JP4038652B2 - リニアモータ電機子およびリニアモータ - Google Patents

リニアモータ電機子およびリニアモータ Download PDF

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    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil
    • H02K9/197Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil in which the rotor or stator space is fluid-tight, e.g. to provide for different cooling media for rotor and stator

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、半導体製造用の投影露光装置、形状計測装置あるいは高精度加工機などに使用されるリニアモータ電機子およびリニアモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体素子、液晶表示素子等を製造するためのファトリソグラフィー工程で使用される投影露光装置(ステッパー)、ウェハ等被加工物を計測するための形状計測装置、あるいは高精度加工機などの精密位置決めが要求される装置では、それらの駆動源であるリニアモータからの発熱が装置性能に悪影響を及ぼす。詳しく説明すると、該リニアモータの電機子巻線から発生した熱によって、電機子巻線の支持体や周囲の構造体、雰囲気が加熱されて昇温し、リニアモータにより駆動されるXYステージの位置決め精度が著しく低下する。このようなリニアモータの電機子巻線の温度変化を防止するため、電機子巻線を強制冷却する冷却機構を備えたリニアモータは、例えば本出願人により出願された実開平6−041381号公報、実開平6−70484号公報のなかで開示されている。
【0003】
図7は従来技術の一例を示すリニアモータの全体斜視図で、界磁側を可動子に、電機子側を固定子とした可動磁石形リニアモータの例である。図7において、12は可動子、13は可動子ベース、14はヨーク、15は永久磁石、21は固定子、22は固定子ベース、24はヘッダ、25は冷媒供給口、26は冷媒排出口、27はキャンである。固定子21は、固定子ベース22と、ヘッダ24と、キャン27と、電機子巻線(不図示)とより構成される。キャン27の両端に配置されるヘッダ24は、キャン27両端のうち何れか一方端に冷媒を供給するための冷媒供給口25と、他方端に冷媒を排出するための冷媒排出口26を有している。また、可動子12は、可動子ベース13と、ヨーク14と、永久磁石15とより構成される。可動子12は、図示しないリニアガイド等によって固定子21に対して一定のクリアランスを確保するよう支持されている。
【0004】
次に、固定子21について詳しく説明する。図8は図7のA−A線に沿う正断面図である。図8において、28は流路、29は電機子巻線、30は巻線固定枠である。固定子21は全体的に逆T字の形状を成しており、固定子ベース22の窪みに対して上向きにキャン27が支持されている。このキャン27を密封しているヘッダ(不図示)、キャン27およびヘッダ(不図示)で作られる空間内には巻線固定枠30が配置されると共に、巻線固定枠30の長手方向に沿って電機子巻線29が固定されている。そして、このキャン27の中を冷媒が通過するための流路28が設けられている。それから、キャン27は磁界内に配置されることから、非磁性材料例えばステンレス、樹脂、セラミックスが使用される。
【0005】
このような構成において、所定の電流を電機子巻線29に通電することにより、永久磁石15の作る磁界と作用して可動子12には推力が発生する。そして、図7に示すように可動子12は矢印で示す進行方向に移動可能となる。
【0006】
それから、冷媒を固定子21に設けた冷媒供給口25から供給し、冷媒排出口26から排出することにより、冷媒は電機子巻線29とキャン27によって形成される流路28を流れ、銅損によって発熱した電機子巻線29の発熱を回収しモータ表面の温度上昇を低く抑えるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の技術では、冷媒流量を一定にして電機子巻線29の冷却能力を上げるためには、冷媒に高い熱吸収効率が要求される。しかし、電機子巻線29の絶縁特性を確保するため、冷媒は化学的に不活性であることが望まれるが、一般的に不活性冷媒は熱吸収効率が悪い。
