JP6391942B2 - リニアモータ - Google Patents

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Description

本発明は、可動子のコイルの冷却構造を備えたリニアモータに関する。
リニアモータの可動子は、ステージ等の可動対象物に取り付けられる。可動子(電機子)はコイルを有しており、リニアモータの稼働に伴ってコイルが温度上昇する。
したがって、可動対象物に可動子を直接取り付けると、コイルの温度上昇に伴って可動対象物が熱膨張する。可動対象物が熱膨張すると、可動対象物の直動を案内するためのリニアガイドに負荷が掛かり、当該リニアガイドの寿命が低下してしまう。
そこで、従来、可動対象物への熱伝達を抑制するために、可動対象物と可動子との間に熱伝達率の低い材質のスペーサを介設して、間接的に可動子を取り付ける構造が採用されている。
可動対象物に可動子を間接的に取り付ける構造に関連する技術として、たとえば、可動子の上部に締結棒および断熱材を介して天板を固定し、可動子の上部と天板の下部との間に通風路を形成したリニアモータが開示されている(特許文献1参照)。
特開2013−212024号公報
ところで、従来の熱伝達率の低い材質のスペーサを介して可動対象物に可動子を取り付ける構造では、可動対象物の温度上昇を抑制することはできても、コイルの温度上昇を低減することはできなかった。
特許文献1の構造は、断熱材により天板(可動対象物)への熱伝達を抑制し、通風路により可動子のコイルの冷却を図らんとしている。
しかし、ファン等の送風手段を設けなければ、通風路の冷却機能を十分に発揮させることはできない。送風手段を備えると、リニアモータの小型・軽量化を実現することは困難となる。惹いては、可動対象物の大型化や重量増加を招来し、連続運転特性が低下する要因となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で、可動対象物の温度上昇を抑えるとともに、可動子のコイルの温度上昇を低減することができるリニアモータの提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るリニアモータは、複数の永久磁石を有する固定子と、上記永久磁石に対向配置された複数のコイルを有し、可動対象物を上記固定子に沿って直線運動させる可動子と、を備える。
上記可動子と上記可動対象物との間には、熱伝導率の異なる2種以上の材質によって構成された多材質組み合わせスペーサが介設されていることを特徴とする。
本発明に係るリニアモータは、可動対象物と可動子との間に、熱伝導率の異なる2種以上の材質により構成された多材質組み合わせスペーサを介設している。スペーサの材質を熱伝導率の異なる2種以上の材質とすることにより、可動子のコイルと可動対象物との間の熱抵抗パラメータ数を増加させている。
熱抵抗パラメータ数を増加させることにより、コイルと可動対象物との間の熱抵抗の最適値を求めことが可能となる。すなわち、コイルから可動対象物へ伝導する熱量の調整幅を増大させることにより、可動対象物の温度上昇の要求スペックを満足しつつ、可動子コイルの温度上昇を低減する。
したがって、本発明によれば、簡単な構造で、可動対象物の温度上昇を抑えるとともに、可動子のコイルの温度上昇を低減することができる。
第1実施形態に係るリニアモータの一例の概略正面図である。 第1実施形態に係るリニアモータの一例の概略側面図である。 第1実施形態に係るリニアモータの他例の概略正面図である。 第1実施形態に係るリニアモータの他例の概略側面図である。 単一スペーサの寸法、材質および熱伝導率の説明図である。 従来のリニアモータにおいて、単一スペーサの材質を変化させた場合の温度変化の説明図である。 従来の単一スペーサを介設したリニアモータの概略正面図である。 第1実施形態に係るリニアモータにおいて、電機子とステージの間に、熱伝導率の異なる2種のスペーサを介設した場合の温度変化の説明図である。 