JP6391344B2 - 光学系及びそれを有する光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学系及びそれを有する光学機器に関し、例えば、銀塩フィルム用カメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、監視用カメラ、TVカメラ、プロジェクター等の光学機器に好適なものである。
近年、デジタルカメラをはじめとする光学機器に用いられる撮像光学系においては、広範囲の撮像ができるよう広画角で明るく(Fナンバーが小さく大口径比であること)しかも所定の長さのバックフォーカスが容易に得られる光学系であることが要望されている。従来、このような要件を満足する光学系として、レトロフォーカス型(ネガティブリード型)の光学系が知られている。このレトロフォーカス型の光学系では、光学系の物体側に全体として負の屈折力のレンズ群を配置し、像側に正の屈折力のレンズ群を配置した構成よりなっている。
レトロフォーカス型の光学系において全系の小型化を図るためにレンズ全長(第1レンズ面から像面までの長さ)を短縮すると、軸上色収差や倍率色収差等の色収差が増大し、光学性能が低下してくる。また大口径比化を図ると、諸収差の発生が大きくなり、画面全体の光学性能が低下してくる。
従来、広画角でバックフォーカスが長く、大口径比化を図った撮像光学系が知られている(特許文献1)。またレトロフォーカス型の光学系において、倍率色収差を良好に補正するために像側のレンズ群に異常部分分散性の強い材料より成るレンズを配置した広画角の光学系が知られている(特許文献2)。 特許文献1では、開口絞りの物体側直前に低屈折率低分散で異常部分分散性の良い材料を用いて諸収差の発生を抑えながら、軸上色収差と倍率色収差をバランス良く補正している。また特許文献2では開口絞りよりも像側の正レンズに強い異常部分分散性の材料を用いて、主に倍率色収差を良好に補正している。
特開2010−39340号公報 特開2006−301416号公報
一般にレトロフォーカス型の光学系は開口絞りより前方に負の屈折力のレンズ群、後方に正の屈折力をレンズ群が配置され、全体として非対称なレンズ構成よりなっている。このため球面収差、コマ収差、非点収差等の諸収差が多く発生する傾向がある。例えばバックフォーカスを長くするために負の屈折力のレンズ群の負の屈折力を強くすると、この傾向はさらに顕著になる。
また、Fナンバーが小さく明るい大口径比の光学系では全系が大型化しやすくなる。全系の小型化を図りつつ、諸収差の発生を抑えるための方法として正の屈折力のレンズ群の正レンズの材料に屈折率が高く比較的低分散なLa系の材料を用いる方法がある。しかしながらこの方法は、La系の材料の異常部分分散性が良くないため、軸上色収差が増加する傾向があった。
レトロフォーカス型の光学系において、色収差や球面収差、コマ収差、非点収差等の諸収差をバランス良く補正するには、開口絞り前後のレンズ群のレンズ構成を適切に設定することが重要となってくる。特にレンズに用いる材料を適切に設定することが重要になってくる。このときの構成が不適切であると、広画角化を図りつつ色収差と諸収差とをバランス良く補正して画面全体で高い光学性能を得るのが困難になってくる。 本発明は、色収差を始めとする諸収差を良好に補正し、画面全体にわたり高い光学性能を有する光学系の提供を目的とする。
本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、フォーカシングに際して不動の負の屈折力の第1レンズ群、フォーカシングに際して移動する正の屈折力の第2レンズ群を有し、該第2レンズ群は物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2a群、開口絞り、正の屈折力の第2b群より構成され、フォーカシングに際して、前記第2a群と前記第2b群は互いに異なった軌跡で移動する光学系において、
全系の焦点距離をf、無限遠にフォーカスしているときのバックフォーカスをBFとするとき、
1.0 < BF/f < 3.0
なる条件式を満足し、材料のアッベ数をνd、部分分散比をθgFとし、異常部分分散性ΔθgFを
ΔθgF=θgF−(−1.665×10−7×νd+5.213×10−5×νd−5.656×10−3×νd+7.278×10−1
とするとき、前記第2レンズ群は、
0.027 < ΔθgF
なる条件を満足する正レンズを1以上有し、
前記光学系の最も物体側のレンズ面から該1以上の正レンズのそれぞれの物体側のレンズ面までの光軸上の距離をDfjとするとき、前記1以上の正レンズのそれぞれの距離Dfjが、
1.0 < Dfj/f < 4.0
なる条件式を満たし、
前記第2a群は、正レンズG21と正レンズG22を有し、前記正レンズG21の材料のアッベ数をνd 21 、前記正レンズG22の材料のアッベ数をνd 22 とするとき、
1.4 < νd 21 /νd 22
なる条件式を満足することを特徴としている。
本発明によれば、色収差を始めとする諸収差を良好に補正し、画面全体にわたり高い光学性能を有する光学系が得られる。
実施例1の光学系の断面図 実施例1の光学系の無限遠にフォーカスしているときの縦収差図 実施例2の光学系の断面図 実施例2の光学系の無限遠にフォーカスしているときの縦収差図 実施例3の光学系の断面図 実施例3の光学系の無限遠にフォーカスしているときの縦収差図 実施例4の光学系の断面図 実施例4の光学系の無限遠にフォーカスしているときの縦収差図 本発明の光学機器(撮像装置)の要部概略図
以下に、本発明の光学系及びそれを有する光学機器について説明する。本発明の光学系は、物体側から像側へ順に配置された、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群から構成されている。ここでレンズ群とはフォーカシングに際して不動のレンズ集合体と移動するレンズ集合体との境で分けられるものである。フォーカシングに際して第1レンズ群は不動で、第2レンズ群は移動する。第2レンズ群は物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2a群、開口絞り、第2b群から成っている。無限遠から近距離へのフォーカシングに際して第2a群と第2b群は互いに異なった軌跡で物体側へ移動する。
