JP6399308B2 - サーマル加工機 - Google Patents

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Description

本発明は、印判等の加工対象物に印面を形成するサーマル加工機に関する。
サーマル加工機は、多孔質材などの加工対象物にサーマルヘッドを当接させ、それらを相対移動させながらサーマルヘッドの発熱素子を選択的に発熱駆動することで、加工対象物に所望の印面を形成する熱加工処理を行う装置である(例えば、特許文献1参照)。サーマル加工機により印面加工した多孔質材を、ホルダに取り付けられたインク含浸体に装着することで、印判が組み立てられる。近年では、顧客の注文に応じた様々な印面パターンやサイズの印判を加工できる汎用性や、誰もが店頭で加工ができる利便性などがサーマル加工機に求められている。そのため、例えば印判の種類(角型、丸型など)やそれらの加工サイズに適合した複数型式のアタッチメントを予め準備し、多孔質材を設置した専用のアタッチメントをサーマル加工機に装填して印面加工が行われている。
特開2014−43092号公報
上述した従来のサーマル加工機では、様々な種類及び加工サイズ(これらを加工対象物の「タイプ」という。)の加工対象物に印面加工ができる一方で、各タイプに専用のアタッチメントを準備する必要があった。また、印判のタイプに適合しないアタッチメントを、ユーザ(印判の発注者や販売店員などを含む)が誤って加工装置に装填してしまう虞がある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、単一のアタッチメントのみを使用して、様々な種類及び加工サイズの加工対象物の印面加工に対応可能なサーマル加工機を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、ライン状に配置された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、印面が形成される加工対象物がアダプタ部材を介して設置されるアタッチメントと、前記アタッチメントを内部に搬入し、前記アタッチメントに設置された前記加工対象物と前記サーマルヘッドとを当接させた状態でこれらを相対移動させる搬送手段と、前記搬送手段による前記相対移動を制御しながら前記サーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱駆動して、前記加工対象物に印面を形成する加工処理を行う制御手段と、を備え、前記加工対象物が、前記アタッチメントに形成された基準面と前記アダプタ部材に形成された傾斜面との間で挟持される、ことを特徴とするサーマル加工機である。
このようなサーマル加工機によれば、アタッチメントに形成された基準面とアダプタ部材に形成された傾斜面との間で加工対象物が挟持されることで、様々なタイプの加工対象物を単一のアタッチメントに設置することができ、汎用性が向上する。また、アタッチメントにおけるアダプタ部材の位置に基づいて、加工対象物の外形寸法が特定でき、加工サイズや加工開始位置などを決定することができる。
サーマル加工機は、前記アダプタ部材の前記傾斜面が、前記アタッチメントの幅方向中心に向けて互いに間隔が狭められるように傾斜する2つの当接面からなることが好ましい。2つの当接面が加工対象物の2箇所で当接することで、加工対象物を安定的に保持することができる。また、アダプタ部材のコンパクト化が図られる。
サーマル加工機は、前記制御手段が、前記アタッチメントにおける前記アダプタ部材の相対位置に基づいて、前記加工対象物のタイプを特定することが好ましい。これにより、間違った加工対象物の設置や加工操作ミスなどを事前に防止することができる。
前記アタッチメントには、幅方向中央位置で搬送方向に延びるスリット孔が形成され、このスリット孔を介して前記アダプタ部材を検出する光センサにより、前記アタッチメントにおける前記アダプタ部材の相対位置が検出されることが好ましい。これにより、光センサが非接触にアダプタ部材の相対位置を検出し、したがって不必要な接触によるアタッチメントの位置ずれなどが発生せず、加工対象物とサーマルヘッドとの相対的位置関係の精度を保つことができる。
サーマル加工機は、前記アダプタ部材の両端部が前記アタッチメントの所定位置で嵌合することが好ましい。また、前記アダプタ部材の両端部が嵌合する前記アタッチメントの前記所定位置に、対応する加工対象物のタイプを示すタイプコードが印刷されていることが好ましい。これにより、アダプタ部材がアタッチメントの所定位置にしっかりと固定される。そして、ユーザにとっては、アタッチメントのどの位置にアダプタ部材を嵌合させるかが一瞥してわかり、利便性が向上する。
また、本発明は、ライン状に配置された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、印面が形成される加工対象物が設置されるアタッチメントと、前記アタッチメントを内部に搬入し、前記アタッチメントに設置された前記加工対象物と前記サーマルヘッドとを当接させた状態でこれらを相対移動させる搬送手段と、前記搬送手段による前記相対移動を制御しながら前記サーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱駆動して、前記加工対象物に印面を形成する加工処理を行う制御手段と、を備え、前記アタッチメントには、前記加工対象物が設置された状態で、該加工対象物の一の側面が当接する壁面を有する設置部が形成され、前記設置部には、前記加工対象物の前記一の側面とは反対側の面に向けて弾性的に付勢され、該反対側の面に当接して該加工対象物を保持する、少なくとも1つの保持体が備えられている、ことを特徴とするサーマル加工機である。
