以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置]
まず、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の構成について図1から図3を参照しながら以下に説明する。
図1及び図2は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置100の概略構成を示す斜視図である。図1は、画像形成装置100における扉101が閉じている状態を示しており、図2は、画像形成装置100における扉101が開いている状態を示している。また、図3は、本実施の形態に係る画像形成装置100における内部構造の概略構成を示す正面図である。
図1から図3に示すように、本実施の形態の画像形成装置100は、複数の像担持体を所定方向(この例では左右方向X)に並設した構成、所謂タンデム式のカラー画像形成装置とされている。この例では、画像形成装置100は、フルカラー画像を形成できる中間転写方式のカラー複合機とされている。なお、本実施の形態では、画像形成装置100を、タンデム式のカラー画像形成装置としたが、その他のカラー画像形成装置としてもよい。また、画像形成装置100を、カラー画像形成装置としたが、モノクロ画像形成装置としてもよい。
画像形成装置100は、トナーTa,Tb,Tc,Td(図3参照)により画像形成装置本体1に備えられた画像形成部30(図2及び図3参照)で画像を形成する一方、画像形成部30から排出される廃トナーを画像形成装置本体1に着脱可能とされた廃トナーボックス90(図2及び図3参照)に回収するようになっている。具体的には、画像形成装置100は、画像形成装置本体1に着脱可能とされたトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5db(図2及び図3参照)から供給されるトナーTa,Tb,Tc,Tdにより画像形成部30で画像を形成する。なお、図3において、廃トナーボックス90は1点鎖線で示している。
画像形成装置100(図3参照)は、電子写真方式の画像形成装置であり、複数(この例では4組)の画像形成ステーションpa,pb,pc,pd、露光装置として作用する露光ユニット4、一次転写装置として作用する複数(この例では4つ)の一次転写ユニット6a,6b,6c,6d、中間転写ベルト7、ベルトクリーニング装置として作用するベルトクリーニングユニット9、二次転写装置として作用する二次転写ユニット11、定着装置として作用する定着ユニット12、記録紙等の記録材Pを収容する記録材収容部(具体的には給紙ユニット13)及び本体フレーム1aを備えている。本体フレーム1aは、画像形成ステーションpa,pb,pc,pd、露光ユニット4、一次転写ユニット6a,6b,6c,6d、二次転写ユニット11や定着ユニット12等の画像形成装置本体1の構成部材を支持し、画像形成装置本体1の筐体及び支持フレームを構成している。画像形成部30は、この例では、画像形成ステーションpa,pb,pc,pd、露光ユニット4及び一次転写ユニット6a,6b,6c,6dで構成されている。なお、画像形成部30は、さらに、二次転写ユニット11及び/又は定着ユニット12で構成されていてもよい。
画像形成装置100は、画像形成装置本体1の上部に画像読取装置40が設けられている。画像読取装置40は、原稿G(図3参照)の画像を読み取るための画像読取部41と、原稿Gを搬送する原稿搬送部42と、原稿Gが載置される原稿載置台43とを備えている。
画像読取装置40は、原稿搬送部42で搬送される原稿Gを画像読取部41で読み取るか、或いは、原稿載置台43に載置された原稿Gを画像読取部41で読み取る。画像読取装置40で読み取られた原稿Gの画像は、画像データとして画像形成装置本体1に送られ、又は、外部機器からの画像データが画像形成装置本体1に送られ、画像形成装置本体1において画像データに基づき形成された画像が記録材P(図3参照)に記録される。
画像形成ステーションpa,pb,pc,pd(図3参照)は、それぞれ、像担持体として作用する複数(この例では4つ)の感光体2a,2b,2c,2d(具体的には感光体ドラム)、帯電装置として作用する帯電ユニット3a,3b,3c,3d、現像装置として作用する現像ユニット5a,5b,5c,5d及び感光体クリーニング装置として作用する感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8dを備えている。感光体2a,2b,2c,2dの周囲には、それぞれ、帯電ユニット3a,3b,3c,3d、現像ユニット5a,5b,5c,5d及び感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8dがこの順で配設されている。
画像形成ステーションpa,pb,pc,pdでは、それぞれ、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナーが収容されるトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbが現像ユニット5a,5b,5c,5dに着脱可能に接続され、トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbからトナーTa,Tb,Tc,Tdを現像ユニット5a,5b,5c,5dに供給しつつ現像ユニット5a,5b,5c,5dにおける各色の現像剤Da,Db,Dc,Ddによりブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のトナー画像を感光体2a,2b,2c,2d上にそれぞれ形成する。この例では、現像剤Da,Db,Dc,Ddは、二成分現像剤(トナー及びキャリア)とされている。
画像形成装置100(図2及び図3参照)は、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1から離脱させることなくトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを交換可能としている。
詳しくは、画像形成装置本体1(図3参照)には、操作方向Yに沿って延び、かつ、トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを操作方向Yに挿通する挿通穴1aa,1ab,1ac,1adが設けられている。ここで、操作方向Yは、画像形成部30の操作側(この例では画像形成装置100の正面側)から操作側とは反対側(この例では画像形成装置100の背面側)への方向、及び、画像形成部30の操作側とは反対側から操作側への方向をいい、この例では、画像形成装置100の正面側から背面側に向かう方向が操作方向Yの一方側Y1とされ、画像形成装置100の背面側から正面側に向かう方向が操作方向Yの他方側Y2とされている。
トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbは、操作方向Yの一方側Y1(この例では背面側)に向けて画像形成装置本体1における挿通穴1aa,1ab,1ac,1adに挿通されることにより、画像形成装置本体1に装着されるようになっている。また、トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbは、操作方向Yの他方側Y2(この例では正面側)に向けて引き出されることにより、画像形成装置本体1から離脱されるようになっている。トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbは、画像形成装置本体1に装着された状態でトナー排出口(図示せず)が現像ユニット5a,5b,5c,5dのトナー供給口(図示せず)と連通するようになっている。
トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbは、操作方向Yに直交する第1直交方向(この例では左右方向X)に並設されている。操作方向Y及び第1直交方向(この例では左右方向X)の双方に直交する第2直交方向(この例では上下方向Z)においてトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbの下方には、画像形成部30が設けられている。
廃トナーボックス90は、画像形成装置本体1から離脱されない限り操作者が画像形成部30の操作を行えないようになっている。具体的には、廃トナーボックス90は、画像形成部30の操作側(この例では画像形成装置100の正面側)の全部又は一部を覆うように設けられている。
そして、トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5db及び廃トナーボックス90は、画像形成装置100の操作側から視て互いにオーバーラップしないように画像形成装置本体1に設けられている。これにより、ユーザー等の操作者は、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1から離脱させることなくトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを交換することができる。
また、画像形成装置100は、画像形成部30を覆う扉101(この例では前扉)(図1及び図2参照)を備えている。
本実施の形態において、画像形成装置100は、操作者がトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5db及び廃トナーボックス90に対して画像形成部30のアクセス方向と同じ方向(この例では正面側)からアクセスするようになっている。また、画像形成部30を覆う扉101(この例では前扉)は、画像形成部30に加えてトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5db及び廃トナーボックス90を1枚構成で覆うようになっている。従って、画像形成装置100は、2枚の扉を設け、一方の扉のみでトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbにアクセスできるようにする構成ではないので、画像形成装置100の構成の複雑化や部品点数の増加を回避することができる。
画像形成ステーションpa,pb,pc,pd(図3参照)における感光体2a,2b,2c,2dに対応して一次転写ユニット6a,6b,6c,6dが中間転写ベルト7を介して配設されている。
