JP5889706B2 - 給湯システム - Google Patents

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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

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本発明は、二世帯住宅や集合住宅等の複数世帯に用いられる給湯システムに関する。
複数世帯が生活することができる集合住宅等においては、1つの世帯に対し1台の給湯機が設けられているものが通常であり、集合住宅全体としてみれば設備コストが多額となってしまう欠点がある。そこで、複数世帯で例えば1台の貯湯式給湯機を共用するようにすれば設備コストを下げることができものとなるが、この種の貯湯式給湯機は、共用している一の世帯が貯湯漕の湯を多量に使ってしまうと残りの世帯で使える湯の量が少なくなってしまうという問題があった。
かかる問題を解決すべく、例えば特許文献1には、1台の貯湯式給湯機から複数世帯に分岐された給湯経路にそれぞれ設けられた複数組の流量センサおよび電磁弁と、複数の流量センサの検出する流量をそれぞれ個別に積算する複数の使用湯量積算部を有し、使用湯量積算部が所定の使用限度湯量を積算すると、使用限度湯量を積算した流量センサと組みの電磁弁を閉じるようにした制御部とを備えた構成が開示されている。
かかる構成であれば、一方の世帯が使用限度湯量の給湯をした時点でこの世帯の給湯経路に設けられた電磁弁が閉じられることとなり、各世帯で使用限度湯量以上に湯を使うことを防ぎ、一方の世帯が多量に給湯したことにより他方の世帯が給湯できる湯量が少なくなってしまうことを防止することができ、1台の貯湯式給湯機を複数世帯で公平に使用することが可能となる。
特開2004−340457号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成にあっては、各世帯に使用できる湯量に制限があるため、必要に応じて湯を十分に使うことができず、使用し難さが著しい。
そこで本発明は、かかる問題を解決すべく、複数世帯を対象とする給湯システムにおいて、全体としての給湯設備の効率を向上させると共にいずれの世帯であっても十分に湯を使用することを可能とすることを目的とする。
本発明に係る給湯システムは、給水配管から一方の世帯の第1給湯端末に亘って設けられる第1給湯管路と、給水配管から分岐して他方の世帯の第2給湯端末に亘って設けられる第2給湯管路と、これらの給湯管路を接続するバイパス管路と、を備え、第1給湯管路は、給水を加熱する加熱装置と、該加熱された給水を貯湯する貯湯装置とを備えた第1給湯ユニットと、給水配管から第1給湯ユニットに亘って設けられる第1入水配管と、第1給湯ユニットから第1給湯端末に亘って設けられる第1出湯配管と、を備え、第2給湯管路は、給水を加熱する第2給湯ユニットと、第1入水配管から分岐して第2給湯ユニットまで延在する第2入水配管と、第2給湯ユニットから第2給湯端末に亘って設けられる第2出湯配管と、を備え、バイパス管路は、第1給湯管路の第1出湯配管と第2給湯管路の第2入水配管とを連結する第1バイパス配管と、該第1バイパス配管と第2入水配管の連結部に設けられて当該第1バイパス配管から第2入水配管に流入する湯の流量を調整する流量調整機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る給湯システムでは、一方の世帯が湯を使う場合には、当該一方の世帯の第1給湯端末を操作することで、第1給湯ユニットの貯湯装置に溜まっている湯をそのまま使用することができるものとなっている。また、他方の世帯が湯を使う場合には、当該他方の世帯の第2給湯端末を操作することで、第1給湯ユニットの貯湯装置に十分な湯が蓄えられている場合には、当該貯湯装置からの湯が第1バイパス配管を介して第2給湯ユニットに向けて供給されると共に、当該湯と第2入水配管からの水とが流量調整機構によって混合された混合水となって第2給湯ユニットに供給され、当該第2給湯ユニットにて最終的な湯温調整がなされ、他方の世帯の第2給湯端末に送り込まれるものとなっているのである。