図1は本発明の光学系の実施例1のレンズ断面図である。図2は実施例1の光学系において無限遠にフォーカスしたときの諸収差図である。図3は本発明の光学系の実施例2のレンズ断面図である。図4は実施例2の光学系において無限遠にフォーカスしたときの諸収差図である。図5は本発明の光学系の実施例3のレンズ断面図である。図6は実施例3の光学系において無限遠にフォーカスしたときの諸収差図である。図7は本発明の光学系の実施例4のレンズ断面図である。図8は実施例4の光学系において無限遠物体にフォーカスしたときの諸収差図である。図9は本発明の光学機器の要部概略図である。
各実施例の光学系は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、銀塩フィルム用カメラ等の撮像装置(光学装置)に用いられる撮影光学系である。レンズ断面図において、左方が物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。尚、各実施例の光学系をプロジェクターなどの投射レンズとして用いても良い。このときは左方がスクリーン、右方が被投射画像となる。
レンズ断面図において、OLは光学系であり、物体側から像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2より成っている。また第2レンズ群は物体側から順に、第2a群L2a、開口絞りSP、第2b群L2bより成っている。また第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間にフレアカッターFCが配置されている。OAは光学系OLの光軸である。
IPは像面であり、ビデオカメラやデジタルスチルカメラの撮像光学系として用いる際には像面はCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。また銀塩フィルムカメラ用として用いる際には、像面はフィルム面に相当する。収差図において、d、g、C、Fは各々d線、g線、C線、F線を表す。ΔM、ΔSはそれぞれd線のメリディオナル像面、d線のサジタル像面を表す。また歪曲収差はd線によって表している。またFnoはFナンバー、ωは半画角(度)である。
本発明の光学系OLは、開口絞りSPの物体側に負の屈折力のレンズ群が配置され、開口絞りSPの像側に正の屈折力のレンズ群が配置された所謂レトロフォーカスタイプ(レトロフォーカス型)よりなっている。
レトロフォーカス型の光学系では像側主点を光学系の最終レンズ面より像側に位置させることが容易であり、全系の焦点距離は光学系の最終レンズ面から像面までの距離(バックフォーカス)より小さい。この光学系は広画角化が容易である。またこの光学系は、最終レンズの像面側にクイックリターンミラーを配置する一眼レフカメラやクイックリターンミラーのないミラーレスの一眼レフカメラなど、比較的長いバックフォーカスを確保したい撮像光学系に好適である。
各実施例の光学系は、無限遠から近距離へのフォーカシングに際して第2a群L2aと第2b群L2bは互いに異なった軌跡で物体側へ移動する。全系の焦点距離をf、無限遠にフォーカスしているときのバックフォーカスをBFとする。このとき、
1.0 < BF/f < 3.0 ・・・(1)
なる条件式を満足する。材料のアッベ数をνd、異常部分分散性をΔθgFとする。このとき、第2レンズ群L2は、
0.027 < ΔθgF ・・・(2)
なる条件を満足する正レンズを1以上有する
最も物体側のレンズ面から1以上の正レンズGjのそれぞれの物体側のレンズ面までの光軸上の距離をDfjとする。このとき、1以上の正レンズのそれぞれの距離Dfjが、
1.0 < Dfj/f < 4.0 ・・・(3)
なる条件式を満足する。
次に各条件式の技術的な意味について説明する。条件式(1)は光学系のレトロ比(Rf=BF/f)を最適な値に保つためのものである。レトロフォーカス型の光学系においては、負の屈折力の第1レンズ群L1と正の屈折力の第2レンズ群L2のパワー(屈折力)のバランスに対するバックフォーカスBFの大小とには相対的な因果関係がある。長いバックフォーカスを必要とすることは、レトロ比を大きくすることに等しい。したがって条件式(1)の下限を下回ると、バックフォーカスを長くするのが困難になる。
また条件式(1)の上限を上回りレトロ比が大きくなると、負の屈折力の第1レンズ群L1の負の屈折力が著しく大きくなる(負の屈折力の絶対値が大きくなる)。そうすると負の屈折力の第1レンズ群L1と正の屈折力の第2レンズ群L2とのパワーのバランスが崩れてきて、光学性能が低下してくる。特にペッツヴァール和が増大し、像面湾曲、歪曲等の軸外収差が増加してくる。そして結果的に光学系が大型化してくる。
次に条件式(2)について説明する。今、g線(波長435.8nm)、F線(波長486.1nm)、d線(波長587.6nm)、C線(656.3nm)に対する材料の屈折率をそれぞれNg、NF、Nd、NCとする。このときアッベ数νd、部分分散比θgF、異常部分分散性ΔθgFは以下のように表すことができる。
νd=(Nd−1)/(NF−NC) ・・・(a)
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC) ・・・(b)
ΔθgF=θgF−(−1.665×10−7×νd+5.213×10−5×νd−5.656×10−3×νd+7.278×10−1) ・・・(c)
条件式(2)は第2レンズ群L2を構成する正レンズGj(i=1,2,・・・,n)の材料の異常部分分散性に関する。条件式(2)を満たす材料からなるレンズを適切に配置することで色収差を良好に補正している。条件式(2)の下限を下回ると色収差の補正が不十分となり好ましくない。また、条件式(2)を満たす光学材料の具体例として、例えばアクリル系UV硬化樹脂(Nd=1.633、νd=23.0、θgF=0.68)やN−ポリビニルカルバゾール(Nd=1.696、νd=17.7、θgF=0.69)等がある。