スペーサNo.1(単一材質)からスペーサNo.2(単一材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。 スペーサNo.1(単一材質)からスペーサNo.3(単一材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。 スペーサNo.1(単一材質)から本実施形態のスペーサNo.4(2種材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。 スペーサNo.1(単一材質)から本実施形態のスペーサNo.5(3種材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。 本実施形態の多材質組み合わせスペーサの説明図である。 本実施形態の多材質組み合わせスペーサの温度変化の説明図である。 第2実施形態に係るリニアモータの概略正面図である。 第2実施形態に係るリニアモータの概略側断面図である。 異なる形状、熱伝導率の異なる材質で構成された多材質組み合わせスペーサNo.6の説明図である。 異なる形状、熱伝導率の異なる材質のスペーサNo.6の温度上昇変化の説明図である。
以下、図面を参照し、第1および第2実施形態に係るリニアモータについて説明する。
第1および第2の実施形態に係るリニアモータは、可動対象物と可動子との間に、熱伝導率の異なる2種以上の材質により構成された多材質組み合わせスペーサを介設し、可動子のコイルと可動対象物との間の熱抵抗パラメータ数を増加させている。その結果、コイルと可動対象物との間の熱抵抗の最適値を求めることができ、コイルから可動対象物へ伝導する熱量の調整幅を増大させることができる。
したがって、第1および第2実施形態によれば、簡単な構造で、可動対象物の温度上昇を抑えるとともに、可動子のコイルの温度上昇を低減することができるリニアモータを実現できるようになる。
〔第1実施形態〕
[リニアモータの構成]
まず、図1および図2を参照して、第1実施形態に係るリニアモータの構成について説明する。図1は第1実施形態に係るリニアモータの一例の概略正面図である。図2は第1実施形態に係るリニアモータの一例の概略側断面図である。図3は第1実施形態に係るリニアモータの他例の概略正面図である。図4は第1実施形態に係るリニアモータの他例の概略側断面図である。
図1から図4に示すように、第1実施形態のリニアモータ100は、界磁部1と電機子2とからなる。
界磁部1は、ヨーク10および永久磁石20を有する。界磁部1は、固定子として機能する。
ヨーク10は、板状の磁性金属部材である。ヨーク10は、リニアモータ100の可動方向に沿って敷設されたベース11上に固定されている。
ヨーク10は、界磁部1からベース11側へ向かう磁力線を閉じて、永久磁石20の電磁誘導効果を最大にする機能を有する。ヨーク10の構成材料としては、たとえば、SC材などの鉄系の磁性体が用いられるが、例示した材料に限定されない。
永久磁石20は、ヨーク10上に当該ヨーク10の長手方向(リニアモータ100の可動方向)に沿って複数配設されている。複数の永久磁石20は、所定の空間を隔てて、隣り合う永久磁石20、20の表面極性が異なるように配置(N,S,N,S,・・・)される。
電機子2は、コア30およびコイル40を有する。電機子2は、可動子として機能する。
コア30は、電機子2の本体を成す部材である。コア30の下部には、永久磁石20に向けて複数のティース31が突設されている。すなわち、ティース31の基端側は、コア30によって連結されている。
ティース31は、コイル40を収容する空間としてのスロット32を区画形成する部材である。すなわち、電機子2は、ティース31を隔てて、長手方向に並列配置された複数の凹状のスロット32を有している。
各スロット32の上部は、コア30で閉塞され、下部は開口されている。スロット32の数は、コイル40の数に対応している。
コア30およびティース31は、たとえば、電磁鋼板で構成されている。ティース31は磁性体であるので、当該ティース面と界磁部1の磁石面との隙間が磁気ギャップXgとなる。
