JP3459978B2 - リニアモータ用のコイルユニット - Google Patents

リニアモータ用のコイルユニット

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JP3459978B2
JP3459978B2 JP2000090981A JP2000090981A JP3459978B2 JP 3459978 B2 JP3459978 B2 JP 3459978B2 JP 2000090981 A JP2000090981 A JP 2000090981A JP 2000090981 A JP2000090981 A JP 2000090981A JP 3459978 B2 JP3459978 B2 JP 3459978B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータにお
ける磁石に対向配置されるコイルと、このコイルを内部
に収容して自身との隙間に冷媒を通して該コイルを冷却
するシェルと、を備えたリニアモータ用のコイルユニッ
トに関するものであり、特に、冷媒によってコイルを冷
却する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体製造用の露光装置や
高精度加工機等においては、対象物(例えば露光される
ウェハや被加工物)を高精度で且つ迅速に位置決めする
ことが要求されている。この際に利用される精密位置決
め装置としては、回転型モータの回転をボールねじ等に
よって直線運動に変換するものや、直線運動型のモータ
(いわゆるリニアモータ)等が広く利用されている。
【0003】この中でもリニアモータは、構造が簡潔で
部品点数が少なく済み、更にその直線運動を直接利用で
きるというメリットを有しており、対象物を迅速に位置
決めすることができるものである。又、駆動時の摩擦抵
抗が少ないために、動作精度を高めることができるとい
う特徴も有している。以上の理由からリニアモータは、
精密な位置決めが要求されるあらゆる分野の直線駆動装
置として主流となりつつあり、例えば、液晶表示装置の
製造工程等でも広く利用されている。
【0004】このリニアモータは、一般的に、磁石を備
えている磁極ユニットと、コイルを備えているコイルユ
ニットとから構成される。磁極ユニットとコイルユニッ
トのいずれか一方は所定の基台に連結されて固定子とし
て機能し、他方は移動テーブル等に連結されて可動子と
して機能する。この磁極ユニットとコイルユニットとは
互いに接触しないように一定の隙間が空けられており、
その隙間を維持した状態で相対的に直線運動する。
【0005】ところで、上記のコイルユニットに設けら
れるコイルは、電流が供給されると発熱する。この発熱
はコイルユニット全体に伝達し、更に、このコイルユニ
ットと結合している基台や移動テーブル等にまで伝達さ
れる。この結果、以下に示すような2つの問題が発生す
る。
【0006】(1)コイルの熱によってコイルユニット
自身や、このコイルユニットに連結される相手側機械が
熱膨張して位置決め精度に誤差を生じさせる要因にな
る。具体的には、コイルユニットに連結される相手側機
械が、例えば長さ100mmの低熱膨張材(熱膨張係数
1×10-6)であったとすれば、1℃の温度上昇によっ
て100nmの熱変形が生じる。従って、ナノメートル
オーダの位置決め精度が要求される場合には、この熱膨
張が原因となって要求を十分に満たすことができない。
【0007】(2)リニアモータの近傍には、このリニ
アモータの運動を計測するレーザ干渉計等が設置され
る。コイルユニットによって周囲の雰囲気が加熱されて
「揺らぎ」が発生すると、レーザ光の光路に影響を与え
て計測誤差が生じる。
【0008】ここで、(1)の問題を解決するものとし
て、コイルユニットにおける相手側機械の取付面と、コ
イルとの間に冷媒を流して、コイルからの熱の伝達を防
止する技術が知られている。しかし、この技術において
はコイルユニットの周囲の雰囲気の温度上昇を抑制する
ことができず、結局(2)の問題点が解決されていなか
った。
【0009】そこで、(1)、(2)の双方の問題をま
とめて解決するものとして、図10、図11に示される
ようなコイルユニット10が提案されている。このコイ
ルユニット10は、リニアモータ1に用いられるもので
あり、磁石ユニット2の磁石3に対向配置されている。
【0010】具体的にこのコイルユニット10は、磁石
3に対向配置される進行方向Xに長い平板状のコイル1
2と、このコイル12を内部に収容すると共に、コイル
12と自身との隙間13に冷媒を通してコイル12を冷
却可能なシェル14と、を備える。一方、磁石ユニット
2は、断面コ字状のベース4を備えており、このベース
4内の対向する内壁4Aに上記磁石3、3が取り付けら
れている。
