JP6401628B2 - 印刷機 - Google Patents

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本発明は、印刷部により印刷されて搬送される印刷物上の紫外線硬化性塗料を硬化させる紫外線照射装置を備えた印刷機に関するものである。
かかる印刷機においては、紫外線照射装置からの光量が、経年劣化や電気的な接触不良などによって減少することがある。この光量の減少によって、枚葉紙に塗布された紫外線硬化性塗料の硬化不足が発生する。そのため、前記光量の減少を検出することができるように、紫外線照射装置から照射される光の照度を測定する照度センサを備えた印刷機が提案されている。
具体的には、紫外線照射装置の光出射面を清掃する掃除ユニットの掃除ヘッドに、光の照度を測定する照度センサを備えている。この照度センサは、紫外線照射装置の点灯と同期して測定を開始する。つまり、紫外線照射装置の点灯により照度センサへの光量が閾値を超えることによって、照度センサがONとなり、測定を開始する(例えば、特許文献1)。
特開2011−42061号公報
特許文献1の構成では、紫外線照射装置が点灯している間中、照度センサがONになって光の照度データを取り続けることになるため、その照度データが膨大になってしまう。その結果、照度データを処理する制御装置が大型になってしまい、コスト高になるという不都合が発生する。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、制御装置の大型化を抑制することができる印刷機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷機は、印刷部により印刷されて搬送される印刷物に紫外線を含む光を照射することで該印刷物上の紫外線硬化性塗料を硬化させる紫外線照射装置と、該紫外線照射装置から照射される光を受光して該光の照度を測定する照度センサであって、受光した光の照度が所定の閾値よりも高い場合に測定結果を出力するように構成された照度センサと、該照度センサが受光する光の照度が閾値よりも低くなるように該照度センサへ照射される光を遮光する遮光手段とを備え、前記遮光手段が、前記照度センサへ照射される光を遮光する遮光状態と前記照度センサへ照射される光を遮光しない非遮光状態とを切り替え可能に構成され、前記紫外線照射装置を通過する印刷物に照射される光が該印刷物上の紫外線硬化性塗料の硬化に必要となる積算光量をセンシングするように該光を前記照度センサが横切ることを特徴とする。
上記構成によれば、照度センサへ照射される光を遮光する遮光状態と照度センサへ照射される光を遮光しない非遮光状態とを切り替え可能に構成されているので、紫外線照射装置から照射される光の照度測定をする時は、非遮光状態に切り替えて、照度測定を行い、照度測定をしない時は、遮光状態に切り替える。この遮光状態に切り替えて、遮光する分だけ照度データ量を抑制することができる。
また、紫外線照射装置を通過する印刷物に照射される光が印刷物上の紫外線硬化性塗料の硬化に必要となる積算光量をセンシングすることによって、例えば1点のみで受光して光の測定を行う場合に比べて、照射される光量を精度よく検出することができる。
また、本発明に係る印刷機は、前記遮光手段が、前記紫外線照射装置から照射される照射範囲外で遮光する手段であってもよい。
上記構成によれば、遮光手段が、前記紫外線照射装置から照射される照射範囲外で遮光する手段であれば、光量の多い照射範囲内で遮光する場合に比べて、確実に遮光できる。
本発明によれば、照度センサへ照射される光を遮光する遮光状態と照度センサへ照射される光を遮光しない非遮光状態とを切り替え可能な遮光手段を備えることによって、照度データ量を抑制することができるので、制御装置の大型化を抑制することができる。