【0008】
また、冷媒流量を増すことで冷却能力を上げることも可能であるが、冷媒の圧力によりキャンが変形すること、熱吸収効率の悪い不活性冷媒であること、装置制約を受けることにより限界があった。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、従来の不活性冷媒を使用しつつ、冷媒流路に改良を加えることにより、キャンの変形を防止し、リニアモータの温度上昇を大幅に低減することができる冷却能力の高いリニアモータ電機子およびリニアモータを提供することを目的とする。
【0010】
【問題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、請求項1の本発明は、電機子巻線と、前記電機子巻線を覆うように設けられたキャンとを備え、前記電機子巻線の周囲に冷媒を流して冷却するようにしたリニアモータ電機子であって、前記キャンは、内側キャンと外側キャンとからなる2層構造で構成されると共に、前記電機子巻線と前記内側キャンの間に形成される内側流路と、前記内側キャンと前記外側キャンの間に形成される外側流路とを備えており、前記キャンの両端部は、一方端が冷媒供給口となり、他方端が冷媒排出口となるように配設されたヘッダを有しており、前記キャンの冷媒供給口近傍には、前記冷媒供給口から供給された冷媒が前記内側流路と前記外側流路とに分岐して流れるように、前記内側流路と前記外側流路とを連通する連通部を設けてあり、前記ヘッダの冷媒排出口には、前記内側流路用の冷媒排出口と接続するように設けた内側排出配管と、該内側排出配管の外側を覆うよう に配設されると共に前記外側流路用の冷媒排出口と接続するように設けた外側排出配管とを備えており、冷媒を二層の状態で排出するようにしたことを特徴としている。
【0011】
【0012】
【0013】
また、請求項2の本発明は、請求項1記載のリニアモータ電機子において、前記外側キャンおよび前記内側キャンを矩形筒状に成形したものである。
【0014】
また、請求項3の発明は、請求項1記載のリニアモータ電機子において、前記外側キャンおよび前記内側キャンを円筒状に成形したものである。
【0015】
さらに、請求項4の本発明は、請求項1乃至の何れか1項に記載のリニアモータ電機子と、当該電機子と空隙を介して互いに対向配置させた界磁部とを備え、前記界磁部は、ヨークと、前記ヨーク上に交互に極性が異なるように隣り合わせに複数個並べて配置させた永久磁石とで構成され、前記電機子と前記界磁部の何れか一方を相対移動する可動子に、他方を固定子とするリニアモータとしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例を示す固定子に電機子巻線を配置したリニアモータの部分側断面図、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図である。図1および図2において、1は固定子、2は内側キャン、3は外側キャン、4はヘッダ、5は冷媒供給口、6は冷媒排出口、7は内側流路、8は外側流路、9は電機子巻線、10は巻線固定枠、11は端子台、12は可動子、13は可動子ベース、14はヨーク、15は永久磁石である。なお、電機子巻線9が巻線固定枠10の長手方向に複数個配置された点、可動子12がヨーク14と永久磁石15とで構成されると共に、図示しないリニアガイド等により支持された点は従来と同じである。
【0017】
本発明が従来技術と異なる点は、以下のとおりである。すなわち、図8に示した従来技術のキャンに替えて、図2に示すごとく当該キャンを内側キャン2と外側キャン3とからなる2層構造とすると共に、この外側キャン2および内側キャン3を矩形筒状に成形している点である。そして、外側キャン2、内側キャン3は電機子巻線9と内側キャン2の間に形成される内側流路7と、内側キャン2と外側キャン3の間に形成される外側流路8とを備えてある。なお、各々のキャン2、3は、冷媒の漏れが無いよう溶接あるいはシール剤等で密封締結されている。
【0018】
それから、図1に示すように各々のキャン2、3における冷媒供給口5の近傍には、冷媒供給口5から供給された冷媒が内側流路7と外側流路8とに分岐して流れるように、内側流路7と外側流路8とを連通する連通部7A、8Aが設けられている。
【0019】
