JP6390997B2 - 照明装置及び照明装置を備える自動車 - Google Patents

照明装置及び照明装置を備える自動車 Download PDF

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Description

本発明は、照明装置及び照明装置を備える自動車に関する。
自動車等の車両の前方部分にはヘッドライト等の前照灯が配置されている。前照灯は、ハウジング(筐体)と、ハウジングに取り付けられた照明装置とを備える。
この種の車両用の照明装置は、例えば、基体と、基体に設けられたロービーム用発光素子及びハイビーム用発光素子と、ロービーム用発光素子及びハイビーム用発光素子の前方に配置されたレンズとを備える(特許文献1参照)。
従来、ロービーム用発光素子及びハイビーム用発光素子としては、HID(High Intensity Discharge)ランプ等が用いられていた。近年、HIDランプを上回る発光効率及び長寿命が実現可能であるとして、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)をロービーム用発光素子及びハイビーム用発光素子として用いた照明装置が検討されている。
特開2005−108554号公報
ロービーム照射時及びハイビーム照射時において所望の照射パターンを得るには、照明装置における光学系の光軸の精度が重要となる。具体的には、ロービーム用発光素子及びハイビーム用発光素子とレンズとの位置合わせ精度が重要となる。しかしながら、これらの発光素子とレンズとを精度よく位置合わせすることは容易ではない。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、発光素子とレンズとの位置合わせを精度よく行うことができる照明装置及び自動車を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る照明装置の一態様は、前方に光を出射する車両用の照明装置であって、基体と、前記基体に配置された第1の光源モジュール及び第2の光源モジュールと、前記第1の光源モジュールの前方に配置された第1の光学部材と、前記第2の光源モジュールの前方に配置された第2の光学部材とを備え、前記第1の光源モジュールは、複数の第1の発光素子と、前記複数の発光素子が実装された基板とを有し、前記第1の光学部材は、前記複数の第1の発光素子の各々の前方に配置された複数のレンズを有し、前記基板は、基板押さえ部によって前記基体に押さえつけられており、前記基板押さえ部は、前記照明装置の前面視において、前記複数のレンズと重ならない位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、発光素子とレンズとの位置決め制御を行うことができるので、発光素子とレンズとの位置合わせを精度よく行うことができる。
本発明の実施の形態に係る自動車の正面図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の正面図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置の上面図である。 図4のA−A線における本発明の実施の形態に係る照明装置の断面図である。 図4のA−A線における本発明の実施の形態に係る照明装置の断面図であって、ハイビーム及びロービームが出射するときの光路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動車の照明機能に関わる構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用レンズ部の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用レンズ部の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、(d)は(a)のB−B線における断面図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用光源モジュールの正面図である。 本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用レンズ部とハイビーム用光源モジュールと放熱体とを組み合わせるときの様子を示す図である。 図3のX−Xにおける本発明の実施の形態に係る照明装置の拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
以降、本明細書において、「前方」とは、照明装置から光が出射する方向(光出射方向)であって、光が取り出される光取り出し方向であり、「後方」とは、「前方」と反対の方向である。また、「前方」は、自動車が前進する際の進行方向とし、自動車が前進する際の右側方(右側)を「右方向」、その反対方向(左側)を「左方向」とし、自動車の天井側を「上方」または「上側」、その反対方向を「下方」または「下側」としている。また、前後方向をZ軸方向とし、上下方向(鉛直方向)をY軸方向とし、左右方向(水平方向)をX軸方向としている。
なお、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態)
まず、本発明の実施の形態に係る自動車100について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る自動車の正面図である。
図1に示すように、本実施の形態における自動車100は、四輪自動車等の車両の一例であって、車体110と、車体110の前方の左右部分に配置された前照灯120とを備える。自動車100は、例えば、ガソリンエンジンで駆動するガソリン自動車又は電気で駆動する電気自動車等である。