本発明の印刷機の概略全体側面図である。 排紙部の要部を示す側面図である。 照度センサの取付部を示す要部の正面図である。 (a)は照度センサの取付部を示す要部の平面図、(b)は遮光板の取付部を示す正面図、(c)は遮光板の斜視図である。 照度センサの位置と照度との関係を示すグラフである。 紫外線照射装置の底面図である。 照度センサの他の形態の取付部を示す要部の正面図である。 照度センサの他の形態の取付部を示す要部の平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る印刷機を、図面を参照しながら説明する。この印刷機1は、図1に示すように、枚葉状の被印刷物である枚葉紙を搬送方向下流側(以下単に「下流側」と称する)へ給紙する給紙部2と、給紙部2の下流側に配置された印刷部3と、印刷部3により印刷された印刷用紙を排紙する排紙部4とを備えている。
給紙部2は、紙積み台210からフィーダ装置220により一枚ずつ枚葉紙を印刷部3へ向けて給紙する部分である。印刷部3は、枚葉紙の一面(表面又は裏面)に紫外線で硬化する紫外線硬化性塗料である紫外線硬化型のインクを転写する部分である。排紙部4は、印刷部3で転写されたインクを硬化させる紫外線照射装置5を備え、その紫外線照射装置5により硬化処理された印刷用紙をストックする部分である。
印刷部3は、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、赤(R)、緑(G)、青(B)の7色のインクをそれぞれ枚葉紙の表面に転写させることが可能なように、搬送方向上流側(以下単に「上流側」と称する)から搬送方向下流側(以下単に「下流側」と称する)へ向けて配置された、各色用の第1印刷ユニット310、第2印刷ユニット320、第3印刷ユニット330、第4印刷ユニット340、第5印刷ユニット350、第6印刷ユニット360、第7印刷ユニット370とから構成されている。第1印刷ユニット310〜第7印刷ユニット370は、従来と同様の構成であり、各印刷ユニットには、インキローラー群、版胴、ゴム胴、圧胴3A、及び圧胴3Aへ枚葉紙を受け渡す渡し胴3Bを備えている。圧胴3A及び渡し胴3Bには、図示しないグリッパ(図示せず)が設けられており、枚葉紙は、その先端がグリッパで把持された状態で渡し胴3Bや圧胴3Aに受け渡す。
排紙部4は、従来と同様の構成であり、2つのケーシング6A,6Bで形成される空間内に、印刷用紙を把持して案内するための多数のグリッパ(図1では図示しておらず、図2に1個のみ図示している)を備えた無端チェーン7と、無端チェーン7が巻回される一対のスプロケット8,9とを備えた構造である。図1において2つのスプロケット8,9の時計回りの回転によって無端チェーン7が周回するように駆動され、第7印刷ユニット370からの印刷用紙をグリッパで受け取り水平方向における下流側へ所定距離搬送した後、斜め上方へ搬送し、斜め上方に搬送された印刷用紙を水平方向における下流側へ更に搬送する。この下流側への搬送中に、印刷用紙を把持していたグリッパが把持解除することによって、印刷用紙が落下してストック部(図示せず)へ積載される。
各グリッパ10は、従来と同様の構成であり、図2に、左右方向(紙面を貫通する方向)に長い横長状の支持部材11に所定間隔置きに固定された多数の爪台12(図2では1個のみ図示している)と、支持部材11に左右の横軸芯回りで回転自在に支持された回動軸13に一体回転自在に取り付けられた多数(爪台12と同数)の爪14(図2では1個のみ図示している)とを備えている。印刷用紙の受渡時に、爪台12の受け面12Aに位置した印刷用紙を回動軸13の回転によって爪14が閉じることで挟持することができる。そして、前述した下流側への搬送中に、印刷用紙を把持していたグリッパ10が開くことで把持解除することができる。図2では、印刷用紙Pを爪台12と爪14との間に把持して斜め上方へ搬送している状態を示している。