帯電ユニット3a,3b,3c,3dは、感光体2a,2b,2c,2dの表面をそれぞれ一様に帯電する。露光ユニット4は、帯電ユニット3a,3b,3c,3dにて一様に帯電した感光体2a,2b,2c,2dの表面を露光して感光体2a,2b,2c,2dの表面に静電潜像をそれぞれ形成する。現像ユニット5a,5b,5c,5dは、現像剤Da,Db,Dc,Ddをそれぞれ収容する現像槽5aa,5ba,5ca,5daを有し、現像剤Da,Db,Dc,Ddを用いて露光ユニット4にて感光体2a,2b,2c,2dの表面に形成した静電潜像をそれぞれ現像して可視像を形成する。
一次転写ユニット6a,6b,6c,6dは、現像ユニット5a,5b,5c,5dにて感光体2a,2b,2c,2dの表面に形成した可視像を中間転写ベルト7にそれぞれ転写(例えば重ね転写)して中間転写ベルト7上にトナー画像(例えばカラートナー画像)を形成する。感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8dは、一次転写ユニット6a,6b,6c,6dにて中間転写ベルト7に転写されずに感光体2a,2b,2c,2dの表面に残った残留トナーを廃トナーとしてそれぞれ収集し、廃トナーボックス90に回収する。二次転写ユニット11は、一次転写ユニット6a,6b,6c,6dにて中間転写ベルト7に転写されたトナー画像を記録材Pに静電転写して記録材P上に未定着のトナー画像を形成する。ベルトクリーニングユニット9は、二次転写ユニット11にて記録材Pに転写されずに中間転写ベルト7上に残った残留トナーを廃トナーとして収集し、廃トナーボックス90に回収する。
なお、この例では、画像形成装置100は、感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8d及びベルトクリーニングユニット9からの廃トナーを廃トナーボックス90に回収するようになっているが、かかる構成に加えて、次のような構成になっていてもよい。すなわち、トナーTa,Tb,Tc,Tdを収容するトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbに予め定めた所定量のキャリアを加えておき、現像ユニット5a,5b,5c,5dの現像回数の増加に伴って予め定めた所定量の現像剤Da,Db,Dc,Ddを現像ユニット5a,5b,5c,5dから継続的又は定期的に廃トナーボックス90に回収するようになっていてもよい。
中間転写ベルト7は、駆動ローラ7a及び従動ローラ7bに張架されている。中間転写ベルト7の駆動ローラ7a側には、二次転写ユニット11が、また、中間転写ベルト7の従動ローラ7b側には、ベルトクリーニングユニット9が、それぞれ配設されている。
露光ユニット4は、ポリゴンミラーを含む光源部4aからの4つの光ビーム(具体的にはレーザービーム)を、それぞれ所定方向(図3では時計方向)に回転駆動される4つの感光体2a,2b,2c,2dの表面に主走査方向(感光体の回転軸線方向)に走査する構成とされている。詳しくは、露光ユニット4は、外部から入力されるブラック(B)成分、シアン(C)成分、マゼンタ(M)成分、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じた画像データ或いは単色(例えば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じた画像データに基づいて変調された各ビームを光源部4aから出射し、各ミラーにて感光体2a,2b,2c,2dに導いて、帯電ユニット3a,3b,3c,3dにて一様に帯電された感光体2a,2b,2c,2dをそれぞれ露光し、感光体2a,2b,2c,2dの表面に静電潜像をそれぞれ形成する。
定着ユニット12は、二次転写ユニット11にて記録材P上に転写された未定着のトナー画像を熱及び圧力によって記録材P上に定着させる。詳しくは、定着ユニット12は、ヒータ等の熱源12cと、熱源12cを作動制御することによって予め定めた所定の温度に維持されるように温度制御される定着ローラ12aと、定着ローラ12aと圧接される加圧ローラ12bとを備えている。定着ローラ12a及び加圧ローラ12bは、軸受け等の受け部材を介して定着フレーム12dに支持されている。定着ユニット12は、熱源12cにより定着ローラ12aを所定の定着温度に加熱した後、未定着画像(具体的には未定着のトナー画像)が形成された記録材Pを定着ローラ12a及び加圧ローラ12bの圧接部である定着ニップ部Nに供給し、定着ニップ部Nに通過させることで定着ニップ部Nにおける熱及び圧力により記録材Pに未定着画像(具体的には未定着のトナー画像)を定着させる構成とされている。
画像形成装置100は、転写前帯電ユニット10をさらに備えている。転写前帯電ユニット10は、中間転写ベルト7上のトナー画像の記録材Pへの二次転写に先立って中間転写ベルト7上のトナー画像を帯電する。
以上説明した画像形成装置100では、画像形成を行うにあたり、感光体2a,2b,2c,2dの表面をそれぞれ帯電ユニット3a,3b,3c,3dで一様に帯電し、一様に帯電した感光体2a,2b,2c,2dの表面を露光ユニット4により画像データ(画像情報)に応じてそれぞれレーザー露光し、感光体2a,2b,2c,2d上に静電潜像をそれぞれ形成する。
画像形成装置100では、その後、感光体2a,2b,2c,2d上に形成した静電潜像を現像ユニット5a,5b,5c,5dにより現像してトナー画像にそれぞれ顕像化し、顕像化したトナー画像を、トナーとは逆極性のバイアス電圧がそれぞれ印加された一次転写ユニット6a,6b,6c,6dにより中間転写ベルト7上に転写して中間転写ベルト7上にトナー画像を形成する。
次に、画像形成装置100では、中間転写ベルト7上に形成したトナー画像を、二次転写ユニット11の直前で転写前帯電ユニット10によって帯電した後、中間転写ベルト7上のトナー画像を所定方向Dに周回移動される中間転写ベルト7により二次転写ユニット11まで搬送する。一方、給紙ユニット13の給紙ローラ13aから搬送経路Sに向けて引き出されて、搬送経路Sを通じて搬送されてきた記録材Pを搬送ローラ14及びレジストローラ15により二次転写ユニット11まで中間転写ベルト7上のトナー画像と同期をとって搬送する。そして、二次転写ユニット11に搬送されてきたトナー画像を、トナーとは逆極性のバイアス電圧が印加された二次転写ユニット11にて、二次転写ユニット11に搬送されてきた記録材Pに転写する。
次に、画像形成装置100では、記録材P上に転写したトナー画像を定着ユニット12に搬送し、定着ユニット12に通過させるときに記録材P上のトナー画像を加熱・加圧して記録材上に融着させ、定着ユニット12にてトナー画像を定着処理した記録材Pを排出ローラ16にて画像形成装置本体1の外部に排出して排出トレイ17に載置し、画像形成処理を終了する。
また、搬送経路Sは、排出ローラ16にて逆方向に搬送される記録材Pを表裏が反転するようにレジストローラ15よりも上流側に案内する反転経路Srを備えている。画像形成装置100は、記録材Pの表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、記録材Pを排出ローラ16から反転経路Srへ逆方向に搬送して、記録材Pの表裏を反転させてレジストローラ15へ再度導き、記録材Pの表面と同様にして、記録材Pの裏面にトナー画像を形成して定着させた後、画像形成装置本体1の外部に排出して排出トレイ17に載置する。
画像形成装置100は、画像形成装置100全体の制御を司る制御部20(図3参照)をさらに備えている。
制御部20は、トナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbにトナーTa,Tb,Tc,Tdがなくなったか否か検知する検知部(図示せず)によりトナーTa,Tb,Tc,Tdの有無を検知し、この検知結果に基づいてユーザー等の操作者にトナーが無くなったトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbの交換を促す警報を発するようになっている。この例では、制御部20は、画像形成装置本体1の操作側の上部に設けられた操作部102(図1及び図2参照)の表示装置102a(図1及び図2参照)に対してトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbの交換を促すメッセージ表示及び/又はマーク表示を行うようになっている。
また、制御部20は、廃トナーボックス90に廃トナーが満杯になったか否か検知する検知部(図示せず)により廃トナーの満杯の有無を検知し、この検知結果に基づいてユーザー等の操作者に満杯となった廃トナーボックス90の交換を促す警報を発するようになっている。この例では、制御部20は、画像形成装置本体1の操作側の上部に設けられた操作部102の表示装置102aに対して廃トナーボックス90の交換を促すメッセージ表示及び/又はマーク表示を行うようになっている。
また、制御部20は、画像形成部30の画像形成動作を禁止するインターロックを検知するインターロック検知により画像形成部30の画像形成動作を禁止するようになっている。
そして、本実施の形態に係る画像形成装置100は、画像形成部30の画像形成動作を禁止するインターロックを検知するインターロック検知を、画像形成装置本体1に廃トナーボックス90を固定(ロック)する固定動作又は固定解除動作に基づいて行うようになっている。
ここで、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への完全な固定だけでなく、インターロック検知に支障がない程度に廃トナーボックス90の移動を許容した状態での廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定を含む概念である。画像形成装置本体1への廃トナーボックス90の固定は、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に装着するための装着操作時に行い、画像形成装置本体1への廃トナーボックス90の固定解除は、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1から離脱するための離脱操作時に行う。
次に、インターロック検知を行う第1実施形態から第4実施形態の構成について以下に説明する。
[第1実施形態]
図4から図10は、インターロック検知を行う第1実施形態の構成を説明するための説明図である。
