JP6393240B2 - 給湯システム - Google Patents
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Description
●[給湯システム1の全体構成(図1)]
給湯システム1は、図1に示すように、主給湯手段10と、補助給湯手段20と、主加熱手段30と、第1設定手段17と、第2設定手段27等を有している。また本実施の形態では、給湯システム1を2世帯住宅に適用した場合の例を説明しており、符号18は第1世帯(例えば子世帯)の第1浴槽を示し、符号19は第1世帯の第1給湯負荷(第1浴槽を除いたシャワーや蛇口等)を示し、符号16は第1世帯の第1電気負荷(照明やエアコン等)を示している。また符号28は第2世帯(例えば親世帯)の第2浴槽を示し、符号29は第2世帯の第2給湯負荷(第2浴槽を除いたシャワーや蛇口等)を示し、符号26は第2世帯の第2電気負荷(照明やエアコン等)を示している。本実施の形態の説明では、親世帯よりもエネルギー使用量が多い子世帯である第1世帯を、主として湯及び電気を使う世帯としており、主給湯手段10からの給湯の主となる世帯を第1世帯とした例を説明する。
主加熱手段30は、例えば家庭用燃料電池コージェネレーションシステムであり、燃料電池ユニット32と主加熱制御手段31(制御装置)を有している。主加熱制御手段31は、通信線T12を介して第1制御手段11と互いに通信可能である。主加熱制御手段31は、第1制御手段11から送信される情報(駆動指示等)に基づいて、燃料電池ユニット32を制御する。
主給湯手段10は、主となる給湯装置であり、第1世帯及び第2世帯の双方への給湯を行う給湯装置であり、第1制御手段11(制御装置)、貯湯タンク14、第1補助加熱手段12、主混合手段13、制御弁13A、14B等を有している。
補助給湯手段20は、第2世帯への給湯を行う給湯装置であり、第2制御手段21(制御装置)、第2補助加熱手段22、補助混合手段23等を有している。
補助混合手段23は、第3制御手段23A(制御装置)、湯水混合電動弁23B、遮断弁23C、給湯温度検出手段23D、給水温度検出手段23E、混合温度検出手段23F等を有している。
上記に説明したように、給湯システム1は、第2世帯の第2浴槽28及び第2給湯負荷29の第2設定温度や第2湯張り指示等を第2設定手段27から指示(送信)し、第2浴槽28及び第2給湯負荷29への給湯の温水を、貯湯タンク14及び第1補助加熱手段12から得つつも、第2補助加熱手段22でも加熱できるように構成されている。そして補助混合手段23は、特開2013−224769号公報における電子制御式でない流量調整機構(温水の温度にかかわらず、必ず給水と混合し、温水の温度を必ず下げる機構)とは異なり、電子制御式であるので、必要がなければ主混合手段13からの温水の温度を下げることがない。すなわち、主混合手段13からの温水の温度が第2設定温度以上である場合は、補助混合手段23にて第2設定温度となるように給水と混合して第2補助加熱手段22による加熱を実施しない。また主混合手段13からの温水の温度が第2設定温度未満である場合は、補助混合手段23にて、第2設定温度と温水の温度との温度差が所定温度差(最小昇温温度)以上となるように、給水を混合させて温水の温度を下げて(温度差が所定温度差以上の場合は給水を混合しない)、温水の温度を必要以上に下げることがない。第2補助加熱手段22は、第2設定温度と温水の温度との温度差が所定温度差(最小昇温温度)以上であれば、温水を適切に第2設定温度へと加熱することができる。従って、第2補助加熱手段22の燃料を節約し、エネルギー効率をより向上させることができる。
第1給湯配管13Yには、図示省略するが、流量検出手段が設けられており、当該流量検出手段からの検出信号は、第1制御手段11に入力されている。第1給湯負荷19にて温水を使う場合、第1制御手段11は、流量検出手段からの検出信号に基づいて、第1給湯配管13Y内の流量(あるいは温水が流れているか否か)を検出可能である。そして第1制御手段11は、当該流量の検出によって第1給湯負荷19による温水の使用を検出すると、貯湯タンク14内の温水を、配管14Sを経由させて第1補助加熱手段12に導く。そして第1制御手段11は、第1設定温度に基づいて、加熱が必要と判断した場合は第1補助加熱手段12を用いて温水を加熱し、加熱が不要と判断した場合は第1補助加熱手段12による加熱を行わない。そして第1制御手段11は、第1設定手段17にて指示された第1設定温度となるように、主混合手段13の混合割合を調節する。
