JP6395689B2 - スイッチトリラクタンスモータ制御装置 - Google Patents
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しかし、SRモータにおいては、固定子の各相巻線に供給される電流は、1相ずつ順次通電されるのではなく、隣の相に切り替えられる際には複数相が同時に通電されることになり、この複数相に同時に通電する際に生じる、各相電流による他の相への磁気飽和の影響を考慮する必要がある。
したがって、この発明は、複数相が同時に通電される際のトルクおよび電流の追従性を改善することを目的とするものである。
この発明の実施の形態1に係るSRモータ制御装置100は、図1に示すように構成されている。すなわち、SRモータ50の駆動は、トルク指令に応じてインバータ(図示せず)を通じてSRモータ50に相電流を供給することによって行われる。この相電流を制御することによってSRモータ50の駆動を制御することができる。この実施の形態1においては、SRモータ50を駆動するための電圧は、電圧印加手段70によって供給され、この電圧印加手段70に対しては電圧指令計算部60によって計算された指令が与えられる。この電圧指令計算部60における計算は、磁束分配手段110から与えられる各相の相磁束の指令値に、SRモータ50の回転子位置に応じた補正を加えることによって行われる。また、電圧指令計算部60における計算には、位置検出器80からのSRモータ50の回転子位置の情報と、電流検出器90からの相電流値が使用される。
相トルク分配手段111は、任意のトルク指令Tave-refと位置検出器80に基づいて得られる回転子位置θから、相トルク指令の和が一定かつ、モータ損失が最小となるような相トルク指令Tph-ref(Ta-ref、Tb-ref、Tc-ref)を算出する。
ここで、相トルク分配手段111における相トルク指令Tph-refは、予め磁界解析や実機試験から得られた相トルク分配テーブル(図2)で与えられる。ただし、相トルク分配テーブルの代わりに、相トルク指令を回転子位置の関数として、近似式で与えることも可能である。
具体的には、図3に示すように、A相⇒B相⇒C相⇒A相⇒・・・の順で転流していくとき、A相のみ通電⇒A相とB相が同時に通電⇒B相のみ通電⇒B相とC相が同時に通電⇒C相のみ通電⇒C相とA相が同時に通電⇒A相のみ通電⇒・・・となり、転流時に二相が同時に通電されることになる。
図19に図4で示した8極12スロット構造のSRモータにおいて,単相(A相)通電時に生じる磁束の流れを示す。また,図20に図4で示した8極12スロット構造のSRモータにおいて,二相(A相,B相)通電時に生じる磁束の流れを示す。
図20に示すように,二相同時通電する際,それぞれの相で通電して生じる磁束が共通の磁路を通る箇所があり,各相通電電流により生じる磁束が同じ向きとなる箇所(図20中の破線円部)では,磁気飽和の影響が各相で大きく干渉することになる。
なお、相トルク分配手段111と磁束演算手段112のテーブルは、一つのテーブルに集約することも可能である。
磁束推定手段120は、セレクタ121、磁束推定部122、磁束補正部123から構成されている。まず、電流検出器90により、各相の電流(Ia、Ib、Ic)を検出する。また、セレクタ121により、検出した各相電流Ia、Ib、Icの内、閾値電流Ithrよりも大きいものを、通電されている相の電流として選択する。
前述と同様に、A相⇒B相⇒C相⇒A相⇒・・・の順に相電流の切り替えを行うとき、二相が同時に通電されている場合は、セレクタ121により選択された、二相の電流をそれぞれIi、Iiiとし、二相の電流それぞれに対して、磁束推定部122より、対応する二相の相磁束の一時値Ψi-temp、Ψii-tempを推定する。このとき、通電されていない相に対応する推定磁束の一時値Ψiii-tempはゼロとする。Iiは切替え前の相電流、Iiiは切替え後の相電流とする。具体的には、A相⇒B相に転流する際に二相同時通電される際には、IiをA相電流Ia、IiiをB相電流Ibとする。
この実施の形態1では、磁束推定部122における相電流と回転子位置に対する相磁束は、図7のテーブルによって与える。
θを用いて図8に示した磁束補正係数テーブルから補正係数Kθi-iiを算出する。
同様に、Iiiに対応する相の磁束補正係数は、Imain=Iii、Isub=Iiとし、回転子位置θを用いて、図8に示した磁束補正係数テーブルから補正係数Kθii-iを算出する。
ここで、磁束補正係数テーブルの作成手順を示しておく。まず、単相通電時の各回転子位置および通電電流に対する鎖交磁束を磁界解析または実測により求めておく。次に、二相通電時の各回転子位置および通電電流に対する鎖交磁束を磁界解析または実測により求める。ただし、二相通電なので、一相の電流(Isub)を一定で通電した状態で、もう一相の電流(Imain)を通電した時の鎖交磁束を求める。Isub=0の時、各回転子位置および電流における鎖交磁束は、単相通電時の各回転子位置および電流における鎖交磁束と一致する。