前照灯120は、灯具であって、本実施の形態では、車両に用いられるヘッドライト(車両用前照灯)である。前照灯120は、ハウジング121と、前面カバー122と、前面カバー122の後方に取り付けられた照明装置(不図示)とを備える。
ハウジング121は、例えば、金属製の筐体であって、照明装置からの光を出射する開口部を有する。前面カバー122は、透光性を有するヘッドランプカバーであり、ハウジング121の開口部に設けられる。ハウジング121と前面カバー122とは、ハウジング121の内部に水や塵埃が浸入しないように封止されている。
照明装置は、前面カバー122の後方に配置され、ハウジング121に取り付けられている。照明装置から出射する光は、前面カバー122を透過して外部に出射する。
[照明装置]
次に、本発明の実施の形態に係る照明装置1について、図2〜図6を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態に係る照明装置の斜視図であり、図3は、同照明装置の正面図であり、図4は、同照明装置の上面図であり、図5は、図4のA−A線における同照明装置の断面図である。図6は、図4のA−A線における同照明装置の断面図であって、ハイビーム及びロービームが出射するときの光路を示す図である。
本実施の形態における照明装置1は、例えば車両用前照灯に用いられる車両用の照明装置であって、前方に光を出射する。図2〜図5に示すように、照明装置1は、灯具本体として、ハイビーム用光源モジュール10と、ロービーム用光源モジュール13と、レンズ体20と、放熱体30と、シールド体40とを備える。さらに、照明装置1は、ハイビーム用光源モジュール10及びロービーム用光源モジュール13を制御する照明制御部(不図示)を備える。
図5に示すように、ハイビーム用光源モジュール10は、ハイビーム用発光素子(第1の発光素子)11と、ハイビーム用発光素子11が実装されたハイビーム用基板である基板12とを備える。また、ロービーム用光源モジュール13は、ロービーム用発光素子(第2の発光素子)14と、ロービーム用発光素子14が実装されたロービーム用基板である基板15とを備える。
図5に示すように、レンズ体20は、ハイビーム用光源モジュール10(ハイビーム用発光素子11)及びロービーム用光源モジュール13(ロービーム用発光素子14)の前方に配置される。図4に示すように、レンズ体20は、ハイビーム用レンズ部21と、ロービーム用レンズ部22とを有する。さらに、ハイビーム用レンズ部21は、3つのコリメートレンズ(第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21c)を有する。
図5に示すように、放熱体30は、ハイビーム用発光素子11と熱的に結合された第1のヒートシンク31とロービーム用発光素子14と熱的に結合された第2のヒートシンク32との2つの放熱部材によって構成されている。
本実施の形態では、放熱体30とシールド体40とによって基体2が構成されており、ハイビーム用光源モジュール10及びロービーム用光源モジュール13は、基体2に配置されている。つまり、ハイビーム用発光素子11及びロービーム用発光素子14は、基体2に配置されている。
また、図3に示すように、ハイビーム用光源モジュール10とハイビーム用レンズ部21とによってハイビーム形成部3が構成されている。ハイビーム形成部3は、走行ビームであるハイビームを形成するための光学系であり、所望の照射パターンのハイビームを形成する。具体的には、ハイビーム形成部3は、2つの第1のハイビーム形成部3a及び3bと、第2のハイビーム形成部3cとから構成されている。
なお、2つの第1のハイビーム形成部3a及び3bは、いずれか1つであってもよい。さらに、ハイビーム形成部3は、2つの第1のハイビーム形成部3a及び3b並びに第2のハイビーム形成部3cの中のいずれか1つであってもよい。
また、図3に示すように、ロービーム用光源モジュール13とロービーム用レンズ部22とによってロービーム形成部4が構成されている。ロービーム形成部4は、すれ違いビームであるロービームを形成するための光学系であり、所望の照射パターンのロービームを形成する。
なお、ハイビーム形成部3及びロービーム形成部4には、その他の光学部品が含まれていてもよい。
図3及び図4に示すように、ハイビーム用光源モジュール10、ロービーム用光源モジュール13、レンズ体20、放熱体30及びシールド体40は、Z軸方向から見たときに、一定の円形領域内に収まるように構成されている。本実施の形態では、φ70mmの範囲内に収まるように構成されている。
以下、各構成部材の詳細について説明する。
[光源モジュール]
ハイビーム用光源モジュール(第1の光源モジュール)10は、ハイビーム形成用のLEDモジュールであって、前方遠方を照射させるときに発光する。ロービーム用光源モジュール(第2の光源モジュール)13は、ロービーム形成用のLEDモジュールであって、前方手前の路面を照射させるときに発光する。
ハイビーム用光源モジュール10では、ハイビーム用光源として複数のハイビーム用発光素子11(第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、並びに、第2のハイビーム用発光素子11c)が基板12に実装されている。本実施の形態において、第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、並びに、第2のハイビーム用発光素子11cは、第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21cの各々に対応するように実装されている。また、ロービーム用光源モジュール13では、ロービーム用光源としてロービーム用発光素子14が基板15に実装されている。