長手方向両端のティース31には、直線運動時にコギング(界磁部1とティース31との磁束変化による振動)を小さくするためのテーパ部33を形成することが好ましい。
コイル40は、一つ置きのティース31の周囲を覆うように巻回されている。コイル40は、機械ギャップXmを隔てて、界磁部1の永久磁石20と対峙している。
コア30上には、たとえば、後述する多材質組み合わせスペーサ50を介して、可動対象物としてのステージ60が固定されている。ステージ60は、多材質組み合わせスペーサ50を介して、たとえば、コア30の上面に埋設したナット(図示せず)に、板状のスペーサ50を介して、ボルト(図示せず)を螺合することにより固定される。
したがって、多材質組み合わせスペーサ50には、ボルトを挿通させるための貫通孔(図示せず)が形成されている。電機子2および多材質組み合わせスペーサ50のステージ60への固定構造は例示であって、本実施形態に限定されない。
多材質組み合わせスペーサ50は、熱伝導率の異なる材質からなる2種以上の板状スペーサにより構成されている。
図1および図2では、多材質組み合わせスペーサ50が、熱伝導率の異なる材質からなる2種の板状スペーサ51,52により構成されている。
具体的には、電機子2側のスペーサ51は、たとえば、アルミニウム合金(日本工業規格:JIS A5052)で構成されている。A5052の熱伝導率は、137W/m・Kである。
他方、ステージ60側のスペーサ52は、たとえば、ステンレス鋼(日本工業規格:JIS SUS304)で構成されている。SUS304の熱伝導率は、16.7W/m・Kである。
また、図3および図4では、多材質組み合わせスペーサ50が、熱伝導率の異なる材質からなる3種の板状スペーサ51,52,53により構成されている。
具体的には、電機子2側のスペーサ51は、たとえば、アルミニウム合金(日本工業規格:JIS A5052)で構成されている。A5052の熱伝導率は、137W/m・Kである。
また、中間のスペーサ52は、たとえば、ステンレス鋼(日本工業規格:JIS SUS304)で構成されている。SUS304の熱伝導率は、16.7W/m・Kである。
さらに、ステージ60側のスペーサ53は、たとえば、合成樹脂材(PPS/GF4;繊維強化ポリフェニレンサルファイド)で構成されている。SUS304の熱伝導率は、0.3W/m・Kである。
本実施形態の各スペーサ51,52,53の外形寸法は、電機子2の外形寸法よりも小さく設定されている。また、多材質組み合わせスペーサ50を構成する各材質は、電機子(可動子)2からステージ(可動対象物)60へ向けて熱伝導率が順次低下するように配置される。
なお、熱伝導率の異なる各スペーサ51,52,53の材質は例示であって、本実施形態の材質に限定されない。
ステージ60の幅方向(リニアモータ100の可動方向と直交する方向)の両端には脚部65が垂下されている。脚部65の下部には、リニアガイド66が固定されている。リニアガイド66は、たとえば、下方へ向けて凹状となっており、ベース11上に固定された凸状の軌道67と係合している。軌道67は、リニアモータ100の可動方向に沿って延出される。
[リニアモータの作用]
次に、図1から図14を参照して、第1実施形態に係るリニアモータ100の作用について説明する。
図1から図4に示したように、第1実施形態のリニアモータ100は、界磁部1と電機子2とを備える。界磁部1は、当該リニアモータ100の可動方向(長手方向)に沿って複数の永久磁石20を備える。複数の永久磁石20は、隣り合う永久磁石20、20同士の表面極性が異なるように(N,S,N,S,・・・)配置される。
他方、電機子2は、界磁部1の永久磁石20に対向配置された複数のコイル40を有する。複数のコイル40は、リニアモータ100の長手方向に並んで配置される。