図2に示すように、グリッパ10で印刷用紙Pを把持して斜め上方へ搬送する箇所に、前述した紫外線照射装置5と、紫外線照射装置5から照射される光の照度を測定する照度センサ15とを、無端チェーン7を挟んで対向するように配置している。照度センサ15は、グリッパ10で搬送される印刷用紙Pの移動軌跡よりも少し下方位置に配置されている。具体的な位置関係を、図3に示している。つまり、照度センサ15のセンサ部(後述する)21と紫外線照射装置5の照射面との距離L1と、搬送される印刷用紙Pの上面と紫外線照射装置5の照射面との距離L2とが、L1>L2の関係となっている。また、搬送される印刷用紙Pの下面と照度センサ15のセンサ部(後述する)21との距離L3と搬送される印刷用紙Pの上面と紫外線照射装置5の照射面との距離L2とが、L2>L3の関係となっている。このことから、印刷用紙Pの上面に照度センサ15のセンサ部(後述する)21を近づけて配置している。従って、照度センサ15のセンサ部(後述する)21の上面を印刷用紙Pの上面にできる限り一致させるように照度センサ15及び無端チェーン7の高さ関係を設定することによって、印刷用紙Pに照射される実際の光を取り込むことができ、好ましい。より好ましくは、照度センサ15のセンサ部(後述する)21の上面を印刷用紙Pの上面に一致させることである。しかし、印刷用紙Pよりも少し高い位置に照度センサ15のセンサ部(後述する)21を位置させてもよい。
紫外線照射装置5は、図2に示すように、搬送される印刷用紙Pの上方に配置され、照射面が搬送される印刷用紙Pの上面に紫外線を含む光を照射するように配置されている。ここで、紫外線を含む光としているのは、インクの塗膜の厚みや色(カラー成分)に無関係に、インクを硬化させるためには、紫外線波長だけでなく、可視光線波長なども必要な場合があるためである。また、紫外線照射装置5の具体的構成は、図6に示すように、24個の発光ダイオード(LED)5Lを左右方向に備える横長上の基板5Aを左右方向に一組直列に配置して1つのブロックを構成し、そのブロックを搬送方向に所定間隔を置いて3個配置して、合計144個の発光ダイオード(LED)5Lを下方が開放されたケース16に収容して構成されているが、ブロックの数は5個にするなど、任意のものが用いられる。また、紫外線照射装置5のケース16の左右両側端に、図3に示すように、L字状のブラケット17(図では左側のみ図示し、右側も同様になっている)が取り付けられ、それらブラケット17を、排紙部4の一方(下手側)のケーシング6Bの左右側壁6b,6b(図では左側のみ図示している)にボルトB1を介して取り付けている。
紫外線照射装置5は、光照射中において非常に高温になるため、冷却部(図示せず)を備えており、その冷却部に冷水を供給し、供給した冷水を回収するための2本のホース18,19(図2参照)を備えている。また、紫外線照射装置5のケース16の左右両側のうちの少なくとも一側に、棒状の取っ手20を備えている。
各ブロックは、左右方向に長いライン状の光を照射するように構成されている。また、図2に示すように、3個のブロックのうちの搬送方向中央部に位置するブロックの照射軸5aに残りの2個のブロックの照射軸5b,5cが搬送される印刷用紙Pの上面で重なり合うように、残りの2個のブロックを配置している。つまり、搬送方向中央部に位置するブロックの照射軸5aを搬送される印刷用紙Pの表面に対して直交するように配置し、残りの2個のブロックの照射軸5b,5cが斜めになるように該2個のブロックを搬送方向中央部に位置するブロックに対して傾斜角度を付けて配置している。
照度センサ15は、図3及び図4に示すように、一端部に光を感知するセンサ部21を備えた横長状で板状のセンサ本体22と、このセンサ本体22を載置支持する支持部材23とを備えている。