ハイビーム用光源モジュール10及びロービーム用光源モジュール13は、一例として白色光源であり、例えば青色光を発する青色LEDチップと黄色蛍光体とを用いて白色光を出射するB−Yタイプの白色LED光源である。あるいは、ハイビーム用光源モジュール10及びロービーム用光源モジュール13は、各々が青色光、赤色光及び緑色光を発するLEDチップを用いて白色光を出射する白色LED光源等であってもよい。
また、ハイビーム用光源モジュール10及びロービーム用光源モジュール13は、SMD(Surface Mount Device)構造及びCOB(Chip On Board)構造のいずれであってもよい。
SMD構造の場合、ハイビーム用発光素子11及びロービーム用発光素子14は、例えば樹脂製の容器内にLEDチップ(ベアチップ)を実装して封止部材(蛍光体含有樹脂)で封入した構成のSMD型のLED素子である。一方、COB構造の場合、ハイビーム用発光素子11及びロービーム用発光素子14は、LEDチップ(ベアチップ)そのものであり、LEDチップが基板12又は15に直接実装された構成である。この場合、基板12又は15に実装されたLEDチップは蛍光体含有樹脂等の封止部材によって封止される。
基板12及び15は、例えば、アルミナ等のセラミックスからなるセラミックス基板、樹脂からなる樹脂基板、又は、金属をベースとして絶縁被膜されたメタルベース基板等である。また、基板12及び15の平面視形状は、基板12及び15が載置される放熱体30の載置面の形状に応じた形状とすることができる。
このように構成されるハイビーム用光源モジュール10は、放熱体30の第1のヒートシンク31に固定されている。具体的には、ハイビーム用発光素子11が実装された基板12が第1のヒートシンク31の所定の載置面に載置されて固定されている。また、本実施の形態において、ハイビーム用光源モジュール10は、光が前方側に出射するように基板12が縦置き(垂直置き)で配置されている。つまり、ハイビーム用光源モジュール10(ハイビーム用発光素子11)の光軸はZ軸と平行である。
一方、ロービーム用光源モジュール13は、放熱体30の第2のヒートシンク32に固定されている。具体的には、ロービーム用発光素子14が実装された基板15が第2のヒートシンク32の所定の載置面に載置されて固定されている。また、本実施の形態において、ロービーム用光源モジュール13は、光が上方側に出射するように基板15が横置き(水平置き)で配置されている。つまり、ロービーム用光源モジュール13(ロービーム用発光素子14)の光軸はY軸と平行である。
[レンズ体]
図2〜図5に示すように、レンズ体20は、ハイビーム用光源モジュール10(第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、第2のハイビーム用発光素子11c)及びロービーム用光源モジュール13(ロービーム用発光素子14)の前方に配置される。
本実施の形態において、レンズ体20は、ハイビーム用レンズ部21とロービーム用レンズ部22とが一体化されたものである。例えば、レンズ体20は、例えば、アクリル、ポリカーボネート又は環状オレフィン系の樹脂等の透明樹脂を用いた射出成形等により作製することができる。なお、ハイビーム用レンズ部21とロービーム用レンズ部22とは一体化されていなくてもよい。
ハイビーム用レンズ部21は、ハイビーム用光源モジュール10の前方に配置された第1の光学部材である。上述のように、ハイビーム用レンズ部21は、第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21cの3つのレンズを有し、ハイビーム用光源モジュール10の前方に配置されている。
図6に示すように、第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、並びに、第2のハイビーム用発光素子11cの各々から前方に出射した光は、第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21cによって平行光に変換されて前方に進行する。
具体的には、第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21cの各々は前方に向かって径が拡大する円錐台形状を有する。そして、その小径部(後方側)にハイビーム用発光素子11(第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、並びに、第2のハイビーム用発光素子11c)が配置されている。
これにより、第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、並びに、第2のハイビーム用発光素子11cから出射した光は、円錐台形状の湾曲する外周面によって全反射して平行光となって、第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21cの前方端面(平面)からそれぞれ前方に向かって出射する。
一方、ロービーム用レンズ部22は、ロービーム用光源モジュール13の前方に配置された第2の光学部材である。ロービーム用レンズ部22は、ロービーム用光源モジュール13の前方に配置されている。また、ロービーム用レンズ部22は、シールド体40の前方に配置されている。具体的には、ロービーム用レンズ部22は、シールド体40の前方に形成された開口部を覆うように配置されている。
ロービーム用レンズ部22は、下部分が球体を1/4に切った形状(1/4球)であり、上部分が1/4球をハイビーム用レンズ部21の3つのレンズの前方部分を除去した形状である。
図6に示すように、ロービーム用発光素子14から上方に出射した光は、シールド体40のリフレクタ41で反射してロービーム用レンズ部22に入射し、ロービーム用レンズ部22の光学作用を受けてロービーム用レンズ部22の前方端面(湾曲面)から前方に向かって出射する。