本実施形態の界磁部1は固定子、電機子2は可動子として機能する。すなわち、本実施形態のリニアモータ100は、界磁部1の永久磁石20が発生する磁束と交叉するように電機子2のコイル40に電流が流れる。永久磁石20の磁束と電機子2のコイル40に流れる電流が交叉すると、本実施形態のリニアモータ100は、電磁誘導作用により、コイル40に長手方向の駆動力を発生させて、電機子2を長手方向に沿って移動させる。
電機子(可動子)2は、可動対象物としてのステージ60を直線運動させる。ステージ60の幅方向両端の脚部65の下部には、リニアガイド66が固定されている。当該リニアガイド66は、ベース11上に固定された凸状の軌道67と移動可能に係合している。ステージ60は、リニアガイド66により、軌道67に沿って案内される。
したがって、ステージ60上に配設される、たとえば、加工装置等のアプリケーションは、当該ステージ60とともに長手方向に沿って円滑に移動することになる。
リニアモータ100の稼働に伴って、電機子2のコイル40は温度上昇する。コイル40が温度上昇すると、ステージ60が熱膨張してリニアガイド66に負荷が掛かる。リニアガイド66の寿命を延ばすためには、ステージ60の温度上昇を防止する必要がある。
〈従来のスペーサの温度変化〉
ここで、従来のリニアモータの温度上昇の変化について検討を行った。従来のリニアモータでは、電機子とステージとの間に、単一材質のスペーサ(以下、「単一スペーサ」という)が介設されていた。単一スペーサとして最適な材質を探ることになるが、機械強度、加工性およびコスト等の制約から、使用可能な材質は限られてくる。単一スペーサとして現実的に使用可能な材質としては、合成樹脂材、ステンレス鋼およびアルミニウム合金が挙げられる。
図5は、単一スペーサの寸法、材質および熱伝導率の説明図である。図6は、従来のリニアモータにおいて、単一スペーサの材質を変化させた場合の温度変化の説明図である。
図5および図6において、スペーサNo.1,スペーサNo.2,スペーサNo.3の場合の温度上昇値をそれぞれθA1,θA2,θA3、ステージの温度上昇値をθB1,θB2,θB3とする。
スペーサNo.1からスペーサNo.2へ変更したときのコイルの温度上昇の変化量をΔθA1A2、ステージの温度上昇の変化量をΔθB1B2としたとき、コイルが失った熱量およびステージが得た熱量はそれぞれ下記(1),(2)式で表される。
・コイル(高温物体)が失った熱量;QA1A2=M・C・(θA2−θA1)…(1)
・ステージ(低温物体)が得た熱量;QB1B2=M・C・(θB2−θB1)…(2)
ただし、M,Mは、コイルおよびステージの質量(kg)
,Cは、コイルおよびステージの比熱(J/kg・K)である。
熱量保存の法則から、高温物体が失った熱量と低温物体が得た熱量は等しいから、
A1A2=QB1B2…(3)となる。
したがって、スペーサNo.1からスペーサNo.2へ変更したときのステージ温度の変化は、下記(4)式で表される。
また、スペーサNo.1のときのコイルからステージまでの熱抵抗をRθA1B1、スペーサNo.2のときのコイルからステージまでの熱抵抗をRθA2B2とすると、それぞれの熱抵抗はスペーサの材質で決まる熱伝導率λ,スペーサの表面積S,スペーサの厚みLから下記(5),(6)式で表される。
・スペーサNo.1のときのコイルからステージまでの熱抵抗
ただし、スペーサNo.1の表面積はS(m)、高さはL(m)、材質の熱伝導率はλ(W/m・K)である。
・スペーサNo.2のときのコイルからステージまでの熱抵抗
ただし、スペーサNo.2の表面積はS(m)、高さはL(m)、材質の熱伝導率はλ(W/m・K)である。
スペーサNo.1からスペーサNo.2へ変更したときのコイルの温度上昇値の変化量は、上記(5),(6)式から下記(7)式で表される。
他方、スペーサNo.1からスペーサNo.2へ変更したときのステージの温度上昇値の変化量は、上記(7)式を上記(4)式に代入して、下記(8)式で表される。
ここで、通常、リニアモータが使用される装置では、コイルの外形寸法に対してステージの外形寸法の方が非常に大きい。すなわち、コイルの熱容量M・Cに対して、ステージの熱容量M・Cの方が非常に大きい(M・C<<M・C)。