図4は、図1から図3に示す画像形成装置100の画像形成装置本体1に設けられる廃トナーボックス90の概略構成を示す斜視図であり、図5は、図4に示すA−A線に沿った廃トナーボックス90の概略断面図である。なお、図4及び図5では、廃トナーボックス90の固定解除状態(インターロック検知スイッチ61の作動解除状態)を示している。また、図4において、廃トナーボックス90は2点鎖線で示している。
図6は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定状態の概略構成を示す正面図であり、図7は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定状態の概略構成を示す平面図である。図8は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除状態の概略構成を示す正面図であり、図9は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除状態の概略構成を示す平面図である。なお、図4から図6及び図8において、規制部51(51a,51b)等は図示を省略している。図4、図6から図9に示すインターロック検知スイッチ61への配線は図示を省略している。また、図6から図9において一部の構成部材を透視的に示している。
また、図10は、廃トナーボックス90に備えられたシャッター機構70におけるシャッター部材の一例(この例では第1シャッター部材71及び第2シャッター部材72)の概略構成を示す斜視図である。
廃トナーボックス90は、廃トナーボックス本体90aと、画像形成装置本体1に備えられる第1導入管81(図5参照)を挿通する第1挿通部91(図4から図6、図8参照)と、画像形成装置本体1に備えられる第2導入管82(図5参照)を挿通する第2挿通部92(図4から図6、図8参照)とを備えている。
廃トナーボックス本体90aは、画像形成装置本体1からの廃トナーTx(図4から図6、図8参照)を廃トナーボックス本体90aに受け入れる廃トナー受入部90b(図4から図9参照)と、廃トナー受入部90bにて受け入れた廃トナーTxを収容する廃トナー収容部90c(図4から図6、図8参照)とを有している。廃トナー受入部90bには、第1挿通部91及び第2挿通部92が設けられている。廃トナー収容部90cには、第1挿通部91に挿通される第1導入管81からの廃トナーTx、及び、第2挿通部92に挿通される第2導入管82からの廃トナーTxを収容する。
ここで、第1導入管81は、複数(この例では4つ)の感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8d(図3参照)に対応して設けられた複数(この例では4つ)の第1導入管であり、第1挿通部91は、複数(この例では4つ)の第1導入管81〜81にそれぞれ対応して設けられている。また、第2導入管82は、ベルトクリーニングユニット9(図3参照)に対応して設けられた単一の第2導入管であり、第2挿通部92は、単一の第2導入管82に対応して設けられている。
詳しくは、第1及び第2導入管81〜81,82は、筒状(この例では円筒状)のものである。第1導入管81〜81の内側には、感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8dにて収集された廃トナーTxを第1挿通部91〜91に向けて搬送する第1搬送スパイラル81a〜81a(図5参照)が設けられている。第2導入管82の内側には、ベルトクリーニングユニット9にて収集された廃トナーTxを第2挿通部92に向けて搬送する第2搬送スパイラル82a(図5参照)が設けられている。第1搬送スパイラル81a〜81a及び第2搬送スパイラル82aは、回転軸81a1,82a1を中心とした螺旋形状のものであり、回転軸81a1,82a1の周りに円を描きながら廃トナーTxの搬送方向W(図5参照)に進むように形成されている。
第1及び第2導入管81〜81,82の廃トナーTxの搬送方向Wにおける下流側端部(この例では操作方向Yの他方側Y2端部)の周壁の下部に排出孔81b〜81b,82b(図5参照)が設けられている。
また、廃トナーボックス90は、画像形成部30(具体的には感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8d及びベルトクリーニングユニット9)からの廃トナーTxを受け入れる開口91a〜91a,92a(図4から図6及び図8参照)を備えている。開口91a〜91a,92aは、第1及び第2挿通部91〜91,92に設けられており、廃トナー収容部90cに連通している。
詳しくは、第1及び第2挿通部91〜91,92は、円筒状のものである。第1及び第2挿通部91〜91,92は、廃トナーボックス本体90aの操作方向Yの一方側Y1における第1側板90a1(図4、図5、図7及び図9参照)の内側面において第1及び第2導入管81〜81,82に対応する位置に操作方向Yに沿って設けられている。第1及び第2挿通部91〜91,92と廃トナーボックス本体90aとは一体的に形成されている。開口91a〜91a,92aは、第1及び第2挿通部91〜91,92において第1及び第2導入管81〜81,82が挿通されたときに第1及び第2導入管81〜81,82における排出孔81b〜81b,82bと連通する位置に設けられている。
これにより、廃トナーボックス90は、第1搬送スパイラル81a〜81aが軸線回りに回転することにより、感光体クリーニングユニット8a,8b,8c,8dから第1導入管81〜81の廃トナーTxの搬送方向Wにおける下流側端部に搬送された廃トナーTxを、排出孔81b〜81b及び開口91a〜91aを経て廃トナー収容部90cに収容することができる。また、廃トナーボックス90は、第2搬送スパイラル82aが軸線回りに回転することにより、ベルトクリーニングユニット9から第2導入管82の廃トナーTxの搬送方向Wにおける下流側端部に搬送された廃トナーTxを、排出孔82b及び開口92aを経て廃トナー収容部90cに収容することができる。なお、開口91a〜91a,92aを開閉する第1シャッター部材71〜71及び第2シャッター部材72については後ほど説明する。
この例では、廃トナーボックス90には、廃トナー受入部90bと廃トナー収容部90cとの間を仕切る仕切壁90d(図4から図6及び図8参照)が設けられている。仕切壁90dには、開口91a〜91a,92aに対応して入口孔91b〜91b,92b(図4から図6及び図8参照)が設けられている。第1及び第2挿通部91〜91,92と仕切壁90dとの間には、開口91a〜91a,92aから入口孔91b〜91b,92bへの廃トナーTxの落下経路を覆うカバー部材91c〜91c,92c(図4から図6及び図8参照)が設けられている。
そして、本実施の形態では、画像形成装置100は、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に着脱可能に固定する固定機構50(図4、図6から図9参照)を備え、インターロック検知を、固定機構50による廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作又は固定解除動作に連動して行うようになっている。
ここで、固定機構50は、インターロック検知を行う際に廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に着脱可能に固定することができるものであれば、何れのものであってもよい。
第1実施形態では、画像形成装置100は、インターロック検知を行うインターロック検知スイッチ61(図4、図6から図9参照)と、インターロック検知スイッチ61を作動又は作動解除するスイッチレバー62(図4から図9参照)とを備えている。スイッチレバー62は、廃トナーボックス本体90a(この例では廃トナー受入部90b)内に設けられている。固定機構50は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作に連動してスイッチレバー62によるインターロック検知スイッチ61の作動を行う(オンする)一方、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除動作に連動してスイッチレバー62によるインターロック検知スイッチ61の作動解除を行う(オフする)ようになっている。
詳しくは、インターロック検知スイッチ61は、軸線回り(この例では操作方向Yに沿った軸線回り)に揺動する揺動部61a(図4、図6から図9参照)と、揺動部61aに外力が加わっていないときには作動解除状態(通電状態又は非通電状態、この例では非通電状態)を維持し、かつ、揺動部61aに外力が加わると揺動部61aの揺動によって作動状態(通電状態又は非通電状態、この例では通電状態)となるスイッチ部61b(図4、図6及び図8参照)とを備えたスイッチ(具体的にはマイクロスイッチ)とされている。
スイッチレバー62は、予め定めた所定方向(この例では左右方向X)に沿ってスライド自在に廃トナーボックス本体90a(具体的には廃トナー受入部90b内)に設けられている。この例では、スイッチレバー62は、平板状のものとされとり、廃トナーボックス本体90aの操作方向Yの他方側Y2における第2側板90a2(図4から図9参照)の内壁に左右方向Xに沿って設けられている。
スイッチレバー62は、ユーザー等の操作者の操作によって、所定方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)へ移動することにより、揺動部61aを押圧してスイッチ部61bを作動状態(オン状態)にする一方、所定方向の他方側(この例では左右方向Xの他方側X2)へ移動することにより、揺動部61aの押圧を解除してスイッチ部61bを作動解除状態(オフ状態)にする。
また、スイッチレバー62には、ユーザー等の操作者がスイッチレバー62を操作するために把持する把持部62c(図4から図9参照)が設けられている。
具体的には、廃トナーボックス本体90aのスイッチレバー62が設けられている側の側板(この例では第2側板90a2)には、スイッチレバー62を左右方向Xに摺動自在に案内するガイド部材90e(図4から図9参照)が設けられている。ガイド部材90eと廃トナーボックス本体90aとは一体的に形成されている。スイッチレバー62は、上下方向Zにおける両側の面に左右方向Xに沿った直線面62b(図6から図9参照)を有している。ガイド部材90eは、スイッチレバー62における直線面62bに摺動されるようになっている。