前記設置部には、前記加工対象物の前記反対側の面に直交する他の側面に向けて弾性的に付勢され、該他の側面に当接して該加工対象物を保持する第2の保持体が更に備えられていてもよい。
また、本発明は、ライン状に配置された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、印面が形成される加工対象物が設置されるアタッチメントと、前記アタッチメントを内部に搬入し、前記アタッチメントに設置された前記加工対象物と前記サーマルヘッドとを当接させた状態でこれらを相対移動させる搬送手段と、前記搬送手段による前記相対移動を制御しながら前記サーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱駆動して、前記加工対象物に印面を形成する加工処理を行う制御手段と、を備え、前記アタッチメントには、寸法が異なる前記加工対象物の一の側面にそれぞれ適合する幅を有して階段状に広くなる、複数の段溝を有する設置部が形成され、前記加工対象物が、該加工対象物に適合する何れかの前記段溝に嵌合し、前記一の側面が該段溝の基準壁面に当接した状態で前記アタッチメントに設置され、前記設置部には、前記加工対象物の前記一の側面とは反対側の面に向けて弾性的に付勢される保持体が備えられている、ことを特徴とするサーマル加工機である。
サーマル加工機は、前記制御手段が、前記アタッチメントにおける前記保持体の位置に基づいて、前記加工対象物のタイプを特定することが好ましい。
本発明に係るサーマル加工機によれば、単一のアタッチメントのみを使用して、様々なタイプの加工対象物に印面を加工することができる。また、現在設置されている加工対象物を特定することができる。したがって、高い汎用性及び利便性を兼ね備えたサーマル加工機を提供することができる。
一実施形態によるサーマル加工機の外観図である。 図1のサーマル加工機の概略構成を示すブロック図である。 図1のサーマル加工機に備えられるサーマルヘッドのヘッド面及びその側面を示す二面図である。 加工対象物の例である、角型の多孔質印体の外観斜視図、平面図、側面図及びその断面図である。 一実施形態によるアタッチメントの平面図である。 図5のアタッチメントに使用されるアダプタ部材を示す平面図及び側面図である。 図5のアタッチメントに多孔質印体が設置された例を示す平面図である。 図5のアタッチメントに別の多孔質印体が設置された例を示す平面図である。 図5のアタッチメントに更に別の多孔質印体が設置された例を示す平面図である。 版下データ、階調画像データ、駆動量データ及び多孔質材断面を例示する図である。 図5のアタッチメントにおけるアダプタ部材の相対位置に基づいて、加工対象物のタイプを特定する例を説明するための図である。 加工対象物のタイプとアダプタ部材の嵌合位置(相対位置)との関係を例示する表である。 サーマル加工機における印面加工処理を例示するフローチャートである。 サーマル加工機による印面加工動作を説明するための図である。 多孔質印判の組み立てを説明するための平面図、側面図及び断面図である。 他の実施形態によるアタッチメントの平面図である。 更に別の実施形態によるアタッチメントの平面図である。
図1は、本発明の一実施形態によるサーマル加工機10を示す外観図である。また、図2は、サーマル加工機10の概略構成を示すブロック図である。サーマル加工機10は、様々なタイプの印判の多孔質印体101を加工対象物として、設置された多孔質印体101の表面に印面を形成する装置である。より具体的には後述するが、サーマル加工機10は、サーマルヘッド12と多孔質印体101とを当接させた状態で、これらを相対移動させながらサーマルヘッド12の各発熱素子12aを選択的に発熱駆動して多孔質材を溶融固化することで、多孔質印体101の表面に1ラインずつ印面を熱加工する。ここで「当接」とは、サーマルヘッド12の高さ位置と加工対象物(多孔質印体101)の表面の高さ位置とが一致していることを意味する。サーマルヘッド12からの輻射熱で多孔質材が加熱溶融するのであれば、ミクロの間隙を有してサーマルヘッド12と多孔質材とが対向する状態も「当接」に含まれる。また、樹脂フィルム等を介在させてサーマルヘッド12からの熱が多孔質材に伝導する状態も、概念上「当接」に含まれる。また「相対移動」とは、サーマルヘッド12の位置を固定して多孔質印体101を移動させてもよいし、多孔質印体101の位置を固定してサーマルヘッド12を移動させてもよい。本明細書では、サーマルヘッド12の位置を固定して多孔質印体101を移動させる前者の態様のサーマル加工機10について説明する。
図1に示すように、サーマル加工機10の前面部には、ユーザがサーマル加工機10を操作するためのタッチパネル21やテンキー22などが設けられている。タッチパネル21には、例えばサーマル加工機10への操作入力画面や、装置の動作状態(準備完了、アタッチメント装填、データ読取、印字加工、アタッチメント排出、エラーその他)又は現在設置されている加工対象物のタイプ(種類及び加工サイズ)などの情報を示す文字などが表示される。また、図示はしていないが、サーマル加工機10の背面部には、インターネットなどのネットワークに接続するための通信用コネクタや電源用コネクタなどが設けられている。