第2給湯負荷29にて温水を使う場合、第1制御手段11は、給湯分岐配管23Z内の流量(あるいは温水が流れているか否か)を、配管13V内の流量検出手段からの検出信号に基づいた流量(あるいは温水が流れているか否か)にて検出可能である。そして第1制御手段11は、当該流量の検出によって第2給湯負荷29による温水の使用を検出すると、貯湯タンク14内の温水を、配管14Sを経由させて第1補助加熱手段12に導く。そして第1制御手段11は、第1設定温度に基づいて、加熱が必要と判断した場合は第1補助加熱手段12を用いて温水を加熱し、加熱が不要と判断した場合は第1補助加熱手段12による加熱を行わない。そして第1制御手段11は、第1設定手段17にて指示された第1設定温度となるように、主混合手段13の混合割合を調節する。そして第2制御手段21は、第2設定手段27にて指示された第2設定温度となるように、補助混合手段23と第2補助加熱手段22とを制御して、第2設定温度の温水を第2給湯配管22Yを経由させて第2給湯負荷29に供給する。
第1制御手段11は、上記に説明したように、流量検出手段からの検出信号に基づいて、第1給湯配管13Y内あるいは給湯分岐配管23Z内の流量(あるいは温水が流れているか否か)を検出可能であるので、第1給湯負荷19の給湯または第2給湯負荷29の給湯または第2浴槽28の湯張りの実行、の少なくとも1つが実行されたことを検出可能である。このとき、第1浴槽18の湯張りが実行されている場合、第1給湯負荷19の給湯または第2給湯負荷29の給湯の給湯量が不足して、利用者が給湯量(給湯能力)の不足(水圧の低下等)を感じてしまう可能性がある。そこで、第1制御手段11は、第1浴槽18の湯張りを行っている際、第1給湯負荷19の給湯あるいは第2給湯負荷29の給湯あるいは第2浴槽28の湯張り、の少なくとも1つが発生した場合、制御弁13Aを制御して、第1浴槽18への温水の供給量の一時的な減量または一時的な停止を行う。すなわち、「第1浴槽18の湯張り」と、「第1給湯負荷19の給湯または第2給湯負荷29の給湯または第2浴槽28の湯張り、のいずれか1つ」と、が同時に発生した場合、「第1給湯負荷19の給湯または第2給湯負荷29の給湯または第2浴槽28の湯張り」を優先する制御を行う。この制御によれば、第1浴槽18の湯張り時間が長くなるが、利用者は、第1給湯負荷19の給湯または第2給湯負荷29の給湯の給湯量(給湯能力)の不足を感じることがない。
第2浴槽28及び第2給湯負荷29は、主給湯手段10と補助給湯手段20との双方を経由して給湯が行われるので、水圧の低下が懸念される。そこで、第1浴槽18と第1給湯負荷19と第2浴槽28と第2給湯負荷29とが、単数階または複数階を有する建築物に設置されている場合、第1浴槽18と第1給湯負荷19を設置する階である第1設置階を、第2浴槽28と第2給湯負荷29を設置する階である第2設置階に対して、同一の階または上の階とすることが好ましい。これにより、第2浴槽28と第2給湯負荷29への給湯の水圧低下を抑制することができる。
第1給湯負荷19または第2給湯負荷29の少なくとも一方に用いられるシャワーヘッドを、標準流量が10L/分未満に設定された小流量吐出型(いわゆる節水型)のシャワーヘッドとすると、給湯の水圧の低下をより抑制することができるので好ましい。
10 主給湯手段
11 第1制御手段
12 第1補助加熱手段
13 主混合手段
13X 第1浴槽配管
13Y 第1給湯配管
14 貯湯タンク
14X、14W 給水配管
17 第1設定手段
18 第1浴槽
19 第1給湯負荷
20 補助給湯手段
21 第2制御手段
22X 第2浴槽配管
22Y 第2給湯配管
23 補助混合手段
23A 第3制御手段
23B 湯水混合電動弁
23C 遮断弁
23D 給湯温度検出手段
23E 給水温度検出手段
23F 混合温度検出手段
23Z 給湯分岐配管
27 第2設定手段
28 第2浴槽
29 第2給湯負荷
30 主加熱手段
31 主加熱制御手段
32 燃料電池ユニット
T11、T12、T21、T22 通信線
Claims (6)
- 第1世帯の第1浴槽及び前記第1浴槽を除く前記第1世帯の第1給湯負荷への給湯と、第2世帯の第2浴槽及び前記第2浴槽を除く前記第2世帯の第2給湯負荷への給湯と、を行う給湯システムであって、
主加熱手段と、主給湯手段と、補助給湯手段と、第1設定手段と、第2設定手段と、を有し、
前記主給湯手段は、貯湯タンクと第1補助加熱手段と主混合手段と第1制御手段と、を有し、
前記補助給湯手段は、第2補助加熱手段と補助混合手段と第2制御手段と、を有し、
前記貯湯タンクは、温水を蓄えており、
前記主加熱手段は、給水配管からの給水あるいは前記貯湯タンクからの温水を加熱し、加熱した温水を前記貯湯タンクに蓄え、
