JP6398494B2 - 画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6398494B2
JP6398494B2 JP2014181712A JP2014181712A JP6398494B2 JP 6398494 B2 JP6398494 B2 JP 6398494B2 JP 2014181712 A JP2014181712 A JP 2014181712A JP 2014181712 A JP2014181712 A JP 2014181712A JP 6398494 B2 JP6398494 B2 JP 6398494B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
laser
emitting points
light
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014181712A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016057368A (ja
Inventor
長島 賢治
賢治 長島
野上 豊史
豊史 野上
伊東 達也
達也 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2014181712A priority Critical patent/JP6398494B2/ja
Priority to EP15183967.7A priority patent/EP2993899A1/en
Priority to US14/846,087 priority patent/US10051247B2/en
Priority to CN201510559755.XA priority patent/CN105404082B/zh
Publication of JP2016057368A publication Critical patent/JP2016057368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6398494B2 publication Critical patent/JP6398494B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、画像投影装置に関し、特に、レーザ発光素子を光源に用いた画像投影装置に関する。
従来、レーザ発光素子を光源に用いた画像投影装置が、レーザプロジェクターや、車載用のHUD(ヘッドアップディスプレイ)などとして用いられている。このような画像投影装置は、例えば、赤色光を出射するレーザ発光素子、緑色光を出射するレーザ発光素子、及び青色光を出射するレーザ発光素子を備え、これらのレーザ発光素子からそれぞれ出射される光をスクリーンに導くことにより、カラー画像を当該スクリーンに投影する。
画像投影装置の性能の1つとして、安定的に投影できる画像の輝度範囲(ダイナミックレンジとも言う)の広さが挙げられる。例えば、画像投影装置が車載用HUDに用いられる場合、ダイナミックレンジが広ければ、例えば快晴の日中から闇夜まで、外光の強度が極端に異なるどのような状況下でも、状況に応じて運転者が視認するために適した輝度で画像を表示できる。
周知のように、レーザ発光素子には、レーザ発振を安定的に行うために必要な最小の駆動電流(いわゆるしきい値電流)が存在する。レーザ発光素子は、当該しきい値以上の駆動電流が供給されるとき、駆動電流の量に応じた強度のレーザ光を安定的に出射する。他方、当該しきい値未満の電流が供給されるとき、レーザ光を安定的に出射することができない。
そこで、当該しきい値以上の振幅を有しかつパルス幅変調された駆動電流でレーザ発光素子をパルス発光させる技術が知られている(例えば、特許文献1)。この技術によれば、レーザ発光素子を連続発光させる場合と比べて実効的な強度が小さいレーザ光が安定的に得られる。
国際公開第2012/104967号
しかしながら、レーザ発光素子をパルス発光させる場合、パルス幅変調された駆動電流を生成するために、比較的大きな電流を、少なくともピクセル周波数以上の高周波でチョッピングするスイッチング回路が必要となり、回路を簡素化する上での不利がある。
また、駆動電流が高周波のパルス電流であることから、波形歪みを低減しかつ電磁雑音を抑制するために、例えば、駆動電流の供給経路を極力短く設けるなど、実装上の制約が生じ易い。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、レーザ発光素子を光源に用いた画像投影装置であって、当該レーザ発光素子の駆動電流をパルス幅変調することなく、かつ画像を広い輝度範囲で安定的に投影できる画像投影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示される1つの態様に係る画像投影装置は、1つの色に属する波長の複数の第1レーザ光を出射する複数の発光点と前記複数の第1レーザ光を1つの第2レーザ光に結合するビーム整形器とを有するレーザ光源と、前記第2レーザ光の進行方向を周期的に変更するビーム偏向器と、可変の駆動電流を、前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給するドライバと、前記第2レーザ光の目標強度に応じて前記ドライバを制御し、前記目標強度が、全ての前記発光点に1つの駆動電流が分配されかつ1つ以上の前記発光点がモード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に得られる前記第2レーザ光の強度の範囲である管理範囲に含まれるか否かに応じて、1つの駆動電流を前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替えるコントローラと、を備える。
また、前記複数の発光点はそれぞれ異なるレーザ発光素子に設けられ、前記ビーム整形器は、前記複数の第1レーザ光を前記第2レーザ光に結合するビーム結合器と、前記第2レーザ光を略平行光に変換するコリメートレンズと、で構成されてもよい。
また、開示される1つの態様に係る画像投影装置は、単一のレーザ発光素子に設けられ、1つの色に属する波長の複数の第1レーザ光を出射する複数の発光点と、前記複数の第1レーザ光の各々を略平行光に変換するコリメートレンズと、略平行光に変換後の前記複数の第1レーザ光を各異なる領域で受けて略同一の進行方向に回折させる回折格子板とを有するレーザ光源と、前記第2レーザ光の進行方向を周期的に変更するビーム偏向器と、可変の駆動電流を、前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給するドライバと、前記第2レーザ光の目標強度に応じて前記ドライバを制御し、前記目標強度が、全ての前記発光点に1つの駆動電流が分配されかつ1つ以上の前記発光点がモード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に得られる前記第2レーザ光の強度の範囲である管理範囲に含まれるか否かに応じて、1つの駆動電流を前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替えるコントローラと、を備える。