一方、第1給湯ユニットの貯湯装置に十分な湯が蓄えられていない場合には、当該貯湯装置の湯を加熱装置で加熱し、この湯が第1バイパス配管を介して第2給湯ユニットに向けて供給されると共に、当該湯と第2入水配管からの水とが流量調整機構によって混合された混合水となって第2給湯ユニットに供給され、当該第2給湯ユニットにて最終的な湯温調整がなされ、他方の世帯の第2給湯端末に送り込まれるものとなっているのである。このように、当該湯を一方の世帯のみならず他方の世帯でも使用できるようにすることで、世帯全体としての給湯のためのガス消費(エネルギ消費)を抑えることができるものとなっている。以上により、本発明によれば、複数世帯を対象とする給湯システムにおいて、全体としての給湯設備の効率を向上させると共にいずれの世帯であっても十分に湯を使用することが可能になる。
本発明に係る給湯システムにおいて、流量調整機構は、第1バイパス配管を湯流路とすると共に第2入水配管を水流路とし、且つ、第2給湯ユニットに向かう流路を湯水混合流路とする湯水混合水栓であって、湯水混合流路を流れる湯水の温度は、少なくとも給水配管を流れる水の温度よりも高く、且つ、他方の世帯の要求給湯温度よりも小さい温度に設定されていることが好ましい。これによれば、第2給湯ユニットには、所定の温度以下まで暖められた湯が供給されることとなるので、第2給湯ユニットでは、当該所定の温度から要求給湯温度まで湯水混合流路から供給される湯水混合水を加熱すればよく、当該第2給湯ユニットのエネルギー効率を高めることができるものとなっている。
本発明に係る給湯システムにおいて、バイパス管路の第1バイパス配管と第2給湯管路の第2出湯配管とを連結する第2バイパス配管を備えることが好ましい。これにより、他方の世帯では、第1給湯ユニットの貯湯装置の湯を直接使用することも可能となる。
本発明によれば、複数世帯を対象とする給湯システムにおいて、全体としての給湯設備の効率を向上させると共にいずれの世帯であっても十分に湯を使用することを可能とできる。
本発明の実施形態に係る給湯システムのシステム概念図である。 第2給湯ユニットの周辺の配管構成を示す正面図である。 変形例に係る給湯システムのシステム概念図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る給湯システム100のシステム概念図である。給湯システム100は、二世帯住宅や集合住宅等の複数世帯が生活できる建物に適用されるシステムであり、各世帯に効率よく給湯することができるシステムである。本実施形態では、特に好ましい例として、子世帯(一方の世帯)H1と親世帯(他方の世帯)H2による二世帯住宅Hに対して給湯システム100が適用された場合について説明する。
図1に示すように、給湯システム100は、二世帯住宅Hの室外に設けられた第1給湯ユニット1と、第2給湯ユニット2を備えている。第1給湯ユニット1は、給水を加熱する加熱装置3と、当該加熱された給水を貯湯する貯湯装置4とを備えている。本実施形態では、第1給湯ユニット1として、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムが適用されている。これにより、第1給湯ユニット1は、湯を供給できると同時に燃料電池での発電によって電気も供給することができる。この場合、燃料電池発電ユニットが加熱装置3に該当し、排熱利用給湯暖房ユニット(貯湯ユニット)が貯湯装置4に該当する。すなわち、燃料電池での発電の過程において発生する排熱によって水を加熱し、当該加熱された湯を貯湯装置4にて貯湯する。なお、排熱利用給湯暖房ユニット(貯湯ユニット)には、燃料電池発電ユニットによる熱だけでは不十分な場合に湯を加熱するためのバックアップボイラーが設けられており、当該バックアップボイラーも加熱装置の一部として機能する。また、第2給湯ユニット2として、潜熱回収型高効率ガス給湯器が適用されている。潜熱回収型高効率ガス給湯器は、ガスの燃焼による高温の排ガスによる熱を回収し、水の加熱に利用する効率の良いガス型の給湯器である。
本実施形態では、二世帯のうちエネルギー使用量が多い世帯である子世帯H1が主として湯及び電気を使用する世帯として、第1給湯ユニット1からの湯を主として使用するものとなっている。子世帯H1の建物内には、商用電源Eから電気を供給される分電盤11が設けられ、第1給湯ユニット1用のメインコントローラ12A及び浴室コントローラ12Bが設けられる。第1給湯ユニット1は、分電盤11、メインコントローラ12A及び浴室コントローラ12Bと電気的に接続されており、通信可能となっている。また、第1給湯ユニット1と分電盤11は電気的に接続されており、燃料電池による電気を分電盤11に供給できる。また、子世帯H1には、給湯のための第1給湯端末13及び給水のための第1給水端末14が設けられる。