次に、リニアモータの冷却機構の動作について説明する。冷媒供給口5より供給された冷媒は連通部7A、8Aに流れ込んだ後、内側流路7、外側流路8にそれぞれ分岐され、固定子1のほぼ全長にわたり流れる。このとき、内側流路7に流れる冷媒は、従来技術と同様に電機子巻線9を直接冷却し大半の熱回収を行なう。一方、外側流路8を流れる冷媒は、内側流路7を流れる冷媒で回収できなかった熱のみを同等の熱回収率で回収するため、モータ表面に現れる温度上昇は格段に低減される。
【0020】
第1実施例は上記の構成にしたので、内側流路7と外側流路8を流れる冷媒は、固定子1のほぼ全長においてお互い混ざり合うことはなく、内側流路7を流れる冷媒は電機子巻線9を直接冷却し熱回収し、外側流路8を流れる冷媒は、内側流路7での未回収分について再度熱回収することから、不活性冷媒を使用しつつ、冷媒流路に簡単な改良を加えることにより、リニアモータの表面温度上昇を大幅に低減することができる。また、キャン内部に形成される冷媒流路を二層構造とし、冷媒を内部で分岐させる構成にしたことで、冷却能力は従来に比べて上がっているため、本発明は、従来に対して冷媒流量を制限(減少)させても、温度上昇の効果は従来と等しく、結果としてキャンの変形を軽減することができる。
【0021】
次に、本発明の第2実施例について説明する。図3は本発明の第2実施例を示す固定子に電機子巻線を配置したリニアモータの部分側断面図である。なお、図3におけるリニアモータのA−A線に沿う正断面図は、図2と同じである。また、第2実施例の構成要素が第1実施例と同じものについては同一符号を付してその説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0022】
第2実施例のうち、キャンが内側キャン2と外側キャン3の2層構造で構成すると共に、電機子巻線9と内側キャン2の間に形成される内側流路7と、内側キャン2と外側キャン3の間に形成される外側流路8とを備えた点は、第1実施例と同じである。これに対して、第2実施例が第1実施例と異なる点は、図3に示すごとくキャンの一方端に冷媒供給口5および冷媒排出口6を有したヘッダ4が設けてあり、また、内側キャン2には、冷媒供給口5が配設される側と反対側の他方端に、冷媒供給口5から供給された冷媒が外側流路8を介して、内側流路7に向かって折り返して流れるように、外側流路8と内側流路7とを連通する、例えば冷媒折り返し用穴16などの連通部を設けた点である。
【0023】
次に、リニアモータの冷却機構の動作について説明する。冷媒供給口5から供給された冷媒は、内側キャン2と外側キャン3で囲まれた外側流路8を通り、固定子1のほぼ全長にわたり流れる。内側キャン2には、冷媒供給口5が配設される側と反対側の他方端に冷媒折返し用穴16が形成されているため、冷媒が冷媒折返し穴16を通り、内側キャン2と電機子巻線9とからなる内側流路7へ流れ込む。このとき、冷媒折返し用穴16以外での内側流路7と外側流路8の冷媒の行き来はなく、先に流れた外側流路8内の冷媒は、初期温度のままモータ表面を温度保護することになり、この後、内側流路7に流れ込んだ冷媒は、電機子巻線9を直接冷却しながら熱回収し、冷媒排出口6より排出される。
【0024】
第2実施例は上記の構成にしたので、冷媒供給口5の反対端で折返した冷媒は内側流路に流れ込み、熱回収を行ないながら冷媒排出口6より排出されるが、常に外側流路には新鮮な冷媒が供給され温度的に保護していることから、第1実施例同様に不活性冷媒を使用しつつ、冷媒流路に簡単な改良を加えることにより、リニアモータの表面温度上昇を大幅に低減することができる。また、キャン内部に形成される冷媒流路を二層構造とし、冷媒を内部で折り返す構成にしたことで、冷却能力は従来に比べて上がっているため、本発明は、従来に対して冷媒流量を制限(減少)させても、温度上昇の効果は従来と等しく、結果としてキャンの変形を軽減することができる。
【0025】
次に、本発明の第3実施例について説明する。図4は本発明の第3実施例を示すリニアモータ電機子の側断面図であって、円筒形リニアモータの適用例である。図4において、31は第1内側キャン、32は第2内側キャン、33は外側キャン、34はヘッダ、35は冷媒供給口、36は冷媒排出口、37は第1内側流路、38は第2内側流路、39は外側流路である。
【0026】
