JP6396263B2 - 流体荷役装置の緊急離脱装置 - Google Patents

流体荷役装置の緊急離脱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6396263B2
JP6396263B2 JP2015139092A JP2015139092A JP6396263B2 JP 6396263 B2 JP6396263 B2 JP 6396263B2 JP 2015139092 A JP2015139092 A JP 2015139092A JP 2015139092 A JP2015139092 A JP 2015139092A JP 6396263 B2 JP6396263 B2 JP 6396263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupler
valve body
fluid
inner pipe
emergency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015139092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017020584A (ja
Inventor
務 河合
務 河合
智教 高瀬
智教 高瀬
峻太郎 海野
峻太郎 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKYO BOEKI ENGINEERING LTD.
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
TOKYO BOEKI ENGINEERING LTD.
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKYO BOEKI ENGINEERING LTD., Kawasaki Jukogyo KK filed Critical TOKYO BOEKI ENGINEERING LTD.
Priority to JP2015139092A priority Critical patent/JP6396263B2/ja
Priority to PCT/JP2016/070171 priority patent/WO2017010404A1/ja
Priority to CN201680035469.6A priority patent/CN107835912B/zh
Priority to EP16824384.8A priority patent/EP3321552B1/en
Priority to US15/738,419 priority patent/US10371298B2/en
Publication of JP2017020584A publication Critical patent/JP2017020584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6396263B2 publication Critical patent/JP6396263B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L29/00Joints with fluid cut-off means
    • F16L29/04Joints with fluid cut-off means with a cut-off device in each of the two pipe ends, the cut-off devices being automatically opened when the coupling is applied
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B67OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
    • B67DDISPENSING, DELIVERING OR TRANSFERRING LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B67D7/00Apparatus or devices for transferring liquids from bulk storage containers or reservoirs into vehicles or into portable containers, e.g. for retail sale purposes
    • B67D7/06Details or accessories
    • B67D7/32Arrangements of safety or warning devices; Means for preventing unauthorised delivery of liquid
    • B67D7/3218Arrangements of safety or warning devices; Means for preventing unauthorised delivery of liquid relating to emergency shut-off means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B67OPENING, CLOSING OR CLEANING BOTTLES, JARS OR SIMILAR CONTAINERS; LIQUID HANDLING
    • B67DDISPENSING, DELIVERING OR TRANSFERRING LIQUIDS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B67D9/00Apparatus or devices for transferring liquids when loading or unloading ships
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L37/00Couplings of the quick-acting type
    • F16L37/28Couplings of the quick-acting type with fluid cut-off means
    • F16L37/30Couplings of the quick-acting type with fluid cut-off means with fluid cut-off means in each of two pipe-end fittings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L37/00Couplings of the quick-acting type