したがって、図6および上記(7),(8)式において、スペーサNo.1からスペーサNo.2に変更したとき、コイルの温度上昇値の変化量ΔθA2A1に対して、ステージの温度上昇値の変化量ΔθB2B1は小さいことが判る。すなわち、ステージの温度上昇値の変化量がコイルとステージの熱容量の違いに依存していることが判る。
ステージの温度上昇を防止するという観点から考察すれば、熱伝導率の小さなスペーサNo.1を採用することが好ましい。スペーサNo.1を採用すると、断熱性が高いため、ステージの温度上昇を防止することができる。しかし、コイルの熱は殆ど放熱されないので、コイルの温度上昇を低減することはできない。
したがって、スペーサNo.3のように材質をより熱伝導性の良いもので構成した方が有利と考えられる。図7は、従来の単一スペーサを介設したリニアモータの概略正面図である。
図7に示すように、従来のリニアモータ300は、電機子2とステージ60との間に、単一材質のスペーサ70が介設されている。単一スペーサ70として熱伝導率の大きなスペーサNo.3を採用すると、ステージ60に電機子2のコイルの熱が矢印71のように放熱され、コイルの温度上昇を低減することができる。
しかし、コイルの熱がステージ60へ伝達される結果、ステージ60が熱膨張することになる。ステージ60が熱膨張すると、リニアガイド66に負荷が掛かるため、客先の要求スペックを満足することはできない。
したがって、スペーサの材質選択においては、客先の要求スペックを満足しつつ、コイルの温度上昇値を低減しなければならない。そのため、ステージの温度上昇値ついてはスペーサNo.1,スペーサNo.2のような温度上昇値を確保しながら、コイルの温度上昇値についてはスペーサNo.3に近づけることを目標とする。
ところが、機械強度、加工性およびコスト等の制約から、現実的に使用可能な材質は図5に示した合成樹脂材(PPS/GF4),ステンレス鋼(SUS304),アルミニウム合金(A5052)である。
また、スペーサの外形寸法は、客先装置で許容される範囲での寸法制約(スペーサの厚み,幅,長さ)を受ける。よって、3種類の材質のうちの1種類の材質のみでコイルからステージまでの熱抵抗を調整して、ステージの温度上昇値を客先の要求スペック内に納めつつ、コイルの温度上昇値を低減することは極めて困難である。
〈本実施形態の多材質組み合わせスペーサ〉
そこで、本実施形態に係るリニアモータ100は、図1および図2に示すように、電機子2とステージ60との間に、熱伝導率の異なる2種の材質から構成された多材質組み合わせスペーサ50を介設している。ここで、スペーサ51、52の外形寸法(幅,長さ,高さ)は、図5に示したスペーサNo1〜No.3と同一の寸法とした。
電機子2側のスペーサ51は、たとえば、アルミニウム合金(A5052)で構成される。ステージ60側のスペーサ52は、たとえば、ステンレス鋼(SUS304)で構成される。
図8は、第1実施形態に係るリニアモータにおいて、電機子とステージの間に、熱伝導率の異なる2種のスペーサを介設した場合の温度変化の説明図である。なお、図8には、比較のため、スペーサNo.1〜No.3のコイル、モータフレームおよびステージの温度変化を表している。
図8に示すように、電機子とステージの間に、熱伝導率の異なる2種のスペーサを介設したことにより、コイルからステージまでの熱抵抗を調整するためのパラメータ(熱伝導率,各材質の高さ寸法)を増加させている。熱抵抗パラメータの増加によって、制御可能な温度の増減幅ΔθA2A4,ΔθB4B2をもたせる。
当該微小増減幅ΔθA2A4,ΔθB4B2をコントロールすることで、単一のスペーサNo.2(θA2,θB2)に対しては、ステージの温度上昇値は客先の要求スペックまで上昇させる。そして、ステージの温度上昇値を客先の要求スペックまで上昇させる代わりに、コイルの温度上昇値はθA3に近づけるように低減(ΔθA4A2)することを図る。
また、スペーサNo.3に対しては、ステージの温度上昇値は客先の要求スペックまで低下させることが可能である。
〈本実施形態の多材質組み合わせスペーサの温度変化〉
