JP2013212024A - リニアモータ - Google Patents

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Kenji Kato
健次 加藤
Natsuki Motoike
夏樹 本池
Shigetoshi Ipposhi
茂俊 一法師
Hiroshi Chiba
博 千葉
Shinichi Wakamoto
慎一 若本
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Abstract

【課題】可動子の直動運動にともない天板と可動子との間に冷却風が流れるようにして、可動子上面および天板底面を冷却することで、可動子コイルおよび天板の温度を低減可能なリニアモータを得る。
【解決手段】可動子2が往復運動するリニアモータ1において、可動子2は、可動子2の上部に固定される天板4と、複数のコイル9を連結する可動子上面から突出させた締結棒11と、天板4と締結棒11との間に配置される断熱材12と、可動子2の運動方向に対向する垂直な平面と運動方向に平行かつ天板4と対向する平面との交線部を円弧状モールド面25とした構成を含む。
【選択図】図3

Description

この発明は、鉄心コアおよび巻線からなるコイルを可動子として備えたリニアモータに関し、特に、空冷方式の放熱構造を有するリニアモータに関するものである。
従来のリニアモータにおいては、天板と可動子との間にヒートパイプが設けられ、ヒートシンクが取り付けられるヒートパイプ放熱部をテーブルの前後に配置し、可動子の直動運動で生じる冷却風をヒートシンクに流すことにより可動子のコイルを冷却していた(たとえば、特許文献1参照)。
特許第4636354号公報(第8頁、図1)
従来のリニアモータは、天板の前後に設けたヒートシンクを用いて冷却しているので、ヒートシンクを含めた可動部分が前後に大きい構造になるという課題があった。
また、ヒートシンクを設けていることから、可動部分の重量が大きくなるので、コイルの負荷が大きくなり、発熱量が増大するという課題があった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、稼動部分のサイズを大きくすることなく、コイルを冷却することのできるリニアモータを得ることを目的とする。
この発明に係るリニアモータは、固定子と、固定子に沿って往復運動する可動子と、を備え、可動子は、固定子に対向配置された複数のコイルを有するリニアモータであって、複数のコイルを封止するモールド樹脂と、複数のコイルを連結する締結棒と、可動子の上面側に位置する締結棒の端面に設けられた断熱材と、締結棒および断熱材を介して可動子の上部に固定された天板と、可動子の上部と天板の下部との間に形成された通風路と、を備え、モールド樹脂は、可動子の運動方向に対向する垂直な平面と、可動子の運動方向に平行で天板と対向する平面との交線部に、遷移面を有するものである。
この発明によれば、可動子の直動運動にともない、天板と可動子との間に冷却風が流れるので、可動子上面および天板底面を冷却することが可能となり、可動子コイルおよび天板の温度を低減することが可能となる。
また、可動子前後面の上側角部を円弧状にすることにより、天板と可動子との間を流れる空気の入口圧力損失を低下させているので、風量が増して冷却効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係るリニアモータを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るリニアモータの可動子を示すXY方向断面図である。 この発明の実施の形態1に係るリニアモータを示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態2に係るリニアモータを示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態3に係るリニアモータを示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態4に係るリニアモータを示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態5に係るリニアモータを示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態6に係るリニアモータを示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態7に係るリニアモータを示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態7に係るリニアモータの他の構成例を示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態8に係るリニアモータの第1構成例を示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態8に係るリニアモータの第2構成例を示すXY方向側面図である。 この発明の実施の形態8に係るリニアモータの第3構成例を示すXY方向側面図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るリニアモータ1を示す斜視図である。