    • F16L37/28Couplings of the quick-acting type with fluid cut-off means
    • F16L37/30Couplings of the quick-acting type with fluid cut-off means with fluid cut-off means in each of two pipe-end fittings
    • F16L37/32Couplings of the quick-acting type with fluid cut-off means with fluid cut-off means in each of two pipe-end fittings at least one of two lift valves being opened automatically when the coupling is applied
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/8593Systems
    • Y10T137/8807Articulated or swinging flow conduit

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

本発明は、流体、特に液体水素などの極低温流体を荷役するのに適した流体荷役装置の緊急離脱装置に関するものである。
近年、地球温暖化の問題が深刻化するなかで、石油・天然ガス等の化石燃料に代わるエネルギーとして、太陽光や風力、水力、地熱等の自然エネルギー(再生可能エネルギー)の利用拡大が推進されてきている。この自然エネルギーは、現状、ほぼ電気という形のエネルギーに変換されているが、電気は大量貯蔵には不向きなものであり、また、輸送ロスも大きいことから、近年、大量貯蔵、長距離輸送が可能な水素を、自然エネルギーを活用して製造し水素エネルギーとして積極的に利用してゆく取り組みが検討されている。
水素は、単に貯蔵、輸送が可能であるというメリットだけでなく、水や化合物として地球上に無尽蔵に存在する物質であることや、ロケット燃料として利用されるなどエネルギーとしてのパワーが大きいこと、更に、燃焼しても空気中の酸素と反応して水を生成するだけで二酸化炭素や大気汚染物質を排出しないクリーンエネルギーである等の様々なメリットがある。
また、日本国内の自然エネルギーは量的限界があるため、将来的には、国外の自然エネルギーを活用し水素を大量製造し、これを貯蔵、輸送することで日本国内のエネルギー問題を解消することも検討されている。
このような背景のもと、水素利用の拡大に伴い、この水素の貯蔵・輸送技術の確立が急務となっており、そのなかの一つとして、液体水素を荷役するための流体荷役装置(ローディングアーム)の開発が挙げられている。
この流体荷役装置は、海上のタンカーと陸上の貯蔵設備との間の液化天然ガスや液化石油ガス等の各種流体の荷役作業に用いられているものであり、従来、強風や高潮、或いは津波等によるタンカーの予期せぬ移動で海上側、陸上側の各流体荷役装置間で流体搬送ラインの破断が生じ、搬送中の流体が外部流出してしまう可能性があることから、前記不具合の発生を防止するために、或いは、海上側、陸上側の一方で火災など不測の事態が発生した際に、他方側への被害の拡大を防止するために、緊急時に速やかに流体の搬送(流通)を緊急遮断弁によって遮断して流体の外部への流出を確保した後、搬送ラインを海上側、陸上側の夫々に分離し、海上側、陸上側の搬送ライン夫々に掛かる負荷を低減する緊急離脱装置が設けられているものがある。
水素は常温では気体であり、この気体の状態では体積が大きく、貯蔵、輸送には不向きな形態であるため、一般的には液化状態で貯蔵・輸送される。
水素の沸点は、−253℃であるから、液化するためには温度を−253℃以下にする必要があり、また、液化した水素は非常に蒸発し易いため、液体水素の貯蔵、輸送においては−253℃以下の環境を保持することが必須要件である。
しかしながら、従来の緊急離脱装置は、断熱性能が低く、外部から侵入した熱が流体に伝わり易く、よって、液体水素を流通した場合、外気温の熱が流通する液体水素の液温を上げ、流通中に液体水素が蒸発して気体状態になってしまい効率的に輸送することができないという問題がある。
また、極低温の液体水素を流通することで装置表面温度が液体水素と同等の温度(−253℃)になり、これにより、配管の周囲に存在する酸素(沸点:−183℃)が液化して流体荷役装置の周囲に溜まってしまう。更に、緊急離脱動作が行われて、海上側、陸上側の夫々の配管を連結しているカプラー同士が分離状態になると、流体を遮断する弁体が露出状態となるが、この露出した弁体自体も表面温度が液体水素と同等の温度(−253℃)になるため、この露出する弁体付近に存在する酸素(沸点:−183℃)が液化して周囲に溜まってしまう。この液化酸素は支燃性であるため、万が一、トラブル等で火気が生じた場合、この支燃性ガスである液化酸素が周囲に存在してしまうことは非常に危険である。
本発明は、このような問題を解決し、連結状態、分離状態のいずれの状態においても断熱性に優れ、荷役する流体の蒸発を可及的に低減し効率的に荷役することができると共に、装置表面の極低温化を防止し、装置周囲に存在する酸素の液化を抑制し、支燃性のある液化酸素の発生を防止する、安全性に優れた従来にない画期的な流体荷役装置の緊急離脱装置を提案することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
荷役配管内を流通している流体の流通を遮断すると共にこの流体の外部流出を防止する弁体1を夫々に設けた第一カプラー2と第二カプラー3とを連結機構4により離脱可能に連結して緊急離脱自在に構成して、緊急時に前記第一カプラー2と前記第二カプラー3の夫々の前記弁体1が作動し閉弁状態となって前記流体の流通を遮断すると共に、前記連結機構4が前記第一カプラー2と前記第二カプラー3の連結を解除して、前記第一カプラー2と前記第二カプラー3とが分離するように構成した流体荷役装置の緊急離脱装置において、前記第一カプラー2及び前記第二カプラー3は、夫々、前記流体が流通する内管部5を外管部6で覆い、この内管部5と前記外管部6との間を真空状態にした真空二重構造とすると共に、前記内管部5内に二体の前記弁体1を前記流体の流通方向に並設した構成とし、緊急離脱時に、前記内管部5内に並設した前記二体の弁体1のカプラー開口部側に設けた第一弁体1Aよりも奥側に設けた第二弁体1Bが夫々閉弁状態となった後、この第二弁体1Bよりも前記カプラー開口部側に残留する残留流体を、前記第二弁体1Bよりも奥側の前記内管部5内へ移送するための残留流体移送機構を設けた構成とし、前記残留流体移送機構は、前記内管部5の前記第二弁体1Bよりも前記カプラー開口部側に設けた流体移送用ガス導入部7を介して前記残留流体が残留している流体残留部内に流体移送用ガスを導入して、前記流体残留部から前記残留流体を排出すると共に、移送配管部8を通じて前記残留流体を前記第一カプラー2と前記第二カプラー3のいずれか若しくは双方の第二弁体1Bの奥側の前記内管部5内へ移送するように構成して、前記第一弁体1Aと前記第二弁体1Bの夫々が閉弁状態となると共に、前記第一カプラー2と前記第二カプラー3とが分離した緊急離脱動作完了状態において、前記第一カプラー2及び前記第二カプラー3の夫々の閉弁状態の前記第一弁体1Aと前記第二弁体1Bとで仕切り形成された空間部が断熱部9となり、この断熱部9と、前記内管部5と前記外管部6との間の真空部10とにより、前記内管部5及び前記第二弁体1Bへの熱伝導が可及的に低減されて、前記内管部5内の流体の蒸発が防止されると共に、前記外管部6及び前記第一弁体1Aへの前記流体の冷熱の伝導が可及的に低減されて、カプラー表面付近の極低温化が防止されるように構成したことを特徴とする流体荷役装置の緊急離脱装置に係るものである。