なお、サーマル加工機10は、図示しない外部のパーソナルコンピュータ(PC)や専用の端末装置などに、操作入力や表示などのヒューマンインタフェース機能や、内部の制御装置11の一部の処理機能を持たせて動作するものでもよい。
図2に示すように、制御装置11には、上述のタッチパネル21やテンキー22の他に、サーマルヘッド12を熱駆動する熱駆動手段13と、サーマルヘッド12を昇降させる昇降機構14と、トレイ15及びアタッチメント50を搬入・搬出させる搬送機構16と、アタッチメント50に設置される加工対象物(多孔質印体101)及び後述するアダプタ部材120を読み取る読取センサ18S、18Dなどが接続されている。
多孔質印判の印面部材である多孔質印体101は、例えば図5に示されるような専用のアタッチメント50に設置される。サーマル加工機10は、アタッチメント50を載置して搬送する手段であるトレイ15を備え、サーマル加工機10内部に設けた搬送機構16が、多孔質印体101及びアタッチメント50を着脱可能な排出位置と、内部の収容位置との間で往復搬送するように構成されている。また、搬送機構16は、多孔質印体101とサーマルヘッド12とを当接させた状態でこれらを相対移動させる手段でもある。
ここで、図3は、サーマルヘッド12のヘッド面及びその側面を示す二面図である。同図に示されるように、サーマルヘッド12のヘッド面(多孔質印体101に当接して印面加工する面)には、ライン状に等間隔に複数の発熱素子12a、12a、・・・が配列されている。発熱素子12a、12aの配列間隔、言い換えると1つの発熱素子12aのサイズは、印面加工の理論上の最小加工画素サイズに相当する。サーマルヘッド12における発熱素子12aのドット密度を、例えば300dpi(dot/inch)程度とすることができる。サーマルヘッド12は、制御装置11の制御の下で、1ラインの加工周期時間内に熱駆動手段13が各発熱素子12a、12a、・・・に対し選択的に電流を流すことで、多孔質印体101に1ラインの印面を形成する。また、サーマルヘッド12は、制御装置11の制御の下で、昇降機構14により加工対象物に接近及び離間する位置に移動制御される。
また、図4(a)は、加工対象物の一例として角型の多孔質印体101の外観斜視であり、図4(b)、(c)はその平面図と側面図であり、図4(d)は多孔質印体101のA−A断面図である。これらの図に示されるように、角型の多孔質印体101は、上面開口を塞ぐように多孔性膜102が張られた四角囲状の枠体103と、枠体103内に装着されるインク含浸体110と、印体を安定させるため、インク含浸体110を保持するように枠体103の下面側に取り付けられる受台部材104とを備えている。
ここで印体に関して「上面」又は「表面」とは印面が形成される側の面を指し、「下面」又は「裏面(背面)」とは印面が形成される面の反対側の面、つまりアタッチメントに設置される側の面を指す。かかる形状の枠体103は、熱変形が小さい例えば熱可塑性樹脂によりモールド成形される。なお、加工対象の多孔質印体101は、前面開口を塞ぐ多孔性膜とインクを含浸できる多孔質材とが、枠体103の中に予め2層に充填されるものでもよい。
多孔性膜102の材料は、サーマルヘッド12により表面が加熱溶融し固化できる多孔質材であれば特に限定されない。この多孔質材の原材料として、例えばスチレン系、塩化ビニル系、オレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ウレタン系の熱可塑性エストラマーを用いることができる。多孔性を得るためには、加熱加圧ニーダー、加熱ロール等により、デンプン、食塩、硝酸ナトリウム、炭酸カルシウム等の充填材と原材料樹脂とを混練し、シート状にして冷却後、水又は希酸水にて前記充填材を溶出する。この方法により作製される多孔質材の溶融温度は原材料樹脂と同じである。また、顔料、染料、無機質等の副成分を樹脂に添加することで、多孔質材の溶融温度の調整が可能である。本実施形態による多孔質材の溶融温度は70℃〜120℃である。
多孔性膜102の気孔率及び気孔径は、混練される溶解物質の粒径やそれらの含有量により調整することができる。本実施形態による多孔性膜102の気孔率は50%〜80%であり、気孔径は1μm〜20μmである。多孔性膜102を2層構造にし、下層(後面側)の気孔率を50μm〜100μmとしてもよい。印面加工の対象物である多孔質印体101は、多孔性膜102が枠体103の前面開口の周縁部(前端面)に熱融着されて作成される。
また、サーマルヘッド12を直接、多孔質印体101の表面に接して発熱素子12aを駆動させると、加熱溶融した多孔質材がサーマルヘッド12に溶着し、摩擦力の増大や製版不良を引き起こすという不都合がある。これらの問題を解決するために、多孔質印体101とサーマルヘッド12との間に樹脂フィルム(不図示)を介在させてもよい。このような樹脂フィルムは、多孔質印体101に用いられている多孔質材よりも融点が高い耐熱性や、印面にしわなどを生じさせない低摩擦性及び平滑性を有していることが要求される。この樹脂フィルムとして、例えば、セロハン、アセテート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ四フッ化エチレン、ポリイミドなどのポリフィルムを用いることができる。このような樹脂フィルムを介在させることにより、多孔質材に発生するしわの防止の他にサーマルヘッド12に残留する余熱の影響も少なくすることができる。