センサ本体22には、制御部(図示せず)に接続するためのケーブル24を備えている。センサ本体22は、センサ部21に取り込んだ光を電流に変換し、ケーブル24を通して変換された電流を制御部に送るようにしている。センサ部21には、閾値(具体的には、ここでは電流値であるが、電圧値でもよい)が設定されている。そして、後述する遮光手段31で紫外線照射装置5からの光が遮光されることによって、センサ部21への光量が少なくなり、その取り込んだ光を電流に変換した時の電流値が、閾値(設定されている所定の電流値)よりも低くなり、照度センサ15がOFF状態になる。また、遮光手段31で紫外線照射装置5からの光が遮光されていない場合には、センサ部21へ取り込まれる光量を電流に変換した時の電流値が、閾値(設定されている電流値)よりも高くなり、照度センサ15がON状態になる。しかし、ここでは、センサ部21への光量を電流に変換した時の電流値が閾値よりも高くなると直ちに照度センサ15がON状態になるのではなく、センサ部21への光量を電流に変換した時の電流値が閾値よりも高くなってから予め設定された所定時間(例えば3秒)経過してから照度センサ15がONして光を取り込むように構成している。これに対して、センサ部21への光量を電流に変換した時の電流値が閾値よりも高くなると直ちに照度センサ15がON状態になる構成にして実施してもよい。
支持部材23は、図3(a),(b),(c)及び図4に示すように、センサ本体22を載置するための底板部23Aと、底板部23Aの前端から上方に立ち上げられた前板部23Bと、底板部23Aの左右両端から上方に立ち上げられた左右板部23C,23Dと、左右板部23C,23Dの前端側上端から90度内側に折り曲げられ、載置されたセンサ本体22の上端面に当接する当接片23E,23Eとを備えている。底板部23Aの後側部には、センサ本体22に接続されるケーブル24のセンサ本体22との接続部25の一部が入り込む長孔23aを形成している。支持部材23は、センサ本体22よりも長く構成されている。従って、接続部25が接続されたセンサ本体22を、支持部材23の上方の後側から容易に挿入することができる。そして、センサ本体22が支持部材23に挿入された状態において、センサ本体22及び接続部25を上方から支持部材23の底板部23A側へ押さえ付けるための固定部材26を設けている。この固定部材26は、接続部25を押さえ付ける第1部材26Aと、第1部材26Aの下面に一体化されてセンサ本体22を押さえ付ける第2部材26Bとからなっている。従って、第1部材26Aと底板部23Aに形成の左右一対の貫通孔(図示せず)に挿通する縦ボルトB2,B2と、各縦ボルトB2の下端(先端)に螺合されるナットNとにより、固定部材26を底板部23A側へ押し付けることによって、センサ本体22及び接続部25が底板部23Aに押し付けられた状態で固定される。
図3及び図4(a)に示すように、前記底板部23Aの後端部の下面に回転部材27が縦軸X1回りで一体回転するように取り付けられ、その回転部材27を回転操作するステッピングモータ28の駆動軸28Aが連結されている。ステッピングモータ28は、取付部材29に固定され、その取付部材29は、ケーシング6Bの左側壁6bに着脱自在にボルトB3(図4(a)では2個)を介して取り付けられた支持部材30にボルトB4(図4(a)では2個)により固定されている。
従って、ステッピングモータ28を駆動して駆動軸28Aを正転又は逆転することによって、照度センサ15を所定角度(例えば90度)の角度(図4(a)参照)で往復揺動させながら、紫外線照射装置5から照射される光の照度を前述のように測定する。この照度センサ15が揺動する時の移動速度は、印刷用紙の搬送速度に一致又は略一致するように設定して、印刷用紙に照射される実際の光を取り込むことができるようにしている。このステッピングモータ28を駆動して紫外線照射装置5から照射される光の照度を測定(計測)するタイミングは、例えば印刷機を駆動して予め設定した駆動時間になった時点、又は印刷開始してから印刷用紙が予め設定した印刷用紙の枚数に達した時点、あるいは、ランダムに予め設定した時間になった時点、更にはオペレータが光の照度を測定したい任意の時点など、自由に設定することができる。