尚、条件式(2)を満足する材料であれば、これらの材料に限定するものではない。また、一般の材料とは異なる特性を持つ光学材料として、下記の無機酸化物ナノ微粒子を合成樹脂中に分散させた混合体がある。無機酸化物としては、例えばTiO(Nd=2.758、νd=9.54、θgF=0.76)等である。TiO微粒子を合成樹脂中に適切な体積比で分散させた場合、条件式(2)を満足する光学材料が得られる。なお、条件式(2)を満足する材料であれば、これらに限定するものではない。
TiOは様々な用途で使われる材料であり、光学分野では反射防止膜などの光学薄膜を構成する蒸着用材料として用いられている。他にも光触媒、白色顔料などとして、またTiO微粒子は化粧品材料として用いられている。
各実施例において樹脂に分散させる微粒子の平均径は、散乱などの影響を考えると2nm〜50nm程度がよく、凝集を抑えるために分散剤などを添加しても良い。微粒子を分散させる媒体材料としては、ポリマーが良く、成形型等を用いて光重合成形または熱重合成形することにより高い量産性を得ることができる。ナノ微粒子を分散させた混合体の分散特性N(λ)は、良く知られたDrudeの式から導きだされた次式によって簡単に計算することができる。
即ち、波長λにおける屈折率N(λ)は、
N(λ)=[1+V{Npar(λ)−1}+(1−V){Npoly(λ)−1}]1/2
である。ここで、λは任意の波長、Nparは微粒子の屈折率、Npolyはポリマーの屈折率、Vはポリマー体積に対する微粒子の総体積の分率である。このように樹脂や樹脂中に微粒子を適切に分散させた有機複合物は条件式(2)を満たす。各実施例では条件式(2)を満たす材料として前述の有機複合物を用いている。
次に条件式(3)について説明する。条件式(3)は第2レンズ群L2に配置された正レンズの配置位置に関する。各実施例のレトロフォーカスタイプ型の光学系は物体側に負の屈折力のレンズ群、像側に正の屈折力のレンズ群が配置されており光学系全体が非対称な構成となっている。負の屈折力のレンズ群に異常部分分散性の強い材料よりなる正レンズを用いると軸上色収差の補正は容易となる。しかし、倍率色収差が増大してしまう。
また逆に像側のレンズ群で像面の近い位置、すなわち瞳近軸光線の通過位置の高い位置に異常部分分散性の強い材料よりなる正レンズを用いると、軸上光線の通過高さが低いため強い屈折力をつけなければ軸上色収差を良好に補正することが困難となる。しかし、像面に使い位置では瞳近軸光線の通過位置が高いために倍率色収差への影響が大きい。この場合、倍率色収差が補正過剰になってくる。
したがって、強い異常分散性を持つ材料は光学系中の適切な位置に配置する必要がある。条件式(3)は光学系の第1レンズ面から正レンズまでの光軸上の距離のうち最短となる距離を全系の焦点距離で規格化した値である。条件式(3)の範囲内とすることで、軸上色収差を良好に補正しつつ、倍率色収差の増大を防ぐことができ、結果として高い光学性能を持つ光学系を得ることができる。
以上のように本発明によれば色収差を始めとする諸収差を良好に補正することができる高い光学性能を有する光学系が容易に得られる。各実施例において好ましくは次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。
第1レンズ群L1の焦点距離をf1とする。最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離(レンズ全長)をDtot、開口絞りSPから1以上の正レンズのそれぞれの物体側のレンズ面までの光軸上の距離をDsjとする。1以上の正レンズのそれぞれの焦点距離をfjとする。第2a群L2aは2つ以上の正レンズと、1つ以上の負レンズを有する。第2a群L2aの正レンズのうちの1つを正レンズG21、他の1つを正レンズG22とする。
正レンズG21の材料の屈折率とアッベ数を各々nd21、νd21、正レンズG22の材料の屈折率とアッベ数を各々nd22、νd22とする。このとき、次の条件式のうち1以上を満足するのが良い。
−20.0 < f1/f < −3.0 ・・・(4)
(Dsj/Dtot)/(f/f1) < −0.4 ・・・(5)
2.5 < fj/f < 15.0 ・・・(6)
1.4 < νd21/νd22 ・・・(7)
0.03 < nd22−nd21 ・・・(8)
νd22 < 36.0 ・・・(9)
1.83 < nd22 ・・・(10)
次に各条件式の技術的意味について説明する。
条件式(4)について説明する。条件式(4)は負の屈折力の第1レンズ群L1の焦点距離を全系の焦点距離で規格化した値である。第1レンズ群L1の焦点距離を条件式(4)の範囲内とすることで、必要な長さのバックフォーカスを確保しつつ、球面収差、コマ収差、非点収差を始め諸収差を良好に補正することが容易となる。条件式(4)の下限を外れると、長いバックフォーカスを確保するのが難しくなる。また条件式(4)の上限を外れると、球面収差、コマ収差、非点収差を始め諸収差が増大し、結果的に光学系が大型化してくるので好ましくない。
条件式(5)は正レンズと開口絞りSPとの光軸上の最短距離Dsjと第1レンズ群L1の屈折力(=1/f1)に関する条件式である。開口絞りSPの近傍では瞳近軸光線の通過高さが低くなり倍率色収差への影響が少なく、その付近に異常部分分散材料を配置した場合、軸上色収差のみ補正することができる。したがって、軸上色収差と倍率色収差の補正割合は開口絞りSPからの距離によって変えることができる。
また第1レンズ群L1の負の屈折力によって、光学系の非対称性が決まるため、第1レンズ群L1の負の屈折力と異常部分分散材料を配置する位置、つまり軸上色収差と倍率色収差の補正割合は相関がある。条件式(5)はこの関係を表した式であり、開口絞りSPと正レンズの距離はレンズ全長で規格化し、また第1レンズ群L1の焦点距離は全系の焦点距離で規格化してある。条件式(5)の上限を外れると、軸上色収差を良好に補正しつつ倍率色収差も良好に保つことが困難となるので好ましくない。