なお、本実施の形態では、第2のコリメートレンズ21cの光軸は、第1のコリメートレンズ21a及び21bの光軸に対して傾いている。これにより、第2のハイビーム形成部3cの照明中心点と、第1のハイビーム形成部3a及び3bの照明中心点とを、水平方向に離間させることができる。
[放熱体]
放熱体30は、ハイビーム用光源モジュール10及びロービーム用光源モジュール13で発生する熱を外部(大気中)に放熱するための放熱部材である。したがって、放熱体30は、金属等の熱伝導率の高い材料を用いて形成することが好ましい。放熱体30は、例えばアルミニウム合金を用いたアルミダイカスト製である。
図5に示すように、放熱体30は、第1のヒートシンク31と第2のヒートシンク32とに2つに分割されている。つまり、放熱体30は、第1のヒートシンク31と第2のヒートシンク32とが組み合わされて一体化されている。第1のヒートシンク31と第2のヒートシンク32とはネジ止め等によって固定されている。なお、第1のヒートシンク31及び第2のヒートシンク32の各々には複数の放熱フィンが設けられている。
第1のヒートシンク31は、主としてハイビーム用光源モジュール10(ハイビーム用発光素子11)で発生する熱を放熱するための放熱部品である。第1のヒートシンク31には、ハイビーム用光源モジュール10を載置するための載置面(設置面)が設けられている。
第2のヒートシンク32は、主としてロービーム用光源モジュール13(ロービーム用発光素子14)で発生する熱を放熱するための放熱部品である。第2のヒートシンク32には、ロービーム用光源モジュール13を載置するための載置面(設置面)が設けられている。
本実施の形態では、第1のヒートシンク31の前方側端部が第2のヒートシンク32の前方側端部よりも前方側に位置している。これにより、ハイビーム用光源モジュール10は、ロービーム用光源モジュール13よりも前方側に配置されている。
[シールド体]
シールド体40は、ロービーム用光源モジュール13から出射する光の一部を遮光することによって所定の明暗境界であるカットオフラインを形成するための構造体である。図5に示すように、シールド体40は、ロービーム用レンズ部22と放熱体30との間の空間領域に配置されている。また、シールド体40は、例えば耐熱樹脂を用いた樹脂成型によって形成することができる。なお、シールド体40は樹脂製ではなく金属製であってもよい。シールド体40は、例えば、第2のヒートシンク32に取り付けられる。
図5に示すように、本実施の形態において、シールド体40にはリフレクタ41が設けられている。リフレクタ41は、ロービーム用光源モジュール13の上方に配置されており、ロービーム用光源モジュール13から上方に出射する光を前方斜め下方に反射させてロービーム用レンズ部22に入射させるような湾曲反射面となっている。リフレクタ41は、シールド体40の一部を鏡面化したものである。例えば、シールド体40(耐熱樹脂)の一部の表面に金属蒸着膜(例えばアルミ蒸着膜)を形成することによって、シールド体40にリフレクタ41を設けることができる。
なお、リフレクタ41とシールド体40とを一体化せずに別部材によって構成してもよい。
[点灯制御]
図7は、本発明の実施の形態に係る自動車の照明機能に関わる構成を示すブロック図である。つまり、図7は、本実施の形態に係る照明装置1を自動車100に搭載した状態を示している。
図7に示すように、自動車100は、照明装置1と、エンジン制御部140と、操作スイッチ150とを備える。照明装置1は、灯具本体(ハイビーム用光源モジュール10及びロービーム用光源モジュール13)と、照明制御部130とを備える。
本実施の形態において、照明制御部130は、ハイビーム照射時には、ハイビーム用光源モジュール10(第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、第2のハイビーム用発光素子11c)とロービーム用光源モジュール13(ロービーム用発光素子14)を点灯させる。簡単に言い換えると、照明制御部130は、ハイビーム照射時には、全ての発光素子を点灯させる。一方、照明制御部130は、ロービーム照射時には、ロービーム用発光素子14のみを点灯させる。
エンジン制御部(ECU)140は、自動車100のエンジンを制御する。エンジン制御部140は、例えば、マイクロコントローラである。エンジン制御部140には、照明制御部130と操作スイッチ150とが接続されている。エンジン制御部140は、操作スイッチ150から入力される指示を照明制御部130に伝える。
操作スイッチ150は、照明装置1の点灯及び消灯を切り替えるスイッチである。具体的には、操作スイッチ150は、ロービームの点灯及び消灯、並びに、ハイビームの点灯及び消灯を切り替える。より具体的には、操作スイッチ150は、ハイビーム用光源モジュール10(第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、第2のハイビーム用発光素子11c)及びロービーム用光源モジュール13(ロービーム用発光素子14)の点灯及び消灯を切り替える。
例えば、自動車100の運転者は、夜間運転時に、対向車が存在する状態では、操作スイッチ150を操作することで、照明装置1にロービームを照射させる。具体的には、照明制御部130は、ロービーム用光源モジュール13(ロービーム用発光素子14)のみを点灯させてロービームを形成し、所定のロービーム照明パターンで路面を照明する。
また、自動車100の運転者は、夜間運転時に、対向車が存在しない状態では、操作スイッチ150を操作することで、照明装置1にハイビームを照射させる。具体的には、照明制御部130は、ハイビーム用光源モジュール10とロービーム用光源モジュール13)を点灯させてハイビームを形成し、所定のハイビーム照明パターンで前方を照明する。