次に、サーマル加工機10に装填されるアタッチメント50を説明する。アタッチメント50には、様々なタイプの加工対象物である多孔質印体101が、アダプタ部材120を介して設置される。ここで、図5は、本発明の一実施形態によるアタッチメント50の平面図である。図5に示す実施形態では、アタッチメント50の本体には、上面50aに対して低く窪んだ位置に平坦な設置面51eを有する印体設置部51が形成されている。印体設置部51は、基準壁面51a、側壁面51b、51bを有して、平面視直方形の溝部として形成されている。
ここで、本実施形態のアタッチメント50の搬送方向は、図5における上下方向である。特に図5の上方向を、アタッチメント50がサーマル加工機10の内部に向かう「搬入方向」ということがあり、特に図5の下方向を、アタッチメント50がサーマル加工機10から外部に向かう「搬出方向」ということがある。
また、本明細書において「幅方向」とは、搬送方向に直交する方向をいう。図5によれば、印体設置部51の基準壁面51aは、搬送方向に直交している(つまり、基準壁面51aの法線が搬送方向の直線に一致している。)。また、各側壁面51bと基準壁面51aとは、直交して形成されている。
印体設置部51の設置面51eには、その幅方向中央位置で搬送方向に長く延びるスリット孔52が形成されている。詳細は後述するが、このスリット孔52を介して、透過型の光センサである読取センサ18S、18Dにより、アダプタ部材120の位置や加工対象物(多孔質印体101)の設置状態が検出される。そして、アタッチメント50におけるアダプタ部材120の相対的な位置に基づいて、そのアタッチメント50に設置されている多孔質印体101のタイプが特定される。また、設置面51eには、タイプの異なる加工対象物の設置目安となるように、加工可能なタイプの加工対象物の外形を縁取ったマーク53、53、・・・が付されてもよい。
また、印体設置部51の側壁面51b、51bには、次に説明するアダプタ部材120の両端部を嵌合させてその位置決めをするための、複数の被嵌合溝54、54、・・・が形成されている。また、各被嵌合溝54の近くには、対応する加工対象物のタイプを示すタイプコードが印刷されてもよい。これにより、アダプタ部材120がアタッチメント50の所定位置に固定されるとともに、どの被嵌合溝54にアダプタ部材120を嵌合させるかが一瞥してわかり、利便性が向上する。
ここで、図6(a)はアダプタ部材120の平面図であり、図6(b)はアタッチメント50の断面が示された、アダプタ部材120の側面図である。アダプタ部材120は、図6(a)に示すように、フランジ部121と、フランジ部121の一面に接続し、それぞれ左右対称三角形の保持部122l、122rとを有して、これらが一体に形成された部材である。各保持部122l、122rは、アタッチメント50の幅方向中心に向けて、互いに漸次間隔が狭められるように傾斜する平坦な当接面123l、123rを有している。フランジ部121は、幅方向において対向する2つの被嵌合溝54、54の間隔に対応する長さを有している。図6(b)に示されるように、アダプタ部材120は、フランジ部121の両端部121l、121rが、印体設置部51の幅方向両側の何れかの被嵌合溝54、54に嵌合することで、アタッチメント50の所定の位置に設置される。
図7は、角型で35×70mmの多孔質印体101aがアタッチメント50に設置された例である。図7に示されるように、アダプタ部材120は、そのフランジ部121の両端部が、タイプコード “35”と印刷された被嵌合部54a、54aで嵌合している。これにより、多孔質印体101aが、アタッチメント50に形成された基準壁面51aと、アダプタ部材120の傾斜する2つの当接面123l、123rとの間で挟持され保持されている。
図8は、角型で40×80mmの多孔質印体101bがアタッチメント50に設置された例である。また、図9は、丸型で直径が40mmの多孔質印体101cがアタッチメント50に設置された例である。図7〜図9の例でわかるように、アタッチメント50の印体設置部51には、加工対象物のタイプに応じて予め定められる位置や向き(例えば図5に示されるマーク53を参照)で、異なるタイプの加工対象物を設置することができる。
これにより、アタッチメントを取り換えることなく、同一のアタッチメント50を用いて、様々なタイプ(種類、サイズ)の多孔質印体101に対応することができる。したがって、サーマル加工機10の汎用性が向上する。
また、アダプタ部材120が、アタッチメント50の幅方向中心に向けて互いに間隔が狭められるように傾斜する2つの当接面123l、123rを有している。対称形の2つの当接面123l、123rが、多孔質印体101の2つの角部に均等に当接することで、多孔質印体101を保持する安定性が向上する。また、アダプタ部材120をコンパクトに形成することができる。
また、外形寸法が定型化されている加工対象物のタイプ(種類及び加工サイズ)と、加工対象物を保持するアダプタ部材120の嵌合位置(被嵌合溝54、54、・・・)との関係は1対1となっており、アダプタ部材120の嵌合位置を検出することで、定型化された加工対象物の外形寸法の他に、その種類(角型か丸型かなど)、加工サイズ、加工開始位置、加熱高さ位置などを特定することもできる。