次に条件式(6)について説明する。条件式(6)は正レンズの焦点距離を全系の焦点距離で規格化した値である。条件式(6)の下限を下回ると、正レンズGjの屈折力が強くなりすぎて、軸上色収差を補正するとき、軸上色収差以外の諸収差への影響が増大してくるため好ましくない。また正レンズGjが有機複合物からなる場合、正の屈折力が強くなると、必然的にレンズ厚みが厚くなりすぎて、外部環境の影響を受けやすくなるため好ましくない。また条件式(6)の上限を上回ると軸上色収差が補正不足となるため好ましくない。
次に条件式(7)乃至(9)について説明する。条件式(7)乃至(9)は第2a群L2a中の正レンズの材料に関する条件式である。各実施例では第2レンズ群L2に用いる正レンズGjを適切な位置で、かつ適切なパワーを有するように用いることで軸上色収差を良好に補正している。さらに第2a群L2aの2つの正レンズの材料を条件式(7)乃至(9)のように設定することで、色収差をより良好に補正している。
条件式(7)を満たすように第2a群L2a中の1つの正レンズを高分散、また他の正レンズを低分散の材料を用いることで2次の色収差が増大しやすくなるLa系の材料を使用しないようにして、軸上色収差を良好に補正している。また条件式(10)を満たすように、正レンズG22の材料を高屈折率高分散材料とすることで、色収差を始め諸収差を良好に補正している。各実施例において更に好ましくは各条件式の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
1.0 < BF/f < 2.0 ・・・(1a)
0.030 < ΔθgF < 0.150 ・・・(2a)
1.1 < Dfj/f < 2.5 ・・・(3a)
−20.0 < f1/f < −5.0 ・・・(4a)
−15.0 < (Dsj/Dtot)/(f/f1) < −1.5
・・・(5a)
2.9 < fj/f < 14.0 ・・・(6a)
1.4 < νd21/νd22 < 2.5 ・・・(7a)
0.13 < nd22−nd21 < 0.40 ・・・(8a)
νd22 < 35.5 ・・・(9a)
1.88 < nd22 ・・・(10a)
各実施例において1以上の正レンズは有機複合物の材料よりなる。また正レンズG21及び正レンズG22は無機材料からなる。次に各実施例の光学系のレンズ構成について説明する。
[実施例1]
図1の実施例1の光学系OLのレンズ構成について説明する。実施例1の光学系OLは大口径比で撮影画角64.5度程度の撮像光学系である。実施例1の光学系OLは物体側から像側へ順に、負の屈折力の第1レンズ群L1、正の屈折力の第2レンズ群L2より成っている。第2レンズ群L2は正の屈折力の第2a群L2a、開口絞りSP、正の屈折力の第2b群L2bから成っている。
無限遠から近距離への合焦(フォーカス)に際して第1レンズ群L1は不動、第2レンズ群L2は物体側へ移動する。またこの際、第2a群L2aと第2b群L2bは異なる速度(異なった軌跡)で物体側へ移動する。
第1レンズ群L1の焦点距離は−212.48ある。全系の焦点距離は34.30mmであり、開口比(Fno)は1.45である。第2レンズ群L2の物体側から数えて3枚目のレンズは異常部分分散性の強い材料からなる正レンズGjである。また第2a群L2aの中の物体側から数えて1枚目の正レンズは高屈折率高分散材料からなる正レンズG22であり、物体側から数えて2枚目の正レンズは正レンズG21である。正レンズGjは前述のアクリル系UV硬化樹脂を硬化させたものである。
この材料の屈折率Ndは1.636、アッベ数νdは22.7である。また部分分散比θgFは0.689であり、異常部分分散性ΔθgFは0.065である。正レンズGjを適切な位置に配置し、さらに第2a群L2aのレンズ構成を適切に配置することで、図2の縦収差図からわかるように軸上色収差を良好に補正しつつ、球面収差、コマ収差、非点収差を始めとする諸収差も良好に補正している。また倍率色収差を低減し、FナンバーFno=1.45と大口径でありながら高性能な光学系を実現している。
[実施例2]
図3の実施例2の光学系OLのレンズ構成について説明する。実施例2の光学系は撮影画角45度程度である。レンズ構成は実施例1と同様である。この実施例2において、第2b群L2b中の物体側から数えて2枚目のレンズは異常部分分散性の強い材料からなる正レンズGjである。また第2a群L2a中の物体側から数えて1枚目の正レンズは高屈折率高分散材料からなる正レンズG22であり、物体側から数えて2枚目の正レンズは正レンズG21である。正レンズGjは前述のN−ポリビニルカルバゾールを硬化させたものである。
この材料の屈折率Ndは1.696、アッベ数νdは17.7である。また部分分散比θgFは0.686であり、異常部分分散性ΔθgFは0.043である。正レンズGjを適切な位置に配置し、さらに第2a群L2aのレンズ構成を適切に配置することで、図4の縦収差図からわかるように軸上色収差を良好に補正しつつ、球面収差、コマ収差、非点収差を始めとする諸収差も良好に補正している。また倍率色収差を低減し、FナンバーFno=1.45と大口径でありながら高性能な光学系を実現している。
[実施例3]
図5の実施例3の光学系OLのレンズ構成について説明する。実施例3の光学系は撮影画角45度程度である。レンズ構成は実施例1と同様である。この実施例3において第2a群L2a中の物体側から数えて3枚目のレンズは異常部分分散性の強い材料からなる正レンズGjである。また第2a群L2a中の物体側から数えて1枚目の正レンズは高屈折率高分散材料からなる正レンズG22であり、物体側から数えて2枚目の正レンズは正レンズG21である。
正レンズGjは前述の微粒子分散材料からなる有機複合物を硬化させたものであり、フルオレン系樹脂にTiO微粒子を体積比で9%混合させたものである。この材料の屈折率Ndは1.757、アッベ数νdは16.1である。また部分分散比θgFは0.711であり、異常部分分散性ΔθgFは0.061である。