また、前記流体は、液体水素であり、前記流体移送用ガスは、ヘリウムガスであることを特徴とする請求項1記載の流体荷役装置の緊急離脱装置に係るものである。
また、緊急離脱時は、前記第一カプラー2及び前記第二カプラー3の夫々の前記第二弁体1Bが閉弁状態になり、この閉弁状態となった前記第一カプラー2の第二弁体1Bと前記第二カプラー3の第二弁体1Bとの間に残留する残留流体を前記残留流体移送機構により前記第一カプラー2と前記第二カプラー3のいずれか一方若しくは双方の前記第二弁体1Bより奥側の前記内管部5内へ移送すると共に、前記第一カプラー2の第二弁体1Bと前記第二カプラー3の第二弁体1Bとの間を前記流体移送用ガスで置換した後、前記第一カプラー2及び前記第二カプラー3の夫々の前記第一弁体1Aを閉弁状態にして、この第一弁体1Aと前記第二弁体1Bとの間に前記断熱部9を形成し、この断熱部9を形成した後、前記連結機構4による連結を解除して前記第一カプラー2と前記第二カプラー3とが分離して緊急離脱するように構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の流体荷役装置の緊急離脱装置に係るものである。
また、緊急離脱時は、前記連結機構4による連結を解除して前記第一カプラー2と前記第二カプラー3とを分離し、この第一カプラー2と第二カプラー3とが分離することによって、前記第一カプラー2及び前記第二カプラー3の夫々の前記第一弁体1A及び前記第二弁体1Bが閉弁状態になり、この閉弁状態となった前記第一カプラー2及び前記第二カプラー3の夫々の前記第一弁体1Aと前記第二弁体1Bとの間に残留する残留流体を前記残留流体移送機構により夫々の前記第二弁体1Bより奥側の前記内管部5内へ移送すると共に、前記第一カプラー2及び前記第二カプラー3の夫々の前記第一弁体1Aと前記第二弁体1Bとの間を前記流体移送用ガスで置換して、この第一弁体1Aと前記第二弁体1Bとの間に前記断熱部9を形成するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の流体荷役装置の緊急離脱装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、第一カプラーと第二カプラーとが連結した状態(流体荷役中)においては、内管部と外管部との間に設けた真空部により、内管部と外管部との間の熱伝導が遮断されて優れた断熱性能を発揮する。
また、第一カプラーと第二カプラーとが分離した状態(緊急離脱後の状態)においては、前記真空部によって内管部と外管部との間の熱伝導が遮断されると共に、第一弁体と第二弁体との間に形成された断熱部により、第一弁体と第二弁体との間の熱伝導が可及的に低減されて、連結状態同様、優れた断熱性能を発揮する。
従って、例えば、液体水素等の極低温流体で且つ非常に蒸発し易い荷役が難しい流体を荷役する場合でも、流体の蒸発を可及的に低減して、効率的に荷役したり、蒸発による体積膨張によって配管破損などの不具合の発生を防止したりすることができると共に、流体の冷熱による緊急離脱装置表面の極低温化を防止でき、この装置表面の極低温化によって生ずる装置周囲に存在する酸素の液化を防止し、支燃性の液化酸素の生成を防止することができ、万が一、火気が生じるようなトラブルが発生しても被害の拡大を回避することができる。
しかも、第一弁体、第二弁体の二重弁体構造により、仮に、第二弁体に不具合が生じてこの第二弁体で流通を遮断している流体がリークしても、断熱部内でリークした流体がガス化すると共に、第一弁体により外部流出を阻止することができるから、流体の外部漏洩が防止されるので、漏洩した流体が作業者と接触する危険性を可及的に低減することができる。
このように、本発明は、極めて安全性に優れた従来にない画期的な流体荷役装置の緊急離脱装置となる。
また、請求項2記載の発明においては、流体移送用ガスをヘリウムガスとすることで、液体水素を荷役しても、流体移送用ガスが凍ることなく良好に内管部内の残留流体の液体水素を移送することができる実用性に優れた流体荷役装置の緊急離脱装置となる。
また、請求項3記載の発明においては、緊急離脱時の第一カプラーと第二カプラーとが分離した際の内管部から外部に漏出する流体の漏出量を可及的に低減することができ、一層安全性に優れた流体荷役装置の緊急離脱装置となる。
また、請求項4記載の発明においては、例えば、第一カプラーと第二カプラーとが連結している状態では、弁体(第一弁体)同士の押し合いにより付勢体を伸長付勢に抗して縮退させることで開弁状態にし、緊急離脱時、連結機構による連結が解除されて分離可能な状態になると、前記弁体同士を押し付け合わせる力の作用が無くなり、付勢体の伸長付勢により瞬時に各弁体(第一弁体及び第二弁体)が閉弁動作して自動的に各弁体を閉弁状態に切り替えられる構成とすることができ、これにより、弁体を開閉動作させる複雑な動作機構や駆動部を必要とせず、簡易に設計実現可能な実用性に優れた流体荷役装置の緊急離脱装置となる。
実施例1の流体荷役装置を示す概略図である。 実施例1の緊急離脱装置を示す説明正断面図である。 実施例1の緊急離脱時の動作説明図である。 実施例1の緊急離脱時の動作説明図である。 実施例1の緊急離脱時の動作説明図である。 実施例1の緊急離脱時の動作説明図である。 実施例1の緊急離脱時の動作説明図である。 実施例2の緊急離脱装置(連結状態)を示す説明正断面図である。 実施例2の緊急離脱装置(分離状態)を示す説明正断面図である。 実施例2の緊急離脱時の動作説明図である。 実施例2の緊急離脱時の動作説明図である。 実施例2の緊急離脱時の動作説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
緊急離脱時は、例えば、先ず、第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第二弁体1Bが閉弁状態となって流体の流通を遮断する。