【0011】シェル14における幅方向Yの一方の端縁
14Aの外側には、相手側機械に対する取付面16が形
成されており、この取付面16の長手方向Xの一端側に
は、シェル14の隙間13に冷媒を供給する供給孔18
が形成され、他端側にはこの冷媒を排出する排出孔20
が形成されている。この取付面16を介してコイルユニ
ット10が「固定側の」相手側機械に連結された場合、
コイルユニット10が固定子となって磁石ユニット2が
可動子となる。反対に、コイルユニット10が「移動側
の」相手機械に連結された場合、コイルユニット10が
可動子となって磁石ユニット2が固定子となる。
【0012】供給孔18から供給された冷媒は、コイル
12とシェル14との隙間13に拡散していき、コイル
12との間で熱を授受する。従って、電流によって発熱
するコイル12は冷却され、冷媒は加熱される。加熱さ
れた冷媒は排出孔20から排出されるので、コイルユニ
ット10の内部に熱が蓄積されず、周囲の雰囲気への輻
射が低減される。従って、このリニアモータ1はコイル
12の発熱による外部への影響を少なくすることがで
き、より高精度な位置決めが可能となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなコイルユニット10においても、必ずしも十分な冷
却効果が得られているとは言えなかった。具体的にシェ
ル14内の冷媒の拡散状況を図12に模式的に示すと、
冷媒はA、B、C・・・と徐々に広がりながら平行流と
なり、最後にF、G、Hと収束しながら排出孔20から
排出される。冷媒は下流側に移動するに従って加熱され
ていくので、このA、B、C・・・E、G、Hの順とほ
ぼ一致するようにして温度が上昇していくことになる。
【0014】この結果、特に下流側(E、G、H)近辺
における冷媒の温度は上流側と比較して大幅に上昇して
おり、冷却効率が低下すると共にこの高温状態の冷媒を
介してシェル14に熱が伝達して外部に輻射されるとい
う問題があった。更に、下流側の高温状態の冷媒を介し
て取付面16に熱が伝達し、相手機械側の熱膨張を誘発
する原因にもなっていた。
【0015】しかもこの特性は冷媒の圧力(供給圧)と
隙間の大きさが比較的良好に設計されていても不可避的
に発生するものである。又、設計が良好でないときは、
冷媒がほとんど流れない部分が生じ易いのが事情であ
り、不具合が一層顕著になることもあった。
【0016】これらを解決するためには、冷媒の流量を
増大して冷却効率を高める必要があるが、流量増大のた
めに隙間13を大きくとると、磁石ユニット2側の磁石
3、3間距離S(図1参照)が広くなって磁束密度が小
さくなり、リニアモータ1の駆動力が低減するという問
題があった。又、冷媒の流量を増大させると、シェル1
4の肉厚を厚くして耐圧性を高める必要があり、この肉
厚増大もリニアモータ1の駆動力(推力)の低下に影響
を与えた。
【0017】一方、近年の製造プロセスの高度化に伴
い、リニアモータの温度上昇を更に高いレベルで抑制し
たいという要求が高まっている。しかしながら、シェル
14の厚みや隙間13の大きさ等に一定の制約が課され
ている状況では、コイルユニット10におけるコイル1
2の冷却能力には限界があり、上記の要求を満足できな
いのが現状である。
【0018】本発明は、上記に示したような冷媒による
コイルの不均一な冷却や、冷却能力不足に関連する問題
点に鑑みてなされたものであり、冷媒を用いた新たな冷
却構造によって、コイルユニットの温度上昇を従来より
も飛躍的に低減させることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、リニアモータ
の磁石に対向配置されるコイルと、このコイルを所定の
隙間を空けて内部に収容すると共に、該隙間に冷媒を通
して該コイルを冷却可能なシェルと、を備えたリニアモ
ータに用いられるコイルユニットにおいて、シェルを所
定の隙間を空けて内部に収容すると共に、該隙間に冷媒
を通してシェルを冷却可能な外側カバーと、この外側カ
バー内のシェルの幅方向一端縁近傍に長手方向に延びて
形成され、外部から供給される冷媒を自身内に導入する
と共に、この冷媒をシェルの外表面に幅方向に導出可能
な外側第1主流路と、外側カバー内のシェルの幅方向他
端縁近傍に長手方向に延びて形成され、外側第1主流路
を経てシェルの外表面を幅方向に流れてきた冷媒を受け
ると共に、この冷媒をシェル内に供給可能な外側第2主
流路と、シェル内のコイル表面を流れてきた冷媒を外部
に排出可能な排出管と、を備えることにより、上記目的
を達成するものである。
【0020】このコイルユニットにおいては、シェルの
周囲に更に外側カバーを配設することによる2重の冷却
構造を採用した。又更に、外側第1主流路によって先ず
(低温状態の)冷媒がコイルの長手方向に案内され、こ
の外側第1主流路を経てシェルと外側カバーとの隙間を
