来上がる速度とする。
このように削孔の拡径を実施しながら、この拡径直後の削孔内に、掘削流体、例えば、固化材液(セメントミルク)を充填し、掘削ロッド12を地上に引き上げることで、所期の地盤改良工事、等を施工できる。
次に、図4において地盤改良装置の動作について説明する。図4(a)(b)(c)(d)は、地盤改良装置の作動状態を工程順に示す説明図である。
図4に示すように掘削ロッドを地盤に対して垂直に配置する場合、掘削ロッド12の掘削流体の通路16から掘削流体が供給されない場合は、掘削翼26、27は、自重によって略垂直下方に垂れ下がった状態となっている。この状態で予め掘削した削孔41に挿入して設置する(図4(a))。そこで掘削ロッド12の通路16より掘削流体を高圧供給すると、掘削流体はスイベル11、パイプ22、23を介し掘削翼26、27の噴射ノズル13に供給され、噴射されるから、この掘削流体の噴射される反力により掘削翼26、27には、地盤に対する水平方向の回転力(掘削ロッドを中心とする回転の回転力)と垂直方向の回転力(掘削ロッドに対して開いた拡翼状態への回転力)が作用し、掘削翼26、27は水平方向の回転と垂直方向の回転をはじめる。この時、掘削翼26、27は、噴射ノズル13より掘削流体を噴射して水平方向と垂直方向の回動をするので、掘削流体が削孔41の内壁面に強く衝突して削り取り、図4(b)に示すように削孔41の下方を円錐状に拡径41aする。この掘削翼26、27の回転を続けると、掘削翼26、27の垂直方向の回転は、削孔41の円錐状の拡径41aに伴い順次垂直方向上方に回転して拡翼するので、図4(b)から(c)に示すようにそれに応じ掘削ロッド12も下方に移動させると、遂には、掘削翼26、27は、図4(d)に示すように水平状態にまで拡翼する。この水平位置まで回転したら、ストッパ(図示省略)により停止し水平状態を保持するようにする。噴射ノズル13から掘削流体を噴射している間は、掘削翼26、27には垂直方向への回転力が作用するので、水平状態は維持される。その後は、掘削翼26、27は、掘削流体を噴射しつつ水平回転を続けるので、掘削ロッド12を拡径に応じて引き上げることで削孔することができる。
この図4では、掘削翼26、27が拡翼してゆくにしたがい、掘削ロッド12を下方に移動させつつ削孔41の孔底近傍で水平状態にしているが、これは、図5に示すように掘削ロッド12を下方に移動させることなく、その位置で削孔41を拡径しつつ掘削翼26、27を水平状態としてもよい。図5は、削孔41の孔底において、掘削ロッド12をその位置で(図4のように下方に移動させることなく)掘削翼26、27を拡翼して水平状態とする様子を工程順(a)(b)(c)(d)に示している。
その地盤改良装置の具体的構成は図6〜図8に示す通りである。図6〜図8において、高圧の掘削流体を供給する通路16を有する掘削ロッド12の下方部にスイベル11が連結されている。スイベル11は掘削ロッド12に対して水平回動自在である。スイベル11は掘削ロッド12に対しベアリング(図示しない)を介して、前記の水平回動にも拘わらず相互が緩んで分離することなく、ナット部材14、15により連結されている。また、スイベル11には、前記掘削ロッド12の中心を貫通する掘削流体の通路16に連結する掘削流体のスイベル通路17(図8参照)が設けられている。
さらに、スイベル11には、スイベル通路17に連通する一対の掘削流体の連絡路18、19が、略水平方向にかつ同一軸線上に設けられている。これら一対の連絡路18、19の開口端には外側に突出するように継手部20、21が設けられている。これらの継手部20、21には、略L字状に屈曲する形態のパイプ22、23の一端部が連結されている。
これらのパイプ22、23は、偏向通路22a、23aを持ち、回動支持継手24、25を介して継手部20、21の中心線の回りに垂直回動自在に連結されている。また、これらのパイプ22、23の各他端部には平板状の掘削翼26、27が連結されている。これらの掘削翼26、27はスイベル11の回転中心から外方へずれた位置に設けられている。