正レンズGjを適切な位置に配置し、さらに第2a群L2aのレンズ構成を適切に配置することで、図6の縦収差図からわかるように軸上色収差を良好に補正しつつ、球面収差、コマ収差、非点収差を始めとする諸収差も良好に補正している。また倍率色収差を低減し、FナンバーFno=1.45と大口径でありながら高性能な光学系を実現している。
[実施例4]
図7の実施例3の光学系OLのレンズ構成について説明する。実施例4の光学系は撮影画角75.7度程度である。レンズ構成は実施例1と同様である。全系の焦点距離は28mmである。この実施例4において第2a群L2a中の物体側から数えて3枚目のレンズは異常部分分散性の強い材料からなる正レンズGjである。また第2b群L2b中の物体側から数えて2枚目のレンズは異常部分分散性の強い材料からなる正レンズGjである。
また第2a群L2a中の物体側から数えて2枚目の正レンズは高屈折率高分散材料からなる正レンズG22であり、物体側から数えて1枚目の正レンズは正レンズG21である。正レンズGjと正レンズGjは前述の微粒子分散材料からなる有機複合物を硬化させたものであり、アクリルにTiO微粒子を体積比で15%混合させたものである。この材料の屈折率Ndは1.765、アッベ数νdは15.0である。また部分分散比θgFは0.748であり、異常部分分散性ΔθgFは0.094である。
正レンズGj及び正レンズGjを適切な位置に配置し、さらに第2a群L2aのレンズ構成を適切に配置することで、図8の縦収差図からわかるように軸上色収差を良好に補正しつつ、球面収差、コマ収差、非点収差を始めとする諸収差も良好に補正している。また倍率色収差を低減し、FナンバーFno=1.45と大口径でありながら高性能な光学系を実現している。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
図9は本発明の一眼レフカメラ(撮像装置)の要部概略図である。図9において、10は実施例1乃至4のいずれか1つの光学系1を有する撮像光学系である。撮像光学系1は保持部材である鏡筒2に保持されている。20はカメラ本体である。カメラ本体20はクイックリターンミラー3、焦点板4、ペンタダハプリズム5、接眼レンズ6等によって構成されている。
クイックリターンミラー3は、撮像光学系10からの光束を上方に反射する。焦点板4は撮像光学系10の像形成位置に配置されている。ペンタダハプリズム5は焦点板4に形成された逆像を正立像に変換する。観察者は、その正立像を接眼レンズ6を介して観察する。7は感光面であり、像を受光するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)や銀塩フィルムが配置される。撮影時にはクイックリターンミラー3が光路から退避して、感光面7上に撮像光学系10によって像側形成される。
このように本発明の光学系を一眼レフカメラ等の撮像装置に適用することにより、高い光学性能を得ている。尚、本発明の光学系は、ミラーレンズの一眼レフカメラやデジタルカメラ・ビデオカメラ・銀塩フィルム用カメラ等の他に望遠鏡、双眼鏡、複写機、プロジェクター等の光学機器にも適用できる。以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下、実施例1乃至4に対応する数値実施例1乃至4の光学系の数値データを示す。iは物体から数えた順序を示す。面番号iは物体側から順に数えている。Riは曲率半径(mm)、Diは第i番目と第i+1番目の面間隔(mm)である。Ndiとνdiはそれぞれd線に対する第i面と第(i+1)面との間の媒質の屈折率と、アッベ数を表す。またBFはバックフォーカスであり、レンズ全長は第1レンズ面から像面までの距離を表す。
また、非球面は面番号の後に、*の符号を付加して表している。非球面形状は、Xを光軸方向の面頂点からの変位量、hを光軸と垂直な方向の光軸からの高さ、rを近軸曲率半径、Kを円錐定数、B、C、D、E・・・を各次数の非球面係数とするとき、
で表す。なお、各非球面係数における「E±XX」は「×10±XX」を意味している。また、前述の各条件式に相当するパラメータと各条件式の数値を表1に示す。表2に実施例1乃至4で用いられている有機複合物の光学定数を示す。表3に実施例1乃至4で用いている微粒子分散材料を構成するフルオレン系樹脂とアクリル系樹脂及びTiO単独の光学定数を示す。
[数値実施例1]
単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 220.067 2.78 1.58313 59.4 47.54
2* 25.828 10.84 39.33
3 -235.510 2.41 1.54814 45.8 38.80
4 62.102 4.41 37.92
5 51.426 7.34 1.72916 54.7 38.60
6 -115.567 1.65 38.07
7(FC) ∞ 5.00 36.34
8 46.078 3.99 1.91082 35.3 37.00(G22)
9 153.126 2.67 36.55
10 47.226 4.08 1.72916 54.7 34.19(G21)
11 325.367 2.01 1.63555 22.7 33.40(Gji)
12 -90.639 1.67 1.72825 28.5 33.37
13 37.114 8.88 29.71
14(絞り)(SP)∞ 6.07 27.54
15 -25.361 2.72 1.72916 54.7 26.69
16 -19.816 1.83 1.80518 25.4 27.06
17 1271.403 0.15 29.73
18 98.651 6.94 1.72916 54.7 30.63
19 -36.207 0.15 31.18
20* 519.367 4.12 1.88202 37.2 30.85
21 -53.501 38.77 31.67
像面 ∞