幅方向に(一端側から他端側に向けて)冷媒が流れる構
造になっている。この冷媒は外側第2主流路を経てシェ
ル内部に供給されて、コイル表面を幅方向に(他端側か
ら一端側にむけて)に流れて(最も高温になった状態
で)排出管から排出される。
【0021】従って、長手方向に冷却の均一化が達成さ
れることに加えて、コイル表面及びシェル外表面をいわ
ゆる対向流によって冷却する構造であるので幅方向の均
一化も図られ、コイルユニット全体に亘って温度が均一
となりやすく、又冷却効率も従来より大幅に高められて
いる。その結果、周囲の雰囲気の局所的な温度上昇が防
止される。
【0022】又、外側カバー内に供給された最も低温状
態の冷媒によって、シェル内の排出される直前の最も高
温状態の冷媒が覆われる。又、幅方向中間近傍では、外
側カバー内を流れる適度に低温状態の冷媒によって、シ
ェル内の(コイルを冷却して)適度に高温状態になった
冷媒が覆われる。このようにして、外側カバー内の冷媒
の存在により、内から外へコイルの熱伝達が極めて合理
的に抑制されるので、従来よりも大幅にコイルユニット
の温度上昇を低減する事が出来る。
【0023】なお、上記発明においては、更に、シェル
内における外側第2主流路側に長手方向に延びて形成さ
れ、外側第2主流路から供給される前記冷媒を自身内に
導入すると共に、冷媒を前記シェル内のコイルの表面に
幅方向に導出可能な内側主流路を備えるようにしてもよ
い。
【0024】この構造によれば、外側第2主流路まで流
れてきたことによって冷媒の流れが不均一になった(乱
れた)場合であっても、内側主流路によって冷媒が長手
方向に再び導入されてからコイル表面に導出されるの
で、コイルの均一な冷却が可能になる。
【0025】上記発明では更に、シェル内における外側
第1主流路側に長手方向に延びて形成され、シェル内の
コイル表面を幅方向に流れてきた冷媒を受けると共に、
この冷媒を排出管から排出可能な内側第2主流路を備え
るようにしてもよい。
【0026】コイルを冷却することで高温となった冷媒
は、出来るだけ速やかに外部に排出して周囲への熱の影
響を抑制しなければならない。そこで本構造によれば、
高温状態の冷媒はまず内側第2主流路に速やかに排出さ
れてコイル周囲に滞らないので、コイル上の局所的な高
温状態が防止される。
【0027】更に、この(高温状態の)冷媒が導入され
る長手方向の内側第2主流路を、最も低温状態の冷媒が
導入される長手方向の外側第1主流路によって覆うこと
ができるので、周囲雰囲気や機械取付面への熱伝達が抑
制される。なお、上記内容から明らかなように、このコ
イルユニットを相手側機械に取り付ける機械取付面は、
外側カバーの外周における外側第1主流路側が好まし
い。これは、該外側第1主流路によってコイルからの熱
伝達が遮断されるからである。
【0028】又、上記の発明においては、外カバーの長
手方向一端側近傍に、外側第1主流路に冷媒を供給可能
な供給孔を形成すると共に、外側第2主流路の長手方向
他端側近傍に、自身内に案内された冷媒をシェル内に供
給可能な連通孔を形成し、且つシェル内における前記供
給孔近傍相当位置に、該シェル内の冷媒を排出可能な排
出管を配置することが好ましい。
【0029】このようにすると、供給孔→連通孔→排出
管の順番に冷媒が移動するので、全体視すると、供給孔
から冷媒が供給されてコイルユニットの対角線上を移動
し、再び供給孔近傍まで戻ってきて排出管から排出され
るような冷却構造になる。従って、コイル全体に亘って
更に均一な冷却効果を得ることが出来、周囲の雰囲気の
温度上昇を更に高いレベルで抑制可能となる。又、供給
側と排出側が近接するので外部の配管設計が容易にな
る。
【0030】更に上記排出管を、外側第1主流路におけ
る供給孔の下流側近傍を貫通するようにして配設する事
が好ましく、このようにすると、最も高温状態の冷媒が
通過する排出管の外周面が、外側第1主流路を流れる冷
媒によって冷却されるので、排出管近傍のコイルユニッ
トの局所的な温度上昇を抑制しながら、即ち、排出管内
の冷媒のみが温まった状態でコイルの発生する熱を回収
することが出来る。なお、供給孔の下流側近傍とは、供
給孔よりも長手方向内側に位置し且つ該供給孔に近いこ
とと略同義である。
【0031】又、上記の総ての発明における外側第1主
流路が、冷媒をシェルの外表面に幅方向に導出する手段
としては、例えば、外側第1主流路に複数の枝流路を長
手方向所定間隔で形成し、この外側第1主流路内に導入
された冷媒をこの複数の枝流路の各々によって分岐させ
て、シェルの外表面に幅方向に導出可能にすることが望
ましい。なお、この枝流路の数、形状、長さ等は何等限
定されるものではなく、要は、冷媒を幅方向に導出可能
なものであれば良い。
【0032】更にこの枝流路の下流端には、該枝流路か
ら導出される前記冷媒を一旦貯留可能な長手方向の副流