次に、サーマル加工機10に備えられる各制御手段とともに、その動作を説明する。なお、顧客が発注する印判の印面イメージデータ(「版下データ」ともいう。)は、専用のエディタソフトで作成され、例えばインターネットを経由してサーマル加工機10の記憶手段にロードすることができる。また、スキャナやカメラ等で読み取ったイメージデータをサーマル加工機10に取り込み、サーマル加工機10やそれに接続する端末装置で動作する編集ソフトを用いて印面パターンデータを加工してもよい。
(階調補正手段)
制御装置11にロードされる印面イメージデータは、2値(モノクロ)のビットマップ形式で記憶されている。例えば、印判の印字部分(捺印部)に相当する、いわゆる「黒」の画素値が「1」であり、非印字部分(非捺印部)に相当する、いわゆる「白」の画素値が「0」である。加工しようとする印面パターンを表すこの2値の版下データを「モノクロ画像データ」という。サーマル加工機10における印面加工の基本的な動作は、サーマルヘッド12の発熱素子12a、12a、・・・を選択的に発熱駆動させ、サーマルヘッド12に当接している多孔質印体101の表面を加熱溶融し固化することで、多孔質印体101の表面に多孔性を滅失させた非捺印部を形成することである。したがって、基本的には、制御装置11はモノクロ画像データに従ったオン・オフ制御を行うことで印面を加工することが可能である。
しかし、このような2値のモノクロ画像データに従った単純なオン・オフ制御では、非捺印部の縁の位置でサーマルヘッド12に蓄熱した残留熱が、近隣の捺印部の領域にまで伝導するという問題がある。その結果として、印字の輪郭部分の多孔性(インクの浸透性)が一部失われ、印字の輪郭が本来の画像データよりも狭くなる又は変形する等の不都合が生じる場合があった。そのような印字の変形を防ぐため、本実施形態においては、制御装置11が、モノクロ画像データを例えば8ビット(256階調)の階調を有する階調画像データに補正する階調補正手段を備えている。
階調補正手段は、例えば図10に示すようにモノクロ画像データの印字部分(捺印部)と非印字部分(非捺印部)との境界領域(白黒の値が反転する領域)で画素値が段階的に単調変化するように補正した階調画像データを作成する。なお、ここでいう「単調変化」には、モノクロ画像データに基づいて階調画像データが非線形に補正される場合も含まれる。
(駆動量変換手段)
制御装置11に備えられる駆動量変換手段は、補正された1ラインごとの階調画像データを、サーマルヘッド12の各発熱素子の駆動量のデータに変換する。このとき、駆動量変換手段は、発熱素子の駆動量を算出するに際して、発熱素子の駆動量と多孔性(インクの浸透性)との間の非線形な相関特性を考慮してもよい。
ここで、多孔性を定量的に示す指標であるインクの浸透比率を、熱加工する前の初期の多孔質材の気孔率を1(100%)とし、最大駆動量Dqmaxで発熱素子を駆動して熱加工した後の多孔質材の気孔率を0(0%)として標準化した場合の比率として定義することができる。多孔質材は、加熱溶融に伴い若干収縮し及び熱伝導率等が変化するため、発熱素子の駆動量とインクの浸透比率とは必ずしも比例しない。そのため、予め実験等で測定された発熱素子の駆動量とインクの浸透比率との非線形な相関特性データを、制御装置11の記憶手段に予め記憶しておくことが好ましい。
なお、上述の階調補正手段が、発熱素子の駆動量とインクの浸透比率と間の上述の非線形な相関特性を考慮して、階調画像データを作成してもよい。
(加工対象物特定手段)
制御装置11に備えられる加工対象物特定手段は、アタッチメント50におけるアダプタ部材120の相対位置に基づいて、加工対象物のタイプを特定する。ここで、図11に例示するように、アタッチメント50の搬送方向における読取センサ18S、18Dと原点センサ19との距離D0は固定である。加工対象物特定手段は、アタッチメント50を原点方向に搬送する工程において、読取センサ18S、18Dがアダプタ部材120のフランジ部121を検出した位置から、原点センサ19がトレイ15又はアタッチメント50の端部を検出する位置までの搬送距離D1を測定し、これらの距離の差分D0−D1を演算することで、アタッチメント50におけるアダプタ部材120の相対位置Dpを得ることができる。
なお、読取センサは、フォトダイオード18S及びフォトディテクタ18Dの対からなる透過型の光センサであることが好ましい。すなわち、フォトダイオード18Sから放射された光が、アダプタ部材120のフランジ部121で遮光されて、フォトディテクタ18Dが光を感知しないことで、アダプタ部材120が検出される。また、読取センサは、フランジ部121による光の反射を感知する反射型の光センサであってもよい。透過型又は反射型の光センサである読取センサが非接触にアダプタ部材120の相対位置を検出することで、不必要な接触によるアタッチメント50の位置ずれなどが発生せず、加工対象物とサーマルヘッド12との相対的位置関係の精度を保つことができる。
また、原点センサ19としては、トレイ15の端部が接触することによってオンする機械式のスイッチセンサや、その端部による光の遮断又は反射を感知する光センサを用いることができる。