非球面データ
円錐定数(K) 4次の係数(B) 6次の係数(C) 8次の係数(D) 10次の係数(E)
第2面 K= 0.00000E+00 B=-1.40338E-06 C=-1.17061E-08 D=2.42780E-11
E=-4.37360E-14
第20面 K= 0.00000E+00 B=-5.92861E-06 C=-3.10359E-09 D=2.00905E-12
E=-1.11765E-14

各種データ
焦点距離 34.30
Fno 1.45
像高 21.64
レンズ全長 118.46
BF 38.77
入射瞳位置 31.06
射出瞳位置 -27.50
前側主点位置 47.61
後側主点位置 4.47

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -212.48 29.42 -49.77 -97.81
2a 8 85.98 14.42 -10.92 -17.75
2b 14 50.05 21.97 21.19 9.24

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -50.450
2 3 -89.400
3 5 49.730
4 8 71.100
5 10 75.300
6 11 111.750
7 12 -35.960
8 15 102.990
9 16 -24.220
10 18 37.130
11 20 55.180

[数値実施例2]
単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 665.021 2.45 1.58313 59.4 49.55
2* 32.286 7.35 42.33
3 320.512 2.12 1.72916 54.7 42.10
4 44.551 7.06 40.36
5 52.968 8.92 1.72916 54.7 42.08
6 -83.782 5.37 41.66
7(FC) ∞ 7.61 35.88
8 38.165 4.68 2.00330 28.3 36.00(G22)
9 130.763 0.15 35.30
10 58.998 4.31 1.72916 54.7 34.15(G21)
11 -336.851 1.71 1.80518 25.4 33.19
12 33.047 9.20 29.48
13(絞り)(SP)∞ 6.62 27.11
14 -22.211 1.47 1.80518 25.4 26.14
15 54.392 1.58 1.69591 17.7 29.39(Gj1)
16 219.904 3.72 1.72916 54.7 29.41
17 -64.749 0.23 30.11
18 -249.421 6.24 1.59522 67.7 30.84
19 -28.651 0.15 31.52
20 92.461 5.09 1.80400 46.6 34.61
21* -90.935 38.97 35.07
像面 ∞