そして、この閉弁状態の第一カプラー2の第二弁体1Bと第二カプラー3の第二弁体1Bとで仕切られた内側の内管部5内に流体移送機構により流体移送用ガスを導入して、この第二弁体1Bで仕切られた内管部5内に残留する残留流体を前記内管部5内から排出し、この排出した残留流体を移送配管部8を通じて第一カプラー2と第二カプラー3とのいずれか一方若しくは双方の第二弁体1Bより奥側の内管部5内へ移送して、第二弁体1Bで仕切られた内管部5内を流体移送用ガスで置換した状態(流体移送用ガス封入状態)にする。
この第二弁体1Bで仕切られた内管部5内の残留流体の排出及び流体移送用ガス置換が完了した後、第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第一弁体1Aが閉弁状態となり、第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々に、閉弁状態の第一弁体1Aと第二弁体1Bとにより仕切り形成された空間部が形成され、この空間部が形成された後、連結機構4が連結解除動作し、第一カプラー2と第二カプラー3との連結が解除されて、第一カプラー2と第二カプラー3とが分離して緊急離脱が完了する。
本発明は、上述のように緊急離脱することにより、第一カプラー2と第二カプラー3とが分離した際に、流体の外部流出が防止され、周囲への流体の飛散が防止される。
また、この第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第一弁体1Aと第二弁体1Bが閉弁し、且つ第一カプラー2と第二カプラー3とが分離した緊急離脱動作完了状態においては、第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々は、内管部5と外管部6との間に設けた真空部10によって、この内管部5と外管部6との間の熱伝導が遮断され断熱性能が向上し、また、閉弁状態の第一弁体1Aと第二弁体1Bとにより仕切り形成された空間部が断熱作用を有する断熱部9となり、この断熱部9によって第一弁体1Aと第二弁体1Bとの間の熱伝導性が低下して断熱性能が向上するから、第一カプラー2及び第二カプラー3は、夫々、分離状態においても優れた断熱性能を発揮し、これにより、外部からの内管部5内の流体への熱伝導が可及的に抑制されると共に、内管部5内の流体の冷熱の外管部6及び第一弁体1Aへの伝導が可及的に抑制される。
これにより、例えば、極低温流体で且つ非常に蒸発し易く荷役が難しい液体水素を荷役する場合でも、外気の熱が内管部5内に殆ど伝導されず、よって、内管部5内の液体水素の温度上昇が殆ど生じず、液体水素の蒸発が可及的に低減され、この液体水素が蒸発することによって生じる不具合、例えば体積膨張により圧力上昇が生じて流体荷役装置の配管や緊急離脱装置自体が破損するなどの不具合を防止することができる。
更に、内管部5内の液体水素の冷熱が外管部6及び第一弁体1Aに殆ど伝導されず、よって、液体水素による外管部6及び第一弁体1Aの極低温化、言い換えると第一カプラー2及び第二カプラー3の表面付近の極低温化が防止され、この第一カプラー2及び第二カプラー3周辺に存在する酸素の液化が抑制され、支燃性の液化酸素が周囲に落下し溜まることを防止するので、万が一、火気が生じるようなトラブルが発生しても被害の拡大を抑制することができる。
このように、本発明は、緊急離脱後も優れた安全性を発揮する従来にない画期的な流体荷役装置の緊急離脱装置となる。
本発明の具体的な実施例1について図1〜図7に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すようなインボードアーム20,アウトボードアーム21,ジョイント先端部22等の荷役配管をスイベルジョイント23で回動自在に連結し、インボードアーム20に対するアウトボードアーム21の回動姿勢に応じてバランスを取るバランスウエイト機構24を備えた流体荷役装置に取り付けられる緊急離脱装置に係るものであり、荷役配管内を流通している流体の流通を遮断すると共にこの流体の外部流出を防止する弁体1を夫々に設けた第一カプラー2と第二カプラー3とを連結機構4により離脱可能に連結して緊急離脱自在に構成して、緊急時に第一カプラー2と第二カプラー3の夫々の弁体1が作動し閉弁状態となって流体の流通を遮断すると共に、連結機構4が第一カプラー2と第二カプラー3の連結を解除して第一カプラー2と第二カプラー3とが分離するように構成したものである。
また、本実施例の流体荷役装置の緊急離脱装置は、液体水素を荷役する液体水素用流体荷役装置の緊急離脱装置として構成したものであり、具体的には、第一カプラー2及び第二カプラー3は、夫々、液体水素が流通する内管部5を外管部6で覆い、この内管部5と外管部6との間に真空部10を設けた真空二重構造とした構成とすると共に、内管部5内に第一弁体1Aと第二弁体1Bとを流体の流通方向に並設した構成とし、緊急離脱時、第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第二弁体1Bが閉弁状態になり、この閉弁状態となった第一カプラー2の第二弁体1Bと第二カプラー3の第二弁体1Bとの間に残留する残留液体水素を残留流体移送機構により第一カプラー2と第二カプラー3のいずれか一方若しくは双方の第二弁体1Bより奥側の内管部5内へ移送すると共に、第一カプラー2の第二弁体1Bと第二カプラー3の第二弁体1Bとの間を流体移送用ガスで置換した後、第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第一弁体1Aを閉弁状態にして、この第一弁体1Aと第二弁体1Bとの間に断熱部9を形成し、この断熱部9を形成した後、連結機構4による連結を解除して第一カプラー2と第二カプラー3とが分離して緊急離脱する構成としている。
以下、本実施例に係る構成各部について詳細に説明する。
本実施例は、図2に示すように、第一弁体1A及び第二弁体1Bはボール弁を採用した構成とし、また、各第一弁体1A及び各第二弁体1Bは夫々、駆動軸11と連設して開閉回動自在に設けた構成としている。
また、真空二重構造に構成した第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の内管部5は、フランジ部12を設けたカプラー開口部側(他方のカプラーと突き合わせ連結する側)に設けた第一弁体1Aを配設する第一流体流通部13と、カプラー基端側(荷役配管を連設する側)に設けた第二弁体1Bを配設する第二流体流通部14と、この第二流体流通部14に連設し、真空二重構造の荷役配管の内管と連設する配管連設管部15とから成る構成としている。
また、残留流体移送機構は、内管部5の第二弁体1Bよりもカプラー開口部側に設けた流体移送用ガス導入部7を介して残留液体水素が残留している流体残留部内(閉弁状態となった第一カプラー2の第二弁体1Bと第二カプラー3の第二弁体1Bとの間)に流体移送用ガスを導入して、流体残留部から残留液体水素を排出すると共に、移送配管部8を通じて残留液体水素を第一カプラー2と第二カプラー3のいずれか若しくは双方の第二弁体1Bの奥側の内管部5内へ移送するように構成している。