前記磁束推定テーブルより得られた推定磁束の一時値Ψi-temp、Ψii-tempに対して前記磁束補正値Kθi-ii、Kθii-iを用いて、通電されている二相の磁束推定値Ψi-est、Ψii-estを(1)、(2)式でそれぞれ与える。
ここで、通電されていないC相に対応する推定磁束の一時値Ψc-tempは、ゼロである。
次に、通電されているA相の電流Iaと回転子位置θに対する推定磁束の一時値Ψa-temp(=Ψi-temp)と、B相の電流IBと回転子位置θに対する推定磁束の一時値Ψb-temp(=Ψii-temp)を磁束推定部122に用意されている図7のテーブルより演算する。
また、A相の磁束補正係数Kθa-bの値を、 Imain=Ia、Isub=Ibとし、回転子位置θを用いて、磁束補正係数テーブルより算出する。同様に、B相の磁束補正係数Kθb-aの値を、Imain=Ib、Isub=Iaとし、回転子位置θを用いて、磁束補正部123における図8の磁束補正係数テーブルより算出する。
前記磁束推定部および前記磁束補正部における推定磁束を、図7と図8を併せた図9に示す一つの相磁束補正テーブルに集約することも可能である。
また、一相のみが通電されており、他の二相が通電されていないとき、通電されている一相に対応する推定磁束は、通電電流と回転子位置θと併せて、磁束推定部122より算出する。通電されていない二相は、推定磁束をゼロとする。
具体的には、A相のみが通電されている場合、セレクタ121によりA相のみが通電相に選択される。A相推定磁束は、A相電流Iaと回転子位置θに基づいて、磁束推定部122にてA相推定磁束Ψa-estを計算する。同時に、通電されていないB相、C相の推定磁束Ψb-est、Ψc-estは、ゼロとする。
B相のみ、またはC相のみが通電される場合にも、同様である。
8)、(9)式で与えられる。
各相電圧指令は、電圧印加手段を介して、各相に指令電圧を印加する。
この実施の形態1によれば、複数相が同時に通電されている場合でも、各相の磁束を正確に推定することが可能になるため、トルク指令や磁束指令に対する追従性能が改善される。
また、通電されている相の磁束を推定することで、磁束に基づくフィードバック制御が可能になり、モータ制御の高応答化も可能となる。
図10に、実施の形態2にかかるSRモータ制御装置200のブロック図を示す。
図10に示すように、実施の形態2では、相電圧検出手段125がある。セレクタ121は、電流検出器90より検出した各相電流Ia、Ib、Icから、閾値電流Ithrより
電流が大きい相を通電相として選択する。同時に、相電圧検出手段125より検出した各相電圧Vph(Va、Vb、Vc)から、通電相の電圧を選択する。
Vc)を用いて、通電されている相に対応する相磁束を(10)式によって推定する。
具体的な例を説明するために、A相からB相に通電電流が切り替わるとき、A相およびB相が同時に通電される場合について説明する。
この実施の形態2においては、相磁束の推定に相電圧検出手段125より得る検出電圧を使用することを考慮しているが、電圧指令計算部60より得られる相電圧指令Vph-refを使用してもよい。
以上の実施の形態2によれば、磁束推定に要する、電流、回転子位置に対する磁束のテーブルが不要になるため、省メモリ化が可能であり、相磁束を推定するための演算時間を短縮する効果もある。
図11は、発明の実施の形態3に係るSRモータ制御装置300のブロック図である。図12は、相トルク指令および回転子位置に対して、相電流指令実施の形態1を与えるテーブルである。図13は、検出した相電流および回転子位置より、相インダクタンスを推定するテーブルである。図14は、同時に通電されている二相の電流および回転子位置より、相インダクタンス補正テーブルである。図15は、同時通電されている二相の通電電流と回転子位置に対する相インダクタンステーブルである。図16は、相電流と回転子位置に対する相インダクタンス微分値テーブルである。図17は、同時通電されている二相の通電電流と回転子位置に対する相インダクタンス微分値補正テーブルである。図18は、同時通電されている二相の通電電流と回転子位置に対する相インダクタンス微分値テーブルである。
まず、電流指令の生成について説明する。
図14に示すように、電流分配手段130は、相トルク分配手段131と電流演算手段132から構成される。
ここで、相トルク分配手段131は、予め磁界解析や実機試験から得られた相トルク分配テーブル(図2)で与える。ただし、相トルク分配テーブルの代わりに、相トルク指令を回転子位置の関数として、近似式で与えることも可能である。
実施の形態3では二相まで同時に通電されることを考慮しており、図2の相トルク指令テーブルは、トルク指令および回転子位置θに対して、二相分のトルク指令を与えることとする。