一方、エネルギー使用量の少ない親世帯H2は、本実施形態では第1給湯ユニット1の貯湯装置4の湯を流量調整機構64を介して混合された混合水を使用できる構成となっている(詳細な構成については後述)。親世帯H2の建物内には、分電盤11と電気的に接続されて当該分電盤11から電気を分電されることにより電気を供給される分電盤21が設けられ、第2給湯ユニット2用のメインコントローラ22A及び浴室コントローラ22Bが設けられる。第2給湯ユニット2は、分電盤21、メインコントローラ22A及び浴室コントローラ22Bと電気的に接続されており、通信可能となっている。また、親世帯H2には、給湯のための第2給湯端末23及び給水のための第2給水端末24が設けられる。
次に、図1及び図2を参照して給湯システム100の配管構成について詳細に説明する。図2は、第2給湯ユニット2の周辺の配管構成を示す正面図である。
給湯システム100は、水道メーター6が設けられて外部の給水管から水を供給される給水配管7と、当該給水配管7から子世帯H1の第1給湯端末13に亘って設けられる第1給湯管路30と、給水配管7から分岐して親世帯H2の第2給湯端末23に亘って設けられる第2給湯管路40と、これらの給湯管路30,40を接続するバイパス管路50と、を備えている。なお、給水配管7は、そのまま二世帯住宅Hまで延びて、親世帯H2の第2給水端末24及び子世帯H1の第1給水端末14に接続されている。
第1給湯管路30は、主として、給水配管7からの水を第1給湯ユニット1で加熱して子世帯H1に湯を供給する機能を有する管路である。第1給湯管路30は、上述の第1給湯ユニット1と、給水配管7から第1給湯ユニット1に亘って設けられる第1入水配管31と、第1給湯ユニット1から第1給湯端末13に亘って設けられる第1出湯配管32と、を備えて構成されている。第1入水配管31は、給水配管7から分岐して第1給湯ユニット1の貯湯装置4に接続される。第1入水配管31には、給水配管7からの水が流れる。なお、第1入水配管31には、貯湯装置4の手前側に逆止弁付ボールバルブ61が設けられる。第1出湯配管32は、第1給湯ユニット1の貯湯装置4に接続されると共に、子世帯H1の建物内まで延びて第1給湯端末13に接続される。第1出湯配管32には、第1給湯ユニット1の貯湯装置4に貯湯された湯が通過する。第1給湯ユニット1の貯湯装置4には、第1入水配管31から水が供給され、当該水は加熱装置3に係る燃料電池発電ユニットに供給され、発電によって発生する熱を回収して湯となった状態で貯湯装置4に戻されて貯湯される。貯湯装置4内の湯の温度が低いなどの場合は、バックアップボイラーで補助的に加熱される。貯湯装置4の湯は、二世帯住宅Hで湯が使用されるタイミングで第1出湯配管32から出湯される。
第2給湯管路40は、主として、給水配管7からの水を第2給湯ユニット2で加熱して親世帯H2に湯を供給する機能を有する管路である。第2給湯管路40は、上述の第2給湯ユニット2と、第1入水配管31から分岐して第2給湯ユニット2まで延在する第2入水配管41と、第2給湯ユニット2から第2給湯端末23に亘って設けられる第2出湯配管42と、を備えて構成されている。第2入水配管41は、第1入水配管31の中途位置から分岐して第2給湯ユニット2に接続される。第2入水配管41には、減圧弁66、逆止弁付ボールバルブ63、流量調整機構64が設けられる。第2入水配管41には、給水配管7からの水が流れるが、後述のバイパス管路50から貯湯装置4からの湯が供給され、流量調整機構64と第2給湯ユニット2との間の第2入水配管41には、流量調整機構64にて温度調整された湯が流れる。第2出湯配管42は、第2給湯ユニット2に接続されると共に、親世帯H2の建物内まで延びて第2給湯端末23に接続される。第2出湯配管42には、第2給湯ユニット2で加熱された湯が通過する。親世帯H2で湯が使用されるタイミングで、第2給湯ユニット2には、流量調整機構64にて温度調整された湯と、給水配管7からの水が混合されて供給され、第2給湯ユニット2内の流路を通過しながら加熱されて、第2出湯配管42から出湯される。