図1において、リニアモータ1は、可動子2(図3とともに後述する)と、可動子2に対向配置されてY軸方向に延長された固定子3と、を備えている。
可動子2は、複数のコイル(図2とともに後述する)を有し、磁石で構成された固定子3に沿ってY軸方向(破線矢印方向)に動作可能に構成されている。
可動子2側において、可動子2の上面側には天板4が設けられ、天板4の下面側には、可動子2の両側に位置するように1対のリニアガイド5が設けられている。
一方、固定子3側においては、リニアガイド5に対向配置された1対のガイドレール6が設けられている。
図2はリニアモータ1の可動子2の内部構造を示すXY方向断面図であり、図2(a)はX方向から見たY−Z断面図、図2(b)はY方向から見たX−Z断面図である。
図2において、可動子2は、Y軸方向に沿って並列配置された複数のコイル9と、Y軸方向に延長して上面から突出された1対の締結棒11と、複数のコイル9を封止するモールド樹脂13と、により構成されている。コイル9は、鉄心8の周囲に絶縁材10を介して巻回された巻線7を有する。また、モールド樹脂13の上部には、円弧状モールド面25が形成されている。
図3はこの発明の実施の形態1に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、可動子2と固定子3と天板4との関係を示している。
図3(a)はX軸方向から見た場合のY−Z側面図であり、図3(b)はY軸方向から見た場合のX−Z側面図である。なお、以下の説明においては、リニアガイド5およびガイドレール6の図示は省略する。
図3において、可動子2は、締結棒11の上面と天板4の下面との間に接合された断熱材12を備えている。
これにより、図3(b)に示すように、可動子2と天板4との間に通風路15が形成され、図3(a)に示すように、可動子2および天板4が破線矢印方向(−Y方向)に移動したときに、冷却風14が通風路15を通過するようになっている。
可動子2において、複数個配置されたコイル9は、締結棒11を介して連結され、複数個のコイル9の周囲は、モールド樹脂13によりモールド成形されている。鉄心8と巻線7との間は絶縁材10によって絶縁されている。
締結棒11は、可動子2の上面から突出しており、締結棒11と天板4との間には断熱材12が配置され、可動子2と締結棒11の上部に取り付けられる天板4との間に通風路15(隙間)が形成される。
モールド樹脂13において、可動子2の運動方向(Y軸方向)に垂直な平面(X−Z平面)からなるモールドA面16と、運動方向に平行かつ天板4と対向する平面(X−Y平面)からなるモールドB面17との交線部(可動子2の前後面の上側の角部)は、円弧状モールド面25となっている。なお、交線部における遷移面を円弧状モールド面25としているが、円弧状モールド面25は弧状モールド面であってもよい。
次に、図1〜図3に示したこの発明の実施の形態1による動作について説明する。
図1、図3に示すように、可動子2は、固定子3の上部にわずかな隙間を介して配置され、可動子2の内部のコイル9に通電することにより、天板4に設けたれたリニアガイド5により、ガイドレール6に沿ってY方向に往復運動する。
このとき、巻線7には、通電によるジュール熱が発生し、鉄心8にも、誘導加熱によって熱が発生し、コイル9の全体で熱が発生する。コイル9で発生した熱は、鉄心8またはコイル9を覆っているモールド樹脂13に熱伝導して、可動子2のモールド表面から周囲へと放熱する。また、コイル9で発生した熱の一部は、締結棒11から天板4へと伝わり、天板4からも放熱されるうえ、可動子2の底面から固定子3へと伝わり、固定子3からも放熱される。
この発明の実施の形態1に係るリニアモータ1においては、締結棒11が可動子2の上面から突出しており、また、締結棒11の上部に断熱材12を介して天板4が配置されているので、可動子2と天板4との間には通風路15が形成され、リニアモータ1のY軸方向の往復運動により、通風路15に冷却風14が流れる。
この結果、冷却風14により、コイル9で発生した熱を可動子2の上面で冷却されるので、リニアモータ1の冷却効率を向上させることができる。
なお、天板4は、温度が上昇すると熱膨張して搭載物の位置決め精度が低下するので、精度低下を回避するために、可能な限り温度を下げることが好ましい。
よって、締結棒11から天板4に流入する熱を低減するために、天板4は、断熱材12を介して締結棒11に接続されている。
これにより、天板4の温度上昇を抑制することが可能となる。
また、可動子2の動作にともない、天板4と可動子2との間の通風路15に冷却風14が流れるので、天板4の下面も効果的に冷却することができ、天板4の温度を低減することが可能となる。
さらに、可動子2の前後面のモールドA面16の上側の角部は、円弧状モールド面25となっているので、通風路15に流入する冷却風14の入口および出口での圧力損失が低下し、冷却風14が通風路15へ流入しやすくなる。