また、開示される1つの態様に係る画像投影装置は、単一のレーザ発光素子に設けられ、1つの色に属する波長の複数の第1レーザ光を出射する複数の発光点と、前記複数の第1レーザ光を各異なる領域で受けて各異なる進行方向に回折させる回折格子板と、前記回折後の前記複数の第1レーザ光の各々を略平行光に変換するコリメートレンズと、を有し、前記回折格子板は、前記複数の第1レーザ光を前記コリメートレンズの光軸上の1点から出射されたとみなせる向きに回折させる、レーザ光源と、前記第2レーザ光の進行方向を周期的に変更するビーム偏向器と、可変の駆動電流を、前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給するドライバと、前記第2レーザ光の目標強度に応じて前記ドライバを制御し、前記目標強度が、全ての前記発光点に1つの駆動電流が分配されかつ1つ以上の前記発光点がモード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に得られる前記第2レーザ光の強度の範囲である管理範囲に含まれるか否かに応じて、1つの駆動電流を前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替えるコントローラと、を備える。
これにより、前記複数の発光点の全てを発光させて生成した場合に光強度が不安定になる懸念がある前記管理範囲の強度のレーザ光を、前記複数の発光点の一部を発光させて生成している。つまり、前記管理範囲の強度のレーザ光をより少ない個数の発光点を発光させて生成するので、個々の発光点で生成する光強度は、より大きくなる。その結果、個々の発光点が前記不安定領域を避けて動作することが可能になり、光強度が不安定になる懸念が緩和される。
また、前記コントローラは、前記第2レーザ光の複数の強度と駆動電流の量及び供給先との対応を示す対応情報を保持し、前記対応情報は、前記管理範囲に含まれる複数の強度の各々について、駆動電流の量として前記複数の発光点の前記一部に供給することによって当該強度の前記第2レーザ光が得られる電流量を示し、駆動電流の供給先として前記複数の発光点の前記一部を示し、前記管理範囲に含まれない複数の強度の各々について、駆動電流の量として前記複数の発光点の全てに分配することによって当該強度の前記第2レーザ光が得られる電流量を示し、駆動電流の供給先として前記複数の発光点の全てを示し前記コントローラは、前記対応情報に従って前記ドライバを制御することにより、前記目標強度に対応する量の駆動電流を、前記目標強度に対応する供給先に供給してもよい。
これにより、前記コントローラは、前記対応情報に従って前記ドライバを制御することにより、前述の効果を得ることができる。
また、前記複数の発光点の各々には、レーザ発振を開始するために必要な動作電流の最小値である個別のしきい値があり、前記複数の発光点の各々の前記不安定領域は、当該発光点の前記しきい値の周りにあらかじめ定められる電流範囲によって規定されてもよい。
これにより、前記しきい値に基づいて前記ドライバを制御することにより、前述の効果を得ることができる。
また、前記コントローラは、前記目標強度が前記管理範囲に含まれる場合、前記ドライバを制御することにより、前記駆動電流を前記複数の発光点のうち前記しきい値が最も小さい1つの発光点に供給してもよい。
これにより、前記管理範囲内の光強度のレーザ光を、より小さい駆動電流で生成できる可能性が高まるので、前記画像投影装置の省電力性の点で有利である。
また、複数の色の各々に対応して前記レーザ光源が設けられ、前記画像投影装置は、色ごとの前記第2レーザ光を1つの第3レーザ光に結合するビーム結合器をさらに備え、前記ビーム偏向器は、前記第3レーザ光の進行方向を周期的に変更し、前記ドライバは、色ごとに可変の駆動電流を、当該色に対応する前記レーザ光源に含まれる前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給し、前記コントローラは、色ごとに、当該色の前記第2レーザ光の目標強度に対応する量の駆動電流を、当該色に対応する前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替えてもよい。
これにより、カラー画像投影装置が得られる。
なお、本発明は、このような画像投影装置として実現することができるだけでなく、このような画像投影装置において実行されるステップを含む画像投影装置の制御方法として実現することもできる。また、そのような制御方法を、コンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。
本発明によれば、レーザ発光素子を光源に用いた画像投影装置であって、当該レーザ発光素子の駆動電流をパルス幅変調することなく、かつ画像を広い輝度範囲で安定的に投影できる画像投影装置が得られる。
実施の形態1に係る画像投影装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るレーザ光源の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係るレーザドライバの機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る対応情報の一例を示す図である。 実施の形態1に係るレーザドライバの主要な入出力信号の時間変化の一例を示すタイミングチャートである。 比較例に係る画像投影装置の制御方法の一例を説明するグラフである。 実施の形態1に係る画像投影装置の制御方法の一例を説明するグラフである。 実施の形態2に係るレーザ光源の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2に係る回折格子板の詳細な構成の一例を示す概念図である。 実施の形態3に係るレーザ光源の機能的な構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る回折格子板の詳細な構成の一例を示す概念図である。 実施の形態4に係るカーナビゲーションシステムにおける画像投影装置の使用例を示す図である。 レーザダイオードの典型的な発光特性の一例を示すグラフである。
(本発明の基礎となった知見)
背景技術の欄で述べたように、本発明者は、レーザ発光素子をパルス幅変調により発光させる場合、回路を簡素化する上での不利があり、また、実装上の制約が生じやすいことを指摘した。そこで、本発明者は、レーザ発光素子を連続発光させながら、かつ強度のダイナミックレンジが広いレーザ光を得るための方策を検討した。