非球面データ
円錐定数(K) 4次の係数(B) 6次の係数(C) 8次の係数(D) 10次の係数(E)
第2面 K=0.00000E+00 B=-1.05041E-06 C=-3.57283E-09 D=5.59092E-12
E=-7.87571E-15
第21面 K=0.00000E+00 B=3.49995E-06 C=-1.58991E-09 D=7.65184E-12
E=-9.95414E-15

各種データ
焦点距離 34.30
Fno 1.45
像高 21.64
レンズ全長 125.01
BF 38.97
入射瞳位置 32.11
射出瞳位置 -35.84
前側主点位置 50.69
後側主点位置 4.67

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -588.83 33.27 -167.15 -271.45
2a 8 97.79 10.86 -12.89 -16.59
2b 13 49.59 25.11 24.28 11.76

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -58.280
2 3 -71.190
3 5 45.760
4 8 52.390
5 10 69.170
6 11 -37.300
7 14 -19.420
8 15 103.440
9 16 68.980
10 18 53.810
11 20 57.740

[数値実施例3]
単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 625.244 2.85 1.58313 59.4 49.11
2* 30.323 7.54 41.47
3 275.506 2.49 1.74950 35.3 41.19
4 46.840 5.13 39.50
5 51.884 8.29 1.72916 54.7 40.50
6 -97.108 5.54 40.01
7(FC) ∞ 7.72 34.78
8 35.919 4.61 1.90366 31.3 36.00(G22)
9 107.697 0.15 35.40
10 32.267 2.73 1.72916 54.7 33.34(G21)
11 46.763 1.46 1.75728 16.1 32.49(Gj1)
12 88.473 1.45 1.80518 25.4 32.45
13 23.432 8.71 28.461
14(絞り)(SP)∞ 6.16 27.06
15 -24.065 1.87 1.80518 25.4 26.24
16 58.320 6.25 1.72916 54.7 29.12
17 -47.082 1.79 29.95
18 148.518 5.94 1.72916 54.7 32.42
19 -46.119 0.15 33.51
20 -2662.475 3.30 1.80400 46.6 34.87
21* -75.874 38.80 35.27
像面 ∞

非球面データ
円錐定数(K) 4次の係数(B) 6次の係数(C) 8次の係数(D) 10次の係数(E)
第2面 K=0.00000E+00 B=-1.72073E-06 C=-4.31250E-09 D=3.11391E-12
E=-5.80526E-15
第21面 K=0.00000E+00 B= 3.94330E-06 C= 1.38447E-09 D=-3.76051E-12
E=8.84045E-15

各種データ
焦点距離 34.30
Fno 1.45
像高 21.64
レンズ全長 122.92
BF 38.80
入射瞳位置 31.56
射出瞳位置 -36.17
前側主点位置 50.17
後側主点位置 4.50

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -223.55 31.83 -48.7 -95.47
2a 8 86.76 10.4 -13.14 -16.32
2b 14 47.82 25.47 23.53 10.16

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -54.750
2 3 -75.650
3 5 47.490
4 8 57.870
5 10 132.260
6 11 129.040
7 12 -39.980
8 15 -20.940
9 16 36.640
10 18 48.890
11 20 97.080