具体的には、図3に示すように、A相⇒B相⇒C相⇒A相⇒・・・の順で転流していくとき、A相のみ通電⇒A相とB相が同時に通電⇒B相のみ通電⇒B相とC相が同時に通電⇒C相のみ通電⇒C相とA相が同時に通電⇒A相のみ通電⇒・・・となり、転流時に二相が同時に通電されることになる。通電される一相または二相は、図3に示すように回転子位置より判断できる。
相トルク分配手段131と電流演算手段132のテーブルは、一つのテーブルに集約することも可能である。
インダクタンス推定手段140は、セレクタ141、インダクタンス推定部142、インダクタンス補正部143から構成される。まず、電流検出器90により、各相の電流(IA、IB、IC)を検出する。また、セレクタ141により、検出した各相電流IA、IB、ICの内、閾値電流IThrよりも大きいものを、通電されている相の電流として選択する。
前記と同様に、A相⇒B相⇒C相⇒A相⇒・・・の順に相電流の切り替えを行うとき、二相が同時に通電されている場合は、セレクタ141により選択された二相の電流をそれぞれIi、Iiiとする。Iiは切替え前の相電流、Iiiは切替え後の相電流とする。具体的には、A相⇒B相に転流する際に二相同時通電される際には、IiをA相電流Ia、IiiをB相電流Ibとする。
通電されている二相それぞれに対して、インダクタンス推定部142より、対応する二相それぞれの推定インダクタンスの一時値Li-temp、Lii-tempを推定する。同様に、通電されていない相のインダクタンスは、インダクタンス推定部143により、Iiiiおよび回転子位置θに対する相の推定インダクタンスの一時値Liii-tempを得る。
この実施の形態3では、インダクタンス推定部142、143は、図13のテーブルで与えられる。
Iiに対応する相のインダクタンス補正係数は、Imain=Ii、Isub=Iiiとし、図14に示したインダクタンス補正係数テーブルから補正係数Xθi-iiを算出する。
同様に、Iiiに対応する相のインダクタンス補正係数は、Imain=Iii、Isub=Iiとし、回転子位置θと併せて、図14に示したインダクタンス補正係数テーブルから補正係数Xθii-iを算出する。
二相通電時の各回転子位置と、通電電流IsubおよびImainにおけるインダクタンスと、単相通電時の各回転子位置および電流におけるインダクタンスの比を、インダクタンス補正係数Xとしてインダクタンス補正係数テーブルとする。
まず、電流検出器90より得られた各相電流から、セレクタ141により、通電されているA相とB相が選択される。通電されているA相電流IaとB相電流Ibについて、Ii=Ia、Iii=Ibとする。
ここで、通電されていないC相に対応する推定インダクタンスの一時値Lc-tempは、C相電流Icと回転子位置に基づいて、図13のインダクタンス推定テーブルより計算される。
また、A相のインダクタンス補正係数Xθa-bの値を、Imain=Ia、Isub=Ibとし、回転子位置θを用いて、図14のインダクタンス補正係数テーブルより計算する。同様に、B相のインダクタンス補正係数Xθb-aの値を、Imain=Ib、Isub=Iaとし、回転子位置θを用いて、図14のインダクタンス補正係数テーブルより算出する。
(14)、(15)式より、推定した算出したA相推定インダクタンスの一時値La-temp、B相推定インダクタンスの一時値Lb-tempとインダクタンス補正係数Xθa-b、Xθb-aを用いて、A相推定インダクタンスLa-estおよびB相推定インダクタンスLb-estを次式で与える。
する。B相とC相、C相とA相が同時に通電される際にも、同様である。
前記インダクタンス推定部および前記インダクタンス補正部におけるインダクタンスを、図13と図14を併せた図15に示す一つの相インダクタンス補正テーブルに集約することも可能である。
また、一相のみが通電されており、他の二相が通電されていないとき、三相のインダクタンスは、各相通電電流と回転子位置θに基づいて、インダクタンス推定部より算出する。この際、インダクタンスの補正は行わない。
次に、インダクタンス微分値の推定方法を説明する。
インダクタンス微分値推定手段150は、セレクタ151、インダクタンス微分値推定部152、インダクタンス微分値推定部153、インダクタンス微分値補正部154から構成される。まず、電流検出器90により、各相の電流(Ia、Ib、Ic)を検出する。
また、セレクタ141により、検出した各相電流Ia、Ib、Icの内、閾値電流Ithrよりも大きいものを、通電されている相の電流として選択する。
前記と同様に、A相⇒B相⇒C相⇒A相⇒・・・の順に相電流の切り替えを行うとき、二相が同時に通電されている場合は、セレクタ151により選択された二相の電流をそれぞれIi、Iiiとし、通電されている二相それぞれに対して、インダクタンス微分値推定部152より、対応する二相それぞれの推定インダクタンス微分値の一時値dLi-temp/dθ、dLii-temp/dθを推定する。同様に、通電されていない相のインダクタンス微分値は、インダクタンス微分値推定部153により、Iiiiおよび回転子位置θに対する推定インダクタンス微分値の一時値dLiii-temp/dθを得る。