前記第1補助加熱手段は、前記貯湯タンクから温水が供給され、供給された温水を前記主混合手段に向けて吐出し、供給された温水の温度が不足している場合には供給された温水を加熱して吐出し、供給された温水の温度が不足していない場合には供給された温水を加熱することなく吐出し、
前記主混合手段は、前記第1補助加熱手段から吐出された温水と前記給水とを混合し、混合した主混合温水を、前記第1浴槽に接続された第1浴槽配管と、前記第1給湯負荷に接続された第1給湯配管と、に吐出し、
前記第1制御手段は、前記第1世帯に設けられた前記第1設定手段と通信可能であり、前記第1設定手段から受信した第1情報に基づいて、前記主加熱手段と前記第1補助加熱手段の動作の指示または動作の制御を行い、前記主混合手段の第1混合割合を調節し、
前記第1給湯配管には、前記補助混合手段に接続された給湯分岐配管が接続されており、
前記補助混合手段は、前記給湯分岐配管からの温水と前記給水とを混合し、混合した補助混合温水を、前記第2補助加熱手段に吐出し、
前記第2補助加熱手段は、前記補助混合手段からの前記補助混合温水が供給され、供給された前記補助混合温水を、前記第2浴槽に接続された第2浴槽配管と、前記第2給湯負荷に接続された第2給湯配管と、に吐出し、供給された前記補助混合温水の温度が不足している場合には供給された前記補助混合温水を加熱して吐出し、供給された前記補助混合温水の温度が不足していない場合には供給された前記補助混合温水を加熱することなく吐出し、
前記第2制御手段は、前記第2世帯に設けられた前記第2設定手段と通信可能であり、前記第2設定手段から受信した第2情報に基づいて、前記第2補助加熱手段の動作の制御を行い、前記補助混合手段の第2混合割合を調節する、
給湯システム。 - 請求項1に記載の給湯システムであって、
前記補助混合手段は、
前記給湯分岐配管からの温水と前記給水との混合割合を調節する湯水混合電動弁と、
前記給湯分岐配管からの温水の温度を検出する給湯温度検出手段と、
前記給水の温度を検出する給水温度検出手段と、
吐出した補助混合温水の温度を検出する混合温度検出手段と、
前記第2制御手段と通信可能な第3制御手段と、を備えており、
前記第3制御手段は、
前記第2制御手段を介して前記第2設定手段から受信した前記第2情報に含まれている設定温度情報に基づいた温度と、
前記給湯温度検出手段を用いて検出した前記給湯分岐配管からの温水の温度と、
前記給水温度検出手段を用いて検出した前記給水の温度と、
前記混合温度検出手段を用いて検出した前記補助混合温水の温度と、に基づいて、前記湯水混合電動弁を制御することで前記第2混合割合を調節する、
給湯システム。 - 請求項2に記載の給湯システムであって、
前記補助混合手段は、前記給湯分岐配管を開口状態または閉鎖状態のいずれかに切り替える遮断弁を有しており、
前記第3制御手段は、前記混合温度検出手段を用いて検出した温度が、前記第2制御手段を介して受信した前記第2情報に含まれている前記設定温度情報に基づいた温度よりも高くなった場合、前記遮断弁を閉鎖状態となるように制御する、
給湯システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の給湯システムであって、
前記第1制御手段は、前記第1設定手段から受信した前記第1情報に含まれている湯張り指示情報に基づいて前記第1浴槽配管を経由させて前記第1浴槽に湯張りを行っている際に、前記第1給湯負荷の給湯あるいは前記第2浴槽の湯張りあるいは前記第2給湯負荷の給湯の少なくとも1つが発生した場合、前記第1浴槽配管への温水の供給量の一時的な減量あるいは一時的な停止を行う、
給湯システム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の給湯システムであって、
前記第1浴槽と前記第1給湯負荷と前記第2浴槽と前記第2給湯負荷は、単数階または複数階を有する建築物に設置されており、
前記第1浴槽及び前記第1給湯負荷が設置されている第1設置階は、前記第2浴槽及び前記第2給湯負荷が設置されている第2設置階に対して、同階または上階である、
給湯システム。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の給湯システムであって、
前記第1給湯負荷または前記第2給湯負荷の少なくとも一方に用いられるシャワーヘッドが、標準流量を10L/分未満に設定された小流量吐出型シャワーヘッドとされている、
給湯システム。
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