具体的には、本実施例の残留流体移送機構は、第一カプラー2の第一流体流通部13に逆止弁構造のガス導入部7を設け、第二カプラー3の第一流体流通部13に逆止弁構造の流体排出部16を設け、第二カプラー3の配管連設管部15に逆止弁構造の流体導入部17を設け、この第二カプラー3に設けた流体排出部16と流体導入部17とを移送配管部8を介して連通状態にした構成として、緊急離脱時に、第一カプラー2と第二カプラー3の夫々の第二弁体1Bが閉弁した後、この閉弁状態となった各第二弁体1Bで仕切られた内管部5内(連通状態の第一カプラー2の第一流体流通部13と第二カプラー3の第一流体流通部13内)に、ガス導入部7から流体移送用ガスであるヘリウムガスを導入して、この連通状態の第一カプラー2の第一流体流通部13と第二カプラー3の第一流体流通部13内に残留する残留液体水素を流体排出部16から排出し、この流体排出部16から排出した残留液体水素を、移送配管部8を通じて流体導入部17から第二カプラー3の第二弁体1Bより奥側の内管部5である配管連設管部15内へ移送して、連通状態の第一カプラー2の第一流体流通部13と第二カプラー3の第一流体流通部13内をヘリウムガス置換する構成としている。
また、連結機構4は、クランプ形状に形成した構成とし、突き合わせ状態の第一カプラー2と第二カプラー3の夫々のフランジ部12を周方向に包囲するように被嵌係止し、第一カプラー2と第二カプラー3とを連結保持し、連結解除操作機構により前記被嵌係止状態が解除される構成としている。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
図3は、流体荷役中の通常状態を示す図であり、第一カプラー2及び第二カプラー3の各第一弁体1A、第二弁体1Bが開弁状態になっていて、第一カプラー2の第一流体流通部13、第二流体流通部14及び配管連設管部15と、第二カプラー3の第一流体流通部13、第二流体流通部14及び配管連設管部15とが連通状態となっている。
緊急離脱時は、上述した図3の状態から、まず、図4に示すように第一カプラー2及び第二カプラー3の各第二弁体1Bが閉弁して、流通している液体水素の流通を遮断する。
続いて、図5に示すように第一カプラー2に設けたガス導入部7から、第一カプラー2の第一流体流通部13内にヘリウムガスを導入して、第二弁体1Bで切られた内側の内管部5内、即ち、連通状態の第一カプラー2の第一流体流通部13と第二カプラー3の第一流体流通部13とに残留している残留液体水素を第二カプラー3の第一流体流通部13に設けた流体排出部16から排出し、移送配管部8を通じて第二カプラー3の第二弁体1Bの奥側、即ち配管連設管部15に設けた流体導入部17から配管連設管部15内に導入(移送)し、連通状態の第一カプラー2の第一流体流通部13と第二カプラー3の第一流体流通部13とをヘリウムガスで置換した状態(ヘリウムガス封入状態)にする。
この第一カプラー2及び第二カプラー3の各第一流体流通部13内のヘリウムガス置換が完了した後、図6に示すように第一カプラー2及び第二カプラー3の各第一弁体1Aが閉弁する。
そして、各第一弁体1Aが閉弁した後、図7に示すように連結機構4がフランジ部12から外れて第一カプラー2と第二カプラー3との連結を解除し、第一カプラー2と第二カプラー3とが分離し、緊急離脱動作が完了する。
本実施例は、上述したように、第一カプラー2と第二カプラー3との連結部となる各第一流体流通部13内の残留液体水素を第二カプラー3の配管連設管部15内へ移送することで、第一弁体1Aが閉弁した状態において、この第一弁体1Aの外側(カプラー開口部側)に液体水素が残留しないから、第一カプラー2と第二カプラー3とが分離した際に、残留液体水素の周囲への飛散が無く安全に分離動作が行われる。
また、緊急離脱動作が完了し、第一カプラー2及び第二カプラー3が夫々分離した状態において、第一カプラー2及び第二カプラー3は、夫々、内管部5と外管部6との間に設けた真空部10によって、この内管部5と外管部6との間の熱伝導が遮断され、また、閉弁状態の第一弁体1Aと第二弁体1Bとで仕切り形成され、ヘリウムガスが封入された第一流体流通部13が断熱作用を有する断熱部9となり、この断熱部9によって第一弁体1Aと第二弁体1Bとの間の熱伝導性が低下してこの第一弁体1Aと第二弁体1Bとの間の断熱性能が向上する。
よって、第一カプラー2及び第二カプラー3は、夫々、分離離状態においても、断熱部9及び真空部10の断熱効果により、外部からの内管部5内の液体水素への熱伝導が可及的に抑制されると共に、内管部5内の液体水素の冷熱の外管部6及び第一弁体1Aへの伝導が可及的に抑制される。
これにより、内管部5内の液体水素の温度上昇が殆ど生じず、液体水素の蒸発が可及的に低減され、この液体水素が蒸発することによって生じる不具合(例えば体積膨張により圧力上昇が生じて流体荷役装置の配管や緊急離脱装置自体が破損するなどの不具合)を防止することができる。
また更に、内管部5内の液体水素の冷熱が外管部6及び第一弁体1Aに殆ど伝導されず、よって、液体水素による外管部6及び第一弁体1Aの極低温化、言い換えると第一カプラー2及び第二カプラー3の表面付近の極低温化が防止され、この第一カプラー2及び第二カプラー3周辺に存在する酸素の液化が抑制され、支燃性の液化酸素が周囲に落下し溜まることを防止するので、万が一、火気が生じるようなトラブルが生じても被害の拡大を回避することができる。
本発明の具体的な実施例2について図8〜図12に基づいて説明する。
本実施例は、実施例1と異なる弁体1を採用すると共に、実施例1と異なる緊急離脱動作を行う構成とした場合である。以下、本実施例について詳述する。
本実施例は、図8,9に示すように、弁体1として逆止弁(チャッキ弁)を採用した構成とし、第一カプラー2及び第二カプラー3共に、第一弁体1Aと第二弁体1Bとを連設状態に並設した構成としている。
また、本実施例は、第一カプラー2と第二カプラー3とが連結している状態では、第一弁体1A同士の押し合いにより付勢体18を伸長付勢に抗して縮退させることで、第一弁体1Aと第二弁体1Bとを夫々開弁状態にし、緊急離脱時、連結機構4による連結が解除されて分離可能な状態になると、第一弁体1A同士を押し付け合わせる力の作用が無くなり、付勢体18の伸長付勢により瞬時に第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第一弁体1Aと第二弁体1Bとが閉弁動作して自動的に閉弁状態に切り替えられる構成としている。