実施の形態3では、インダクタンス微分値推定部152、153は、図16のテーブルで与えられる。
同様に、Iiiに対応する相のインダクタンス微分値補正係数は、Imain=Iii、Isub=Iiとし、回転子位置θを用いて、図17に示したインダクタンス微分値補正係数テーブルから補正係数Yθii-iを算出する。
前記インダクタンス微分値推定テーブルより得られた通電されている二相それぞれの推定インダクタンス微分値の一時値dLi-temp/dθ、dLii-temp/dθに対して前記インダクタンス微分値補正係数Yθi-ii、Yθii-iを用いて、通電されている二相のインダクタンス微分値推定値dLi-est/dθ、dLii-est/dθを(20)、(21)式でそれぞれ与える。
で与えられる。
まず、電流検出器90より得られた各相電流から、セレクタ141により、通電されているA相とB相が選択される。通電されているA相電流IaとB相電流Ibについて、Ii=Ia、Iii=Ibとする。
ここで、通電されていないC相に対応する推定インダクタンス微分値の一時値dLc-temp/dθは、C相電流Icと回転子位置に基づいて、図14のインダクタンス微分値推定テーブルより計算される。
また、A相のインダクタンス微分値補正係数Yθa-bの値を、Imain=Ia、Isub=Ibとし、回転子位置θを用いて、図17のインダクタンス微分値補正係数テーブルより計算する。同様に、B相のインダクタンス微分値補正係数Yθb-aの値を、Imain=Ib、Isub=Ibとし、回転子位置θを用いて、図17のインダクタンス微分値補正係数テーブルより算出する。
前記インダクタンス微分値推定部152、153および前記インダクタンス微分値補正部154におけるインダクタンス微分値を、図16と図17を併せた図18に示す一つの相インダクタンス微分値補正テーブルに集約することも可能である。
また、一相のみが通電されており、他の二相が通電されていないとき、三相のインダクタンス微分値は、各相通電電流と回転子位置θに基づいて、インダクタンス微分値推定部より算出する。この際、インダクタンスの補正は行わない。
前記の通り推定された各相インダクタンスの推定値と各相インダクタンス微分値の推定値から、各相電圧指令Va-ref、Vb-ref、Vc-refは、(26)、(27)、(28)式
で与えられる。
各相電圧指令は、電圧印加手段を介して、各相に指令電圧を印加する。
以上の実施の形態3によれば、複数相が同時に通電されている際でも、各相のインダクタンスおよびインダクタンス微分値を正確に推定することが可能になるため、トルク指令や電流指令に対する追従性能が改善される。
80 位置検出器、90 電流検出器、110 磁束分配手段、
111 相トルク分配手段、112 磁束演算手段、120 磁束推定手段、
121 セレクタ、122 磁束推定部、123 磁束補正部、
125 相電圧検出手段、126 相電圧推定部、130 電流分配手段、
131 相トルク分配手段、132 電流演算手段、
140 インダクタンス推定手段、141 セレクタ、
142 インダクタンス推定部、143 インダクタンス推定部、
144 インダクタンス補正部、150 インダクタンス微分値推定手段、
151 セレクタ、152 インダクタンス微分値推定部、
153 インダクタンス微分値推定部、154 インダクタンス微分値補正部
Claims (14)
- モータに供給されている相電流を検出する電流検出手段と、前記モータの回転子位置を検出する回転子位置検出手段と、平均トルク指令と前記回転子位置検出手段が検出した前記回転子位置に基づいて相磁束指令値を出力する磁束分配手段と、前記電流検出手段が検出した前記相電流と前記回転子位置検出手段より得られる前記回転子位置とに基づいて相磁束を推定し推定相磁束を出力する相磁束推定手段と、前記磁束分配手段の前記相磁束指令値と前記相磁束推定手段の前記推定相磁束とに基づいて電圧指令を出力する電圧指令計算部とを備えたことを特徴とするスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記相磁束推定手段は、前記相電流および前記回転子位置に基づいて前記相磁束の一時値を推定する磁束推定部と、複数の前記相電流と前記回転子位置とに基づいて、前記相磁束の一時値を補正して前記推定相磁束を出力する磁束補正部とを有することを特徴とする請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記磁束推定部は、前記相電流と前記回転子位置に対して前記相磁束が予め定められたテーブルまたは近似式を用いて前記相磁束の一時値を推定することを特徴とする、請求項2に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記磁束補正部は、複数の前記相電流と前記回転子位置に対して磁束補正係数が予め定められたテーブルまたは近似式を用いて前記相磁束の一時値を補正して前記推定相