ガイド部材90eは、上下方向Zの両側でスイッチレバー62を挟むように第2側板90a2の内壁から操作方向Yの内側に突出する第1ガイド部90e1,90e1(図6から図9参照)を有している。これにより、スイッチレバー62を左右方向Xに摺動させることができる。第1ガイド部90e1,90e1の上下方向Zにおける間隔d1(図6参照)は、スイッチレバー62が左右方向Xに円滑に摺動できる程度にスイッチレバー62の上下方向Zにおける寸法より所定量だけ大きい寸法となっている。
ガイド部材90eは、第1ガイド部90e1の操作方向Yにおける先端部から上下方向Zの内側に延設された第2ガイド部90e2,90e2(図5から図9参照)をさらに有している。これにより、スイッチレバー62の第1ガイド部90e1,90e1からの脱落を効果的に防止することができる。第2ガイド部90e2,90e2と第2側板90a2との間隔d2(図7参照)は、スイッチレバー62が左右方向Xに円滑に往復移動できる程度にスイッチレバー62の厚みより所定量だけ大きい寸法となっている。第1ガイド部90e1,90e1及び第2ガイド部90e2,90e2は、一体的に形成されている。
また、把持部62cは、スイッチレバー本体62a(図4から図9参照)から操作方向Yの他方側Y2(この例では正面側)に突出している。廃トナーボックス本体90aの第2側板90a2には、スイッチレバー62の左右方向Xの往復移動に伴う把持部62cの往復移動を許容するように把持部62cを貫通させる貫通孔90f(図4から図9参照)が設けられている。貫通孔90fの左右方向Xの他方側X2(図6から図9に示す例では右側)の壁面90f1(図6から図9参照)は、スイッチレバー62の左右方向Xの他方側X2への移動を規制している。
この例では、固定機構50は、スイッチレバー62(具体的には第1突出部621)がインターロック検知スイッチ61を作動(オン)するときにスイッチレバー62(具体的には第1突出部621)により廃トナーボックス90の予め定めた所定方向(この例では操作方向Y)への移動を規制する規制部51(具体的には第1規制部51a及び第2規制部51b)(図7及び図9参照)を備えている。
詳しくは、廃トナーボックス90は、第1及び第2導入管81〜81,82が第1及び第2挿通部91〜91,92に挿通されることで、左右方向X及び上下方向Zの双方の移動が規制(左右方向X及び上下方向Zの双方に固定)されている。また、廃トナーボックス90は、画像形成装置本体1の操作方向Yの一方側Y1(この例では背面側)への移動が画像形成装置本体1の操作側の側壁1b(図7及び図9参照)によって規制されている。
そして、規制部51は、スイッチレバー62(具体的には第1突出部621)の操作方向Yにおける移動を規制する第1及び第2規制部51a,51bを有している。第1及び第2規制部51a,51bは、画像形成装置本体1に設けられている。第1及び第2規制部51a,51bは、正面から視て作動状態のスイッチレバー62(具体的には第1突出部621)とオーバーラップするようにスイッチレバー62(具体的には第1突出部621)の操作方向Yにおける両側に設けられている。これにより、第1及び第2規制部51a,51bは、インターロック検知スイッチ61を作動している作動状態のスイッチレバー62(具体的には第1突出部621)の操作方向Yへの移動を規制することができる。
第1規制部51aは、操作方向Yにおける一方側Y1の側面51a1(図7及び図9参照)がスイッチレバー62(具体的には第1突出部621)の操作方向Yにおける他方側Y2(この例では正面側)への移動を規制する。また、第2規制部51bは、操作方向Yにおける他方側Y2の端面51b1(図7及び図9参照)がスイッチレバー62(具体的には第1突出部621)の操作方向Yにおける一方側Y1(この例では背面側)への移動を規制する。
第1及び第2規制部51a,51bの操作方向Yにおける間隔d3(図7参照)は、スイッチレバー62(具体的には第1突出部621)が左右方向Xに円滑に往復移動でき、かつ、廃トナーボックス90が操作方向Yに移動してもインターロック検知に支障がない程度にスイッチレバー62(具体的には第1突出部621)の操作方向Yにおける寸法より所定量だけ大きい寸法となっている。
なお、廃トナーボックス90は、左右方向Xの一方側X1への移動が第1規制部51aの左右方向Xの他方側X2の端面51a2(図7及び図9参照)及び第2規制部51bの左右方向Xの他方側X2の側面51b2(図7及び図9参照)でも規制されている。規制部51は、第3規制部51c(図7及び図9参照)をさらに有している。第3規制部51cは、画像形成装置本体1に設けられている。廃トナーボックス90は、左右方向Xの他方側X2への移動が第3規制部51cの左右方向Xの一方側X1の側面51c1(図7及び図9参照)でも規制されている。
この例では、廃トナーボックス90は、開口91a〜91a,92aを開閉するシャッター機構70(図4から図6及び図8参照)を備えている。シャッター機構70は、廃トナーボックス本体90a(この例では廃トナー受入部90b内)に設けられている。スイッチレバー62は、シャッター機構70による開口91a〜91a,92aの開放動作に連動してインターロック検知スイッチ61を作動する一方、シャッター機構70による開口91a〜91a,92aの閉塞動作に連動してインターロック検知スイッチ61を作動解除するようになっている。
詳しくは、シャッター機構70は、開口91a〜91a,92aを閉塞する閉塞位置と開口91a〜91a,92aを開放する開放位置との間で回動軸線α(図5及び図10参照)回りに回動自在とされたシャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜71,72)(図4から図6、図8及び図10参照)を備えている。回動軸線αは、この例では操作方向Yに沿った回動軸線とされている。スイッチレバー62は、回動軸線αと直交又は略直交する方向に沿った往復移動方向(この例では左右方向X)へ移動するようになっている。スイッチレバー62は、往復移動方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)のへの移動に連動して、第1及び第2シャッター部材71〜71,72を回動軸線α回りの一方側(図6中のA1,B1方向)に回動させて開口91a〜91a,92aを開放しつつ、インターロック検知スイッチ61を作動させるようになっている。一方、スイッチレバー62は、往復移動方向の他方側(この例では左右方向Xの他方側X2)のへの移動に連動して、第1及び第2シャッター部材71〜71,72を回動軸線α回りの他方側(図8中のA2,B2方向)に回動させて開口91a〜91a,92aを閉塞しつつ、インターロック検知スイッチ61を作動解除させるようになっている。
具体的には、第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、円筒状のものとされており(図10参照)、第1及び第2挿通部91〜91,92の開口91a〜91a,92aを開閉する。
第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、外周面71a,72a(図5及び図10参照)が第1及び第2挿通部91〜91,92の内周面91d〜91d,92d(図5参照)に回動軸線α回りに回動自在に摺動されるようになっている。第1及び第2シャッター部材71〜71,72の外径r1(図10参照)は、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が第1及び第2挿通部91〜91,92に円滑に摺動できる程度に第1及び第2挿通部91〜91,92の内径r2(図5参照)より所定量だけ小さい寸法となっている。
第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、操作方向Yにおける移動が廃トナーボックス本体90aの操作方向Yにおける第1及び第2側板90a1,90a2により規制されている。第1及び第2シャッター部材71〜71,72の操作方向Yにおける寸法d4(図10参照)は、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が第1及び第2挿通部91〜91,92に円滑に摺動できる程度に第1及び第2側板90a1,90a2間の距離d5(図5参照)より所定量だけ小さい寸法になっている。
また、シャッター機構70は、スイッチレバー62の往復移動方向(この例では左右方向X)への動きを回動軸線α回りの回転力に変換する変換機構73(図5、図6及び図8参照)を有している。この例では、変換機構73は、複数の直線歯73a〜73a(ラック)(図5、図6及び図8参照)と、複数の直線歯73a〜73aと噛み合う複数の円弧歯車73b〜73b(ピニオン)(図5、図6、図8及び図10参照)とを有する変換機構(所謂ラックアンドピニオン)とされている。複数の直線歯73a〜73aは、平板状のスイッチレバー62の上下方向Zにおける両側の第1及び第2シャッター部材71〜71,72に対応する部分に左右方向Xに沿って並設されている。複数の円弧歯車73b〜73bは、第1及び第2シャッター部材71〜71,72の外周面に円弧状に並設されている。
第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、周方向における一部に連通孔71b〜71b,72b(図6、図8及び図10参照)を有している。
第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、スイッチレバー62が左右方向Xの一方側X1に移動することによって(図6及び図7参照)、固定機構50により廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に固定させるときには、回動軸線α回りの一方側(図6中のA1,B1方向)に回動して連通孔71b〜71b,72bにより第1及び第2挿通部91〜91,92における開口91a〜91a,92a、及び、第1及び第2導入管81〜81,82における排出孔81b〜81b,82bの連通を許容する。これにより、第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、固定機構50による廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作時に開口91a〜91a,92aを開放することができる。このとき、スイッチレバー62は、インターロック検知スイッチ61を作動させることができる。