この検討において、本発明者は、まず、レーザ発光素子の発光特性を確認した。
図11は、レーザ発光素子の一例としてのレーザダイオードの典型的な発光特性の一例を示すグラフである。図11には、レーザダイオードの様々な駆動電流に対応して、当該レーザダイオードの動作モードと当該レーザダイオードから得られる光強度とが示されている。
図11に示されるように、駆動電流が小さいLED(Light Emitting Diode)発光領域において、レーザダイオードは、発光ダイオードと同様、自然放出によって光ビームを出射する。LED発光領域で得られる光ビームは、インコヒーレントでスペクトルが広くかつ強度が小さいながらも、駆動電流とよく対応する安定した強度を持つ。
駆動電流がより大きい多モード発振領域において、レーザダイオードは、相異なる波長に対応する多数の発振モードで同時にレーザ発振を生じる。多モード発振領域で得られるレーザ光は、複数の波長に強度のピークがあり、各波長の光強度の総和として、駆動電流とよく対応する安定した強度を持つ。
駆動電流がさらに大きいモード競合領域において、レーザダイオードは、相異なる波長に対応する複数の発振モードのうちの1つを高速にホップしながらレーザ発振を生じる。モード競合領域で得られるレーザ光は、強度のピークが、レーザ発振している発振モードに対応する波長に高速に入れ替わる。そのため、当該レーザ光の強度は、時間平均では駆動電流と対応するものの、瞬時的には駆動電流に応じた範囲内で変動する。なお、レーザダイオードのしきい値は、モード競合領域に含まれる。
駆動電流がさらに大きい単一モード発振領域において、レーザダイオードは、単一の発振モードでレーザ発振を生じる。単一モード発振領域で得られるレーザ光は、コヒーレントでかつ単一の波長に強度のピークがあり、駆動電流とよく対応する安定した強度を持つ。
このような発光特性に基づき、従来、レーザダイオードは単一モード発振で動作させるのが常識的な考え方である。実効的な強度が小さいレーザ光を得るために、レーザダイオードを、しきい値以上の振幅を有しかつパルス幅変調された駆動電流で発光させる従来の技術も、この考え方に基づいている。
これに対し、本発明者は、例えば画像投影装置のように、レーザ光のインコヒーレント性や、スペクトルの多少の広がりが許容される用途では、単一モード発振領域のみならず、多モード発振領域やLED発光領域をも用いて、レーザダイオードを連続発光させるとよいことに気付いた。ただし、その場合、レーザダイオードがモード競合領域で動作することを回避する必要がある。前述のとおり、モード競合領域で得られるレーザ光の強度には、時間的なゆらぎがあり、当該レーザ光でスクリーンを走査すると、投影される画像に輝度むらや色むらが生じる懸念があるためである。
しかしながら、モード競合領域を単純に除外しただけでは、モード競合領域に対応する強度範囲のレーザ光が得られないという問題が残る。
本発明者は、このような知見に基づき鋭意検討を重ねた結果、本発明の画像投影装置に到達した。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る画像投影装置は、レーザ光源でピクセルごとに強度変調されたレーザ光を生成し、前記レーザ光でスクリーンを走査することにより、前記スクリーンに画像を投影する画像投影装置である。
前記レーザ光源には複数の発光点が設けられており、前記画像投影装置は、目標強度のレーザ光を得ようとするとき、前記目標強度が管理範囲に含まれるか否かに応じて、1つの駆動電流を前記発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替える。前記管理範囲は、1つの駆動電流が全ての前記発光点に分配されかつ1つ以上の前記発光点が前記モード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に得られる前記レーザ光の強度の範囲として定義される。
図1は、実施の形態1に係る画像投影装置の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図1に示されるように、画像投影装置100は、レーザ光源110、120、130、ビーム結合器151、152、ビーム偏向器160、レーザドライバ170、偏向ドライバ180、コントローラ190、及び操作部191を備える。図1には、画像投影装置100と共に、画像が投影されるスクリーン200が示されている。
レーザ光源110、120、130は、例えば、赤、緑、青にそれぞれ対応して設けられ、対応する1つの色に属する波長の複数の第1レーザ光を1つの第2レーザ光L2に結合して出射するレーザ光源である。レーザ光源110、120、130の詳細については後述する。
ビーム結合器151、152は、レーザ光源110、120、130の各々から出射された色ごとの第2レーザ光L2を1つの第3レーザ光L3に結合する光学素子である。ビーム結合器151、152は、例えば、ダイクロイックプリズムで構成されてもよい。
ビーム偏向器160は、第2レーザ光L2が結合された第3レーザ光L3の進行方向を周期的に変更する光学素子である。ビーム偏向器160は、第3レーザ光L3を、スクリーン200に向けて、スクリーン200を走査するように偏向する。ビーム偏向器160は、例えば、2軸の可動ミラーと当該可動ミラーを動かすアクチュエータとで構成されてもよい。
レーザドライバ170は、コントローラ190による制御に基づいて、レーザ光源110、120、130に駆動電流を供給するドライバである。レーザドライバ170の詳細については後述する。
偏向ドライバ180は、コントローラ190による制御に基づいて、ビーム偏向器160の向きを制御するドライバである。
コントローラ190は、レーザドライバ170及び偏向ドライバ180を制御することにより、ピクセルごとに強度変調されたレーザ光を生成し、前記レーザ光でスクリーン200を走査することにより、所望の画像をスクリーン200に投影する。コントローラ190は、例えば、画像投影装置100の外部から供給される映像信号(図示せず)で表される映像の各フレームをスクリーン200に投影してもよい。
コントローラ190は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)、RAM(Ramdom Aceess Memory)、ROM(Read Only Memory)、I/O(Input/Output)ポートなどを有するワンチップマイコンで構成されてもよい。コントローラ190の制御機能は、ROMに記録されているプログラムを、RAMを作業用のメモリとして用いて、MPUが実行することにより果たされるソフトウェア機能であってもよい。