バイパス管路50は、主として、第1給湯ユニット1の貯湯装置4の湯を親世帯H2で使用させる(融通する)ために第2給湯管路40に供給する機能を有している。バイパス管路50は、第1給湯管路30の第1出湯配管32と第2給湯管路40の第2入水配管41とを連結する第1バイパス配管51と、該第1バイパス配管51と第2入水配管41の連結部に設けられて当該第1バイパス配管51から第2入水配管41に流入する湯の流量を調整する流量調整機構64と、を備えている。第1給湯ユニット1の貯湯装置4に湯が貯湯されている場合、親世帯H2で湯が使用されるタイミングで、第1バイパス配管51には、第2給湯ユニット2へ向けて貯湯装置4の湯が流れる。
流量調整機構64は、第1バイパス配管51を湯流路とすると共に第2入水配管41(第2入水配管41のうち、流量調整機構64より上流側の部分)を水流路とし、且つ、第2給湯ユニット2に向かう流路(第2入水配管41のうち、流量調整機構64と第2給湯ユニット2との間の部分)を湯水混合流路とするサーモスタット式の湯水混合水栓である。具体的には、流量調整機構64としてサーモミキシングバルブが適用される。流量調整機構64は、湯流路と水流路とを同時に開閉する制御弁体と、湯水混合流路の混合水温度を感知して制御弁体を移動させる感温機構と、を備えている。これにより、流量調整機構64は、所定の温度が設定されている場合、第1バイパス配管51を介して供給される貯湯装置4からの湯の量と、第2入水配管41を介して供給される給水配管7からの水の量を調整することにより、設定に係る温度の湯を第2給湯ユニット2に供給することができる。
上述のように、サーモスタット式の流量調整機構64は、要求される湯の温度に応じて出湯温度を調整することができるが、本実施形態では、親世帯H2の要求給湯温度に応じて設定温度を変動させるのではなく、温度を所定の設定温度に固定して流量調整機構64を用いる。設定温度を固定しておけば、貯湯装置4からの湯の温度に変動があったとしても、予め設定しておいた一定温度の湯を第2給湯ユニット2に供給することができる。親世帯H2での要求給湯温度と流量調整機構64の設定温度との差分は、第2給湯ユニット2にて調整する。従って、流量調整機構64の設定温度(湯水混合流路を流れる湯水の温度)は、少なくとも給水配管7を流れる水の温度よりも高く、且つ、親世帯H2の要求給湯温度よりも小さい温度に設定されている。
このような構成によって、給湯システム100は、親世帯H2が第2給湯ユニット2から給湯される構成でありながら、第1給湯ユニット1の貯湯装置4から湯を得つつも(融通してもらう)、自らの給湯設備である第2給湯ユニット2でも補完できる構成となっている。
第2給湯ユニット2周辺の具体的な構成としては、図2に示すように、給水配管7から地中を延びてきた第1入水配管41は、第2給湯ユニット2の下方の位置にて上方へ延びて地中から突出している。第1入水配管41の上方へ延びる部分には、下から順に減圧弁66及び逆止弁付ボールバルブ63が設けられる。第1入水配管41は上端部で略U字状に折れ曲り、流量調整機構64に対して水流路として上方から接続される。一方、第1入水配管41のうちの湯水混合流路として機能する部分は、第2給湯ユニット2の下面から下方に延びると共に横方向へ屈曲し、流量調整機構64に対して湯水混合流路として横方向から接続される。第1給湯ユニット1から地中を延びてきた第1バイパス配管51は、第2給湯ユニット2の下方の位置にて上方へ延びて地中から突出している。第1バイパス配管51の上方へ延びる部分には、逆止弁付ボールバルブ62が設けられている。第1バイパス配管51は、流量調整機構64に対して湯流路として下方から接続される。第2出湯配管42は、第2給湯ユニット2の下面から下方に延びると共に地中に埋設され、地中を親世帯H2の建物内へ延びる。