一方、第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、スイッチレバー62が左右方向Xの他方側X2に移動することによって(図8及び図9参照)、固定機構50による廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定を解除させるときには、回動軸線α回りの他方側(図8中のA2,B2方向)に回動して連通孔71b〜71b,72bによる第1及び第2挿通部91〜91,92における開口91a〜91a,92a、及び、第1及び第2導入管81〜81,82における排出孔81b〜81b,82bの連通を遮断する。これにより、第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、固定機構50による廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除動作時に開口91a〜91a,92aを閉塞することができる。このとき、スイッチレバー62は、インターロック検知スイッチ61を作動解除させることができる。
この例では、第1シャッター部材71〜71は、スイッチレバー62の往復移動方向(この例では左右方向X)に直交又は略直交する直交方向(この例では上下方向Z)の一方側(この例では下側)に設けられている。また、第2シャッター部材72は、スイッチレバー62を間にして第1シャッター部材71〜71とは反対側(この例では上側)に設けられている。
なお、第1及び第2シャッター部材71〜71,72は、この例では、正面視で円形状とされているが、正面視で円弧状とされていてもよい。
この例では、スイッチレバー62は、第1突出部621(図4、図6から図9参照)を有している。第1突出部621は、スイッチレバー62が往復移動方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)に移動することにより往復移動方向において廃トナーボックス90の一端(図4、図6から図9に示す例では左側の第3側板90a3)から突出する一方、スイッチレバー62が往復移動方向の他方側(この例では左右方向Xの他方側X2)に移動することにより往復移動方向において廃トナーボックス90の他端側(図4、図6から図9に示す例では右側)へ退避するようになっている。
インターロック検知スイッチ61は、スイッチレバー62が往復移動方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)に移動したときに第1突出部621により作動される一方、スイッチレバー62が往復移動方向の他方側(この例では左右方向Xの他方側X2)に移動したときに第1突出部621による作動が解除される位置に設けられている。インターロック検知スイッチ61は、廃トナーボックス90の往復移動方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)における近傍(廃トナーボックス90から予め定めた所定距離離れた位置)に設けられている。この例では、インターロック検知スイッチ61は、第1規制部51aの操作方向Yの一方側Y1の側面51a1に設けられている。
詳しくは、第1突出部621は、スイッチレバー本体62aの左右方向Xの一方側X1における端部から左右方向Xの一方側X1に向けて延設されている。
第1突出部621は、スイッチレバー62が往復移動方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)に移動してインターロック検知スイッチ61が作動されるときに廃トナーボックス本体90aから外側に突出する。一方、第1突出部621は、スイッチレバー62が往復移動方向の他方側(この例では左右方向Xの他方側X2)に移動してインターロック検知スイッチ61の作動が解除されるときに廃トナーボックス本体90a内に退避する。
具体的には、スイッチレバー本体62a及び第1突出部621は、一体的に形成されている。廃トナーボックス本体90aの第3側板90a3には、第1突出部621が外側に突出したときに貫通する第1貫通孔90g(図6から図9参照)が設けられている。第1貫通孔90gの操作方向Y及び上下方向Zにおける寸法は、第1突出部621の操作方向Y及び上下方向Zにおける寸法よりも所定量だけ大きくなっている。
[第2実施形態]
図11及び図12は、インターロック検知を行う第2実施形態の構成を説明するための説明図である。
図11は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定状態の概略構成を示す平面図である。図12は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除状態の概略構成を示す平面図である。なお、図11及び図12に示すインターロック検知スイッチ61への配線は図示を省略している。また、図11及び図12において一部の構成部材を透視的に示している。
第2実施形態では、インターロック検知スイッチ61を設ける位置が異なっている以外は、第1実施形態の構成と同様であり、第1実施形態の構成部材と同様の構成には同一符号を付し、第1実施形態とは異なる点を中心に以下に説明する。
第2実施形態の構成は、インターロック検知スイッチ61を、往復移動方向(この例では左右方向X)に直交又は略直交する直交方向(この例では操作方向Y)において廃トナーボックス90の一方側(この例では操作方向Yの一方側Y1)に設けたものである。
この例では、固定機構50は、スイッチレバー62(具体的には第2突出部622)がインターロック検知スイッチ61を作動(オン)するときにときにスイッチレバー62(具体的には第2突出部622)により廃トナーボックス90の予め定めた所定方向(この例では操作方向Y)への移動を規制する規制部51(具体的には第1規制部51d及び第2規制部51e)を備えている。
詳しくは、規制部51は、スイッチレバー62(具体的には第2突出部622)の操作方向Yにおける移動を規制する第1及び第2規制部51d,51eを有している。第1及び第2規制部51d,51eは、画像形成装置本体1に設けられている。第1及び第2規制部51d,51eは、インターロック検知スイッチ61を作動している作動状態のスイッチレバー62(具体的には第2突出部622)の操作方向Yへの移動を規制するために、正面から視て作動状態のスイッチレバー62(具体的には第2突出部622)とオーバーラップするようにスイッチレバー62(具体的には第2突出部622)の操作方向Yにおける両側に設けられている。
第1規制部51dは、操作方向Yにおける一方側Y1の側面51d1がスイッチレバー62(具体的には第2突出部622)の操作方向Yにおける他方側Y2(この例では正面側)への移動を規制する。また、第2規制部51eは、操作方向Yにおける他方側Y2の端面51e1がスイッチレバー62(具体的には第2突出部622)の操作方向Yにおける一方側Y1(この例では背面側)への移動を規制する。
第1及び第2規制部51d,51eの操作方向Yにおける間隔d6(図11参照)は、スイッチレバー62(具体的には第2突出部622)が左右方向Xに円滑に往復移動でき、かつ、廃トナーボックス90が操作方向Yに移動してもインターロック検知に支障がない程度にスイッチレバー62(具体的には第2突出部622)の操作方向Yにおける寸法より所定量だけ大きい寸法となっている。
この例では、スイッチレバー62は、第1突出部621に代えて第2突出部622を有している。第2突出部622は、往復移動方向(この例では左右方向X)に直交又は略直交する直交方向(この例では操作方向Y)において廃トナーボックス90の一方側(この例では操作方向Yの一方側Y1)から突出、具体的には往復移動方向への往復移動(この例では左右方向X)を許容した状態で突出するようになっている。第2突出部622は、スイッチレバー62の往復移動方向への移動可能に、操作方向Yにおける廃トナーボックス90の一端(図11及び図12に示す例では後側端の第1側板90a1)から外部に突出している。
そして、インターロック検知スイッチ61は、スイッチレバー62が往復移動方向(この例では左右方向X)の一方側X1(図11及び図12に示す例では左側)に移動したときに第2突出部622により作動される一方、スイッチレバー62が往復移動方向(この例では左右方向X)の他方側X2(図11及び図12に示す例では右側)に移動したときに第2突出部622による作動が解除される位置に設けられている。インターロック検知スイッチ61は、廃トナーボックス90の直交方向の一方側(この例では操作方向Yの一方側Y1)における近傍(廃トナーボックス90から予め定めた所定距離離れた位置)に設けられている。この例では、インターロック検知スイッチ61は、本体フレーム1a(図3参照)(具体的には廃トナーボックス90の背面側の近傍位置)に設けられている。
詳しくは、第2突出部622は、スイッチレバー本体62aの操作方向Yの一方側Y1における側面から操作方向Yの一方側Y1に向けて延設された第1延設部622aと、第1延設部622aの操作方向Yの一方側Y1の端部から左右方向Xの一方側X1に直角又は略直角に屈曲して左右方向Xの一方側X1に延びた第2延設部622bとを有している。つまり、第2突出部622は、平面から視てL字状のものとされている。第2突出部622は、第2延設部622bがインターロック検知スイッチ61を作動又は作動解除する機能と規制部51により操作方向Yへの移動が規制される機能とを有する。
具体的には、スイッチレバー本体62a及び第2突出部622は、一体的に形成されている。廃トナーボックス本体90aの第1側板90a1には、第2突出部622が貫通する第2貫通孔90hが設けられている。第2貫通孔90hの上下方向Zにおける寸法は、第2突出部622の上下方向Zにおける寸法よりも所定量だけ大きくなっている。また、第2貫通孔90hの左右方向Xにおける寸法は、第2突出部622の左右方向X(幅方向)における寸法に第2突出部622の往復移動距離を加えた寸法よりも所定量だけ大きくなっている。画像形成装置本体1の操作側の側壁1bには、第2貫通孔90hに対応する貫通孔1b1が設けられている。
[第3実施形態]
図13から図15は、インターロック検知を行う第3実施形態の構成を説明するための説明図である。