図9は、スペーサNo.1(単一材質)からスペーサNo.2(単一材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。図10は、スペーサNo.1(単一材質)からスペーサNo.3(単一材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。図11は、スペーサNo.1(単一材質)から本実施形態のスペーサNo.4(2種材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。図12は、スペーサNo.1(単一材質)から本実施形態のスペーサNo.5(3種材質)へ変更した場合の温度変化の説明図である。
図9に示すように、スペーサNo.1(単一材質)からスペーサNo.2(単一材質)へ変更した場合、コイルの温度上昇値の変化量およびステージの温度上昇値の変化量は、下記(9),(10)式で表される。
・コイルの温度上昇値の変化量
ただし、λ>λよりΔθA2A1<0であり、コイルの温度上昇値θA2はθA1より温度低下する。
・ステージの温度上昇値の変化量
ただし、λ>λよりΔθA2A1<0であり、ステージの温度上昇値θB2はθB1より温度上昇する。
また、図10に示すように、スペーサNo.1(単一材質)からスペーサNo.3(単一材質)へ変更した場合、コイルの温度上昇値の変化量およびステージの温度上昇値の変化量は、下記(11),(12)式で表される。
・コイルの温度上昇値の変化量
ただし、λ>>λよりΔθA3A1<<0であり、コイルの温度上昇値θA3はθA1より温度低下する。
・ステージの温度上昇値の変化量
ただし、λ>>λよりΔθA3A1<<0であり、ステージの温度上昇値θB3はθB1より温度上昇する。
これに対し、図11に示すように、多材質組み合わせスペーサNo.4(2種類)に変更した場合、コイルの温度上昇値およびステージの温度上昇値は、下記(13),(14)式で表される。なお、スペーサNo.4は、SUS304(熱伝導率λ)とA5052(熱伝導率λ)で構成されている。
・コイルの温度上昇値の変化量
ただし、λ>>λ,λ>λよりΔθA4A1<ΔθA3A1であり、コイルの温度上昇値θA4はθA3よりA部だけ温度上昇する。
・ステージの温度上昇値の変化量
ただし、λ>>λ,λ>λよりΔθB4A1<ΔθB3A1であり、ステージの温度上昇値θB4はθB3よりB部だけ温度低下する。
また、図12に示すように、多材質組み合わせスペーサNo.5(3種類)に変更した場合、コイルの温度上昇値およびステージの温度上昇値は、下記(15),(16)式で表される。なお、スペーサNo.5は、PPS/GF4(熱伝導率λ)、SUS304(熱伝導率λ)およびA5052(熱伝導率λ)で構成されている。
・コイルの温度上昇値の変化量
ただし、λ>>λ,λ>λよりΔθA5A1<ΔθA4A1であり、コイルの温度上昇値θA5はθA4よりC部だけ温度上昇する。
・ステージの温度上昇値の変化量
ただし、λ>>λ,λ>λよりΔθB5A1<ΔθB4A1であり、ステージの温度上昇値θB5はθB4よりD部だけ温度低下する。
上記(13)〜(16)式のように、本実施形態の多材質組み合わせスペーサ(2種以上)は、従来のスペーサに比して、A部〜D部の温度変化量を調整することが可能となる。
すなわち、従来の単一スペーサでは、変更可能な熱抵抗パラメータが3種の材質のうちの1種の材質の熱伝導率と客先で許容される寸法制約(スペーサの厚み,幅,長さ)に限定されていた。
これに対し、本実施形態の多材質組み合わせスペーサでは、熱伝導率の異なる材質を組み合わせることによって、変更可能な熱抵抗パラメータ数を増大させている。その結果、上記(13)〜(16)式中のA部〜D部の温度上昇もしくは温度低下可能な部分が発生する。当該温度増減可能な部分を調整することによって、ステージの温度上昇値を客先の要求スペックに納めつつ、コイルの温度上昇値を低減することが可能となる。
〈本実施形態の多材質組み合わせスペーサの効果〉