第3実施例の特徴は以下のとおりである。すなわち、第1および第2実施例で示した矩形筒状に成形された外側キャンおよび内側キャンに替えて、円筒状に成形された第1内側キャン31、第2内側キャン32および外側キャン33とよりなるキャンを構成した点である。また、各々のキャン31、32、33における冷媒供給口35の近傍には、図4に示すごとく、冷媒供給口35から供給された冷媒が第1内側キャン31、第2内側キャン32および外側キャン33とよりなるキャンに分岐するように連通させた構造となっている。なお、冷却機構の動作については、第1実施例と基本的に同じであるため、説明を省略する。
【0027】
第3実施例は上記の構成にしたので、キャン形状を円筒形としたことで、冷媒流量の圧力によって応力分布が円周方向に均等化するため、第1および第2実施例に比べて圧力変形耐力を一層向上することができる。また、圧力変形耐力が向上しているため、真空環境や外的圧力が加わる環境下での使用も良好である。
【0028】
次に、本発明の第4実施例について説明する。図5は、本発明の第4実施例を示すリニアモータ電機子の側断面図であって、円筒形リニアモータの適用例である。なお、第4実施例の構成要素については基本的に第3実施例と同じであるため、同一符号を付してその説明を省略する。
【0029】
第4実施例は第3実施例と同じく、円筒状に成形された第1内側キャン31、第2内側キャン32および外側キャン33とよりなるキャンを構成した点であり、図5に示すことく冷媒を供給口の反対側の端部で折返す構造とした点で異なっている。なお、冷却機構の動作については、第2実施例と基本的に同じであるため、説明を省略する。
【0030】
第4実施例は上記の構成にしたので、キャン形状を円筒形としたことで、冷媒流量の圧力によって応力分布が円周方向に均等化するため、第3実施例と同様に圧力変形耐力を一層向上することができる。また、圧力変形耐力が向上しているため、真空環境や外的圧力が加わる環境下での使用も良好である。
【0031】
なお、第1実施例においては、キャンの他方端に冷媒排出口6を有するヘッダを設けて、内側流路7、外側流路8に対応した冷媒排出口6、6を介して外部の図示しない配管に排出する構成を示したが、内側流路7用の冷媒排出口6と、外側流路8用の冷媒排出口6の端部に、冷媒を二層の状態で排出させる配管構成にしても構わない。図6は、本発明の別の実施例を示す冷媒排出用の配管の取付状態を示した断面図である。すなわち、図6において、ヘッダ4の冷媒排出口6に、内側流路7用の冷媒排出口6と接続するように設けた内側排出配管41と、該内側排出配管41の外側を覆うように配設されると共に外側流路8用の冷媒排出口6と接続するように設けた外側排出配管42とが備えられ、冷媒を二層の状態で排出するようにする、内側排出配管41と外側排出配管42とでなる空間には、外側流路8を流れる比較的温度上昇が少ない冷媒が流れ、内側流路7を流れた熱回収済の冷媒を覆いながら図示しない冷媒循環装置へ排出する。これにより、キャン内部で熱交換された冷媒が、モータ本体以外の排出配管部の温度上昇をも大幅低減することができる。このような手段は、第3実施例に適用することも可能である。
【0032】
また、第2実施例において、連通部の一例として冷媒折返し用穴16を挙げているが、穴に限定するものではなく、冷媒供給側の反対端で冷媒が外側から内側へ折返すことを特徴とする。
【0033】
また、リニアモータは、固定子あるいは可動子の何れかの一方に電機子巻線、界磁部を配置する点は、適宜選択が可能であることは言うまでもない。また、通電方式についても直流通電、交流通電方式の限定をするものではない。
【0034】
【発明の効果】
本発明の実施例によれば、以下のような効果がある。
(1)第1実施例は上記の構成にしたので、内側流路と外側流路を流れる冷媒は、固定子のほぼ全長においてお互い混ざり合うことはなく、内側流路を流れる冷媒は電機子巻線を直接冷却し熱回収し、外側流路を流れる冷媒は、内側流路での未回収分について再度熱回収することから、不活性冷媒を使用しつつ、冷媒流路に簡単な改良を加えることにより、リニアモータの表面温度上昇を大幅に低減することができる。また、キャン内部に形成される冷媒流路を二層構造とし、冷媒を内部で分岐させる構成にしたことで、冷却能力は従来に比べて上がっているため、本発明は、従来に対して冷媒流量を制限(減少)させても、温度上昇の効果は従来と等しく、結果としてキャンの変形を軽減することができる。
【0035】
(2)第2実施例は上記の構成にしたので、冷媒供給口の反対端で折返した冷媒は内側流路に流れ込み、熱回収を行ないながら冷媒排出口より排出されるが、常に外側流路には新鮮な冷媒が供給され温度的に保護していることから、第1実施例同様に不活性冷媒を使用しつつ、冷媒流路に簡単な改良を加えることにより、リニアモータの表面温度上昇を大幅に低減することができる。また、キャン内部に形成される冷媒流路を二層構造とし、冷媒を内部で折り返す構成にしたことで、冷却能力は従来に比べて上がっているため、本発明は、従来に対して冷媒流量を制限(減少)させても、温度上昇の効果は従来と等しく、結果としてキャンの変形を軽減することができる。