図12は、加工対象物のタイプとアダプタ部材120の嵌合位置(相対位置Dp)との関係を例示している。図12に例示されるように、加工対象物のタイプとアダプタ部材120の相対位置Dpとは1対1に対応している。加工対象物特定手段は、アタッチメント50を原点方向に搬送する工程において、アダプタ部材120の嵌合位置を検出することにより、その相対位置Dpに基づいて現在設置されている加工対象物のタイプ(種類及び加工サイズ)を一義的に特定することができる。
(加工制御手段)
次に、制御装置11に備えられる加工制御手段による印面加工処理を説明する。ここで、図13は、加工制御手段による印面加工処理を例示するフローチャートである。また、図14は、サーマル加工機10の印面加工動作を説明するための図である。なお、加工制御手段は、次に説明する搬送制御手段、昇降制御手段及び発熱駆動制御手段を含んでいる。
まず、ユーザ(印判の発注者や販売店員などを含む)は、印面を加工しようとする多孔質印体101をアタッチメント50の所定位置に設置し、アダプタ部材120を介して多孔質印体101をアタッチメント50に保持する。そして、タッチパネル21などを介してトレイ15の排出操作が行われると(ステップS11)、搬送制御手段が搬送機構16を制御して、トレイ15を図14(a)に示される排出位置に搬送する(ステップS12)。そして、ユーザは、排出されたトレイ15に、多孔質印体101が設置されたアタッチメント50を装填する。なお、ユーザは、アタッチメント50をトレイ15に装填した後に、多孔質印体101及びアダプタ部材120をアタッチメント50に設置してもよいし、既にトレイ15に装填されているアタッチメント50に対して、多孔質印体101及びアダプタ部材120を設置してもよい。
そして、タッチパネル21などを介して搬入操作が行われると(ステップS13)、搬送制御手段が搬送機構16を制御して、アタッチメント50の搬入動作を開始させる。アタッチメント50を原点方向に搬送する搬入工程において、例えば図14(b)で示される搬入位置で、読取センサ18S、18Dにより、アダプタ部材120(詳細にはフランジ部121)が検出される(ステップS15)。
次のステップS16では、読取センサ18S、18Dにより、多孔質印体101のアタッチメント50への設置状態が検査される。多孔質印体101がアタッチメント50に設置されていないか、又は正しく設置されていなければ(ステップS17:NO)、ステップS18でタッチパネル21などにエラーが表示され、トレイ15が排出位置に戻される。これにより、ユーザに、加工対象物のアタッチメント50への設置を促すことができる。
搬送制御手段が更にトレイ15を搬入し、図14(c)で示される最奥の位置では、アタッチメント50の端部が原点センサ19をオンし、これにより搬送における原点が検出される(ステップS19)。そして、その原点位置で、搬送制御手段がアタッチメント50の搬入動作を一旦停止する(ステップS20)。
上述したように、加工対象物特定手段は、読取センサ18S、18D及び原点センサ19間の固定距離D0と、読取センサ18S、18Dによりアダプタ部材120を検出した搬入位置及び原点位置間の搬送距離D1との差分から、アタッチメント50におけるアダプタ部材120の位置Dpを演算し、それに基づいて現在設置されている多孔質印体101のタイプ(種類と加工サイズ)を特定する(ステップS21)。
ステップS21で特定されたタイプ情報は、サーマル加工機10のタッチパネル21などに表示されてもよい。続くステップS22では、サーマル加工機10にロードされている印面イメージデータのタイプ情報と、アダプタ部材120の位置Dpから特定されたタイプ情報との整合性が判断される。もし、これらの情報に整合性がなければ(ステップS22:NO)、タッチパネル21などにエラーが表示され(ステップS23)、トレイ15が排出位置に戻される(ステップS12)。これにより、ユーザに操作のやり直しを促すことができる。このように、加工を開始する前に、多孔質印体101と印面イメージデータのミスマッチなどを発見でき、間違った多孔質印体101の設置や加工操作ミスなどを事前に防止することができる。
タイプ情報に整合性があり、正しい多孔質印体101がセットされていると判断された場合には(ステップS22:YES)、加工制御手段は、特定した多孔質印体101の種類と加工サイズとに基づいて、印面の加工開始位置と、加熱高さ位置とを決定する(ステップS24)。そして、搬送制御手段が搬送機構16を制御して、多孔質印体101を加工開始位置に搬送する(ステップS25)。多孔質印体101が加工開始位置に搬送された後、昇降制御手段が昇降機構14を制御して、サーマルヘッド12を加熱高さ位置に下降させる(ステップS26)。図14(d)に示されるように、この段階で、サーマルヘッド12が多孔質印体101の加工開始位置表面に当接する。
次のステップS27では、発熱駆動制御手段が1ラインの駆動量データに従って熱駆動手段13をPWM制御し、サーマルヘッド12の発熱素子12a、12a、・・・を選択的に発熱駆動する。これにより多孔質印体101が1ラインだけ熱加工される。そして、ステップS28において、搬送制御手段が搬送機構16を制御して、多孔質印体101を搬出方向(図14(d)の矢印方向)へ1ライン幅だけ移動させる。ステップS27とステップS28の処理が繰り返されることにより、多孔質印体101を1ラインずつ印面加工する。そして、ステップS29の判断で最終ラインの加工が終了したとき(図14(e))、昇降制御手段が昇降機構14を制御してサーマルヘッド12を待機位置まで上昇させ、搬送制御手段が搬送機構16を制御してトレイ15を排出位置に搬送する(ステップS30)。