路を形成し、副流路を介して該冷媒を前記シェルの外表
面に導出可能とする事が好ましい。この構造によれば、
各枝流路から導出された冷媒が副流路によって長手方向
に拡散し、圧力や流量が長手方向に平均化されながらシ
ェルの外表面に導出されるので、コイルユニットの外周
面の温度分布の均一性を高めることが出来る。又、枝流
路によって1又は、副流路によって、第1主流路におけ
る冷媒の圧力が長手方向に拡散されて幅方向に流れ込む
ので、外カバーやシェルの肉厚を薄くすることも可能で
あり、二重冷却構造にしたとしても、コイルユニットを
比較的コンパクトに構成することが出来る。
【0033】ところで、上記のような思想は、コイルユ
ニットが周囲の雰囲気及び相手機械に与える熱影響を抑
制することを主な目的としているが、一方で、冷媒を反
対方向に流せばコイルユニットの「放熱性」をより高め
た使い方が出来るようになる。
【0034】具体的には、リニアモータの磁石に対向配
置されるコイルと、コイルを所定の隙間を空けて内部に
収容すると共に、隙間に冷媒を通して該コイルを冷却可
能なシェルと、を備えたリニアモータに用いられるコイ
ルユニットにおいて、シェルを所定の隙間を空けて内部
に収容すると共に、該間に冷媒を通して該シェルを冷却
可能な外側カバーと、シェル内のコイルの幅方向一端縁
近傍に長手方向に延びて形成され、外部から供給される
冷媒を自身内に導入すると共にこの冷媒をコイルの表面
に幅方向に導出可能な第1案内路と、シェル内のコイル
の幅方向他端縁近傍に長手方向に延びて形成され、第1
案内路を経てコイルの表面を幅方向に流れてきた冷媒を
受けると共に、この冷媒を、シェルと外側カバーとの隙
間に供給可能な第2案内路と、シェル外表面を流れてき
た冷媒を外部に排出可能な排出孔と、を備えるようにす
ればよい。
【0035】この発明は、要は、これまで説明してきた
構造の冷媒の流れ(上流、下流)を逆に考えたものであ
る。
【0036】このようにすれば、低温状態の冷媒がまず
コイル表面を冷却し、その後シェルと外側カバーとの隙
間を流れることで、冷媒の熱が外部に放出される。従っ
て、コイルを積極的に冷却することが出来るので、特
に、大容量のリニアモータにおいて(周囲の雰囲気の温
度上昇の抑制よりも)コイルの温度上昇自体を極力低減
させる必要がある場合に適している。なお、更に詳細な
構造も上記に示したものを総て反対に応用すればよい。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について詳細に説明する。
【0038】図1及び図2には、第1実施形態に係るリ
ニアモータ30に用いられるコイルユニット32が示さ
れている。
【0039】コイルユニット32は、磁石ユニット34
の磁石36、36に対向配置される進行方向X(図2参
照)に長い平板状のコイル40と、このコイル40を所
定の隙間42を空けて内部に収容すると共に、この隙間
42に冷媒を通してコイル40を冷却可能なシェル44
と、このシェル44を所定の隙間42Bを明けて内部に
収容するとともに、この隙間42Bに冷媒を通してシェ
ル44を冷却可能な外側カバー64と、を備える。な
お、この磁石ユニット34は、断面コ字状のベース38
を備えており、このベース38の内壁38Aに上記磁石
36、36が取り付けられた構造である。
【0040】平板状のコイル40は、進行方向Xに垂直
な断面がI字状(鞍型)になっており、より具体的に
は、図3に示されるコイル片46が複数組み合わせされ
て構成される。このコイル片46は、銅線をリング状に
巻いたものであるが、全体として(外観上は)直線部4
6Aと、この直線部46Aの両端に屈曲形成される屈曲
部46Bと、を備えるように整形される。従って図4に
示されるように、複数のコイル片46を直線部46Aが
重なり合うように交互に組み合わせ、進行方向Xの順番
にU層、V層、W層・・・とすれば、断面がI字状の上
記コイル40が構成される。このままの状態では互いに
連結されておらず分解してしまうので、図2に示される
ように、このコイル40は、幅方向Y一端縁40A側に
配置される長手方向のコイルホルダ48と共に樹脂Gに
よって一体モールドされている。
【0041】シェル44は、コイル40を内部に収容す
る部材であり、上記のコイルホルダ48と、このコイル
ホルダ48に連結されるステンレス製のプレート50
と、を備える。プレート50は、コイル40の断面I字
状に沿うようにして屈曲されており、内部にコイル40
を収容した状態で該コイル40の直線部46Aに所定の
隙間42が形成されるようになっている。
【0042】外側カバー64は、シェル44を内部に収
容する部材であり、コイルホルダ48の幅方向Y外側に
取り付けられる進行方向Xに長い外蓋66と、この外蓋
66に連結されるステンレス製の外側プレート68と、
を備えて構成される。外側プレート68は、シェル44