操作部191は、画像投影装置100の動作を指示するためのユーザによる操作を受け付ける部である。操作部191がユーザから受け付ける指示には、例えば、画像投影装置100の電源を投入し切断する指示などが含まれ得る。操作部191は、画像投影装置100の筐体に設けられたメカニカルスイッチやタッチパネルで構成されてもよく、画像投影装置100とは別体のリモコンから送信される信号を受信するリモコンインターフェースで構成されてもよい。
次に、レーザ光源110、120、130の構成について説明する。
図2は、レーザ光源110、120、130の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図2には、レーザ光源110、120、130と共に、ビーム結合器151、152が示されている。
レーザ光源110、120、130は、何れも同等の構成を有するため、以下では、レーザ光源110の構成を代表して説明する。なお、以下の説明は、対応する構成要素の符号を読み替えることにより、レーザ光源120、130についても成り立つ。
図2に示さるように、レーザ光源110は、発光点111、112、ビーム結合器113、及びコリメートレンズ114を有している。
発光点111、112の各々は、レーザ光源110に対応する色に属する波長の第1レーザ光L1を出射する。発光点111、112は、例えば、別々のパッケージに封入されたディスクリート部品としての単一ビーム出力型のレーザダイオードで構成されてもよい。発光点111、112から出射される第1レーザ光L1の波長は、厳密に一致している必要はなく、例えば、カラー画像投影装置で用いられる赤、緑、青のうちの何れか1色として視認される範囲での誤差があってもよい。
ビーム結合器113は、複数の第1レーザ光L1を1つの第2レーザ光L2に結合する光学素子である。ビーム結合器113は、例えば、偏光ビームスプリッタで構成されてもよい。
コリメートレンズ114は、第2レーザ光L2を略平行光に変換する光学素子である。第2レーザ光L2は、厳密な平行光であってもよく、また、光学系の精度に依存する誤差を含んだ平行光であってもよい。また、第2レーザ光L2を、意図的に、平行光からわずかにすぼむ収束光とし、スクリーン200上で収束させてもよい。
ここで、ビーム結合器113及びコリメートレンズ114が、レーザ光源110におけるビーム整形器を構成する。
次に、レーザドライバ170の構成及び動作について説明する。
図3は、レーザドライバ170の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図3には、レーザドライバ170と共に、レーザ光源110、120、130、及びコントローラ190が示されている。図3の例では、例えば、レーザ光源110において、発光点111、112はカソードコモンで接続されており、レーザ光源120、130についても同様である。
図3に示されるように、レーザドライバ170は、DAC(デジタル−アナログ変換器)171、ANDゲート172、ラッチ173、及びスイッチ174〜179を有している。
コントローラ190は、データ信号DATA、選択信号SEL、データクロック信号DCLK、及びピクセルクロック信号PCLKを、レーザドライバ170に供給する。
ここで、データ信号DATAは、レーザ光源110、120、130のそれぞれに供給されるべき駆動電流の量をデジタル値で示す。選択信号SELは、発光点111、112、121、122、131、132のそれぞれに駆動電流を供給するかしないかをバイナリ値で示す。データクロックDCLKは、データ信号DATAの同期を示す。ピクセルクロックPCLKは、ピクセルの同期を示す。
図4は、データ信号DATA、選択信号SEL、データクロック信号DCLK、及びピクセルクロック信号PCLKの一例、並びに、これらの信号に応じて発光点(図中ではLDと略記)111、112、121、122、131、132に供給される電流量の一例を示すタイミングチャートである。
レーザドライバ170において、DAC171は、データクロックDCLKに同期してデータ信号DATAを取得し、レーザ光源110、120、130それぞれについて、取得されたデータ信号DATAで示される量の駆動電流を、ピクセルクロックPCLKに同期して生成する。
ANDゲート172は、データクロックDCLKとピクセルクロックPCLKとの論理積を求めることによりラッチトリガ信号を生成する。
ラッチ173は、ラッチトリガ信号に従って、ピクセルクロックPCLKごとに選択信号SELをラッチし、ラッチされた選択信号SELを、スイッチ174〜179の制御信号として出力する。
スイッチ174〜179は、それぞれ発光点111、112、121、122、131、132の駆動電流の経路に設けられ、選択信号SELに従って導通しまた非導通となることで、対応する発光点への駆動電流の供給と遮断とを切り替える。例えば、選択信号SELに従ってスイッチ174、175の動作に応じて、レーザ光源110用に生成された1つの駆動電流が発光点111、112の一方に供給されるか両方に分配されるかが切り替わる。レーザ光源120、130についても、同様に、対応するスイッチの動作に応じて駆動電流の供給先が切り替わる。
次に、光強度と駆動電流の量及び供給先との対応について説明する。
図5は、光強度と駆動電流の量及び供給先との対応を示す対応情報の一例を示す図である。図5に示される対応情報は、レーザ光源110から出射されるレーザ光(前述の第2レーザ光L2)の異なる複数の強度に対応して、レーザ光源110に供給される駆動電流の量、及び当該駆動電流を発光点111、112の何れに供給するかを示している。レーザ光源120、130についても、同様の対応情報により、光強度と駆動電流の量及び供給先との対応が示される。このような対応情報は、数表や数式など、周知のどのような方法で表現されてもよい。
前記対応情報は、次のような考え方で、光強度と駆動電流の量及び供給先とを対応付ける。
まず、レーザ光源110、120、130の各々の光強度に関して、管理範囲が定義される。当該管理範囲は、1つの駆動電流が当該レーザ光源に含まれる2つの発光点の両方に分配されかつ少なくとも一方の前記発光点が前記モード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に、当該レーザ光源から得られるレーザ光の強度の範囲として定義される。
前記対応情報は、前記管理範囲に含まれる複数の光強度の各々について、駆動電流の量として前記複数の発光点の一方に供給することによって当該強度の前記第2レーザ光が得られる電流量を示し、駆動電流の供給先として前記複数の発光点の前記一方を示す。
また、前記対応情報は、前記管理範囲に含まれない複数の強度の各々について、駆動電流の量として前記複数の発光点の全てに分配することによって当該強度の前記第2レーザ光が得られる電流量を示し、駆動電流の供給先として前記複数の発光点の全てを示す。
このような不安定領域、管理範囲、駆動電流の電流量及び供給先の技術的な意義について、詳細な説明を続ける。
図6は、前記不安定領域及び前記管理範囲を説明するための図である。