なお、本実施の形態では、ハイビーム照射時に全ての発光素子を点灯させたが、これに限るものではない。例えば、ハイビーム照射時にはハイビーム用光源モジュール10のみを点灯させ、ロービーム照射時にはロービーム用光源モジュール13のみを点灯させてもよい。つまり、ハイビーム用光源モジュール10とロービーム用光源モジュール13とを排他的に点灯制御してもよい。
[ハイビーム用レンズ部及びハイビーム用光源モジュールの詳細構成]
以下、ハイビーム用レンズ部21及びハイビーム用光源モジュール10の詳細な構成について、図8〜図10を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用レンズ部の斜視図である。図9は、本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用レンズ部の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は側面図、(d)は(a)のB−B線における断面図である。図10は、本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用光源モジュールの正面図である。
図8及び図9に示すように、ハイビーム用レンズ部(第1の光学部材)21は、複数のレンズ(第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21c)と、隣り合う2つのレンズを接続する接続部21dと、基板押さえ部21e及び21fと、延伸部21gとを有する。
ハイビーム用レンズ部21は、例えば透光性樹脂材料を用いた一体成型によって作製することができる。この場合、第1のコリメートレンズ21a及び21bと第2のコリメートレンズ21cと接続部21dと基板押さえ部21e及び21fと延伸部21gとは一体成型によって一体的に形成される。
また、本実施の形態では、ハイビーム用レンズ部21には3つのコリメートレンズが設けられているので、接続部21dは2つ設けられている。具体的には、接続部21dは、第1のコリメートレンズ21aと第1のコリメートレンズ21bとの間と、第1のコリメートレンズ21bと第2のコリメートレンズ21cとの間とに設けられている。
接続部21dは、隣り合う2つのレンズの間の隙間を埋めるように形成されている。接続部21dは、例えば、照明装置1の前面視(正面視)において略円弧の外縁を有する板体であり、前面視における当該板体は、ハイビーム用レンズ部21における隣り合う2つのコリメートレンズの外縁の一部と上記略円弧の外縁とを全周外縁とする形状である。本実施の形態において、接続部21dの前面視形状は略扇形である。
なお、第1のコリメートレンズ21a及び21b並びに第2のコリメートレンズ21cの各々の外縁を接続部21dの略円弧に内接させるようにハイビーム用レンズ部21を形成してもよい。
接続部21dには、上端円から切り欠いた切り欠き部21d1が形成されている。切り欠き部21d1には、放熱体30(第1のヒートシンク31)から突出する突起部31aが嵌め込まれる。
基板押さえ部21e(第1の基板押さえ部)は、接続部21dに設けられており、かつ、接続部21dからハイビーム用光源モジュール10の基板12に向かって突出するように形成されている。本実施の形態において、基板押さえ部21eは、例えば円柱体である。また、基板押さえ部21eは、2つの接続部21dの各々に1つずつ形成されている。
一方、基板押さえ部21f(第2の基板押さえ部)は、延伸部21gに設けられており、かつ、延伸部21gからハイビーム用光源モジュール10の基板12に向かって突出するように形成されている。本実施の形態において、基板押さえ部21fは、例えば円柱体である。また、基板押さえ部21fは、2つの延伸部21gの各々に1つずつ形成されている。
4本の基板押さえ部21e及び21fは、前面視において、ハイビーム用レンズ部21における複数のレンズ(第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21c)と重ならない位置に配置されている。
本実施の形態において、2本の基板押さえ部21eは、前面視において、ハイビーム用レンズ部21における複数のレンズ(第1のコリメートレンズ21a及び21b、並びに、第2のコリメートレンズ21c)の各々の外周縁の包絡線内の領域に配置されている。
具体的には、各基板押さえ部21eは、前面視において接続部21d(略扇形)の領域内に配置されている。さらに、各基板押さえ部21eは、前面視において隣り合う2つのレンズの外縁から略等距離の位置に配置されている。なお、略等距離とは、現実に等距離である場合だけではなく、設計上等距離である場合を含み、製造ばらつき等による寸法誤差を含む概念である。一方、2本の基板押さえ部21fは、前面視において延伸部21gの領域内に配置されている。
基板押さえ部21eと基板押さえ部21fとは、形状及び長さが互いに同じであり、いずれも先端部に段差が設けられている。具体的に、基板押さえ部21e及び21fの先端部には、本体部である円柱体の径よりも小さい円柱体(径小部)が形成されている。つまり、基板押さえ部21e及び21fの先端部には、先端面から一段窪んだ位置に段差面が形成されている。
延伸部21gは、複数のレンズのうちの最外に位置するレンズから外方(X軸方向)に向かって張り出すように延伸している。延伸部21gは、前面視におけるハイビーム用レンズ部21の左右両端部の各々に形成されている。
図10に示すように、ハイビーム用光源モジュール10は、3つのハイビーム用発光素子11(第1のハイビーム用発光素子11a及び11b、第2のハイビーム用発光素子11c)と、基板12とを備える。基板12の形状は、例えば、略扇形である。また、前面視において、ハイビーム用光源モジュール10の基板12の外周形状(輪郭線)とハイビーム用レンズ部21の外周形状(輪郭線)とは略同等の形状としている。