これにより、冷却風14の風量が増大するので、放熱特性が向上して、リニアモータ1の冷却効率をさらに向上させることが可能となる。
以上のように、この発明の実施の形態1(図1〜図3)に係るリニアモータ1は、固定子3と、固定子3に沿って往復運動する可動子2と、を備えており、可動子2は、固定子3に対向配置された複数のコイル9を有する。
また、リニアモータ1は、複数のコイル9を封止するモールド樹脂13と、複数のコイル9を連結する締結棒11と、可動子2の上面側に位置する締結棒11の端面に設けられた断熱材12と、締結棒11および断熱材12を介して可動子2の上部に固定された天板4と、可動子2の上部と天板4の下部との間に形成された通風路15と、を備えている。
モールド樹脂13は、可動子2の運動方向(Y軸方向)に対向する垂直な平面(X−Z平面)と、可動子2の運動方向に平行で天板4と対向する平面(X−Y平面)との交線部に、遷移面として、円弧状モールド面25を有する。
また、この場合、締結棒11の上端面は、可動子2の上面から突出している。
これにより、可動子2の上面と天板4の下面との間の通風路15(締結棒11の突出量と断熱材12の高さとの和による隙間)において、可動子2の往復運動にともない冷却風14が流れるので、リニアモータ1の温度を低減することができる。
また、可動子2の上部の角部(通風路15の出入口)に円弧状モールド面25を形成することにより、冷却風14の流入圧力損失が低下して、さらに温度を低減することができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図2、図3)では、可動子2の角部の遷移面を円弧状モールド面25としたが、図4のように、面取りモールド面26としてもよい。
図4はこの発明の実施の形態2に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、この発明の実施の形態2に係るリニアモータ1の全体構成は、図1に示した通りである。
図4において、モールド樹脂13は、可動子2の前後面の上側角部において、遷移面として面取りモールド面26を有している。
図4のように、遷移面を面取り形状とすることにより、前述と同様に、冷却風14の圧力損失が低減するので、冷却風14の風量を増大させてリニアモータ1の温度を低減することができる。また、面取りモールド面26の場合、円弧状モールド面25に比べて加工も容易となる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態2(図4)では、面取りモールド面26のみを形成したが、図5のように、面取りモールド面26に傾斜板18を設けてもよい。
図5はこの発明の実施の形態3に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、前述(図4参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、この発明の実施の形態3に係るリニアモータ1の全体構成は、図1に示した通りである。
図5において、可動子2の前後面の上側角部に形成された面取りモールド面26の上には、傾斜板18が設けられており、傾斜板18の先端部は、面取りモールド面26の端部から延長されている。
図5のように、面取りモールド面26の端部から延長された傾斜板18を設けることにより、リニアモータ1の可動子2が往復運動したときに、傾斜板18を通して可動子2と天板4との間の通風路15に送入される冷却風14の風量は増加する。
したがって、可動子2の上面および天板4の下面の冷却効率が向上し、リニアモータ1の温度をさらに低減することが可能となる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図5)では、面取りモールド面26に傾斜板18のみを設けたが、図6のように、傾斜板18に放熱フィン19を設けてもよい。
図6はこの発明の実施の形態4に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、前述(図5参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、この発明の実施の形態4に係るリニアモータ1の全体構成は、図1に示した通りである。
図6において、可動子2の前後面の上側角部には面取りモールド面26が形成され、面取りモールド面26の上には傾斜板18が設けられ、さらに、傾斜板18の表面上には、放熱フィン19が設けられている。
図6のように、傾斜板18に放熱フィン19を設けることにより、傾斜板18の放熱面積が増大し、リニアモータ1の可動子2が往復運動したときに、傾斜板18の表面上を通過する冷却風14が放熱フィン19を効果的に冷却するので、傾斜板18のみを設けた場合よりも、さらに冷却効率を向上させることが可能となる。
なお、傾斜板18および放熱フィン19を、銅またはアルミニウムなどの熱伝導率の大きい金属で構成することにより、冷却性能をさらに向上させることができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態4(図6)では、面取りモールド面26に傾斜板18および放熱フィン19のみを設けたが、図7のように、さらに締結棒11の上に熱伝導板20を設けてもよい。