図6の(a)、(b)のグラフは、発光点111、112をそれぞれ単独で発光させたときの、駆動電流と光強度との関係を示すグラフである。先に図11を参照して説明したとおり、これらの個別の発光特性にはモード競合領域が存在する。
そのようなモード競合領域を含む不安定領域があらかじめ定められる。不安定領域は、例えば、モード競合領域の幅を所定の安全余裕で広げた領域であってもよく、具体的には、発光点のしきい値の周りにあらかじめ定められる電流範囲によって規定されてもよい。そのような電流範囲は、例えば、しきい値電流に対する比率によって定められてもよい。一例として、しきい値電流が50mAであり、しきい値電流の±30%を不安定領域とするとき、35mA〜65mAの駆動電流の範囲が不安定領域として規定される。
図6の(a)、(b)に示されるように、発光点111、112の不安定領域は、発光点111、112それぞれのしきい値Ith1、Ith2から上側に第1幅の電流範囲と下側に第2幅の電流範囲とを合わせた電流範囲によって規定されてもよい。なお、一般的には、しきい値Ith1としきい値Ith2とは異なり、図6の(a)、(b)に示される例では、しきい値Ith2はしきい値Ith1よりも小さい。
図6の(c)のグラフは、発光点111、112の両方に1つの駆動電流を分配する(全部点灯とも言う)ときの、当該駆動電流とトータルでの光強度との関係を示すグラフである。全部点灯において、当該駆動電流は、発光点111、112の特性に応じた比率で、発光点111、112の両方に分配される。この分配に応じて、前述した光強度の管理範囲が次のように特定される。
発光点111に不安定領域の上限の電流Ia1を分配する駆動電流をIa1+Ia2とすると、そのような駆動電流Ia1+Ia2に応じて発光点112には残りの電流Ia2が分配される。電流Ia1、Ia2によって発光点111、112で得られる光強度をそれぞれPa1、Pa2とすると、トータルの光強度Pa1+Pa2によって、管理範囲の上限が特定される。
また、発光点112に不安定領域の下限の電流Ib2を分配する駆動電流をIb1+Ib2とすると、そのような駆動電流Ib1+Ib2に応じて発光点111には残りの電流Ib1が分配される。電流Ib1、Ib2によって発光点111、112で得られる光強度をそれぞれPb1、Pb2とすると、トータルの光強度Pb1+Pb2によって、光強度の管理範囲の下限が特定される。
このようにして、発光点111、112の両方に1つの駆動電流が分配されかつ発光点111、112の少なくとも一方が前記不安定領域で動作する場合にトータルで得られる光強度の範囲(つまり、光強度PbからPaまでの範囲)である、前記管理範囲が特定される。
図6に示される電流Io1、Io2は、発光点111、112の定格電流をそれぞれ表し、光強度Po1、Po2は、発光点111、112の定格光強度をそれぞれ表している。
前述したように、前記管理範囲に含まれる光強度のレーザ光を、レーザ光源110で全部点灯によって生成すると、発光点111、112の少なくとも一方が前記不安定領域で動作する懸念がある。そこで、レーザ光源110で生成するレーザ光の目標強度が前記管理範囲に含まれる場合、発光点111、112の一方のみに駆動電流を供給(一部点灯とも言う)する。また、発光点111、112の当該一方の単独で前記目標強度のレーザ光が得られる量の駆動電流を供給する。
図7は、前記管理範囲に含まれる強度のレーザ光を一部点灯で生成するための駆動電流の量を説明するための図である。
図7の(a)、(b)のグラフは、図6の(a)、(b)のグラフと同一である。図7の(c)の例では、前記管理範囲内の強度のレーザ光を得るために、発光点112のみを発光(一部点灯)させている。
図7の(b)から、発光点112単独で前記管理範囲の下限Pb及び上限Paの光強度を得るための駆動電流は、それぞれIb、Iaである。そこで、図7の(c)の一部点灯では、IbからIaまでの範囲の駆動電流を、発光点112のみに供給することによって、前記管理範囲に含まれる目標強度のレーザ光を生成している。
このような不安定領域、管理範囲、駆動電流の電流量及び供給先は、上記の考え方に基づいて特定される限り、例えば、実測により特定されてもよく、また、シミュレーション、論理計算、カタログスペックの参照など、周知のどのような方法で特定されてもよい。
このようにして特定された管理範囲と、駆動電流の量及び供給先とが、図5の対応情報として保持される。
コントローラ190は、例えば、図5に示される対応情報を、レーザ光源110、120、130のそれぞれについてあらかじめ保持していてもよい。コントローラ190は、保持している対応情報によって、ピクセルごとの光強度に対応付けられる駆動電流の電流量及び供給先を示すデータ信号DATA及び選択信号SELを生成して、レーザドライバ170に供給してもよい。
これにより、不安定領域での動作が回避され、その結果、前記管理範囲内の強度のレーザ光が安定的に得られる。
なお、上記では、例えば図7の(c)に示されるように、一部点灯において、発光点112のみに駆動電流を供給している。このように、一部点灯において、しきい値がより小さい発光点を点灯することで、前記管理範囲内の光強度のレーザ光をより小さい駆動電流で生成できる可能性が高まるので、画像投影装置100の省電力性の点で有利である。
また、上記では、レーザ光源110、120、130の各々に、発光点を2つずつ設けたが、1つのレーザ光源に設けられる発光点の個数は限定されない。発光点の数は、3つ以上でもよく、レーザ光源ごとに異なってもよい。1つのレーザ光源に設けられる発光点の個数は、例えば、必要とされるレーザ光の最大強度に応じて定められてもよい。
また、全部点灯では全ての発光点を点灯させ、一部点灯では、1つ以上でかつ全てではない発光点を点灯させてもよい。1つのレーザ光源に設けられる発光点の個数、及び一部点灯で点灯させる発光点の個数は、例えば、一部点灯によって得られる光強度が管理範囲の光強度と一致するように、個々の発光点の発光特性を勘案して定められてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る画像投影装置は、実施の形態1に係る画像投影装置と比べて、レーザ光源の構成が異なる。
図8は、実施の形態2に係るレーザ光源の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図8に示されるレーザ光源140は、実施の形態1に係る画像投影装置100のレーザ光源110、120、130と置き換えられる。
レーザ光源140は、発光点141、142が形成された半導体チップ145と、コリメートレンズ114と、回折格子板143とを有する。
発光点141、142の各々は、レーザ光源140に対応する色に属する波長の第1レーザ光L1を出射する。発光点141、142は、例えば、単一のパッケージに封入されたディスクリート部品としてのマルチビーム出力型のレーザダイオードで構成されてもよい。
コリメートレンズ114は、前記複数の第1レーザ光L1の各々を略平行光に変換する光学素子である。