図13は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定状態の概略構成を示す正面図であり、図14は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除状態の概略構成を示す正面図である。なお、図13及び図14において、規制部51(51a,51b)等は図示を省略している。図13及び図14に示すインターロック検知スイッチ61への配線は図示を省略している。また、図13及び図14において一部の構成部材を透視的に示している。
また、図15は、廃トナーボックス90に備えられたシャッター機構70におけるシャッター部材の他の例(この例では第2シャッター部材72)の概略構成を示す斜視図である。
第3実施形態では、インターロック検知スイッチ61を設ける位置が異なっている以外は、第1実施形態の構成と同様であり、第1実施形態の構成部材と同様の構成には同一符号を付し、第1実施形態とは異なる点を中心に以下に説明する。
第3実施形態の構成は、インターロック検知スイッチ61を、第2シャッター部材72の外周面72aの周辺部に設けたものである。
この例では、スイッチレバー62は、第1突出部621に加えて第3突出部623を有している。第3突出部623は、シャッター部材として第2シャッター部材72の外周部(具体的には外周面72a)において回動軸線α(図15参照)と交差(この例では直交又は略直交)する方向における外方へ突出するように設けられている。第3突出部623は、第2シャッター部材72の回動軸線α回りの回動可能に、上下方向Zにおける廃トナーボックス90の一端(図13及び図14に示す例では上側端の上板90a4)から外方へ突出している。
そして、インターロック検知スイッチ61は、シャッター部材(この例では第2シャッター部材72)が回動軸線α回りの一方側(図13に示す例では時計方向B1)に回動したときに(具体的には開放位置に位置しているときに)第3突出部623により作動される一方、シャッター部材(この例では第2シャッター部材72)が回動軸線α回りの他方側(図14に示す例では反時計方向B2)に回動したときに(具体的には閉塞位置に位置しているときに)第3突出部623による作動が解除される位置に設けられている。インターロック検知スイッチ61は、第2シャッター部材72の外周面72aの周辺部の近傍(外周面72aから予め定めた所定距離離れた位置)に設けられている。この例では、インターロック検知スイッチ61は、本体フレーム1a(図3参照)(具体的には廃トナーボックス90の上面側の近傍位置)に設けられている。
詳しくは、第3突出部623は、第2シャッター部材72の外周面72aから回動軸線αを中心とした放射方向に延設されている。スイッチレバー62は、第3突出部623を補強する補強部623a(図15参照)をさらに有している。この例では、補強部623aは、第2シャッター部材72の外周面72aと第3突出部623とを接続する三角形又は略三角形状のものとされている。補強部623aは、操作方向Yにおける第3突出部623の両端部を補強している。
具体的には、第2シャッター部材72及び第3突出部623は、一体的に形成されている。廃トナーボックス本体90aの上板90a4(この例では上板90a4の第2シャッター部材72を収容するドーム状の部分)には、第3突出部623が貫通する第3貫通孔90i(図13及び図14参照)が設けられている。第3貫通孔90iの操作方向Yにおける寸法は、第3突出部623の操作方向Yにおける寸法よりも所定量だけ大きくなっている。また、第3貫通孔90iの周方向Bにおける寸法は、第3突出部623の周方向Bにおける寸法に第2突出部622の回動距離を加えた寸法よりも所定量だけ大きくなっている。
[第4実施形態]
図16及び図17は、インターロック検知を行う第4実施形態の構成を説明するための説明図である。
図16は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定状態の概略構成を示す平面図である。図17は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除状態の概略構成を示す平面図である。なお、図16及び図17に示すインターロック検知スイッチ61への配線は図示を省略している。また、図16及び図17において一部の構成部材を透視的に示している。
第4実施形態の構成は、固定機構50に代えて係止部材52を設け、インターロック検知スイッチ61を設ける位置が異なっている以外は、第1実施形態の構成と同様であり、第1実施形態の構成部材と同様の構成には同一符号を付し、第1実施形態とは異なる点を中心に以下に説明する。
第4実施形態では、固定機構50により廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に固定する代わりに係止部材52により廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に固定し、インターロック検知スイッチ61を、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に固定されたときに作動し、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定が解除されたときに作動解除する位置に設けたものである。
この例では、画像形成装置本体1には、廃トナーボックス90を着脱可能に係止して固定する係止部材52が設けられている。
そして、画像形成装置100は、インターロック検知を、係止部材52による廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作又は固定解除動作と共に行うようになっている。
第4実施形態では、係止部材52は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作と共に、スイッチレバー62によるインターロック検知スイッチ61の作動を行うようになっている。一方、係止部材52は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定解除動作と共に、スイッチレバー62によるインターロック検知スイッチ61の作動解除を行うようになっている。
この例では、スイッチレバー62は、第4突出部624を有している。第4突出部624は、廃トナーボックス90に設けられている。
そして、インターロック検知スイッチ61は、画像形成装置本体1における係止部材52が廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に固定したときに第4突出部624により作動される一方、画像形成装置本体1における係止部材52が廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定を解除したときに第4突出部624による作動が解除される位置に設けられている。インターロック検知スイッチ61は、廃トナーボックス90の近傍において、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に固定されたときに作動し、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定が解除されたときに作動解除する位置(廃トナーボックス90から予め定めた所定距離離れた位置)に設けられている。この例では、インターロック検知スイッチ61は、本体フレーム1a(図3参照)(具体的には廃トナーボックス90の背面側の近傍位置)に設けられている。
詳しくは、第4突出部624は、廃トナーボックス90の外側面(この例では第1側板90a1の外側面)から操作方向Yの一方側Y1に延設されている。係止部材52は、画像形成装置本体1の左右方向Xにおける両側に位置するように画像形成装置本体1に設けられた第1及び第2係止部材52a,52bを有している。第1及び第2係止部材52a,52bは、画像形成装置本体1から操作方向Yの他方側Y2に延設された延設部52a1,52b1と、延設部52a1,52b1の先端から左右方向Xの内側に屈曲した固定部52a2,52b2とを有している。第1及び第2係止部材52a,52b(具体的には延設部52a1,52b1)は、廃トナーボックス90が着脱する際に、左右方向Xの外側に撓むことができるように、可撓性を有する部材(具体的には弾性変形可能な樹脂材料)で形成されている。
固定部52a2,52b2は、廃トナーボックス90の操作方向Yにおける他方側Y2(この例では正面側)の側面を係止する係止面52a3,52b3と、廃トナーボックス90を装着する際に、廃トナーボックス90の左右方向Xにおける両端部で摺接しながら延設部52a1,52b1を左右方向Xにおける外側に撓ませながら押し広げるように傾斜する傾斜面52a4,52b4を有している。
具体的には、廃トナーボックス90及び第4突出部624は、一体的に形成されている。画像形成装置本体1の操作方向Yの他方側Y2には、内カバー部材1cが設けられている。内カバー部材1cの左右方向Xにおける両端部に第1及び第2係止部材52a,52bが設けられている。内カバー部材1c及び第1及び第2係止部材52a,52bは、一体的に形成されている。延設部52a1,52b1及び固定部52a2,52b2は、一体的に形成されている。インターロック検知スイッチ61は、内カバー部材1cの内側に設けられている。また、内カバー部材1cには、第4突出部624が貫通する貫通孔1c1が設けられている。貫通孔1c1の左右方向X及び上下方向Zにおける寸法は、第4突出部624の左右方向X及び上下方向Zにおける寸法よりも所定量だけ大きくなっている。
(本実施の形態について)
以上説明した第1から第4実施形態に係る画像形成装置100では、画像形成部30を覆う扉101がたとえ開放しても、インターロック検知を、画像形成装置本体1に廃トナーボックス90を固定する固定動作又は固定解除動作に基づいて行うことから、画像形成部30の画像形成動作を禁止することがない。例えば、交換時期にきたトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを画像形成部30の画像形成動作中に交換するときに、画像形成部30に加えてトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを覆う1枚構成の扉101がたとえ開放しても、インターロック検知を、画像形成装置本体1に廃トナーボックス90を固定する固定動作又は固定解除動作に基づいて行うことから、画像形成部30の画像形成動作を禁止することがなく、従って、画像形成部30の画像形成動作を停止させてしまうことはない。