次に、本実施形態に係る給湯システム100の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る給湯システム100では、子世帯H1が湯を使う場合には、当該子世帯H1の第1給湯端末13を操作することで、第1給湯ユニット1の貯湯装置4に溜まっている湯をそのまま使用することができるものとなっている。また、親世帯H2が湯を使う場合には、当該親世帯H2の第2給湯端末23を操作することで、第1給湯ユニット1の貯湯装置4に十分な湯が蓄えられている場合には、当該貯湯装置4からの湯が第1バイパス配管51を介して第2給湯ユニット2に向けて供給されると共に、当該湯と第2入水配管41からの水とが流量調整機構64によって混合された混合水となって第2給湯ユニット2に供給され、当該第2給湯ユニット2にて最終的な湯温調整がなされ、親世帯H2の第2給湯端末23に送り込まれるものとなっているのである。一方、第1給湯ユニット1の貯湯装置4に十分な湯が蓄えられていない場合には、当該貯湯装置4の湯をバックアップボイラーで加熱し、この湯が第1バイパス配管51を介して第2給湯ユニット2に向けて供給されると共に、当該湯と第2入水配管41からの水とが流量調整機構64によって混合された混合水となって第2給湯ユニット2に供給され、当該第2給湯ユニット2にて最終的な湯温調整がなされ、親世帯H2の第2給湯端末23に送り込まれるものとなっているのである。このように、貯湯装置4の湯を子世帯H1のみならず親世帯H2でも使用できるようにすることで、世帯全体としての給湯のためのガス消費(エネルギ消費)を抑えることができるものとなっている。以上により、本実施形態に係る給湯システム100によれば、複数世帯を対象とする給湯システム100において、全体としての給湯設備の効率を向上させると共にいずれの世帯であっても十分に湯を使用することが可能になる。
また、このように、第1給湯ユニット1の貯湯装置4に蓄えられる湯が親世帯H2にも用いられるので、当該第1給湯ユニット1が燃料電池の場合、効率的に電気を発生させることができるものとなっている。
本実施形態に係る給湯システム100において、流量調整機構64は、第1バイパス配管51を湯流路とすると共に第2入水配管41を水流路とし、且つ、第2給湯ユニット2に向かう流路を湯水混合流路とする湯水混合水栓である。また、湯水混合流路を流れる湯水の温度は、少なくとも給水配管7を流れる水の温度よりも高く、且つ、親世帯H2の要求給湯温度よりも小さい温度に設定されている。これによれば、第2給湯ユニット2には、設定温度以下まで暖められた湯が供給されることとなるので、第2給湯ユニット2では、当該設定温度から要求給湯温度まで湯水混合流路から供給される湯水混合水を加熱すればよく、当該第2給湯ユニットのエネルギー効率を高めることができるものとなっている。
ここで、本実施形態に係る給湯システム100は、二世帯住宅に限らず、集合住宅などの複数世帯に係る建物であればどのようなものにでも適用できるが、二世帯住宅に適用することが特に好ましい。給湯システム100を用いることで、建物全体として見ればエネルギー効率が上がるという効果を得ることができるが、世帯ごとに見た場合、各世帯が享受できるメリットが完全に同一となっているわけではない。すなわち、上述のように、親世帯H2にとっては第1給湯ユニット1の貯湯装置4から湯を融通してもらうことで第2給湯ユニット2でのエネルギー消費を抑えるというメリットを享受でき、一方、子世帯H1にとっては親世帯H2に湯を使ってもらうことで貯湯装置4の湯が使われる機会を増やして燃料電池で効率的に電気を発生させるというメリットを享受できる。二世帯住宅では、世帯同士の関係性が親子などの血縁関係にあり、密接な関係性を有している場合が多い。従って、世帯ごとのメリットは異なるとしても、建物全体としてエネルギー効率が上がるという点についての相互理解が得られ易いため、二世帯住宅の場合は給湯システム100の効果を一層顕著に得ることができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、図3に示すような変形例に係る給湯システム200を採用してもよい。変形例に係る給湯システム200は、上述の実施形態に係る給湯システム100に加えて、親世帯H2が貯湯装置4の湯を直接使用するためのバイパス管路70を備えている。バイパス管路70は、バイパス管路50の第1バイパス配管51と第2給湯管路40の第2出湯配管42とを連結する第2バイパス配管71によって構成されている。当該第2バイパス配管71を利用するために、当該第2バイパス配管71に開閉弁72が設けられると共に、第1バイパス配管51(第2バイパス配管71が分岐する部分より下流側の部分)に開閉弁73が設けられる。これら開閉弁72,73は、センサや手動により開閉を適宜切り替えることができる。これにより、親世帯H2では、第1給湯ユニット1の貯湯装置4の湯を直接使用することも可能となる。