図7はこの発明の実施の形態5に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、前述(図6参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、この発明の実施の形態5に係るリニアモータ1の全体構成は、図1に示した通りである。
図7において、締結棒11と断熱材12との間には、銅やアルミニウムなどの熱伝導率の大きな材料で作られた熱伝導板20が挟み込まれている。なお、熱伝導板20は、組立時の作業を容易にするために、図示したように、中央部で分割されていてもよい。
熱伝導板20の端部は、面取りモールド面26の位置まで伸びており、放熱フィン19が取り付けられた傾斜板18と一体に接続されている。
また、リニアモータ1の可動子2において、締結棒11の上面は、可動子2の上面と同じ高さに設定されている。
以上のように、この発明の実施の形態5(図7)に係るリニアモータ1は、締結棒11の端面と断熱材12との間に介在された熱伝導板20を備えており、締結棒11の端面の高さは、可動子2の上面の高さと同一に設定されている。
また、熱伝導板20は、可動子2の前後面位置まで延長されており、傾斜板18の一端は、熱伝導板20の先端部に設けられている。
上記構成において、コイル9から発生した熱は、上面の熱伝導板20を伝わって面取りモールド面26の位置に達し、放熱フィン19および傾斜板18を介して放熱される。
すなわち、コイル9から放熱フィン19および傾斜板18までの放熱経路において、熱伝導率の小さいモールド樹脂13を通過せずに、熱伝導率の大きい熱伝導板20を通過する。
これにより、コイル9からの熱は、内部熱抵抗が小さい経路を介して傾斜板18から空気中に放熱することが可能となり、放熱特性が向上し、リニアモータ1の温度を高効率に低減することができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態5(図7)では、締結棒11上の熱伝導板20の端部と面取りモールド面26上の傾斜板18とを接続したが、図8のように、傾斜板18に代えて、可動子2の前後端面を覆う放熱板21を設け、熱伝導板20の端部と放熱板21とを接続してもよい。
図8はこの発明の実施の形態6に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、前述(図3、図7参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、この発明の実施の形態6に係るリニアモータ1の全体構成は、図1に示した通りである。
図8において、締結棒11の上面は、前述と同様に、可動子2の上面と同じ高さに設定され、締結棒11と断熱材12との間には、銅やアルミニウムなどの熱伝導板20が挟み込まれている。
この場合、モールドA面16(可動子2の前後端面)には、モールドA面16と平行な放熱板21が配置されており、熱伝導板20の先端部は、放熱板21の一端と一体的に成形されている。
なお、図8においては、モールド樹脂13の上面角部を円弧状モールド面25としているが、面取りモールド面26であってもよい。
以上のように、この発明の実施の形態6(図8)に係るリニアモータ1は、締結棒11の端面と断熱材12との間に介在された熱伝導板20と、可動子2の前後面に平行に配置された放熱板21と、を備えており、締結棒11の端面の高さは、可動子2の上面の高さと同一に設定されている。
また、熱伝導板20は、可動子2の前後面位置まで延長されており、放熱板21の上端は、熱伝導板20の先端部と一体に構成されている。
上記構成において、コイル9で発生した熱は、熱伝導板20から放熱板21へと高効率に伝わるとともに、可動子2の往復運動にともない、可動子2の前後面に配置された放熱板21に冷却風が衝突して放熱板21が冷却されるので、リニアモータ1の温度をさらに高効率に低減することが可能となる。
実施の形態7.
なお、上記実施の形態6(図8)では、モールドA面16に放熱板21のみを設けたが、図9または図10のように、放熱板21に放熱フィン22、23を設けてもよい。
図9、図10はこの発明の実施の形態7に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、前述(図8参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、この発明の実施の形態7に係るリニアモータ1の全体構成は、図1に示した通りである。
図9において、熱伝導板20の先端に取り付けられた放熱板21には、縦方向(Z軸方向)に放熱フィン22が設けられている。
一方、図10において、熱伝導板20の先端に取り付けられた放熱板21には、横方向(X軸方向)に放熱フィン22が設けられている。
このように、放熱板21に放熱フィン22、23を設けることにより、放熱板21の実質的な放熱面積が拡大して冷却性能が向上するので、リニアモータ1の温度を高効率に低減することが可能となる。
実施の形態8.
