JP6395391B2 - 静電容量型トランスデューサおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
間隙を隔てて形成された一対の電極と、前記一対の電極のうちの一方の電極を含む振動膜とを含むセルを、複数有する素子を備えた静電容量型トランスデューサであって、
前記素子の端部のセル同士の間隔は、前記素子の中央部のセル同士の間隔より広く、
前記素子において、複数の前記セルの一部は、互いに電気的に接続されたアクティブセルであり、前記素子は、前記アクティブセルとともに、前記アクティブセルと電気的に接続されていないダミーセルを含む
ことを特徴とする静電容量型トランスデューサである。
複数のセルを有する素子を備えた静電容量型トランスデューサの製造方法であって、
複数の第一の電極を形成するステップと、
前記複数の第一の電極とそれぞれ一対となる複数の第二の電極を含む振動膜を振動可能に形成することにより、一対の前記第一の電極および前記第二の電極を含む前記セルを複数形成するステップと、
を有し、
前記セルを複数形成するステップでは、前記素子の端部のセル間隔は、前記素子の中央部のセル間隔より広く形成され、
前記素子において、複数の前記セルの一部は、互いに電気的に接続されたアクティブセルであり、前記素子は、前記アクティブセルとともに、前記アクティブセルと電気的に接続されていないダミーセルを含む
ことを特徴とする静電容量型トランスデューサの製造方法である。
用いた保持が好適である。
本発明でいう超音波は、音波、弾性波とも呼ばれる音響波の典型例として挙げられたものであり、波長などを限定するものではない。
とがないため、SN比の悪化を防止できる。なお、セル形状が「同じ」とは、厳密に形状が同じ場合だけでなく、製造プロセス上の誤差等、セルの変換効率の周波数特性が同じとみなせる程度の誤差を含む。
また、素子を構成するすべてのセルの振動膜形状が同じであるため、すべてのセルの放射インピーダンスがほぼ同じである。放射インピーダンスとは、振動膜が液体などの音響媒質を押すことによって生じる力と振動膜の速度の比であり、放射能力を示すものである。本構成では、すべてのセルの放射インピーダンスが同じであるため、すべてのセルの送信効率と受信感度はほぼ同じである。
出し配線の構成を変更することによって、直流電圧を第二の電極に印加し、第一の電極から電気信号を引き出してもよい。また、電流−電圧変換回路は図4のプローブ402内に設けることが好ましい。
ないエッチング液を用いるクロムが望ましい。
エッチング孔の封止工程と第二のメンブレンを形成する工程を別工程とすることもできる。第二のメンブレンを形成してから封止部を形成する、あるいは、封止部を形成してから第二のメンブレンを形成することもできる。
本工程の後、図示しない工程により、第一の電極、第二の電極と接続する配線を形成する。配線材料はアルミ等でよい。
以下、より具体的な実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
以下に、本発明の実施の形態について図1Aと図1Bを用いて説明する。図1Aは、本発明の静電容量型トランスデューサの上面図であり、図1Bは、図1AのA−B断面図である。本発明の静電容量型トランスデューサの素子14は、63個のセル12で構成される。図1Aでは、静電容量型トランスデューサに含まれる素子数は1であるが、いくつであっても構わない。
射インピーダンスがほぼ同じである。本構成では、すべてのセルの放射インピーダンスが同じであるため、すべてのセルの送信効率と受信感度はほぼ同じである。
実施例2の静電容量型トランスデューサの構成を、図2Aと図2Bを用いて説明する。図2Aは、本発明の静電容量型トランスデューサの上面図であり、実施例2の静電容量型トランスデューサの構成は、実施例1とほぼ同様である。よって、違う点を中心に説明する。
のセル密度が素子中央部のセル密度より低いために、素子端部で受信する音圧も素子中央部より小さい。
上記の静電容量型トランスデューサは、それを用いて音響波を受信または送信するプローブに適用できる。例えば図4において、プローブ402は複数の素子403を備えている。情報処理部406の指令により送信部405が送信音響波の制御を行うことで、各素子から音響波が発生する。一方、受信時には、各素子から出力された電気信号が、信号処理部404による処理(例えば増幅やAD変換)を施される。
まず、被検体401の内部の光吸収体が、光源(不図示)からの光を吸収して光音響波を発生させた場合について説明する。このとき光音響波は被検体内部を伝搬し、素子にて受信される。素子から出力された電気信号は信号処理部に入力され、信号処理が施される。情報処理部、信号処理部から入力された信号に基づき、は既知の画像再構成処理により、特性情報として、被検体内の初期音圧分布や吸収係数分布などを生成する。また診断の際は、必要に応じてこれらの情報を画像データ化して表示部407に表示しても良い。なお、本明細書においては、信号処理部と情報処理部とからなる構成を処理部と称する場合もある。