回折格子板143は、略平行光に変換後の複数の第1レーザ光L1を各異なる領域で受けて略同一の進行方向に回折させる光学素子である。
レーザ光源140は、回折格子板143によって進行方向が揃った複数の第1レーザ光L1を、第2レーザ光L2として出射する。
図9は、回折格子板143の詳細な構成の一例を示す概念図である。
図9に示されるように、回折格子板143は、領域1431で発光点142からの第1レーザ光L1を受け、領域1432で発光点141からの第1レーザ光L1を受ける。
領域1431には、発光点142から入射した第1レーザ光L1の−1次光を強く出射する回折格子が設けられ、領域1432には、発光点141から入射した第1レーザ光L1の+1次光を強く出射する回折格子が設けられている。前記−1次光と前記+1次光の進行方向とは略同一方向である。回折格子は、例えば、溝の断面形状が鋸歯状である面(ブレーズド化された面)によって構成されてもよい。
実施の形態2に係る画像投影装置では、このように構成されたレーザ光源140を、実施の形態1に係る画像投影装置100のレーザ光源110、120、130の代わりに用いることで、実施の形態1の画像投影装置100で説明した効果と同等の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
実施の形態2では、レーザ光の進行方向に、発光点141、142、コリメートレンズ114、回折格子板143がこの順に配置されたレーザ光源140の例について説明したが、レーザ光源の構成要素の配置はこの例には限らない。実施の形態3では、構成要素の配置が異なるレーザ光源の例について説明する。
図10は、実施の形態3に係るレーザ光源の構成の一例を示す図である。
図10に示されるように、レーザ光源150は、図8に示すレーザ光源140と比べて、コリメートレンズ114と回折格子板143との並び順が逆になっている点が異なる。すなわち、レーザ光源150において、レーザ光の進行方向に、発光点141、142、回折格子板143、コリメートレンズ114がこの順に配置される。
図11は、回折格子板143の詳細な構成の一例を示す概念図である。
図11に示されるように、レーザ光源150における回折格子板143は、発光点141、142から出射された第1レーザ光L1を各異なる領域で受けて、コリメートレンズ114の光軸上の1点から出射されたとみなせる向きに回折させる。これにより、発光点141、142それぞれの虚像を一致させることができる。
実施の形態3に係る画像投影装置では、このように構成されたレーザ光源150を、実施の形態1に係る画像投影装置100のレーザ光源110、120、130の代わりに用いることで、実施の形態1の画像投影装置100で説明した効果と同等の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図10は、実施の形態4に係る画像投影装置の使用例としてのHUDの一例を示す図である。
図10に示されるように、HUD1は、実施の形態1、2、3に係る画像投影装置100とスクリーン200とで構成される。HUD1は、例えば、自動車に搭載され、カーナビゲーションシステムの表示装置として用いられる。
画像投影装置100は、ナビゲーション情報を含む画像をスクリーン200に投影する。スクリーン200は、投影された画像を、フロントガラスの先(車外の風景の中)にある虚像として運転者の視野中に映し出す。なお、HUDに用いられるスクリーン200は、コンバイナとも呼ばれる。
前述したように、画像投影装置100は、画像を広い輝度範囲で安定的に投影するために優れているので、例えば快晴の日中から闇夜まで、外光の強度が極端に異なるどのような状況下でも、状況に応じて運転者が視認するために適した輝度の画像で、カーナビゲーション情報を運転者に提示することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る画像表示装置、及びその使用例としてのHUDについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施した形態は、本発明の範囲内に含まれ得る。
本発明はプロジェクタ装置として、例えば、自動車に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置などに適用できる。
1 HUD
100 画像投影装置
110、120、130、140、150 レーザ光源
111、112、121、122、131、132、141、142 発光点
113、123、133 ビーム結合器
114、124、134 コリメートレンズ
143 回折格子板
145 半導体チップ
151、152 ビーム結合器
160 ビーム偏向器
170 レーザドライバ
171 DAC
172 ANDゲート
173 ラッチ
174〜179 スイッチ
180 偏向ドライバ
190 コントローラ
191 操作部
200 スクリーン

Claims (8)

  1. 1つの色に属する波長の複数の第1レーザ光を出射する複数の発光点と前記複数の第1レーザ光を1つの第2レーザ光に結合するビーム整形器とを有するレーザ光源と、
    前記第2レーザ光の進行方向を周期的に変更するビーム偏向器と、
    可変の駆動電流を、前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給するドライバと、
    前記第2レーザ光の目標強度に応じて前記ドライバを制御し、前記目標強度が、全ての前記発光点に1つの駆動電流が分配されかつ1つ以上の前記発光点がモード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に得られる前記第2レーザ光の強度の範囲である管理範囲に含まれるか否かに応じて、1つの駆動電流を前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替えるコントローラと、
    を備える画像投影装置。
  2. 前記複数の発光点はそれぞれ異なるレーザ発光素子に設けられ、
    前記ビーム整形器は、前記複数の第1レーザ光を前記第2レーザ光に結合するビーム結合器と、前記第2レーザ光を略平行光に変換するコリメートレンズと、で構成される、
    請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 単一のレーザ発光素子に設けられ、1つの色に属する波長の複数の第1レーザ光を出射する複数の発光点と、前記複数の第1レーザ光の各々を略平行光に変換するコリメートレンズと、略平行光に変換後の前記複数の第1レーザ光を各異なる領域で受けて略同一の進行方向に回折させる回折格子板と、を有するレーザ光源と、
    前記第2レーザ光の進行方向を周期的に変更するビーム偏向器と、
    可変の駆動電流を、前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給するドライバと、