ユーザは、排出されたトレイ15からアタッチメント50を取り出し、印面が加工形成された多孔質印体101を得ることができる。なお、ユーザは、アタッチメント50をトレイ15に装填した状態、つまり、アタッチメント50をトレイ15から取り出さずに、加工済みの多孔質印体101を得てもよい。そして、図15に示すように、多孔質印体101に装着されているインク含浸体110にインクを含浸させ、受台部材104を介在させてホルダ112を取り付けることにより、ユーザは注文に応じた独自の印面パターンを有する多孔質印判100を組み立てることができる。
[アタッチメントの他の実施形態]
図16は、他の実施形態によるアタッチメント60の平面図である。アタッチメント60の本体には、上面60aに対して低く窪んだ位置に平坦な設置面61eを有する印体設置部61が形成されている。印体設置部61は、搬送方向に直交し、互いに平行な面を有する基準壁面61a及び対向壁面61cと、これら壁面61a、61cに直交する側壁面61b、61bとを有する、平面視四角形の溝部である。
アタッチメント60の印体設置部61には、様々なサイズの多孔質印体101が、その一つの側面を基準壁面61aに当接させた状態で設置することができる。アタッチメント60には、押圧バネ63l、63r、65により、それぞれ多孔質印体101の他の側面に向けて弾性的に付勢される保持体62l、62r、64が設けられている。多孔質印体101の3つの側面が、押圧バネ63l、63r、65によって付勢される保持体62l、62r、64により押圧されて、印体設置部61の定められた位置に保持されることとなる。これにより、単一のアタッチメント60に、様々なサイズの多孔質印体101を設置することができる。
また、加工対象物特定手段は、アタッチメント60における保持体62l、62r、64の位置を検出することにより、多孔質印体101の縦横の外形寸法などのタイプ及び加工開始位置を特定することができる。なお、保持体62l、62r、64の位置を検出するために、押圧バネ63l、63r、65の伸びを、図示しない光センサやストロークセンサを用いて検出してもよい。
図17は、更に別の実施形態によるアタッチメント70の平面図である。アタッチメント70の本体には、上面70aよりも低い位置の中間面71eが形成されている。その中間面71eよりも更に低い位置の設置面71fを有して形成される印体設置部71は、寸法が異なる多孔質印体101の一の側面にそれぞれ適合するように、中心から両幅方向に向かって階段状に広くなる、複数の段溝を有する印体設置部71が形成されている。
更に詳しく説明すると、搬送方向に直交する、例えば第1の基準壁面72a、第2の基準壁面73a、第3の基準壁面74aは、アタッチメント70の搬入方向に向かって段階的に長くなるように形成され、これら基準壁面72a、73a、74aの各長さは、それぞれ外形寸法が異なる角型の多孔質印体101の一辺を嵌合できる程度となっている。第1の基準壁面72aの幅方向両端には、その基準壁面72aに直交して搬入方向に立ち上がる側壁面72b、72bが形成されている。同様に、第2の基準壁面73aの幅方向両端には、その基準壁面73aに直交して搬入方向に立ち上がる側壁面73b、73bが形成され、第3の基準壁面74aの幅方向両端には、その基準壁面74aに直交して搬入方向に立ち上がる側壁面74b、74bが形成されている。
つまり、本実施形態によるアタッチメント70には、印体設置部71として、少なくとも、第1の基準壁面72aを有する第1の段溝と、第2の基準壁面73aを有する第2の段溝と、第3の基準壁面74aを有する第3の段溝とが、中間面71eから窪んだ設置面71fを有して形成されている。また、アタッチメント70には、図17に示されるように、外形が例えば長円形印判の多孔質印体に対応して、その円弧状の側面を嵌合可能な半円状壁面75を有する縁溝や、多孔質印体の四隅に嵌合可能なコーナ壁面76を有する縁溝が形成されてもよい。
なお、アタッチメント70に形成される段溝の幅寸法やその数は、印面加工に対応可能な多孔質印体の外形寸法や種類数に応じて適宜変更することができる。
ここで、図17には、上記第2の段溝に、多孔質印体101が嵌合した状態が例示されている。アタッチメント70には、押圧バネ79により、多孔質印体101の基準壁面73aとは反対側の面に向けて弾性的に付勢される保持体78が設けられている。例えば上記第2の段溝に嵌合した多孔質印体101は、当該段溝の両側壁面73b、73bによって幅方向(図17では左右方向)の移動が規制され、且つ、押圧バネ79によって付勢される保持体78と基準壁面73aとにより挟持されて、当該第2の段溝に保持される。多孔質印体101は、いくつかの定型化された異なる寸法を有しているが、当該多孔質印体に適合する何れかの段溝又は縁溝に嵌合し、その一の側面が該段溝や縁溝の壁面に当接した状態で、アタッチメント70に設置することができる。これにより、単一のアタッチメント70に、様々な種類やサイズの多孔質印体101を設置することができる。