基板12の円弧状の上端縁には、2つの切り欠き部12aが設けられている。また、基板12の左右両端部の各々に切り欠き部12bが設けられている。切り欠き部12aは、ハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21eに対応する位置に形成されている。また、切り欠き部12bは、ハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21fに対応する位置に形成されている。
ここで、ハイビーム用レンズ部21とハイビーム用光源モジュール10と放熱体30との接続関係について、図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態に係る照明装置におけるハイビーム用レンズ部とハイビーム用光源モジュールと放熱体とを組み合わせるときの様子を示す図である。
図11に示すように、ハイビーム用レンズ部21と放熱体30との間にハイビーム用光源モジュール10を配置して、ハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21eが基板12の切り欠き部12aに対応するように、かつ、ハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21fが基板12の切り欠き部12bに対応するようにして、ハイビーム用光源モジュール10をハイビーム用レンズ部21及び放熱体30によって挟持する。
これにより、ハイビーム用光源モジュール10は、ハイビーム用レンズ部21によって放熱体30に押さえつけられて保持される。具体的には、ハイビーム用光源モジュール10の基板12が、ハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21e及び21fによって第1のヒートシンク31に押さえつけられる。
なお、この場合、ハイビーム用レンズ部21は、他の押さえ部材(不図示)によって前方側から後方側に向かって押さえつけられている。押さえ部材は、例えばネジ等であってもよい。
また、本実施の形態では、第1のヒートシンク31の突起部31aが、ハイビーム用レンズ部21の接続部21dの切り欠き部21d1に嵌め合わされる。つまり、突起部31aはレンズ押さえ部であって、鉛直方向における接続部21dの上部を押さえつけている。このように、ハイビーム用レンズ部21は、突起部31aによっても押さえつけられている。
図12は、ハイビーム用光源モジュール10がハイビーム用レンズ部21によって押さえ付けられている様子を示している。図12は、図3のX−Xにおける断面図である。
図12に示すように、ハイビーム用光源モジュール10は、基板12が基板押さえ部21fで押さえつけられることによって、放熱体30に保持される。具体的には、基板押さえ部21fの先端部の径小部が基板12の切り欠き部12bに挿入するように、前方側から後方側に向けてハイビーム用レンズ部21を押し込んでいる。
このとき、基板押さえ部21fの先端部の段差面が基板12の表面に係止している。これにより、基板12は、基板押さえ部21fの先端部における段差面からの押圧力によって第1のヒートシンク31に押さえつけられている。したがって、ハイビーム用レンズ部21とハイビーム用光源モジュール10との位置合わせを精度良く行うことができる。
また、基板押さえ部21fの先端部の径小部を基板12の切り欠き部12bに挿入することによって、径小部の側面と切り欠き部12bの内面とを当接させることができる。これにより、ハイビーム用レンズ部21の水平方向(XY平面)の移動を規制することができるので、ハイビーム用レンズ部21とハイビーム用光源モジュール10との位置合わせをより精度良くかつ容易に行うことができる。
なお、図示しないが、接続部21dに形成された基板押さえ部21eについても同様である。つまり、前方側から後方側に向けてハイビーム用レンズ部21を押し込む際、基板押さえ部21eの先端部の径小部を基板12の切り欠き部12aに挿入している。このとき、基板押さえ部21fと同様に、基板押さえ部21eの先端部の段差面も基板12の表面に係止する。このように、基板12は、基板押さえ部21e及び21fの先端部における段差面からの押圧力によって第1のヒートシンク31に押さえつけられている。
以上、本実施の形態に係る照明装置1によれば、ハイビーム用光源モジュール10の基板12がハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21e及び21fによって基体2に押さえつけられている。本実施の形態では、ハイビーム用光源モジュール10の基板12は基板押さえ部21e及び21fによって放熱体30(第1のヒートシンク31)に押さえつけられている。
これにより、ハイビーム用レンズ部21とハイビーム用光源モジュール10との位置決め制御を容易に行うことができる。
しかも、本実施の形態では、基板押さえ部21e及び21fは、照明装置1の前面視においてハイビーム用レンズ部21の複数のレンズ(第1のコリメートレンズ21a及び21b、第2のコリメートレンズ21c)と重ならない位置に配置されている。
これにより、ハイビーム用レンズ部21の複数のレンズ(第1のコリメートレンズ21a及び21b、第2のコリメートレンズ21c)に影響を与えることなく、基板押さえ部21e及び21fを形成することができる。したがって、基板押さえ部21e及び21fを形成したとしても、ハイビーム用レンズ部21の前後方向の長さが長くなることを回避できるので、照明装置1の小型化を実現できる。