なお、上記実施の形態6、7(図8〜図10)では、熱伝導板20および放熱板21を一体成形したが、図11〜図13のように、ねじ24を用いて熱伝導板20と放熱板21とを一体的に接続してもよい。
図11〜図13はこの発明の実施の形態8に係るリニアモータ1を示すXY方向側面図であり、前述(図8〜図11参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。また、この発明の実施の形態8に係るリニアモータ1の全体構成は、図1に示した通りである。
図11〜図13において、熱伝導板20の先端面には、ねじ穴が設けられており、放熱板21は、ねじ24により、熱伝導板20の先端面に固定されている。
このように、熱伝導板20の先端部と放熱板21とを固定するためのねじ24を設け、放熱板21を、ねじ24を介して熱伝導板20に固定することにより、放熱板21の取り外しが可能となる。
すなわち、コイル9の発熱量に応じて、放熱板21の取り付け要否を選択することが可能となる。
これにより、コイル9の発熱量が少ない場合には、熱伝導板20から放熱板21を取り外し、コイル9の発熱量が多い場合のみに、放熱板21を熱伝導板20にねじ止めすることができる。
一般に、コイル9の発熱量は、リニアモータ1の動作(速度、移動距離、停止時間)によって変化するので、使用中に動作仕様が変更されて発熱量が増えた場合でも、図11〜図13の構成により、後から放熱板21を追加することが可能となる。
また、図12、図13のように、コイル9の発熱量に応じて、放熱フィン22、23を設けた放熱板21をねじ24で固定してもよい。
1 リニアモータ、2 可動子、3 固定子、4 天板、5 リニアガイド、6 ガイドレール、7 巻線、8 鉄心、9 コイル、10 絶縁材、11 締結棒、12 断熱材、13 モールド樹脂、14 冷却風、15 通風路、16 モールドA面、17 モールドB面、18 傾斜板、19、22、23 放熱フィン、20 熱伝導板、21 放熱板、24 ねじ、25 円弧状モールド面、26 面取りモールド面。

Claims (9)

  1. 固定子と、前記固定子に沿って往復運動する可動子と、を備え、
    前記可動子は、前記固定子に対向配置された複数のコイルを有するリニアモータであって、
    前記複数のコイルを封止するモールド樹脂と、
    前記複数のコイルを連結する締結棒と、
    前記可動子の上面側に位置する前記締結棒の端面に設けられた断熱材と、
    前記締結棒および前記断熱材を介して前記可動子の上部に固定された天板と、
    前記可動子の上部と前記天板の下部との間に形成された通風路と、を備え、
    前記モールド樹脂は、前記可動子の運動方向に対向する垂直な平面と、前記可動子の運動方向に平行で前記天板と対向する平面との交線部に、遷移面を有することを特徴とするリニアモータ。
  2. 前記遷移面は、円弧状モールド面からなることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  3. 前記遷移面は、面取りモールド面からなることを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ。
  4. 前記面取りモールド面に設けられた傾斜板を備え、
    前記傾斜板の先端部は、前記面取りモールド面の端部から延長されたことを特徴とする請求項3に記載のリニアモータ。
  5. 前記傾斜板は、放熱フィンを有することを特徴とする請求項4に記載のリニアモータ。
  6. 前記締結棒の端面と前記断熱材との間に介在された熱伝導板を備え、
    前記締結棒の端面の高さは、前記可動子の上面の高さと同一に設定され、
    前記熱伝導板は、前記可動子の前後面位置まで延長されており、
    前記傾斜板の一端は、前記熱伝導板の先端部に設けられたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のリニアモータ。
  7. 前記締結棒の端面と前記断熱材との間に介在された熱伝導板と、
    前記可動子の前後面に平行に配置された放熱板と、を備え、
    前記締結棒の端面の高さは、前記可動子の上面の高さと同一に設定され、
    前記熱伝導板は、前記可動子の前後面位置まで延長されており、
    前記放熱板の上端は、前記熱伝導板の先端部と一体に構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のリニアモータ。
  8. 前記放熱板は、放熱フィンを有することを特徴とする請求項7に記載のリニアモータ。
  9. 前記熱伝導板の先端部と前記放熱板とを固定するためのねじを備えたことを特徴とする請求項7または請求項8に記載のリニアモータ。
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