のプレート50に沿うようにして屈曲されており、内部
にシェル44を収容した状態で(コイル40の直線部4
6A相当位置に)所定の隙間42Bが形成されるように
なっている。
【0043】次に、図1及び図5〜図7を参照して、コ
イルユニット32におけるコイル40の冷却構造につい
て詳細に説明する。
【0044】図5及び図6に示されるように、外側カバ
ー64内におけるシェル44の幅方向一端縁44A近傍
には、長手方向(進行方向と同じ)Xに延びる外側第1
主流路70が形成されている。この外側第1主流路70
の長手方向一端70A側近傍には、この外側第1主流路
70に冷媒を供給可能な供給孔72が形成されており、
この供給孔72から供給される冷媒が外側第1主流路7
0によって長手方向Xに案内される。
【0045】この外側第1主流路70には、複数の枝流
路74が長手方向X所定間隔で形成される。この枝流路
74によって外側第1主流路70内に導入された冷媒が
分岐されて、シェル44の外表面(隙間42B)を幅方
向Yに流れていく。
【0046】外側カバー64内におけるシェル44の幅
方向他端縁44B側近傍には、長手方向Xに延びる外側
第2主流路76が形成されている。この外側第2主流流
路76は、外側第1主流路70及び枝流路74を経てシ
ェル44の外表面44C(隙間42B)を幅方向Yに流
れてきた冷媒を受けると共に、この冷媒をシェル44の
内部に供給するようになっている。なお、この外側第2
主流路76は、プレート50と外側プレート68との隙
間を(コイル40の直線部40A近傍の隙間42Bより
も)拡張することによって形成されている。
【0047】上記枝流路74の下流端74A(図1参
照)には、ここから導出される冷媒を一旦貯留可能な長
手方向Xの副流路78が形成されている。この副流路7
8は冷媒を貯留すると共にこの冷媒を隙間42Bに導出
する構造になっており、いわゆるバッファ的な役割を有
している。なお、この副流路78は、プレート50と外
側プレート68との隙間を上記隙間42Bよりも拡張す
ることによって形成されている。
【0048】なお、上記外側第1主流路70及び枝流路
74は、外蓋66の内壁に切削等によって溝を形成し、
この外蓋66をコイルホルダ48に取り付けた状態の前
記溝で構成されるようにすればよい。
【0049】次に、シェル44の内部の冷却構造につい
て説明する。
【0050】図5に示されるように、シェル44の内部
には、外側第2主流路76側に長手方向Xに延びる内側
主流路56が形成されている。つまり、外側第2主流路
76と内側主流路56は平行に配置される。この外側第
2主流路76と内側主流路56の長手方向X他端側56
B(即ち、長手方向Xにおける供給孔72と反対側)に
はこれらを連結する連通孔78が形成されており、この
連通孔78を介して、外側第2主流路76を案内された
冷媒が内側主流路56に供給される。なお、この内側主
流路56は、シェル44内に配置された長手方向Xの流
路形成部材57に溝を形成することによって構成されて
いる。
【0051】この内側主流路56には、長手方向Xに所
定間隔で複数の内側枝流路56Aが形成されており、内
側主流路56内を長手方向Xに案内された冷媒が、この
内側枝流路56Aを介してコイル40の表面に(隙間4
2に)幅方向Yに導出されるようになっている。詳細に
は、この枝流路56Aは、所定間隔毎にそれぞれ3方向
に形成されており(図1参照)、それぞれから導出され
た冷媒が隙間42側に流れていく。
【0052】シェル44内における外側第1主流路70
側には、図7に示されるように、コイル40の表面を幅
方向Yに流れてきた冷媒を受ける内側第2主流路52が
形成されている。この内側第2主流路52には長手方向
X所定間隔で細孔54が形成されており(図1参照)、
コイル40の表面を流れてきた冷媒は複数の細孔54を
介して内側第2主流路52に流れ込む。更に、この内側
第2主流路52における長手方向Xの一端52A側に
は、この内側第2主流路52によって回収された冷媒を
排出可能な排出管55が形成されている。より具体的に
は、外側第1主流路70における供給孔72の下流側近
傍を、上記排出管55が貫通して外蓋66側に開口する
ようになっている。つまり、排出管55の周囲を外側第
1主流路70が取り囲むようになっている(図6参
照)。
【0053】なお、内側第2主流路52及び細孔54等
は、コイル40を一体モールドする以前のコイルホルダ
48に切削等によって形成しておけばよい。
【0054】次に、このコイルユニット32の作用につ
いて説明する。
【0055】供給孔72から供給された冷媒は、外側第
1主流路70によって長手方向Xに案内される。この外
側第1主流路70の圧力が高まると、冷媒は枝流路74
を介して副流路78に流れ出す。各枝流路74から副流
路78に導入される冷媒量は、外側第1主流路70の機