このように、本実施の形態に係る照明装置1及び自動車100によれば、ハイビーム用レンズ部21とハイビーム用光源モジュール10との位置合わせを精度良く行うことができ、かつ、装置の小型化を実現できる。
また、本実施の形態において、基板押さえ部21eは接続部21dに設けられており、かつ、ハイビーム用光源モジュール10の基板12に向かって突出している。
これにより、ハイビーム用レンズ部21に前方側から後方側への押圧力が付与されることで、基板12も基板押さえ部21e及び21fから前方側から後方側への押圧力を受けて保持される。したがって、ハイビーム用光源モジュール10を容易かつ安定して保持できる。
また、本実施の形態において、ハイビーム用レンズ部21の接続部21dの前面視形状を略扇形とし、基板押さえ部21eを、前面視において当該略扇形の領域内に配置している。
これにより、前面視における照明装置を所定の円形領域(例えばφ70mm)内に収めることができる。
また、本実施の形態において、基体2の放熱体30にはレンズ押さえ部として突起部31aが設けられている。そして、突起部31aは鉛直方向における接続部21dの上部を押さえつけている。
これにより、ハイビーム用レンズ部21を容易に保持することができる。
また、本実施の形態において、基板押さえ部21eは、前面視において、複数のレンズ(第1のコリメートレンズ21a及び21b並びに第2のコリメートレンズ21c)のうち隣り合う2つのレンズの外縁から略等距離の位置に配置されている。
基板押さえ部21eが樹脂製であると、基板12を押さえつけたことで基板押さえ部21e自身に応力負荷がかかって基板押さえ部21eが破損等する場合があるが、基板押さえ部21eを上記のように隣り合う2つのレンズの外縁から略等距離の位置に配置することによって、基板12を押さえつけたことによる基板押さえ部21eの応力負荷を均等に分散させることができる。これにより、基板押さえ部21eが破損等することを抑制できる。
また、本実施の形態において、基板押さえ部21fは、ハイビーム用レンズ部21の両端部に設けられた延伸部21gに設けられている。
これにより、ハイビーム用光源モジュール10の基板12の両端部を保持できるので、基板12を安定して保持することができる。
また、上記実施の形態において、放熱体30は、ハイビーム用レンズ部21の延伸部21gを保持する保持部を有していてもよい。この場合、ハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21e及び21fの熱膨張係数(線膨張係数)を、保持部の熱膨張係数(線膨張係数)よりも大きくするとよい。例えば、保持部を金属製とし、基板押さえ部21eを樹脂製とすればよい。これにより、ハイビーム照射時に発生するハイビーム用発光素子11の熱によって基板押さえ部21eが熱膨張して延伸部21gが保持部によってかしめられていく。この結果、基板押さえ部21eの基板12への押圧力が向上して基板12をより安定して保持することができる。
(その他の変形例等)
以上、本発明に係る照明装置及び自動車等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では、基板押さえ部21e及び21fは、ハイビーム用レンズ部21に形成したが、第1のコリメートレンズ21a及び21b並びに第2のコリメートレンズ21cと重ならない位置に配置されていれば、これに限るものではない。例えば、基板押さえ部21e及び21fは、シールド体40に形成されていてもよい。
また、上記の実施の形態では、ハイビーム用光源モジュール10の基板12をハイビーム用レンズ部21の基板押さえ部21e及び21fによって放熱体30に保持するように構成したが、ロービーム用光源モジュール13の基板15を同様の原理によって放熱体30に保持させてもよい。この場合、基板押さえ部は、照明装置1に設けられた所望の構成部材を用いることができる。
また、上記の実施の形態において、放熱体30は上下に2分割したが、これに限らない。例えば、放熱体30を左右に2分割してもよいし分割しなくてもよい。
また、上記の実施の形態では、ロービーム及びハイビームを照射する前照灯に適用する例について説明したが、フォグランプ用又はDRL(Daylight Running Lamp/Daytime Running Light)用の前照灯に適用してもよい。
また、上記の実施の形態において、発光素子としてLEDを例示したが、半導体レーザ等の半導体発光素子、又は、有機EL(Electro Luminescence)や無機EL等のEL素子、その他の固体発光素子を用いてもよい。
また、上記の実施の形態において、自動車として四輪自動車を例示したが、二輪自動車(モーターバイク)等のその他の自動車であってもよい。
その他、実施の形態及び変形例に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で実施の形態及び変形例における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
1 照明装置
2 基体
10 ハイビーム用光源モジュール
12 基板
13 ロービーム用光源モジュール
21 ハイビーム用レンズ部(第1の光学部材)
21a、21b 第1のコリメートレンズ(レンズ)
21c 第2のコリメートレンズ(レンズ)
21d 接続部
21e、21f 基板押さえ部
21g 延伸部
22 ロービーム用レンズ部(第2の光学部材)
30 放熱体
31 第1のヒートシンク
31a 突起部(レンズ押さえ部)
32 第2のヒートシンク
40 シールド体
100 自動車
110 車体

Claims (10)

  1. 前方に光を出射する車両用の照明装置であって、
    基体と、
    前記基体に配置された第1の光源モジュール及び第2の光源モジュールと、