具体的には、第一カプラー2及び第二カプラー3の第一弁体1A及び第二弁体1Bは、夫々、付勢体18(本実施例では例えばコイルばねや板バネ等の弾性体を採用)を連設して、第一カプラー2と第二カプラー3とが分離した状態では、各付勢体18の伸長付勢により第一弁体1A及び第二弁体1Bがカプラー開口部側に移動し、第一弁体1Aがカプラー開口部に圧接してカプラー開口部を閉塞し、第二弁体1Bが第一流体流通部13と第二流体流通部14との境界部を閉塞した状態になると共に、第一弁体1Aの先端部がカプラー開口部から突出する構成とし、第一カプラー2と第二カプラー3とを突き合わせ連結することで、夫々のカプラー開口部から突出した第一弁体1Aの先端部同士が付勢体18の伸長付勢に抗して互いに押し合い、各付勢体18が縮退して第一弁体1A及び第二弁体1Bがカプラー開口部側と反対方向に移動してカプラー開口部及び第一流体流通部13と第二流体流通部14との境界部が開口状態となって、第一カプラー2の第一流体流通部13、第二流体流通部14及び配管連設管部15と、第二カプラー3の第一流体流通部13、第二流体流通部14及び配管連設管部15とが連通状態となるように構成している。
また、本実施例では、第一カプラー2と第二カプラー3との夫々に独立した残留流体移送機構を設けた構成としている。
具体的には、第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第一流体流通部13にガス導入部7と流体排出部16とを設け、第二カプラー3の第二流体流通部14に流体導入部17を設け、流体排出部16と流体導入部17とを移送配管部8を介して連通状態にした構成として、緊急離脱時、第一カプラー2と第二カプラー3とが分離し、第一弁体1A及び第二弁体1Bが閉弁した後、ガス導入部7からヘリウムガスを導入して、閉塞状態の第一流体流通部13内に残留する残留液体水素を流体排出部16を介して排出し、この流体排出部16から排出した残留液体水素を、移送配管部8を通じて流体導入部17から第二弁体1Bで仕切られた第二流体流通部14内へ移送して、第一流体流通部13内をヘリウムガス置換する構成としている。
その余の構成は実施例1と同様である。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
図10は、流体荷役中の通常状態を示す図であり、第一弁体1A同士の押圧作用により各付勢体18が縮退して、第一カプラー2及び第二カプラー3の各第一弁体1A、第二弁体1Bが開弁位置に移動した状態になっていて、第一カプラー2の第一流体流通部13、第二流体流通部14及び配管連設管部15と、第二カプラー3の第一流体流通部13、第二流体流通部14及び配管連設管部15とが連通状態となっている。
緊急離脱時は、上述した図10の状態から、まず、図11に示すように、連結機構4がフランジ部12から外れて第一カプラー2と第二カプラー3との連結を解除し、第一カプラー2と第二カプラー3とが分離し、この第一カプラー2と第二カプラー3とが分離することで、第一弁体1A同士の押し合い作用がなくなり、各付勢体18の伸長付勢により第一カプラー2及び第二カプラー3の夫々の第一弁体1A及び第二弁体1Bが閉弁位置に移動し、第一弁体1Aがカプラー開口部を閉塞すると共に、第二弁体1Bが第一流体流通部13と第二流体流通部14との境界部を閉塞して(第一流体流通部13を閉塞状態にする)、流通している液体水素の流通を遮断する。
即ち、本実施例では、連結機構4の解除操作により、第一カプラー2と第二カプラー3との分離動作と、液体水素の流通遮断動作がほぼ同時に行われる。
そして、図12に示すように第一カプラー2及び第二カプラー3は、夫々、ガス導入部7から第一流体流通部13内にヘリウムガスを導入して、第一弁体1Aと第二弁体1Bとで仕切られ閉塞状態となった第一流体流通部13内に残留している残留液体水素を、この第一流体流通部13に設けた流体排出部16から排出し、移送配管部8を通じて第二弁体1Bの奥側、即ち第二流体流通部14に設けた流体導入部17からこの第二流体流通部14内に導入(移送)し、第一流体流通部13をヘリウムガスで置換した状態にして、緊急離脱動作が完了する。
この緊急離脱動作が完了した状態においては、実施例1同様、第一カプラー2、第二カプラー3は、夫々、内管部5と外管部6との間に設けた真空部10によって、この内管部5と外管部6との間の熱伝導が遮断され、また、ヘリウムガスが封入された第一流体流通部13が断熱作用を有する断熱部9となり、この断熱部9によって第一弁体1Aと第二弁体1Bとの間の熱伝導性が低下してこの第一弁体1Aと第二弁体1Bとの間の断熱性能が向上し、実施例1と同様の効果を発揮する。
また、本実施例は、第一カプラー2と第二カプラー3とが連結している状態では、第一弁体1A同士の押し合いにより付勢体18を伸長付勢に抗して縮退させることで第一弁体1A、第二弁体1Bを夫々開弁状態にし、緊急離脱時、連結機構4による連結が解除されて分離可能な状態になると、第一弁体1A同士を押し付け合わせる力の作用が無くなり、付勢体18の伸長付勢により瞬時に第一カプラー2及び第二カプラー3の各第一弁体1A、第二弁体1Bが閉弁動作して自動的に閉弁状態に切り替えられる構成としたから、第一弁体1A及び第二弁体1Bを開閉動作させる複雑な動作機構や駆動部を必要とせず、簡易に設計実現可能な実用性に優れた流体荷役装置の緊急離脱装置となる。
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 弁体
1A 第一弁体
1B 第二弁体
2 第一カプラー
3 第二カプラー
4 連結機構
5 内管部
6 外管部
7 ガス導入部
8 移送配管部
9 断熱部
10 真空部

Claims (4)

  1. 荷役配管内を流通している流体の流通を遮断すると共にこの流体の外部流出を防止する弁体を夫々に設けた第一カプラーと第二カプラーとを連結機構により離脱可能に連結して緊急離脱自在に構成して、緊急時に前記第一カプラーと前記第二カプラーの夫々の前記弁体が作動し閉弁状態となって前記流体の流通を遮断すると共に、前記連結機構が前記第一カプラーと前記第二カプラーの連結を解除して、前記第一カプラーと前記第二カプラーとが分離するように構成した流体荷役装置の緊急離脱装置において、前記第一カプラー及び前記第二カプラーは、夫々、前記流体が流通する内管部を外管部で覆い、この内管部と前記外管部との間を真空状態にした真空二重構造とすると共に、前記内管部内に二体の前記弁体を前記流体の流通方向に並設した構成とし、緊急離脱時に、前記内管部内に並設した前記二体の弁体のカプラー開口部側に設けた第一弁体よりも奥側に設けた第二弁体が夫々閉弁状態となった後、この第二弁体よりも前記カプラー開口部側に残留する残留流体を、前記第二弁体よりも奥側の前記内管部内へ移送するための残留流体移送機構を設けた構成とし、前記残留流体移送機構は、前記内管部の前記第二弁体よりも前記カプラー開口部側に設けた流体移送用ガス導入部を介して前記残留流体が残留している流体残留部内に流体移送用ガスを導入して、前記流体残留部から前記残留流体を排出すると共に、移送配管部を通じて前記残留流体を前記第一カプラーと前記第二カプラーのいずれか若しくは双方の第二弁体の奥側の前記内管部内へ移送するように構成して、前記第一弁体と前記第二弁体の夫々が閉弁状態となると共に、前記第一カプラーと前記第二カプラーとが分離した緊急離脱動作完了状態において、前記第一カプラー及び前記第二カプラーの夫々の閉弁状態の前記第一弁体と前記第二弁体とで仕切り形成された空間部が断熱部となり、この断熱部と、前記内管部と前記外管部との間の真空部とにより、前記内管部及び前記第二弁体への熱伝導が可及的に低減されて、前記内管部内の流体の蒸発が防止されると共に、前記外管部及び前記第一弁体への前記流体の冷熱の伝導が可及的に低減されて、カプラー表面付近の極低温化が防止されるように構成したことを特徴とする流体荷役装置の緊急離脱装置。