また、多孔質印体101は定型化された外形寸法を有しているため、加工対象物特定手段は、アタッチメント70における保持体78の位置を検出することにより、多孔質印体101が嵌合している溝の位置、加工サイズなどのタイプ及び加工開始位置を特定することができる。なお、保持体78の位置を検出する際に、押圧バネ79の伸びを、図示しない光センサやストロークセンサなどを用いて検出してもよい。
11 制御装置
12 サーマルヘッド
12a 発熱素子
13 熱駆動手段
14 昇降機構
15 トレイ
16 搬送機構
18S、18D 読取センサ
19 原点センサ
21 タッチパネル
22 テンキー
50 アタッチメント
51 印体設置部
51a 基準壁面
51b 側壁面
51e 設置面
52 スリット孔
54 被嵌合溝
100 多孔質印判
101 多孔質印体
102 多孔性膜
103 枠体
120 アダプタ部材
121 フランジ部
122l、122r 保持部
123l、123r 当接面

Claims (10)

  1. ライン状に配置された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、
    印面が形成される加工対象物がアダプタ部材を介して設置されるアタッチメントと、
    前記アタッチメントを内部に搬入し、前記アタッチメントに設置された前記加工対象物と前記サーマルヘッドとを当接させた状態でこれらを相対移動させる搬送手段と、
    前記搬送手段による前記相対移動を制御しながら前記サーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱駆動して、前記加工対象物に印面を形成する加工処理を行う制御手段と、を備え、
    前記加工対象物が、前記アタッチメントに形成された基準面と前記アダプタ部材に形成された傾斜面との間で挟持される、ことを特徴とするサーマル加工機。
  2. 前記アダプタ部材の前記傾斜面が、前記アタッチメントの幅方向中心に向けて互いに間隔が狭められるように傾斜する2つの当接面からなる、請求項1に記載のサーマル加工機。
  3. 前記制御手段が、前記アタッチメントにおける前記アダプタ部材の相対位置に基づいて、前記加工対象物のタイプを特定する、請求項1又は2に記載のサーマル加工機。
  4. 前記アタッチメントには、幅方向中央位置で搬送方向に延びるスリット孔が形成され、このスリット孔を介して前記アダプタ部材を検出する光センサにより、前記アタッチメントにおける前記アダプタ部材の相対位置が検出される、請求項3に記載のサーマル加工機。
  5. 前記アダプタ部材の両端部が前記アタッチメントの所定位置で嵌合する、請求項1〜4の何れか1項に記載のサーマル加工機。
  6. 前記アダプタ部材の両端部が嵌合する前記アタッチメントの前記所定位置に、対応する加工対象物のタイプを示すタイプコードが印刷されている、請求項5に記載のサーマル加工機。
  7. ライン状に配置された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、
    印面が形成される加工対象物が設置されるアタッチメントと、
    前記アタッチメントを内部に搬入し、前記アタッチメントに設置された前記加工対象物と前記サーマルヘッドとを当接させた状態でこれらを相対移動させる搬送手段と、
    前記搬送手段による前記相対移動を制御しながら前記サーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱駆動して、前記加工対象物に印面を形成する加工処理を行う制御手段と、を備え、
    前記アタッチメントには、前記加工対象物が設置された状態で、該加工対象物の一の側面が当接する壁面を有する設置部が形成され、
    前記設置部には、前記加工対象物の前記一の側面とは反対側の面に向けて弾性的に付勢され、該反対側の面に当接して該加工対象物を保持する、少なくとも1つの保持体が備えられている、ことを特徴とするサーマル加工機。
  8. 前記設置部には、前記加工対象物の前記反対側の面に直交する他の側面に向けて弾性的に付勢され、該他の側面に当接して該加工対象物を保持する第2の保持体が更に備えられている、請求項7に記載のサーマル加工機。
  9. ライン状に配置された複数の発熱素子を有するサーマルヘッドと、
    印面が形成される加工対象物が設置されるアタッチメントと、
    前記アタッチメントを内部に搬入し、前記アタッチメントに設置された前記加工対象物と前記サーマルヘッドとを当接させた状態でこれらを相対移動させる搬送手段と、
    前記搬送手段による前記相対移動を制御しながら前記サーマルヘッドの各発熱素子を選択的に発熱駆動して、前記加工対象物に印面を形成する加工処理を行う制御手段と、を備え、
    前記アタッチメントには、寸法が異なる前記加工対象物の一の側面にそれぞれ適合する幅を有して階段状に広くなる、複数の段溝を有する設置部が形成され、
    前記加工対象物が、該加工対象物に適合する何れかの前記段溝に嵌合し、前記一の側面が該段溝の基準壁面に当接した状態で前記アタッチメントに設置され、
    前記設置部には、前記加工対象物の前記一の側面とは反対側の面に向けて弾性的に付勢される保持体が備えられている、ことを特徴とするサーマル加工機。
  10. 前記制御手段が、前記アタッチメントにおける前記保持体の位置に基づいて、前記加工対象物のタイプを特定する、請求項7又は9に記載のサーマル加工機。
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