[数値実施例4]
単位 mm

面番号 R D Nd νd 光線有効径
1 65.666 2.29 1.58313 59.4 47.22
2* 24.192 9.69 38.93
3 -564.406 1.93 1.72916 54.7 38.39
4 35.397 11.87 35.25
5 54.150 6.42 1.72916 54.7 35.54
6 -89.404 5.90 35.37
7(FC) ∞ 4.83 35.61
8 37.102 4.66 1.72916 54.7 35.91(G21)
9 119.078 0.24 35.33
10 63.517 2.50 1.90366 31.3 34.63(G22)
11 154.456 0.58 1.76499 15.0 34.06(Gj1)
12 351.981 1.68 1.71736 29.5 34.03
13 47.685 8.67 31.68
14(絞り)(SP)∞ 5.91 28.65
15 -29.243 1.42 1.80518 25.4 27.37
16 26.188 0.92 1.76498 15.0 29.35(Gj2)
17 31.480 7.51 1.59522 67.7 29.36
18 -66.987 0.15 30.24
19 75.952 6.75 1.69350 50.8 31.57
20 -39.293 0.15 31.64
21 262.779 2.27 1.85400 40.4 32.16
22* -191.766 38.73 32.36
像面 ∞ 0.00

非球面データ
円錐定数(K) 4次の係数(B) 6次の係数(C) 8次の係数(D) 10次の係数(E)

第2面 K=0.00000E+00 B=-2.01242E-06 C=-1.61297E-08 D=3.35347E-11
E=-7.70935E-14
第22面 K=0.00000E+00 B= 5.11141E-06 C= 6.70046E-10 D=5.71770E-12
E=-6.95706E-15

各種データ
焦点距離 28.00
Fno 1.45
像高 21.64
レンズ全長 125.07
BF 38.73
入射瞳位置 28.44
射出瞳位置 -33.75
前側主点位置 45.63
後側主点位置 10.73

群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 -228.88 38.09 -74.98 -164.47
2a 8 75.73 9.66 -4.68 -9.59
2b 14 53.43 25.08 24.86 12.73

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -67.050
2 3 -45.620
3 5 47.140
4 8 72.180
5 10 117.850
6 11 359.330
7 12 -77.070
8 15 -16.970
9 16 189.410
10 17 37.030
11 19 38.260
12 21 130.120
表1においてパラメータfj、ΔθgF、Dfj、Dsjに関し該当するレンズが複数存在するときは添字1、2を付けて示している。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L2a 第2a群
L2b 第2b群

Claims (10)

  1. 物体側から像側へ順に配置された、フォーカシングに際して不動の負の屈折力の第1レンズ群、フォーカシングに際して移動する正の屈折力の第2レンズ群を有し、該第2レンズ群は物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第2a群、開口絞り、正の屈折力の第2b群より構成され、フォーカシングに際して、前記第2a群と前記第2b群は互いに異なった軌跡で移動する光学系において、
    全系の焦点距離をf、無限遠にフォーカスしているときのバックフォーカスをBFとするとき、
    1.0 < BF/f < 3.0
    なる条件式を満足し、材料のアッベ数をνd、部分分散比をθgFとし、異常部分分散性ΔθgFを
    ΔθgF=θgF−(−1.665×10−7×νd+5.213×10−5×νd−5.656×10−3×νd+7.278×10−1
    とするとき、前記第2レンズ群は、
    0.027 < ΔθgF
    なる条件を満足する正レンズを1以上有し、
    前記光学系の最も物体側のレンズ面から該1以上の正レンズのそれぞれの物体側のレンズ面までの光軸上の距離をDfjとするとき、前記1以上の正レンズのそれぞれの距離Dfjが、
    1.0 < Dfj/f < 4.0
    なる条件式を満たし、
    前記第2a群は、正レンズG21と正レンズG22を有し、前記正レンズG21の材料のアッベ数をνd 21 、前記正レンズG22の材料のアッベ数をνd 22 とするとき、
    1.4 < νd 21 /νd 22
    なる条件式を満足することを特徴とする光学系。
  2. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とするとき、
    −20.0 < f1/f < −3.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 前記光学系の最も物体側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をDtot、前記開口絞りから前記1以上の正レンズのそれぞれの物体側のレンズ面までの光軸上の距離をDsjとするとき、前記1以上の正レンズのそれぞれのDsjが、
    (Dsj/Dtot)/(f/f1) < −0.4
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学系。
  4. 前記1以上の正レンズのそれぞれの焦点距離をfjとするとき、前記1以上の正レンズのそれぞれのfjが、
    2.5 < fj/f < 15.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光学系。
  5. 前記1以上の正レンズは有機複合物の材料よりなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光学系。
  6. 前記第2a群は1つ以上の負レンズを有し前記正レンズG21の材料の屈折率をnd 21前記正レンズG22の材料の屈折率をnd22とするとき、
    0.03 < nd22−nd21
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学系。
  7. 1.83 < nd22
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項6に記載の光学系。
  8. νd 22 < 36.0
    なる条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学系。
  9. 前記正レンズG21及び前記正レンズG22は無機材料からなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学系。
  10. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学系と、該光学系によって形成される像を受光する光電変換素子とを備えることを特徴とする光学機器。
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