ここで、第1から第4実施形態では、廃トナーボックス90は、画像形成装置本体1から離脱されない限り操作者が画像形成部30の操作を行えないようになっているので、扉101がたとえ開放して画像形成部30の画像形成動作を禁止しない状態であっても、操作者の安全性を向上させることが可能となる。
第1から第4実施形態では、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に装着されているときには、廃トナーボックス90は、スイッチレバー62がユーザーにより左右方向Xの一方側X2に移動され、従って、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が回動軸線α回りの他方側(A1,B1方向)に回動されて開口91a〜91a,92aが開放される。また、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に装着されているときには、画像形成装置100は、インターロック検知スイッチ61が作動(オン)されており、画像形成部30の画像形成動作の禁止が解除されている。一方、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1から離脱されているときには、廃トナーボックス90は、スイッチレバー62がユーザーにより左右方向Xの他方側X2に移動され、従って、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が回動軸線α回りの他方側(A2,B2方向)に回動されて開口91a〜91a,92aが閉塞される。また、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1から離脱されているときには、画像形成装置100は、インターロック検知スイッチ61が作動解除(オフ)されており、画像形成部30の画像形成動作が禁止されている。
詳しくは、第1から第3実施形態では、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に装着されて固定されるにあたり、先ず、廃トナーボックス90における第1及び第2挿通部91〜91,92に画像形成装置本体1における第1及び第2導入管81〜81,82が挿通されつつ廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に装着される。このとき、廃トナーボックス90は、第1及び第2導入管81〜81,82等により、左右方向X及び上下方向Zの双方の移動が規制されている。
次に、スイッチレバー62がユーザーにより左右方向Xの一方側X1に移動される。そうすると、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が回動軸線α回りの一方側(A1,B1方向)に回動されて開口91a〜91a,92aが開放され、さらに、第1から第3突出部621〜623によりインターロック検知スイッチ61が作動(オン)される(図6、図7、図11及び図13参照)。このとき、第1及び第2規制部51a,51bによる第1突出部621の操作方向Yへの移動の規制並びに第1及び第2規制部51d,51eによる第2突出部622の操作方向Yへの移動の規制により廃トナーボックス90の操作方向Yへの移動が規制され、従って、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に固定される。さらに、第1から第3突出部621〜623によるインターロック検知スイッチ61の作動(オン)により画像形成部30の画像形成動作の禁止が解除される。
一方、第1から第3実施形態では、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定が解除されて廃トナーボックス90が画像形成装置本体1から離脱されるにあたり、先ず、スイッチレバー62がユーザーにより左右方向Xの他方側X2に移動される。そうすると、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が回動軸線α回りの他方側(A2,B2方向)に回動されて開口91a〜91a,92aが閉塞され、さらに、第1から第3突出部621〜623によるインターロック検知スイッチ61の作動が解除(オフ)される(図8、図9、図12及び図14参照)。このとき、第1及び第2規制部51a,51bによる第1突出部621の操作方向Yへの移動の規制解除並びに第1及び第2規制部51d,51eによる第2突出部622の操作方向Yへの移動の規制解除により廃トナーボックス90の操作方向Yへの移動の規制が解除され、従って、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定が解除される。さらに、第1から第3突出部621〜623によるインターロック検知スイッチ61の作動解除(オフ)により画像形成部30の画像形成動作が禁止される。
次に、廃トナーボックス90における第1及び第2挿通部91〜91,92が画像形成装置本体1における第1及び第2導入管81〜81,82から引き離されつつ廃トナーボックス90が画像形成装置本体1から離脱される。
また、第4実施形態では、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に装着されて固定されるにあたり、廃トナーボックス90における第1及び第2挿通部91〜91,92に画像形成装置本体1における第1及び第2導入管81〜81,82が挿通されつつ廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に装着される。このとき、廃トナーボックス90が第1及び第2係止部材52a,52bにおける固定部52a2,52b2の傾斜面52a4,52b4に摺接されて第1及び第2係止部材52a,52bにおける延設部52a1,52b1が左右方向Xにおける外側に撓みながら、廃トナーボックス90が操作方向Yの一方側Y1(この例では背面側)に移動される。
次に、廃トナーボックス90の操作方向Yにおける他方側Y2の側面が固定部52a2,52b2の位置まで移動すると、延設部52a1,52b1の撓みが戻され、固定部52a2,52b2の係止面52a3,52b3により廃トナーボックス90の操作方向Yにおける他方側Y2の側面が係止され、さらに、第4突出部624によりインターロック検知スイッチ61が作動(オン)される(図16参照)。このとき、第1及び第2係止部材52a,52bにより廃トナーボックス90の操作方向Yの移動が規制され、従って、廃トナーボックス90が画像形成装置本体1に固定される。さらに、第4突出部624によるインターロック検知スイッチ61の作動(オン)により画像形成部30の画像形成動作の禁止が解除される。そして、スイッチレバー62がユーザーにより左右方向Xの一方側X1に移動される。そうすると、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が回動軸線α回りの一方側(A1,B1方向)に回動されて開口91a〜91a,92aが開放される。
一方、第4実施形態では、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定が解除されて廃トナーボックス90が画像形成装置本体1から離脱されるにあたり、先ず、スイッチレバー62がユーザーにより左右方向Xの他方側X2に移動される。そうすると、第1及び第2シャッター部材71〜71,72が回動軸線α回りの他方側(A2,B2方向)に回動されて開口91a〜91a,92aが閉塞される。
次に、ユーザーにより第1及び第2係止部材52a,52bにおける固定部52a2,52b2が左右方向Xの両外側に移動される。そうすると、延設部52a1,52b1が左右方向Xにおける外側に撓み、係止面52a3,52b3による廃トナーボックス90の操作方向Yにおける他方側Y2の側面の係止が解除され、さらに、第4突出部624によるインターロック検知スイッチ61の作動(オン)が解除される(図17参照)。このとき、第1及び第2係止部材52a,52bによる廃トナーボックス90の操作方向Yの移動の規制が解除され、従って、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定が解除される。さらに、第4突出部624によるインターロック検知スイッチ61の作動解除(オフ)により画像形成部30の画像形成動作が禁止される。
次に、廃トナーボックス90における第1及び第2挿通部91〜91,92が画像形成装置本体1における第1及び第2導入管81〜81,82から引き離されつつ廃トナーボックス90が画像形成装置本体1から離脱される。
このように、第1から第4実施形態によれば、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に着脱可能に固定する構成とされ、インターロック検知を、画像形成装置本体1に廃トナーボックス90を固定する固定動作又は固定解除動作に基づいて行うので、画像形成部30を覆う扉101がたとえ開放しても画像形成部30の画像形成動作を禁止することがなく、しかも、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に確実に固定することができ、廃トナーボックス90が正規の位置から不意に外れることを回避することができ、従って、インターロックの誤検知を効果的に防止することが可能となる。
また、第1から第4実施形態では、画像形成装置本体1に着脱可能とされたトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbから供給されるトナーTa,Tb,Tc,Tdにより画像形成部30で画像を形成し、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1から離脱させることなくトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを交換可能とする構成とされているので、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に装着した状態で画像形成部30の画像形成動作を禁止することなくトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを交換することができる。例えば、交換時期にきたトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを画像形成部30の画像形成動作中に交換する際に、画像形成部30に加えてトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを1枚構成で覆う扉101(この例では前扉)がたとえ開放しても、画像形成部30の画像形成動作を停止させないでトナーカートリッジ5ab,5bb,5cb,5dbを交換することができる。