能により既に長手方向Xにおいてかなり均一化されてい
るため、副流路78内の冷媒の圧力はその長手方向Xに
おいて一層均一化される。そしてこの副流路78内の冷
媒が隙間42Bに幅方向Yに流れ込む。
【0056】この隙間42Bを経てシェル44の外表面
44Cを冷却した冷媒は外側第2主流路76に流れ込
み、長手方向Xに案内される。この冷媒は連通孔78か
ら内側主流路56に供給され、上記の外側第2主流路7
6の案内方向と反対方向に案内される。この内側主流路
56における冷媒の圧力が高まると、この冷媒が内側枝
流路56Aから流れだし、シェル44の内部を満たして
いく。幅方向Yに沿って流れてコイル40を冷却した冷
媒は、細孔54を経て内側第2主流路52内に流れ込
む。この内側第2主流路52内に流れ込んだ冷媒は長手
方向Xに案内されて排出管55から排出される。
【0057】このコイルユニット32によれば、コイル
40をシェル44及び外側カバー64によって覆う二重
構造になっている。更に、外側第1主流路70及び内側
主流路56によって冷媒が長手方向Xに案内(拡散)さ
れると共に、その後に幅方向Yに流れ出す構造である。
従って、各隙間42、42Bにおいて相対的に幅方向Y
の対向流が形成される。
【0058】これらの冷媒の長手方向Xの拡散及び幅方
向Y対向流により、長手方向X及び幅方向Yの双方向に
おいて均一な冷却が達成されるので、コイルユニット3
2の全体に亘って温度を均一にすることができる。その
結果、冷媒の流量を増大させなくても、従来と比較して
大幅に冷却効率を高めることができる。
【0059】例えば、本発明者による解析結果によれ
ば、仮にコイルの発熱量を200(W)、冷媒の流量を
2(l/min)とした場合には、従来のコイルユニッ
トの外表面の温度が約2.5℃上昇するのに対して、本
第1実施形態のコイルユニット32では約0.45℃の
温度上昇に抑えられている。なお、シェルの材質や冷媒
の種類によって上記解析結果は異なるものであるが、い
ずれの場合においても極めて優れた結果を得ることがで
きる。
【0060】特に、外側カバー64とシェル44との隙
間42Bを流れる冷媒は、コイル40の外部への熱伝達
の影響を効果的に遮断するものであり、シェル44の最
も高温となる部分を最も低温状態の冷媒で覆う構造にな
っている。つまり、外側の隙間42Bに流れたばかりの
低温の冷媒は、シェル44内の回収直前の高温の冷媒を
覆うことになるので、コイル40の冷却効率の向上に加
えて外部雰囲気への熱伝達量を大幅に低減することがで
きる。
【0061】又、隙間42Bを幅方向Yに流れることに
よって冷媒の流れが乱れた場合でも、外側第2主流路7
6によって回収されて再び内側主流路56によって長手
方向Xに案内されるので、コイル40の表面の隙間42
においても長手方向Xに均一な流れを形成することがで
きる。更に、コイル40を冷却して高温状態となった冷
媒は、細孔54を介して内側第2主流路52に速やかに
回収されるので、コイル44上における冷媒の澱みが防
止されて局所的な高温状態を防止することができる。こ
の観点から、上記細孔54はできるだけ数多く形成する
ことが好ましく、又、スリット状にして細孔54の流路
断面積を拡張するようにしてもよい。
【0062】又、取付面60とコイル40との間には、
(最も低温状態の冷媒が導入される)外側第1主流路7
0が介在しているので、取付面60への熱伝達量が抑制
されて、相手機械側の熱膨張が大幅に低減される。
【0063】更に、本第1実施形態においては、供給孔
72→連通孔78→排出管55の順番に冷媒が移動する
ので、全体的に考えると長手方向Xにも対向流が形成さ
れている。特に、外側第1主流路70と内側第2主流路
52、外側第2主流路76と内側主流路56との間には
明らかに対向流が形成されており、このことによっても
長手方向Xの均一な冷却が達成されている。又、供給孔
72と排出管55とが近接するので、外部の配管設計が
大変容易になる。
【0064】排出管55には最も高温状態の冷媒が通過
することになるが、この排出管54の周囲を第1主流路
70が取り囲んでいるので(図6参照)、この排出管5
5からの取付面60への熱伝達を低減することができ、
このことによっても相手側機械の熱膨張が低減される。
【0065】次に、図8、図9を参照して、本発明の第
2実施形態に係るコイルユニット132について説明す
る。なお、以下に具体的に説明しない部分・部材等につ
いては、上記の第1実施形態に係るコイルユニット32
とほぼ同様であるので、同一部分にはこのコイルユニッ
ト32と下2桁を同一符号を付することによって、構
成、作用等の詳細な説明は省略する。
【0066】このコイルユニット132における外側第
2主流路176には、シェル144の内部に冷媒を供給
する複数の連通孔178が長手方向Xに所定間隔で形成
されている。この外側第2主流路176はこれらの連通