また、照度センサ15が取り込んだ光を電流に変換した時の電流値が照度センサ15の閾値よりも低くなるように照度センサ15への光を遮光する遮光手段31を備えている。この遮光手段31は、図4(a),(b),(c)に示すように、ケーシング6Bの左側壁6bに取り付けられた遮光板から構成され、ステッピングモータ28の駆動によって照度センサ15を揺動操作することで、照度センサ15へ照射される光を遮光する遮光状態と照度センサ15へ照射される光を遮光しない非遮光状態とを切り替え可能に構成されている。この遮光板31は、略長方形状の天板部31Aと、天板部31Aの前端から垂下する前側スカート部31Bと、天板部31Aの左右端から垂下する左右スカート部31C,31Dと、天板部31Aの後端から上方に立ち上がる取付板部31Eとを備えている。この取付板部31Eに一対の貫通孔31e,31eが形成されていて、この貫通孔31e,31eのそれぞれにボルトB5を挿通してケーシング6Bの左側壁6bにねじ込むことによって、遮光板31を固定する。遮光板31にスカート部31B,31C,31Dを備えることによって、天板部31Aの外周縁から回り込んでくる光をスカート部31B,31C,31Dで遮光することができる。
遮光板31は、紫外線照射装置5から照射される照射範囲R1(図4(a)では左側の領域を示している)外に配置されているため、光量の多い照射範囲内で遮光する場合に比べて、紫外線照射装置5から照射される光を確実に遮光することができる。この紫外線照射装置5から照射される照射範囲R1に対して、印刷用紙Pの最大幅の用紙の搬送領域が図4の領域P1(図4では左側の領域)で示し、この搬送される最大幅の印刷用紙Pの画像の領域を図4の領域G1(図4では左側の領域)で示している。要するに、照度センサ15が移動する範囲が、搬送される印刷用紙Pの画像の領域G1から外側に外れた位置にあるため、照度センサ15をどのようなタイミングで揺動操作しても、紫外線照射装置5から画像に照射される光が遮られることがなく、インクの硬化不良といったトラブル発生がない。
前記のように、照度センサ15を例えば90度の角度で往復揺動させることによって、紫外線照射装置5を通過する印刷用紙上のインクの硬化に必要となる光の積算光量をセンシングするように図4(a)で示している光(所定幅のライン状の光)Hを照度センサ15が横切るようになっている。ここで、積算光量とは、「光の強度×照射時間」あるいは「所定時間に照射された光の総量」であり、単位はジュール(J)が用いられる。ここでは、照度センサ15が往復揺動して光を電流に変換して制御部に送った電流量で換算される。そして、照度センサ15は、待機位置(又は初期位置)が遮光板31の真下に位置している位置(図4(a)において下方の2点鎖線で示す位置)に設定されている。この状態からステッピングモータ28の駆動軸28Aを反時計回りに回すことによって、実線で示す位置(この位置が紫外線照射装置5の照射領域R1内に入り込んだ位置でかつ紫外線照射装置5からのライン状の光Hを受光できる位置、図4(a)参照)に移動し、更には図4(a)の上方の2点鎖線で示す最大揺動位置(旋回位置、つまり紫外線照射装置5の照射領域R1からセンサ部21が外れる位置)まで移動する。光の測定(計測)は、前述したように遮光板31から照度センサ15のセンサ部21が遮光板31から外れて光を受光してから3秒後に開始する。測定は継続しつつ、最大揺動位置(旋回位置)に位置した時点から、ステッピングモータ28の駆動軸28Aを前記とは反対側となる時計回りに回すことによって、図4(a)の実線で示す位置まで戻り、さらに、下側の2点鎖線で示す待機位置(又は初期位置)まで戻る。このとき、遮光板31で照度センサ15のセンサ部21への光が遮光された時点で照度センサ15がOFF状態になる。このように、紫外線照射装置5を通過する印刷用紙に照射される光の積算光量をセンシングすることによって、例えば1点のみで受光して測定する場合に比べて、光量を精度よく検出することができる。尚、照度センサ15が、待機位置(又は初期位置)と最大揺動位置(旋回位置)に位置したことを近接センサ(図示せず)等の位置検出手段を用いて検出し、その検出情報に基づいてステッピングモータ28を駆動制御することによって、照度センサ15の位置がずれることを防止することができる。