さらに、光音響波を用いた装置とエコー波を用いた装置の機能を兼ね備えた装置にも、本発明の静電容量型トランスデューサは適用できる。
Claims (16)
- 間隙を隔てて形成された一対の電極と、前記一対の電極のうちの一方の電極を含む振動膜とを含むセルを、複数有する素子を備えた静電容量型トランスデューサであって、
前記素子の端部のセル同士の間隔は、前記素子の中央部のセル同士の間隔より広く、
前記素子において、複数の前記セルの一部は、互いに電気的に接続されたアクティブセルであり、前記素子は、前記アクティブセルとともに、前記アクティブセルと電気的に接続されていないダミーセルを含む
ことを特徴とする静電容量型トランスデューサ。 - 隣接する前記アクティブセル同士、または隣接する前記ダミーセル同士の間隔は等しいことを特徴とする請求項1に記載の静電容量型トランスデューサ。
- 前記素子の端部におけるセル密度は、前記素子の中央部におけるセル密度よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の静電容量型トランスデューサ。
- 前記振動膜の形状は、円形、四角形および六角形のいずれかである
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。 - 前記一方の電極と前記間隙との間に、シリコン酸化膜または窒化シリコン膜が設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。 - 前記一方の電極と異なる他方の電極と、前記間隙との間に、シリコン酸化膜または窒化シリコン膜が設けられている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。 - 前記素子に含まれる複数の前記セルは、互いに同じ形状である
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。 - 前記素子に含まれる複数の前記セルにおいて、前記一方の電極が共通である
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。 - 前記素子に含まれる複数の前記セルにおいて、前記一方の電極と異なる他方の電極が共通である
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。 - 前記素子に含まれる複数の前記セルにおいて、前記振動膜のサイズは互いに同じであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。
- 前記素子に含まれる複数の前記セルの放射インピーダンスは互いに同じである
ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサ。 - 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサを備えるプローブ。
- 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の静電容量型トランスデューサと、
被検体から伝搬する音響波が前記振動膜に入射することにより前記静電容量型トランスデューサより出力される電気信号を用いて前記被検体内の特性情報を取得する処理部と、を有することを特徴とする被検体情報取得装置。 - 前記一対の電極に電圧を印加することで前記振動膜を振動させて音響波を送信させる送信部をさらに備え、
前記音響波は、前記送信された音響波が前記被検体内部で反射したものである
ことを特徴とする請求項13に記載の被検体情報取得装置。 - 光源をさらに備え、
前記音響波は、前記光源からの光を照射された前記被検体から発生する光音響波であることを特徴とする請求項13に記載の被検体情報取得装置。 - 複数のセルを有する素子を備えた静電容量型トランスデューサの製造方法であって、
複数の第一の電極を形成するステップと、
前記複数の第一の電極とそれぞれ一対となる複数の第二の電極を含む振動膜を振動可能に形成することにより、一対の前記第一の電極および前記第二の電極を含む前記セルを複数形成するステップと、
を有し、
前記セルを複数形成するステップでは、前記素子の端部のセル同士の間隔は、前記素子の中央部のセル同士の間隔より広く形成され、
前記素子において、複数の前記セルの一部は、互いに電気的に接続されたアクティブセルであり、前記素子は、前記アクティブセルとともに、前記アクティブセルと電気的に接続されていないダミーセルを含む
ことを特徴とする静電容量型トランスデューサの製造方法。
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