孔178を介して隙間42に直接冷媒を供給することが
できる。従って、第1実施形態のコイルユニット32に
おける内側主流路56は形成されていない(外側第2主
流路176が内側主流路の機能を兼ねているとも言え
る)。
【0067】このコイルユニット132においても、外
側第1主流路170によって冷媒が長手方向Xに案内さ
れると共に、枝流路174を経て幅方向Yに導出され
る。更に、外側第2主流路176においても複数の連通
孔178を経て冷媒が幅方向Yに導出される。従って、
長手方向Xの冷媒の拡散と幅方向Yの対向流によって、
上記の第1実施形態とほぼ同等の効果を得ることがで
き、更に第1実施形態よりも内部構造を簡潔にすること
ができる。
【0068】なお、上記の第1及び第2実施形態におい
ては、枝流路74や連通孔178が長手方向に等間隔で
配置されている場合を示したが、本発明はそれに限定さ
れない。又、枝流路74や連通孔178の長さや形状に
ついても特に制限はない。
【0069】更に、本発明における冷媒を幅方向Yに流
すという概念は、コイルユニットを全体的に見た場合を
考慮に入れたものである。即ち、従来は長手方向に積極
的に冷媒を流していたのに対して、本発明は幅方向に積
極的に流すものであり、冷媒の幅方向の流れに多少のズ
レや澱みがあったとしても、本発明が想定している範囲
内である。
【0070】以上に示したコイルユニット32、132
は、コイル40の外部への熱伝達の影響を防止すること
に主眼を置いているが、この構造において冷媒を反対に
流せば(逆流させれば)コイルの温度上昇自体を極力低
減させる放熱構造を得ることができる。
【0071】具体的には、図5で示したコイルユニット
32において、排出管55を供給管、内側第2主流路5
2を第1案内路、内側主流路56を第2案内路、供給孔
72を排出孔とすればよい。このようにすると、供給管
(排出管55)から供給される冷媒が第1案内路(内側
第2主流路52)によって長手方向Xに案内され、細孔
54を経てコイル40の表面に冷媒が幅方向Yに導出さ
れる。コイル40を冷却した冷媒は第2案内路(内側主
流路56)に受け止められて、シェル44と外側カバー
64との隙間42Bに導出される。外側カバー64によ
って熱が効果的に外部に放出されることで、コイル40
を積極的に冷却した冷媒は、最終的に排出孔(供給孔7
2)から排出されることになる。
【0072】
【発明の効果】本発明に係るコイルユニットによれば、
コイルの冷却効率を大幅に高めると共に、周囲の雰囲気
及び相手機械に対する熱伝達を大幅に抑制することがで
きる。従って、リニアモータによる相手機械の位置決め
精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコイルユニットが
適用されるリニアモータを示す断面図
【図2】同リニアモータを部分的に示す斜視図
【図3】同コイルユニットに用いられるコイル片を示す
斜視図
【図4】同コイル片を複数組み合わせて構成したコイル
を示す斜視図
【図5】同コイルユニットの冷却構造を示す部分断面図
【図6】図5のVI−VI断面図
【図7】図5のVII−VII断面図
【図8】本発明の第2実施形態に係るコイルユニットを
示す断面図
【図9】図8のIX−IX断面図
【図10】従来のリニアモータを示す断面図
【図11】図10の11−11断面図
【図12】同リニアモータのコイルユニットにおける冷
媒の拡散状況を示す模式図
【符号の説明】
30…リニアモータ 32、132…コイルユニット 34…磁石ユニット 36…磁石 42、42B、142、142B…隙間 44、144…シェル 44A、144A…一端縁 44B、144B…他端縁 52、152…内側第2主流路 54、154…細孔 55、155…排出管 56…内側主流路 60、160…取付面 64、164…外側カバー 66、166…外蓋 68、168…外側プレート 70、170…外側第1主流路 74、174…枝流路 76、176…外側第2主流路 78、178…副流路 74、174…枝流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02K 41/03 H02K 41/03 A (56)参考文献 特開 平10−309071(JP,A) 特開2001−25227(JP,A) 特開2001−218443(JP,A) 実開 昭48−68706(JP,U) 実開 平6−41381(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 41/02 H02K 41/00 H02K 9/00 F25D 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リニアモータの磁石に対向配置されるコイ
    ルと、 該コイルを所定の隙間を空けて内部に収容すると共に、