前述したように、センサ部21で受光した光は電流に変換されて制御部に出力される。そして、センサ部21に光が取り込まれている間中は、光を取り込むことになる。制御部は、図5に示すように、出力された電流値を縦軸が照度で横軸が照度センサ15の位置としてグラフを作成することができる。実際には、待機位置から照度が次第に高くなり最大値(ピーク)となり、最大値から照度が所定の照度まで下がった時点(照度センサ15が最大揺動位置(旋回位置)よりも手前の位置に位置した時点)までの照度を制御部は、取り込んで、図5の斜線で示す部分(この部分が積算光量である)のグラフを作成するようにしている。そして、制御部は、作成した斜線で示す部分のデータと、予め記憶されているデータとの差を演算し、その差が予め設定されている範囲内を超えている場合に、オペレータに、ブザーやランプあるいはモニター等の報知手段を用いて報知するようにしている。この報知手段によりオペレータに報知をすると同時に、印刷機を停止するようにしてもよい。
前述のように、照度センサ15への受光量(光を電流に変換した電流値)が閾値(予め設定されている電流値)よりも低くなるように照度センサ15を揺動操作して照度センサ15への光を遮光板31(遮光手段)で遮光する遮光状態にする(照度センサ15をOFFにする)ことができるので、照度センサ15からのデータが膨大になることがない。これにより、制御装置の大型化を抑制することができる。また、紫外線照射装置5からの光が照度センサ15に照射される照射時間を、紫外線照射装置5の点灯時間よりも短くすることで照度センサ15の寿命が短くなることを抑制する利点もある。
尚、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、枚葉紙に印刷する構成の他、連続する長尺な用紙に印刷する構成であってもよい。また、用紙以外のフィルム状の薄板状体に印刷してもよい。また、紫外線硬化性塗料であるインクを塗布する印刷ユニットのみを用いたが、コーティング剤(例えばニス)を塗布する塗布ユニットを併設する又は塗布ユニットのみで構成した印刷機であってもよい。
また、前述の実施形態では、紫外線照射装置として、紫外線を照射する発光ダイオード(LED)を用いたが、キセノンフラッシュランプを用いてもよく、紫外線照射装置の具体的構成は、自由に変更できる。
また、前述の実施形態では、照度センサ15を揺動により、紫外線照射装置5から照射される照射範囲内と照射範囲外とに位置させるようにしたが、照度センサ15をスライドさせることにより、紫外線照射装置5から照射される照射範囲内と照射範囲外とに位置させてもよいし、また、図7に示すように構成することもできる。具体的には、電動モータ32の駆動軸32Aと一体回転する回転部材32Bに照度センサ15の基端部(後端部)を固定している。図7の実線で示す状態において、紫外線照射装置5から照射される光を照度センサ15で受光する。この状態から、電動モータ32の駆動軸32Aを図7の横軸Y1回りで回転させることによって、照度センサ15を180度ひっくり返して、照度センサ15のセンサ部21を上向きから下向きへ変更することによって、紫外線照射装置5から照射される照射範囲内から照射範囲外へ位置させることができる(図7の2点鎖線参照)。他の説明しなかった構成は、図3と同様であるため、同一の符号を付すとともに、説明は省略する。
また、前述の実施形態では、照度センサ15を動かして紫外線照射装置5から照度センサ15への光を遮光する構成(遮光手段31を固定した構成)を示したが、図8に示すように、照度センサ15のセンサ部21の上方を覆う遮光板33を照度センサ15のセンサ部21の上方を覆う遮光位置(図8の2点鎖線で示す位置)と、照度センサ15のセンサ部21の上方から退避した退避位置(計測位置、図8の実線で示す位置)とに縦軸X2回りで揺動自在に構成してもよい。遮光板33の基端部に、上下方向に設けられた電動モータ34から下向きに突出する駆動軸34Aを一体回転可能に貫通装着している。この電動モータ34の駆動によって、前記遮光位置と退避位置とに切り替えることができる。また、図8において、照度センサ15を固定にして紫外線照射装置5からの光を測定してもよいし、搬送される印刷用紙とともに照度センサ15を移動(図4(a)に示した揺動でもよいし、スライドでもよい)させて、紫外線照射装置5からの光を測定してもよい。他の説明しなかった構成は、図4(a)と同様であるため、同一の符号を付すとともに、説明は省略する。さらにまた、照度センサ15は固定しておき、紫外線照射装置5を照度センサ15に照射しない位置まで移動することによって、照度センサ15への光を遮光する構成であってもよい。