掘削翼26、27は同一形態をなすが、互いに点対称配置関係にあり、これらのうち掘削翼26は、図9に示すように、全体としてパイプ22、23側を基部として、この基部の反対側の先端部に向って幅が狭小となっている。そして、この掘削翼26は同径、同サイズの上板26Aおよび下板26Bと、これらの上板26Aおよび下板26B間に介装されたノズル形成部材26Cからなる。これらのうち、上板26Aは前記基部から先端に向って段状(ここでは4段)に切り欠かれた段状側縁Dとなっており、先端部は円弧状側縁Eとなっている。
また、上板26Aにおける段状側縁Dおよび円弧状側縁Eとは反対側の側縁は、直線状側縁Fおよびこれに連続する円弧状側縁Gとなっている。なお、下板26Bは上板26Aと略同一形状、同一サイズをなし、従って、この下板26Bにも前記と同一の段状側縁D、円弧状側縁E、直線状側縁Fおよび円弧状側縁Gが形成されている。
ノズル形成部材26Cは所定の厚みを持ち、釣針状板28、2つの棒状板29、30およびJ字状板31からなる。これらの各板28〜31は同一材料で作られており、これらの基部に掘削流体を分岐する凹部Hを形成している。また、各板28〜31のそれぞれの間には凹部Hに連通する噴射ノズル13に連通するノズル通路35〜38が形成されている。
これらのノズル通路35〜38は掘削翼26の先端外側面に開口端が臨む噴射ノズル13に連通する。かかる凹部Hおよびノズル通路35〜38を持つノズル形成部材26Cを、上板26Aおよび下板26B間に介在するように、これらを溶接、その他の方法により一体的に接合することで、掘削翼26が形成される。なお、図示していないが、もう一方の掘削翼27も掘削翼26と同様の形態をなす。
前記凹部Hは、前記掘削ロッド12およびスイベル11からパイプ22、23を通じて供給される掘削流体を各ノズル通路35〜38に分岐させる部分を形成する。また、ノズル通路35〜38は凹部Hを通じて圧送された掘削流体を絞って加圧し、先端部の噴射ノズル13から噴出するように機能する。これらのノズル通路35〜38は上板26Aおよび下板26Bの一部とともに、噴射ノズル13を構成している。
次に、かかる構成になる地盤改良装置の動作を説明する。
先ず、掘削機を用いて、地盤改良すべき地盤に対し、図10および図11に示すような所定深さの、小径の削孔41を掘削する。続いて、スイベル11および掘削翼26、27を含む地盤改良装置を、掘削ロッド12の通路16への掘削流体の未供給状態にて、その小径の削孔41内に挿入する。スイベル11には掘削流体が未だ供給されていないので、この掘削流体の通路16、スイベル11のスイベル通路17、パイプ22、23の偏向通路22a、23aおよび各掘削翼26、27の凹部Hには、掘削流体は供給されない。
このため、パイプ22、23の偏向通路22a、23aを通じて掘削翼26、27のノズル通路35〜38の噴射ノズル13から掘削流体が噴射されることはなく、従って、掘削流体の噴射に伴う反力がその掘削翼26、27に作用することはない。従って、パイプ22、23の基端部が継手部20、21に回動可能に支持された状態にて、パイプ22、23および掘削翼26、27が、図10および図11に示すように、自重によって略垂直下方に垂れ下がった状態となる。このため、掘削翼26、27は全体として縮径状態となり、地盤改良装置は小径の削孔41内に出入自在に設置可能となる。
一方、地盤改良のための掘削を開始する場合には、前記削孔41内に挿入された状態の地盤改良装置を作動させる。具体的には、高圧ポンプにより掘削流体を掘削ロッド12の通路16からスイベル11へ圧送する。このスイベル11では掘削ロッド12からの掘削流体を、スイベル通路17を通してパイプ22、23の偏向通路22a、23aへ送出する。この偏向通路22a、23aに送出された掘削流体は掘削翼26、27に送出される。
これらの掘削翼26、27には凹部Hが設けられているので、偏向通路22a、23aから送出された掘削流体はこの凹部Hを介し、続いて、この掘削流体は凹部Hからこの凹部Hよりも通路断面積が狭小のノズル通路35〜38に送出される。従って、このノズル通路35〜38では掘削流体がさらに加圧され、これらのノズル通路35〜38の先端開口部の噴射ノズル13から掘削翼26、27外へ高圧で噴出される。
この場合において、その掘削流体の噴射圧力の反力で掘削翼26、27をスイベル11とともに掘削ロッド12に対して水平回動させる反力および掘削翼26、27を継手部20、21の中心線の回りに回動させる反力をそれぞれ惹起する。なお、掘削翼26、27先端部の前記上方への垂直回動高さは、図示しないストッパによって略水平状態となる位置付近で規制される。