また、第1から第3実施形態では、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1に着脱可能に固定する固定機構50を備え、インターロック検知を、固定機構50による廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作又は固定解除動作に連動して行う構成とされていることで、固定機構50により廃トナーボックス90を画像形成装置本体1にさらに確実に固定することができ、それだけ、インターロックの誤検知を効果的に防止することが可能となる。
また、第1から第3実施形態では、インターロック検知を行うインターロック検知スイッチ61と、インターロック検知スイッチ61を作動又は作動解除するスイッチレバー62とを備え、固定機構50は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作又は固定解除動作に連動してスイッチレバー62によるインターロック検知スイッチ61の作動又は作動解除を行う構成とされていることで、インターロック検知スイッチ61及びスイッチレバー62を用いるといった簡単な構成でインターロック検知を行うことができる。
また、第1から第3実施形態では、固定機構50は、スイッチレバー62がインターロック検知スイッチ61を作動するときにスイッチレバー62により廃トナーボックス90の予め定めた所定方向(この例では操作方向Y)への移動を規制する規制部51(51a,51b),(51d,51e)を備えていることで、インターロック検知スイッチ61を作動するスイッチレバー62(この例では第1突出部621及び第2突出部622)を、固定機構50を構成する部材と兼用することができ、それだけ簡単な構成で固定機構50を実現することができる。
また、第1から第4実施形態では、廃トナーボックス90は、画像形成部30からの廃トナーTxを受け入れる開口91a〜91a,92aと、開口91a〜91a,92aを開閉するシャッター機構70とを備え、スイッチレバー62は、シャッター機構70による開口91a〜91a,92aの開放動作又は閉塞動作に連動してインターロック検知スイッチ61を作動又は作動解除する構成とされていることで、インターロック検知スイッチ61の作動又は作動解除をシャッター機構70の動作と共に行うことできる。これにより、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1からの離脱時には、廃トナーボックス90の開口91a〜91a,92aを閉じることができ、従って、廃トナーボックス90から廃トナーTxが漏れることを抑制することができる上、インターロック検知スイッチ61を作動又は作動解除する操作と廃トナーボックス90の開口91a〜91a,92aを開放又は閉塞する操作とを1回の操作で行うことができ、それだけ操作性を向上させることができる。
また、第1から第3実施形態では、シャッター機構70は、開口91a〜91a,92aを閉塞する閉塞位置と開口91a〜91a,92aを開放する開放位置との間で回動軸線α回りに回動自在とされたシャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜70,72)を備え、スイッチレバー62は、回動軸線αと直交又は略直交する方向に沿った往復移動方向(この例では左右方向X)へ往復移動し、往復移動方向(この例では左右方向X)への往復移動に連動して、シャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜70,72)を回動軸線α回りに回動させて開口91a〜91a,92aを開放又は閉塞し、かつ、インターロック検知スイッチ61を作動又は作動解除させる構成とされていることで、シャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜70,72)による開口91a〜91a,92aの開閉を回動軸線αの回動動作で行うことができ、例えば開口91a〜91a,92aの開閉を直線動作で行う場合に比べてシャッター機構70のコンパクト化を実現させることができる。
また、第1実施形態では、スイッチレバー62は、往復移動方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)に移動することにより往復移動方向(この例では左右方向X)において廃トナーボックス90の一端(この例では第3側板90a3)から突出する一方、往復移動方向の他方側(この例では左右方向Xの他方側X2)に移動することにより往復移動方向(この例では左右方向X)において廃トナーボックス90の他端側(この例では他方側X2)へ退避する第1突出部621を有し、インターロック検知スイッチ61は、スイッチレバー62が往復移動方向の一方側(この例では一方側X1)に移動したときに第1突出部621により作動される一方、スイッチレバー62が往復移動方向の他方側(この例では他方側X2)に移動したときに第1突出部621による作動が解除されることで、廃トナーボックス90の往復移動方向の一方側(この例では一方側X1)の空いたスペースにインターロック検知スイッチ61を設けることができ、インターロック検知スイッチ61を設けるにあたり、廃トナーボックス90の往復移動方向の一方側(この例では一方側X1)のスペースを有効利用することができる。
また、第2実施形態では、スイッチレバー62は、往復移動方向(この例では左右方向X)に直交又は略直交する直交方向(この例では操作方向Y)において廃トナーボックス90の一方側(この例では第1側板90a1)から突出する第2突出部622を有し、インターロック検知スイッチ61は、スイッチレバー62が往復移動方向の一方側(この例では左右方向Xの一方側X1)に移動したときに第2突出部622により作動される一方、スイッチレバー62が往復移動方向の他方側(この例では左右方向Xの他方側X2)に移動したときに第2突出部622による作動が解除されることで、廃トナーボックス90の直交方向(この例では操作方向Y)における一方側(この例では廃トナーボックス90の背面側)の空いたスペースにインターロック検知スイッチ61を設けることができ、インターロック検知スイッチ61を設けるにあたり、廃トナーボックス90の直交方向(この例では操作方向Y)における一方側(この例では廃トナーボックス90の背面側)のスペースを有効利用することができる。
また、第3実施形態では、スイッチレバー62は、シャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜71,72)の外周部(具体的には外周面72a)において回動軸線αと交差する方向における外方へ突出するように設けられた第3突出部623を有し、インターロック検知スイッチ61は、シャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜71,72)が回動軸線α回りの一方側(A1,B1方向)に回動したときに第3突出部623により作動される一方、シャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜71,72)が回動軸線α回りの他方側(A2,B2方向)に回動したときに第3突出部623による作動が解除されることで、シャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜71,72)の外周周辺部の空いたスペースにインターロック検知スイッチ61を設けることができ、インターロック検知スイッチ61を設けるにあたり、シャッター部材(この例では第1及び第2シャッター部材71〜71,72)の外周周辺部のスペースを有効利用することができる。
また、第4実施形態では、画像形成装置本体1には、廃トナーボックス90を着脱可能に係止して固定する係止部材52が設けられており、インターロック検知を、係止部材52による廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作又は固定解除動作と共に行う構成とされていることで、係止部材52を用いるといった簡単な構成でありながら、廃トナーボックス90を画像形成装置本体1にさらに確実に固定することができ、それだけ、インターロックの誤検知を効果的に防止することが可能となる。
また、第4実施形態では、インターロック検知を行うインターロック検知スイッチ61と、インターロック検知スイッチ61を作動するスイッチレバーとを備え、係止部材52は、廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定動作又は固定解除動作と共に、スイッチレバー62によるインターロック検知スイッチ61の作動又は作動解除を行う構成とされていることで、インターロック検知スイッチ61及びスイッチレバー62を用いるといった簡単な構成でインターロック検知を行うことができる。
また、第4実施形態では、スイッチレバー62は、廃トナーボックス90に設けられた第4突出部624を有し、インターロック検知スイッチ61は、画像形成装置本体1における係止部材52が廃トナーボックス90を係止して画像形成装置本体1に固定したときに第4突出部624により作動される一方、画像形成装置本体1における係止部材52が廃トナーボックス90の画像形成装置本体1への固定を解除したときに第4突出部624による作動が解除されることで、廃トナーボックス90の第4突出部624側の空いたスペースにインターロック検知スイッチ61を設けることができ、インターロック検知スイッチ61を設けるにあたり、廃トナーボックス90の第4突出部624側のスペースを有効利用することができる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。