【0036】
(3)第3実施例は上記の構成にしたので、キャン形状を円筒形としたことで、冷媒流量の圧力によって応力分布が円周方向に均等化するため、第1および第2実施例に比べて圧力変形耐力を一層向上することができる。また、圧力変形耐力が向上しているため、真空環境や外的圧力が加わる環境下での使用も良好である。
【0037】
(4)第4実施例は上記の構成にしたので、キャン形状を円筒形としたことで、冷媒流量の圧力によって応力分布が円周方向に均等化するため、第3実施例と同様に圧力変形耐力を一層向上することができる。また、圧力変形耐力が向上しているため、真空環境や外的圧力が加わる環境下での使用も良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す固定子に電機子巻線を配置したリニアモータの部分側断面図である。
【図2】図1におけるリニアモータのA−A線に沿う正断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す固定子に電機子巻線を配置したリニアモータの部分側断面図である。
【図4】本発明の第3実施例を示すリニアモータ電機子の側断面図であって、円筒形リニアモータの適用例である。
【図5】本発明の第4実施例を示すリニアモータ電機子の側断面図であって、円筒形リニアモータの適用例である。
【図6】本発明の別の実施例を示す冷媒排出用の配管の取付状態を示した断面図である。
【図7】従来技術の一例を示すリニアモータの全体斜視図である。
【図8】図7のA−A線に沿う正断面図である。
【符号の説明】
1 固定子
2 内側キャン
3 外側キャン
4 ヘッダ
5 媒供給口
6 冷媒排出口
7 内側流路
7A、8A 連通部
8 外側流路
9 電機子巻線
10 巻線固定枠
11 端子台
12 可動子
13 可動子ベース
14 ヨーク
15 永久磁石
16 冷媒折返し用穴(連通部)
31 第1内側キャン
32 第2内側キャン
33 外側キャン
34 ヘッダ
35 冷媒供給口
36 冷媒排出口
37 第1内側流路
38 第2内側流路
39 外側流路
40 電機子巻線
41 内側排出配管
42 外側排出配管

Claims (4)

  1. 電機子巻線と、前記電機子巻線を覆うように設けられたキャンとを備え、前記電機子巻線の周囲に冷媒を流して冷却するようにしたリニアモータ電機子であって、
    前記キャンは、内側キャンと外側キャンとからなる2層構造で構成されると共に、前記電機子巻線と前記内側キャンの間に形成される内側流路と、前記内側キャンと前記外側キャンの間に形成される外側流路とを備えており、
    前記キャンの両端部は、一方端が冷媒供給口となり、他方端が冷媒排出口となるように配設されたヘッダを有しており、
    前記キャンの冷媒供給口近傍には、前記冷媒供給口から供給された冷媒が前記内側流路と前記外側流路とに分岐して流れるように、前記内側流路と前記外側流路とを連通する連通部を設けてあり、
    前記ヘッダの冷媒排出口には、前記内側流路用の冷媒排出口と接続するように設けた内側排出配管と、該内側排出配管の外側を覆うように配設されると共に前記外側流路用の冷媒排出口と接続するように設けた外側排出配管とを備えており、冷媒を二層の状態で排出するようにしたことを特徴とするリニアモータ電機子。
  2. 前記外側キャンおよび前記内側キャンを矩形筒状に成形したことを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ電機子。
  3. 前記外側キャンおよび前記内側キャンを円筒状に成形したことを特徴とする請求項1に記載のリニアモータ電機子。
  4. 請求項1乃至の何れか1項に記載のリニアモータ電機子と、当該電機子と空隙を介して互いに対向配置させた界磁部とを備え、前記界磁部は、ヨークと、前記ヨーク上に交互に極性が異なるように隣り合わせに複数個並べて配置させた永久磁石とで構成され、前記電機子と前記界磁部の何れか一方を相対移動する可動子に、他方を固定子とすることを特徴とするリニアモータ。
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