    前記第1の光源モジュールの前方に配置された第1の光学部材と、
    前記第2の光源モジュールの前方に配置された第2の光学部材とを備え、
    前記第1の光源モジュールは、複数の第1の発光素子と、前記複数の発光素子が実装された基板とを有し、
    前記第1の光学部材は、前記複数の第1の発光素子の各々の前方に配置された複数のレンズを有し、
    前記基板は、基板押さえ部によって前記基体に押さえつけられており、
    前記基板押さえ部は、前記照明装置の前面視において、前記複数のレンズと重ならない位置に配置されており、
    前記第1の光学部材は、隣り合う前記レンズを接続する接続部を有し、
    前記基板押さえ部は、前記接続部に設けられ、かつ、前記基板に向かって突出しており、
    前記接続部の前面視形状は、略扇形であり、
    前記基板押さえ部は、前記照明装置の前面視において前記略扇形の領域内に配置されている
    照明装置。
  2. 前方に光を出射する車両用の照明装置であって、
    基体と、
    前記基体に配置された第1の光源モジュール及び第2の光源モジュールと、
    前記第1の光源モジュールの前方に配置された第1の光学部材と、
    前記第2の光源モジュールの前方に配置された第2の光学部材とを備え、
    前記第1の光源モジュールは、複数の第1の発光素子と、前記複数の発光素子が実装された基板とを有し、
    前記第1の光学部材は、前記複数の第1の発光素子の各々の前方に配置された複数のレンズを有し、
    前記基板は、基板押さえ部によって前記基体に押さえつけられており、
    前記基板押さえ部は、前記照明装置の前面視において、前記複数のレンズと重ならない位置に配置されており、
    前記第1の光学部材は、隣り合う前記レンズを接続する接続部を有し、
    前記基板押さえ部は、前記接続部に設けられ、かつ、前記基板に向かって突出しており、
    前記基体にはレンズ押さえ部が設けられており、
    前記レンズ押さえ部は、鉛直方向における前記接続部の上部を押さえつけている
    照明装置。
  3. 前方に光を出射する車両用の照明装置であって、
    基体と、
    前記基体に配置された第1の光源モジュール及び第2の光源モジュールと、
    前記第1の光源モジュールの前方に配置された第1の光学部材と、
    前記第2の光源モジュールの前方に配置された第2の光学部材とを備え、
    前記第1の光源モジュールは、複数の第1の発光素子と、前記複数の発光素子が実装された基板とを有し、
    前記第1の光学部材は、前記複数の第1の発光素子の各々の前方に配置された複数のレンズを有し、
    前記基板は、基板押さえ部によって前記基体に押さえつけられており、
    前記基板押さえ部は、前記照明装置の前面視において、前記複数のレンズと重ならない位置に配置されており、
    前記第1の光学部材は、前記複数のレンズのうちの最外に位置するレンズから外方に向かって延伸する延伸部を有し、
    前記基板押さえ部は、前記延伸部に設けられている
    照明装置。
  4. 前記基体は、前記延伸部を保持する保持部を有し、
    前記基板押さえ部の熱膨張係数は、前記保持部の熱膨張係数よりも大きい
    請求項記載の照明装置。
  5. 前方に光を出射する車両用の照明装置であって、
    基体と、
    前記基体に配置された第1の光源モジュール及び第2の光源モジュールと、
    前記第1の光源モジュールの前方に配置された第1の光学部材と、
    前記第2の光源モジュールの前方に配置された第2の光学部材と、
    前記第1の光源モジュール及び前記第2の光源モジュールの少なくとも一方からの光の一部を遮光するシールド体とを備え、
    前記第1の光源モジュールは、複数の第1の発光素子と、前記複数の発光素子が実装された基板とを有し、
    前記第1の光学部材は、前記複数の第1の発光素子の各々の前方に配置された複数のレンズを有し、
    前記基板は、基板押さえ部によって前記基体に押さえつけられており、
    前記基板押さえ部は、前記シールド体に形成されており、かつ、前記照明装置の前面視において、前記複数のレンズと重ならない位置に配置されている
    照明装置。
  6. 前記基体は放熱体を含み、
    前記基板は、前記基板押さえ部によって前記放熱体に押さえつけられている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 前記放熱体は、前記第1の光源モジュールが固定された第1のヒートシンクと、前記第2の光源モジュールが固定された第2のヒートシンクとを有し、
    前記基板は、前記基板押さえ部によって前記第1のヒートシンクに押さえつけられている
    請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記基板押さえ部は、前記照明装置の前面視において隣り合う前記レンズの外縁から略等距離の位置に配置されている
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明装置。
  9. 前記第1の光源モジュール及び前記第2の光源モジュールの一方は、ハイビーム用光源モジュールであり、
    前記第1の光源モジュール及び前記第2の光源モジュールの他方は、ロービーム用光源モジュールである
    請求項1〜のいずれか1項に記載の照明装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の照明装置と、
    前記照明装置が前方に配置された車体とを備える
    自動車。
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