図13は、本実施形態の多材質組み合わせスペーサの説明図である。図13のスペーサNo.4およびスペーサNo.5において、スペーサの長さ,幅は図5と同一寸法に設定されている。
他方、スペーサの全体の高さは図5と同じ11.7mmとなるように、それぞれの材質の寸法を変化させている。スペーサNo.4において、電機子側のA5052の高さは6.0mm、ステージ側のSUS304の高さは5.7mmである。スペーサNo.5において、電機子側のA5052の高さは4.0mm、中間のSUS304の高さは4.0mm、ステージ側のPPS/GF4の高さは3.7mmである。
図14は、本実施形態の多材質組み合わせスペーサの温度変化の説明図である。
図14に示すように、2種の材質(A5052とSUS304)で構成されたスペーサNo.4では、単一材質(A5052)のスペーサNo.3に対して、ステージの温度上昇値が要求スペック内まで低下していることが判る。これは、2種の材質を組み合わせることにより、温度増減を調整可能な熱抵抗パラメータ数を増加させた結果、上記(14)式B部の温度低下が生じたためである。
単一材質では、SUS304のスペーサNo.2のように、ステージの温度上昇値は要求スペック内であっても、コイル温度が高くなる。また、A5052のスペーサNo.3のように、コイルの温度上昇値は最も低いが、ステージの温度上昇値が要求スペックを超える。したがって、単一材質で形状のみを変化させてステージの温度上昇値を要求スペック以下にするとともに、コイルの温度上昇値が最も低くなるように形状を究明することは困難である。
他方、本実施形態の多材質組み合わせスペーサでは、同一形状であっても、熱伝導率の異なる材質の組み合わせと、それぞれの材質の高さ寸法を変化させることによって、上記(13)〜(16)式中のA部〜D部の温度変化量が制御可能となる。当該A部〜D部を調整することで、ステージの温度上昇値を要求スペック以下にするとともに、コイルの温度上昇値の低減を図ることができる。
以上のように、第1実施形態に係るリニアモータ100は、ステージ(可動対象物)と電機子(可動子)との間に、熱伝導率の異なる2種以上の材質により構成されたスペーサを介設している。スペーサの材質を熱伝導率の異なる材質とすることにより、コイルとステージ(可動対象物)との間の熱抵抗のパラメータ(各材質の熱伝導率、寸法)を増加させる。
熱抵抗のパラメータを増加させることにより、従来、単一材質ではパラメータが少なくて求めることが困難であった熱抵抗の最適値を求めことが可能となる。熱抵抗の最適値を求めて、コイルからステージへ伝導する熱量を調整することにより、ステージの温度上昇値は要求スペックを満足しつつ、コイルの温度上昇値を低減する。
以上説明したように、第1実施形態に係るリニアモータは、電機子(可動子)とステージ(可動対象物)との間には、熱伝導率の異なる2種以上の材質によって構成された多材質組み合わせスペーサ50が介設されている。また、多材質組み合わせスペーサを構成する各材質は、電機子(可動子)からステージ(可動対象物)へ向けて熱伝導率が順次低下するように配置されている。
よって、第1実施形態に係るリニアモータ100によれば、簡単な構造で、ステージ(可動対象物)の温度上昇を抑えるとともに、可動子コイルの温度上昇を低減することができる。
また、第1実施形態に係るリニアモータ10は、スペーサ構造を変更するだけの軽微な変更で、コイルの温度上昇の低減を図り、開発期間の短縮と低イニシャルコストを実現するものである。
〔第2実施形態〕
次に、図15から図18を参照して、第2実施形態に係るリニアモータの構成について説明する。図15は第2実施形態に係るリニアモータの概略正面図である。図16は第2実施形態に係るリニアモータの概略側断面図である。
第2実施形態に係るリニアモータ200は、熱伝導率の異なる2種以上の材質からなる多材質組み合わせスペーサ250を異なる形状のスペーサで構成した点が、第1実施形態と異なる。すなわち、第2実施形態に係るリニアモータ200は、多材質組み合わせスペーサ250が全体としてU字形状を呈している。多材質組み合わせスペーサ250は、電機子2側のスペーサ251が凹板で構成される。また、ステージ60側のスペーサ252は2枚の幅の狭い板で構成される。