  2. 前記流体は、液体水素であり、前記流体移送用ガスは、ヘリウムガスであることを特徴とする請求項1記載の流体荷役装置の緊急離脱装置。
  3. 緊急離脱時は、前記第一カプラー及び前記第二カプラーの夫々の前記第二弁体が閉弁状態になり、この閉弁状態となった前記第一カプラーの第二弁体と前記第二カプラーの第二弁体との間に残留する残留流体を前記残留流体移送機構により前記第一カプラーと前記第二カプラーのいずれか一方若しくは双方の前記第二弁体より奥側の前記内管部内へ移送すると共に、前記第一カプラーの第二弁体と前記第二カプラーの第二弁体との間を前記流体移送用ガスで置換した後、前記第一カプラー及び前記第二カプラーの夫々の前記第一弁体を閉弁状態にして、この第一弁体と前記第二弁体との間に前記断熱部を形成し、この断熱部を形成した後、前記連結機構による連結を解除して前記第一カプラーと前記第二カプラーが分離して緊急離脱するように構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の流体荷役装置の緊急離脱装置。
  4. 緊急離脱時は、前記連結機構による連結を解除して前記第一カプラーと前記第二カプラーとを分離し、この第一カプラーと第二カプラーとが分離することによって、前記第一カプラー及び前記第二カプラーの夫々の前記第一弁体及び前記第二弁体閉弁状態になり、この閉弁状態となった前記第一カプラー及び前記第二カプラーの夫々の前記第一弁体と前記第二弁体との間に残留する残留流体を前記残留流体移送機構により夫々の前記第二弁体より奥側の前記内管部内へ移送すると共に、前記第一カプラー及び前記第二カプラーの夫々の前記第一弁体と前記第二弁体との間を前記流体移送用ガスで置換して、この第一弁体と前記第二弁体との間に前記断熱部を形成するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の流体荷役装置の緊急離脱装置。
JP2015139092A 2015-07-10 2015-07-10 流体荷役装置の緊急離脱装置 Active JP6396263B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015139092A JP6396263B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 流体荷役装置の緊急離脱装置
PCT/JP2016/070171 WO2017010404A1 (ja) 2015-07-10 2016-07-07 流体荷役装置の緊急離脱装置
CN201680035469.6A CN107835912B (zh) 2015-07-10 2016-07-07 流体装卸装置的紧急脱离装置
EP16824384.8A EP3321552B1 (en) 2015-07-10 2016-07-07 Emergency release device for fluid loading/unloading apparatus
US15/738,419 US10371298B2 (en) 2015-07-10 2016-07-07 Emergency detachment device of fluid handling device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015139092A JP6396263B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 流体荷役装置の緊急離脱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017020584A JP2017020584A (ja) 2017-01-26
JP6396263B2 true JP6396263B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=57757344

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015139092A Active JP6396263B2 (ja) 2015-07-10 2015-07-10 流体荷役装置の緊急離脱装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10371298B2 (ja)
EP (1) EP3321552B1 (ja)
JP (1) JP6396263B2 (ja)
CN (1) CN107835912B (ja)
WO (1) WO2017010404A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6685246B2 (ja) * 2017-02-10 2020-04-22 東京貿易エンジニアリング株式会社 流体荷役装置用の緊急離脱機構
FR3064620B1 (fr) * 2017-03-31 2019-06-14 Fmc Technologies Sa Systeme de transfert de fluide a actionneurs munis de reducteurs de vitesse reversibles
JP7245025B2 (ja) 2018-10-30 2023-03-23 川崎重工業株式会社 流体荷役装置用の緊急離脱機構

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3074430A (en) * 1960-11-16 1963-01-22 Bendix Corp Concentric self-sealing coupling
US4483359A (en) * 1982-09-27 1984-11-20 Railhead Corp. Pull away spill guard
FR2638731B1 (fr) * 1988-11-09 1991-02-08 Fmc Europe Procede pour assurer une deconnexion entre un bras de chargement de fluide et une citerne dont l'un est porte par un vehicule en cas de depart inopine du vehicule; bras de chargement de fluide mettant en oeuvre ce procede; deconnecteur de securite pour sa mise en oeuvre