そして、このような高圧の掘削流体の噴射時に掘削翼26、27に発生する反力によるスイベル11の水平回動および図10に示す矢印P方向の掘削翼26、27の立ち上がり動作によって、ノズル通路35〜38の先端部の噴射ノズル13から噴射される掘削流体が、削孔41の内周壁面を拡径するように掘削する。こうして拡径された削孔41の内径は、掘削翼26、27を共に最大立ち上げたときの合計長に、ノズル通路35〜38の先端部の噴射ノズル13から噴射される掘削流体の所定の噴射長を加えた大きさとなる。
かかる掘削作業では、地盤改良装置と削孔41の内周壁面との間には、ノズル通路35〜38の先端部から噴射された掘削流体が滞留する。しかし、掘削作業中は前述のように掘削翼26、27が立ち上がって略水平状態になるため、ノズル通路35〜38の先端部の噴射ノズル13は削孔41の内周壁面に近接した状態で臨む。
従って、かかるノズル通路35〜38の先端部の噴射ノズル13とは削孔41の内周壁面との近接によって、ノズル通路35〜38の先端部の噴射ノズル13から噴射される掘削流体の前記噴射力が、前記滞留した掘削流体や泥水によって損なわれることはない。この結果、削孔41の掘削流体による拡径方向の掘削を、大掛かりなモータ等の回転駆動装置を用いずに効果的に実施できる。また、こうして削孔41の拡径を実施しながら、この拡径直後の削孔41内に掘削流体(例えば、固化材液)を充填し、さらに掘削ロッド12を所定の速度で地表に向って引き上げることで、所期の地盤改良工事を達成できる。
なお、前記においては、分岐通路となる凹部Hに連続するノズル通路35〜38を矩形断面形状としたものを示したが、図12に示すように、ノズル通路35〜38と同等幅で断面が円形をなすノズル通路42〜45としてもよい。ここでは、凹部Hとノズル通路35〜38を、上板26Eおよび下板26Fの合わせ面側に形成した半円形溝によって形成している。
図13は、掘削翼の他の実施形態を示す。この実施形態の掘削翼46は上板46Aおよび下板46Bと、これらの上板46Aおよび下板46B間に介在されるノズル形成部材46Cとを備えて構成される。上板46Aおよび下板46Bには図9に示したものと同様の段状側縁Dが形成されている。また、ノズル形成部材46Cは掘削流体を分岐する矩形の凹部Hと、この凹部Hに連通する直管状の4本のノズル菅48〜51とを設けたものからなる。なお、ノズル菅51の先端部は円弧状に曲げられて、掘削流体の噴出方向を他と異ならせてある。
この掘削翼46によれば、図9に示すような複雑な形状の釣針状板28、棒状板29、30、J字状板31を設ける必要がなく、凹部Hとノズル菅48〜51の簡単な組み付け作業により、安価にノズル形成部材46Cを形成できるメリットがある。なお、かかる掘削翼46が持つ機能は、図9に示したものと同等である。また、ノズル菅51の先端は、図14に示すように扁平な形状のノズル孔51aを持つものとしてもよい。これによりノズル孔51aから噴射される掘削流体の噴射パターンを一定幅に亘って扁平にでき、噴射反力の増大および削孔41の内周壁面の所定部位を効率的に掘削することができる。
図15は掘削翼のさらに他の実施形態を示す。この掘削翼52は上板52Aおよび下板52Bと、これらの上板52Aおよび下板52B間に介在されるノズル形成部材52Cとを備えて構成される。ノズル形成部材52Cは前述と同様の凹部に繋がる矩形断面形状の噴射ノズル54〜58とを備えて構成される。各ノズル54〜58は掘削翼52の先端に向って真っ直ぐに延びて、その先端外方に開口している。
また、掘削翼52の先端には、図16に示すような、扇形の金属板を「へ」の字状に折り曲げた噴射液方向転換板53がボルト・ナットなどの締結部材59を用いて取り付けられている。この噴射液方向転換板53は取付片53aと折曲片53bとからなり、折曲片53bはノズル58の開口端に対向している。従って、前述したような凹部(図示しない)を通じて、ノズル58の先端部から噴出される掘削流体は、前記折曲片53bに衝突して反射され、削孔41の内周壁面における所定部位に向けて噴射される。このため、掘削流体の噴射反力の作用方向を偏向させることができる。