    該隙間に冷媒を通して該コイルを冷却可能なシェルと、
    を備えたリニアモータに用いられるコイルユニットにお
    いて、 前記シェルを所定の隙間を空けて内部に収容すると共
    に、該隙間に冷媒を通して該シェルを冷却可能な外側カ
    バーと、 該外側カバー内の前記シェルの幅方向一端縁近傍に長手
    方向に延びて形成され、外部から供給される前記冷媒を
    自身内に導入すると共に、該冷媒を該シェルの外表面に
    幅方向に導出可能な外側第1主流路と、 前記外側カバー内の前記シェルの幅方向他端縁近傍に長
    手方向に延びて形成され、前記外側第1主流路を経て前
    記シェルの外表面を幅方向に流れてきた前記冷媒を受け
    ると共に、該冷媒を該シェル内に供給可能な外側第2主
    流路と、 シェル内のコイル表面を流れてきた前記冷媒を外部に排
    出可能な排出管と、 を備えることを特徴とするリニアモータ用のコイルユニ
    ット。
  2. 【請求項2】請求項1において、更に、 前記シェル内における前記外側第2主流路側に長手方向
    に延びて形成され、該外側第2主流路から供給される前
    記冷媒を自身内に導入すると共に、該冷媒を前記シェル
    内のコイルの表面に幅方向に導出可能な内側主流路を備
    えることを特徴とするリニアモータ用のコイルユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、更に、 前記シェル内における前記外側第1主流路側に長手方向
    に延びて形成され、前記シェル内の該コイル表面を幅方
    向に流れてきた前記冷媒を受けると共に、該冷媒を前記
    排出管から排出可能な内側第2主流路を備えることを特
    徴とするリニアモータ用のコイルユニット。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、 前記外側カバーの長手方向一端側近傍に、前記外側第1
    主流路に前記冷媒を供給可能な供給孔を形成すると共
    に、前記外側第2主流路の長手方向他端側近傍に、自身
    内に案内された前記冷媒を前記シェル内に供給可能な連
    通孔を形成し、且つ該シェル内における前記供給孔近傍
    相当位置に、前記冷媒を排出可能な前記排出管を配置し
    たことを特徴とするリニアモータ用のコイルユニット。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記排出管が、前記外側第1主流路における前記供給孔
    の下流側近傍を貫通するようにして配設されていること
    を特徴とするリニアモータ用のコイルユニット。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記外側第1主流路に、複数の枝流路を長手方向所定間
    隔で形成し、 該外側第1主流路内に導入された前記冷媒を該複数の枝
    流路の各々によって分岐させて、前記シェルの外表面に
    幅方向に導出可能にしたことを特徴とするリニアモータ
    用のコイルユニット。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記枝流路の下流端に、該枝流路から導出される前記冷
    媒を一旦貯留可能な長手方向の副流路を形成し、該副流
    路を介して該冷媒を前記シェルの外表面に幅方向に導出
    可能にしたことを特徴とするリニアモータ用のコイルユ
    ニット。
  8. 【請求項8】リニアモータの磁石に対向配置されるコイ
    ルと、 該コイルを所定の隙間を空けて内部に収容すると共に、
    該隙間に冷媒を通して該コイルを冷却可能なシェルと、
    を備えたリニアモータに用いられるコイルユニットにお
    いて、 前記シェルを所定の隙間を空けて内部に収容すると共
    に、該隙間に冷媒を通して該シェルを冷却可能な外側カ
    バーと、 前記シェル内の前記コイルの幅方向一端縁近傍に長手方
    向に延びて形成され、外部から供給される前記冷媒を自
    身内に導入すると共に該冷媒を前記コイルの表面に幅方
    向に導出可能な第1案内路と、 前記シェル内の前記コイルの幅方向他端縁近傍に長手方
    向に延びて形成され、前記第1案内路を経て該コイルの
    表面を幅方向に流れてきた前記冷媒を受けると共に、該
    冷媒を、該シェルと前記外側カバーとの前記隙間に供給
    可能な第2案内路と、 前記シェルの外表面を流れてきた前記冷媒を外部に排出
    可能な排出孔と、 を備えることを特徴とするリニアモータ用のコイルユニ
    ット。
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