    前記第2レーザ光の目標強度に応じて前記ドライバを制御し、前記目標強度が、全ての前記発光点に1つの駆動電流が分配されかつ1つ以上の前記発光点がモード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に得られる前記第2レーザ光の強度の範囲である管理範囲に含まれるか否かに応じて、1つの駆動電流を前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替えるコントローラと、
    を備える画像投影装置。
  4. 単一のレーザ発光素子に設けられ、1つの色に属する波長の複数の第1レーザ光を出射する複数の発光点と、前記複数の第1レーザ光を各異なる領域で受けて各異なる進行方向に回折させる回折格子板と、前記回折後の前記複数の第1レーザ光の各々を略平行光に変換するコリメートレンズと、を有し、前記回折格子板は、前記複数の第1レーザ光を、前記コリメートレンズの光軸上の1点から出射されたとみなせる向きに回折させる、レーザ光源と、
    前記第2レーザ光の進行方向を周期的に変更するビーム偏向器と、
    可変の駆動電流を、前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給するドライバと、
    前記第2レーザ光の目標強度に応じて前記ドライバを制御し、前記目標強度が、全ての前記発光点に1つの駆動電流が分配されかつ1つ以上の前記発光点がモード競合領域を含むあらかじめ定められた不安定領域で動作する場合に得られる前記第2レーザ光の強度の範囲である管理範囲に含まれるか否かに応じて、1つの駆動電流を前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替えるコントローラと、
    を備える画像投影装置。
  5. 前記コントローラは、
    前記第2レーザ光の複数の強度と駆動電流の量及び供給先との対応を示す対応情報を保持し、
    前記対応情報は、前記管理範囲に含まれる複数の強度の各々について、駆動電流の量として前記複数の発光点の前記一部に供給することによって当該強度の前記第2レーザ光が得られる電流量を示し、駆動電流の供給先として前記複数の発光点の前記一部を示し、前記管理範囲に含まれない複数の強度の各々について、駆動電流の量として前記複数の発光点の全てに分配することによって当該強度の前記第2レーザ光が得られる電流量を示し、駆動電流の供給先として前記複数の発光点の全てを示し、
    前記コントローラは、
    前記対応情報に従って前記ドライバを制御することにより、前記目標強度に対応する量の駆動電流を、前記目標強度に対応する供給先に供給する、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の画像投影装置。
  6. 前記複数の発光点の各々には、レーザ発振を開始するために必要な動作電流の最小値である個別のしきい値があり、
    前記複数の発光点の各々の前記不安定領域は、当該発光点の前記しきい値の周りにあらかじめ定められる電流範囲によって規定される、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の画像投影装置。
  7. 前記コントローラは、前記目標強度が前記管理範囲に含まれる場合、前記ドライバを制御することにより、前記駆動電流を前記複数の発光点のうち前記しきい値が最も小さい1つの発光点に供給する、
    請求項に記載の画像投影装置。
  8. 複数の色の各々に対応して前記レーザ光源が設けられ、
    前記画像投影装置は、色ごとの前記第2レーザ光を1つの第3レーザ光に結合するビーム結合器をさらに備え、
    前記ビーム偏向器は、前記第3レーザ光の進行方向を周期的に変更し、
    前記ドライバは、色ごとに可変の駆動電流を、当該色に対応する前記レーザ光源に含まれる前記複数の発光点のなかから選択される1つ以上の発光点に供給し、
    前記コントローラは、色ごとに、当該色の前記第2レーザ光の目標強度に対応する量の駆動電流を、当該色に対応する前記複数の発光点の一部に供給するか全てに分配するかを切り替える、
    請求項1〜7の何れか1項に記載の画像投影装置。
JP2014181712A 2014-09-05 2014-09-05 画像投影装置 Expired - Fee Related JP6398494B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181712A JP6398494B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 画像投影装置
EP15183967.7A EP2993899A1 (en) 2014-09-05 2015-09-04 Image projection apparatus
US14/846,087 US10051247B2 (en) 2014-09-05 2015-09-04 Image projection apparatus
CN201510559755.XA CN105404082B (zh) 2014-09-05 2015-09-06 图像投影设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181712A JP6398494B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 画像投影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016057368A JP2016057368A (ja) 2016-04-21
JP6398494B2 true JP6398494B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=55758330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014181712A Expired - Fee Related JP6398494B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 画像投影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6398494B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6674346B2 (ja) * 2016-07-19 2020-04-01 横河電機株式会社 安定化光源機能付光パルス試験器
JP7009735B2 (ja) * 2016-09-08 2022-01-26 株式会社リコー 画像表示装置及び物体装置