なお、前記においては、掘削翼26、27が取り付けられたスイベル11を掘削ロッド12に対して水平回動自在に設けた例を示したが、スイベル11が掘削ロッド12と一体構造である場合には、掘削ロッド12をスイベル11とともに回動させる構成とする必要がある。また、前記においては、2個(一対の)の掘削翼26、27をスイベル11に対して対称配置するように設けた例を示したが、必要に応じ1個または3個以上設けることは任意である。
以上のように、本実施形態の地盤改良装置は、スイベル11を通じて掘削流体を噴射ノズル13、54〜58から噴射することにより地盤を掘削し、この掘削した地盤の削孔領域に掘削流体を注入して地盤改良をする地盤改良装置であって、掘削流体の通路16を有する掘削ロッド12に、前記スイベル11を介して掘削翼26、27を垂直方向に回動自在に設け、該掘削翼26、27に先端方向に向う互いに平行する2つ以上の噴射ノズル13、54〜58を設け、該噴射ノズル13、54〜58をスイベル11を介して前記掘削ロッド12の掘削流体の通路16に連通させ、前記噴射ノズルからの掘削流体の噴射にもとづく反力で前記掘削翼26、27を水平方向および垂直方向に回動可能にした構成としている。
従って、この地盤改良装置によれば、大型で高価な外部動力装置を用いずに、削孔作業中に削孔41と地盤改良装置との間隙に介在する泥水や掘削流体によって、噴射ノズル13、54〜58から噴出される掘削流体の勢いが妨げられること(噴射ロス)をできるだけ抑えながら、またモータなどの回転動力装置を用いずに、掘削流体の射出だけを利用して、削孔41の内周壁面を効率的にかつ経済的に拡張方向に掘削することができることとなる。
本発明の地盤改良装置は、削孔の壁面に近接した位置から高圧の掘削流体を噴出させることで、噴射ノズルから噴射される掘削流体の勢いを失うことなく、削孔壁面の拡径掘削を効率的に実施でき、かかる効果を大型で高価な外部動力装置を用いずに得ることができるという効果を有し、地盤中の切削領域に掘削流体を注入撹拌することにより地盤改良体を築造する地盤改良装置等に有用である。
11 スイベル
12 掘削ロッド
13 噴射ノズル
14、15 ナット部材
16 掘削流体の通路
17 スイベル通路
18、19 連絡路
20、21 継手部
22、23 パイプ
22a、23a 偏向通路
24、25 回動支持継手
26、27 掘削翼
26A 上板
26B 下板
26C ノズル形成部材
28 釣針状板
29、30 棒状板
31 J字状板
35〜38 ノズル通路
41 削孔
42〜45 ノズル通路
46 掘削翼
48〜51 ノズル菅
51a ノズル孔
52 掘削翼
52A 上板
52B 下板
52C ノズル形成部材
53 噴射液方向転換板
54〜58 噴射ノズル
H 凹部

Claims (4)

  1. 掘削ロッドと、該掘削ロッドに対して開いた拡翼状態へと回動可能に前記掘削ロッドに取り付けられる掘削翼と、該掘削翼に設けられて掘削流体を噴射する噴射ノズルであって、掘削流体の噴射の反力によって前記掘削翼に対して前記拡翼状態への回転力と前記掘削ロッドの軸線を中心とする回転力とを付与し得る噴射ノズルと、を備え、前記掘削翼が前記掘削ロッドに対して該掘削ロッドの軸線を中心として回動可能に取り付けられる構成と、前記掘削ロッド自体が該掘削ロッドの軸線を中心として回動可能な構成と、を備え、前記噴射ノズルからの掘削流体の噴射に基づく反力によって、前記掘削翼が、前記拡翼状態へと回動可能且つ前記掘削ロッドの軸線を中心として回動可能とされている、地盤改良装置。
  2. 前記掘削翼が前記掘削ロッドの対称位置に二つ配設されている、請求項1に記載の地盤改良装置。
  3. 掘削翼が掘削ロッドに対して開いた拡翼状態へと回動可能に前記掘削ロッドに取り付けられており、且つ、前記掘削翼が前記掘削ロッドの軸線を中心として回動可能とされている地盤改良装置を用い、前記掘削翼に設けた噴射ノズルからの掘削流体の噴射に基づく反力によって前記掘削翼を前記拡翼状態とし、且つ、前記噴射ノズルからの掘削流体の噴射に基づく反力によって前記掘削ロッドの軸線を中心として前記掘削翼を回転させながら、前記噴射ノズルから噴射される掘削流体によって地盤を改良する、地盤改良方法。
  4. 前記掘削ロッドを移動させながら地盤を改良する、請求項3に記載の地盤改良方法。
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