また、上述の実施形態では、第1給湯ユニット1として、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムを適用したが、貯湯装置を有する給湯ユニットであればどのようなものを用いてもよい。例えば、第1給湯ユニット1として、自然冷媒ヒートポンプ式給湯器を適用してもよい。自然冷媒ヒートポンプ式給湯器は、大気熱を自然冷媒に集め、当該熱によって湯を沸かして貯湯することができる給湯器である。
1…第1給湯ユニット、2…第2給湯ユニット、3…加熱装置、4…貯湯装置、13…第1給湯端末、23…第2給湯端末、30…第1給湯管路、31…第1入水配管、32…第1出湯配管、40…第2給湯管路、41…第2入水配管、42…第2出湯配管、50…バイパス管路、51…第1バイパス配管、64…流量調整機構、71…第2バイパス配管、100,200…給湯システム。

Claims (9)

  1. 給水配管から一方の世帯の第1給湯端末に亘って設けられる第1給湯管路と、
    前記給水配管から分岐して他方の世帯の前記第1給湯端末とは異なる第2給湯端末に亘って前記第1給湯管路とは別経路で設けられる第2給湯管路と、
    これらの給湯管路を接続するバイパス管路と、を備え、
    前記第1給湯管路は、
    給水を加熱する加熱装置と、該加熱された給水を貯湯する貯湯装置とを備えた第1給湯ユニットと、
    前記給水配管から第1給湯ユニットに亘って設けられる第1入水配管と、
    第1給湯ユニットから第1給湯端末に亘って設けられる第1出湯配管と、を備え、
    前記第2給湯管路は、
    給水を加熱する第2給湯ユニットと、
    前記第1入水配管から分岐して第2給湯ユニットまで延在する第2入水配管と、
    第2給湯ユニットから第2給湯端末に亘って前記第1出湯配管とは別経路で設けられる第2出湯配管と、を備え、
    前記バイパス管路は、
    前記第1給湯管路の第1出湯配管と前記第2給湯管路の第2入水配管とを連結する第1バイパス配管と、
    該第1バイパス配管と前記第2入水配管の連結部に設けられて当該第1バイパス配管から前記第2入水配管に流入する湯の流量を調整する流量調整機構と、を備えていることを特徴とする給湯システム。
  2. 前記流量調整機構は、前記第1バイパス配管を湯流路とすると共に前記第2入水配管を水流路とし、且つ、前記第2給湯ユニットに向かう流路を湯水混合流路とする湯水混合水栓であって、前記湯水混合流路を流れる湯水の温度は、少なくとも前記給水配管を流れる水の温度よりも高く、且つ、前記他方の世帯の要求給湯温度よりも小さい温度に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記バイパス管路の第1バイパス配管と前記第2給湯管路の第2出湯配管とを連結する第2バイパス配管を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯システム。
  4. 前記第1給湯ユニット及び前記第2給湯ユニットはそれぞれコントローラを備え、前記第1給湯ユニットのコントローラが前記一方の世帯に設置され、第2給湯ユニットのコントローラが前記他方の世帯に設置される、請求項1〜3の何れか一項に記載の給湯システム。
  5. 前記第1バイパス配管には、逆止弁ボールバルブが設けられている、請求項1〜4の何れか一項に記載の給湯システム。
  6. 前記第1給湯ユニットは、燃料電池コジェネレーションシステムユニットであり、前記第2給湯ユニットは、ガス給湯器である、請求項1〜5の何れか一項に記載の給湯システム。
  7. 前記一方の世帯におけるエネルギー使用量は、前記他方の世帯におけるエネルギー使用量より多い、請求項6に記載の給湯システム。
  8. 前記一方の世帯は二世帯住宅における子世帯であり、前記他方の世帯は該二世帯住宅における親世帯である、請求項7に記載の給湯システム。
  9. 前記燃料電池コジェネレーションシステムによって発電された電気は、前記一方の世帯に供給されると共に、該一方の世帯を介して前記他方の世帯にも供給され得る、請求項6〜8の何れか一項に記載の給湯システム。
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