CN115202140A (zh) * 2021-04-14 2022-10-18 中强光电股份有限公司 投影装置及其亮度控制方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1078556A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 光走査装置
JP2000131554A (ja) * 1998-10-22 2000-05-12 Furukawa Electric Co Ltd:The 光合分波モジュール
JP5013579B2 (ja) * 2006-02-07 2012-08-29 株式会社リコー マルチビーム光源ユニット、光走査装置及び画像形成装置
JP2008083661A (ja) * 2006-08-30 2008-04-10 Olympus Corp 照明装置およびそれを用いた画像投影装置
JP5194973B2 (ja) * 2007-04-10 2013-05-08 セイコーエプソン株式会社 光源装置、モニタ装置、プロジェクタ、及び光源装置の駆動方法
JP2011180277A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Brother Industries Ltd 画像表示装置
JP5195991B2 (ja) * 2010-10-04 2013-05-15 ソニー株式会社 照明装置および表示装置
JP5633695B2 (ja) * 2010-11-29 2014-12-03 ソニー株式会社 照明装置、投影型表示装置および直視型表示装置
GB2477384B (en) * 2011-01-04 2011-12-21 Prysm Inc Fine brightness control in panels or screens with pixels
JP5648556B2 (ja) * 2011-03-28 2015-01-07 ソニー株式会社 照明装置、投射型表示装置および直視型表示装置
JP5423742B2 (ja) * 2011-08-27 2014-02-19 株式会社デンソー ヘッドアップディスプレイ装置
TWI494907B (zh) * 2011-10-25 2015-08-01 Sony Corp A laser driving circuit, a laser driving method, and a device for using laser light
US20140211466A1 (en) * 2013-01-30 2014-07-31 Paul Gerard Dewa Étendue shaping using faceted arrays
JPWO2016035349A1 (ja) * 2014-09-05 2017-06-22 船井電機株式会社 レーザー光学装置及び画像投影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016057368A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10051247B2 (en) Image projection apparatus
EP2112832B1 (en) Image display device
US20180131915A1 (en) Projection device and projection method, projection module, electronic device, and program
US20070086495A1 (en) Method and apparatus for stable laser drive
US20120044279A1 (en) Image Projection Apparatus and Laser Beam Projection Apparatus
US10670220B2 (en) Method for controlling a laser illumination device for a motor vehicle headlight
JP2012108397A (ja) 表示装置
JP6398494B2 (ja) 画像投影装置
US20180192018A1 (en) Projection device and projection method, projection module, electronic device, and program
JP5195942B2 (ja) 走査型画像表示装置
JP2010250208A (ja) 画像表示装置および画像表示装置の制御方法
US11798471B2 (en) Control scheme for a scanning display
JP2009146941A (ja) レーザ光源およびその制御方法
JP6010632B2 (ja) 光源ユニット、光源ユニットの制御方法、プログラム及び記録媒体
JP2008089931A (ja) 画像表示装置および画像サイズ変更方法
US7972001B2 (en) Projection illumination device and method for projection visual display system using multiple controlled light emitters having individual wavelengths
CN112147834A (zh) 一种光源、投影显示装置及光源调制方法
JP5263252B2 (ja) 走査型画像表示装置
JP6375799B2 (ja) 画像投影装置
US11060681B2 (en) Lighting apparatus for a motor vehicle
US20160323550A1 (en) Scanned light beam video projection system and method, automotive vehicle head-up display and adaptive lighting device using such a system
WO2014162590A1 (ja) プロジェクタおよびその制御方法
WO2015194377A1 (ja) 光源駆動装置及び画像表示装置
WO2012007027A1 (en) Light emitting device and method for creating a multi-colored light beam
JP2008275930A (ja) 投写型映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170707

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6398494

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees