JP6391776B2 - 演算装置、演算プログラム、x線測定システム、およびx線測定方法 - Google Patents

演算装置、演算プログラム、x線測定システム、およびx線測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、X線測定に用いられる演算装置とその周辺技術に関する。
X線はエネルギーがおよそ10eV以上の電磁波であり、X線を用いた非破壊検査法は工業利用から医療利用まで幅広い分野で用いられている。
例えば、被検知物によるX線の吸収や位相シフトを利用して定量的に被検知物の物性値を得る手法が提案されている。
特許文献1には、2つ以上のエネルギー(波長)を有する単色X線を利用し、2つ以上のX線吸収コントラスト像から被検知物の電子密度分布や実効原子番号分布の情報を算出する方法が記載されている。
また、特許文献2には、被検知物によるX線の吸収と位相シフトの情報から被検知物の実効原子番号の分布を算出する方法が記載されている。
特許第3864262号 特許第4512660号
しかしながら、特許文献1、特許文献2において得られる情報は電子密度分布と実効原子番号のみである。そのため、例えば、測定する被検知物の材料を識別する際には、電子密度分布と実効原子番号のみでは情報が不十分なことがあった。
そこで本発明では、被検知物の電子密度分布と実効原子番号以外の情報を算出するための演算装置と、該演算装置に係るプログラム、X線測定システム、X線測定方法を提供することを目的とする。
本願発明の第一に係る演算装置は、被検知物を透過したX線を検出するX線検出器による検出結果を用いて、前記被検知物の情報を算出する演算装置であって、
前記X線検出器による検出結果を取得する手段と、
前記検出結果を用いて単色化された所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する第1の算出手段と、前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する第2の算出手段と、
前記第2の算出手段が算出した情報に係る断層像を表示する表示手段と、を有し、
前記第2の算出手段は、前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を用いて前記被検知物の情報を算出することを特徴とする。
また、本願発明の第二に係るプログラムは、X線を用いて被検知物の情報を算出するプログラムであって、
前記被検知物に単色化された所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
前記X線を検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、
前記被検知物の情報に係る断層像を算出する工程と、
を行うことを特徴とする。
さらにまた、本願発明の第三に係る測定方法は、X線を用いて被検知物の情報を算出する測定方法であって、
前記被検知物に単色化された所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
前記検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、
前記被検知物の情報に係る断層像を算出する工程と、を有することを特徴とする。
また、本願発明の第四に係る演算装置は、被検知物を透過したX線を検出するX線検出器による検出結果を用いて、前記被検知物の情報を算出する演算装置であって、
前記X線検出器による検出結果を取得する手段と、
前記検出結果を用いて所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する第1の算出手段と、前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する第2の算出手段と、を有し、
前記第2の算出手段は、前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を用いて前記被検知物の情報を算出することを特徴とする。
また、本願発明の第五に係るプログラムは、X線を用いて被検知物の情報を算出するプログラムであって、
前記被検知物に所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
前記X線を検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、
を行うことを特徴とする。
さらにまた、本願発明の第六に係る測定方法は、X線を用いて被検知物の情報を算出する測定方法であって、
前記被検知物に所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
前記検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、を有することを特徴とする。
本発明のその他の側面については、以下で説明する実施の形態で明らかにする。
本発明によれば、被検知物の電子密度分布と実効原子番号以外の情報を算出するための演算装置と、該演算装置に係るプログラム、X線測定システム、X線測定方法を提供することができる。
演算装置の演算フロー図 実施形態に係るX線測定システムの模式図 X線CT測定を説明するための模式図 サイノグラムを説明するための図 C,H,N,Oを含んだ有機化合物におけるβ/δと質量吸収係数(μ/ρ)の関係を示す図 C,H,N,Oを含んだ有機化合物における平均質量数<A>と平均原子番号<Z>の関係を示す図 X線強度の角度分布の模式図
本発明の実施形態に係る演算装置は、
複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいて、被検知物に対するX線の複素屈折率から、被検知物の質量吸収係数、質量密度、平均原子番号、平均質量数のうちの少なくとも1つ以上の情報(物性値)を算出する。尚、本明細書においては、予め作成しておいた表を参照して被検知体の物性値を求めることも、算出と呼ぶ。
複素屈折率の算出方法は特に限定されるものではない。
以下、複素屈折率と質量吸収係数の相関関係と、その相関関係に基づいて質量吸収係数、質量密度、平均原子番号、平均質量数を算出する方法を中心に、本実施形態の演算装置についてより具体的に説明する。
本実施形態に係る演算装置513は演算部515と記憶部516を有し、X線測定装置517と接続されてX線測定システム500を構成する。X線測定システムの構成例を図2に示す。
本実施形態において、演算部515は、X線測定装置517が有するX線検出器512による検出結果を取得する手段を有する。尚、検出結果は、X線検出器512から直接取得しても良いし、後述する記憶部516がX線検出器512から検出結果を取得し、演算部515の検出結果を取得する手段は、記憶部516から検出結果を取得しても良い。また、演算部515は、取得した検出結果を用いて被検知物によるX線の複素屈折率を算出する第1の算出手段と、複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、被検知物の情報を算出する第2の算出手段とを有する。演算部515は、例えばCPUで構成することができる。
記憶部516は、X線測定装置517の測定結果や演算部515が算出した被検知物の物性値を記憶することができ、不揮発性の記憶媒体で構成されている。また、記憶部516には、演算部515の動作プログラムが記憶されており、演算部515はそのプログラムに従って演算を行うことで被検知物の物性値を算出する。尚、記憶部516は、X線測定装置517が行うX線測定の動作プログラムを記憶し、X線測定装置517はそのプログラムに従ってX線測定を行っても良い。
演算部515の第1の算出手段と第2の算出手段が行う演算フローを図1に示す。
まず、第1の算出手段が、X線測定装置517の測定結果から、被検知物の複素屈折率を算出する(S101)。次に、第2の算出手段が、複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいて、第1の算出手段が算出した複素屈折率を用いて被検知物の質量吸収係数を算出する(S102)。次に、第2の算出手段は、S102で算出した被検知物の質量吸収係数を用いて被検知物の質量密度を算出する(S103)。次に、第2の算出手段は、平均原子番号と平均質量数の相関関係に基づき、S103で算出した被検知物の質量密度を用いて被検知物の平均原子番号と平均質量数を算出する(S104)。
以下、各工程について説明をする。
まず、X線測定装置517の測定結果から、被検知物の複素屈折率を算出する工程(S101)について説明をする。
物質に対するX線の複素屈折率は数式(1)で表される。
n=1−δ−iβ (1)
数式(1)における実部のδはX線の位相(φ)に関係する項であり、δとX線の位相(φ)の関係は数式(2)で定義される。
λはX線の波長であり、tは物質内におけるX線の光路長である。
一方、数式(1)における虚部のβはX線の吸収に関係する項であり、物質のX線に対する質量吸収係数(μ/ρ)とβとは数式(3)の関係がある。
ここでρは物質の質量密度である。
これらδおよびβは物質の化学組成、X線のエネルギー(波長)および質量密度が分かれば値を演算することができる。物質の組成が未知の場合は、例えばコンピュータ断層撮影法(X線CT)を用いることによってδおよびβを算出することができる。X線CT測定の原理について図3に示す。
X線CT測定は被検知物201に対してX線202の入射角度θを変えながら投影データ203であるX線の強度情報を取得する。図3中で、x、z軸は被検知物201に対する座標を示す。一方、X軸はX線の照射方向を示し、Z軸はX軸に対して垂直な軸を示す。X線検出器の検出面はZ軸と平行である。図4はθが1°〜180°の範囲で測定した投影データ203を、横軸をZそして縦軸をθで並べたサイノグラムと呼ばれる画像の例であり、これらの投影データ203から再構成アルゴリズムを用いて被検知物201の断層画像の情報を得ることが可能になる。
被検知物201を透過するX線202は吸収によりその強度が減衰すると同時に位相がシフトする。投影データがX線の透過率から得られる線吸収係数(μ)と被検知物201内のX線202の光路長(t)の積によるものであれば再構成により、被検知物201に対するβの値の断層像の情報を得ることができる。
一方、投影データがX線の位相シフトであれば再構成によりδの値の断層像の情報を得ることができる。被検知物によるX線の吸収変化および位相シフトを測定できるX線CTの手法としてはDEI法(Diffraction enhanced Imaging)、X線回折顕微法、Talbot法、などがある。本実施形態におけるX線CT測定に用いられる手法はβの断層像の情報およびδの断層像の情報を得ることができれば、どのような手法を用いてもかまわない。
またサイノグラムの情報から断層像の情報への再構成アルゴリズムには2次元フーリエ変換法やフィルタ補正逆投影法、ART(Algebraic Reconstruction Techniques)法などがある。本実施形態における再構成アルゴリズムの手法は断層像の情報を得ることができればそれらに限定されるものではなく、どの手法であってもかまわない。
尚、物性値の断層像を取得する場合は、上述のコンピュータ断層撮影法のように、断層像を取得する撮影法を行う必要があるが、透過像を取得する撮影法を行い、物性値の透過像を取得する場合にも以下で説明する物性値の算出方法を適用できる。本明細書において、物性値の断層像とは、ある断面におけるある物性値の分布を示す像のことを指す。例えば、複素屈折率の断層像とは、ある断面における複素屈折率の分布を示す像のことを指す。また、ある物性値の断層像の情報とは、ある物性値の断層像を構成するための情報であり、ある物性値の分布を示す情報のことを指す。
また、本明細書において、複素屈折率を算出するとは、数式(1)で表される複素屈折率nを算出することだけでなく、δとβを算出することを含む。
次に、複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいて、質量吸収係数を算出する工程(S102)について説明をする。
まず、複素屈折率と質量吸収係数の相関関係について説明をする。図5にC,H,N,Oを含んだ複数の有機化合物についてδ/βと質量吸収係数(μ/ρ)をプロットしたグラフを示す。X線は、エネルギーが9keVのものを用いた。図5が示すようにこれら両者が非常に強い相関関係を示すことが本発明者の検討によりわかった。よって、この相関関係に基づいて、質量吸収係数を算出することができる。具体的には、複素屈折率と質量吸収係数の相関関係を下記の数式(4)の様に回帰曲線として定義し、S101で算出したδとβから算出したβ/δの断層像の情報を数式(4)に代入することにより被検知物の質量吸収係数の断層像の情報を得ることができる。
尚、本工程における質量吸収係数の断層像の情報の算出は、数式(4)を用いた計算により行っても良いし、数式(4)を用いた計算以外の方法により行っても良い。例えば、図5に示した複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいて、β/δから質量吸収係数が求められる表を予め作成しておき、その表を参照することで被検知物の質量吸収係数を算出しても良い。
次に、被検知物の質量吸収係数を用いて被検知物の質量密度を算出する工程(S103)について説明をする。
被検知物の質量密度(ρ)の断層像の情報は、線吸収係数(μ)の断層像の情報を質量吸収係数(μ/ρ)の断層像の情報で割ることにより得ることができる。線吸収係数(μ)の断層像の情報は、数式(3)から明らかなようにβの断層像の情報を4π/λ倍することにより算出できる。
次に、平均原子番号<Z>と平均質量数<A>の相関関係に基づき、被検知物の質量密度(ρ)を用いて被検知物の平均原子番号と平均質量数を算出する工程(S104)について説明する。
複素屈折率の実部成分であるδは下記数式(5)で表すことができる。
はアボガドロ数、rは古典電子半径である。
一方、図6にC,H,N,Oを含んだ複数の有機化合物について平均原子番号と平均質量数を計算し、プロットしたグラフを示す。図6が示すようにこれら両者に非常に強い線形の相関関係があることが本発明者の検討によりわかった。つまりこの関係を定式化すると数式(6)となる。
<Z>=a<A>+b (6)
aおよびbは定数である。
つまり数式(5)と数式(6)の連立方程式を解くことにより、平均原子番号<Z>および平均質量数<A>の断層像を得ることができる。尚、数式(5)を用いれば、平均原子番号<Z>および平均質量数<A>を算出せずに<Z>/<A>の断層像の情報を算出することもできる。
尚、S101で算出したδの断層像の情報を用いて、電子密度(ρ)の断層像の情報を算出することもできる。
数式(7)に電子密度(ρ)とδの関係を示した。
つまり数式(7)とS101で算出したδの断層像の情報を用いることにより電子密度(ρ)の断層像の情報を算出することができる。
このような演算フローを用いることにより、被検知物に対するX線の複素屈折率におけるδおよびβの値を用いて被検知物の質量吸収係数、質量密度、電子密度、平均原子番号、平均質量数を得ることができる。尚、本実施形態では、質量吸収係数、質量密度、電子密度、平均原子番号、平均質量数の全てを求める方法について説明をしたが、必要な物性値のみを算出できれば良い。例えば、被検知物の質量密度のみを算出すればよい場合は、S101〜S103のみを行えばよい。但し、様々な物性値を算出する方が被検知物の構成物質の識別が容易になる。
また、本実施形態では上述の演算フローを用いて被検知物の物性値を算出したが、図5に示した複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいた、別の演算フローを用いることもできる。また、演算を用いずに、被検知物の物性値を算出しても良い。例えば、図5に示した複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいて、βとδから被検知体の物性値が算出できる表を作成しておき、その表を参照することで物性値を算出しても良い。例えば、βとδから被検知体の質量密度が算出できる表を予め作成しておき、第2の算出手段がその表を参照すると、質量吸収係数の算出を経ることなく被検知体の質量密度を算出することができる。また、X線測定装置517の測定結果から直接被検体の物性値を算出する式や表を用いても良い。この場合、第1の算出手段と第2の算出手段は一体である。
図2を用いて本実施例のX線測定システム500について説明をする。
X線測定システム500はX線測定装置517と、X線測定装置517の測定結果に基づいて被検知物の物性値を算出する演算装置513と、演算装置513が算出した物性値に基づいた画像を表示する表示手段514を備える。
X線測定装置517は、X線源501からのX線の単色化、成型を行い、被検知物506へX線を射出するX線射出部と、移動可能な被検知物用ステージ507と、被検知物を透過したX線を回折し、X線量を測定するX線測定部とを有する。
X線源501としてCuターゲットの回転対陰極型のX線源501を用いた。X線源501から発生したX線はX線射出部により単色化され、成型される。
X線射出部はX線多層膜ミラー502と、スリット503と、4結晶モノクロメータ504と、コリメータ505とを持つ。X線多層膜ミラー502はX線源501からのX線の単色化および集光を行う。X線多層膜ミラー502からの散乱X線は、スリット503により遮蔽される。スリット503はY方向に2mm、Z方向に1mmの矩形型の開口がある物を用いた。
X線多層膜ミラー502によって単色化されたX線は、4結晶モノクロメータ504によりその単色性を向上させると共にX線の発散を抑えられる。4結晶モノクロメータ504はGe単結晶で回折面は(220)を用いた。これによりCuKα1の特性X線で単色化された低発散のX線を利用することができる。
4結晶モノクロメータ504からのX線はコリメータ505によって直径50μmのX線に成型される。コリメータ505は厚さ100μmのPtの板に直径50μmの開口を設けたものを用いた。なお、Pt以外の、Au、Pb、Ta、WなどのX線の吸収能の高い材料からなるコリメータ505を使用することも可能である。コリメータ505によって成型されたX線は被検知物506へ射出される。
被検知物506には直径3mmのPET製のファイバを用い、被検知物用ステージ507上に配置した。この被検知物用ステージ507は、X、Y、Z方向に並進可能で、且つ、X、Y、Z軸を回転軸として回転可能なステージである。
被検知物506を透過したX線はX線測定部に入射する。X線測定部は、スリット508と、アナライザー結晶509とアナライザー結晶用ステージ510と、スリット511と、X線検出器512とを持つ。
被検知物506を透過したX線はスリット508を通った後にアナライザー結晶509へ入射する。スリット508はY方向に1mm、Z方向に1mmの矩形型の開口がある物を用いた。アナライザー結晶509は回折条件を満たす角度で入射するX線のみを取り出すためのものであり、Ge単結晶で回折面は(220)のものを用いた。アナライザー結晶509はY軸を回転軸とするアナライザー結晶用ステージ510上に設置されている。
アナライザー結晶509で回折されたX線はスリット511を通り、X線検出器512により、その強度が測定される。スリット511はアナライザー結晶509からの余計なX線をX線検出器512に入れないためのものでZ方向に1mm、Y方向に5mmの開口をもつものを用いた。またX線検出器512にはNaI結晶を使ったシンチレーションカウンターを用いた。
アナライザー結晶509をアナライザー結晶用ステージ510によって回転させX線強度を測定すること(スキャン測定)を特定の角度範囲について行うことにより、アナライザー結晶509へ入射するX線強度の角度分布を測定することができる。
図7にこの測定で得られるX線の強度の角度分布の模式図を示す。
横軸はアナライザー結晶509の回転角(ω)で縦軸はX線の強度(I)である。実線で書かれたX線強度は被検知物506が無い状態でのものであり、点線で書かれているX線強度は被検知物506を透過したものに対するものである。
実線で書かれているX線強度に対して点線で書かれているX線強度は被検知物506での吸収の効果で積分強度が弱くなり、更に被検知物506での位相シフトの結果、X線が屈折するためピーク自体が屈折角度分シフトする。つまり点線と実線の積分強度の変化率から、被検知物506のうちのX線が照射された部分のX線透過率を得ることができ、更にピークシフト量(Δω)からX線が照射された部分の屈折角を得ることができる。
被検知物用ステージ507を移動させることで、被検知物506をZ方向に50μmピッチで移動させ、各点においてアナライザー結晶509によるスキャン測定を実施する。
更に被検知物506をY軸周り(θ回転)に1°刻みで回転させ、各角度で同様の測定を実施した。θの測定範囲は1〜180°である。これらの測定結果を演算装置513へ送信し、演算装置513はその測定結果から被検知物506のX線透過率および屈折角を算出し、更に複素屈折率の断層像の情報を算出する。そして、上述のように、複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいて被検知物の物性値を算出する。
演算装置が行う演算フローについて具体的に説明をする。
まず、X線測定装置517の測定結果から複素屈折率を算出する工程(S101)の具体例を説明する。この工程は、第1の算出手段が行う。
測定結果から各θにおけるX線の積分強度を計算し、これを被検知物506がない時の積分強度で割って、透過率T(θ,Z)を求めた。透過率Tから下記数式(8)を用いて被検知物506の各部分におけるμt(θ,Z)を算出した。
μt(θ,Z)=−ln(T(θ、Z)) (8)
更に各θにおける屈折角Δω(θ,Z)から下記数式(9)を用いて微分位相値を算出した。
これら微分位相値をZ方向に積分することにより、被検知物506での位相シフト量φ(θ,Z)を得た。
θが1°〜180°のμt(θ,Z)およびφ(θ,Z)からARTアルゴリズムを用いて断層像の再構成を実施し、断層像の情報を算出した。μt(θ,Z)から得られる断層像から数式(3)を用いてβの断層像を算出し、そしてφ(θ,Z)から得られる断層像から数式(2)を用いてδの断層像を算出した。
次に、複素屈折率と質量吸収係数の相関関係に基づいて、被検知物の質量吸収係数の断層像の情報を算出する工程(S102)の具体例を説明する。この工程は、第2の算出手段が行う。S101で算出した複素屈折率の情報からβ/δ断層像の情報を算出し、事前にβ/δと質量吸収係数(μ/ρ)の関係を直線でフィッティングしたものを回帰曲線として用いて質量吸収係数(μ/ρ)断層像の情報を算出した。
次に、質量吸収係数を用いて被検知物の質量密度の断層像の情報を算出する工程(S103)の具体例について説明をする。S101で算出したμt(θ,Z)から、μの断層像の情報を算出した。そして、そのμの断層像の情報を質量吸収係数の断層像の情報で除算することにより質量密度ρの断層像の情報を算出した。
次に、平均原子番号と平均質量数の相関関係に基づき、質量密度を用いて被検知物の平均原子番号<Z>と平均質量数<A>を算出する工程(S104)の具体例について説明をする。まず、ρ断層像の情報とδ断層像の情報から<Z>/<A>の断層像の情報を算出した。そして、平均原子番号<Z>と平均質量数<A>との回帰曲線を用いて被検知物506の平均原子番号<Z>および平均質量数<A>の断層像の情報を算出した。
更に数式(7)を用いてδの断層像の情報から電子密度(ρ)の断層像の情報を算出した。
演算装置513で演算された被検知物の質量吸収係数、質量密度、電子密度、平均原子番号、平均質量数の断層像は、表示手段514に表示することもできる。表示手段514として、例えばPCモニタを用いることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
501 X線源
502 X線多層膜ミラー
503 スリット
504 4結晶モノクロメータ
505 コリメータ
506 被検知物
507 移動システム
508 スリット
509 アナライザー結晶
510 移動ステージ
511 スリット
512 X線検出器
513 演算装置
514 表示手段

Claims (21)

  1. 被検知物を透過したX線を検出するX線検出器による検出結果を用いて、前記被検知物の情報を算出する演算装置であって、
    前記X線検出器による検出結果を取得する手段と、
    前記検出結果を用いて単色化された所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する第1の算出手段と、前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する第2の算出手段と、
    前記第2の算出手段が算出した情報に係る断層像を表示する表示手段と、を有し、
    前記第2の算出手段は、前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を用いて前記被検知物の情報を算出することを特徴とする演算装置。
  2. 前記第2の算出手段は、
    前記複素屈折率と前記質量吸収係数(μ/ρ)との相関関係として下記式を用いることを特徴とする請求項1に記載の演算装置。

    但し、μはX線に対する被検知物の線吸収係数、ρはX線に対する被検知物の質量密度、nはX線に対する被検知物の複素屈折率である。
  3. 前記第2の算出手段は、前記被検知物の情報のうち、質量密度、平均原子番号、平均質量数のうち少なくともいずれか1つの断層像を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の演算装置。
  4. 前記表示手段は、前記断層像を表示することを特徴とする請求項3に記載の演算装置。
  5. 前記第2の算出手段は、
    前記複素屈折率から前記質量吸収係数を算出し、前記質量吸収係数から前記被検知物の情報を算出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の演算装置。
  6. 前記第2の算出手段は、
    平均原子番号と平均質量数との線形の相関関係を用いて前記被検知物の前記平均原子番号と前記平均質量数とを算出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の演算装置。
  7. 前記第2の算出手段は、
    前記質量吸収係数を算出し、前記質量吸収係数は、β/δと前記質量吸収係数との回帰曲線を用いて算出されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の演算装置。
    但し、δとβは下記式で表される。
    n=1−δ−iβ
    nはX線に対する被検知物の複素屈折率である。
  8. 前記第1の算出手段は、
    前記被検知物によるX線の複素屈折率の分布を算出し、
    前記第2の算出手段は、
    前記被検知物の情報の分布を算出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の演算装置。
  9. 被検知物を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器による検出結果を用いて被検知物の情報を算出する演算装置とを備えるX線測定システムであって、
    前記演算装置は請求項1乃至のいずれか1項に記載の演算装置であることを特徴とするX線測定システム。
  10. X線を用いて被検知物の情報を算出するプログラムであって、
    前記被検知物に単色化された所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
    前記X線を検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
    前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、
    前記被検知物の情報に係る断層像を算出する工程と、
    を行うことを特徴とするプログラム。
  11. X線を用いて被検知物の情報を算出する測定方法であって、
    前記被検知物に単色化された所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
    前記検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
    前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、
    前記被検知物の情報に係る断層像を算出する工程と、を有することを特徴とする測定方法。
  12. 被検知物を透過したX線を検出するX線検出器による検出結果を用いて、前記被検知物の情報を算出する演算装置であって、
    前記X線検出器による検出結果を取得する手段と、
    前記検出結果を用いて所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する第1の算出手段と、前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する第2の算出手段と、を有し、
    前記第2の算出手段は、前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を用いて前記被検知物の情報を算出することを特徴とする演算装置。
  13. 前記第2の算出手段は、
    前記複素屈折率と前記質量吸収係数(μ/ρ)との相関関係として下記式を用いることを特徴とする請求項12に記載の演算装置。

    但し、μはX線に対する被検知物の線吸収係数、ρはX線に対する被検知物の質量密度、nはX線に対する被検知物の複素屈折率である。
  14. 前記被検知物の情報は、前記被検知物の質量密度、平均原子番号、平均質量数のうち少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項12又は13に記載の演算装置。
  15. 前記第2の算出手段は、
    前記複素屈折率から前記質量吸収係数を算出し、前記質量吸収係数から前記被検知物の情報を算出することを特徴とする請求項12乃至14のいずれか1項に記載の演算装置。
  16. 前記第2の算出手段は、
    平均原子番号と平均質量数との線形の相関関係を用いて前記被検知物の前記平均原子番号と前記平均質量数とを算出することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の演算装置。
  17. 前記第2の算出手段は、
    前記質量吸収係数を算出し、前記質量吸収係数は、β/δと前記質量吸収係数との回帰曲線を用いて算出されることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の演算装置。
    但し、δとβは下記式で表される。
    n=1−δ−iβ
    nはX線に対する被検知物の複素屈折率である。
  18. 前記第1の算出手段は、
    前記被検知物によるX線の複素屈折率の分布を算出し、
    前記第2の算出手段は、
    前記被検知物の情報の分布を算出することを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載の演算装置。
  19. 被検知物を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器による検出結果を用いて被検知物の情報を算出する演算装置とを備えるX線測定システムであって、
    前記演算装置は請求項12乃至18のいずれか1項に記載の演算装置であることを特徴とするX線測定システム。
  20. X線を用いて被検知物の情報を算出するプログラムであって、
    前記被検知物に所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
    前記X線を検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
    前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、
    を行うことを特徴とするプログラム。
  21. X線を用いて被検知物の情報を算出する測定方法であって、
    前記被検知物に所定波長のX線を照射する工程と、前記被検知物を透過したX線を検出する工程と、
    前記検出する工程により得られた検出結果を用いて前記所定波長のX線に対する前記被検知物の複素屈折率を算出する工程と、
    前記所定波長のX線に対する前記被検知物の前記複素屈折率と質量吸収係数との相関関係に基づいて、前記被検知物の情報を算出する工程と、を有することを特徴とする測定方法。
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