JP2516888Y2 (ja) * 1991-03-22 1996-11-13 日東工器株式会社 超低温流体向真空二重配管の接続装置
DE4339676A1 (de) * 1993-11-22 1995-05-24 Messer Griesheim Gmbh Kupplung für tiefkalte verflüssigte Medien
JP2002005378A (ja) * 2000-06-23 2002-01-09 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 極低温配管の結合装置
JP3711369B2 (ja) * 2001-10-02 2005-11-02 独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 極低温配管継手
US7182098B2 (en) * 2002-12-10 2007-02-27 Robert L. Schultz, Jr. Fuel transfer coupling
DE102004040519A1 (de) * 2004-08-20 2006-02-23 Linde Ag Kupplung für kryogene Medien
JP2007255836A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd 配管接離装置およびそれを使用する配管接離方法
JP5530360B2 (ja) * 2007-10-19 2014-06-25 シングル ブイ ムーリングス インコーポレイテッド 分割型弁
BRPI0819652A2 (pt) * 2007-12-03 2015-05-19 Single Buoy Moorings Conector
NO336195B1 (no) * 2010-06-17 2015-06-15 Aker Pusnes As En koblingsinnretning for et fluidsystem
EP2808294A1 (en) * 2013-05-31 2014-12-03 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Loading Assembly and Emergency Disconnection Coupler for conveying a pressurized Gas between a floating Gas processing Unit and another Structure
FR3017181B1 (fr) * 2014-02-03 2016-08-05 Gaztransport Et Technigaz Dispositif de connexion pour connecter deux circuits de fluide
JP6423230B2 (ja) * 2014-10-01 2018-11-14 川崎重工業株式会社 ローディングアーム用緊急離脱システム

Also Published As

Publication number Publication date
EP3321552A1 (en) 2018-05-16
CN107835912A (zh) 2018-03-23
US10371298B2 (en) 2019-08-06
EP3321552A4 (en) 2019-03-13
US20180224034A1 (en) 2018-08-09
WO2017010404A1 (ja) 2017-01-19
JP2017020584A (ja) 2017-01-26
EP3321552B1 (en) 2021-01-20
CN107835912B (zh) 2019-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6685246B2 (ja) 流体荷役装置用の緊急離脱機構
JP6396263B2 (ja) 流体荷役装置の緊急離脱装置
JP2018128120A5 (ja)
EP2977670B1 (fr) Dispositif et procédé de fourniture de fluide
JP6396264B2 (ja) 液体水素用流体荷役装置
WO2016052374A1 (ja) 液化水素移送システム
AU2006241566B2 (en) Large distance offshore LNG export terminal with boil-off vapour collection and utilization capacities
KR102259492B1 (ko) 액체 천연 가스 이송
EP3271635A1 (fr) Procédé de refroidissement d'un gaz liquéfié
CN103090181B (zh) 船用低温流体装卸设备
US20230375136A1 (en) Fuel delivery system
US10724688B2 (en) Emergency release system for liquefied hydrogen
CN210126803U (zh) 一种带拔砂装置的吊顶常压金属储罐
FR2991736A1 (fr) Dispositif d'etancheite d'une pompe
JP2013160350A (ja) 流体荷役装置における緊急離脱装置
CN215951117U (zh) 一种液化天然气储罐的降温保护装置
CN205504452U (zh) 低温乙烯预应力混凝土全容罐贮存气化外输系统
CN215173188U (zh) 一种防冻效果好的管道
CN212839832U (zh) 一种防冻型阀门管件
KR102075034B1 (ko) 기관차의 엔진을 위한 연료 공급 시스템
WO2024054147A1 (en) Coupling for liquified gases
WO2024054146A1 (en) Coupling for liquified gases
CN104285090B (zh) 用于将引导流体的管路彼此接合的快速接合器
JP2023132768A (ja) 流体荷役装置用の緊急離脱装置
CN104285090A (zh) 用连接引导流体的管路的接合器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180709

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180709

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6396263

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250