また、前述の実施形態では、印刷用紙Pの搬送速度に一致又は略一致するスピードで照度センサ15を動かしたが、印刷用紙Pの搬送速度と異なる速度で照度センサ15を動かしてもよい。
また、前述の実施形態では、照度センサ15を搬送幅方向一端側に設けたが、照度センサ15を搬送幅方向中間部に設けてもよいし、さらに搬送幅方向他端にも設けて実施することもできる。また、照度センサを1箇所だけでなく、2箇所以上に設けて実施してもよい。
また、前述の実施形態では、紫外線照射装置5と照度センサ15とを排紙部4に設けたが、印刷ユニット310〜370のうちの任意の単数又は複数の印刷ユニットに設けて実施することもできる。この印刷ユニットに設ける場合には、左右幅端部に照度センサ15を設けるためのスペースが少ないため、印刷用紙の幅によっては、図4で示したように、照度センサ15を揺動させて光の測定を行うと、照度センサ15が印刷用紙の画像の上方に位置して光の測定を行うことがある。このため、印刷用紙の画像を照度センサ15で遮ることがないように、搬送される印刷用紙間に照度センサ15が位置して測定できるように照度センサ15を揺動するタイミングを考慮することが好ましい。
1…印刷機、2…給紙部、3…印刷部、3A…圧胴、3B…渡し胴、4…排紙部、5…紫外線照射装置、5A…基板、5L…発光ダイオード、6A,6B…ケーシング、6b…左側壁、7…無端チェーン、8,9…スプロケット、10…グリッパ、11…支持部材、12…爪台、12A…受け面、13…回動軸、14…爪、15…照度センサ、16…ケース、17…ブラケット、18,19…ホース、20…取っ手、21…センサ部、22…センサ本体、23…支持部材、23A…底板部、23B…前板部、23C,23D…左右板部、23E,23E…当接片、23a…長孔、24…ケーブル、25…接続部、26…固定部材、26A…第1部材、26B…第2部材、27…回転部材、28…ステッピングモータ、28A…駆動軸、29…取付部材、30…支持部材、31…遮光板(遮光手段)、31A…天板部、31B…前側スカート部、31C,31D…左右スカート部、31E…取付板部、31e…貫通孔、32…電動モータ、32A…駆動軸、32B…回転部材、33…遮光板、34…電動モータ、34A…駆動軸、210…紙積み台、220…フィーダ装置、310-370…印刷ユニット、B1-B5…ボルト、G1…領域、L…距離、N…ナット、P…印刷用紙、P1…領域、R1…照射範囲、X1,X2…縦軸、Y1…横軸

Claims (2)

  1. 印刷部により印刷されて搬送される印刷物に紫外線を含む光を照射することで該印刷物上の紫外線硬化性塗料を硬化させる紫外線照射装置と、該紫外線照射装置から照射される光を受光して該光の照度を測定する照度センサであって、受光した光の照度が所定の閾値よりも高い場合に測定結果を出力するように構成された照度センサと、該照度センサが受光する光の照度が閾値よりも低くなるように該照度センサへ照射される光を遮光する遮光手段とを備え、
    前記遮光手段が、前記照度センサへ照射される光を遮光する遮光状態と前記照度センサへ照射される光を遮光しない非遮光状態とを切り替え可能に構成され
    前記紫外線照射装置を通過する印刷物に照射される光が該印刷物上の紫外線硬化性塗料の硬化に必要となる積算光量をセンシングするように該光を前記照度センサが横切ることを特徴とする印刷機。
  2. 前記遮光手段は、前記紫外線照射装置から照射される照射範囲外で遮光する手段である請求項に記載の印刷機。
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