図17は、異なる形状、熱伝導率の異なる材質で構成された多材質組み合わせスペーサNo.6の説明図である。図17において、スペーサNo.6は、電機子側にアルミニウム合金(A5052)の凹板(幅40mm×長さ84mm×高さ10.7mm)、ステージ側にステンレス鋼(SUS304)の板材(幅10mm×長さ84mm×高さ1mm)2枚で構成されている。
ステージ側は、ステージの温度上昇を抑えるため、ステージとスペーサとの接触面積を減らすとともに、熱伝導率の低いステンレス鋼を用いている。
他方、電機子側は、コイルの温度上昇を低減するため、電機子とスペーサとの接触面積を増やすとともに、熱伝導率の高いアルミニウム合金を用いている。
図18は、異なる形状、熱伝導率の異なる材質のスペーサNo.6の温度上昇変化の説明図である。
図18に示すように、スペーサNo.6のステージの温度上昇値は、スペーサNo.4のステージの温度上昇値よりも低減していることが判る。
スペーサNo.4は、上記(14)式において、熱伝導率の異なる材質のそれぞれの表面積S,Sが同一形状であることから、S=Sとなる。したがって、上記(14)式B部の調整可能な熱抵抗パラメータ数は、それぞれの材質の熱伝導率λ,λと高さ寸法Lの3個となる。
これに対し、スペーサNo.6は、それぞれの材質で形状が異なることから、S≠Sとなる。したがって、上記B部の調整可能な熱抵抗パラメータ数は、それぞれの材質の熱伝導率λ,λ、表面積S,S、および高さ寸法Lの5個となる。
それぞれの材質が異なる形状で構成されるスペーサNo.6は、スペーサNo.4に比して、上記B部の温度変化量を調整可能な熱抵抗パラメータ数を増加させている。その結果、それぞれの材質を最適形状で組み合わせることにより、図 に示すように、ステージの温度上昇値を低減するとともに、コイルの温度上昇値の低減が可能となる。
第2実施形態に係るリニアモータ200は、基本的には第1実施形態に係るリニアモータ100と同様の作用効果を奏する。
特に、第2実施形態に係るリニアモータ200によれば、多材質組み合わせスペーサを構成するそれぞれの材質を異なる形状に形成しているので、電機子からステージまでの熱抵抗パラメータ数をさらに増加させることができる。よって、第2実施形態に係るリニアモータ200は、ステージの温度上昇値のさらなる低減を図るとともに、コイルの温度上昇値の低減を実現できるという有利な効果を奏する。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
1 固定子、
2 可動子、
20 永久磁石、
40 コイル、
50 多材質組み合わせスペーサ、
60 可動対象物、
100 リニアモータ。

Claims (2)

  1. 複数の永久磁石を有する固定子と、
    前記永久磁石に対向配置された複数のコイルを有し、可動対象物を前記固定子に沿って直線運動させる可動子と、を備え、
    前記可動子と前記可動対象物との間には、熱伝導率の異なる材質によって構成された前記可動子側から順番に第1のスペーサと第2のスペーサとを有する多材質組み合わせスペーサが介設され、
    前記第1のスペーサと前記第2のスペーサは、表面積又は寸法のうち少なくともいずれか一方が異なり、
    前記可動子の直線運動方向から見た前記第1のスペーサの形状が凹形状であり、前記第1のスペーサと前記第2のスペーサとの形状がU字形状であることを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記多材質組み合わせスペーサを構成する各材質は、可動子から可動対象物に向けて熱伝導率が順次低下するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
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