磁束を出力することを特徴とする、請求項2に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記相磁束推定手段は、複数の前記相電流と前記回転子位置とに対して前記推定相磁束が予め定められた一つのテーブルまたは近似式を用いて前記相磁束を推定し前記推定相磁束として出力することを特徴とする、請求項1に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記磁束推定部は、相電圧を検出するための相電圧検出手段、または前記電圧指令計算部から得られる相電圧を用いて前記相磁束の一時値を推定することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- モータに供給されている相電流を検出する電流検出手段と、前記モータの回転子位置を検出する回転子位置検出手段と、平均トルク指令より相電流指令を分配する、電流分配手段と、同時に通電され前記電流検出手段より得られる複数の相電流と前記回転子位置検出手段より得られる前記回転子位置とに基づき相インダクタンスを推定し相インダクタンス推定値として出力するインダクタンス推定手段と、同時に通電され前記電流検出手段より得られる複数の相電流と、前記回転子位置検出手段より得られる前記回転子位置に基づき相インダクタンスの微分値を推定し、相インダクタンス微分値として出力するインダクタンス微分値推定手段と、前記相電流指令と前記相インダクタンス推定値と前記相インダクタンス微分値とに基づいて計算される電圧指令に基づいて、前記モータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えたスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記インダクタンス推定手段は、前記相電流および前記回転子位置に基づいて前記相インダクタンスの一時値を推定するインダクタンス推定部と、複数の前記相電流と前記回転子位置とに基づいて、前記相インダクタンスの一時値を補正して前記相インダクタンス推定値を出力するインダクタンス補正部とを有し、前記インダクタンス微分値推定手段は、前記相電流および前記回転子位置に基づいて前記相インダクタンス微分値の一時値を推定するインダクタンス微分値推定部と、複数前記相電流と前記回転子位置とに基づいて、前記相インダクタンス微分値の一時値を補正して前記相インダクタンス微分値を出力するインダクタンス微分値補正部を有することを特徴とする請求項7に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記インダクタンス推定部は、前記相電流と前記回転子位置に対して前記相インダクタンスが予め定められたテーブルまたは近似式を用いて前記相インダクタンスの一時値を推定することを特徴とする請求項8に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記インダクタンス補正部は、複数の電流と回転子位置に対してインダクタンス補正係数が予め定められたテーブルまたは近似式を用いて前記相インダクタンスの一時値を補正して前記相インダクタンス推定値を出力することを特徴とする請求項8に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記インダクタンス推定手段は、複数の前記相電流と前記回転子位置とに対して前記相インダクタンス推定値が予め定められた一つのテーブルまたは近似式を用いて前記相インダクタンスを推定し前記相インダクタンス推定値として出力することを特徴とする請求項7に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記インダクタンス微分値推定部は、前記相電流と前記回転子位置に対して前記相インダクタンス微分値が予め定められたテーブルまたは近似式を用いて前記相インダクタンス微分値の一時値を推定することを特徴とする請求項8に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記インダクタンス微分値補正部は、複数の電流と回転子位置に対してインダクタンス微分値補正係数が予め定められたテーブルまたは近似式を用いて前記相インダクタンス微分値の一時値を補正して前記相インダクタンス微分値を出力することを特徴とする請求項8に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
- 前記インダクタンス微分値推定手段は、複数の前記相電流と、回転子位置とに対して前記相インダクタンス微分値が予め定められた一つのテーブルまたは近似式を用いて前記相インダクタンスの微分値を推定し前記相インダクタンス微分値として出力することを特徴とする請求項7に記載のスイッチトリラクタンスモータ制御装置。
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